2: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:36:07.30 ID:8ZhavZff
ダイヤ「ルビィ、忘れ物はありませんか?」
ルビィ「大丈夫だって。さっきちゃんと確認したし」
ダイヤ「本当ですか?それと泊まる人のお家には迷惑をかけてはいけませんよ」
ダイヤ「出されたものは好き嫌いせず、きちんと全部食べること。はしゃぐのも大いに結構ですが、高校生らしい節度は守ること。夜遊びなども厳禁ですからね。それからそれから」
ルビィ「んもう!そんなのわかってるって!行ってきまーす」
ダイヤ「あ、ちょっと!?ちゃんとお姉ちゃんのいいつけは守るのですよ!」
ルビィ「はいはい」
ダイヤ「『はい』は一回ですわ!」
ルビィ「はーい。ばいばーい」トテテテ
ダイヤ「あっ!」
パタン
ダイヤ「……」
ダイヤ(三が日も過ぎ冬休みもそろそろ終わりかける頃、ルビィは一人で、お友達の家にお泊りへと出かけて行きました)
ルビィ「大丈夫だって。さっきちゃんと確認したし」
ダイヤ「本当ですか?それと泊まる人のお家には迷惑をかけてはいけませんよ」
ダイヤ「出されたものは好き嫌いせず、きちんと全部食べること。はしゃぐのも大いに結構ですが、高校生らしい節度は守ること。夜遊びなども厳禁ですからね。それからそれから」
ルビィ「んもう!そんなのわかってるって!行ってきまーす」
ダイヤ「あ、ちょっと!?ちゃんとお姉ちゃんのいいつけは守るのですよ!」
ルビィ「はいはい」
ダイヤ「『はい』は一回ですわ!」
ルビィ「はーい。ばいばーい」トテテテ
ダイヤ「あっ!」
パタン
ダイヤ「……」
ダイヤ(三が日も過ぎ冬休みもそろそろ終わりかける頃、ルビィは一人で、お友達の家にお泊りへと出かけて行きました)
3: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:37:27.30 ID:8ZhavZff
ダイヤ(家に残されたのは、私、ただ一人)
ダイヤ「……」
ダイヤ(寂しい、ですわね……)
ダイヤ(例えばルビィが宿泊学習で家に帰ってこない期間には、私は重ねて修学旅行などの泊まりがけの行事があるということが多かったので)
ダイヤ(ルビィだけが家に帰ってこないという状況は、なんだか、すごく奇妙に感じられてしまいます)
ダイヤ「はぁ。ルビィが帰ってこない間、私は何をして過ごしましょう……」
ダイヤ(そう私が途方に暮れようとしたその時)
ガラガラガラ
ダイヤ「!?」
理亞「ちょっと。この家、今日泊まる場所あるわよね?」
ダイヤ「理亞さん!?」
ダイヤ「……」
ダイヤ(寂しい、ですわね……)
ダイヤ(例えばルビィが宿泊学習で家に帰ってこない期間には、私は重ねて修学旅行などの泊まりがけの行事があるということが多かったので)
ダイヤ(ルビィだけが家に帰ってこないという状況は、なんだか、すごく奇妙に感じられてしまいます)
ダイヤ「はぁ。ルビィが帰ってこない間、私は何をして過ごしましょう……」
ダイヤ(そう私が途方に暮れようとしたその時)
ガラガラガラ
ダイヤ「!?」
理亞「ちょっと。この家、今日泊まる場所あるわよね?」
ダイヤ「理亞さん!?」
4: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:38:48.26 ID:8ZhavZff
理亞「ルビィが今日家にいないのは知ってる。代わりに今日一日、私をこの家に宿泊させて」
理亞「接待とかはいらない。ただ泊めるだけでいいから。お願い」
ダイヤ「はぁ……」
理亞「私……どうしても今日は、家に帰ることが出来ないの」
ダイヤ「もしかして、聖良さんとケンカでもされてしまったのです?」
理亞「うっ」
ダイヤ「ふふっ、どうやら図星みたいですわね」
理亞「う、うるさい!勝手に詮索したら〇す!」
ダイヤ「はいはい、わかりましたわ」
ダイヤ(どうやら理亞さんには理亞さんなりの事情があるみたいですし)
理亞「接待とかはいらない。ただ泊めるだけでいいから。お願い」
ダイヤ「はぁ……」
理亞「私……どうしても今日は、家に帰ることが出来ないの」
