【SS】花丸「未来ずら～！」【ラブライブ！サンシャイン！！】

ルビィ「今日は花丸ちゃんと電化製品を見に沼津まで来ました」


　ルビィ「花丸ちゃんのお家は古き良きお寺で、あまり電化製品がないそうです」


　ルビィ「だからたまに沼津に行く用事があると、こうしてよく電気屋さんに行くんです」


　ルビィ「これはその時のお話です」

花丸「うわあ?！相変わらず見たことのない機械ばかりずら?！！」
　

　花丸「凄いずら?」


　ルビィ「えへへ、花丸ちゃん嬉しそう」


　花丸「あっ！！」


　ルビィ「ん？花丸ちゃんどうしたの？」


　花丸「今ルビィちゃんが触ってるのってもしかして噂のタブレット端末ずら？」


　ルビィ「あ、これ？うん！そうだよ！」

花丸「これもまた知識の海に繋がってるずらね！」


　ルビィ「うん、それに音楽とかも聴けるんだよ！」


　花丸「凄いずら！音楽プレーヤーにもなるずら！」


　ルビィ「それとね……ここ触ってみて」


　花丸「ここずら？この四角のところ？」


　ルビィ「うん、このアイコンを触ってみて」

花丸「ずらっ！」ﾎﾟﾁｯ


　花丸「うわっ！なんか画面が変わったずら！」

　
　花丸「それに、噂通り画面に触れただけで反応したずら！」


　ルビィ「これでゲームも出来るんだよ！」


　花丸「うわあ?凄いずら?！！」


　ルビィ「あとね、パソコンみたいに動画を見ることもできるんだよ！」ﾎﾟﾁｯ


　花丸「ずら?！！」

　ルビィ「（えへへ、タブレットだけでこんなに喜んでくれるなんて花丸ちゃん可愛い）」


　花丸「（あっ、なんか長押ししてたらバッテンマークが出てきたずら……えいっ！）」ﾎﾟﾁｯ


　ルビィ「あ」


　花丸「あれ？消えちゃったずら！？」


　花丸「もしかしてマル、なんかまずいことしたずら？」


　ルビィ「ううん。アプリを消しただけだから、またここをこうして、こうすれば！同じものを取り直せるんだよ」


　花丸「へぇ?文明の利器は本当に進歩してるずら！」

ルビィ「あ、花丸ちゃんちょっとあっちに行こうか」


　花丸「ずら？」


　ルビィ「これこれ」


　花丸「ずら？千歌さんの持ってるパソコンとはちょっと形が違うずら……？」


　ルビィ「この画面の部分を上に持ち上げて見て？」


　花丸「わっ！画面が取れちゃったずら！」


　花丸「まずいよルビィちゃん……マル今パソコン買えるほどお金ないしお母さんに怒られるずら……」


　ルビィ「えへへ?大丈夫だよ、花丸ちゃん！これはね、こうすると画面がタブレットになるタイプのパソコンなんだよ！」


　花丸「ずらっ！？」


　花丸「あっ、本当だ……さっきのタブレットみたいになってる……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


　花丸「はぇ?全く、肝を冷やしたずらよルビィちゃん」


　ルビィ「えへへ、ごめんね。花丸ちゃんを驚かせたくてつい……」

花丸「やっぱり電化製品って見てるだけでワクワクするずら?」


　ルビィ「そうだね。あ、あれは……」


　ルビィ「（はぁ?凄いなあ最近のゲームは。こんなにリアル……）」


　花丸「ルビィちゃん、これは映画ずら？」


　ルビィ「ん？これはね、ゲームだよ」


　花丸「ゲーム？またまたルビィちゃんは?どう見ても実際の映像ずら」

ルビィ「（ふふ、そっか花丸ちゃんにはそう見えるんだ……）」


　ルビィ「じゃあ、はいっ！これで操作してみて」


　花丸「操作？最近の映画は操作出来るずら？凄いずら?」


　花丸「どこをどう動かせばいいずら？」


　ルビィ「ここのボタンで攻撃、ここで移動、ここで転がるんだよ」

花丸「あっ、本当だ！ここで攻撃……ここで移動……ここで転がる……」


　花丸「あっ、崖から落ちたずら」


　“YOU DEAD”


　花丸「ずらっ！？死んじゃったずらよルビィちゃん……これじゃ映画終わりずら？」


　ルビィ「大丈夫大丈夫。見てて」


　花丸「あれ？また復活してるずら」


　ルビィ「これはね、こんなにすっごくリアルだけどやっぱりゲームなんだよ」

花丸「ずらっ！？でもこのキャラクター普通の人に見えるずら」


　ルビィ「そうなの。でも、その証拠にこうして操作出来るでしょ？」


　花丸「なんだ、オラてっきり映画が動かせるようになったのかと勘違いしてたずら」


　ルビィ「えへへ?、でもやっぱり映画は見るものなんじゃないかな」

ルビィ「はぁ?いっぱい色んなもの見てたら疲れちゃったね。ちょっと休もうか」


　花丸「そうだね。あそこのベンチに座ろっか」


　ルビィ「ちょっと喉乾いちゃった……ルビィ、ジュース買おうと思うんだけど花丸ちゃんはどうする？」


　花丸「ん?そうだね、マルも喉が乾いたずら」


　花丸「マルはお茶にするずら」ﾁｬﾘﾁｬﾘ ﾎﾟﾁｯ


　花丸「ルビィちゃんはどうするずら？」

ルビィ「（あ、ここの自動販売機……よーし）」


　ルビィ「ん?ルビィはこのいちごのやつにする！」ﾋﾟｯ


　花丸「ずらっ！？」


　ルビィ「（えへへ、驚いてる驚いてる）」


　花丸「ルビィちゃん、今何したずら？お金入れてなかったような……」


　花丸「ルビィちゃんお金も入れずに自動販売機からジュースを取り出すなんて魔法でも使ったずら……？」

ルビィ「へへ?これはね、電子マネーを使ったんだよ」


　花丸「電子マネー……？」


　ルビィ「そう。このスマートフォンの中にお金が入ってるの」


　花丸「ルビィちゃん何言ってるずら？スマホにお金を入れるところなんてないずら？」


　花丸「それに、マルのも全然反応しないずら」ｺﾂｯｺﾂｯ


　ルビィ「（花丸ちゃん自分のスマホを自動販売機に何度も当ててる……可愛い）」

花丸「ほら、マルのを何度当てても何も反応しないずら」


　ルビィ「花丸ちゃんのスマートフォンはおサイフ機能がついてないんじゃないかな」

　
　花丸「おサイフ機能？」


　ルビィ「ルビィのはこうすると」ﾋﾟｯ


　花丸「ずら！？お金が表示されたずら」


　ルビィ「これでボタンを押せばジュースが買えるんだよ！」


　花丸「はぇ?便利ずら?」


　ルビィ「最近はこれでバスも電車も乗れちゃうんだよ?」


　花丸「あっ、通りでバス降りるときとかルビィちゃんあんなに早く降りてたずら」


　ルビィ「えへへ。登下校のときは普通に定期券使ってるんだけどね」


　花丸「未来ずら～!」


おわり

ぐうかわ