【SS】かすみ「しず子の膝枕が頭から離れない⋯///」【ラブライブ！虹ヶ咲】

–––部室–––


かすみ「⋯⋯んへぇ？」ﾊﾟﾁﾘ


しずく「あっ、かすみさんやっと目が覚めた」


かすみ「⋯⋯しず子？」


しずく「もう、心配したんだからね？」


かすみ「⋯⋯えっと、なんでかすみんはしず子に膝枕されてるの？」


しずく「なんでってそれは⋯⋯」

〜回想〜


かすみ「ほらしず子みてみて〜♪　昨日かすみんが考えた最高に可愛い振り付け！」ｸﾙｸﾙ


しずく「かすみさん⋯⋯こんな狭い場所で踊ったら危ないよ？」


かすみ「平気平気～♪　ここをこうして〜こうっ♪」ｸﾙｯ


–––ｸﾞｷｯ!


かすみ「あ゛っ⋯」


–––ﾊﾞﾀｰﾝ!!


しずく「かすみさん！？ かすみさ〜〜ん！！！」


〜回想終わり〜

しずく「…といった感じでかすみさん足を滑らして頭打っちゃったんだよ？」


かすみ「あ〜⋯言われてみれば思い出してきたような⋯⋯」


しずく「もう⋯⋯だから言ったのに」

しずく「これからはちゃんと広い場所で踊ろうね？」


かすみ「はーい⋯⋯」


しずく「うん♪　素直でよろしい♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


かすみ「⋯⋯⋯」

かすみ「って！ それはわかったんだけどさ」

かすみ「結局なんでかすみんはしず子に膝枕されてるの！？」

しずく「え？ あ〜それは⋯⋯」

しずく「最初はタオルを頭に敷いてたんだけど、それだと気分悪そうにしてたから⋯⋯」

しずく「枕もなかったし、とりあえず私の膝でどうかなって」


かすみ「どうかなって⋯⋯まあそうだったんだ」

かすみ「⋯⋯ありがとう//」


しずく「どういたしまして♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


かすみ「⋯⋯⋯//」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


かすみ（というか、同級生に膝枕して貰ってるこの状況、普通に恥ずかしいんだけど⋯？///）

かすみ（しず子はなんで普通に膝枕してるのかな⋯？ なんだか部室で二人っきりだし誰かに見られたら勘違いされそう⋯⋯いや！ 普通に膝枕してもらってるだけなんだけどね？///）

かすみ（頭に直で、しず子の太ももの柔らかい感触が⋯⋯///）ﾌｶﾌｶ

かすみ（それに何だかいい匂いも⋯⋯////）ｽﾝｽﾝ

かすみ（って！/// これじゃまるでかすみんが変態さんみたいじゃん！！///）

かすみ「あ、しず子？ もう大丈夫だから⋯//」ﾑｸﾘ


しずく「かすみさん？ 頭打ったんだからもう少し横になってた方がいいと思うよ？」ｶﾞｼｯ


かすみ「ふぇっ！？///　むごごっ！？///」


かすみ（ちょっ！？///　しず子！！？///）

かすみ（顔がしず子の太ももに埋もれて息がむごごご！？///）


–––ｶﾞﾁｬ（ドアを開く音


せつ菜「こんにち⋯は？」ｷｮﾄﾝ


かすみ「あっ⋯///」


しずく「あ、せつ菜さんこんにちは♪」


せつ菜「あ⋯// し、失礼しました〜！！///」ﾊﾞﾀﾝ


かすみ「あぁ〜！！ せつ菜先輩待ってください〜！！ なんか誤解してます〜〜！！///」

–––かすみホーム–––


かすみ「⋯⋯はぁ、今日は災難な目にあったなぁ」

かすみ（せつ菜先輩にはあの後説明して何とか誤解は解けたけど⋯⋯）

かすみ（もう！// しず子ったら変な所でぬけてるというか⋯⋯羞恥心とかないのかなぁ？）


–––ﾎﾞﾌﾝ（枕にダイブ）


かすみ「⋯⋯⋯」

かすみ「しず子の膝枕が頭から離れない⋯///」

かすみ「⋯⋯⋯」

かすみ「この枕より、しず子の方が柔らかかったなぁ⋯」ﾎﾞｿｯ


かすみ「⋯⋯⋯」


かすみ「っ！！？////」ﾄﾞｷｯ

かすみ（えっ！？//ええっ！！？///）

かすみ（かすみん、今なんて言った！？///）

かすみ（これじゃまるでかすみん、しず子に⋯///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かすみ「いやいやいや！！///　そんな訳ないから！！///」

