【SS】千歌「最近、梨子ちゃんの家から『熱盛ィ！』って聞こえる」【ラブライブ！サンシャイン！！】

曜「うん？」

千歌「そんな反応になっちゃうよね……。でも、夜になると『熱盛ィ！』って、何度も聞こえてくるんだ……」

曜「テレビでニュース見てるだけじゃない？」

千歌「でも、梨子ちゃん、野球に興味なんてないと思うよ」

曜「最近、興味が出てきたとか。ほら、梨子ちゃんが好きな『壁ドン』と『ドカベン』って似てるじゃん」

千歌「でもでも、私の”カープ助っ人モノマネ～市民球場編～”にピクリとも反応しなかったよ……」

曜「いや、それはチョイスが悪いんじゃ……」

千歌「え？ディアスは悪くないよ！」

曜「無理やり過ぎない？」

千歌「えへへ。やっぱり無理があるかな？」

曜「でも、なんなんだろうね？野球じゃないとすると、全然わかんないや」

千歌「そうなんだよ」

（梨子の部屋）

梨子「今日も、『Aqoursの熱盛の盛り合わせ』の動画で元気をもらおうかしら……」

梨子（ネットで偶然に見つけた、私たちがアップロードした動画を繋ぎ合わせた動画）

梨子（果南さんの熱盛バスト！！鞠莉さんの熱盛ヒップ！！ダイヤさんの熱盛ふともも！！）

梨子（時々入る『熱盛ィ！』の声は意味不明だけど、最高に眼福だわ）

梨子（やっぱり一番の熱盛はちかっちのちちっちよね。あれは『熱盛ィ！』って叫んじゃう気持ちもわかるわ）

梨子（そうそう、この振り付けでめちゃくちゃ揺れるのよね）

梨子「熱盛ィ！」

梨子「失礼しました。ちちっちが魅力的で、熱盛と出てしまいました（イケボ）」


千歌（また、梨子ちゃんの部屋から『熱盛ィ！』って聞こえる……）

(屋上）

ダイヤ「少し休憩したら、通しでもう一度。いいですわね」

８人「は～い」

ダイヤ「そうだ。千歌さん、少しよろしいですか。サビの手前の飛び跳ねるところ。腕が少し曲がってますわ」

千歌「え？本当ですか」

千歌（えっと、こうで、こうでしょ？）ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

ダイヤ「ここの左手！」

千歌「ああ！ホントだ！ダイヤさん、ありがとうございます！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

