彼方 「すくふぇす……?」 しずく 「なにか、忘れているような」【SS】

SS


1: 2020/05/20(水) 22:45:39.97 ID:Q5/jycf8
彼方 「むむむ……」

ガチャ

しずく 「彼方先輩、また部室で寝てる……って、起きてたんですね」

彼方 「しずくちゃん。ちょうどよかったよ」

しずく 「ちょうどよかった? そんな険しい顔で携帯とにらめっこして、何かあったんですか?」

彼方 「それがね、何か一つ、アプリが消えちゃってるみたいなんだぁ」

4: 2020/05/20(水) 22:49:05.74 ID:Q5/jycf8
しずく 「アプリ、ですか」

彼方 「そうなの。彼方ちゃん、こういうのには弱いから、現代っ子に教えてもらおうと思って」

しずく 「現代っ子って……。彼方先輩だって女子高生ですよね?」

彼方 「まぁまぁ。ほら、見てよ」

しずく 「……本当。びっしりアプリで埋まってるのに、真ん中だけぽっかり空いちゃってますね」

5: 2020/05/20(水) 22:51:03.05 ID:Q5/jycf8
彼方 「しずくちゃん、元に戻せる?」

しずく 「はい。再インストールすれば大丈夫です」

彼方 「なんだぁ。よかった」

しずく 「ところで、何のアプリが消えてしまったんですか?」


彼方 「それが……思い出せないんだよねぇ」


しずく 「思い出せない……?」

9: 2020/05/20(水) 22:56:18.20 ID:Q5/jycf8
彼方 「ここに何かアプリがあったことは覚えてるんだけど、それが何か忘れちゃったみたいで」

しずく 「そうなんですか。でも、忘れてしまうくらい使ってないアプリなら、戻さなくてもいいのでは?」

彼方 「そうかなぁ? なんか、気持ち悪くって」

しずく 「容量の問題だってありますし、画面もスッキリしますよ」

13: 2020/05/20(水) 23:03:30.55 ID:Q5/jycf8
彼方 「うーん、でもやっぱり気になるなぁ」

しずく 「私の携帯見てみてください。こんなにスッキリさせてるんですよ?」

彼方 「おぉ、確かにこれは気持ちよさそうだねぇ」

しずく 「そうでしょう? 彼方先輩もこれを機にアプリの整理を……あれ?」

彼方 「どうしたの?」

17: 2020/05/20(水) 23:12:29.46 ID:Q5/jycf8
しずく 「私、よく使うアプリは下の段にまとめてるんですが、右から2番目に不自然な隙間が……」

彼方 「本当だね。間違えて動かしちゃったの?」

しずく 「えっと、ここにあったのは……」


しずく 「……忘れちゃったみたいです」


彼方 「え、しずくちゃんも?」

20: 2020/05/20(水) 23:17:14.67 ID:Q5/jycf8
しずく 「おかしいですね。ここにあるのはよく使うアプリなので、無くなってもすぐ思い出せるはずなのですが」

