【SS】梢「夢オチ」【ラブライブ！蓮ノ空】

103期
　

沙知「で」


花帆「？」


沙知「どうしてきみたちが生徒会室に呼ばれたのか、わかるかな？」


梢「急ね」


綴理「わかんない、さちはいつもわかんない」ﾔﾚﾔﾚ


さやか「綴理先輩、生徒会長は三年生ですよ、もっと敬わないと...」


慈「どうせまた嫌がらせだよー、きっと。ねー綴理」


瑠璃乃「なぜこの二人はいまだに生徒会長に楯突くのか」
　

沙知「ネット禁止」


花帆「へ？」


沙知「ネット禁止令、実はあれな、原因はきみたち、スクールアイドルクラブが大きく関わってたんだ」


さやか「そ、それって、」


瑠璃乃「ええ！！！なんで！？どうして！！？？」


慈「なっ！私たちが何したって言うのよ！」


梢「そんな...沙知先輩、それは本当なんですか」


綴理「信じられない。」


沙知「身に覚えは？」
　

慈「ない！！」


沙知「綴理と梢は？」


綴理「...」ﾌﾘﾌﾘ


梢「あるわけがないでしょう？あるとしても、慈くらいじゃ」


慈「なーいっ！なんで信頼度低いの私！！」


花帆「そうですよ生徒会長！梢センパイに限って...」


梢「...」ｺｸｯ


さやか「綴理先輩、大丈夫ですよね？ほんとに信用していいんですよね？？？」


綴理「しん...じても、いいと思う...たぶん」


瑠璃乃「めぐちゃん...」ｼﾞﾛｯ


慈「怪しいから！綴理と私だけ信頼度怪しいから！！！」


梢「日頃の行いね」


沙知「いや、ちゃんときみもだよ、梢」


梢「え」
　

沙知「ここに証拠がある...」


瑠璃乃「しょーこ？」


さやか「証拠って...」


花帆「しーでぃー...DVD？みたいですね...映像でしょうか？」


瑠璃乃「めぐちゃん...」ｸﾞｽｯ


慈「いやいやいや、その証拠とやらを見せてもらおうじゃないの！ネット禁止になるほどの何かをさ！！！」


瑠璃乃「めぐちゃん...！！」


慈「信じてるりちゃん、いつもの私を一番そばで見てくれてるのは、るりちゃんだよ」


瑠璃乃「う...うん、...うーーーん...」


慈「ちょいちょい！！」
　

沙知「まぁ、論より証拠」


梢「そうね。...沙知先輩、お願いします」


綴理「めぐがうたがわれてるんだもん、黙っていられないよ、ね、さや」


さやか「はい...、はい...、、、は、い...」


綴理「なぜ目をそむけるのか」


花帆「あ、始まりましたよ映像！」


瑠璃乃「よし」


慈「...」


梢「あら、これは...」


瑠璃乃「めぐちゃんのお部屋...で、」
　

さやか「なにやら、パソコンの前で作業？してますね」


花帆「動画の編集...かな、、、にしては、」



慈『うん、めぐちゃん今回はこのうさぎさんね』ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ


慈『ｵﾗｯ!!!!ｵrrrrｱｯ』ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ



瑠璃乃「うわ、あれだ、どうぶつが戦うゲーム！」


梢「な、なに、それは...」


綴理「げーむ？」


瑠璃乃「めぐちゃん、時々ネット繋いでね、どうぶつ同士で殴り合うゲームしてるんだよね」


梢「なんなのよ、その物騒な世界観は」


慈「そ、そうだけど？それがなにか？？、ていうか、隠しカメラ？！いつの間に付けたのよこんなの！！！」
　

花帆「私も慈センパイの配信で見たことあります！うさぎさんとか、サメさんとか、ブタさんとか色んなどうぶつさんたちが殴り合うんですよね！！！」


さやか「ファンシーあんどバイオレンス...」


梢「は、はいしん...？、あの配信...で、この映像を...？」


慈「そうだよ？ゲーム実況も配信の1つ、これ常識、ゆえにめぐちゃんあり」ﾑﾌﾌ



慈『ぅおらぁ！！じゃまじゃま！、っっっ！うーーーーんもぉ！！！！』


慈『こいっつ、うっっっざい！！！この紫のブタ！！！うざい！！』


慈『ボコボコボコボコー！！ｯｯｯボコォ！！！』


慈『○ね！○ねぇ！！』


慈『...ん、"○ね"は良くないな』ﾎﾞｿｯ



瑠璃乃「ありゃりゃ」


綴理「楽しそう」


さやか「いやいや、アウト！アウトですよこれ！！！」ｱｾｱｾ


瑠璃乃「めぐちゃん、ゲーム夢中になると口悪くなるからなぁ」ｱﾊﾊ


梢「...」
　

慈「すっごいストレス解消になるんだよねぇこれ、ストレス解消にもなるしー、配信にもできるしー、一石二鳥って感じー？」ﾄﾞﾔｯ


瑠璃乃「さっすがめぐちゃん！普通のアイドルがやっちゃダメなことをサラッとやってのける！！！そこにシビれる、あこがれ...」


梢「まーせーん！！」ｸﾜｯ


瑠璃乃「うわっ！？」


慈「梢もやる？」


梢「っ」ｷﾞﾛｯ


花帆「ひっ...鬼」


慈「おにおにもーどの梢だ...あはは」


綴理「どーどー」
　

梢「はぁ...まさか、こんな配信をしているなんて...」


沙知「これでわかったかい？あかんでしょ、ネット配信でこれは」


さやか「さすがに...配信禁止用語に引っかかりそうな言葉も飛び交ってますし...」



慈『だめだめだめぇ！！！』


慈『こんのっ！！！おらぁ！！』


慈『おーい！おっ？はぁ？？？おらよぉ！！！、殴れ！！！殴れぇ！！！パンチ！！！パンチパンチ！！！！」



梢「もういいです」



慈『ボコボコっボコォ！！』


慈『うぉらぁ！！！』



梢「とめて！」ｸﾜｯ


花帆「ひっ」ﾋﾞｸｯ


沙知「ん」ﾋﾟｯ
　

瑠璃乃「うわー、めぐちゃん、こずこず先輩のお説教不可避だねこりゃ」


慈「えーいいじゃーん、めぐ党のみんなはー、すごく喜んでくれるしー、色んなめぐちゃんのお顔を見れたらもーっと好きになってくれるかなーってー...」


梢「...」ｼﾞｯ


慈「...はい。」


梢「はぁ...、既に終わってしまったことは仕方ないわね...」


花帆「梢センパイ大丈夫ですか？頭痛いですか？ロキソニン飲みますか？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