かすみ（きっとこれは頭打ったせいなんだ⋯//　うん、きっとそう⋯⋯//）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

–––中庭–––


璃奈「はんぺん、よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


はんぺん「にゃぁ〜」


しずく「ほんと璃奈さんによく懐いてるね〜」


璃奈「ずっと一緒だから、もう家族同然。璃奈ちゃんボード『どやっ』」


しずく「いいなぁ⋯⋯私もなでなでしたいんだけど、いつも逃げられちゃうんだよね」


璃奈「はんぺん、ちょっと引っ込み思案だから」


しずく「でも見てるだけでも可愛くて癒されるね〜♪」


かすみ「えー？　確かにはんぺんも可愛いけど、かすみんの方がかわいいし、癒されない？♪」


璃奈「はんぺんの方が可愛い」


しずく「うん、絶対可愛いし癒される」

かすみ「むかーっ！　歌ったり踊ったり出来るかすみんの方がかわいいもん！！」


璃奈「それはそうとしずくちゃん、はんぺんが寄ってくれるいい物があるよ」


しずく「えっ？　なになに？」


かすみ「ちょっと！　スルーしないでよ！」


璃奈「これ。璃奈ちゃんボード『じゃーん☆』」


しずく「これは、はんぺんのおやつ？」


璃奈「うん、はんぺんは最近これがとってもお気に入り」

璃奈「これをあげればしずくちゃんもはんぺんと仲良くなれる。璃奈ちゃんボード『むんっ！』」


しずく「ありがとう璃奈さん！　早速あげてみるね」

しずく「ほら、はんぺん〜おやつだよ〜」ﾌﾘﾌﾘ


はんぺん「っ！！」

はんぺん「にゃっ！！」ﾋﾟｮﾝ!


