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1: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:37:41 ID:???00
ひめぎんです
※吟子ちゃんの性格が公式に比べてだいぶキツめになっております。
※姫芽ちゃんの性格が公式に比べてだいぶ弱めになっております。
※工 、グロ、残虐なシーンは一切ないですが、ほのぼの系ではないので、もしかしたら「ひめぎんてぇてぇ」とはならないかもしれません。
※どちらかと言えば暗めの話になります。
※今回初めてのテイストのお話になります。
※吟子ちゃんの性格が公式に比べてだいぶキツめになっております。
※姫芽ちゃんの性格が公式に比べてだいぶ弱めになっております。
※工 、グロ、残虐なシーンは一切ないですが、ほのぼの系ではないので、もしかしたら「ひめぎんてぇてぇ」とはならないかもしれません。
※どちらかと言えば暗めの話になります。
※今回初めてのテイストのお話になります。
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2: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:38:00 ID:???00
※地の文あります。
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3: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:40:43 ID:???00
いつからだろう。
吟子ちゃんのアタシを見る目が友情以上の何かを感じたのは。
その時はアタシの自意識過剰と思っていたんだけど…
――――――――――
「姫芽。お願いがあるんだけど。」
「なあに、吟子ちゃん」
「私のものになってくれる…?」
「うん???」
放課後の教室。
吟子ちゃんに話があると言われてアタシは一人教室に残っていたけれど…
吟子ちゃんの言葉に耳を疑う。
吟子ちゃんのアタシを見る目が友情以上の何かを感じたのは。
その時はアタシの自意識過剰と思っていたんだけど…
――――――――――
「姫芽。お願いがあるんだけど。」
「なあに、吟子ちゃん」
「私のものになってくれる…?」
「うん???」
放課後の教室。
吟子ちゃんに話があると言われてアタシは一人教室に残っていたけれど…
吟子ちゃんの言葉に耳を疑う。
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4: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:46:30 ID:???00
聞き間違えじゃなかったみたいだ。
いや、聞き間違えじゃなかった、どころじゃない。
吟子ちゃんは、逃げ場を塞ぐみたいに静かに一歩近づいてきた。
「冗談で言ってるんじゃないよ、姫芽」
「……え、あ、あの……」
思わず後ずさると、背中にロッカーが当たって、乾いた音がした。
アタシの逃げ道、ない。
「ねえ、知ってる?」
吟子ちゃんは笑ってる。いつもの柔らかい笑顔。
でも、目だけが笑ってない。
いや、聞き間違えじゃなかった、どころじゃない。
吟子ちゃんは、逃げ場を塞ぐみたいに静かに一歩近づいてきた。
「冗談で言ってるんじゃないよ、姫芽」
「……え、あ、あの……」
思わず後ずさると、背中にロッカーが当たって、乾いた音がした。
アタシの逃げ道、ない。
「ねえ、知ってる?」
吟子ちゃんは笑ってる。いつもの柔らかい笑顔。
でも、目だけが笑ってない。
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5: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:49:49 ID:???00
「姫芽ってさ、誰にでも優しいよね…。誰にでも優しくて笑顔を振り向ける」
「私はそんな姫芽の優しいとこ、明るいとこ、可愛いとこが大好きだよ…でもね…」
吟子ちゃんはそう言うとちょっと顔を曇らせる。
長いまつげが影を落として、部室の蛍光灯がやけに冷たく見える。
吟子ちゃんの顔、綺麗だな…
そんな場違いなことを思いつつもアタシは吟子ちゃんの次の言葉を待つ。
「私、姫芽が“みんなの姫芽”なの、ちょっと……嫌なんだ」
「え……?」
「姫芽はさ、無自覚だよね。誰かが落ち込んでたらすぐ気づくし、自然に隣にいて、笑わせて……」
「それで、その人は姫芽のこと特別だって勘違いする」
吟子ちゃんは顔を上げて、まっすぐアタシを見る。
「私はそんな姫芽の優しいとこ、明るいとこ、可愛いとこが大好きだよ…でもね…」
吟子ちゃんはそう言うとちょっと顔を曇らせる。
長いまつげが影を落として、部室の蛍光灯がやけに冷たく見える。
吟子ちゃんの顔、綺麗だな…
そんな場違いなことを思いつつもアタシは吟子ちゃんの次の言葉を待つ。
「私、姫芽が“みんなの姫芽”なの、ちょっと……嫌なんだ」
「え……?」
「姫芽はさ、無自覚だよね。誰かが落ち込んでたらすぐ気づくし、自然に隣にいて、笑わせて……」
「それで、その人は姫芽のこと特別だって勘違いする」
吟子ちゃんは顔を上げて、まっすぐアタシを見る。
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6: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:54:53 ID:???00
「私だってその…姫芽のいいところたくさん知ってるし。」
そう言ってから、吟子ちゃんは一瞬だけ視線を逸らした。
強気に見えてた肩が、ほんの少しだけ下がる。
「吟子ちゃん……?」
「私だけ見ててほしい」
「私のためだけに笑ってほしい」
