3: (茸) 2022/12/06(火) 22:37:45.76 ID:9kco0xZz
とある日の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部室。
かすみ「ふんふんふ~ん。かすみんが来ましたよ~」
璃奈「あっ、かすみちゃん」
かすみ「やっ!りな子!」
璃奈「なんかご機嫌だね」
かすみ「こんな天気の良い日はご機嫌になるよ~。まだりな子だけ?」
璃奈「うん」
かすみ「そっか~。ん?このクッキーどうしたの?手作り?あっ、もしかして…りな子が作ったとか?」
璃奈「うん」
かすみ「へ~そうなんだ。美味しそうだね~。一個貰うよ!」
かすみ「ふんふんふ~ん。かすみんが来ましたよ~」
璃奈「あっ、かすみちゃん」
かすみ「やっ!りな子!」
璃奈「なんかご機嫌だね」
かすみ「こんな天気の良い日はご機嫌になるよ~。まだりな子だけ?」
璃奈「うん」
かすみ「そっか~。ん?このクッキーどうしたの?手作り?あっ、もしかして…りな子が作ったとか?」
璃奈「うん」
かすみ「へ~そうなんだ。美味しそうだね~。一個貰うよ!」
4: (茸) 2022/12/06(火) 22:42:19.92 ID:9kco0xZz
パクッ
かすみ「なんか珍しい味だね」モグモグ
璃奈「そう?」
かすみ「うん。初めて食べる味…これなんのクッキーなの?」
璃奈「これは食べたら本当の事しか言えなくなるクッキーだよ」
かすみ「はい?」
璃奈「だから…このクッキーを食べたら嘘が吐けなくなる」
かすみ「な、な、なにそれ?」
かすみ「なんか珍しい味だね」モグモグ
璃奈「そう?」
かすみ「うん。初めて食べる味…これなんのクッキーなの?」
璃奈「これは食べたら本当の事しか言えなくなるクッキーだよ」
かすみ「はい?」
璃奈「だから…このクッキーを食べたら嘘が吐けなくなる」
かすみ「な、な、なにそれ?」
6: (茸) 2022/12/06(火) 22:49:40.03 ID:9kco0xZz
璃奈「これから約24時間かすみちゃんは本当の事しか言えないよ」
かすみ「ちょっと待ってよ。なんでそんなものを食べさせるの!!!」
璃奈「かすみちゃんが勝手に食べた…」
かすみ「食べる前に止めてよ!!!暫く見てたよね?かすみんが食べる所見てたよね?止められたよね?」
璃奈「ごめんなさい…かすみちゃん…本当に…ごめんなさい」
かすみ「いや…まあ…そんなに怒っては…」
璃奈「好奇心に勝てなくて」
かすみ「バカなのかーーーー!!!」
かすみ「ちょっと待ってよ。なんでそんなものを食べさせるの!!!」
璃奈「かすみちゃんが勝手に食べた…」
かすみ「食べる前に止めてよ!!!暫く見てたよね?かすみんが食べる所見てたよね?止められたよね?」
璃奈「ごめんなさい…かすみちゃん…本当に…ごめんなさい」
かすみ「いや…まあ…そんなに怒っては…」
璃奈「好奇心に勝てなくて」
かすみ「バカなのかーーーー!!!」
8: (茸) 2022/12/06(火) 22:53:52.04 ID:9kco0xZz
璃奈「さっそくクッキーの効果が…」
かすみ「クッキー食べてなくても言うよ!!!まあ…いいよ。喋らなきゃいいだけだし」
璃奈「クッキーの効果で自分に嘘をつけないから…思った事全部言っちゃうと思う…」
かすみ「え?」
かすみ「クッキー食べてなくても言うよ!!!まあ…いいよ。喋らなきゃいいだけだし」
璃奈「クッキーの効果で自分に嘘をつけないから…思った事全部言っちゃうと思う…」
かすみ「え?」
9: (茸) 2022/12/06(火) 22:57:37.62 ID:9kco0xZz
璃奈「かすみちゃん………」
かすみ「…………」
璃奈「…私が言うのも何だけど……璃奈ちゃんボード…ファイト…」
かすみ「………りな子じゃなきゃ殴ってる」
ガチャ
せつ菜「遅くなりましたーーー」
かすみ「やっかいそうなのが来た…」
かすみ「…………」
璃奈「…私が言うのも何だけど……璃奈ちゃんボード…ファイト…」
かすみ「………りな子じゃなきゃ殴ってる」
ガチャ
せつ菜「遅くなりましたーーー」
かすみ「やっかいそうなのが来た…」
10: (茸) 2022/12/06(火) 23:02:33.30 ID:9kco0xZz
せつ菜「え?」
かすみ「あっ…いや…こんな面倒くさい状況でせつ菜先輩は絶対に無自覚でかすみんの事を追い詰めて来るんだろうなって思っただけです…あれ?」
せつ菜「え…えっと…私…何かしました?」
かすみ「これからするんでしょう。ちょっとりな子…」
璃奈「効いてるみたいだね」
せつ菜「…どう言う状況か分かりませんが…今日、調理実習の授業がありまして…クッキーを焼いたんです。ほら!良かったら召し上がって下さい」
かすみ「絶対食べたくない」
かすみ「あっ…いや…こんな面倒くさい状況でせつ菜先輩は絶対に無自覚でかすみんの事を追い詰めて来るんだろうなって思っただけです…あれ?」
せつ菜「え…えっと…私…何かしました?」
かすみ「これからするんでしょう。ちょっとりな子…」
璃奈「効いてるみたいだね」
せつ菜「…どう言う状況か分かりませんが…今日、調理実習の授業がありまして…クッキーを焼いたんです。ほら!良かったら召し上がって下さい」
かすみ「絶対食べたくない」
13: (茸) 2022/12/06(火) 23:06:53.42 ID:9kco0xZz
せつ菜「え…食べたくない?あれ?他にもクッキーが…あっ、クッキーもう食べたからいらないって事ですか?」
かすみ「違いますよ。多分、せつ菜先輩が作ったなら美味しくないもん。あぁ…誰か助けてぇぇ」
せつ菜「あ…あぁ…」
璃奈「せつ菜さん…あの…今、かすみちゃんはかくかくしかじかで…本音しか言えなくなってる」
せつ菜「そ、そんな事が…」
かすみ「違いますよ。多分、せつ菜先輩が作ったなら美味しくないもん。あぁ…誰か助けてぇぇ」
せつ菜「あ…あぁ…」
璃奈「せつ菜さん…あの…今、かすみちゃんはかくかくしかじかで…本音しか言えなくなってる」
せつ菜「そ、そんな事が…」
17: (茸) 2022/12/06(火) 23:12:55.65 ID:9kco0xZz