彼方 「うーん、でもよく使うやつなら、それを使おうとする時に思い出すんじゃない?」

しずく 「たしかにそうですね。でも、彼方先輩と同じタイミングでこんなことって、不思議ですね」


エマ 「チャオ~!!」

22: 2020/05/20(水) 23:23:30.55 ID:Q5/jycf8
しずく 「エマ先輩。お疲れ様です」

彼方 「今日も元気だねぇ」

エマ 「あれれぇ? 2人とも、そんな近くにいるのに携帯でお話してるの?」

しずく 「あ、違うんです。ちょっとしたトラブルがありまして」

エマ 「トラブル?」

彼方 「うん。二人揃ってアプリが消えちゃってねぇ」

23: 2020/05/20(水) 23:25:52.89 ID:Q5/jycf8
エマ 「えぇっ!? 2人もなの?」

しずく 「ということは、エマ先輩も?」

エマ 「そうなんだよ~。でも、何が消えたのかも分からなくって」

彼方 「おぉ、彼方ちゃん達と同じだ」

しずく 「何が起きているんでしょう……」

24: 2020/05/20(水) 23:32:46.83 ID:Q5/jycf8
ガチャ

せつ菜 「おはようございます!!」


彼方 「せつ菜ちゃん、グッドタイミング~」

しずく 「少し携帯を見せていただけませんか!?」

せつ菜 「携帯ですか? いいですよ、どうぞ!」


エマ 「うーん……綺麗に並んでて、どこも欠けてないように見えるよ?」

しずく 「せつ菜先輩、何かアプリが消えたりしていませんか?」

せつ菜 「見たところ何も消えてないみたいですけど、何かあったんですか?」

彼方 「実はね……」

25: 2020/05/20(水) 23:35:11.55 ID:Q5/jycf8
せつ菜 「……なるほど、みなさんの携帯からアプリが消えて、且つそれが何かを思い出せないと」

しずく 「そうなんです。削除履歴を見ても、それっぽいものはなくて」

せつ菜 「私にも見せてもらえますか?」

しずく 「はい、お願いします」


せつ菜 「……うーん、関係ないかも知れませんが」


彼方 「おぉっ、何か思い当たる節が……!?」

26: 2020/05/20(水) 23:39:16.60 ID:Q5/jycf8
せつ菜 「みなさん、『スクフェス』を入れてないんですね」


エマ彼方しずく 「「「……すくふぇす……?」」」


せつ菜 「もしかして、ご存知でないんですか!?」

エマ 「うん、知らない……かな」

しずく 「そんなに有名なものなんですか?」

27: 2020/05/20(水) 23:46:24.17 ID:Q5/jycf8
せつ菜 「はい! というより、スクールアイドルなら必ずと言ってもいいほど入れているアプリです!」

せつ菜 「あのμ'sさんやAqoursさんの曲をメインにした音楽ゲームなんです! バラエティに富んだ衣装を身に纏うスクールアイドルをゲットして、より高いスコアを目指すゲームでして……」


彼方 「おぉ、このモードのせつ菜ちゃん久しぶり」

エマ 「すごい圧だねぇ」

しずく 「でも、あのμ'sさんやAqoursさんが出演しているアプリを見逃していたなんて」

彼方 「スクールアイドルたるもの、それは抑えとかないとだね」

せつ菜 「はい、是非! でも容量も大きいので、家とかWiFiのあるところでインストールした方がいいですよ」

28: 2020/05/20(水) 23:51:41.76 ID:Q5/jycf8
しずく 「そうなんですね。では今日帰ったら早速プレイしてみます!」

エマ 「私も~」

彼方 「彼方ちゃんも、遥ちゃんに教わりながらやってみるよ」


せつ菜 「あ、みなさんそろそろ来るみたいですよ! 今日も頑張りますよー!!!」


~~~

30: 2020/05/20(水) 23:55:16.74 ID:Q5/jycf8
~彼方の家~


彼方 「うむむ、今日に限って遥ちゃんがお泊まりだなんて。彼方ちゃん、今日はツイてない気分……」

彼方 「でもなんとかインストール出来たっぽい。さぁてと、遊ぶぞ~」

彼方 「……無料ガチャかぁ。これで仲間を増やしていくんだね」


ポチッ

チャララチャラ~♪

34: 2020/05/20(水) 23:58:31.19 ID:Q5/jycf8
New!!

N │ 近江 遥


彼方 「えっ」

彼方 「遥ちゃんと同じ名前……ううん、見た目も」

彼方 「間違いない、遥ちゃんだ……どうして」


ズキッ


彼方 「うぅっ!? 頭……が……っ…」

彼方 「なん……で…急っ……に……」クラ…


バタンッ!


彼方 「…………。」