綴理「さや、ボクたちも...」


さやか「だめです。」


綴理「あ、あのめぐのゲーム...」


さやか「だめです。」


綴理「さやと二人で...」


さやか「だめです。」


綴理「うぅ...」
　

沙知「はいはい、これはまだ3つのうちの1つにすぎないよ、次いくよ」


梢「まだ続くのね...」


さやか「ネット禁止令は慈先輩のせいということで」


慈「なーんーでーよー！！！」ﾌﾟﾝｽｺ


花帆「あっ、次の映像うつりましたよ！」


さやか「あれ...これって...」


綴理「ん、ボクだ...これ...」


花帆「商店街の端に綴理先輩が一人で立ちすくんでますね...誰かを待ってるのかなぁ」


梢「私...ではないわね...こんなところで待ち合わせした記憶はないし」
　

慈「てか、私の部屋にしても、この映像にしても、誰が撮影してるのよ...」


瑠璃乃「あれ、誰か来た！」


花帆「おじさん...？、、、綴理センパイの、パパさん？とかかな」


慈「歩き出した、おじさんと二人でどこ向かうんだろ」


梢「綴理、この方はどなた？あなたのお父様ではないようだけど」


綴理「さぁ？」


瑠璃乃「さぁ？、って、誰か知らないでついてってるんですか？」


綴理「うん。」


瑠璃乃「えぇ...」
　

梢「どうしてこんなこと」


綴理「うん、なんかね、一緒にお散歩したりね、ご飯食べに行くとね、お金くれるの」


さやか「...」


慈「ちょ！ちょいちょいちょい！！」


綴理「このおじさんは、たしかー...、一緒に漫画喫茶？に行こうって、」


さやか「...」


慈「ちょい！！！まてまてまて！！ちょいまて！！！」


梢「そ、それであなた...どうしたの」


綴理「ボクこの日は、このあとレッスンがあったから、漫画喫茶は断ったよ、お散歩だけーって」


慈「レッスン無かったら行ってたの...」


綴理「それでお金くれる、このときはね、にまんえん」


慈「まって！！！ちょ、ちょっと！！！お母さん！！！！あなたの娘さんが大変です！！！さやかお母さん！！！！」
　

瑠璃乃「さやかちゃん！！さやかちゃん！！！」ﾕｻﾕｻ


さやか「...」


花帆「さ、さやかちゃんが...」


瑠璃乃「あちゃー...これ、気絶してる...立ったまま、気絶してるよ」


梢「あ、あのね綴理、よくきいて」


綴理「？」


梢「もうやめなさい、こういうことは、ね？もうやめなさいね？」


綴理「どうして？」


慈「ていうか、だれが綴理をそそのかしたのよ」


綴理「ん、商店街のお手伝いでね、おじさんに声かけられてね、それでね、」


慈「あかん、アカン警察発動！さやかお母さん！！早く起きて！！」


梢「とにかくダメよ、ましてやお金をいただくなんて」


綴理「なら、お金は貰わないようにする」


慈「さやかおかあさあーん！！！」
　

沙知「と、いうことだ、これがどこの誰だかわからないがネットでこれを生放送にされてしまってね...」


梢「うちの綴理が本当に申し訳ございません...本当に...」


花帆「わ、私からも、ごめんなさい！！！」ﾍﾟｺｯ


瑠璃乃「めぐちゃんの過ちが、まだマシに見えてくるね...」


慈「私のは全然平気でしょ！」


綴理「ん、ごめんなさい...」


さやか「...はっ！！！」ﾋﾞｸｯ


花帆「生き返った！」


瑠璃乃「さやかちゃん！」
　

綴理「ごめんね、さや、...ボク、間違ってたみたいだ」