かすみ「分かってくれましたか?非常に面倒くさい状況なのでなるべく刺激しないで下さい」
せつ菜「な、なるほど…状況は分かりました。どちらにせよ私の作ったクッキーは否定されたと言う事ですね…」
かすみ「全部、りな子のせいですから!!!」
璃奈「思ってるのはかすみちゃん」
せつ菜「あっ…いいんです。人の好みは仕方ないですから」
かすみ「好みとかそう言う問題じゃないですけどね」
せつ菜「な、なるほど…状況は分かりました。どちらにせよ私の作ったクッキーは否定されたと言う事ですね…」
かすみ「全部、りな子のせいですから!!!」
璃奈「思ってるのはかすみちゃん」
せつ菜「あっ…いいんです。人の好みは仕方ないですから」
かすみ「好みとかそう言う問題じゃないですけどね」
19: (茸) 2022/12/06(火) 23:17:32.64 ID:9kco0xZz
せつ菜「なるほど…会話すればするほどに…傷つきますね…」
かすみ「ち、違いますからね。料理が凄く下手なのとオタク特有の話し出したら止まらなく所以外は凄いと思ってますから!!!」
璃奈「これも全部本音」
せつ菜「なるほど。何とも言えない感情です」
かすみ「ち、違いますからね。料理が凄く下手なのとオタク特有の話し出したら止まらなく所以外は凄いと思ってますから!!!」
璃奈「これも全部本音」
せつ菜「なるほど。何とも言えない感情です」
20: (茸) 2022/12/06(火) 23:20:31.12 ID:9kco0xZz
かすみ「も~助けて下さいよぉぉぉ」
せつ菜「そう言われても…24時間耐えるしか…」
かすみ「24時間もこのまま過ごしてたらかすみんの人間関係破綻します~」
せつ菜「普段、心の中でどんな事思ってるんですか?」
せつ菜「そう言われても…24時間耐えるしか…」
かすみ「24時間もこのまま過ごしてたらかすみんの人間関係破綻します~」
せつ菜「普段、心の中でどんな事思ってるんですか?」
21: (茸) 2022/12/06(火) 23:24:12.76 ID:9kco0xZz
ガチャ
愛「ヤッホー」
栞子「何やら騒がしいですね。外まで声が響いてますよ」
かすみ「また…続々と…」
愛「え?なんて?」
かすみ「また続々と来て面倒くさいなって言ってるんです」
愛「えっと…反抗期?」
愛「ヤッホー」
栞子「何やら騒がしいですね。外まで声が響いてますよ」
かすみ「また…続々と…」
愛「え?なんて?」
かすみ「また続々と来て面倒くさいなって言ってるんです」
愛「えっと…反抗期?」
22: (茸) 2022/12/06(火) 23:26:49.05 ID:9kco0xZz
かすみ「もう…かすみんの代わりに説明して下さい」
愛「説明って?」
せつ菜「実は…かくかくしかじかで…かすみさんは今、本音しか言えない状況なんです」
愛「へ~クッキーを…なるほどね。それであの態度か」
せつ菜「そう言う事なんです」
愛「説明って?」
せつ菜「実は…かくかくしかじかで…かすみさんは今、本音しか言えない状況なんです」
愛「へ~クッキーを…なるほどね。それであの態度か」
せつ菜「そう言う事なんです」
24: (茸) 2022/12/06(火) 23:30:44.07 ID:9kco0xZz
愛「本当の事しか言えなくなるクッキーかぁ。やっかいだね」
かすみ「本当ですよ」
栞子「あの…」
愛「どしたの?」
栞子「なんで…そんなファンタジーなクッキーの存在をすんなりと受け入れられるのですか?」
かすみ「本当ですよ」
栞子「あの…」
愛「どしたの?」
栞子「なんで…そんなファンタジーなクッキーの存在をすんなりと受け入れられるのですか?」
25: (茸) 2022/12/06(火) 23:33:34.05 ID:9kco0xZz
愛「え?」
栞子「だって…あり得なじゃないですか。そんなクッキー聞いた事ないですし」
かすみ「でも実際あり得てるんだからさ」
栞子「…ドッキリとか?」
かすみ「誰に対しての?」
栞子「…私?」
かすみ「そんな訳ないでしょ!本当に困ってるんだから」
栞子「でも…じゃあ…思い込み…プラシーボ効果とか?」
栞子「だって…あり得なじゃないですか。そんなクッキー聞いた事ないですし」
かすみ「でも実際あり得てるんだからさ」
栞子「…ドッキリとか?」
かすみ「誰に対しての?」
栞子「…私?」
かすみ「そんな訳ないでしょ!本当に困ってるんだから」
栞子「でも…じゃあ…思い込み…プラシーボ効果とか?」
36: (茸) 2022/12/07(水) 13:20:00.33 ID:jHKUQv1M
かすみ「プラシ…何?そんな横文字使われても困るよ」
せつ菜「プラシーボ効果です」
栞子「えっと…そもそも、その魔法のクッキーはどうやって作ったんですか?」
璃奈「魔法なんかじゃないよ。ちゃんと科学に基づいて…」
栞子「材料は?」
璃奈「ここにレシピが…はい」
栞子「…バター…たまご…ココアパウダー…それから………普通にクッキーのレシピじゃないですか…」
愛「ほうほう。これはこれは美味しそうなクッキーが出来そうなレシピだね。これで出来るの?」
璃奈「うん。出来たよ」
かすみ「嘘だよ。ココアの味なんか全然しなかったんだから。食べた事ない味したし…せつ菜先輩が作ったクッキーに負けず劣らずだったもん」
せつ菜「私のクッキーは今はいいじゃないですか…」
せつ菜「プラシーボ効果です」
栞子「えっと…そもそも、その魔法のクッキーはどうやって作ったんですか?」
璃奈「魔法なんかじゃないよ。ちゃんと科学に基づいて…」
栞子「材料は?」
璃奈「ここにレシピが…はい」
栞子「…バター…たまご…ココアパウダー…それから………普通にクッキーのレシピじゃないですか…」
愛「ほうほう。これはこれは美味しそうなクッキーが出来そうなレシピだね。これで出来るの?」
璃奈「うん。出来たよ」
かすみ「嘘だよ。ココアの味なんか全然しなかったんだから。食べた事ない味したし…せつ菜先輩が作ったクッキーに負けず劣らずだったもん」
せつ菜「私のクッキーは今はいいじゃないですか…」