~~~

48: 2020/05/21(木) 20:05:49.32 ID:JYAUgPgx
彼方 「…………はっ!!」

彼方 「彼方ちゃん、いつの間にか眠っちゃってた…?」

彼方 「って、もうこんな時間! 学校行かなきゃ…」


「……お姉ちゃん?」

49: 2020/05/21(木) 20:08:01.37 ID:JYAUgPgx
彼方 「遥ちゃん! ひどいよぉ。どうして起こしてくれなかったの?」

遥 「な、なんで……」

彼方 「彼方ちゃん、このままじゃ遅刻だよ」


遥 「なんで……“こっちの世界”にいるの?」


彼方 「へ?」

51: 2020/05/21(木) 20:09:27.51 ID:JYAUgPgx
彼方 「こっちの世界、って……何言ってるの遥ちゃん」

遥 「だって、お姉ちゃんは虹ヶ咲に転校して、もうスクフェスの世界には」

彼方 「すく……ふぇす……」


ズキッ!!


彼方 「うぅっ……!?」

遥 「お姉ちゃん!?」

彼方 (ま、また頭痛……)

52: 2020/05/21(木) 20:13:36.47 ID:JYAUgPgx
彼方 (……って、あれ? この服)

彼方 (虹ヶ咲のじゃない。遥ちゃんと同じ制服)

彼方 「……東雲学院」

遥 「思い出した? こっちの世界のこと」

彼方 「あ…………あぁ…………っ…」

54: 2020/05/21(木) 20:23:52.07 ID:JYAUgPgx
~~~

かさね 『総選挙3位、おめでとう!!』

彼方 『あ、ありがとう……まさか彼方ちゃんが選ばれるなんて』

かさね 『あーあ、かさねもあとちょっとだったのに!』

ココ 『……同じ学校、行きたかったなぁ』

かさね 『まぁ仕方ないって! ほら彼方ちゃん、私たちのことは気にせず、行ってきて!』

彼方 『……うん、ありがとう。でも、遥ちゃんが』

遥 『むしろ心配なのはこっちだよ。……向こうの私によろしくね』

55: 2020/05/21(木) 20:27:53.24 ID:JYAUgPgx
彼方 『……うん。じゃあ、行ってくるね』


スゥーーッ


かさね 『……消えちゃった、ね』

遥 『お姉ちゃん……』

~~~

56: 2020/05/21(木) 20:31:46.77 ID:JYAUgPgx
彼方 「…そうだ、彼方ちゃんは、選挙で入賞して」

遥 「うん。虹ヶ咲学園に編入して、向こうの世界に行ったはずなんだよ」

彼方 「彼方ちゃん、こっちの世界のこと、綺麗さっぱり忘れちゃってた」

遥 「私たちは覚えてたよ? 全部」

彼方 「スクフェスで遊んで、遥ちゃんを手に入れた途端、頭痛と目眩がして、それで……」

遥 「こっちに戻ってきた?」

57: 2020/05/21(木) 20:38:29.26 ID:JYAUgPgx
彼方 「……こっちの世界って、どうだったの?」

遥 「どう、って?」

彼方 「彼方ちゃんがいなくなってから、何か変わった?」

遥 「……寂しくなったかな」

彼方 「寂しい?」

遥 「私たちのこと、見てくれる人が減った気がする。虹ヶ咲の人気っぷりは、こっちにも届いてたよ」

彼方 「そんな…」

58: 2020/05/21(木) 20:40:19.50 ID:JYAUgPgx
彼方 「解散、してないよね?」

遥 「もちろん。むしろかさねちゃんとか、前よりも張り切ってるよ」


『虹ヶ咲学園に負けないくらいのパフォーマンスをして、またみんなに見て貰えるように頑張ろ!』


遥 「って」

彼方 「…………っ!」ダッ!!

遥 「あぁっ、お姉ちゃん! 待って!」

59: 2020/05/21(木) 20:44:54.20 ID:JYAUgPgx
彼方 「はぁっ…はぁっ…!!」

彼方 (なんで忘れてたんだろう、こんな大切なこと。こんなに大切な思い出)

彼方 (彼方ちゃんだけが選ばれて、色んな人に見て貰えるようになって)

彼方 (でもそのせいで……っ! こっちの世界は…)

彼方 「はぁっ……はぁっ……あぁぁぁぁっ!!!」


ガラララッ!!!


