【SS】海未「私の、お姉様…?」

lily whiteーSS


1: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:26:19.78 ID:ja2CmA0X.net
うみママ「はい。海未さんが幼い頃に、家を出ていってしまったのですが…」

うみママ「今日、1日だけ帰ってくるそうです」

海未「…ど、どのような方なのでしょうか…」

うみママ「会ってからのお楽しみ、ということで」



~海未ちゃんの部屋~

海未「…私の、お姉様…ですか…」

海未「いったいどんな人なのでしょう。想像もつきません」

海未「やはり母のように、大和撫子…」

海未「いえ、もしかすると父のように凛々しく、強い女性…」

海未「希や絵里のように、若くしてしっかり者…というのも…」

海未「…ふふ、にこのように、年下にしか見えない姉もいいですね」

海未「…ことりのような人が姉でも面白いです」

海未「…楽しみです」ウキウキ




~うみママの部屋~

うみママ「とても楽しみにしているようですね」












希「」

6: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:29:50.53 ID:ja2CmA0X.net
希「…ちょっと待ってください、海未ちゃんのお母さん」

うみママ「はい?」

希「…めっちゃ期待されてるやん!」

うみママ「そうですね」

希「そうですねちゃいますよ!何しはったんですか!」

凛「希ちゃん、関西弁濃くなってるにゃ…」

希「これ、海未ちゃんめっちゃ信じてるやん…本当にお姉ちゃん居る、思ってるやん…めっちゃ声に出てるやん…」




~回想~

希「ドッキリ?」

うみママ「はい」

希「へえ…」

凛「真姫ちゃんに借りて、海未ちゃんのお部屋に監視カメラ仕掛けたにゃ」

希「とりあえず、カツラ被ってみたで」

うみママ「話つけてきます」

~回想終わり~



凛「希ちゃんも結構乗り気だったにゃ」

希「そ、それは…最初はそうだったけど!」



海未『……なんとお呼びすればよいのでしょうか…名前で?いえ、でも…ほぼ初対面のようなものですし…』

海未『あああああ…』ゴロゴロ



希「こんな人の前に出ていける!?」

9: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:32:08.59 ID:ja2CmA0X.net
希「海未ちゃん、結構単純なとこあるなって思ってたけど…」

凛「…希ちゃん、行くしかないよ」

うみママ「そうですよ」

希「そうですよやないですって!!これバレたら終わりやん!?」

凛「大丈夫!今の希ちゃんは完全に海未ちゃんのお姉ちゃんにしか見えないにゃ!」

うみママ「そうです」

希「ほんと!?海未ちゃんママの言葉全然信じられないんやけど!」

うみママ「大丈夫にゃ」

凛「は~っろ~歌に呼ば~れって~」

希「2人の頭の中カーニバルみたい!」

凛「さあ、覚悟を決めるにゃ!」

うみママ「大丈夫ですよ、希さん。モニターの向こうから見守っています」


希「…骨は拾ってな」

凛「凛、ちょっとグロいのは…」

うみママ「私も…」

希(薄情やなぁ…)

11: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:34:47.47 ID:ja2CmA0X.net
海未「…」ソワソワ

トントン

海未「!!!」


希「…ええっ、と」

海未「…あ、あなたが…」

希「は、はい?」

海未「あなたが、私のお姉様なのですね!」

希「そ、そうや…こほん。そうですよ♪」



凛(希ちゃん、そんな声出るんだね)



海未「あぁ…!い、今、戸を開けます…!」

希「は、はい…」


希(さよなら……凛ちゃんと海未ちゃんママへの恨み、絶対忘れんよ…)


スッ


海未「…」ジーッ


希「…」ダラダラ

14: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:38:32.19 ID:ja2CmA0X.net
海未「…」

希「…あ、あはは」

海未「…お姉様…」

希「え?」

海未「お姉様っ!」ギュッ

希「…う、海未ちゃん?」

海未「…母から話を聞いた時から…ずっと、あなたに会いたいという気持ちで一杯でした…」

希(え?ウソ、これバレてないん?)

海未「…お名前は…?」

希(これマジでバレてないん?海未ちゃんの逆ドッキリとかやないの?)