梨子「…………」

梨子「…………熱も！（りー……危ない、危ない。ちちっちの破壊力に思わず、熱盛が出てしまいそうだったわ）」

鞠莉「ん？」

善子「リリー、なんか言った？」

梨子「えっ？べ、別に、何もー」

鞠莉「そうよね。ねっとりとした声で『アツモリィ！』なんて言いかけてないわね」

善子「熱盛が出てしまぃしました（甘噛み）。失礼しました」（イケボ）

梨子「えっと、あの……」

鞠莉「ねえねえ、梨子。何がアツモリだったの？」

善子「どうせ、千歌さんで熱く盛り上がっちゃったんじゃないの？リリーのことだし」

鞠莉「千歌？What?『アツモリィ！』ってステーションなプログラムのSEじゃないの？」

梨子「ま、まあ、そうなんだけど……」

善子「リリーが見てそうな奴だと……そうねえ……この動画辺りにハマってるんじゃないの？」ｽﾏﾎﾐｾｰ

梨子（あっ。私が見てる『Aqoursの熱盛の盛り合わせ』）

鞠莉「Oh!私たちの動画じゃない！……やけに果南や花丸が出てくるわね……」

善子のスマホ＜『熱盛ィ！』『熱盛ィ！』『熱盛ィ！』

鞠莉「あー……。なるほどね。梨子、こういうのもいいけど、ホドホドにしなさいよ」

善子のスマホ＜『熱盛ィ！』

ダイヤ「さっきから何を敦盛敦盛言ってますの？能の動画でも見てるんですか？」

鞠莉・梨子・善子「！！」

ダイヤ「この動画ですか？」ｽﾏﾎﾁﾗ

善子のスマホ＜果南のバストアップ→『熱盛ィ！』

善子のスマホ＜花丸のバストアップ→『熱盛ィ！』

善子のスマホ＜ルビィのバストアップ→スルー

ダイヤ「…………」

鞠莉・梨子・善子「…………」

善子のスマホ＜千歌のバストアップ→『熱盛ィ！』

善子のスマホ＜ダイヤのバストアップ→スルー

善子のスマホ＜鞠莉のバストアップ→『熱盛ィ！』

ダイヤ「…………」

鞠莉・梨子・善子「…………」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ダイヤ「善子さん。そのハレンチな動画を止めてください」

善子「はい」

ダイヤ「今は大切な練習の時間です。休憩中とはいえ、ハレンチなものにうつつを抜かすのはイケナイと思いますわ」

梨子「はい」

ダイヤ「というか、さっきの動画ハレンチすぎますわ！！！！なんなんですの、コレ！私たちは、イヤらしい目で見られるためにスクールアイドルをしているのではありません！」

鞠莉「も～、ダイヤったらウブねえ……」

ダイヤ「大方、鞠莉さんか善子さんが面白がって作ったんでしょう！」

鞠莉「ノ～。流石にああいう動画は趣味じゃないわ。もっとシャイニーな動画だったら作ってもいいけどね」

善子「私でもないわよ。あれはネットに上がってた奴。私たちのファンが作った動画よ」

ダイヤ「ええ？ワタクシ達のファン！？」

梨子「しかも、再生回数もすごいんですよ」ｽﾏﾎﾐｾ

ダイヤ「なんという数字。流石に、ワタクシ達のファンとは言えハレンチですわ！削除要請とかできないの？善子さん？」

善子「えー……。難しいんじゃないかしら？」

鞠莉「ダイヤ。アイドルなんだから仕方ないでしょ？」

ダイヤ「こんな動画、ぶっぶーですわ！！」

梨子「…………」ｽﾏﾎﾐｾ

梨子スマホ＜ルビィのセクシー太もも→『熱盛ィ！』

ダイヤ「…………」ｽﾏﾎｶﾞﾝﾐ

鞠莉・梨子・善子「…………」

ダイヤ「…………」

ダイヤ「3人とも、ほどほどにしてくださいよ。あと、梨子さんは動画の詳細を教えてください」

鞠莉・梨子・善子（チョッロ）

（善子の自室）

善子「リリーの見てた、あの『Aqoursの熱盛の盛り合わせ』動画……」

善子「ヨハネだけ、セクシーな部分じゃなくて、シニヨン（頭のお団子）がいつもよりも大きいシーンだけを集めて『熱盛ィ！』って出てくるのよね……」

善子「何なのかしら？ヨハネの本体はシニヨンだと思われてるのかしら？」

善子「でも、流れるコメントを見ると大好評なのよね……。なんなのかしら、ホント」

善子「それは置いといても、不幸だわ。世のリトルデーモンたちにヨハネのセクシーな魅力が伝わらないなんて」

善子「そこで、ヨハネ自ら『ヨハネの熱盛の盛り合わせ』動画を作ってみたわ。……流石に恥ずかしかったけど……」

善子「これを動画サイトにアップロードしてっと……」

善子「……それにしても編集作業は疲れたわ……。一年分の熱盛を聞いたんじゃないかしら。さっさと寝よ……」

パソコン＜Aquours公式ページにアップロードが完了しました！



このあと、ダイヤさんからめちゃくちゃ熱盛のお説教された

この動画が発端となり、善子センターの『恋になりたい熱盛ウム』が作成されるのは、また別のお話。

あつもり

熱盛の放送事故が二度あったのを思い出した