【SS】海未「ハラショー」

穂乃果「やっと朝練終わったよ」

凛「疲れたにゃ」

ことり「海未ちゃん、先に行ってるよ」

海未「はい」

にこ「絵里、部室の鍵お願いね」

絵里「分かったわ」

ｺﾛｺﾛ

絵里「……何かしらこの瓶？」

絵里「APTX２５２５２？」

絵里「ビタミン剤って書いてあるわね」ﾋｮｲﾊﾟｸｯ

絵里「海未、着替えたなら行きましょ」ﾎﾟﾝｯ

ズビビビビビーン！！！！！

海未「うみいいいぃいい！！！！！！」

絵里「ハァラショー！！！！！」

絵里「うぅーん。いったい何が？」

海未「あれ？私が目の前に居ます……」

絵里「は？」

絵里「あれ？私が目の前に居る？」

絵里「何これ？」

海未「何でしょう？」

海未「鏡見てみましょうか」

鏡

海未「これは……」

海未「絵里と身体が入れ替わった？」

絵里「まさか？」

海未「ほら良く見て下さい」

絵里「！？」

絵里「……本当だわ」

絵里「私が海未に？」

海未「私が絵里になってますね」

絵里「もしかして、さっき飲んだこれが関係してるのかしら？」

海未「何ですこれ？APTX２５２５２？」

絵里「ビタミン剤って書いてあったから飲んじゃったんだけど」

海未「何だか分からない物を良く飲めますね……」

絵里「」サッ…ササッ…スッスッ

海未「何してるんですか？」

絵里「いや、海未の身体で動くんだなって」

海未「全く」

絵里「そろそろ授業始まっちゃうわね」

海未「そうですね。戻らないと」

海未「入れ替わりの事は、取り敢えず秘密にしておきましょう」

絵里「分かったわ」

海未「絵里、何処へ行くのですか？」

絵里「え？そうだ私は２年の教室ね」

海未「私は３年の教室に行きます」

海未「携帯と財布だけ交換しておきましょう」

絵里「そうね」

海未「それとどちらが喋ってるか紛らわしいので、こうしましょう」

海未（絵里）「これが海未の身体に入ってる絵里」

絵里（海未）「これが絵里の身体に入ってる海未」

海未（絵里）「２年の教室。ここね」

ガラッ

海未（絵里）「私の席は……」ｷｮﾛｷｮﾛ

ことり「海未ちゃん遅かったね」

穂乃果「何してたの？」

海未（絵里）「ちょっと着替えに手間取っちゃって」

海未（絵里）「間に合って良かったわ」

穂乃果「海未ちゃんの口調がおかしい……」

ことり「敬語じゃなくなってる？」

海未（絵里）（そうだわ、海未の口調）

海未（絵里）（敬語で）

海未（絵里）「ちょっと着替えに手間取ってしまいましたの」

海未（絵里）「間に合って良かったですわ」

穂乃果「まだおかしい」

ことり「お嬢様口調になってる」

穂乃果「出るアニメ間違えてない？」

ことり「ゆるゆりの向日葵になってるよ？」

海未（絵里）（海未の口調難しいわね）

海未（絵里）「そ、そうですわね。私としたことがついうっかりしてましたわ」

穂乃果「いやいや直ってないからね？」

海未（絵里）「気にしなくて良いのですよ」

海未（確か、この席だったはず）

ことり「海未ちゃん？」

海未（絵里）「何ですの？」

ことり「そこ、ことりの席なんだけど……？」

穂乃果「海未ちゃん、こっちの席だよ？」

海未（絵里）「失礼しましたわ」

海未（絵里）（これは結構大変ね）

３年の教室

絵里（海未）「絵里の教室は、ここですね」

絵里（海未）「３年の教室なんて初めて入ります」

ガララッ

絵里（海未）「絵里の席は何処でしょう？」ｷｮﾛｷｮﾛ

絵里（海未）「にこと希が居ました、訊いてみましょう」

絵里（海未）「私の席って何処でしょうか？」

にこ「は？」

希「エリチ頭は大丈夫？」