彼方 「みんな!!!!」

かさね 「うぇぇっ!?!? 彼方ちゃん!?」

61: 2020/05/21(木) 20:48:43.42 ID:JYAUgPgx
彼方 「部室……懐かしい……」

かさね 「えっと、彼方ちゃん……だよね?」

彼方 「かさねちゃん……! みんなは?」

かさね 「まだかさねしか来てないけど、それよりもどうしてここに?」

彼方 「全部思い出したの。この世界でのこと。彼方ちゃん、向こうに行ってから全部忘れちゃってて」

かさね 「……そうだったんだ」

62: 2020/05/21(木) 20:53:32.06 ID:JYAUgPgx
かさね 「じゃあすぐに帰らなきゃ。向こうで待ってる人がいるんでしょ?」

彼方 「でもっ、彼方ちゃんがいなくなったせいで、こっちは大変だったって」

かさね 「あー、さては遥ちゃんから聞いたね?」

彼方 「うん…」

かさね 「なぁに気にしてんの! アイドルは人気商売! 悔しいとは感じてるけど、嫉妬なんてしてないよ」

彼方 「でも」

かさね 「こんなシンデレラストーリー、他にないよ? 彼方ちゃんが負い目感じる必要なんて、どこにもないって」

66: 2020/05/21(木) 20:59:22.65 ID:JYAUgPgx
彼方 「でもやっぱり、東雲のみんなも大切だから。彼方ちゃん、こっちの世界でまたみんなと!」