ダイヤ「もしかして、聖良さんとケンカでもされてしまったのです?」
理亞「うっ」
ダイヤ「ふふっ、どうやら図星みたいですわね」
理亞「う、うるさい!勝手に詮索したら〇す!」
ダイヤ「はいはい、わかりましたわ」
ダイヤ(どうやら理亞さんには理亞さんなりの事情があるみたいですし)
5: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:39:23.24 ID:8ZhavZff
理亞「とにかく、私には今日の夜をしのぐ場所がないの。だからお願い」
理亞「じゃないと、私……」
ダイヤ「心配なさらなくても大丈夫ですわ。どんな理由であれ、理亞さんと一緒に過ごすことが出来るというのなら私としては大歓迎です」
理亞「ほ、ほんとに!?」
ダイヤ「ええ。ただし、大切な友人である聖良さんの、大切な妹さんを預からせていただくのです」
ダイヤ「ですから、この家で過ごす間は……理亞さんは私の妹同然である、ということでよろしいのですよね?」
理亞「はぁ?」
理亞「じゃないと、私……」
ダイヤ「心配なさらなくても大丈夫ですわ。どんな理由であれ、理亞さんと一緒に過ごすことが出来るというのなら私としては大歓迎です」
理亞「ほ、ほんとに!?」
ダイヤ「ええ。ただし、大切な友人である聖良さんの、大切な妹さんを預からせていただくのです」
ダイヤ「ですから、この家で過ごす間は……理亞さんは私の妹同然である、ということでよろしいのですよね?」
理亞「はぁ?」
6: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:40:16.03 ID:8ZhavZff
***
理亞「……」カキカキ
ダイヤ「……」ソワソワ
理亞「……」
ダイヤ「~♪」
理亞「……あのさ」
ダイヤ「はい。どうかいたしましたか?お姉ちゃんに何か相談したいことでもあるのですか?」
理亞「私、いま学校の宿題やってる最中なんだけど」
ダイヤ「まあ、宿題を。それは偉いですわね。でしたらお姉ちゃんがわからないところを教えてあげましょうか?」
理亞「いい。そういうこと言いたかったんじゃない。目障りだから私の視界の中から出て行ってって言ってるの」
ダイヤ「えっ?」
理亞「……」カキカキ
ダイヤ「……」ソワソワ
理亞「……」
ダイヤ「~♪」
理亞「……あのさ」
ダイヤ「はい。どうかいたしましたか?お姉ちゃんに何か相談したいことでもあるのですか?」
理亞「私、いま学校の宿題やってる最中なんだけど」
ダイヤ「まあ、宿題を。それは偉いですわね。でしたらお姉ちゃんがわからないところを教えてあげましょうか?」
理亞「いい。そういうこと言いたかったんじゃない。目障りだから私の視界の中から出て行ってって言ってるの」
ダイヤ「えっ?」
7: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:41:11.45 ID:8ZhavZff
ダイヤ「……」
理亞「……邪魔」
ダイヤ「ですが、近くでスタンバイしていた方がいざという時に
理亞「宿題やるだけでいざって時なんて起こりえないから。不必要だから」
ダイヤ「そうでしょうか……?それに、誰か他の目に監視されていた方が勉強に身も入るというものですわ。お姉ちゃんならそれほど気が散ることもないでしょう?」
理亞「あっそ。で、本音は?」
ダイヤ「一人で寂しいので誰かに構って欲しいですわ」
理亞「馬鹿じゃないの?私、遊んでる時間なんてないんだけど。あんたみたいな暇してる万年ヘボスクールアイドルなんかとは違って」
ダイヤ(むぅ……)プクー
理亞「……邪魔」
ダイヤ「ですが、近くでスタンバイしていた方がいざという時に
理亞「宿題やるだけでいざって時なんて起こりえないから。不必要だから」
ダイヤ「そうでしょうか……?それに、誰か他の目に監視されていた方が勉強に身も入るというものですわ。お姉ちゃんならそれほど気が散ることもないでしょう?」
理亞「あっそ。で、本音は?」
ダイヤ「一人で寂しいので誰かに構って欲しいですわ」
理亞「馬鹿じゃないの?私、遊んでる時間なんてないんだけど。あんたみたいな暇してる万年ヘボスクールアイドルなんかとは違って」