絵里（海未）「うっかり忘れてしまいまして」

希「何で敬語なん？」

にこ「本当、海未みたい」

絵里（海未）（つい敬語で。絵里の口調は……）

絵里（海未）「ハラショー。私の席は何処かしら？」

にこ（何時にも増してポンコツな気が）

希（これは重症やな）

希「そこの席やん」

絵里（海未）ありがとうござ……ありがとう」

先生「はい、席に着いて」

先生「出席を取ります」

先生「絢瀬さん」

先生「絢瀬さん？」

絵里（海未）……あ、はい！私は絢瀬でした」

先生「？」

にこ（遂に自分の名前も分からなくなった？）

絵里（海未）（１時限目は数学）

絵里（海未）（さすがに３年生の数学は分かりません、当てられません様に）

先生「この問題を……今日は１日だから出席番号１番の絢瀬さん」

絵里（キマシター）

絵里（海未）「えーと……」

希「昨日の復習だから簡単やん？」

絵里（海未）「……分かりません///」

先生「あら、珍しいわね」

先生「アイドル活動も良いけれど、勉強もしっかりね」

絵里（海未）「はい///」

先生「じゃあ、同じ問題を……矢澤さん」

にこ「何で私！日付と出席番号関係無いじゃない」

先生「同じ部活なので連帯責任です」

にこ「分かりません」

先生「即答ですね」

先生「じゃあ、東條さん」

希「○○○です」

先生「正解」

先生「絢瀬さんも矢澤さんも、しっかり勉強するように」

絵里「はい」

にこ「はーい」

２年の教室

海未（絵里）「次は選択授業」

海未（絵里）「海未の時間割によると……」

海未（絵里）「書道？」

海未（絵里）「音楽や美術ならまだしも、よりによって書道……」

海未（絵里）「書道やった事無いのよね」

海未（絵里）「レイアウトは、こんな感じで」ﾁﾗﾁﾗ

先生「課題は自分の名前です」

海未（絵里）「名前って結構難しいのよね」

海未（絵里）「筆って何でこんなにもふもふなのよ」

海未（絵里）「書き辛いわね」ｼｭｼｭｯ

先生「園田さん？」

海未（絵里）「……あっはい」

先生「課題は自分の名前のはずでしたけど」

海未（絵里）「そうですけど？」

先生「なんで元生徒会長の名前書いてるのですか？」

海未（絵里）「あっ！……ついうっかり」

穂乃果「海未ちゃん、絢瀬絵里って書いてるよ」ｸｽｸｽ

ことり「うっかりで絵里ちゃんの名前書いちゃうんだ」ｸｽｸｽ

先生「半紙も裏返しだし」

先生「そもそも文鎮と下敷き使ってないから」

先生「ハングル文字みたいになってますよ」

先生「あなた段持ちなんだから、しっかりしてね」

海未（絵里）「はい///」

３年の教室

絵里（海未）「次は体育」

絵里（海未）「体育なら安心ですね」

絵里（海未）「着替えますか」脱ぎ脱ぎ

絵里（海未）「こ、これは///」

絵里（海未）「赤い下着とは何て破廉恥な///」

希「エリチどうしたん？」

絵里（海未）「な、何でも無いわ」

絵里（海未）「……制服から開放されたワガママバディ」

絵里（海未）「くっ……」

希「今日は１００M走やな」

にこ「私足遅いから嫌だな」

絵里（海未）（確か絵里は速かったはず）

絵里（海未）「私速いから楽しみだわ」

希「良いなあエリチは速くて」

にこ「本当羨ましい」


先生「位置について、よーい……ドン」

絵里（海未）「こ、これは！」ﾎﾞｲﾝﾎﾞｲﾝ

絵里（海未）「走って胸が揺れる！」ﾎﾞｲﾝﾎﾞｲﾝ

絵里（海未）「胸が暴れる！」ゆさゆさ

絵里（海未）「ヒャッハー！」ｽｷｯﾌﾟｽｷｯﾌﾟ

希「エリチがスキップ始めたで」

にこ「今日の絵里、変じゃない？」

先生「絢瀬さん２１秒５。最下位ね」

昼休み

