【SS】ウィーン「たまには澁谷かのんのところ以外の喫茶店に行きたいわ」【コメダ珈琲】【ラブライブ！スーパースター!!】

ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝｯ

ウィーン「んーーーっ、いい朝」ﾉﾋﾞｰｯ

ウィーン「こんな朝はコーヒーでも飲んで優雅な休日を過ごしたいわね」

ウィーン「そうと決まったらさっそく澁谷かのんのところに……」

ウィーン「いいえ。今日はせっかく1日休みなんだし、他のお店も開拓したいわ」

ウィーン「とりあえず出かけてみて、目についたところに入ろうかしら」
──
────
──────
ウィーン「ここは……へぇ、なかなか雰囲気のいい喫茶店じゃない」

ウィーン「名前は……コメダ珈琲ね。ふふっ、いかにも日本らしい名前だわ」
　

ウィーン「さっそく入店よ」

自動ドア「ウィーン」

ウィーン「ウィーン」

ウェイトレス「いらっしゃいませー！何名様でしょうかー！！」

ウィーン「えっ、あっ、あっ、その……」(指を1本立てる)

ウェイトレス「1名様ですね！こちらの席にどうぞー！」

ウィーン「はぃ……」
──
────
──────
ウィーン「無事に入店できたわ」
　

ウィーン「注文は……ちょっと距離歩いたし、朝ご飯も兼ねて軽食も一緒に取りたいわね」

ウィーン「ドリンクはホットのブレンドで決まりなんだけど」

ウィーン「メニューメニュー……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗｯ

ウィーン「へぇ、軽食の種類も豊富なのね」

ウィーン「サンドウィッチにスパゲティー、グラタンにデザートもあるじゃない」

ウィーン「うーん……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗｯ

ウィーン「あら？」

ウィーン「初心者にオススメセット？」




ウィーン「コーヒーにカツサンドにシロノワール……？」

ウィーン「ふーん、飲み物に軽食にデザート。理想的な組み合わせね」
　

ウィーン「いいわねこれ。これにミニサラダも付ければバランスも完璧」

ウィーン「ふふん♪ちょっと遅めの豪華なモーニングってところね♪」

ウィーン「店員さんを呼んで……」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ウェイトレス「お待たせしましたー！ご注文は？」

ウィーン「えっ、あっ、その……これとこれと……」ﾕﾋﾞｻｼ

ウェイトレス「コメダブレンドのホット、カツパン、シロノワール、ミニサラダですねー！」

ウィーン「あっはい」

ウェイトレス「コメダブレンドのホットなんですけどもー！」

ウィーン「えっ」

ウェイトレス「ただいまキャンペーン中で、無料でたっぷりサイズにできますが、いかがなさいますかー？」

ウィーン「えっ、あっ、じゃぁ……はぃ、おねがいします……」

ウェイトレス「かしこまりましたー！」
　

ウィーン・マチコガレーテ「ふふん♪素敵なお店ね。来るまでの道もいい雰囲気だったし、これからの休日も何度か来ようかしら」

ウィーン「イスもふかふかだし、お店の広々とした内装もいいわ」

ウィーン「そうだ。ツイートしなくちゃ」

ウィーン・インカメーテ「」ﾊﾟｼｬｯ

『優雅な朝(ドイツ語)』

ウィーン「これでよし」

ウェイトレス「お待たせしましたー！コメダブレンドのホット、たっぷりサイズです！」ｺﾞﾄｯ

ウィーン「えっ」
　

ウィーン「なにこれ」

ウェイトレス「こちらサービスでーす」ｺﾄｯ

ウィーン「えっ？」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー」ｽﾀｽﾀ

ウィーン「えっ？？」

ウィーン「バカでかいコーヒーと、謎の小袋を置いていったわ……」
　

ウィーン「小袋は……」ﾋﾟﾘﾋﾟﾘｯ

ｺﾛﾝｯ

ウィーン「豆？」

ウィーン・マメガレーテ「なんで、豆？？」

ウィーン「日本はそうなのかしら」

ウィーン「でも、澁谷かのんのところでは豆なんて出てこなかったし……」

ウィーン「ぱくっ」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ウィーン「美味しい」

ウィーン「コーヒーも……」ｽﾞｽﾞｽﾞｯ

ウィーン「美味しい」

ﾎｯｺﾘ
　

ウィーン「香りがいいわ。澁谷かのんのところにも勝るとも劣らない」

ウィーン「それに豆」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ウィーン「ほのかな塩気と甘みが良い具合ね。これは勝手に出てくるやつなのかしら」

