【SS】エマ「いつもクールな果林ちゃん」【小ネタ・短編集】【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


2: 2021/05/14(金) 21:15:29.16 ID:H2gOqY4s
※アニメ時空ですが、他の媒体のネタもあります



●「ダンス練習後」


エマ「果林ちゃん!さっきのステップ、かっこよかったね!」

果林「別に……そんなことないわ」(素っ気ない口調)

エマ「私、あんなに上手にできないよ~」

エマ「今やってみるから、見てもらってもいい?」

果林「ダメよ」

エマ「……そっかぁ」シュン

果林「…………」




果林「身体を休ませないと、いくら努力しても上手にならないわよ」

エマ「……え?」

果林「明日、見てあげるから」

エマ「……えへへ、ありがとう♪」

3: 2021/05/14(金) 21:18:32.82 ID:H2gOqY4s
●「そばかす」


エマ「う~ん……」(鏡を見る)

エマ「……」ホッペツンツン

エマ「……やっぱり、気になる~!」


果林「……」パラッ(雑誌読み中)

エマ「果林ちゃん、いいメイク方法があったら教えて~♪」

果林「ダメよ」

エマ「……そっかぁ」シュン

果林「…………」




果林「私は、その顔が好きなの」

エマ「……へっ!?///」

エマ「そ、そっかぁ///」テレテレ

4: 2021/05/14(金) 21:22:08.70 ID:H2gOqY4s
●「ライブ」


エマのソロライブ開始前 ステージ裏


エマ「今日のステージも盛り上がるといいなぁ~♪」ワクワク

果林「…………」

エマ「果林ちゃんも、楽しみにしててね♪」

果林「……ええ」スッ スタスタ(立ち去る)


エマ「あ、あれ……?」


エマ「……」シュン

5: 2021/05/14(金) 21:25:10.17 ID:H2gOqY4s
数分後


エマ「(もうすぐ始まる……)」ドキドキ


エマ「……」チラッ(ステージ袖から客席を覗く)


\\ガヤガヤ//


エマ「(お客さんいっぱい来てる……嬉しいな)」ホッ

エマ「……あれ?」


果林「……」スッ(最前列でペンライトを構えている)


エマ「か、果林ちゃん!?」

6: 2021/05/14(金) 21:28:01.31 ID:H2gOqY4s
果林「……」ソワソワ ワクワク


エマ「…………」


エマ「……ふふっ♪」タッタッタッ




エマ『皆~!今日は来てくれてありがとう♪』

\\ワー! エマチャーン!! カワイイー!//


果林「!」ブンブン!ブンブン!

7: 2021/05/14(金) 21:30:37.51 ID:H2gOqY4s
●「子守唄①」


エマ「~~~♪」(子守唄&膝枕)

彼方「すやぁ……」

エマ「(ふふ……彼方ちゃん、気持ちよさそう)」ナデナデ


エマ「……」ナデナデ

彼方「……zzz」



エマ「……ふわ~ぁ」

エマ「(……何だか、つられて…………私も……眠く……)」ウトウト


果林「……!」

果林「……」スタスタ

8: 2021/05/14(金) 21:32:54.93 ID:H2gOqY4s
果林「……」ストン(エマの隣に座る)

エマ「……」ウトウト

果林「……」ソッ(エマを自分の肩に寄りかからせる)

エマ「……」コテン


エマ「……」…スヤァ


果林「……」ホッ

エマ「……」スヤスヤ

9: 2021/05/14(金) 21:35:28.27 ID:H2gOqY4s
果林「……」ジー

エマ「……」スヤスヤ



果林「……」ウトウト


果林「……」コテン(無意識にエマにもたれ掛かる)