ダイヤ(むぅ……)プクー
8: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:41:57.66 ID:8ZhavZff
理亞「……もしかしてあんたっていっつもルビィとこんな感じなわけ?」
ダイヤ「はい。ルビィがいつも家にいる時はだいたいつきっきりですわ」
理亞「そんなんで自分のやることとか大丈夫なの?」
ダイヤ「問題ありませんわ。全て自分の時間で終わるように上手くマネジメントしてありますもの」
理亞「だったら私の邪魔もしないで。私には私の計画ってものがあるの」
ダイヤ「……」
理亞「まったく……気が散ったから外でトレーニングでもしに行くことにする。絶対に邪魔だけはしないで。したら本気で〇す」
ダイヤ「うぅ、わかりましたわ。では私は私の出来ることを済ませておきますね」
理亞「……」
ダイヤ「はい。ルビィがいつも家にいる時はだいたいつきっきりですわ」
理亞「そんなんで自分のやることとか大丈夫なの?」
ダイヤ「問題ありませんわ。全て自分の時間で終わるように上手くマネジメントしてありますもの」
理亞「だったら私の邪魔もしないで。私には私の計画ってものがあるの」
ダイヤ「……」
理亞「まったく……気が散ったから外でトレーニングでもしに行くことにする。絶対に邪魔だけはしないで。したら本気で〇す」
ダイヤ「うぅ、わかりましたわ。では私は私の出来ることを済ませておきますね」
理亞「……」
10: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:43:10.63 ID:8ZhavZff
~間~
理亞「ごじゅう、きゅう……!」
プルプル
理亞「ろく、じゅう……!」
理亞(トレーニング、終わり!)
ダイヤ「終わりましたか?」ヒョコ!
理亞「……」
理亞(……もしかして、ずーっと終わるタイミング見計らってたわけ?どんだけ暇なの?)
ダイヤ「理亞さん。そろそろ夜ご飯のお時間ですが……」
理亞「……」
グゥー
理亞「……////」
理亞「ごじゅう、きゅう……!」
プルプル
理亞「ろく、じゅう……!」
理亞(トレーニング、終わり!)
ダイヤ「終わりましたか?」ヒョコ!
理亞「……」
理亞(……もしかして、ずーっと終わるタイミング見計らってたわけ?どんだけ暇なの?)
ダイヤ「理亞さん。そろそろ夜ご飯のお時間ですが……」
理亞「……」
グゥー
理亞「……////」
11: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:44:34.69 ID:8ZhavZff
ダイヤ「理亞さんも一緒にどうですか?」
理亞「……」
ダイヤ「理亞さん?」
理亞「……食べる」
ダイヤ「わかりました。ちなみに、理亞さんは好きな物とか嫌いな物とかってありますか?今日はお姉ちゃんが腕によりをかけて
理亞「いい」
ダイヤ「えっ?」
理亞「めんどくさいことしなくていい。白米さえあれば十分。エネルギーはそれで十分に足りる」
ダイヤ「えっ、えぇ~…?」
理亞「……」
ダイヤ「理亞さん?」
理亞「……食べる」
ダイヤ「わかりました。ちなみに、理亞さんは好きな物とか嫌いな物とかってありますか?今日はお姉ちゃんが腕によりをかけて
理亞「いい」
ダイヤ「えっ?」
理亞「めんどくさいことしなくていい。白米さえあれば十分。エネルギーはそれで十分に足りる」
ダイヤ「えっ、えぇ~…?」
13: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:45:41.97 ID:8ZhavZff
ダイヤ「ちなみに、理亞さんは普段どんなものを食べられているのですか?」
理亞「炭水化物を適量と、あとは……プロテインとか」
ダイヤ「えっ?」
理亞「何?バカにしてるわけ?無駄なものは食べない主義なの。筋肉を造りたいんだったら、ささみとかのタンパク質さえ食べれば十分。あとは、吸収を良くするためのブロッコリーとか……」
理亞「……どこかのバカ姉様は食わず嫌いで食べないけど」
ダイヤ「……」