43: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 19:47:34.30 ID:3Jz3VoG1
栞子「仮に本物だとして…このレシピはどこで入手したのですか?」
璃奈「ネットに落ちてた」
栞子「ネットの情報ですか…」
かすみ「おのれネットの民めぇ…余計な事を…」
愛「おぉ…かすみんがネットに対して怒ってる」
せつ菜「かつてない程の怒りですね」
璃奈「ネットに落ちてた」
栞子「ネットの情報ですか…」
かすみ「おのれネットの民めぇ…余計な事を…」
愛「おぉ…かすみんがネットに対して怒ってる」
せつ菜「かつてない程の怒りですね」
45: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 19:52:43.75 ID:3Jz3VoG1
かすみ「取り敢えず面倒な人間が来る前にかすみんは帰ります」
愛「面倒な人間って?」
かすみ「果林先輩とかランジュ先輩とかミア子とかそこら辺です。って言わせないで下さいよ!!!分かるでしょ!!!」
愛「ごめんごめん」
ミア「僕が何だって?」
かすみ「え?げっ…」
ミア「随分と失礼な反応だね」
愛「面倒な人間って?」
かすみ「果林先輩とかランジュ先輩とかミア子とかそこら辺です。って言わせないで下さいよ!!!分かるでしょ!!!」
愛「ごめんごめん」
ミア「僕が何だって?」
かすみ「え?げっ…」
ミア「随分と失礼な反応だね」
46: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 19:59:49.20 ID:3Jz3VoG1
かすみ「ほらぁ。来ちゃったじゃーん」
ミア「なに?感じ悪いけど?」
璃奈「実はかくかくしかじかで…」
ミア「ふ~ん。そうなんだ」
かすみ「そうなんだって…他人事みたいに。この中坊が~」
ミア「まあ他人事だからね」
ミア「なに?感じ悪いけど?」
璃奈「実はかくかくしかじかで…」
ミア「ふ~ん。そうなんだ」
かすみ「そうなんだって…他人事みたいに。この中坊が~」
ミア「まあ他人事だからね」
47: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 20:06:47.62 ID:3Jz3VoG1
かすみ「聞きましたか?すっごい冷たい態度」
せつ菜「はあ…まあ…」
かすみ「かすみんがこんなに困ってるのに…」
ミア「そんなに困ってないだろう?」
かすみ「困ってるよ!!!」
ミア「どこら辺が?ぼくにはいつも通りのかすみにしか見えないけど?」
せつ菜「はあ…まあ…」
かすみ「かすみんがこんなに困ってるのに…」
ミア「そんなに困ってないだろう?」
かすみ「困ってるよ!!!」
ミア「どこら辺が?ぼくにはいつも通りのかすみにしか見えないけど?」
49: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 20:09:23.24 ID:3Jz3VoG1
かすみ「は、はぁぁぁ?」
ミア「だってかすみは普段からダダ漏れじゃない。そんなクッキー食べなくても」
かすみ「そんな事ないよ!!!!」
せつ菜「一応、実害は出てるんです。被害者は主に私ですが…」
ミア「そうなの?」
ミア「だってかすみは普段からダダ漏れじゃない。そんなクッキー食べなくても」
かすみ「そんな事ないよ!!!!」
せつ菜「一応、実害は出てるんです。被害者は主に私ですが…」
ミア「そうなの?」
50: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 21:11:20.62 ID:3Jz3VoG1
かすみ「ミア子が思うよりも実態は深刻なんだよ」
せつ菜「言葉の節々に影響出てるのが分かると思いますけど」
ミア「ぼくは子犬がキャンキャン鳴いてるなくらいにしか思わないけど」
かすみ「何をっ!!?」
ミア「ほらね?」
かすみ「くぅ~ちょっと歌が上手くて頭が良いからって~生意気なぁ」
ミア「あ、ありがと…」
かすみ「褒めてないんだけど!!!」
せつ菜「言葉の節々に影響出てるのが分かると思いますけど」
ミア「ぼくは子犬がキャンキャン鳴いてるなくらいにしか思わないけど」
かすみ「何をっ!!?」
ミア「ほらね?」
かすみ「くぅ~ちょっと歌が上手くて頭が良いからって~生意気なぁ」
ミア「あ、ありがと…」
かすみ「褒めてないんだけど!!!」
51: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 21:30:26.09 ID:3Jz3VoG1
かすみ「あ~とにかくここに居たらダメだ~。かすみんは帰る。さらば」
せつ菜「あっ…かすみさん…行ってしまった…」
ミア「荷物忘れてるし」
愛「大丈夫かなぁ」
栞子「心配ですね。ちょっと行ってきます」
せつ菜「あっ…かすみさん…行ってしまった…」
ミア「荷物忘れてるし」
愛「大丈夫かなぁ」
栞子「心配ですね。ちょっと行ってきます」
52: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 21:33:03.56 ID:3Jz3VoG1
かすみ「はあ。あそこに居たら何を言い出すか分からないからなぁ…ん?」
歩夢「それでね…」
しずく「へ~」
かすみ「あれは…歩夢先輩としず子…見つかる前に…」
しずく「あれ?かすみさーーん」
かすみ「げっ…見つかった。最悪だ」
歩夢「それでね…」
しずく「へ~」
かすみ「あれは…歩夢先輩としず子…見つかる前に…」
しずく「あれ?かすみさーーん」
かすみ「げっ…見つかった。最悪だ」
53: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 21:47:34.37 ID:3Jz3VoG1
しずく「かすみさんってば」
歩夢「かすみちゃん?」
かすみ「あ~もう話しかけないでよぉ」
しずく「何で逃げようとするの?」
かすみ「それは説明すると長くなるから」
歩夢「何かあったの?」
