【SS】果林｢ここが神田明神ね｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

エマ｢やっぱり神社は雰囲気あるね！｣

果林｢ここはμ'sに縁があるの｣

エマ｢本当だ、たくさんグッズが売ってる！
どれも素敵だね｣

果林｢そうね、種類も豊富だし可愛らしいものが多いわね｣

エマ｢あっちに薄い板がたくさんかかってるよ？何だろう｣

果林｢ああ、絵馬のことね｣

エマ｢え、果林ちゃんどうしたの？｣

果林｢絵馬はここに来る人に人気があるの｣

エマ｢？？？｣

果林｢可愛いし、お願いを叶えてくれるから人気なのよ｣

エマ｢そう？果林ちゃんありがとう、嬉しいな
でもお願いは叶えられるか分からないよ｣

果林｢きっと叶えてくれるわ｣

エマ｢そんなに期待されても困るよ｣

果林｢絵馬はあそこで売ってるわよ｣

エマ｢え…？｣

果林｢願い事を書いてあそこに吊すの｣

エマ｢なにそれこわい｣

果林｢えっ｣

エマ｢えっ｣

【果林説明中】

エマ｢絵馬かぁ、私びっくりしちゃったよ｣

果林｢説明が悪かったわ｣

エマ｢絵馬ってすごいね！みんなの思いが伝わってくるよ｣

果林｢ふふ、何だかエマが自分を褒めてるみたいね｣

エマ｢もう、果林ちゃん！｣

果林｢エマは何か買ってく？｣

エマ｢せっかくだから絵馬買おうかな、あとおみくじも引きたい｣

果林｢私もそうするわ｣

エマ｢その前に、まずはお参りしようよ！｣

果林｢ええ｣

【絵馬購入後】

エマ｢書き終わった！お願いがたくさんあって書くの大変だったよ｣

果林｢何を書いたの？｣

エマ｢私は同好会のみんなの幸せと、ライブの成功と、家族の健康と、あとファンのみんなに喜んでもらえますようにってお願いしたよ｣

果林｢はぁ…エマは本当に優しいのね｣

エマ｢果林ちゃんは何を書いたの？｣

果林｢別に大したことじゃないわ｣

エマ｢見せて？｣

果林｢嫌よ｣

エマ｢急にどうしたの？何か変だよ｣

果林｢…何でもないわ｣

エマ｢嘘だ、だって果林ちゃん涙目だよ｣

果林｢だから見ないでって！｣

エマ｢果林ちゃん、これって…｣


【エマとずっと一緒にいられますように


　　　　　　　　　　　朝香果林】

果林｢分かってるわよ｣


エマ｢果林ちゃん…｣

果林｢エマがいつまでも私の側にいてくれるわけじゃないし、卒業したら今までみたいな関係ではいられなくなるってことは分かってる
それでも、ふとエマが私の手の届かない所に行っちゃうと思うと怖いの
だから、お願いしたのよ｣

エマ｢！｣

果林｢エマに見せたくなかったのは、迷惑かけたくないからよ…
私がエマと離れたくないって言ったら、エマは優しいから私に気を遣って自分の道を進みづらくなるでしょう？｣

エマ｢果林ちゃん、そこまで私のこと考えてくれてたんだ｣

果林｢全く、私って本当にわがままね
エマはみんなの幸せを願ってるのに、私はエマと一緒にいたいって自分勝手な願いしか出てこなかったわ｣

エマ｢そんなことないし、迷惑だなんて思ってないよ！｣

果林｢え？｣

エマ｢むしろ逆！
果林ちゃんが、何よりも先に私と一緒にいたいって書いてくれたこと、すごく嬉しいよ｣

果林｢エマ…｣

エマ｢だからそのお願い、叶えるよ
私は卒業するまで果林ちゃんと一緒にいるし、卒業してからも果林ちゃんと定期的に会ったり遊んだりするよ｣

果林｢本当…？｣

エマ｢うん、約束する
だから果林ちゃん、私がいなくなっちゃうなんて思わないで？｣

果林｢ありがとう、エマ…｣

エマ｢ちょっと果林ちゃんの絵馬貸してね｣

果林｢何するの？｣

エマ｢私もお願いする｣

果林｢？｣

エマ｢私の絵馬はもう書くスペースがないから｣


【エマとずっと一緒にいられますように

果林ちゃんとずっと一緒にいられますように


　　朝香果林　エマ・ヴェルデ】

エマ｢これで果林ちゃん、安心だね！｣

果林｢うぅ…エマ…エマぁ…｣

エマ｢果林ちゃん、嬉しいけどあまり抱きつかないで、ここ神社だから恥ずかしいよ
巫女さんこっち見てるよ｣

果林｢エマ…｣

エマ｢ほら泣かないで、絵馬結びに行こう？｣

果林｢分かったわ｣

エマ｢おみくじも引きに行こうよ！｣

巫女｢ふふ、ええなぁ…
こんなええもんみせてもろたら、うちも何かお礼せなあかんな｣

【おみくじ購入】

エマ｢やった！私、大吉だよ｣

果林｢あら？私も大吉だわ｣

巫女｢おめでとうございます｣
(ふふ、うちが大量に大吉混ぜといたんや
末永くお幸せにな、お二人さん)

果林｢この後どこ行く？｣

エマ｢私は秋葉原に行ってみたいな、μ'sのグッズがたくさんありそう｣

果林｢いいわね、そうしましょう｣

【帰り道】

エマ｢楽しかったね！グッズもたくさん買えたし、メイドカフェの店員さんの歌がすごく上手だった｣

果林｢確かに、あの子だけ飛び抜けてたわね
服も可愛らしかったし｣

エマ｢あと、神田明神の巫女さん、どこかで見たことあるような気がする…｣

果林｢言われてみればそうかもしれないわね｣

ことり｢はっくちょん！｣

希｢へくしょんっ！｣

【おしまい】

【後日談】

エマ｢っていうことがあったんだよ｣

果林｢ちょっとエマ…！｣

侑｢くっ…あはははは！エマさんの絵馬て！｣

愛｢エマだけに、ね｣

侑｢ひゃははは！く、苦しい！｣

歩夢｢侑ちゃん笑いすぎ！｣

璃奈｢神田明神、行ってみたい
楽しそう｣

彼方｢今度遥ちゃんと行きたいな｣

かすみ｢負けてられません！かすみん達も神社とコラボしましょうよ！｣

しずく｢二人とも大吉っていうのが凄いすね｣

せつ菜｢今度みんなで行きましょうか！！｣

侑｢はーっ…はーっ…ｾﾞｪｾﾞｪ｣

歩夢｢もう、侑ちゃん！｣

【さらに後日談】

せつ菜｢皆さん、ご存じの通り今日はμ'sのメンバーが見にいらっしゃいます
気を引き締めていきましょう！
私はお迎えに行きます！｣

一同｢はーい！｣

せつ菜｢こちら、音ノ木坂学院の皆さんです！！｣

エマ&果林｢あー！あの時の！｣

希｢そうかそうか、お二方、虹ヶ咲のアイドルだったんか
縁ってのは不思議やな｣

ことり｢？｣

【本当におしまい】

見ていただいた方々ありがとうございました
文才ほしい

乙です
実際にそういう素敵な願いが書かれたエマがあるから見ていて楽しいよね

良かった

乙
また何か書いてください

エマちゃんの優しさはこの時間の疲れた俺に突き刺さる

エマかりは万病に効く