理亞「栄養素的にはそれで十分。だから特別な物なんか特に用意しなくていい
ダイヤ「むっ!」
理亞「!?」
ダイヤ「ダメですわ!」
理亞「はぁ?」
理亞「炭水化物を適量と、あとは……プロテインとか」
ダイヤ「えっ?」
理亞「何?バカにしてるわけ?無駄なものは食べない主義なの。筋肉を造りたいんだったら、ささみとかのタンパク質さえ食べれば十分。あとは、吸収を良くするためのブロッコリーとか……」
理亞「……どこかのバカ姉様は食わず嫌いで食べないけど」
ダイヤ「……」
理亞「栄養素的にはそれで十分。だから特別な物なんか特に用意しなくていい
ダイヤ「むっ!」
理亞「!?」
ダイヤ「ダメですわ!」
理亞「はぁ?」
14: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:46:29.37 ID:8ZhavZff
ダイヤ「いいですか、食事をするということはその土地の文化を食べるということ。偏食だなんてお姉ちゃん絶対に許しませんからね!」
理亞「いや、好き嫌いとかしてるわけじゃないから」
ダイヤ「この家に泊めることになった以上、理亞さんは私の大切な客人であり、妹なのですわ。ぞんざいに扱うことなんて出来ません。私の方針に従ってもらいますからね!」
ダイヤ「ねっ、理亞さん!」
理亞「……」
ダイヤ(ふふん♪)ドヤ!
理亞「……」
理亞(めんどくさ……)
理亞「いや、好き嫌いとかしてるわけじゃないから」
ダイヤ「この家に泊めることになった以上、理亞さんは私の大切な客人であり、妹なのですわ。ぞんざいに扱うことなんて出来ません。私の方針に従ってもらいますからね!」
ダイヤ「ねっ、理亞さん!」
理亞「……」
ダイヤ(ふふん♪)ドヤ!
理亞「……」
理亞(めんどくさ……)
15: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:48:32.89 ID:8ZhavZff
***
理亞(……)
理亞「……ごちそうさま」
ダイヤ「はい。お粗末様でした。美味しかったですか?」
理亞(……////)
コクリ
ダイヤ「ふふっ、そうですか。伊豆のお野菜と沼津の魚で作ったお鍋、お口にあったのなら何よりですわ」
理亞「……」
ダイヤ「美味しかったでしょう?これが、食事を『味わう』ということなのですわ。深く心に刻んでおいてくださいませ」
理亞「うるさい。そんなことしてなんて頼んだ覚えはない」
ダイヤ「いつか理亞さんにもわかる時が来ますわ。さてと……お食事の後はお風呂にしましょうか」
ダイヤ「理亞さん。お湯の準備はできているので、先に入ってきてはいかがですか?」
理亞「……いいの?」
ダイヤ「はい。お姉ちゃんは後から……あっ。それか一緒に入るというのも」
理亞「はぁ!!?////」
ダイヤ「?」
理亞(……)
理亞「……ごちそうさま」
ダイヤ「はい。お粗末様でした。美味しかったですか?」
理亞(……////)
コクリ
ダイヤ「ふふっ、そうですか。伊豆のお野菜と沼津の魚で作ったお鍋、お口にあったのなら何よりですわ」
理亞「……」
ダイヤ「美味しかったでしょう?これが、食事を『味わう』ということなのですわ。深く心に刻んでおいてくださいませ」
理亞「うるさい。そんなことしてなんて頼んだ覚えはない」
ダイヤ「いつか理亞さんにもわかる時が来ますわ。さてと……お食事の後はお風呂にしましょうか」
ダイヤ「理亞さん。お湯の準備はできているので、先に入ってきてはいかがですか?」
理亞「……いいの?」
ダイヤ「はい。お姉ちゃんは後から……あっ。それか一緒に入るというのも」
理亞「はぁ!!?////」
ダイヤ「?」
16: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:49:41.67 ID:8ZhavZff
理亞「ば、ばっかじゃないの!!もしかしてルビィとも一緒にお風呂入ってるわけ!!?////」
ダイヤ「ええ。たまーにですけど」
理亞「はぁぁ!!!?高校生にもなって!!?/////」
ダイヤ「高校生だろうがお姉ちゃんはお姉ちゃんですわ」
理亞「っ!!?バカじゃないの!!?/////」
ダイヤ「えっ?ですが