かさね 「だーーめっ!!」

彼方 「えっ……かさねちゃん?」

かさね 「はぁ。みんなに選ばれて向こうに行ったのに、またこっちでやりたいなんて。ワガママにも程があるよ」

彼方 「でもっ」

かさね 「ねぇ彼方ちゃん。かさね達は不幸だと思う?」

彼方 「不幸……」

かさね 「選挙で選ばれた彼方ちゃんはたくさんの人に知られて、たくさんの人の前で歌える」

彼方 「……。」

かさね 「じゃあ、選ばれなかったかさね達は? 不幸なのかな?」


かさね 「かさねは、そうは思わない」

67: 2020/05/21(木) 21:01:43.57 ID:JYAUgPgx
かさね 「向こうの世界で歌う彼方ちゃん、すっっごく綺麗でさ」

かさね 「夢の世界を見せてもらってる気分。その舞台に立っていなくても、彼方ちゃんが覚えてなくても」

かさね 「かさね達はその景色を見れるのが、本当に幸せだった」

彼方 「……夢の、世界」

かさね 「それにね、彼方ちゃんがあんな大舞台で歌ってるの見て、私達も頑張ろー!! って思えたんだよ」

68: 2020/05/21(木) 21:04:36.91 ID:JYAUgPgx
かさね 「だから、私たちは大丈夫」

彼方 「かさねちゃん」

かさね 「きっと、しずくちゃんやエマちゃんの学校のみんなも、同じ気持ちだよ」

彼方 「……そう、かな」

かさね 「そうだよ。そうに決まってる」


かさね 「だからほら、これを持って! さっさと向こうに戻りな、“ワガママお姫様”!」

69: 2020/05/21(木) 21:06:39.00 ID:JYAUgPgx
彼方 「……これは、写真?」

かさね 「覚えてない? 彼方ちゃんが向こうに行く前に、みんなで新衣装の写真を撮ったの」

彼方 「あっ……」

かさね 「その写真が届いたんだ。向こうに持ってってよ。それが、かさねたちと一緒にいた証」

彼方 「一緒にいた証、か」

かさね 「これでもう、忘れないでしょ?」

彼方 「……うんっ……うん……っ!」ギュッ

70: 2020/05/21(木) 21:11:44.75 ID:JYAUgPgx
スゥーー

彼方 「……! 体がっ…」

かさね 「お別れ、だね」

彼方 「かさねちゃんっ!!」


かさね 「ずっと見てるから。彼方ちゃんの活躍」

彼方 「……うん」

かさね 「油断してちゃダメだよ? すぐに追い抜いちゃうんだから!」

彼方 「えへへ、待ってる」

かさね 「…! ……ふふっ」

彼方 「? 何がおかしいの?」

かさね 「ううん。今、びび! っと来たんだ。ほかの2人も、こっちに来てる、って」

彼方 「ほかの2人?」

~~~

71: 2020/05/21(木) 21:17:50.68 ID:JYAUgPgx
歩美 「大女優になるんでしょ? そんな悲しい顔しないの!」

しずく 「歩美さんっ……! 私、もう二度と忘れませんから! みなさんのこと!」

歩美 「その写真を持ってれば、きっと大丈夫!」

しずく 「……はいっ!」

歩美 「しずくは私たちの憧れだよ。間違いなく」

しずく 「ありがとう……ございますっ…!」

歩美 「……じゃあね、しずく」

~~~

72: 2020/05/21(木) 21:22:50.32 ID:JYAUgPgx
イザベラ 「…私たちの声を知っているのは、エマ、君だけだ」

エマ 「私だけ……?」

イザベラ 「そうだ。だから是非向こうで、私たちの声を紡いで欲しい」

エマ 「みんなの声を、紡ぐ?」

イザベラ 「そうだ。私たちの声を繋いで、みんなに届けて欲しい」

エマ 「……約束するっ! みんなの声を繋いで、歌にして! 歌ってみせるから!」

イザベラ 「……ありがとう。その写真、大切にな」

エマ 「ありがとうっ……イザベラ」

~~~

73: 2020/05/21(木) 21:26:55.21 ID:JYAUgPgx
かさね 「彼方ちゃんが泣くところ、久しぶりに見た」

彼方 「そう、かなぁ…」

かさね 「ほら、お姫様がこんなところで泣いてちゃダメだよ」

彼方 「……みんなに、よろしくね」

かさね 「かさねだけ会ってたって言ったら、きっと怒られるだろうなぁ。ずるい!って」

彼方 「あははっ……そうかも」

かさね 「……時間っぽいね。向こうでも元気で」

彼方 「……うん」


スゥーー


かさね 「……行っちゃったか」

74: 2020/05/21(木) 21:31:22.74 ID:JYAUgPgx
遥 「お姉ちゃんっ!!」ガラララッ!!!

かさね 「遅かったじゃん、遥ちゃん」

遥 「お姉ちゃんは…!?」

かさね 「…戻ったよ。向こうに」

遥 「そっか、戻れたんだ……」

かさね 「そういえば、新しい写真渡しちゃった。ごめんね、勝手に」

遥 「かさねちゃんなら、そうすると思ってた」

かさね 「アルバムに9枚並べられないのは残念だけど、彼方ちゃんが持ってくれてるのが一番だと思って」

遥 「……覚えてくれてるかな、お姉ちゃん」

かさね 「きっと大丈夫だよ」


かさね 「……いや、絶対」