さやか「、え、なんでしたっけ、なんの話でしたっけ...」


慈「記憶が...防衛本能で無意識に記憶が」ﾎﾛﾘ


綴理「知らないおじさんとは、もうお散歩やめるよ」


さやか「...」


花帆「また魂が抜けました！！！」


瑠璃乃「さやかちゃん忙しいね」


梢「はぁ...、花帆、頭痛薬を...」


花帆「こちらに」ｻｻｯ
　

沙知「次が最後、これでネット禁止令に納得せざるをえないと思う」


瑠璃乃「現時点で納得だが、ルリは」


花帆「梢センパイは大丈夫ですもんね！」


瑠璃乃「フラグ、それフラグだよ」


花帆「はわわ！梢センパイの大丈夫は大丈夫じゃないでした！！！」


慈「落ち着いて、日本語おかしい」


沙知「では、最後」ﾋﾟｯ
　

花帆「ん、これ、校舎の中の映像...」


さやか「特段普通の光景ですが...」


瑠璃乃「さやかちゃん、生き返った」


花帆「あ！梢センパイ！」


梢「私...ね」


瑠璃乃「なにやらかすんだろ」


慈「やらかす前提か」


花帆「ねぇやめて！梢センパイに限って...」


さやか「あっ。なんでしょう、この部屋」
　

綴理「サーバールームだ」


慈「え？」


綴理「倉庫の横にある、サーバールーム」


花帆「なんで、梢センパイがこんな場所に」



梢「あっ」ﾎﾞｿｯ



慈「あ？」


梢「え、あ、いや」


慈「なに、あっ、てなに」


瑠璃乃「ちょ、見てください！！こずこず先輩、なにかしてます！」
　

綴理「なんか...サーバーの配線いじってる...」


さやか「え、梢先輩、これ、なにしてるんですか」


梢「...」


慈「...梢」


梢「...」


慈「...これ、なに、してるの」


梢「こ、これは、その」


花帆「梢...センパイ...」


梢「あ、あのね、その、配信をね、しようとしたのだけどね、うまくできなくて」


梢「前に、綴理がサーバーが、なんとか？かんとか？言ってたのを思い出して、」


梢「き、機械さんと仲良くなる機会かと、その、サーバールームって存在を思い出して、」


綴理「こず、何言ってるの？」
　

梢「いやあの、あの、」


さやか「梢センパイ、まさか、よくわからずなまま、この配線を」


瑠璃乃「あー！！なんか機械のランプが全部消えた！！」


梢「ぅ」


花帆「カメラの梢センパイ、なんか焦ってる」


慈「機械と仲良くはなくても、マズイ状況であることはは察してるみたいだね...」


瑠璃乃「あ！にげた！！！」


慈「カメラは捉えてるよ、逃げても」


さやか「どこに向かってるんでしょうか」
　

綴理「部室、だね」


さやか「...ポットにお湯を沸かして...」


瑠璃乃「紅茶を選んでる...」


慈「一息ついて...」


花帆「あ、私が部室に来た」


慈「何事も無かったかのように後輩とお喋りをする...」


梢「...」


慈「え、こわ...」


梢「うっ」


慈「こわ、梢こわ、どういう心境なのこれ、え、怖い、怖い怖い」
　

瑠璃乃「さっきまでサーバールームでの出来事が無かったかのような振る舞い...」


花帆「...梢、センパイ...」


梢「い、いや、これは誤解、誤解なの、その」


花帆「ひっ」ﾋﾞｸｯ


梢「か、ほ...」ｶﾞｰﾝ


慈「よしよーし、大丈夫だよー花帆ちゃん、私とるりちゃんが保護してあげるからー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


