璃奈「出来た、全てのプラスチックを分解する細菌」

侑「何に使うのそれ…？」

璃奈「大阪にあるとある学校のスクールアイドルに頼まれた。何でも、海洋プラスチックゴミ問題の最終的解決の為に使いたいんだって」

侑「へーなんかすごそうだね」

璃奈「これを使えば石油製の高分子はたちどころに水と二酸化炭素に分解される！璃奈ちゃんボード『えっへん！』」

璃奈「そうだ、侑さんちょっとそこら辺の海で実験してきてくれる？お台場の海はどこもゴミだらけだし」

侑「分かった!」

（お台場海浜公園にて）

侑「でも、こんな試験管1本分のよく分からない液体で本当に効果があるのかな？」

侑「とりあえず海に撒いてみようか」
　

ノーベル化学賞もんだろ
　

文明が崩壊するところまで見えた
　

人類終末シナリオじゃねえか
　

SCPかよ
　

江の島で夏休みに試すべき。
　

……服も石油で出来ているのでは？ボブは訝しんだ
　

（翌朝）

侑「すごーい！あれだけゴミだらけできったなかったお台場の海がこんなにきれいに！」

？？「こ、これは…」

真緑「素晴らしいです…！流石璃奈さん！これこそ海洋プラスチックゴミ問題の最終的解決！」

真緑「これを世界中にばら撒けばもうウミガメさんもアザラシさんも苦しまずに済むんですね！」

真緑「いざ、浄化されたお台場の海にダイブです！」ﾄﾞﾎﾞｰﾝ

侑「あっ、あの子制服のまま海に飛び込んじゃった！」

真緑「きゃぁぁぁぁぁぁ！」

侑「どうしたの！大丈夫！？」

真緑「ふ、服がどんどん溶けて…！嫌ぁぁぁぁぁ！」
　

もちろん抑制する細菌とか作って･･･るよね？
　

アンチ乙
真緑ちゃんは綿100％の服しか着ないから
　

璃奈「これはまずい…璃奈ちゃんボード『あわわわ』」

侑「どういうこと！？」

璃奈「衣服に使われる合成繊維も元々は石油由来、つまりあの細菌は服を溶かしちゃうってこと」

侑「！？」

侑「（良いこと思いついた）」

璃奈「どこ行くの侑さん？」

侑「ホームセンターに金属バケツと噴霧器を買いに行ってくる！」
　

侑ちゃんさぁ
　

（部室にて）
エマ「ふぅ…最近暑くて練習すると汗だくになっちゃう」

侑「お疲れ様エマさん！これ、ミストだよ！」プシュー

エマ「ありがと～」

エマ「うわぁぁぁ！練習着が溶けてるよぉ！」ﾌﾞﾙﾝ

侑「むほほ！眼福眼福！」

侑「海浜公園の海水をばらまくだけで服が溶ける魔法の薬に早変わり！璃奈ちゃんの発明は最高だね！」
　

数日後、侑によってお台場海浜公園がばら撒かれたプラスチックを溶かす細菌は蒸発と雨により拡散し、お台場一帯では衣服が勝手に溶けるという奇妙な事態がどんどん広まっていた

栞子（全裸）「今日の生徒会会合の議題ですが…」

栞子（全裸）「皆さんご存知の通り、学園の皆が全裸になってしまいました」

左月（全裸）「（会長の全裸…なんと美しい！）」

右月（全裸）「（控えめなお胸とお尻はまさに機能美…！）」

副会長（全裸）「（せつ菜ちゃんのお　　い！せつ菜ちゃんのお尻！せつ菜ちゃんのおま…）」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