エマ「……んぅ」

果林「……」…スヤァ

エマ「……えへへ」スヤスヤ



彼方「(これは……二人が起きるまでは、起きられないなぁ~)」フフッ

11: 2021/05/14(金) 21:38:36.01 ID:H2gOqY4s
●「子守唄②」


彼方「いや~エマちゃんの子守唄は、安眠効果絶大ですなぁ……」ウンウン

エマ「そ、そうかな~///」テレテレ

彼方「果林ちゃんも、寝る前に聞いてみてはいかがかな~?」

果林「え」

彼方「スッキリ起きられるようになるよ~」

彼方「エマちゃん、お願いしてもいいか~い?」ニヤニヤ

エマ「うん!私はいいよ~♪」ワクワク

果林「…………」

13: 2021/05/14(金) 21:42:22.39 ID:H2gOqY4s
――――
――

夜 就寝前 果林の部屋


エマ「はい、横になって~♪」ポンポン

果林「…………」

果林「……」ボフッ(ベッドに横になる)

エマ「ふふ」ワクワク



エマ「……」スッ(顔を耳元に近づける)

果林「……!」

14: 2021/05/14(金) 21:45:43.96 ID:H2gOqY4s
エマ「……じゃあ、歌うね」コソッ(優しく囁く)

果林「…………」


果林「……ダメよ」ゴロッ

エマ「えっ?」

果林「……」ゴロゴロ …ドンッ(壁に正面から激突する)

エマ「えっえっ!?果林ちゃん!?だ、大丈夫!?」アタフタ

果林「……」ジンジン




果林「……近すぎて、眠れないわ///」(耳真っ赤)

エマ「!///……そ、そっかぁ///」

15: 2021/05/14(金) 21:49:22.10 ID:H2gOqY4s
●「コーレス」


果林『みんなに質問です!今日一番セクシーで情熱的なパフォーマンスをするのは~?』

\\かりんせんぱーい!//

果林『私しか見えていないのは〜?』

\\は~い!!!//

果林『今日の狙いは君にき・め・た』


\\カリンサマステキー! キャーッ!クールー!//


――――
――

16: 2021/05/14(金) 21:52:34.34 ID:H2gOqY4s
休憩時間 ステージ裏


エマ「果林ちゃん、私もコーレスした~い♪」

果林「ダメよ」

エマ「……そっかぁ」シュン

果林「…………」




果林「……」スッ アゴクイ

エマ「!?///」

果林「今日だけじゃなくて……」

果林「いつもエマを狙っているもの」キリッ

エマ「か……果林ちゃん///」キュン


彼方「(……ファンサとか、自分から行くのは平気なんだよね~)」

17: 2021/05/14(金) 21:55:58.01 ID:H2gOqY4s
●「スクールアイドルオタク①」


せつ菜「エマさん!ついに!!例のライブの限定版DVDを手に入れましたよ!!!」ペカー

エマ「わ~い!さすがせつ菜ちゃん!」

せつ菜「早速見てみましょう!」ピッ(再生)

エマ「うん!」ワクワク


――――
――


(動画再生終了)

せつ菜「うぅ……感動的でしたね……」ウルウル

エマ「うん……すこすこのすこで尊さやばみからの、この子達しか勝たんだよ~」グスッ



果林「愛、ちょっといいかしら?」ゴゴゴゴ

愛「いや~エマっちすぐ覚えるから、教え甲斐があってさ~」アハハ(目逸らし)

19: 2021/05/14(金) 21:58:55.91 ID:H2gOqY4s
せつ菜「ふぅ……それでは、一旦落ち着いたところで……」


せつ菜「最終ブロックのところから、もう一度見ましょう!!」ピッ

エマ「さんせ~い!!」


せつ菜・エマ「……」ジー


せつ菜・エマ「……うぅ~」ウルウル



果林「……ふふ」ニコニコ


彼方「(今の果林ちゃんの表情を、果林ちゃんファンの皆が見たら……)」

彼方「(エマちゃんと、同じようなことを言うんだろうな~)」フフッ

愛「エマっち達の反応は、ほほ『えま』しいね!なんつって~!」アハハ

21: 2021/05/14(金) 22:02:22.18 ID:H2gOqY4s
●「スクールアイドルオタク②」


放課後 エマの教室


果林「…………」

彼方「……二人で、エマちゃんを迎えに来たのはいいけど~」



エマ「……」スヤスヤ(机に突っ伏している)