ウィーン「こういうの確か、お通しって言うのよね」

ウィーン「後で追加請求されたりしないでしょうね」

ウェイトレス「お待たせしましたー！カツパンと……」ｺﾞﾄｯ

ウィーン「えっ」

ウェイトレス「シロノワールでーす！」ｺﾞﾄｯ

ウィーン「は？」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー」ｽﾀｽﾀ

ウィーン「……」

ウィーン「は？？？」
　

カツパン(1240kcal)

シロノワール(933kcal)
　

ウィーン「えっ……」ﾊﾟﾁｸﾘ

ウィーン「なに……このサイズ」

ウィーン「えっ？？？」ﾊﾟﾁｸﾘ

ウィーン「店員さん、間違えて3人前とか持ってきてたりしない？？？」

ウィーン「だって、ほら、カツサンドはいちにぃ…3切れあるもの」

ウィーン「ねぇ、こんなの多すぎるし……」

ウェイトレス「お客様申し訳ありません！」

ウィーン(ほらやっぱり)

ウェイトレス「こちらミニサラダです」ｺﾄｯ

ウィーン「えっ」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー」ｽﾀｽﾀ

ウィーン「あ、あ、あのっ！」

ウェイトレス「はい？」ｸﾙｯ

ウェイトレス「どうかなさいましたか？」

ウィーン「あの、これ、、大きい……」

ウェイトレス「はいっ。大きいですね！」ﾆｺｯ

ウィーン「あへ……」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー」ｽﾀｽﾀ

ウィーン「あぅ……」
　

ウィーン「食べきるしか……ないのね」

ウィーン「大丈夫よマルガレーテ。私ならできる。ちょっとご飯が多いくらい大丈夫」

ウィーン「これまでだってたくさんの試練を乗り越えてきたじゃない」

ウィーン「ほら、ウィーン音楽学校の入試とか、ラブライブ東京予選とか……」

ウィーン「……」ｽﾞｰﾝ

ウィーン「とにかく！これくらい朝飯前で食べきってみせるわ！！」
　

─15分後─
ウィーン・ハラフクレーテ「うぷっ」

ウィーン「うぅっ……うぅ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ウィーン「多すぎる……」

たっぷりコーヒー(完飲)
豆(完食)
カツパン(残り2/3)
シロノワール(残り1/2)
ミニサラダ(手つかず)

