【短編SS】侑「もうすぐ新学期だね」しずく「はい、そうですね」【ラブライブ！虹ヶ咲】

侑「今日もお疲れ様、しずくちゃん」

しずく「侑先輩も春休みなのにありがとうございました」

侑「いやいや、私も好きでみんなのこと応援してるから練習には付き合うよ！」

しずく「そう言って貰えると嬉しいです」ﾆｺｯ

侑「来週には新学期始まるね」

しずく「はい、楽しみですね」

侑「私は春休み終わっちゃうからやだなぁ」ｱﾊﾊ

しずく「ふふっ、侑先輩らしいですね」ﾆｺｯ


侑「そういえば、今日はしずくちゃんの誕生日だね」

しずく「え！？ご存知だったんですか！？」

侑「大したものじゃないけど、はい、これ」ｽｯ

しずく「あ、ありがとうございます！」

侑「お誕生日おめでとう」ﾆｺｯ

しずく「私の誕生日、ご存知だったんですね。嬉しいです」ﾆｺｯ

侑「これでしばらくはしずくちゃんと同い年だね」

しずく「でも、先輩は先輩ですから」

侑「誕生日早いのってなんだか羨ましいなぁ」

しずく「そうでもないですよ」

侑「え？そう？」

しずく「私の場合、新学期前に誕生日来てしまうので、学校で誕生日を祝って貰う事ってなかなかないですから」

侑「そっか、それは少し寂しいかも」

しずく「だから侑さんに祝って貰えたのは嬉しかったですよ」ﾆｺｯ

侑「それなら良かった！」ﾆｺｯ


侑「前から思ってたんだけどさ、誕生日のタイミング次第で学年が違って先輩後輩になるんだから不思議な感じだよね」

しずく「たしかに、一応数ヶ月間は侑さんと同い年なわけですし」

侑「12ヶ月くらい誕生日が離れているのに同い年というパターンもあれば、数日の違いなのに学年が違うパターンもある・・・」

侑「それを言ってたら学年分けなんて出来ないわけではあるけどね」

しずく「たしかに不思議な感じしますね」

侑「まぁでも、しずくちゃんの誕生日祝えて良かったよ」

しずく「私も嬉しかったです！ありがとうございました」


侑「さて、そろそろ帰らないと先生に怒られるね」

しずく「そうですね」

侑「しずくちゃんは家遠いからあとは電車で帰るよね？」

しずく「はい、そうですね」

侑「じゃあ、駅まで送るよ！」ﾆｺｯ

しずく「え！？いいんですか？」

侑「後輩をフォローするのも先輩の役目だからね」

しずく「ではお言葉に甘えて」ﾆｺｯ


・・・・
・・・
・・
・

しずく「こうして侑さんと一緒に下校するなんて滅多にないですよね」

侑「たしかに、私はいつも歩夢と一緒だし、バス通学だしね」

しずく「なんか新鮮です」ﾆｺｯ

侑「私も！」


侑「もしさぁ、しずくちゃんと学年が一緒だったら毎日こうやって駅までしずくちゃん送って帰ったりとかするのかなぁ」

しずく「どうでしょう？そうすると侑さんが遠回りになるでしょうし」

侑「でも、下校途中の時間って結構大事だと思うんだよね」

しずく「といいますと？」

侑「休み時間とか放課後とか部活中とかでも友達と話したりするわけだけどさ、下校途中の会話ってちょっと違う気しない？」

しずく「たしかに、空が夕暮れということもありますけど、雰囲気が違いますよね」

侑「うん、だからいつもと違った話とか出来たりするような気がするんだよね」

しずく「分かる気がします」

侑「それにほら、今もまさにそうでしょ？」

しずく「言われてみればそうですよね」

侑「でしょ？」ﾆｺｯ

しずく「なんていうか、侑さんって話引き込むの上手いですよね」

侑「そうかなぁ？」

しずく「そういうところ、やっぱ先輩なんだなぁって気がします」

侑「ふーん。そっか」

しずく「侑さんが同い年だったら凄く楽しそうですけど、やはり私は侑さんの後輩でいたいですね」

侑「私も、しずくちゃんみたいな可愛い子は後輩だからこそ余計に可愛く感じるというのもあるかもね」

しずく「か、可愛いだなんて・・・///」ｱｾｱｾ

侑「しずくちゃんの可愛いさは、可愛いさを追求しているかすみちゃんの可愛いさとは違うからね」

しずく「そんなぁ！恥ずかしいですよ！」ｱｾｱｾ

侑「あはは！」

しずく「あ、もう駅に着いてしまいましたね・・・」

侑「なんか短かったね」

しずく「送って頂きありがとうございました」ﾍﾟｺｯ

しずく「もっと侑さんと話していたかったですが・・・」


侑「乗る電車遅らせてもっと寄り道する？」

しずく「え！？どうしようかな・・・」

侑「あら、本気にしちゃった！？半分冗談だったのに」

しずく「冗談だったんですか！」ﾑｰｯ

侑「可愛い後輩を遅くまで拘束してたら先輩失格でしょ」ｱﾊﾊ

しずく「侑さんと私はしばらく同い年だから大丈夫ですっ！」

侑「あ、そうだったね」ｱﾊﾊ


侑「じゃ少し行こうか！」

しずく「はい！」

侑「今夜は帰さないよ～」ﾆﾔｯ

しずく「もう！どっちなんですか～！」

侑「あはは！」





おしまい