彼方「イヤホンを付けたまま、寝ちゃってるねぇ~」

エマ「……」ニヘー

彼方「幸せそうな寝顔だけど……これは、よっぽど好きな曲を聴いているな~?」

22: 2021/05/14(金) 22:04:54.92 ID:H2gOqY4s
果林「もう……危ないじゃない」スッ(イヤホンを外す)

エマ「んぅ……」ムニャムニャ


エマ「……」…スヤァ


彼方「おぉ~……まだ起きないとは」

彼方「よぉ~し、彼方ちゃんも対抗して」スッ(枕準備)

果林「しなくていいわよ……」


エマ「……」スヤスヤ


果林「……」フフッ

23: 2021/05/14(金) 22:07:01.25 ID:H2gOqY4s
果林「……もう少しだけ、寝かせておこうかしらね」ガタッ(エマの隣の席に座る)

彼方「そうだね~」


果林「……」ジー(イヤホンを見つめる)

彼方「有名なスクールアイドルの曲かな~?」

果林「……」スチャ



イヤホン『~~~♪』(果林のソロ曲)



果林「…………」

24: 2021/05/14(金) 22:09:27.59 ID:H2gOqY4s
彼方「……」ポチポチ

彼方「あ……果林ちゃんの曲が、繰り返し再生されるようになってるね~」

果林「…………」








彼方「果林ちゃ~ん、嬉しいのはわかったから……」

彼方「そろそろ、返してくれないかな~?」

果林「//////」(枕に突っ伏す)


エマ「……zzz」ニヘー

25: 2021/05/14(金) 22:14:29.43 ID:H2gOqY4s
●「服飾同好会から再びお借りしました」


侑「皆の健康管理やメンタルケアも、マネージャーの大事な仕事!!」グッ

侑「と、いうわけで!いつも忙しい彼方さんと果林さんに、プレゼント~!」ジャジャーン



エマ「がおー!クマ・ヴェルデだよ! 食べちゃうぞー♪」(例の格好)



彼方・果林「…………」


侑「うぅ~……何度見ても癒される~!」ギュ

エマ「は~い、よしよし♪」ギュ ナデナデ

かすみ「侑先輩……何かと理由をつけて、抱き着きたいだけじゃないですか?」

侑「そ、そんなこと無いよ!」ギクッ

27: 2021/05/14(金) 22:17:48.19 ID:H2gOqY4s
侑「えっと!緑は健康に良いって聞いて、緑と言えばエマさん!って思ってさ~」アセアセ

彼方「それって、自然に触れることが大切ってことだったような……」

かすみ「しかもエマ先輩の恰好、全身茶色ですよね」

彼方「今のエマちゃんの緑要素は……『ヴェルデ』と、目の色くらいかな~」アハハ

エマ「まあまあ~、彼方ちゃんも~♪」ギュー

彼方「お……おお~?」ギュー


彼方「……確かに、これは…………癒されるぅ~」フニャー

エマ「ふふっ、良かった~♪」ナデナデ



エマ「……それじゃあ、次は」クルッ

果林「……!」

29: 2021/05/14(金) 22:20:49.63 ID:H2gOqY4s
エマ「……」ジリジリ(果林に近寄る)


果林「……ダメよ、エマ」ジリジリ(後ずさる)

果林「そんなことされたら」


エマ「……えいっ♪」ギュー

果林「っ!!」

エマ「果林ちゃん、捕まえた~♪」ムギュー


果林「…………」

エマ「えへへ~♪」スリスリ

30: 2021/05/14(金) 22:23:26.89 ID:H2gOqY4s
果林「…………」

エマ「……あれ?」


エマ「……果林ちゃん?」チラッ



果林「」チーン(満足げな表情)



