かのちぃーSS

すみれ「いや二人って幼馴染でいつも一緒でしょ？一緒にいる分、何かぶつかることってあるのかと思って......」 かのん「私とちぃちゃんが......」 千砂都「ケンカ......？」 かのちぃ「............」 すみれ「............」 かのん「あははっ！！私とちぃちゃんがケンカとかありえないよ！」 千砂都「振り返れば一度もケンカしたことってなかったね、私たち」 かのん「お互いの嫌なこととか苦手なこととか全部分かってるし、第一私がちぃちゃんに怒ることなんてありえないよ」 千砂都「ケンカするほど仲が良いって言うけど、しなくても仲がいいもんね、私たち」ﾄﾞﾔ かのん「あ、すみれちゃんと可可ちゃんは違うかもだけど......」ﾌﾟﾌﾟ 千砂都「まさしくお二人はケンカするほど仲が良すぎるもんね」ﾌﾟﾌﾟﾌﾟ すみれ「私と可可はそんなんじゃないったらないわよ！............本当に仲が良いのね、ケンカなんて考えられないほど......」 かのちぃ「うんっ！」

可可「実はククも……アリェ？」 かのん「ちぃちゃん行かないならヤダ！　私も行かない！」 すみれ、恋「えぇ……」

かのん「彼氏とお幸せにね」 千砂都「えっ」 かのん「ん？」 千砂都「えっと、それだけ？」 かのん「？」 かのん「あ、スクールアイドルとはいえ一応アイドルなんだから気をつけてね」 千砂都「う、うん……」 千砂都「……え？」

かのん「……」ﾆｺﾆｺﾆｺ（ハンバーグスマイル すみれ「……ねぇ、かのんどうしちゃったの？」 すみれ「神津島から帰ってずっとあの調子じゃない？」 可可「おそらく、千砂都さんの加入により上機嫌なのではと」 かのん「ふふんふーんふーんふふふふーん♪」 すみれ「鼻歌まで歌い始めたわよ！？」 可可「かわいいデス〜」ﾎﾜ~

千砂都（……ラーメンが食べたい） 千砂都（ニンニクマシマシアブラギトギトのラーメンが食べたい……！） 千砂都（月に一度くらい無性にそう思うことがある） 千砂都（かと行って、誰かを誘うのも気が引けるし、女の子1人でいくのもなんだかなあって気がする） 千砂都（そんな時私は男装して街に繰り出す） 千砂都（髪は長くないとはいえ男の子にしてはちょっと長いから上の方で軽く縛って、帽子で隠せば大丈夫） 千砂都（帽子のおかげで顔も隠れるしね）

気も弱くて、体力もなかった私を引っ張って、新しい世界を見せてくれたかのんちゃん。 私を幾度となく助けてくれて、私に夢を与えてくれた彼女は私にとってのヒーロー。 キラキラ輝いてて、かっこよくて。 そんなヒーローの横に立てる自分になりたくて、かのんちゃんの苦手なことを1人でできるようになりたいと思っていた。 けれど、ある日、私の想いは少し形を変えることになる。

千砂都「だって私ダンスとスクールアイドル両方できるほど器用じゃないし」 かのん「だからってやめなくても……」 千砂都「かのんちゃんと一緒にスクールアイドルやりたかったし」 かのん「ちぃちゃん！」ｷｭﾝ 千砂都「これからはずっと一緒だよ、かのんちゃん！」 かのん「うん！」

かのん「絶対だよ！絶対待っててね！」 千砂都「わ、わかったよ」 かのん「すぐ戻るから！帰っちゃダメだからね！」 すみれ「なにやってるのよかのん！みんな行っちゃうわよ！」 かのん「ちぃちゃ～～～ん！！！まっててねぇ～～～～～！！！」

千砂都「幼馴染がぁ、幼馴染が怖いぃ！｣ｶﾞﾀｶﾞﾀ かのん「誤解だから！誤解だから！」 千砂都「かのんちゃんに犯されるぅ！｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ かのん「やめて！」

かのん「浮気してるよね！？」 千砂都「っていうかそもそも付き合ってないし……」 かのん「でも浮気してるでしょ？」 千砂都「付き合ってないんだから浮気とかないよね！？」 かのん「私とちぃちゃんって幼馴染だよね？」 千砂都「うん」 かのん「じゃあ浮気だよ」ﾌﾟｲｯ 千砂都「どういうこと！？」

かのん「どうしたの可可ちゃん」 千砂都「……」ﾎｯ 可可「実はかのんに見せたいモノがあって」 千砂都「っ！」 千砂都「えっと、可可ちゃんってかのんちゃんのこと呼び捨てにしてたんだっけ」 可可「あー、かのんが『かのんって呼んでよ』って言うノデ」 千砂都「っ！」 かのん「あはは、一緒にスクールアイドルやる仲間なんだしさん付けはどうかなって思って」 千砂都「そ、そうなんだ……」ｱﾊﾊ

千砂都「うぃっす～！マンマル～今日も完璧なまるだねぇ～」 かのん「ちぃちゃんは本当にマンマルが好きなんだね」 千砂都「大好きだよー、もうマンマルのために通ってるぐらいだからね！」 かのん「……」(ちぃちゃんはマンマルが目当てなだけで私になんか興味ないよね…) 千砂都（わぁ～、また、かのんちゃんめんどくさいことになってる～）