栞子（全裸）「というわけで、私の提案としては校則の服装規定に全裸を追加し…」

栞子（全裸）「はぁ…これでは会議になりませんね」
　

真緑ちゃん…
　

菌ってことは増えるんだよね
　

歩夢（全裸）「うう…恥ずかしい」

せつ菜（全裸）「もうお嫁にいけません」

彼方（全裸）「彼方ちゃんお気に入りの毛布も溶けちゃったんだぜ…」

かすみ（全裸）「うぅ…見ないでください…」

しずく（全裸）「かすみさんの小ぶりなお　　いも可愛らしいですよ！」

かすみ（全裸）「しず子！それ絶対馬鹿にしてるでしょ！」

愛（全裸）「まぁ、服が無くてもそれをマッハで楽しむっきゃないでしょ！マッパだけに！」

エマ（全裸）「何だか普段押さえつけられてたものが外れて動きやすいよね～」
　

むほほw
　

果林（全裸）「これは、私のセクシーな魅力をを皆に見せつけるチャンスね！」

ランジュ（全裸）「ランジュも負けないわよ！」

ミア（全裸）「Are you crazy!?服がないのによくそんなに平然としてられるな！」

侑（全裸）「なんか服が無くなって逆に喜んでる子もいるような…」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺｺﾞｺﾞｺﾞ!

侑（全裸）「何これ！？地震！？」

歩夢（全裸）「怖いよー！侑ちゃん！」ﾑﾆﾕｯ

侑（全裸）「（むほほ！歩夢の生乳！）」

璃奈（全裸）「これは…本当にまずいことになった…！」

侑（全裸）「どういうこと！？」

璃奈（全裸）「お台場の地盤はゴミの埋め立て地…細菌が埋め立てられたプラスチックゴミも分解し始めた！」

璃奈（全裸）「つまり、地盤を失ったお台場の街は東京湾の泥濘に沈むことになる！」

全員（全裸）「「「な！何だってー！？」」」
　

冷静に考えたらスマホやPC，基盤とかもぶっ壊れるから色々ヤバそう
　

ケーブルもプラスチックで包んでるから火災まっしぐら
　

歩夢（全裸）「それ、どうにかならないの？」

璃奈（全裸）「どうにもならない。あの細菌は遺伝子組み換えであらゆる抗生物質や抗菌剤も効かないようにしてある」

侑（全裸）「みんな！とにかく建物の外に！」

侑が皆を連れて外に避難すると、お台場の街は変わり果てた姿と化していた
タワマンはドミノ倒しのように倒壊し、ショッピングセンターは傾きながら地面に沈んでいき、街中の道路はひび割れて大量の泥が噴き出していた
そんな中、フジテレビの球体の上で高笑いをする人物がいた

真緑（全裸）「あはは…あはははははは！」

真緑（全裸）「素晴らしいです！これこそまさに私の望んだ世界！」

璃奈（全裸）「あ、あなたはプラスチックを溶かす細菌の作成を依頼した…」

真緑（全裸）「ご苦労さまでした璃奈さん！あなたの発明は私の理想の世界を作るのに一役買ってくれましたね！」
　

真緑（全裸）「プラスチックを溶かす細菌、それ即ち文明を破壊する細菌と同義！」

真緑（全裸）「地球に寄生する人類は文明を捨てて自然に帰るべきなのです！それがホモ・サピエンスという種の本来あるべき姿なのですよ」

璃奈（全裸）「そ、そんな…」

崩れ行くお台場の街並みの中で一人の少女の高笑いがこだましていた…
　

エアプ真緑やめろ
　

みーどみどみどwww
　

侑「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

侑「って、なんだ夢か…」

璃奈「どうしたの侑さん？顔が真っ青で汗びっしょり…」

侑「ごめん、ちょっと怖い夢見ちゃって」

歩夢「もう、侑ちゃん部室で居眠りなんて、作曲に追われてちゃんと寝てないでしょ！」

侑「ごめんごめん！ところで璃奈ちゃん、その大きな実験道具は…」

璃奈「プラスチックを溶かす細菌の研究だよ。とあるスクールアイドルにお願いされたの」

（完）
　

オーダーメイドの綿100%の制服を着ていれば助かったかも
　

アホすぎて面白かった乙
　

真緑ちゃん早速洗礼受けてて草
　

花火吟子、大勝利
　

まだ詳細がよく分からない頃だからこそ書ける自由なSS好き