かすみ「あったけどいちいち説明するのが面倒なので今日の所は帰らせてくれませんか?って言うかしず子と歩夢さんって珍しい組み合わせですね」
歩夢「え?そうかな?」
かすみ「そうですよ。だって歩夢先輩って普段から侑先輩にベッタリじゃないですか~」
歩夢「え…え?」
歩夢「かすみちゃん?」
かすみ「あ~もう話しかけないでよぉ」
しずく「何で逃げようとするの?」
かすみ「それは説明すると長くなるから」
歩夢「何かあったの?」
かすみ「あったけどいちいち説明するのが面倒なので今日の所は帰らせてくれませんか?って言うかしず子と歩夢さんって珍しい組み合わせですね」
歩夢「え?そうかな?」
かすみ「そうですよ。だって歩夢先輩って普段から侑先輩にベッタリじゃないですか~」
歩夢「え…え?」
54: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 21:50:51.28 ID:3Jz3VoG1
しずく「かすみさん?」
かすみ「だっていつも恋人かっ!って思うくらいべったりだから…」
栞子「かすみさーん」
かすみ「え?」
歩夢「栞子ちゃん…」
かすみ「追っかけて来たの?」
栞子「フォローする人間が居た方が良いと思ったので」
しずく「フォロー?」
栞子「はい。実は今、かすみさんはコレコレこー言う事になっていて…」
かすみ「だっていつも恋人かっ!って思うくらいべったりだから…」
栞子「かすみさーん」
かすみ「え?」
歩夢「栞子ちゃん…」
かすみ「追っかけて来たの?」
栞子「フォローする人間が居た方が良いと思ったので」
しずく「フォロー?」
栞子「はい。実は今、かすみさんはコレコレこー言う事になっていて…」
56: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 22:01:21.62 ID:3Jz3VoG1
歩夢「クッキー…」
しずく「それで少し言動がおかしかったんだ」
栞子「自分ぇ説明しておきながらなんですが…こんな話すんなり受け入れるんですね」
歩夢「それで…あんな風に思ってたんだ」
栞子「あんな風とは?」
歩夢「私と侑ちゃんがラブラブだって…」
かすみ「歩夢先輩が侑先輩にベッタリだって言ったんです」
しずく「それで少し言動がおかしかったんだ」
栞子「自分ぇ説明しておきながらなんですが…こんな話すんなり受け入れるんですね」
歩夢「それで…あんな風に思ってたんだ」
栞子「あんな風とは?」
歩夢「私と侑ちゃんがラブラブだって…」
かすみ「歩夢先輩が侑先輩にベッタリだって言ったんです」
59: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 22:34:22.40 ID:3Jz3VoG1
歩夢「そんなにベッタリしてるかな?」
栞子「まあ…」
しずく「………かすみさん」
かすみ「なに?余計な事言わないでね」
しずく「かすみさんは私の事どう言う風に思ってるの?」
かすみ「え?」
しずく「だから、私の事をどう言う風に思ってるかなって」
かすみ「な、なんでそんな事聞くの?」
しずく「いいから」
歩夢「なかなか言わないけど?」
栞子「本心から戸惑っているのでは?」
栞子「まあ…」
しずく「………かすみさん」
かすみ「なに?余計な事言わないでね」
しずく「かすみさんは私の事どう言う風に思ってるの?」
かすみ「え?」
しずく「だから、私の事をどう言う風に思ってるかなって」
かすみ「な、なんでそんな事聞くの?」
しずく「いいから」
歩夢「なかなか言わないけど?」
栞子「本心から戸惑っているのでは?」
60: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 22:54:26.91 ID:3Jz3VoG1
しずく「かすみさん、どうなの?」
かすみ「そんなの…しず子は努力家だし優しいし、たまに演技の話になると熱くなって止まらなくなるけどそんな所も可愛くて、私の最高の親友だよ」
歩夢「おぉ…」
栞子「これは今までで一番良い本音が出ましたね」
かすみ「うぅ…恥ずかしい。なんて事言わすのさ」カァァァァ
しずく「うぅ…」カァァァァ
かすみ「自分で言わせといて赤くならないでよ!!!」
栞子「想像を超えて来たんですね」
かすみ「そんなの…しず子は努力家だし優しいし、たまに演技の話になると熱くなって止まらなくなるけどそんな所も可愛くて、私の最高の親友だよ」
歩夢「おぉ…」
栞子「これは今までで一番良い本音が出ましたね」
かすみ「うぅ…恥ずかしい。なんて事言わすのさ」カァァァァ
しずく「うぅ…」カァァァァ
かすみ「自分で言わせといて赤くならないでよ!!!」
栞子「想像を超えて来たんですね」
61: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 23:00:34.88 ID:3Jz3VoG1
かすみ「ぐぬぬ…これ以上しず子を見てると抱きしめたくなっちゃいそうだからもう行く」ダッ
栞子「捨て台詞にまで本音が。あっ、待ってください」
しずく「………」カァァァァァ
歩夢「………良いもの見たなぁ。眼福だ」
栞子「捨て台詞にまで本音が。あっ、待ってください」
しずく「………」カァァァァァ
歩夢「………良いもの見たなぁ。眼福だ」
62: (もんじゃ) 2022/12/07(水) 23:09:45.94 ID:3Jz3VoG1
栞子「大丈夫ですか?」
かすみ「大丈夫じゃないよ。えらい目にあったよ」
栞子「いいじゃないですか。頬ましかったですよ」
かすみ「見てる方は良いだろうね!しお子は余計な事聞かないでよ」
栞子「余計な事…」
かすみ「さっき見たいな事だよ」
かすみ「大丈夫じゃないよ。えらい目にあったよ」
栞子「いいじゃないですか。頬ましかったですよ」
かすみ「見てる方は良いだろうね!しお子は余計な事聞かないでよ」
栞子「余計な事…」
かすみ「さっき見たいな事だよ」
71: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:24:03.72 ID:wA7heKr/