「ぎ、吟子ちゃん……?」
名前を呼んだだけなのに、吟子ちゃんの指がアタシの手首を掴んだ。
力は強くない。なのに、離してもらえる気がしない。
「大丈夫だよ、姫芽」
耳元で囁かれる声は、びっくりするくらい優しい。
「何もしない」
「ただ、私のものになってくれればいいだけ…」
そう言ってから、吟子ちゃんは一瞬だけ視線を逸らした。
強気に見えてた肩が、ほんの少しだけ下がる。
「吟子ちゃん……?」
「私だけ見ててほしい」
「私のためだけに笑ってほしい」
「ぎ、吟子ちゃん……?」
名前を呼んだだけなのに、吟子ちゃんの指がアタシの手首を掴んだ。
力は強くない。なのに、離してもらえる気がしない。
「大丈夫だよ、姫芽」
耳元で囁かれる声は、びっくりするくらい優しい。
「何もしない」
「ただ、私のものになってくれればいいだけ…」
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7: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 22:59:59 ID:???00
「それって……」
「私が一番って、約束して」
視線が絡んで、外せない。
息が近くて、頭が真っ白になる。
「姫芽は、私のもの」
「そうでしょ?」
返事をする前から、決まってるみたいな言い方だった。
返事を迷っている間に、吟子ちゃんはそっと手首を離した。
……と思ったら、今度は逃げ道そのものを塞ぐみたいに、腕をロッカーの横についた。
「そんな顔しないで」
「怖がらせたいわけじゃないの…」
距離、近すぎる。
息が混じるのが分かる。
「私が一番って、約束して」
視線が絡んで、外せない。
息が近くて、頭が真っ白になる。
「姫芽は、私のもの」
「そうでしょ?」
返事をする前から、決まってるみたいな言い方だった。
返事を迷っている間に、吟子ちゃんはそっと手首を離した。
……と思ったら、今度は逃げ道そのものを塞ぐみたいに、腕をロッカーの横についた。
「そんな顔しないで」
「怖がらせたいわけじゃないの…」
距離、近すぎる。
息が混じるのが分かる。
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8: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:06:25 ID:???00
「姫芽が悪いんだよ…」
「無自覚に、私の心を持っていくから…」
「え……?」
「朝、私より先に誰かと話してるとき」
「私の知らない話で笑ってるとき」
「その全部で、胸がぐちゃぐちゃになる」
吟子ちゃんは自分の胸元を押さえて、困ったみたいに眉を下げた。
責めてるはずなのに、声音は甘くて、縋るみたいで。
それが一番、怖い。
「だからね」
「もう、私だけの場所に置いておきたいの」
「無自覚に、私の心を持っていくから…」
「え……?」
「朝、私より先に誰かと話してるとき」
「私の知らない話で笑ってるとき」
「その全部で、胸がぐちゃぐちゃになる」
吟子ちゃんは自分の胸元を押さえて、困ったみたいに眉を下げた。
責めてるはずなのに、声音は甘くて、縋るみたいで。
それが一番、怖い。
「だからね」
「もう、私だけの場所に置いておきたいの」
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9: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:10:48 ID:???00
指先が、アタシの顎に軽く触れる。
持ち上げられて、視線が合わされる。
「他の子に向ける笑顔、いらない」
「私が全部受け取るから」
「吟子、ちゃん……」
「姫芽は優しいから、断れないでしょ?」
「だから、私が決めてあげる」
額が、こつん、と当たる。
「今日から」
「姫芽は、私のもの」
逃げる時間も、考える余裕も与えない距離で、囁かれる。
持ち上げられて、視線が合わされる。
「他の子に向ける笑顔、いらない」
「私が全部受け取るから」
「吟子、ちゃん……」
「姫芽は優しいから、断れないでしょ?」
「だから、私が決めてあげる」
額が、こつん、と当たる。
「今日から」
「姫芽は、私のもの」
逃げる時間も、考える余裕も与えない距離で、囁かれる。
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10: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:16:36 ID:???00
「……嫌なら、ちゃんと言って」
「でもね」
微笑む唇が、ほんの少しだけ近づく。
「何も言わないなら」
「受け入れたってことで、いいよね?」
「……」
アタシは黙ってしまう。
「何も言わないんだね…」
アタシが黙ったままでいると、吟子ちゃんは小さく息を吐いた。
ちょっと安心したみたいな顔。
やっぱり吟子ちゃんは綺麗だな…
「でもね」
微笑む唇が、ほんの少しだけ近づく。
「何も言わないなら」
「受け入れたってことで、いいよね?」
「……」
アタシは黙ってしまう。
「何も言わないんだね…」
アタシが黙ったままでいると、吟子ちゃんは小さく息を吐いた。
ちょっと安心したみたいな顔。
やっぱり吟子ちゃんは綺麗だな…
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11: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:18:39 ID:???00
「ほら」
「やっぱり」
顎に添えられていた指が、そのまま頬をなぞる。
触れ方は優しいのに、まるで姫芽は嫌だと言わないよねと分かってるような触れ方。
「姫芽はね」
「私に選ばれてるって言われるの、嫌いじゃないでしょ」
図星で、喉が詰まる。