梢「...」


瑠璃乃「こずこず先輩、？」


さやか「...気絶、してますね」


瑠璃乃「あちゃー、花帆ちゃんに拒否られて魂抜けちゃったかー」


綴理「ん、こずは冷凍保存しておく」


慈「こわいこわい」
　

沙知「と、いうことだ、そもそもサーバールームを梢が壊した、それがネット禁止令の元凶だ」


慈「梢が悪い」


さやか「梢先輩...ひどいです」


瑠璃乃「こずこず先輩...」


綴理「ん、冷凍保存」


花帆「梢センパイ...私...」


梢「はっ！！、こ、私が全力で直すわ！！命に変えても！！！私が！！！」


梢「私がネット禁止令を、！！！、っっうっ、、、」


花帆「幻滅しました...」


梢「や、やだ...いや、行かないで、花帆...行かないで！！！！」


花帆「サヨナラ...センパイ」


梢「いやぁあああ！！！」




ﾊﾞｻｯ


梢「いやぁ！！！！」


梢「はぁ...はぁ...はぁ...」
　

梢「...か、花帆...」


梢「ゆ...め...夢...だった...のね...」


梢「...」ｸﾞｽｯ


梢「部室で、寝てしまったのね...私ったら」


花帆「梢センパイ？」


梢「っ！？」ﾋﾞｸｯ


花帆「センパイ？」


梢「あら、ごめんなさい...」


花帆「大丈夫...ですか？え、いま、泣いて...」
　

梢「大丈夫...大丈夫よ...変な夢を見ただけだから」


花帆「本当ですか！？、梢センパイの大丈夫は信用してないです！」


梢「そ、そんなはっきりと言わなくても...」


ｶﾞﾁｬ


慈「おつかれい」


花帆「お疲れ様でーす！」


梢「ん、お疲れ様、慈」


慈「うん。お疲れ様、、...あれ、梢なんか疲れてる？」


梢「い、いえ、そんなことは」


慈「そう？」
　

うさぎ「花帆ちゃんやる気満々じゃん！！！」


梢「ひっ！！？」


ｶﾞﾁｬ


いぬ「おつかれー」

サメ「お疲れ様です」


うさぎ「おらっ！！やるよ！！！ボコボコ！！ボコボコボコボコ！！！しゅっしゅっ！」


梢「ひいいいい！！！」ﾀﾞｯ!


いぬ「こず？」


サメ「梢先輩！？どこ行くんですか！？」
　

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


梢「夢よ！！これは夢！、夢！ゆめ！ゆめ！！！」


梢「はぁ...はぁ...」ｾﾞｪｾﾞｪ


梢「んっ...はぁ...」


梢「...」


梢「...あはは...夢...」


梢「...」


梢「窓の外...」


梢「溺れてる...私」
　

ｺﾝｺﾝ　ｺﾝｺﾝ
ｺﾝｺﾝ　ｺﾝｺﾝ


「...ずえ」


梢「...？」


「こずえー、こずえー？」


梢「この声、、、慈...？」


「入るよー」


ｶﾞﾁｬ


梢（起きなくちゃ...目、覚まして...）
　

梢「はっ...」ﾊﾟﾁﾘｯ


慈「どうしたのさ梢、なんだかうなされてたみたいだけど」ｸｽｯ


梢「いえ...大丈夫よ...」


慈「あーいいのいいの、横になったままで、まだ熱あるんでしょ？」


梢（よかった...夢、だったのよね...）


慈「ところでさ、うさぎの...」


梢「ひっ！？」ﾋﾞｸｯ
　

慈「どうしたの？うさぎさんのりんご食べる？、、がんばって剥いてきたんだけど」


梢「あっ...はい...」


慈「どーぞ！」


梢「ありがとう...なんだか私、おかしくなってたみたい...ごめんなさいね」


慈「あはは、そうだね」


梢「？」


慈「すごいうなされてた」


梢「...そう」
　

慈「大丈夫？」


梢「...すこし、寝るわ...疲れた」


慈「うん」


梢「ちょっとだけ、そばに居てくれないかしら」


慈「あれま、珍しいこと言うね」


梢「そうかもしれないわね。。。怖いのよ、悪夢が」


慈「ふふっ、サーバールーム、もう壊さないでよ？」


梢「え」


慈「かわいい間抜けな寝言、言ってたから」


梢「...ばか。」


慈「へいへい、ほら。。。おやすみ...」


梢「...。」
　

慈「...」


慈「...ネット禁止令も」ﾎﾞｿｯ


慈「梢の夢なら良かったのにね」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


梢「...」ｽｰｽｰ


慈「むかつく寝顔」


ﾑﾆｯ


おわり
　

乙
あまりにもカオスすぎるのだけれど…