海未「…お姉様?」

希「えっ!?」

海未「そ、その、お名前を聞いても…」

希「あ、あぁ…えっとな、うち…じゃなくて、私の名前はね…」

海未「はい…」

希(あああ名前とか全然考えてなかったわ!どうしよ!…てか)

海未「…」ドキドキ

希(さっきから抱き付いたまま、ちょっとウルウルした上目遣いで「お姉様」って呼んでくる海未ちゃんの破壊力ヤバない?しかもめっちゃ心臓の鼓動が伝わってくるし…超かわいいやん…)

海未「…あの…どうかなさいましたか…?」

希「えっ!?あ、あー、大丈夫よ。…私はね…」


希(何か考え 、考えるんや希…なんとかなる…海未ちゃん……海。そう、海に対して…山。園田山です。…あかんわこんなん!川…もダメやろ…海…夏…春夏秋冬…せや!)





希「あき、です」

15: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:40:52.42 ID:ja2CmA0X.net
海未「あき、ですか…?」

希「そう。園田あき、…です」

海未「あき…あきお姉様、ですか…!」

希「そうよ」ニコ

希(っしゃー!!やってやったで!)

海未「…漢字はどう書くのですか?春夏秋冬の秋、ではないですよね…?」

希(そこ聞いてくるー!?うそやろ!?しかも鋭っ!矢みたいに鋭いわ!ラブアローシュートやん!…漢字、漢字…なんかお上品な感じで…)

希「…亜細亜の亜に、貴族の貴で、亜貴ですよ」

海未「亜貴…ですか…」

希(ちょっと苦しいかな…?)

海未「…素敵です。素敵なお名前です…!」

希(セーフ!!!!!)

海未「…あ!私、ずっと抱き付いたままで…暑かったですよね」

希「あ、いや、大丈夫…よ」

海未「すみません…」

希「あはは…大丈夫大丈夫。海未ちゃんも、久しぶりに会えて嬉しかったんだよね。私も嬉しいよ」ナデナデ

希(…こんな感じでええかな?)


海未「…あぁぁ…!」パアァァァ

希(あ、めっちゃ喜んでる)

16: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:42:47.19 ID:ja2CmA0X.net
海未「…お姉様」

希「ん?」

海未「…その、海未、と…呼んでくださいませんか?」

希「!」

海未「その…ちゃん、というのも、嫌ではないのですが…やはり、姉妹、という、関係の近さ、といいますか…」

希「…ふふ、海未ちゃんは可愛いなぁ」

海未「なっ!?か、かわいいなんて、そんなことは…」

希(…しっかし、海未ちゃんを呼び捨てかぁ…できるかな)

希「えっと……海未」

海未「はぅっ…!」ズキューン

希(やってやったで)


海未「…お姉様」

希「んー?」

海未「…私を、その…抱きしめて下さい」

希(それマジ?)

海未「だ、ダメでしょうか…?」

希「…ふふ、いいよ。はい」ギュッ

海未「…こ、この感触…」

希(…バレたかな?)

海未「…お姉様の心の温かさがそのまま伝わってくるような、そんな…安心するような…」

希(海未ちゃん、ほんっとごめんな?心の中嘘まみれなんよ…)

海未「…なんだか」

希「?」


海未「希を思い出します」


希「ん゛ん゛っ!!!」


海未「」ビクッ

17: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:45:34.78 ID:ja2CmA0X.net
希「あ、あぁ、ご、ごめんね?なんでもないの」

海未「そ、そうですか…」

希「それで、希って?」

海未「…その、東條希、という…私の友達といいますか、仲間といいますか…とにかく、私が大好きで、とても大事な先輩なのです」

希「…海未」

海未「…彼女も、私を温かく包んでくれる、そんな人です…お姉様から、そんな希に少し似ているものを感じたのです」

希「…そっか」

希(…その本人なんやけどね。海未ちゃん、ありがとな)


希(…あ、そうや)



希「…実はね?」

海未「はい」


希「…海未には、実は妹がいるのよ」


海未「!?」


凛「!?」

うみママ「あらあら」



希「しかも…今日、一緒に帰ってきてるのよ」

海未「!!!し、しかし、そんな話は…」

希「お母さんも驚かせようと思って、秘密にしてたんじゃないかな…ちょっと待っててね。今連れてくるから」

海未「は、はい…!」

希「ふふ」

20: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:50:14.48 ID:ja2CmA0X.net
希(ウチだけこんなハラハラする必要ないんや。凛ちゃんも道連れにしたる)