理亞「とにかくいい!!一人で入れる!!お風呂の場所だけ案内して!!////」
理亞(姉様にも……こんな見ず知らずの人に裸見られるだなんて!ほんとのほんとに信じらんないっ!!/////)
ダイヤ「?」
ダイヤ「ええ。たまーにですけど」
理亞「はぁぁ!!!?高校生にもなって!!?/////」
ダイヤ「高校生だろうがお姉ちゃんはお姉ちゃんですわ」
理亞「っ!!?バカじゃないの!!?/////」
ダイヤ「えっ?ですが
理亞「とにかくいい!!一人で入れる!!お風呂の場所だけ案内して!!////」
理亞(姉様にも……こんな見ず知らずの人に裸見られるだなんて!ほんとのほんとに信じらんないっ!!/////)
ダイヤ「?」
17: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:51:35.69 ID:8ZhavZff
チャンポン♪
理亞「……////」ブクブクブク
理亞(やっぱり……黒澤ダイヤは、何かおかしい)
理亞(なんでもかんでもおせっかい過ぎ。バカじゃないの。妹だって……もうすぐ大人になるって言うのに)
理亞(ルビィはまだまだ子供なのかもだけど、私はとっくに大人なの。馬鹿にしないで)
理亞(姉様だってそう。私のこと小さい妹だからって、下に見て)
理亞「……」
ブクブク
理亞(はぁ……姉様のバカ)
理亞「……」チャポポポ
コンコン
ダイヤ『理亞さん?』
理亞(っ!!?/////)
理亞「……////」ブクブクブク
理亞(やっぱり……黒澤ダイヤは、何かおかしい)
理亞(なんでもかんでもおせっかい過ぎ。バカじゃないの。妹だって……もうすぐ大人になるって言うのに)
理亞(ルビィはまだまだ子供なのかもだけど、私はとっくに大人なの。馬鹿にしないで)
理亞(姉様だってそう。私のこと小さい妹だからって、下に見て)
理亞「……」
ブクブク
理亞(はぁ……姉様のバカ)
理亞「……」チャポポポ
コンコン
ダイヤ『理亞さん?』
理亞(っ!!?/////)
18: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:52:45.54 ID:8ZhavZff
理亞「は、入ってこないでって言ったでしょう!!?//////」
ダイヤ『そうじゃありませんわ』
理亞「っ!?////」
ダイヤ『お着替えの用意が出来ました。洗濯機のそばに置いておきますわね』
理亞「えっ!?あ、あぁ、ありがと……」
ダイヤ『はい♪』
理亞(……////)
ブクブク
理亞(どうして……なんでこんなに優しいんだろ)
ダイヤ『そうじゃありませんわ』
理亞「っ!?////」
ダイヤ『お着替えの用意が出来ました。洗濯機のそばに置いておきますわね』
理亞「えっ!?あ、あぁ、ありがと……」
ダイヤ『はい♪』
理亞(……////)
ブクブク
理亞(どうして……なんでこんなに優しいんだろ)
19: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:53:46.48 ID:8ZhavZff
~お風呂あがり~
ダイヤ「~♪」
理亞「……」
ガァー
ダイヤ「はい。これでドライヤーはばっちりですわ」
ダイヤ「普段とは違うストレートの髪型も、とっても可愛らしくてお似合いですわよ。理亞さん」クシクシ
理亞「ん、ありがと……」
ダイヤ「はい♪」
理亞「……」
ダイヤ「~♪」フキフキ
理亞「……ねえ。いっつもルビィにもこんなことしてあげてるの?」
ダイヤ「ええ、当然ですわ。お姉ちゃんですもの」
理亞「なんで……」
ダイヤ「えっ?」
理亞「どうして。どうして、姉ってだけでそこまで優しくできるの」
ダイヤ「理亞さん?」
ダイヤ「~♪」
理亞「……」
ガァー
ダイヤ「はい。これでドライヤーはばっちりですわ」
ダイヤ「普段とは違うストレートの髪型も、とっても可愛らしくてお似合いですわよ。理亞さん」クシクシ
理亞「ん、ありがと……」
ダイヤ「はい♪」
理亞「……」
ダイヤ「~♪」フキフキ
理亞「……ねえ。いっつもルビィにもこんなことしてあげてるの?」
ダイヤ「ええ、当然ですわ。お姉ちゃんですもの」
理亞「なんで……」