~~~

75: 2020/05/21(木) 21:33:10.05 ID:JYAUgPgx
彼方 「…………んぅ」

彼方 「はっ!!! 彼方ちゃん、いつの間にか眠っちゃってた」

彼方 「……大丈夫。今度は覚えてるよ」


彼方 「かさねちゃん……みんな」

彼方 「部活、行こう」

~~~

76: 2020/05/21(木) 21:35:44.77 ID:JYAUgPgx
彼方 「おはよ~」ガチャ


しずく 「おはようございます」
エマ 「おはよ~」


彼方 「2人とも、はやいねぇ」

しずく 「はい。侑さんに相談したいことがありまして」

エマ 「私も。新曲に入れて欲しいフレーズを思いついたから、侑ちゃんに相談しようと思って」

彼方 「なるほど~、ちなみにどんなの? ほれほれ、彼方ちゃんに教えてごらん?」

しずく 「曲が出来てからのお楽しみです!」


せつ菜 「おはよーございます!!!」バタンッ!

77: 2020/05/21(木) 21:37:16.54 ID:JYAUgPgx
せつ菜 「みなさん、スクフェスはプレイしましたか?」

エマ 「もちろん。ちゃんとインストールしたよ~」

せつ菜 「おぉ! ではユニットを見せてもらえますか?」

しずく 「はい、どうぞ!」

彼方 「彼方ちゃんもちゃんとやってきたよ~」

せつ菜 「どれどれ……」

78: 2020/05/21(木) 21:40:02.05 ID:JYAUgPgx
せつ菜 「おや? 見たところノーマル部員だらけですが、レアの部員とか入れないんですか?」

しずく 「いえ、これでいいんです」

せつ菜 「でも石も溜まってますし、ガチャを引けばもっとスコアが」

彼方 「このメンバーが一番なんだぁ。だからこれでいいの」

エマ 「うんうん、私もこれが一番しっくりくるよ」

せつ菜 「まぁ、楽しみ方は人それぞれですからね! さて、今日も練習頑張りますよー!」

4人 「「「「おーー!!!」」」」


侑 「おはよー。今日はやけに元気だね」ガチャ

79: 2020/05/21(木) 21:41:28.42 ID:JYAUgPgx
彼方 「あっ、侑ちゃん」
しずく 「侑さん、ちょうどいい所に!」
エマ 「侑ちゃん、お話があるんだけど」

侑 「お、おぉ……どうしたの、そんなに目を輝かせて」

3人 「「「実は……」」」

~~~

80: 2020/05/21(木) 21:46:12.86 ID:JYAUgPgx
侑 「…………おわっ……たぁぁぁ!!!!」

侑 「いきなり3人同時に作曲をお願いされるなんて、前代未聞だよ……」

侑 「でも、すごくいい歌詞。3人とも、この曲気に入ってもらえるといいなぁ」

侑 「ふぁぁ……いい加減眠いや、寝よう……」


侑 「……ふふふ~ん♪ ようこそ夢の国へ~♪」

侑 「声~つなご~お~よ~♪」

侑 「そうよ そうよわた~しは 大女優~♪」


侑 「…………ぐぅ…………すやぁ……」


ピロリンッ♪


【通知】スクールアイドルフェスティバル
>最新のアップデートが来ています

81: 2020/05/21(木) 21:46:23.09 ID:JYAUgPgx

82: 2020/05/21(木) 21:49:26.97 ID:JYAUgPgx
これにて完結です
お付き合いありがとうございました

題材は、昨日少し話題になった、スクフェス組の3人の枠が、元の学校から消えた件です。
私なりの解釈で書きましたが……

データでは消えてしまっても、3人の軌跡は消えないで欲しいですね

83: 2020/05/21(木) 21:58:31.73 ID:1XaZlyyF
転入生に光を当ててくれてありがとう

84: 2020/05/21(木) 22:02:16.92 ID:5ne1VTjd
凄い良かった

87: 2020/05/21(木) 22:56:59.95 ID:oMsvYrp0
とても素敵な解釈だった、ありがとう

92: 2020/05/22(金) 00:58:42.56 ID:++NuTDV0
最高でした!
短い中でまとまってて、オチも素晴らしいです
最後じんときちゃったよ…

100: 2020/05/24(日) 20:45:46.56 ID:sP2atjxN
素敵な物語をありがとう

転入生組はずっとしずくちゃん最推しだったから投票もしたし今の活躍も嬉しいけれど
みんなでアルバムに並んでるの好きだったんだ

3人との初めましてはスクフェスだったから
本当はずっとアルバムにいて欲しかったけれど…
餞別ならいいよねって思えたよ

101: 2020/05/25(月) 20:32:21.75 ID:sxQfHSgv
ちょっと泣きそうになった

102: 2020/05/26(火) 20:25:44.17 ID:p/OvGuMl
これを読んで少し救われた気分になったよありがとう
転入生にも絆があったらいいな

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1589982339/

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