ウィーン「ツラい……ご飯食べるの……ツラい……」

ウィーン「かっこつけてサラダなんか頼まなきゃよかった……」

ウィーン「ポテトサラダ……邪魔……手をつけたくない……」

ウィーン「誰か助けて……お姉様……澁谷かのん……」

自動ドア「ウィーン」

澁谷かのん「マルガレーテちゃん！！」

ウィーン「えっ」
　

澁谷かのん「マルガレーテちゃん、大丈夫！？」

ウィーン「澁谷かのん！？どうしてここに！？」ｶﾞﾀｯ

澁谷かのん「ちょっと、イスの上に立たないでよマルガレーテちゃん」

ウィーン「でも、澁谷かのんより目線を高く……」

澁谷かのん「行儀悪いよ」

ウィーン「うん……」ｽﾀｯ

澁谷かのん「えらいえらい」

ウィーン「それで、なんでここに？」

澁谷かのん「だってほら、マルガレーテちゃんツイートしてたから」

澁谷かのん「『優雅な朝(ドイツ語)』のあと、『死にそう(日本語)』って！」

ウィーン「それを見て……？」

澁谷かのん「うん。この写真コメダ珈琲だよね。ツイート見つけて飛び出してきたんだよ！」

ウィーン「澁谷かのん……」
　

澁谷かのん「それで？何があったの？」

ウィーン「実は……」ｳｨﾝｳｨﾝﾏﾙﾏﾙ

澁谷かのん「えっ……思ったより多く注文しすぎたって……それだけ……？」

ウィーン「それだけってなに？見なさいよこのカツサンド！」

澁谷かのん「うわっ」

ウィーン「私が1切れ食べてなおこれだけの量があるのよ！」

澁谷かのん「ええっ？」

ウィーン「デカいでしょ！すごいでしょコメダ珈琲！！」

澁谷かのん「そ、そうだね」
　

ウィーン「ふんっ、コメダ珈琲は澁谷かのんのところよりも凄いんだから。それが分かったなら早く帰って」

澁谷かのん「そういうわけにはいかないよ。マルガレーテちゃん困ってるんでしょ？ほら、一緒に食べてあげるから」

ウィーン「澁谷かのん……」

澁谷かのん「ほら、涙拭いてあげる」ﾊﾝｶﾁ

ウィーン「んっ」

澁谷かのん「よしよし、はい、チーーン」

ウィーン・ハナタレーテ「ふんーーーーっ」ﾁｰｰﾝ

澁谷かのん「それじゃあここからは私も加わるね」

ウィーン「よろしくお願いするわ」

澁谷かのん「すみませーーーん！注文いいですかー？」

ウィーン「は？」
　

ウィーン「何してるの澁谷かのん」

澁谷かのん「いや、自分の分も頼まずに食べるだけってお店に失礼でしょ」

ウィーン「そ、そうね……」

ウィーン(ドリンクだけ頼むってことよね？)

ウェイトレス「お待たせしましたー！あっ、お連れ様……でしょうか？」

澁谷かのん「はい！」

ウェイトレス「お会計もご一緒で？」

澁谷かのん「はい！そうしてください！」

ウェイトレス「かしこまりました」

ウィーン「ちょっと澁谷かのん」ﾋｿﾋｿ

澁谷かのん「大丈夫。マルガレーテちゃんも結ヶ丘の仲間なんだから。先輩に奢らせてよ」

ウィーン「澁谷かのん……」

澁谷かのん「えっとー、ブレンドのホットとー……」

ウィーン・ムナサワゲーテ「と？」

澁谷かのん「シロノワールのミニください！」

ウィーン「ちょっと澁谷かのん！」ﾋｿﾋｿ

澁谷かのん「だってマルガレーテちゃんの見てたらできたてが食べたくなったんだもん」


ウィーン「なっ……」

澁谷かのん「マルガレーテちゃんは間違えてラージサイズ頼んだんだろうけど、私のはミニだから大丈夫。甘いものは別腹だよ」

ウィーン「いやっ、ちが……」

ウェイトレス「お客様ー、ホットのブレンドなんですけどもー、無料でたっぷりサイズにできますがいかがなさいますかー？」

ウィーン「悪魔の呪文……」

澁谷かのん「お願いしまーす！」

ウェイトレス「かしこまりましたー！少々お待ちくださーい！」

澁谷かのん「楽しみだねマルガレーテちゃん！」

ウィーン・アタマカカエーテ「……」
　

ウェイトレス「お待たせしましたー、ブレンドのたっぷりサイズと、こちらサービスでーす」ｺﾄｯ

澁谷かのん「うわ、おっきぃー！凄いねマルガレーテちゃん！」

ウィーン「地獄だわ」

澁谷かのん「それにお豆も付いてるんだって！」

ウィーン「知ってるから。見せないで」

ウェイトレス「お待たせしました。ミニシロノワールです」ｺﾄｯ

澁谷かのん「あえっ？」

ウィーン「はぁ……」

澁谷かのん「あ、あの、私頼んだのミニサイズなんですけど……」

ウェイトレス「はいっ。ミニサイズです！」ﾆｺｯ

澁谷かのん「あっ、はい……」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー」ｽﾀｽﾀ

澁谷かのん「えっ？」
　

─15分後─

澁谷かのん「うぷっ……」

かのん注文分
たっぷりコーヒー(完飲)
豆(完食)
ミニシロノワール(完食)