ダイヤ「えっ?」
理亞「どうして。どうして、姉ってだけでそこまで優しくできるの」
ダイヤ「理亞さん?」
20: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:55:02.15 ID:8ZhavZff
理亞「だって!当然でしょ!?妹なんて所詮は他人!ただたまたま両親と生まれた家が同じってだけで!そこまで尽くすなんて、バッカじゃないの!」
理亞「たまたま二年早く生まれたって言うだけで!姉妹だって言うだけで!他人のくせに!」
ダイヤ「……」
理亞「なのに……バカじゃないの。私に……ルビィにもそうだけど、こんなに一から十までお世話してあげるのなんて。バカみたい」
ダイヤ「ええ、そうですわね。理亞さんの仰る通りです。私と理亞さんは、もちろん私とルビィもですが、所詮は他人どうしですわ」
ダイヤ「尽くす義理も、義務も、意味も。本当はお互いに干渉しない方が、色々と幸せでいられるのかもしれません」
理亞「たまたま二年早く生まれたって言うだけで!姉妹だって言うだけで!他人のくせに!」
ダイヤ「……」
理亞「なのに……バカじゃないの。私に……ルビィにもそうだけど、こんなに一から十までお世話してあげるのなんて。バカみたい」
ダイヤ「ええ、そうですわね。理亞さんの仰る通りです。私と理亞さんは、もちろん私とルビィもですが、所詮は他人どうしですわ」
ダイヤ「尽くす義理も、義務も、意味も。本当はお互いに干渉しない方が、色々と幸せでいられるのかもしれません」
21: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:56:27.48 ID:8ZhavZff
ダイヤ「でも……不思議なものですわ。だってルビィって、私が物心ついた時からずーっと、私の一番そばにいるのよ?」
理亞「えっ?」
ダイヤ「私の思い出の中には常に、ルビィがいます。嬉しい日も、悲しい日も、雨の日だって、晴れの日だって」
ダイヤ「ルビィが笑って、ルビィが泣いて、ルビィが怒って、ルビィがまた一つ成長をして……私はいつもルビィから、たくさんの幸せをもらっているのですわ」
理亞「……」
ダイヤ「だから私は、少しずつでも、ルビィに何かを返していきたい。いつもルビィからもらっている幸せを、少しづつでも」
理亞(……)
ダイヤ「だから……そうですわね。もしかしたら、この願いは本当は無力な私の、一人の姉としての黒澤ダイヤがそうあり続けたいって言う我がままなのかもしれませんね。うふふ♪」
ダイヤ「あっ、もちろん今の話はルビィには内緒ですわよ?こんなことお姉ちゃんが常日頃考えているだなんて、ちょっぴり恥ずかしいですもの」
理亞「……」
理亞「えっ?」
ダイヤ「私の思い出の中には常に、ルビィがいます。嬉しい日も、悲しい日も、雨の日だって、晴れの日だって」
ダイヤ「ルビィが笑って、ルビィが泣いて、ルビィが怒って、ルビィがまた一つ成長をして……私はいつもルビィから、たくさんの幸せをもらっているのですわ」
理亞「……」
ダイヤ「だから私は、少しずつでも、ルビィに何かを返していきたい。いつもルビィからもらっている幸せを、少しづつでも」
理亞(……)
ダイヤ「だから……そうですわね。もしかしたら、この願いは本当は無力な私の、一人の姉としての黒澤ダイヤがそうあり続けたいって言う我がままなのかもしれませんね。うふふ♪」
ダイヤ「あっ、もちろん今の話はルビィには内緒ですわよ?こんなことお姉ちゃんが常日頃考えているだなんて、ちょっぴり恥ずかしいですもの」
理亞「……」
22: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:57:35.74 ID:8ZhavZff
ダイヤ「~♪」
フキフキフキ
理亞「たくさんの幸せを、もらっている……」
ダイヤ「はい。あのね理亞さん?もちろん、お姉ちゃんだって人間です。間違う時も、寂しくなる時だってあります。完璧な人間にはなれません」
ダイヤ「しかし、私がルビィのお姉ちゃんであるというこの事実だけは、切っても切り離すことは出来ないの」
理亞「……」