エマ「か、果林ちゃん!?どうしちゃったの~!?」ユサユサ


侑「さっすがエマさん!果林さんを昇天させるほどの癒しを与えるなんて!」ウンウン

かすみ「健康管理、失敗してるじゃないですか……」

31: 2021/05/14(金) 22:28:28.40 ID:H2gOqY4s
●「おまじない」


3年生組、部室で勉強中


彼方「おや~……彼方ちゃん、消しゴムを教室に忘れてきちゃったみたい~」ゴソゴソ

エマ「それなら、私の使っていいよ~♪」スッ

エマ「あ、でもカバーは外さないでね」

彼方「……!」

彼方「……もしかして、名前入りとか~?」ニヤニヤ

エマ「うん♪『ネーヴェちゃん』って書いてあるの」

彼方「……まさか教えてくれるとは思わなかったし、ちょっと間違ってる気がするよ~」

彼方「でも、中学の時に流行ったな~……」シミジミ

32: 2021/05/14(金) 22:31:09.82 ID:H2gOqY4s
彼方「さすがに、これを使うのは気が引けるから……果林ちゃん、貸して~」

果林「ダメよ」

彼方「どうして~?」

果林「……ダメなものは、ダメよ」ギュ(消しゴムを握る)

彼方「…………」








果林「彼方っ……さっさと諦めなさい」グググ(精いっぱい手を上げる)

彼方「少しくらい、貸してくれてもっ……いいじゃ~ん♪」ニヤニヤ グググ(精いっぱい手を伸ばす)

エマ「?」

38: 2021/05/15(土) 00:04:23.52 ID:u5wCQRDR
●「ダイエット」


エマ「は~むっ♪」モグモグ

エマ「う~ん、このパンもとってもボーノ!」

果林「……」パラッ(雑誌読み中)

エマ「果林ちゃんも良かったら、一緒に食べよっ♪」

果林「ダメよ」

果林「撮影の日も近いのに、余計なカ口りーは取れないわ」パラッ

エマ「……そっかぁ」シュン

果林「…………」




果林「……」ヒョイ パクッ

エマ「あ!」

果林「……明日の練習、ずっと付き合ってもらうわよ?」

エマ「は~いっ♪任せて!」ニコニコ

39: 2021/05/15(土) 00:07:11.45 ID:u5wCQRDR
●「休日の朝」


エマ「果林ちゃん、そろそろ起きないと~」ユサユサ

果林「……ん」ゴソゴソ


果林「……」ムクッ


エマ「ふぅ、やっと起きた~」

果林「……」ボー

エマ「それじゃあ、着替えよっか♪」

果林「…………」

果林「……ダメよ」

エマ「へっ?」

40: 2021/05/15(土) 00:12:54.59 ID:u5wCQRDR
果林「ここで、横になってもらえるかしら」バンバン

エマ「えっ……う、うん」ボフッ(果林の隣で横になる)

果林「……」ボフッ(自分も横になる)

エマ「?」


果林「……」ギュ(エマに抱き着く)

エマ「!?!?///」


果林「……」スヤァ…

エマ「えっ!?///…………ええ~///」

エマ「か、果林ちゃん、起きてってば~///」

果林「……んぅ」ニヘー

エマ「(あっ……寝顔、可愛い)」キュン

エマ「…………」

エマ「(……たまには、いっか♪)」ナデナデ

41: 2021/05/15(土) 00:15:31.96 ID:u5wCQRDR
――――
――


エマ「……」スヤスヤ

果林「ど、どうしてエマが……///」


エマ「……ん」モゾモゾ

果林「!」

エマ「あ、果林ちゃん……おはよう」

エマ「ふふ……果林ちゃんと寝るの、気持ちよかったよ~」

果林「!?!?!?//////」


果林「」バタン(失神)

エマ「えっ!?か、果林ちゃ~ん!?また寝ないで~!」ユサユサ

43: 2021/05/15(土) 00:18:41.21 ID:u5wCQRDR
●「髪に……」


エマ「いやー、今日もパンがボーノ♪」

エマ「~~♪」モグモグ

果林「……」ジー



果林「……」ソッ(エマの髪に触れる)