しずく「わわっ！　凄い！　はんぺんがこんなに近くに⋯！」


璃奈「しずくちゃん、座ったらもっと近くで食べてくれるよ」


しずく「ほんと？⋯⋯わぁ！　凄い！　はんぺんが私の膝の上に！」


かすみ「っ！？」

かすみ（しず子の膝⋯⋯）ｼﾞｰｰ


はんぺん「にゃ〜〜⋯zzZ」


しずく「えっ！　ど、どうしよう！　はんぺんが私の膝で寝ちゃった！」


璃奈「はんぺんが膝の上で寝るなんて⋯⋯」

璃奈「私でも中々無いのに⋯⋯しずくちゃんの膝、凄い」


しずく「そうなんだ⋯⋯えへへ♪　嬉しいな」

しずく「そんなに私の膝が良かった〜？♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


はんぺん「にゃぁ〜⋯zzZ」


璃奈「あんなにリラックスしてる⋯⋯しずくちゃんの膝枕、恐るべし。璃奈ちゃんボード『むむむ』」

かすみ（しず子の膝枕⋯⋯）

かすみ（そこは昨日かすみんが眠ってた場所なのに⋯⋯）ｸﾞﾇﾇ

かすみ（って、何考えてるの！？///）

かすみ（これじゃまるで、かすみんがはんぺんにヤキモチ焼いてるみたいじゃん！//）

かすみ（ち、違うんだから//　違うんだから〜〜！！///）


かすみ「⋯⋯⋯」ｼﾞｰｰ


しずく「⋯⋯かすみさん？」


かすみ「⋯ﾊｯ!?　な、何？」


しずく「もしかして⋯⋯羨ましいの？」ｸｽｯ

かすみ「はっ！！？？///　そ、そんなんじゃないから！！///」ｶｧｧｧｧ


しずく「ふふっ♪　照れなくてもいいのに♪」


璃奈「かすみちゃん、さっきからずっと羨ましそうに見てた」


かすみ（や、やば//　流石に見過ぎた？）

かすみ「ち、違うもん！！　かすみんは⋯///」


しずく「そんなにはんぺんが撫でたいなら素直に言えばいいのに♪」


かすみ「へ？　はんぺん⋯？」


しずく「？　さっきからずっとはんぺん見てたから、撫でたいんじゃなかったの？」


かすみ「あっ⋯///」

かすみ「ち、違うもん〜〜！！///」ｶｧｧｧｧ

–––放課後–––


かすみ（やっぱり変だ⋯⋯///）

かすみ（授業中もずっとしず子のことばっかり考えちゃって⋯⋯///）

かすみ（これじゃまるで⋯⋯///）

かすみ（これじゃまるでほんとに⋯⋯しず子の事が好きみたいじゃん⋯///）


しずく「ねぇ、かすみさん」


かすみ「っ！　な、何？」


しずく「今日この後、予定ある？」


かすみ「得には無いけど⋯」


しずく「じゃあさ、この後私の家に来ない？」


かすみ「⋯⋯え？」

––
––––


かすみ（急遽しず子の家に行くことになっちゃったけど⋯⋯）

かすみ（どうしてしず子は家に誘ってきたんだろう？）

かすみ（もしかして⋯⋯）

～～ﾎﾟﾜﾜﾜ~ﾝ


しずく『かすみさん⋯/// 実は今日、家族誰も帰ってこないんだ⋯///』

しずく『だから⋯///』

しずく『好きなだけ、かすみさんに膝枕してあげるね♡』


かすみ（いや！！そんわけあるかーー！！！///）ﾊﾞｼﾊﾞｼ


しずく「かすみさん？」

かすみ「ほぇっ！！？」ﾋﾞｸｯ!


しずく「どうしたの？さっきからなんか考え込んでるみたいだけど⋯？」


かすみ「えっ！？　あ、いや、なんでもないよ？」


しずく「そう？　ならいいんだけど⋯」

かすみ「⋯⋯ねぇしず子、どうして今日は家に誘ってくれたの⋯？」


しずく「え？　どうしてってそれはもちろん⋯⋯」


かすみ「もちろん？」


しずく「かすみさんの望みを叶えるためだよ♪」


かすみ「⋯⋯⋯」

かすみ「へっ！？///」

かすみ（望みって！？// え！？ まさか本当に⋯！？///）

かすみ「し、しず子⋯？/// 望みって言うのはその⋯⋯///」


しずく「ふふっ♪　かすみさん、みなまで言わなくても大丈夫だよ♪」

しずく「もしかしたらかすみさんの望み通りとはいかないかもしれないけど⋯⋯」


かすみ「えっと⋯/// なんでそんなこと⋯///」


しずく「だってかすみさん、とってもわかりやすいんだもの♪」

しずく「今日のかすみさん見てたらお見通しだよ♪」


かすみ（そ、そんなに分かりやすかったかなぁ！？/// で、でもしず子がいいって言うなら⋯いい、のかな！？///）

–––しずくホーム–––


かすみ「お、お邪魔します⋯///」


しずく「あ、少し準備するから待っててくれる？」


かすみ「あ、は、はい⋯///」

かすみ（ど、どうしたら～～////）ｸﾞﾙｸﾞﾙ


しずく「お待たせ♪　かすみさん」


かすみ「し、しず子！あのね！/// やっぱりかすみんまだ心の準備が⋯⋯ん？」


オフィーリア「クゥ～ン⋯」


かすみ「え？ いぬ？」


しずく「うちのオフィーリア♪ 人懐っこくて大人しい子だからいくらでもなでなでできるよ♪」


かすみ「⋯⋯ナデナデ？」


しずく「うん♪ かすみさん、今日私がはんぺん撫でてるのずっと羨ましそうに見てたから⋯」

しずく「猫ではないけどオフィーリアも毛並みツヤツヤで暖かくて、なでなですると気持良いよ♪」


かすみ「あ～⋯⋯」

かすみ（そういうことか～～～～～～～）

～間～


オフィーリア「⋯⋯zzZ」


しずく「ふふっ♪　良かったね～オフィーリア～♪　今日はかすみさんとたくさん遊んでもらって」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