栞子「かすみさん。一つ聞いて良いですか?」
かすみ「やだよ。何も聞かないで」
栞子「本当の気持ちを口にしてしまうって嫌な事ですか?」
かすみ「全然私のお願い聞いてくれないね?嫌に決まってるじゃん。しお子だって嫌でしょ?」
栞子「私は少し羨ましいです」
かすみ「はあ?羨ましい?」
栞子「私はかすみさんと違ってなかなか本音を言えませんから」
かすみ「いや、私はクッキーの効果だけどね」
栞子「本音を言えたらどれだけ楽か…」
かすみ「……しお子?」
かすみ「やだよ。何も聞かないで」
栞子「本当の気持ちを口にしてしまうって嫌な事ですか?」
かすみ「全然私のお願い聞いてくれないね?嫌に決まってるじゃん。しお子だって嫌でしょ?」
栞子「私は少し羨ましいです」
かすみ「はあ?羨ましい?」
栞子「私はかすみさんと違ってなかなか本音を言えませんから」
かすみ「いや、私はクッキーの効果だけどね」
栞子「本音を言えたらどれだけ楽か…」
かすみ「……しお子?」
72: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:30:51.51 ID:wA7heKr/
男「あの…ちょっといいですか?」
かすみ「え?はい?」
栞子「どうされました?」
男「科学室ってどこか聞いて良いかな?配管の漏水を直しに来たんだけどこの学校広くて…」
栞子「業者の方でしたか。えっと科学室は…」
かすみ「このおじさん…絶対にカツラだ…」
栞子「え?」
男「え?」
かすみ「え?」
かすみ「え?はい?」
栞子「どうされました?」
男「科学室ってどこか聞いて良いかな?配管の漏水を直しに来たんだけどこの学校広くて…」
栞子「業者の方でしたか。えっと科学室は…」
かすみ「このおじさん…絶対にカツラだ…」
栞子「え?」
男「え?」
かすみ「え?」
75: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:34:13.84 ID:wA7heKr/
栞子「………あ、科学室向こうです」
男「あ、ありがとね」
栞子「い、いえ…それでは…」
男「あ、お嬢ちゃん。あのね、これは違うからね。そんな事ないからね」
かすみ「………嘘だ」
栞子「か、かすみさん。行きますよ」グイッ
男「あ、ありがとね」
栞子「い、いえ…それでは…」
男「あ、お嬢ちゃん。あのね、これは違うからね。そんな事ないからね」
かすみ「………嘘だ」
栞子「か、かすみさん。行きますよ」グイッ
76: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:38:42.64 ID:wA7heKr/
かすみ「痛い痛い…痛いってば。強く引っ張らないでよ」
栞子「もう。心臓が爆発するかと思いました」
かすみ「そんな事言われたって仕方ないじゃん。しお子だって思ったでしょ?」
栞子「お、思ってません」
かすみ「嘘だ。だって見るからカツラだったじゃん」
栞子「だとしても口にしません」
かすみ「だからクッキーのせいなんだって」
栞子「もう。心臓が爆発するかと思いました」
かすみ「そんな事言われたって仕方ないじゃん。しお子だって思ったでしょ?」
栞子「お、思ってません」
かすみ「嘘だ。だって見るからカツラだったじゃん」
栞子「だとしても口にしません」
かすみ「だからクッキーのせいなんだって」
79: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:44:56.24 ID:wA7heKr/
栞子「………確かに難儀なものですね」
かすみ「分かったでしょ?あ~お腹空いた」
栞子「お腹空いた?」
かすみ「もう面倒くさい…いちいち心の声が出ちゃう」
栞子「脈絡もない事考えてるんですね」
かすみ「分かったでしょ?あ~お腹空いた」
栞子「お腹空いた?」
かすみ「もう面倒くさい…いちいち心の声が出ちゃう」
栞子「脈絡もない事考えてるんですね」
80: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 21:49:40.35 ID:wA7heKr/
かすみ「空腹は仕方ないじゃん」
エマ「お腹空いたの?」
かすみ「そう。お腹空いたの…ってエマ先輩!!?いつの間に」
侑「私も居るよ」
かすみ「侑先輩まで…」
侑「部室行かないの?」
かすみ「………説明するの面倒くさいなぁ」
栞子「私が代わりにしましょうか」
侑「話が見えないなぁ」
エマ「お腹空いたの?」
かすみ「そう。お腹空いたの…ってエマ先輩!!?いつの間に」
侑「私も居るよ」
かすみ「侑先輩まで…」
侑「部室行かないの?」
かすみ「………説明するの面倒くさいなぁ」
栞子「私が代わりにしましょうか」
侑「話が見えないなぁ」
81: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 22:00:42.41 ID:wA7heKr/
栞子「実はあーでこーで、こんな事があったんですが…」
侑「なるほど…そんなクッキーが…」
エマ「大変だったね、かすみちゃん」
かすみ「本当ですよ」
栞子「本当…当然の様に受け入れる…」
かすみ「はあ…もう散々な目にあったんですから。慰めてくださいよ」
エマ「よしよし。大変だったねぇ」
侑「なるほど…そんなクッキーが…」
エマ「大変だったね、かすみちゃん」
かすみ「本当ですよ」
栞子「本当…当然の様に受け入れる…」
かすみ「はあ…もう散々な目にあったんですから。慰めてくださいよ」
エマ「よしよし。大変だったねぇ」
86: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 22:11:27.20 ID:wA7heKr/
侑「でも、どうしたもんだろうね。このままじゃ不便だよね」
栞子「24時間経てば効果が切れるらしいのですが」
侑「じゃあ、それまで耐えるしかないのかな?」
かすみ「え~耐えられないですよ。何かいい方法ないですか?」
侑「ん~」