ダイヤ「たとえいくら辞めようと思っても、私はお姉ちゃんであり続けるしかないのです。だから少しでも、ルビィの手本になれるように」
ダイヤ「そこに居るだけで大切なものをくれる妹のルビィと……理亞さんに。ただ恩を返すことしかできないのですわ」
ダイヤ「だって、それが姉という存在なのですもの」
理亞「……」
ダイヤ「聖良さんだってきっと同じ。本当の妹である理亞さんのことを、きっと誰よりも一番に考えてくれているはずですわ。でしょう?」
理亞「……は?姉様?」
フキフキフキ
理亞「たくさんの幸せを、もらっている……」
ダイヤ「はい。あのね理亞さん?もちろん、お姉ちゃんだって人間です。間違う時も、寂しくなる時だってあります。完璧な人間にはなれません」
ダイヤ「しかし、私がルビィのお姉ちゃんであるというこの事実だけは、切っても切り離すことは出来ないの」
理亞「……」
ダイヤ「たとえいくら辞めようと思っても、私はお姉ちゃんであり続けるしかないのです。だから少しでも、ルビィの手本になれるように」
ダイヤ「そこに居るだけで大切なものをくれる妹のルビィと……理亞さんに。ただ恩を返すことしかできないのですわ」
ダイヤ「だって、それが姉という存在なのですもの」
理亞「……」
ダイヤ「聖良さんだってきっと同じ。本当の妹である理亞さんのことを、きっと誰よりも一番に考えてくれているはずですわ。でしょう?」
理亞「……は?姉様?」
23: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 17:59:29.70 ID:8ZhavZff
ダイヤ「ええ。些細なことからケンカをしてしまったのでしょう?」
理亞「……」ズキリ
ダイヤ「きっと聖良さんも、理亞さんのことを大切に想ってくれているはずですわ。私と同じくらい……ううん、私以上に」
ダイヤ「だからたまには聖良さんのことも、笑って許してあげて下さい」
ダイヤ「ねっ、理亞さん?」
理亞「……」
ダイヤ「だって聖良さんは、世界でたった一人だけの、理亞さんのお姉ちゃんなんですから」
理亞「……うん」
ダイヤ「うふふ。では明日、空港まで一緒に送って差し上げますわね。あ、そうだ!お土産とか持っていくのはどうでしょうか?きっと理亞さんの気持ちも、ぜーんぶ伝わりますよ」
理亞「……」
理亞「……」ズキリ
ダイヤ「きっと聖良さんも、理亞さんのことを大切に想ってくれているはずですわ。私と同じくらい……ううん、私以上に」
ダイヤ「だからたまには聖良さんのことも、笑って許してあげて下さい」
ダイヤ「ねっ、理亞さん?」
理亞「……」
ダイヤ「だって聖良さんは、世界でたった一人だけの、理亞さんのお姉ちゃんなんですから」
理亞「……うん」
ダイヤ「うふふ。では明日、空港まで一緒に送って差し上げますわね。あ、そうだ!お土産とか持っていくのはどうでしょうか?きっと理亞さんの気持ちも、ぜーんぶ伝わりますよ」
理亞「……」
24: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 18:00:57.69 ID:8ZhavZff
~函館~
ダイヤ『たとえいくら辞めようと思っても、私はお姉ちゃんであり続けるしかないのです。だから少しでも、ルビィの手本になれるように』
ダイヤ『そこに居るだけで大切なものをくれる妹のルビィと……理亞さんに。ただ恩を返すことしかできないのですわ』
ダイヤ『だからたまには聖良さんのことも、笑って許してあげて下さい』
ダイヤ『ねっ、理亞さん?』
理亞「……」
理亞(ふぅ……)
理亞「……よし」
理亞(謝らなくっちゃ、姉様に)
ガチャリ
理亞「た、ただいま~……」
聖良「お帰り、理亞ちゃぁ~」
理亞「ルビィ!?」
ダイヤ『たとえいくら辞めようと思っても、私はお姉ちゃんであり続けるしかないのです。だから少しでも、ルビィの手本になれるように』
ダイヤ『そこに居るだけで大切なものをくれる妹のルビィと……理亞さんに。ただ恩を返すことしかできないのですわ』
ダイヤ『だからたまには聖良さんのことも、笑って許してあげて下さい』
ダイヤ『ねっ、理亞さん?』
理亞「……」
理亞(ふぅ……)
理亞「……よし」