エマ「!?」ビクッ

果林「……」サワッ

エマ「えっ///」

果林「……」サワサワ



エマ「……果林ちゃん?///」

果林「……」ピタッ

44: 2021/05/15(土) 00:21:34.66 ID:u5wCQRDR
エマ「……な、なあに?///」

果林「…………」


果林「髪に、パンが付いているわ」

エマ「……ふえっ!?え、どこどこ!?///」キョロキョロ

エマ「うぅ~……恥ずかしい~///」

果林「……冗談よ」

エマ「えっ」


エマ「……も、もお~!///果林ちゃ~ん!///」

果林「ふふっ」ニコニコ



彼方「無意識に、触っちゃったんだろうな~」

かすみ「こういう時ばっかり笑って誤魔化そうとするの、ちょっと腹立ちますよね……」

46: 2021/05/15(土) 00:27:45.04 ID:u5wCQRDR
●「外国人あるある」


休日 学生寮の廊下


エマ「~~♪」ウキウキ

寮生A「あっ、おはよーエマちゃん!」

エマ「おはよ~♪」

寮生A「ずいぶんご機嫌じゃ~ん♪それに、今日は特におしゃれだね!」

寮生A「あっ、もしかして彼とお出かけ~?…………なんちゃって!」

エマ「ふふっ、彼じゃないよ~」

寮生A「あはは!だよね~♪」


エマ「果林ちゃんは、彼女だもん」


寮生A「あはは~………………ってえええええっ!!?//////」

47: 2021/05/15(土) 00:30:18.08 ID:u5wCQRDR
エマ「?」

寮生A「(えっ!?……ふ、二人って…………そういう!?///)」

エマ「(果林ちゃんが誰かとお出かけすることが、意外だったのかな?)」

寮生A「」パニック


エマ「……あっ、そろそろ行かなくちゃ!」

エマ「(果林ちゃんのこと、起こさないといけないし……)」


エマ「じゃあね~♪」フリフリ(手を振る)


寮生A「」フリフリ(無意識に手を振る)

49: 2021/05/15(土) 00:36:54.17 ID:u5wCQRDR
●「寮生達の見解」(※モブの会話がメインです)


寮生A「」ポカーン


寮生A「(……いや、待てよ!)」ハッ

寮生A「(もしかして……『彼女』というか、『女の子』って言いたかったんじゃ?)」※正解

寮生A「(エマちゃん外国人だし、ちょっと天然だからありえる……)」


寮生A「(……多分、そういうことだよね)」ウンウン

寮生B「あれ、こんなところで突っ立って何してんの?」

寮生A「あっおはよ~、実はさ~」

寮生A「果林さんとエマちゃんが付き合ってるって、一瞬勘違いしちゃってさ~」アハハ

寮生B「はぁ?……何言ってんの?」

50: 2021/05/15(土) 00:39:44.28 ID:u5wCQRDR
寮生A「だよね~、そんなことあるわけ」

寮生B「付き合ってるに決まってるでしょ」

寮生A「ってえええええええっ!!?///」

寮生B「やれやれ……あんたねぇ、考えてもみなさいよ」


寮生B「ずーっと孤高の存在だった果林さんが、いつも一緒にいて、その上毎朝部屋に入れてるのよ?」

寮生B「毎日起こしてもらってる~なんてことが無い限り、ただの友達に毎朝来てほしくないでしょ」

寮生A「た、確かに……果林さんが起こしてもらってるのは考えにくいし……」ムムム


寮生B「あと、果林さんが同好会に入る前の話なんだけど……偶然見ちゃったのよ」

51: 2021/05/15(土) 00:43:08.83 ID:u5wCQRDR
寮生B「果林さんの部屋の前で、エマちゃんが急に果林さんの腕を掴んで」ガシッ(再現中)