マルガレーテ注文分
カツパン(残り2/3)←現状維持
シロノワール(残り1/2)←現状維持
ミニサラダ(手つかず)←現状維持

ウィーン・ハラワタニエクリカエーテ「何しに来たの澁谷かのん！！！！」
　

訂正

─15分後─

澁谷かのん「うぷっ……」

澁谷かのん注文分
たっぷりコーヒー(完飲)
豆(完食)
ミニシロノワール(完食)

マルガレーテ注文分
カツパン(残り2/3)←現状維持
シロノワール(残り1/2)←現状維持
ミニサラダ(手つかず)←現状維持

ウィーン・ハラワタニエクリカエーテ「何しに来たの澁谷かのん！！！！」
　

ウィーン「自分の！！！！ぶんだけ！！！！食べて！！！！私のぶん！！！！食べてない！！！！！」

澁谷かのん「落ち着いてマルガレーテちゃん」

ウィーン「こんなの認めない！！！！！」

澁谷かのん「マルガレーテちゃん。ここはお店だよ。お店のマナーが分からない人に、コメダ珈琲に入ってほしくない」

ウィーン「急に正論言わないで！！！！！」

澁谷かのん「ご、ごめんね……実は今日は朝からお店の新作ナポリタンの試食会で、けっこうお腹いっぱいで……」

ウィーン「じゃあなんで追加注文したの！？」

澁谷かのん「ほ、ほら。甘いものは別腹って言うでしょ？」

ウィーン「知らない日本語使わないで！！」

澁谷かのん「ご、ごめんね……」
　

ウィーン「澁谷かのん！！！こなくてよかったのに！！！」

澁谷かのん「とにかく落ち着いてよマルガレーテちゃん」

ウェイトレス「お客様ー？」

澁谷かのん「ほら、マルガレーテちゃんがうるさいから店員さん来ちゃった」

ウィーン「誰のせいだと……！！」

ウェイトレス「そのー、もしかして、食べきれない……ですか？」

澁谷かのん「えっ、いやーそれはー……」

ウェイトレス「いいんですいいんです。女性のお客様だとたまにあることなので」

ウィーン「えっ？」

ウェイトレス「食べきれない分は、お持ち帰りできますよ」

澁谷かのん「えっ、ほ、本当ですか！？」

ウェイトレス「はいっ」ﾆｺｯ

澁谷かのん「マルガレーテちゃん！」

ウィーン「澁谷かのん！！」

ｷﾞｭｰｯ

澁谷かのん「よかったね。よかったねマルガレーテちゃん」ｳﾙｳﾙ

ウィーン・ナケワメーケ「うぁっ、わたしっ、うぅっ、うわぁぁぁ」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
　

ウェイトレス「お客様ー？よろしいでしょうかー？」

澁谷かのん「はい！テイクアウトでお願いします！」

ウェイトレス「それがですね、お持ち帰りできるのはテイクアウト販売を行っている商品に限りますので、シロノワールは……」

澁谷かのん「あっ……」

ウィーン「大丈夫よ澁谷かのん」

澁谷かのん「マルガレーテちゃん？」

ウィーン「甘いものは別腹、でしょ？」

澁谷かのん「マルガレーテちゃん……！」ｼﾞｰﾝ

ウェイトレス「えーーっと、あっ、あとお持ち帰りできないのが……サラダですね」

澁谷かのん「あっ」

ウィーン「かっこつけてサラダなんか頼まなきゃよかった！！！！」



おしまい
　

久しぶりにSS書きました
楽しかったです
　

書き始めるまではサラダなんか頼ませる予定もなかったのに、勝手にマルガレーテが注文して、それがオチになるんだからSS書くのは楽しいですね
　

おつ、楽しかった
コメダ縁がなかったから今度行こうかな
　

自動ドアちゃん！！
　

なんばCity店、画像で見る限り手動だわ
　

シロノワール猛烈に食べたくなった
　

こういうスパスタのSSが見たかった謝謝
　

乙
三期はウィーンちゃんの可愛いところ沢山見れたらいいね