エマ「何も考えなきゃいいんじゃないかな?」
かすみ「何も考えなきゃいい?」
栞子「24時間経てば効果が切れるらしいのですが」
侑「じゃあ、それまで耐えるしかないのかな?」
かすみ「え~耐えられないですよ。何かいい方法ないですか?」
侑「ん~」
エマ「何も考えなきゃいいんじゃないかな?」
かすみ「何も考えなきゃいい?」
87: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 22:17:47.95 ID:wA7heKr/
エマ「そう。考えてる事が口に出ちゃうんだから何も考えなきゃいいんだよ」
侑「なるほど!」
かすみ「確かにそうですね!エマ先輩は天才ですね!」
エマ「えへへ。それほどでも~」
栞子「簡単に言いますけど…何も考えないって結構難しいと思いますが…」
エマ「簡単だよ。自然と一体化する感じでぼ~っとすればいいんだよ」
侑「なるほど!」
かすみ「確かにそうですね!エマ先輩は天才ですね!」
エマ「えへへ。それほどでも~」
栞子「簡単に言いますけど…何も考えないって結構難しいと思いますが…」
エマ「簡単だよ。自然と一体化する感じでぼ~っとすればいいんだよ」
89: (もんじゃ) 2022/12/08(木) 22:26:22.18 ID:wA7heKr/
栞子「自然と一体化と言われても」
エマ「ほら。かすみちゃんを見てごらん」
かすみ「…………お腹空いた。ちょっと尿意も気になる…ヒザの裏がかゆい…」
栞子「全然できてないじゃないですか…」
侑「ヒザの裏ってどこ?」
かすみ「これ結構難しいですよ。ついつい他所ごと考えちゃいます」
栞子「そうでしょう?」
エマ「そんな事ないよ。こうやるんだよ……………………………」
かすみ「…………目を瞑ってるだけじゃないんですか?」
エマ「ほら。かすみちゃんを見てごらん」
かすみ「…………お腹空いた。ちょっと尿意も気になる…ヒザの裏がかゆい…」
栞子「全然できてないじゃないですか…」
侑「ヒザの裏ってどこ?」
かすみ「これ結構難しいですよ。ついつい他所ごと考えちゃいます」
栞子「そうでしょう?」
エマ「そんな事ないよ。こうやるんだよ……………………………」
かすみ「…………目を瞑ってるだけじゃないんですか?」
96: (もんじゃ) 2022/12/10(土) 14:11:50.79 ID:MUJCegBq
エマ「………………」
かすみ「エマ先輩?」
エマ「………………」
かすみ「おーい」
エマ「………………」
かすみ「反応がない」
侑「凄い。完全に無の状態だ」
栞子「凄いですが…どうやってこっち側に戻せば…」
かすみ「エマ先輩?」
エマ「………………」
かすみ「おーい」
エマ「………………」
かすみ「反応がない」
侑「凄い。完全に無の状態だ」
栞子「凄いですが…どうやってこっち側に戻せば…」
99: (もんじゃ) 2022/12/11(日) 19:52:56.47 ID:hSbYhEHv
かすみ「殴ります?」
侑「えっ!!?何言ってる?」
栞子「ダメに決まってるでしょ」
かすみ「…もう…嫌だ」
栞子「あぁ…そう言う事ですか…」
かすみ「違うよ。普段からそんな事考えてないよ?」
侑「えっ!!?何言ってる?」
栞子「ダメに決まってるでしょ」
かすみ「…もう…嫌だ」
栞子「あぁ…そう言う事ですか…」
かすみ「違うよ。普段からそんな事考えてないよ?」
100: (もんじゃ) 2022/12/11(日) 21:51:31.30 ID:hSbYhEHv
侑「うん…」
かすみ「いや…だって…このままにしておく訳にはいかないでしょ?喋りかけてもダメなんだから何かしらの衝撃でも与えないと…」
栞子「だからって殴らなくても…」
エマ「………………こんな感じかな?」
かすみ「わっ!!?戻った」
栞子「いきなり戻るからビックリしますね…」
エマ「どう?出来そう?」
かすみ「いや…かすみんにはちょっと無理そうですね」
エマ「え~そっかぁ。残念」
かすみ「いや…だって…このままにしておく訳にはいかないでしょ?喋りかけてもダメなんだから何かしらの衝撃でも与えないと…」
栞子「だからって殴らなくても…」
エマ「………………こんな感じかな?」
かすみ「わっ!!?戻った」
栞子「いきなり戻るからビックリしますね…」
エマ「どう?出来そう?」
かすみ「いや…かすみんにはちょっと無理そうですね」
エマ「え~そっかぁ。残念」
106: (もんじゃ) 2022/12/14(水) 21:47:29.51 ID:hPmzgMyE
かすみ「ほんと残念です。かすみんもエマ先輩みたいに頭空っぽだったら良かったですよ」
栞子「言い方…」
かすみ「胸に栄養が取られるって本当にあるんですね」
侑「凄い偏見…色んな人に怒られそう」
エマ「別に…普段から頭空っぽって訳じゃないよ」
かすみ「…いや…あの。これ人間関係崩れる~」
栞子「言い方…」
かすみ「胸に栄養が取られるって本当にあるんですね」
侑「凄い偏見…色んな人に怒られそう」
エマ「別に…普段から頭空っぽって訳じゃないよ」
かすみ「…いや…あの。これ人間関係崩れる~」
107: (もんじゃ) 2022/12/14(水) 21:50:33.52 ID:hPmzgMyE
侑「まあ…でも…かすみちゃんらしいと言えばらしいけどね」
エマ「そうだね」
かすみ「いや…そんな事は…」
栞子「普段から割と心の声が漏れてますからね。かすみさんは」
かすみ「嘘だ!!!」
エマ「そうだね」
かすみ「いや…そんな事は…」
栞子「普段から割と心の声が漏れてますからね。かすみさんは」
かすみ「嘘だ!!!」
113: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 22:25:38.65 ID:m1uEmVYf
侑「あはは…で、今日は同好会は…」
「おーーーい!!!」
侑「ん?」
栞子「この声は…」
かすみ「げぇ…面倒なのが来た…」
侑「かすみちゃん…」
ランジュ「こんな所で集まって何してるの?」
栞子「何って…」
「おーーーい!!!」
侑「ん?」
栞子「この声は…」
かすみ「げぇ…面倒なのが来た…」