絵里（海未）「お昼御飯にしますか」

絵里（海未）「お弁当持ってきてないみたいですね」

絵里（海未）「購買行ってくるわ」

希「行ってらっしゃい」

――――――


絵里（海未）「オニギリとお茶買ってきたわ」

希「エリチ、オニギリ食べるん？」

絵里（海未）「そうで……そうだけど？」

希「海苔が嫌いやなかった？」

絵里（海未）「え？あ……」

にこ「梅干し嫌いなのに梅オニギリまで買って」

絵里（海未）（この場合どうなるのでしょう？）

絵里（海未）（絵里の身体だけど精神が私だから食べられる？）

絵里（海未）「苦手を克服しようと思って」

絵里（海未）（大丈夫でしょう）ﾊﾟｸｯ

絵里（海未）「ぶふぉっ！！！」

絵里（海未）「スッペー……海苔で口の中パッサパサー」

にこ「……汚いわね。吐き出さないでよ」

絵里（海未）「身体が拒否反応を起こしてる？」

希「？」

絵里（海未）「の、残りは鮭とツナなので海苔を外せば大丈夫よ」

絵里（海未）「はい、海苔上げるわ」

にこ「全く」

絵里（海未）「ハッ！」

絵里（海未）「と言う事は？」

絵里（海未）「今なら炭酸が飲めるかも？」

絵里（海未）「コーラを買って」ｺﾞﾄﾝ

絵里（海未）「炭酸飲料はラムネしか飲めませんでしたけれど」

絵里（海未）「ゴクゴクゴクッ」

絵里（海未）「ぶふぉっ！！！」ぽたぽた

絵里（海未）「こ、これは精神が炭酸を拒否してる？」

にこ「……さっきから何やってんのよあんた」

２年の教室

穂乃果「お昼だー！」

海未（絵里）「海未は確か、お弁当持ってきてるはず」ｺﾞｿｺﾞｿ

海未（絵里）「これね」パカッ

海未（絵里）「玉子焼きにウインナー、美味しそうね」

海未（絵里）「！」

海未（絵里）「の、のり弁」ﾋｸｯ

海未（絵里）「穂乃果とことり、良かったら御飯食べません事？」

穂乃果「御飯食べないの？」

海未（絵里）「ええ。ちょっとダイエット中でして」

海未（絵里）「おかずだけ食べようかと」

ことり「最初から持ってこなければ良いのに」

海未（絵里）「途中で気が変わったんですのよ」

穂乃果（あの口調いつまで続けるつもりなんだろ？）

絵里（海未）「お昼ごはんも食べたので、絵里と合流しましょう」

――――――

海未（絵里）「海未、どうそっちは？」

絵里（海未）「その前に、試しにコーラ飲んでみて下さい」

海未（絵里）「コーラ？」ｸﾋﾟｸﾋﾟ

海未（絵里）「ぶふぉっ！！！」ぽたぽた

海未（絵里）「！？」

絵里（海未）「やっぱり駄目でしたか」

絵里（海未）「私も海苔と梅干しが食べられませんでしたので」

絵里（海未）「精神と肉体が拒否してるみたいです」

海未（絵里）「そうだったの」

海未（絵里）「それにしても自分が喋ってるの見るの変な気分ね」

海未（絵里）「私ってこんな顔なんだ」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

海未（絵里）「やっぱり金髪って目立つわね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

絵里（海未）「止めて下さいよ///」

花陽「絵里ちゃんと海未ちゃんだ」

真姫「あの二人が昼休み一緒なんて珍しいわね」

凛「何か、顔とか髪触ったりしてるね」

真姫「もしかしてそういう関係？」

花陽「そうなのかな///」

凛「どういう関係？」

真姫「凛は知らなくて良いの///」

凛「凛も話に混ぜるにゃー！！」ﾑｷｰ

風呂落ち

海未（絵里）「そう言えば、元に戻る方法を考えてみたの」

絵里（海未）「何です？」

海未（絵里）「この手の話の定番。キスよ」