希(…っしゃー!)ルンルン



希「ってことで、ただいまー」

うみママ「おかえりなさい。いい演技力でした」

凛(くっ…希ちゃん、凛を巻き込むつもりにゃ…)

うみママ「では凛さん、このウィッグを…」

凛「用意してたのぉ!?」

うみママ「万が一の為に…」

凛「…ちょっと」

希「?」

凛「こ、これ、ことりちゃんプロデュースの変装に使ったやつにゃ!」

希「ああ、そう言われれば…」

凛「だ、だめだよ!ばれちゃう!ばれちゃうよ!」

希「大丈夫大丈夫」

うみママ「希さんがバレなかったわけですから」

凛「そ、そんな…!」

希「さあ、つけるんや…そのヅラを…」

凛「う、うぅ…」

希「ほら、海未ちゃんも待ちくたびれちゃうよ」

21: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 00:53:14.42 ID:ja2CmA0X.net
海未「…私に、妹までいたというのですか…!?」

海未「妹…い、妹ですか…」

海未「にこの妹たちのように、幼くてかわいらしい子でしょうか…」

海未「花陽のように、おっとりとした心優しい子かもしれません」

海未「ふふ。真姫のように、少しツンとした子でも可愛いですね」

海未「凛や穂乃果のように、元気溌剌とした妹かもしれません…」

海未「お姉様、遅いです…」ゴロゴロ

海未「早く帰ってきてください…あなたと妹が愛おしくてたまりません」クッションギューッ





希「かわええなぁ」

凛「かわいいにゃぁ…」

希「…やっぱりウチ一人で海未ちゃん可愛がりたかったかもなー」

うみママ「いえいえ。せっかくですから、私が」

凛「え…?じゃあ、凛が」

「「どうぞどうぞ」」

凛「にゃああああああああああああああ!!!!!!!」バンバン

希「ああ凛ちゃん!モニター壊れる!」

凛「…も、もう…お覚悟を決めましたわ!」

希「おお、ファッションショーの時に出てきたお嬢様口調モード!」

凛「行って参ります!」

希「お、おぉ…行ってらっしゃい!」

25: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:00:11.50 ID:ja2CmA0X.net
凛(凛は今、女子ロードを走ってる)

凛(大丈夫…なれる、絶対なれるよ…こんな、私でさえも…っ)

凛(レッツ、変身…!)



ガラッ


海未「!!!」

凛「…あの」

海未「…あなた」ジッ

凛(う、うぅ…そんなに見つめないで、海未ちゃーん…希ちゃん、やっぱり、これじゃダメだったんだよ…!)

海未「…あなたが、私の妹なのですね…」

凛(…バレてない!?)

海未「そ、そうなのですね?」

凛「うん…あ、はい」

海未「…ど、どうぞ…入ってください」

凛「お、お邪魔しますわ…う、海未お姉ちゃん…」

海未「!」キュンッ


希「!」

うみママ「!」

希「…凛ちゃん、敬語なのに「お姉ちゃん」呼びとは…」

うみママ「…やりますね」


海未「…お、お姉ちゃ…」カアァ

凛「…あ、あの、お顔が赤くて、よ?大丈夫ですか?」

海未「だ、大丈夫です…そ、それよりも…な、名前は…なんというのですか…?」



凛(あっ)



希「あ、これ凛ちゃん名前考え忘れてたやつや」

28: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:04:31.96 ID:ja2CmA0X.net
海未「…」ソワソワ

凛(ダレカタスケテー!!!かよちん…ん?かよちん?花陽…花…あ!窓の外にちょうど木が…あの木は…うん!よしっ!)

凛「さくらこです!」

海未「さくらこ、ですか…字はどのように?」

凛(ああああああああああ!凛、お名前に使う漢字とかわかんないにゃ!)