侑「かすみちゃん…」
ランジュ「こんな所で集まって何してるの?」
栞子「何って…」
114: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 22:28:32.89 ID:m1uEmVYf
侑「実はね………って訳なの」
ランジュ「嘘を吐けない薬?」
かすみ「そうなんです。凄い大変なんですから」
ランジュ「ふ~ん…なんで?」
かすみ「なんで?分かりませんか?」
ランジュ「嘘なんか吐かなければいいだけじゃない」
かすみ「随分と簡単に言ってくれますね」
ランジュ「嘘を吐けない薬?」
かすみ「そうなんです。凄い大変なんですから」
ランジュ「ふ~ん…なんで?」
かすみ「なんで?分かりませんか?」
ランジュ「嘘なんか吐かなければいいだけじゃない」
かすみ「随分と簡単に言ってくれますね」
115: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 22:33:17.56 ID:m1uEmVYf
ランジュ「簡単だと思うけどなぁ」
栞子「確かに…ランジュは普段から裏表がありませんからね。良い意味でも悪い意味でも…」
侑「あはは…確かにそうだね」
かすみ「あのですね…誰しもがランジュ先輩みたいに言いたい事を言える訳じゃないんですよ」
ランジュ「え~そう?かすみは割と言いたい放題言ってる方だと思うけど」
かすみ「そんな事ないです!!!」
栞子「確かに…ランジュは普段から裏表がありませんからね。良い意味でも悪い意味でも…」
侑「あはは…確かにそうだね」
かすみ「あのですね…誰しもがランジュ先輩みたいに言いたい事を言える訳じゃないんですよ」
ランジュ「え~そう?かすみは割と言いたい放題言ってる方だと思うけど」
かすみ「そんな事ないです!!!」
116: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 22:50:57.22 ID:m1uEmVYf
栞子「ランジュ。ランジュの言いたい事もありますが…大抵の人は本音と建前を使い分けて生活してる人が殆どなんです。時には相手を傷つけない為に嘘を吐く事だってあるんです」
ランジュ「そんなの誤魔化しじゃない。不健康だわ」
かすみ「かすみんからしたら言いたい放題のランジュ先輩や頭空っぽのエマ先輩は健康そうで羨ましいです」
栞子「ね?」
ランジュ「そうね。栞子の言う通りかもしれないわ」
ランジュ「そんなの誤魔化しじゃない。不健康だわ」
かすみ「かすみんからしたら言いたい放題のランジュ先輩や頭空っぽのエマ先輩は健康そうで羨ましいです」
栞子「ね?」
ランジュ「そうね。栞子の言う通りかもしれないわ」
118: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 23:01:33.63 ID:m1uEmVYf
かすみ「この大変さを分かってくれましたか?」
ランジュ「…プラカードでも首に垂らしといたら?」
かすみ「プラカード?」
ランジュ「怪しいクッキーの効果によって嘘が吐けませんとか書いて首に掛けとけばいちいち説明しなくていいじゃない」
栞子「怪しいクッキーって…」
侑「余計にややこしくなりそうだけど…」
エマ「警察呼ばれそうだね」
ランジュ「…プラカードでも首に垂らしといたら?」
かすみ「プラカード?」
ランジュ「怪しいクッキーの効果によって嘘が吐けませんとか書いて首に掛けとけばいちいち説明しなくていいじゃない」
栞子「怪しいクッキーって…」
侑「余計にややこしくなりそうだけど…」
エマ「警察呼ばれそうだね」
119: (もんじゃ) 2022/12/17(土) 23:10:14.29 ID:m1uEmVYf
ランジュ「じゃあ…漢方薬飲む?」
かすみ「なんで?別に風邪引いた訳ではないんですよ?」
ランジュ「大丈夫よ。漢方薬に治せないものはないわ。中国四千年の歴史を舐めない事ね」
かすみ「別に舐めてないですけど」
かすみ「なんで?別に風邪引いた訳ではないんですよ?」
ランジュ「大丈夫よ。漢方薬に治せないものはないわ。中国四千年の歴史を舐めない事ね」
かすみ「別に舐めてないですけど」
128: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 22:19:10.30 ID:fRpnIOXD
侑「まあ、時間が経てば治るんでだよね」
かすみ「そうです。だから、もう帰って家に籠るんです」
ランジュ「練習には行かないの?」
かすみ「行かないです。止めても無駄ですから」
ランジュ「止めないけど」
かすみ「………」
かすみ「そうです。だから、もう帰って家に籠るんです」
ランジュ「練習には行かないの?」
かすみ「行かないです。止めても無駄ですから」
ランジュ「止めないけど」
かすみ「………」
130: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 22:30:38.06 ID:fRpnIOXD
カァー カァー
かすみ「はあ…やっと家に着いた。疲れた…」
栞子「お疲れ様です」
かすみ「こんな日に限って道行く人に話しかけられるし…」
栞子「本当ですね。フォローも大変でした」
かすみ「まあ…その…なに?」
栞子「何ですか?」
かすみ「しお子のおかげで助かったよ………ありがとう…」
栞子「ふふっ…それはクッキーの効力ですか?」
かすみ「………知らない。じゃあね」
栞子「はい。また明日」
かすみ「はあ…やっと家に着いた。疲れた…」
栞子「お疲れ様です」
かすみ「こんな日に限って道行く人に話しかけられるし…」
栞子「本当ですね。フォローも大変でした」
かすみ「まあ…その…なに?」
栞子「何ですか?」
かすみ「しお子のおかげで助かったよ………ありがとう…」
栞子「ふふっ…それはクッキーの効力ですか?」
かすみ「………知らない。じゃあね」
栞子「はい。また明日」
131: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 22:38:27.41 ID:fRpnIOXD