寮生A「わっ」ビクッ

寮生B「『来て!』って言って、そのままどこかに連れていく瞬間をね」

寮生A「えっ!///……それって///」

寮生B「そう……あれは絶対告白よ!」

寮生B「そのあと、果林さんが同好会に入ったことを考えると……返事はOKだったってことね」

寮生A「た、確かに……振ってたら同好会に入らないだろうし……」ムムム

寮生B「果林さんも、エマちゃんのためなら何でもしてたし、当然の結果よね」ウンウン

寮生B「エマちゃんを助けるために生徒会室を物色したり、どんだけ好きなのって感じよ」

寮生A「何でそんなこと知ってんの?」

52: 2021/05/15(土) 00:46:20.70 ID:u5wCQRDR
寮生A「でも……考えれば考えるほど、納得しちゃうね」

寮生B「きっと、二人には色々な葛藤があると思うわ」

寮生B「人気上昇中のスクールアイドルだし、果林さんは元々有名人でファンも多かったし……」

寮生A「(その割にはエマちゃん、平然と「彼女」って言ってたような気もするけど……)」


寮生B「二人の仲に気付いてる人は、寮の中にも何人かいるんだけど」

寮生B「前にその子達とも話し合って、皆で温かく見守ろうってことになったの」

寮生B「私達、エマちゃんのことも果林さんのことも大好きだもの」


寮生A「そっか……そうだよね!」

寮生A「うん!私も二人のこと、応援する!」

53: 2021/05/15(土) 00:49:39.32 ID:u5wCQRDR
――――
――


果林「最近、寮の子達によく話しかけられるわ」

エマ「そういえば果林ちゃん、前より親しげに声をかけられるようになったよね~♪」

果林「ええ……それに、何となく……優しい目を向けられている気がするのよ」

エマ「ふふっ……果林ちゃんが、スクールアイドルを始めたからかな」

エマ「果林ちゃんはクールだけど可愛いところもあるって、皆に伝わったんだよ~♪」

果林「……そうなのかしら?」



寮生C「ちょっと!見て!果林様とエマちゃんが一緒に歩いてる!!」

寮生D「てかあれって……私服デート!!?ほぁーーー!!」ギラギラ

寮生E「え、まってムリムリ聞いてない尊すぎてヤバイんだけど」ギラギラ


寮生A「(温かい目というか、熱すぎて滾(たぎ)ってるけど)……まあ、いっか!」フフッ

54: 2021/05/15(土) 00:52:44.45 ID:u5wCQRDR
●「出来心」


エマ「果林ちゃ~ん!これ、一緒に食べよ~♪」

果林「ダメよ」

エマ「…………」


エマ「(私もたまには、クールに……)」



エマ「……そっかぁ」(低音)



エマ「(あっ……ちょっと、怖い感じになっちゃったかも)」

エマ「(果林ちゃんの反応は……)」チラッ

55: 2021/05/15(土) 00:55:53.27 ID:u5wCQRDR
果林「」(絶望)



エマ「!!(ど、どうしよう……すごくびっくりしちゃってるよぉ~!!)」


果林「」

果林「……!」ハッ


果林「……な、な~んて!い、一緒に食べるに決まってるじゃな~い!」アセアセ

果林「飲み物は何がいいかしら!?すぐ準備するわね!」シュバババ

果林「あっ、この前エマが好きそうなお店見つけたのよ~!今度一緒に…(以下略)」ペラペラ


エマ「(果林ちゃ~ん!!)」(後悔の叫び)


※この後、お互いにひたすら謝りました

56: 2021/05/15(土) 01:00:12.92 ID:u5wCQRDR
●「手」


果林、モデル撮影後 帰り道


果林「いつも迎えに来てもらって、悪いわね」

エマ「え~?気にしなくていいのに~♪」ウキウキ

エマ「スタジオ近くのパン屋さんに寄れるから、私は嬉しいよ~♪」ルンルン

果林「……今日は、ずいぶん買ったみたいだけど」

エマ「うん!新作もあったから、いつもよりたくさん買っちゃった~♪」フクロドッサリ

エマ「はぁ~♡食べるの楽しみ~♡」ニヘー

果林「……ふふ」クスッ


エマ「~~♪」ルンルン

果林「……」ジー

57: 2021/05/15(土) 01:03:23.37 ID:u5wCQRDR
果林「……」スッ(手を差し出す)

エマ「……えっ?」


果林「持つの、手伝う」

エマ「……」ギュ(果林の手を握る)