海未「…櫻、でいいのでしょうか?」サラサラ

凛「そ、そう!それで櫻子です!」

海未「なるほど…」

凛「ほっ…」

海未「…そ、それで、櫻子さん」

凛「はい?」

海未「…姉、というのは…どうしたら良いのでしょうか?」

凛「そ、そういわれましても…」

海未「…」ショボン

凛「ああっ、落ち込むことありませんわ!…えっと…じゃあ…」

海未「…」

凛「そ、そう!亜貴ちゃん!亜貴お姉ちゃんがしてくれるみたいなことを、り…櫻子にしていただければよろしいのですわ!」

海未「…な、なるほど…!……で、では…失礼、します」ギュッ

凛「!」

凛(…海未ちゃん、意外とあったかい…それと…ちょっと細くて…なんだか、折れちゃいそう)

海未「…ど、どうでしょうか…」ナデナデ

凛「…えへへ、とっても気持ちいい、ですわ」ニヘ

海未「そ、そうですかっ…!」パアァ

凛(…これ、ずっとこのままでいたいにゃ…)

30: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:07:36.10 ID:ja2CmA0X.net
海未「…凛」


凛「!!?!?!?!!???」


海未「ど、どうしたのですか?そんなに驚いて…」

凛「あ、いや、なんでも…」

海未「そうですか……少し、凛という後輩のことを思い出しまして」

凛「そうなのですか」

海未「はい。…櫻子さんを見てると、凛の事を思い出します…幼さの残る顔と、細い身体…艶々の髪の毛。あなたに少し似ています。…性格は正反対ですがね」クスクス

凛「…」

海未「あなたのことも、凛のことも、私は大好きです…次に会ったときには、凛のことも抱きしめてあげましょう。可愛く思っているのですが、つい、いつも厳しくしてしまって…これではいけませんよね。伝えたい気持ちも、これでは…」

凛(海未ちゃん…)

海未「あ、す、すみません、私ってば…櫻子さんに話しても、わかりませんよね」

凛「…ううん、わかるよ」

海未「え?」

凛「…わ、わかります。気持ちはきっと、凛ちゃんに、絶対伝わっていますよっ」ギュッ

海未「…ありがとうございます」モッギュー

31: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:09:29.36 ID:ja2CmA0X.net
ガラッ

希「…うんうん、いい話ね」

海未「亜貴お姉様!」

凛「のぞ…亜貴お姉ちゃん」

希「さて、せっかくだし、3人でどこか行ってみようか」

凛「賛成賛成っ!」

海未「は、はいっ!」

希(へへ、海未ちゃんママには悪いけど…ここからはうちら3人だけで過ごさせてもらうで)

希(っていうか、もう混ざりたいって顔に書いてあったんやもん…乱入してこられてバレたらシャレにならんし)

凛(希ちゃんナイス!)グッ

希(うちに任しとき)グッ

海未「ど、どこに行くのでしょう…!」ウキウキ

希(うわー、めっちゃ浮かれとる)

凛(可愛いにゃぁ…)

希「そうねー、とりあえず…歩きながら考えよっか」

凛「うん!」

海未「…櫻子さん」

凛「うん?」

海未「…私にも、敬語でなくて…いいのですよ」

凛「…じゃあ、海未お姉ちゃんも、櫻子のことは呼び捨てでいいよっ」

海未「そ、それでは…櫻子」

凛「うんっ!」

海未「うふふ…」

凛「えへへ…」

希「ふふっ…じゃ、出発!」ギュッ

海未「あ、亜貴お姉様!て、手を…」

希「いいでしょう、姉妹なんだから!」

凛「そうそうっ!海未お姉ちゃんが真ん中ね!」ギュッ


海未(…ああ、こんなに幸せでいいのでしょうか…!)

32: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:10:57.65 ID:ja2CmA0X.net
海未「あ、お姉様、櫻子!猫ですよ」

希「わ、ほんとね~…しかもこんなにいっぱい」

凛「集会中かにゃ~…」

海未「…にゃ?」

凛「あ、あぁっ、さ、櫻子、猫大好きで…」

海未「…ふふっ、ますます凛にそっくりです」

凛「え、えへへ…」

希「あ、一匹こっち来たね」

海未「人に慣れている猫ですね…よしよし」

凛「は…は…」

希「櫻子ちゃん?」

凛「っくちゅん!」パサッ

海未「ふふ…櫻子、どうかしたのですか?もしかして風邪ですか?」

凛「あ、いや、なんでもないよっ!」

海未「身体には気を付けないといけま…せ…ん……」

凛「そうだね……?ど、どうかしたの?」

33: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:12:28.66 ID:ja2CmA0X.net
希「…り、り、凛ちゃん…」