ー翌日ー
彼方「へ~そんな事があったんだ」
果林「立ち会いたかったわね」
せつ菜「意外とダメージ残りますよ」
歩夢「あはは…」
果林「せつ菜は何言われたのよ…」
彼方「へ~そんな事があったんだ」
果林「立ち会いたかったわね」
せつ菜「意外とダメージ残りますよ」
歩夢「あはは…」
果林「せつ菜は何言われたのよ…」
132: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 22:49:19.60 ID:fRpnIOXD
ガチャ
かすみ「りな子ーーーー!!!!」
しずく「かすみさん。ドアはしずかに開けましょうよ」
璃奈「かすみちゃん」
愛「賑やかな登場だなぁ」
果林「賑やかと言うより騒がしいが正解ね」
かすみ「そんな事はどうでもいいんです!!!!」
栞子「かすみさん?」
かすみ「りな子ーーーー!!!!」
しずく「かすみさん。ドアはしずかに開けましょうよ」
璃奈「かすみちゃん」
愛「賑やかな登場だなぁ」
果林「賑やかと言うより騒がしいが正解ね」
かすみ「そんな事はどうでもいいんです!!!!」
栞子「かすみさん?」
133: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 22:55:45.91 ID:fRpnIOXD
かすみ「クッキーの効力は一日って言ったじゃん!!!」
愛「何があったの?」
しずく「クッキーの効力が続いてるみたいなんです」
かすみ「凄い大変な目にあったんだから!!!どうなってんのりな子!!!」
璃奈「ごめん」
かすみ「ごめんって何?どう言う事なの?」
璃奈「分からない」
愛「何があったの?」
しずく「クッキーの効力が続いてるみたいなんです」
かすみ「凄い大変な目にあったんだから!!!どうなってんのりな子!!!」
璃奈「ごめん」
かすみ「ごめんって何?どう言う事なの?」
璃奈「分からない」
135: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 23:09:48.25 ID:fRpnIOXD
かすみ「分からない?!!分からないの?」
璃奈「効力は一日って聞いてたから…デマだったのかなぁ」
かすみ「だったのかなぁじゃないよ!!!」
璃奈「ごめんなさい………」
かすみ「うっ…」
璃奈「私の事…嫌いになった?」
かすみ「え…いや…そんな訳ないじゃん」
璃奈「本当?」
かすみ「それは……」
璃奈「効力は一日って聞いてたから…デマだったのかなぁ」
かすみ「だったのかなぁじゃないよ!!!」
璃奈「ごめんなさい………」
かすみ「うっ…」
璃奈「私の事…嫌いになった?」
かすみ「え…いや…そんな訳ないじゃん」
璃奈「本当?」
かすみ「それは……」
136: (もんじゃ) 2022/12/21(水) 23:12:45.78 ID:fRpnIOXD
かすみ(どうせ何言ったってクッキーのせいだし)
かすみ「大好きに決まってるじゃん!」
璃奈「本当?」
かすみ「当たり前じゃん」
愛「愛さんの事は?」
かすみ「大好きですよ~」
彼方「彼方ちゃんは~?」
かすみ「大好きですって。同好会の皆んなの事大大大大大好きに決まってるじゃーーーーん」
かすみ「大好きに決まってるじゃん!」
璃奈「本当?」
かすみ「当たり前じゃん」
愛「愛さんの事は?」
かすみ「大好きですよ~」
彼方「彼方ちゃんは~?」
かすみ「大好きですって。同好会の皆んなの事大大大大大好きに決まってるじゃーーーーん」
141: (もんじゃ) 2022/12/23(金) 21:07:56.41 ID:tH9T3RuX
栞子「……璃奈さん。クッキーの効力は本当に一日なのですか?」
璃奈「うん。約24時間…」
栞子「約?」
璃奈「うん」
栞子「なるほど。かすみさん…」
かすみ「なーに?しお子の事も勿論大好きだよ」
栞子「はい。せつ菜さんの作ったクッキーはどうでした?」
かすみ「え?」
せつ菜「何故またそれを…」
璃奈「うん。約24時間…」
栞子「約?」
璃奈「うん」
栞子「なるほど。かすみさん…」
かすみ「なーに?しお子の事も勿論大好きだよ」
栞子「はい。せつ菜さんの作ったクッキーはどうでした?」
かすみ「え?」
せつ菜「何故またそれを…」
142: (もんじゃ) 2022/12/23(金) 21:11:12.45 ID:tH9T3RuX
かすみ「あはは…まあ…独特と言うか…」
栞子「そうですか」
かすみ「もう。何?」
栞子「いえ…何も」
エマ「かすみちゃーーん。私の事は?」
かすみ「だから大好きですってば」
栞子「多分もう効力は切れてますね」
璃奈「言わない方が良いかな?」
栞子「と思います」
かすみ「皆んなの事だーーーい好きです。えへ」
栞子「そうですか」
かすみ「もう。何?」
栞子「いえ…何も」
エマ「かすみちゃーーん。私の事は?」
かすみ「だから大好きですってば」
栞子「多分もう効力は切れてますね」
璃奈「言わない方が良いかな?」
栞子「と思います」
かすみ「皆んなの事だーーーい好きです。えへ」
143: (もんじゃ) 2022/12/23(金) 21:11:22.33 ID:tH9T3RuX
おわり
144: (光) 2022/12/23(金) 21:14:42.51 ID:5sra6jOZ
神エンド
145: (もこりん) 2022/12/23(金) 21:34:19.10 ID:ZjGnTv3Z
こういうのでいいんだよ
146: (あら) 2022/12/23(金) 21:47:29.71 ID:4DLPVb8D
こういうのがいいんだよ
149: (茸) 2022/12/23(金) 22:03:35.78 ID:ETgi00pZ
草
かすみんは良い子だなぁ
かすみんは良い子だなぁ
151: (もんじゃ) 2022/12/24(土) 22:23:20.52 ID:VBquYAlE
良かった!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1670333476/