果林「わ、よ……」


エマ「…………」

果林「…………」



エマ「……あっ///ご、ごめんね!」バッ(手を離す)

58: 2021/05/15(土) 01:05:59.01 ID:u5wCQRDR
エマ「えへへ……勘違いしちゃった///」スッ(荷物を半分渡す)

果林「……」スッ(受け取る)

果林「…………」



果林「……いいえ」ギュ(エマの手を握る)

エマ「!」

果林「……」フィッ(顔を背ける)


果林「……これで、合っているわ///」

エマ「…………」

エマ「……うん♪」ギュー

59: 2021/05/15(土) 01:08:32.85 ID:u5wCQRDR
●「会いたい」


エマ「ネーヴェちゃん……」(遠い目)

果林「……」パラッ(雑誌読み中)


エマ「はぁ……」ナデナデ

果林「……」ボサー

エマ「はぁ……」ワシャワシャ

果林「……」ボサボサー


かすみ「(髪の毛、すごくいじられてるのに……)」

せつ菜「(こういう時は、ダメって言わないんですね……)」

60: 2021/05/15(土) 01:10:35.44 ID:u5wCQRDR
エマ「……」シュン

果林「……」パラッ




果林「……週末」ボソッ

エマ「えっ?」

果林「二人で、動物園に行くわよ」

エマ「……また、一緒に行ってくれるの?」

果林「パンダに会いたくなったのよ」パラッ

エマ「…………」

エマ「……ふふ、そっかぁ」

61: 2021/05/15(土) 01:13:16.70 ID:u5wCQRDR
●「動物園」


\\メェー メェェェー//

エマ「わあ~!可愛い~!♡」


ヤギ「メェェェ~」

エマ「よしよし、いい子だね~♡」ナデナデ

果林「……」ジー


ヤギ「メェェェ~」スリスリ

エマ「はぁ~♡幸せ~♡」ニヘー


果林「……」キュン


エマ「癒されるね~♡」

果林「……ええ、本当に癒されるわ」フフッ

62: 2021/05/15(土) 01:16:21.28 ID:u5wCQRDR
――――
――


果林「……!」キラキラ


パンダ「……」ササムシャムシャ

パンダ「……」ノソノソ


果林「とっても可愛いわね」キラキラ

エマ「うん♪」

果林「でも……どうしてパンダの触れ合いはできないのかしら」

エマ「パンダさん人気者だから、難しいのかな~」

エマ「あ!でも確か、パンダさんに餌やりができる動物園もあるよ」

果林「えっ」キラキラ

63: 2021/05/15(土) 01:19:48.42 ID:u5wCQRDR
エマ「ちょっと遠いけど、日本に何か所かあったと思うよ~」

果林「へ、へぇ……そう……」ソワソワ

エマ「…………」

エマ「……今度、一緒に行く?」

果林「え、ええ!!」

エマ「じゃあ、約束だよ♪」


エマ「……えへへ、楽しみだな~♪」

果林「パンダに餌やりなんて、絶対に楽しいわよね」

エマ「うん♪……それもあるけど」

果林「?」

64: 2021/05/15(土) 01:23:18.07 ID:u5wCQRDR
エマ「……果林ちゃんと遠くへお出かけできるのが、すっごく嬉しいな~って♪」

果林「っ///」キュン




果林「…………」


果林「……私だって、同じよ」

エマ「……え?」


果林「だからこれからも、エマと一緒に色んな場所へ行きたいわ」ニコッ

エマ「か、果林ちゃん……///」キュン

65: 2021/05/15(土) 01:26:05.05 ID:u5wCQRDR
――――
――

夕方 帰り道


エマ「今日は、楽しかったね~♪」

果林「ええ」

エマ「果林ちゃん、皆へのお土産の他にも何か買ってたよね?」

エマ「ふふ、果林ちゃんも満喫したみたいで良かった~♪」

果林「…………」



果林「……」スッ(袋を一つ差し出す)

エマ「……えっ?」

66: 2021/05/15(土) 01:28:46.42 ID:u5wCQRDR
果林「エマには、いつもお世話になっているから」

エマ「……」スッ(受け取る)