絵里（海未）「え？なんでキスで戻るんですか？///」

海未（絵里）「何か戻りそうなじゃない？」

絵里（海未）「根拠なしですか……」

海未（絵里）「それに自分とキスする訳だから大丈夫でしょ？」

絵里（海未）「あ、そうですね」

絵里（海未）「じゃ、じゃあいきますよ///」

海未（絵里）「うん」

絵里（海未）「んっ…ちゅっ…」

真姫「！」

花陽「キスしてる///」

凛「えっ、えっ何で海未ちゃんと絵里ちゃんが？」

真姫「行きましょ///」

花陽「うん///」

真姫「見てはイケないモノを見てしまった気がするわ///」

花陽「だね///」

凛「何で海未ちゃんと絵里ちゃんが？」

花陽「誰にも言っちゃダメだよ///」

絵里（海未）「戻らないじゃないですか///」

海未（絵里）「おかしいわね。戻ると思ったんだけど」

海未（絵里）「ディープなキスじゃないと駄目とか？」

絵里（海未）「そ、それは恥ずかしいです///」

キーンコーンカーンコーン♪

絵里（海未）「お昼休み終わりですね」

海未（絵里）「また放課後に話し合いましょ」

絵里（海未）「はい」

絵里（海未）（身体が違うとは言え絵里とキスしてしまいました///）

放課後

凛「進んでよ苦しくても隣にいてよ♪」

絵里海未「進んだら燃える太陽　東を照らす♪」

希「迷ってた答えがない先への道は♪」

「……」

真姫「何で海未がエリーのパート一緒に歌ってるのよ？」

にこ「おまけに自分のパートは歌わないし」

海未（絵里）「……あっ、私でしたわね」

穂乃果「しっかりしてよ海未ちゃん」

絵里（海未）「……今日、海未体調悪いみたいなので休ませましょ？」

ことり「そうなんだ」

海未（絵里）「じ、実はそうでしたのよ」

海未（絵里）「ちょっと調子が悪かったんですの」

絵里（海未）（何ですかこの口調は……）

絵里（海未）「ちょっと海未と休憩してるわね」

凛「うん」

絵里（海未）「何ですか、その口調は」

海未（絵里）「海未の口調難しいのよ」

海未（絵里）「そうそう。学校の後どうしようか考えたんだけど」

海未（絵里）「お互い自分の家に帰るのは危険だと思うわ」

絵里（海未）「そうですね」

海未（絵里）「幸いにも明日は土曜日」

海未（絵里）「私の家に泊まりに来なさい」

海未（絵里）「海未の家だと御両親が居るでしょ？」

絵里（海未）「そうですね」

海未（絵里）「ウチは亜里沙だけだから大丈夫よ」

絵里（海未）「ではそうさせて頂きます」

海未（絵里）「今日は、このまま練習してもしょうがないから先に帰りましょ？」

絵里（海未）「ですね。下手な事しても怪しまれるだけですし」

海未（絵里）「今日は体調悪いので先に帰らせてもらいますわ」

絵里（海未）「私も付き添いで一緒に帰るわね」

穂乃果「絵里ちゃんが？穂乃果が送ろうか？」

真姫「穂乃果良いの、エリーに送らせなさい」

花陽「そうだよ」

穂乃果「そう？じゃ絵里ちゃんお願いね」

絵里（海未）「任せて。みんな練習頑張って」

海未（絵里）「お先に失礼しますわ」

７人「お大事に」

海未自宅前

絵里（海未）「着替え取ってきます」

海未（絵里）「うん」

海未（絵里）「……あっ！」

海未（絵里）「私の身体で行っちゃった」

海未ママ「誰ですかあなたは？」

絵里（海未）「え？ああっ！そうでした」

海未（絵里）「待って下さい、この方は同じ学校の……」

絵里（海未）「あ、絢瀬絵里です。海未さんと同じ部活の」

海未ママ「あらそうだったの、ごめんなさい」

海未ママ「金髪の見たこと無い女の子が居たから」

海未（絵里）「今日は、泊まりで練習する事になりましたので」