「私だけが欲しがってる」
「私だけが、姫芽を必要としてる」
「その事実が、嬉しいくせに」
吟子ちゃんの額が、また触れる。
今度は離れない。
「やっぱり」
顎に添えられていた指が、そのまま頬をなぞる。
触れ方は優しいのに、まるで姫芽は嫌だと言わないよねと分かってるような触れ方。
「姫芽はね」
「私に選ばれてるって言われるの、嫌いじゃないでしょ」
図星で、喉が詰まる。
「私だけが欲しがってる」
「私だけが、姫芽を必要としてる」
「その事実が、嬉しいくせに」
吟子ちゃんの額が、また触れる。
今度は離れない。
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12: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:21:22 ID:???00
「姫芽」
「安心していいよ」
「全部、私が管理するから」
「か、管理って……」
「姫芽が悩まなくていいように」
「余計な選択肢、全部消してあげる」
手首を取られる。
さっきより、少しだけ強く。
「ねえ」
「私のものになるってことは」
視線が絡む。
外せない。外したら、壊れそうで。
「私に縛られるってことだよ」
「でも、その代わり」
唇が、耳元に寄る。
「絶対に、捨てない」
「飽きない」
「一人にしない」
その言葉が、胸の奥に沈んでいく。
怖いのに、あったかい。
「安心していいよ」
「全部、私が管理するから」
「か、管理って……」
「姫芽が悩まなくていいように」
「余計な選択肢、全部消してあげる」
手首を取られる。
さっきより、少しだけ強く。
「ねえ」
「私のものになるってことは」
視線が絡む。
外せない。外したら、壊れそうで。
「私に縛られるってことだよ」
「でも、その代わり」
唇が、耳元に寄る。
「絶対に、捨てない」
「飽きない」
「一人にしない」
その言葉が、胸の奥に沈んでいく。
怖いのに、あったかい。
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13: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:29:44 ID:???00
「姫芽」
「選んで」
でも、その言い方は、もう答えを知ってる。
喉が震えて、声が掠れる。
「吟子ちゃんの、ものに……なる」
一瞬、空気が止まった。
次の瞬間、ぎゅっと抱きしめられて、息が詰まる。
「よかった」
「これで、ちゃんと私のものだね」
耳元で、満足そうに囁かれる。
「安心して」
「姫芽はもう、どこにも行かなくていいんだよ」
抱きしめる腕が、ほどけない。
「……吟子ちゃん」
「うん?」
「……離さないで」
その一言で、腕に力がこもった。
「言われなくても」
「一生、離さないよ」
おしまい
「選んで」
でも、その言い方は、もう答えを知ってる。
喉が震えて、声が掠れる。
「吟子ちゃんの、ものに……なる」
一瞬、空気が止まった。
次の瞬間、ぎゅっと抱きしめられて、息が詰まる。
「よかった」
「これで、ちゃんと私のものだね」
耳元で、満足そうに囁かれる。
「安心して」
「姫芽はもう、どこにも行かなくていいんだよ」
抱きしめる腕が、ほどけない。
「……吟子ちゃん」
「うん?」
「……離さないで」
その一言で、腕に力がこもった。
「言われなくても」
「一生、離さないよ」
おしまい
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14: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:31:09 ID:???00
お読みいただきましてありがとうございました。
直近の作品
SS 雪の日の蓮ノ小三角のお話
SS 私欲にまみれた吟子に小鈴が照れさせられるお話
SS 私欲にまみれたすみれにかのんが攻められるお話
SS きな子「夏美ちゃん、今から尋問するっす」
SS 小鈴「徒町、ひめぎんハーレムチャレンジです!」
SS かのん「今から平安名インストールするよ」すみれ「は…?」
SS 姫芽「吟子ちゃんの困り眉が見たくて」
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15: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/26(月) 23:33:40 ID:???00
かのすみ、きなC、吟子ちゃん関連、さやかほ辺りで只今ほのぼの系を作成中です。
対戦よろしくお願いします。
こんな重たい話はそうそう書く予定はありません。
対戦よろしくお願いします。
こんな重たい話はそうそう書く予定はありません。
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19: ◆HPLDBbGW★ 2026/01/27(火) 08:45:44 ID:???00
皆さまお読みいただきましてありがとうございました。
歩夢に引けを取らない感じになりましたねw
激重ひめぎんいいですよね…
姫芽側が重いひめぎんとかそのうち書いてみようかな…
歩夢に引けを取らない感じになりましたねw
激重ひめぎんいいですよね…
姫芽側が重いひめぎんとかそのうち書いてみようかな…
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16: ◆d5FEflb8★ 2026/01/27(火) 00:50:34 ID:???Sa
激重ひめぎんマジで可能性感じるから密かに流行ってほしい…
これもまた新宿「尊い」だと思う
乙
これもまた新宿「尊い」だと思う
乙
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1769434661/

