【SS】吟子「眠れない夜には花帆先輩とつながりたい」【ラブライブ！蓮ノ空】

約10日ぶりの投稿です。
ぎんかほになります
　

夜。
眠れない…
部屋の時計を見る。
時刻は午前2時。
いくら明日は休日とはいえ、そろそろ寝ないとまずい。
分かってはいる。
分かってはいるんだけど、どうしても眠れない…

枕元に置いてあるスマホを眺める。
当然こんな時間に通知なんて来ない。

………

眠ろうとすればするほど目が覚めて行ってしまう。
枕元に置いてあるスマホを手に取ってみる。
そしてメッセージアプリを開く。
　

…………

しばらく画面を見つめるも思い切ってメッセージを打ち込み、送る。
相手は、私と同じユニットの先輩。

吟子：花帆先輩、起きてますか？

メッセージを送ったというもの、さすがにこんな時間に起きていないか、と思い直し画面を閉じようとしたが、既読が付く。

吟子（花帆先輩…起きてたんだ…）

そう思っているとすぐに返信が来る。
　

花帆：吟子ちゃん？
こんな時間にどうしたの？

自分から先に送っておきながら思わぬ返信に少し驚く。

吟子：いえ、少し寝れなくて。
　　　こんな時間に、すみません…

そしてすぐに既読が付き。

花帆：全然気にしなくていいよ。
　　　あたしも寝れなくて、吟子ちゃんどうしてるのかなって、考えてたところだったし！

吟子：花帆先輩も？　
　　　というかなんで私のことを考えてるの？

花帆：いいじゃん！
　　　吟子ちゃんだってあたしのこと、考えてたんでしょ？
　

図星である。
既読を付けたままなんて返信しようか考えていると。

花帆：図星だったんだね。

なっ。
確かに図星ではあるけど…

続けて花帆先輩からメッセージが来る。

花帆：吟子ちゃんってさ。

吟子：何？

花帆：可愛いよね
　

吟子：いきなり何なん？？

花帆：あたしのこと考えて寝れなくなっちゃったんだって、考えると可愛いなあって。

吟子：違うから。花帆先輩のことを考えてて寝れなくなったわけじゃないし…
　　　
花帆：え～～

吟子：何その反応…

花帆：あたしはこんなに吟子ちゃんのこと考えてるのにな～

吟子：…

花帆：あはは。
　　　困ってる吟子ちゃんも可愛いよ？

吟子：もう、花帆先輩！
　

花帆先輩に可愛いを連呼されているこの状況に困惑する。
まあ、悪い気はしないけど//
というかむしろ嬉しいというか…//
でも、それを花帆先輩本人に言うと調子に乗るのは目に見えてるから絶対に言わないけど。

これが通話でなくてよかった…

花帆：ねえ、吟子ちゃん？

吟子：何？

花帆：深夜のやりとりって、なんか興奮しない？

吟子：何、それ…
　

でもまあ分かる気もする。
現に私も少し興奮しているし//
それは時間のせいなのか、相手のせいなのか、はたまた両方なのか…

花帆：吟子ちゃん。
少しだけ、おしゃべりしてみない？

吟子：今まさにしていると思うけど…

花帆：違うよ吟子ちゃん！

吟子：何が違うん？

花帆：あたし、吟子ちゃんの声が聴きたくなっちゃったの！
　　　だから、ね。
　　　通話しよ？
　

吟子：！

花帆：あはは。吟子ちゃん。
　　　！、じゃ分からないよ～

吟子：まあ、少しだけなら…

花帆：やった～
　　　じゃあ、あたしから通話するね？

そう返信が来るや否や通話が始まる。

深夜に花帆先輩と通話…
花帆先輩の声が心地よい…
鼓動が高鳴る。
こんなにもドキドキするんだね。
なんだかこの世界で花帆先輩を独り占めしている気分になってくる
今の私はきっと顔が真っ赤になっていることだろう。
　

この時間が永遠に続けばいいのに…


私の願いも空しく、時間は刻々と経過していき…
ある程度話したところで時刻は３時を回ってしまった。
花帆先輩も私も流石にそろそろ寝ないといくら休日とはいえ翌日の生活に支障をきたす。

花帆先輩と２人きりの深夜時間も終了する。
そんな寂しさを感じていると通話の終わり際に花帆先輩から


吟子ちゃん。
朝起きたら吟子ちゃんのお部屋に行っていいかな？
あたしね、もっと吟子ちゃんを独り占めしたいんだ。

なんて提案があったものだから思わずその場でガッツポーズをしそうになってしまった。
勿論、快諾する。

花帆先輩、私も、先輩をもっと独り占めしたいよ？

心の中でそう返す。



じゃあ、また朝にね、おやすみ。吟子ちゃん。



おやすみなさい、花帆先輩。


私は朝を楽しみに眠りにつくのだった。



おしまい
　

お読みいただきましてありがとうございました。
直近15作です

SS 慈「ねえ梢、私、寂しくなっちゃった」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1719411738/l50

SS 夏美「雨でびしょ濡れになりましたの」きな子「///」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1719581714/l50

SS　慈「小鈴ちゃんを甘やかしたい」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1719930564/l50

SS　かのん「すみれちゃん、ハグしよっ？」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1720104377/l50

SS　吟子「花帆先輩のぬくもりを感じていたい」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1720192016/l50

SS　小鈴「綴理先輩とお昼寝」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1720536095/l50

SS 姫芽ちゃんが小鈴ちゃんにムラムラするお話
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1720792543/l50

SS　花帆「梢センパイ、寝落ち通話をやってみませんか？」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1721224828/l50

SS　ひめすずがアイスを食べるお話 【R-15】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1721635258/

SS　侑「せつ菜ちゃんに惚れ薬を飲ませてみた」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1721635258/l50

SS きな子 「きな子、ピンチっす」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1721752836/

SS アタシと小鈴ちゃんと吟子ちゃんと
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1721830612/l50

SS 小鈴「姫芽ちゃんと手押し相撲をするよ！」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1722265669/l50

SS すみれちゃんの指が大好きなかのんちゃんのお話
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1722524102/l50

SS　姫芽「吟子ちゃん、勝負、しよう？」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1723389729/l50
　

ぎんかほ~
　

いいぞ～ぎんかほ～
　

あら＾～