海未ママ「そうなの？頑張って」

海未（絵里）「はい」


海未（絵里）「何とか誤魔化せたわね」

絵里（海未）「危ない所でした」

今日はここまでです

絵里自宅

海未（絵里）「ただいま」

絵里（海未）「お邪魔します」

亜里沙「おかえりなさい」

亜里沙「あれっ、海未さん？」

絵里（海未）「こんにちは。今日泊まらせてもらうのでよろしくお願いします」

亜里沙「え？何でお姉ちゃんが泊まるの？」

絵里（海未）「しまっ……」

絵里（海未）「う、海未が泊まるのでよろしくって事よ」

亜里沙「変な日本語」

海未（絵里）「よろしくね亜里沙」

亜里沙「うん。よろしくおねがいします」

亜里沙「海未さん、お話しよ？」

海未（絵里）「お話？」

亜里沙「好きな食べ物って何ですか？」

海未（絵里）「えっとチョコレートですわ」

亜里沙「お姉ちゃんと一緒ですね」

海未（絵里）「そ、それは奇遇ですわね」

海未（何で自分の妹とこんな話を……）

海未（海未、助けて）目配せ

絵里（海未）「あ、亜里沙、海未は練習で疲れてるから休ませて上げなさい」

亜里沙「はーい」

海未（絵里）「助かったわ」

海未（絵里）「お風呂沸いてるから海未先に入って良いわよ」

絵里（海未）「では、そうさせてもらいます」

海未（絵里）「はい新しい下着」

絵里（海未）「こ、これは///」

海未（絵里）「どうしたの？」

絵里（海未）「黒とは何て破廉恥な///」

海未（絵里）「そう？」

絵里（海未）「今付けてるのも赤だし///」

海未（絵里）「この位普通よ。海未だってこんなお子ちゃま下着じゃなくて……」ﾋﾟﾗｯ

絵里（海未）「わー、見せなくて良いです///」

風呂場

絵里（海未）「」脱ぎ脱ぎ

絵里（海未）「！」

絵里（海未）「金髪なんですね///」

チャプ

絵里（海未）「おおっ！」

絵里（海未）「胸がお湯に浮く！」ﾌﾟｶﾌﾟｶ

絵里（海未）「くっ……」

――――――

絵里（海未）「お風呂空きましたよ」

海未（絵里）「うん」


風呂場

海未（絵里）「」脱ぎ脱ぎ

海未（絵里）「……」

海未（絵里）「何か、この辺（胸）が物足りないわね」ｽｶｯｽｶｯ

海未（絵里）「ふぅー、良いお湯だったわ」

亜里沙「！」

海未（絵里）「どうしたの亜里沙？」

亜里沙「う、海未さんて意外と大胆なんですね///」

海未（絵里）「何が？」

亜里沙「お風呂上がりにバスタオル一枚なんて///」

海未（絵里）「そう？」

絵里（海未）「！！！」

絵里（海未）「私の身体で何と破廉恥な事を///」

海未（絵里）「私はいつもこうだけど？」

絵里（海未）「早く何か着てください///」

亜里沙「？」

夕食

絵里（海未）「夕食作るの海未も手伝ってくれたのよ」

亜里沙「さすが海未さん、美味しそうです」

亜里沙「良く料理するんですか？」

海未（絵里）「そうね。ボルシチとかペリメニとか作るわ」

亜里沙「ロシア料理作るんですか？」

海未（絵里）「あ……絵里に教わったんですのよ」

絵里（海未）「そ、そうなのよ。この前の合宿の時教えて」

亜里沙「そうなんだ」

絵里（絵里に喋らせると危ないですね）

海未（絵里）「そろそろ寝ましょうか」

絵里（海未）「はい」

海未（絵里）「でも布団が一組しかないから一緒のベッドよ」

絵里（海未）「えっ///」

海未（絵里）「隣で寝てるのは自分なんだから問題ないでしょ？」

絵里（海未）「……そうですよね///」

海未（絵里）「自分に発情する訳ないし」脱ぎ脱ぎ

絵里（海未）「なっ？何で脱いでるんですか？///」

海未（絵里）「私は寝るとき全裸のほうが良いんだけど」