かすみ（まあそうだよね！ 別にしず子がそういう意図でかすみんを家に呼んだって分かってたし⋯分かってたし！！）←結局沢山なでなでした

かすみ「⋯⋯はぁ」


しずく「どうしたの？ ため息ついて⋯⋯やっぱり猫の方が良かった？」


かすみ「あ、いやそうじゃなくて⋯⋯」

かすみ（本当はしず子の膝枕が羨ましかった〜⋯⋯なんて言えるわけない⋯⋯///）

かすみ「⋯⋯別に何でもないよ♪ オフィーリア撫でさせてくれてありがとうね♪」


しずく「⋯⋯かすみさん、なんか誤魔化してる？」


かすみ「えっ！？」ﾋﾞｸｯ

かすみ「そ、そんなわけ～ないじゃん⋯⋯」ｱｾｱｾ


しずく「かすみさん、今日なんだかぼーっとしてたし、もしかしてなにか悩みがあるとか？」

しずく「もしそうならなんでも言ってよ、かすみさんの力になれるなら、私なんでもするよ？」


かすみ「な、なんでも⋯⋯？」ﾋﾟｸｯ

かすみ（と、言われても流石にこれは言えないし⋯///　何か別のこと言って誤魔化さないと⋯⋯）


かすみ「じゃあ、しず子に膝枕して欲しい⋯⋯」

かすみ（って、なんで言っちゃうの〜〜！！？///）

しずく「え⋯⋯」


かすみ（そりゃそうだよ！　こんな反応になるよ！！///）

かすみ「あ、えっとしず子！？/// 今のは…」

しずく「いいよ？」


かすみ「⋯⋯え？」


しずく「？ だから、どうぞ？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


かすみ（いいのかい〜〜！！////）


～間～


かすみ（で、結局膝枕されてるし⋯///）

かすみ「⋯⋯///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


しずく「⋯⋯♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ（ふわぁ⋯しず子の膝枕となでなで⋯⋯幸せすぎて溶けちゃいそう⋯///）

かすみ（って！// 何普通に堪能してるんだか///）

かすみ（⋯やっぱりかすみん、しず子の膝枕好きなんだ⋯⋯///）

かすみ（で、でも！// だからって別にしず子の事がそういう好きになったって訳じゃなくて⋯///）


しずく「かすみさん？」


かすみ「ひゃいっ！！？///」ﾋﾞｸｯ


しずく「悩んでること話さないの？」


かすみ「え？　あぇっと⋯⋯///」

かすみ（もうとっくに悩んでること解決したなんて言えない⋯⋯///）


かすみ「⋯⋯⋯///」ｶｧｧｧｧ


しずく「なんか赤くなってるけど大丈夫？」


かすみ「ほえっ！？//　あ、そ、それは⋯///」

かすみ「は、恥ずかしいから⋯⋯///」ｶｧｧｧ


しずく「え〜？ 自分から頼んできたのに？」

かすみ「だ、だって⋯！//」

かすみ「⋯⋯しず子は膝枕するの、恥ずかしくないの？///」


しずく「うーん⋯⋯普通は恥ずかしいと思うかも？」


かすみ「えっ！？ しず子でも恥ずかしいとかあるの！？」


しずく「⋯⋯かすみさんは私をなんだと思ってるの？」


かすみ「え？ それは〜⋯⋯えへっ？♪」


しずく「可愛いで誤魔化さないの⋯⋯」

しずく「私だって誰ふり構わず膝枕したりなんて普通しないよ？」


かすみ「そ、そうだよね〜」

かすみ（ん？　だとしたら⋯⋯）

かすみ「じゃあ⋯⋯なんでかすみんには膝枕してくれたの⋯？///」


しずく「⋯⋯それは///」


かすみ（⋯⋯そ、それは？///）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

しずく「⋯⋯かすみさんが、少しワンちゃんに似てるからかな♪」


かすみ「⋯⋯へ？」


しずく「かすみさんの物欲しそうにする顔とか、寂しくてシュンとしちゃう仕草とかが、ワンちゃんに似てるから⋯⋯多分そのおかげ？　なんかほっとけなくて⋯⋯」


かすみ「⋯⋯⋯」


しずく「ん？ かすみさん？」


かすみ「⋯⋯し」ﾜﾅﾜﾅ


しずく「し？」


かすみ「し゛ず゛子゛の゛ば゛か゛ぁ゛ぁ゛ーーー！！！///」


しずく「っ！？」


かすみ「も゛う゛帰゛る゛っっ！！！///」ﾀﾞｯ


しずく「え？ かすみさんっ！？」

––
––––


かすみ（もう！！// なんなのしず子ってば！！ かすみんは犬なんかじゃないもん！！// ガルルル！！）

かすみ（全く、あんな言い方するからてっきりしず子は⋯⋯）

かすみ（⋯⋯しず子は？）


かすみ（それじゃあ、私はしず子に何て言って欲しかったんだろう⋯⋯？）


–––（続く？）

これにておしまいです。読んでくれた方、支援コメありがとうございました。
続編は、他のSSが書きたくなっているのでそちらが終わり次第、また別スレにて書いていくと思います。
ほんのり期待していてくれると嬉しいです。

かわいい

素晴らしい
おつおつ