エマ「……」ゴソゴソ


エマ「(あっ……ヤギの、ぬいぐるみ……)」

果林「代わりにはならないって、わかってるけど……」

果林「少しでも……エマの寂しさが無くなればって、思ったのよ」モジモジ

エマ「果林ちゃん……」


エマ「…………」

67: 2021/05/15(土) 01:31:00.66 ID:u5wCQRDR
エマ「……」ウルウル

果林「!?」ギョッ


エマ「……っ」ギュ(果林に抱き着く)

果林「!?!?!?///」パニック


果林「……エ、エマ?///」

エマ「……」ギュー



エマ「……本当に、ありがとう」グスッ

果林「…………」


果林「……ええ」ギュ

68: 2021/05/15(土) 01:36:16.97 ID:u5wCQRDR
●「5話」


エマ「え~っと……学生寮の地図」ゴソゴソ

果林「どうかした?」

エマ「……!」


エマ「あ、あの……虹ヶ咲学園の人ですか?」


エマ「私、虹ヶ咲学園に編入する、エマ・ヴェルデと言います」

エマ「今日から学生寮に住むんですけれど……寮への行き方を知りたくて……」

果林「…………」


果林「……」スッ スタスタ


エマ「あ……」

エマ「……」シュン

69: 2021/05/15(土) 01:39:12.19 ID:u5wCQRDR
果林「……」スタスタ ピタッ


果林「……?」クルッ

果林「何してるの」

エマ「……えっ?」

果林「一緒に行くわよ」


エマ「……!」パァァァ

エマ「はい!」






「あなた、学年は?」「3年生です!」

「あら、私と一緒ね」「えっ!そうなんですか?」


「ええ……だから、敬語じゃなくていいわよ」


「!……うん!」

70: 2021/05/15(土) 01:42:44.03 ID:u5wCQRDR
――――――――
――――
――


エマ「(なんてことも、あったなぁ……)」

エマ「(そのあと、学園も案内してもらったけど……果林ちゃん、迷っちゃったんだよね)」フフッ


せつ菜「どうかしましたか?」

エマ「あっ、うん……ちょっと果林ちゃんのこと考えてて」

かすみ「はぁ……エマ先輩って、ほんっと~に果林先輩のこと好きですよね~」

エマ「うん!♪」キラキラ

かすみ「うっ…………笑顔が眩しいです……」

71: 2021/05/15(土) 01:45:41.07 ID:u5wCQRDR
エマ「果林ちゃんはね……」


エマ「初めて会った時から、優しくしてくれて……」

エマ「私が日本に来たばかりの時……寂しい思いをしたり、不安なこともたくさんあったけど……」

エマ「でも、果林ちゃんがいつもそばいてくれたから、大丈夫って思えたの」


エマ「それで、今は皆ともこ~んなに仲良くなれて、毎日楽しいよ~♪」

せつ菜「……ふふ、でしたら私達も、果林さんに感謝しないといけませんね」

かすみ「まぁ、確かに……果林先輩って意外と面倒見いいし、優しいところありますよね」

エマ「ね~!そうだよね~♪」

72: 2021/05/15(土) 01:47:37.05 ID:u5wCQRDR
エマ「私……かっこよくて、可愛くて、優しい果林ちゃんのことが……」


エマ「と~っても、大好きなの!♪」








彼方「果林ちゃ~ん、嬉しいのはわかったから……」

彼方「部室の前で急に倒れるのは……勘弁してほしいかな~」


果林「」チーン

73: 2021/05/15(土) 01:50:13.95 ID:u5wCQRDR
果林「…………」








果林「(私も大好きよ、エマ)」

74: 2021/05/15(土) 01:54:12.34 ID:u5wCQRDR
おわり
クールだけどエマちゃんに激甘な果林ちゃん好き

>>1
代行いただき、改めてありがとうございました

読んでくれた皆さんも、ありがとね

75: 2021/05/15(土) 01:59:19.22 ID:xUKEt0IX
良かった

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1620994189/

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