絵里（海未）「あなたは叶姉妹ですか///」

絵里（海未）「私の身体なんだから、ちゃんと着て下さい」

海未（絵里）「分かったわよ」

海未（絵里）「おやすみ」

絵里（海未）「おやすみなさい」

……zzz

翌日

絵里（海未）「思い付いたのですが真姫の病院で聞いたらどうでしょうか？」

海未（絵里）「なる程、良いアイデアね」

絵里（海未）「絵里が飲んだという薬を持っていきましょう」


西木野病院

真姫「絵里と海未が二人でどうしたの？」

絵里（海未）「実は重大な話が有りまして」

真姫「重大な話？」

海未（絵里）「私達二人のことなんだけど」

真姫（こ、これはきっと交際宣言だわ///）

真姫「……私知ってるから///」

海未（絵里）「え？やっぱりバレてたのね」

真姫「あ、当たり前でしょ///」

真姫「見てたら気付くわよ///」

絵里（海未）「上手く隠したつもりでしたが」

真姫「良いんじゃない？お似合いだと思うわよ」

海未（絵里）「お似合い？」

絵里（海未）「それで、キスしてみたんですけど駄目でした」

真姫「キスで駄目？」

真姫「！」

真姫「あ、当たり前でしょ。キスで出きる訳ないわよ///」

真姫「小学生じゃないんだからそれ位、それに女同士で///」

絵里（海未）「？」

真姫「もしかして、その事を相談しに来たの？」

真姫「まあ、同性って事で色々大変かも知れないけど」

絵里（海未）「同性？」

絵里（海未）「真姫、何か勘違いしてません？」

真姫「へ？」

真姫「薬を飲んだら身体が入れ替わった！？」

海未（絵里）「何の話だと思ってたのよ……」

真姫「何でもないわよ///」

真姫「それで飲んだ薬ってのは？」

海未（絵里）「これを飲んだんだけど」

真姫「これは、APTX２５２５２？」

真姫「もしかしてこれ飲んだの？」

海未（絵里）「そうだけど？」

真姫「通称アポトキシン　ニコニコニー」

真姫「飲んだ人が最初に触った人と身体が入れ替わってしまうのよ」

海未（絵里）「ビタミン剤じゃないの？」

真姫「それはフェイクね。中身を誤魔化すための」

絵里（海未）「何でそんな物が部室に……」

真姫「何でかしらね？」

真姫「でも戻る方法は簡単よ」

真姫「もう一度飲んで触れば良いのよ」

絵里（海未）「あっ、なる程」

海未（絵里）「単純な話ね」

真姫「中身まだあるでしょ？」

海未（絵里）「うん」

海未（絵里）「じゃあ」ﾋｮｲﾊﾟｸｯ

絵里（海未）「これで戻れますね」

海未（絵里）「いくわよ」

絵里（海未）「はい」

ポンッ

ズビビビビビーン！！！！！

海未（絵里）「ハァラショー！！！！！」

絵里（海未）「うみいいいぃいい！！！！！！」

海未「うぅーん……ハッ、絵里が目の前に居るって事は」

絵里「戻ってる！戻ってるわよ海未！」

海未「はい！」

真姫「良かったわね」

海未「真姫、ありがとうございます」

絵里「真姫のおかげよ」

真姫「わ、私は別に///」

海未「……」ｽｶｯｽｶｯ

海未「くっ……」

絵里「？」


？？？「APTX２５２５２効果バツグンと」

真姫「何してるのパパ？」

？？？「しーっ」

翌日

凛「絵里ちゃんと海未ちゃんがキスしてて」ﾍﾞﾗﾍﾞﾗ

ことり「ええっ///」

穂乃果「本当に？///」

凛「うん。でもこれ内緒の話にゃ」ﾍﾞﾗﾍﾞﾗ

希「あの二人そうだったんやね///」

にこ「衝撃的ね///」

絵里「何の話？」

海未「どうかしました？」

にこ「な、何でもないわよ///」

絵里海未「？」



？？？「次は誰を実験台にするか」


おしまい

おもしろい
ワロタ