理亞(謝らなくっちゃ、姉様に)
ガチャリ
理亞「た、ただいま~……」
聖良「お帰り、理亞ちゃぁ~」
理亞「ルビィ!?」
25: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 18:01:42.58 ID:8ZhavZff
ルビィ「あれ?もしかして理亞ちゃん帰ってきたの!?」
理亞「本物のルビィ!?」
ルビィ「うん!おじゃましてまーす!」
聖良「沼津から直々にルビィさんが私たちの指導に来てくれているんですよ」
ルビィ「うゅ!がんば~ルビィ!」
聖良「がんば~ルビィ!」
ルビィ「ちがう!がんば、がんば、がんばルビィ!」
聖良「がんば、がんば、がんばルビィ!」
ルビィ「うゅ。よろしい」
聖良「お褒めに与り光栄です。師匠」
理亞「……」
聖良「理亞も一緒にどうですか?スクールアイドルとして、更なる高みへ
理亞「っ……!!」
聖良「理亞?」
理亞「もういい!私、黒澤ダイヤのところの子供になるから!!」
この後一週間は帰らなかった
理亞「本物のルビィ!?」
ルビィ「うん!おじゃましてまーす!」
聖良「沼津から直々にルビィさんが私たちの指導に来てくれているんですよ」
ルビィ「うゅ!がんば~ルビィ!」
聖良「がんば~ルビィ!」
ルビィ「ちがう!がんば、がんば、がんばルビィ!」
聖良「がんば、がんば、がんばルビィ!」
ルビィ「うゅ。よろしい」
聖良「お褒めに与り光栄です。師匠」
理亞「……」
聖良「理亞も一緒にどうですか?スクールアイドルとして、更なる高みへ
理亞「っ……!!」
聖良「理亞?」
理亞「もういい!私、黒澤ダイヤのところの子供になるから!!」
この後一週間は帰らなかった
26: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 18:02:02.98 ID:8ZhavZff
終わりです。代行いただきありがとうございました。
27: (はんぺん) 2023/01/04(水) 18:05:33.40 ID:08cr4rKf
こ しゅぞ!
28: (なっとう) 2023/01/04(水) 18:08:45.38 ID:HaZ+TdZY
|c||^.-^||
29: (茸) 2023/01/04(水) 18:12:32.28 ID:ic0uDqOk
姉様…
30: (SB-iPhone) 2023/01/04(水) 18:19:43.68 ID:4ZjQybS3
甘えてちゃダメだよ!
31: (もんじゃ) 2023/01/04(水) 18:26:22.09 ID:0l+eJOMQ
⌒°(q|˶^ ᴗ^˶)°⌒
32: (しうまい) 2023/01/04(水) 18:28:38.25 ID:WBOKe/VZ
草
34: (はんぺん) 2023/01/04(水) 19:00:06.28 ID:MUSfQGAR
ぅゅ…神スレ…
35: (たこやき) 2023/01/04(水) 20:20:27.42 ID:rneTeP9c
ダイヤさんが可愛いスレは神
36:!omikuji!dama(もんじゃ) 2023/01/04(水) 20:35:37.58 ID:u0H9yvQG
良いものを見せてもらった
37: (しまむら) 2023/01/04(水) 20:55:24.67 ID:1JGfU4df
素晴らしいけどこれは姉様が悪いよ!
39: (やわらか銀行) 2023/01/05(木) 14:06:28.79 ID:/AK08fxS
落ちが好き
40: (たまごやき) 2023/01/05(木) 14:14:46.01 ID:RywjmfKA
うーんこれはお手本
41: (茸) 2023/01/05(木) 14:28:13.94 ID:dGgdFTvP
ダイヤさんの 甘ぶりがうかがえる
38: (SB-iPhone) 2023/01/05(木) 00:15:49.80 ID:q1R2PwZC
イイハナシからのオチの落とし具合の落差がデカすぎて笑った
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1672821011/