凛「り、凛ちゃん?私は櫻子だよ~?」

希「…カツラ、取れとる…」

凛「え?…あ、あぁ~っ!!」

海未「…凛」

凛「は、はいっ!」

海未「…私の事を、騙していたのですね…」

凛「だ、騙すだなんてそんな!」

海未「…絶対に」


海未「絶対に、許しません」ヒュッ

凛「ひっ…!」

凛(な、何今の…!?)

希(昔、穂乃果ちゃんに繰り出したビンタ…いや、それ以上に鋭い攻撃…!)

海未「…凛ッ!!」ヒュッ

凛「いやあああ!!」

希「ちょ、海未ちゃ…」

海未「…邪魔しないでください、お姉様」ヒュンッ

希「うわっと…」パサッ

海未「……」

凛「…の、希ちゃ…」

希「え?…あっ」

海未「…希」

希「あ、いや~、これはその…」

海未「…そうですよね。そもそも、櫻子…いえ、凛を私のところに連れてきたのも…お、ね、え、さ、ま…もとい、希ですからね」

希「…い、いやぁ…あはは…」

35: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:17:56.13 ID:ja2CmA0X.net
海未「…覚悟は、よろしいですか?」

希「…凛ちゃん」

凛「…希ちゃん」

「「逃げるっ!」」


海未「…こらぁっ!!待ちなさぁあああああいっ!!」




「…あら、可愛い姉妹だこと」クスッ




希「…本当に申し訳」

凛「ございませんでした」

海未「…まあ、今日のところは許してあげます」

希「ほんとに?」

海未「…元はと言えば、母が悪いのです。乗ったあなたたちもあなたたちですが…」

凛「うぅ…」

海未「…と、ところで、許すついでに…」

のぞりん「?」

海未「…あのことは、忘れて下さい」

凛「あのことって?」

希「どのこと?」

海未「…そ、それは…その…の、希や、凛のことを…その…大好き、と…」

希「…あぁ~、なるほどなぁ…?」ニヤニヤ

凛「それはぁ…ねぇ…?」ニヤニヤ

海未「…」カアァ

希「忘れることはできないな~?ねぇ、凛ちゃん?」

凛「そうだよねぇ~、あんなこと言われちゃったら、忘れられないよねぇ~…」

海未「…」プルプル

36: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:20:42.26 ID:ja2CmA0X.net
凛「ね、海未ちゃんっ」

海未「な…なんですか…」

凛「…凛のこと、抱きしめてもいいよ?」

海未「なっ…」

希「あ、いいなぁ…海未ちゃん、うちのことも抱きしめてええんよ~?」

海未「あ…あぁ…」

希「ふふふ」ニコニコ

凛「えへへー」ニコニコ

海未「…あ、あなたたちは最低ですッ!」パシーン パシーン


海未「私は帰ります!」プンスコ




希「…うちらも帰ろっか」ヒリヒリ

凛「…うん」ヒリヒリ

希「…ラーメンでも、食べて帰ろか」

凛「…凛、とんこつがいいな」

希「…うん、ええよ」

38: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:22:55.38 ID:ja2CmA0X.net
「ただいまー」

うみママ「あら…おかえりなさい」

「…海未は?」

うみママ「お姉さんと妹と一緒にお出かけしましたよ」クスクス

「…なるほど。あれが海未かぁ…大きくなったね」

うみママ「あなたもね」

「えへへ。…そっかー…よかったよかった」


海未「ただいま戻りました」

うみママ「おかえりなさい、海未さん」

海未「…おかえりなさいではありません!希と凛を巻き込んで、いったいどういうつもりなのですか!」

「おかえり~」

海未「…え、ええと…あなたは?」

「ん?私?私はね…」


うみ姉「あなたの姉です」


海未「…ドッキリではなく?」

うみママ「はい」

うみ姉「うん」

海未「…本当に」


海未「私の、お姉様…?」

39: (もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 01:23:35.15 ID:ja2CmA0X.net
おわれ

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1445436821/

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