【SS】絵里G「おはよう、海未!」ジャーン!

SS


1: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:29:59.81 ID:8vuqWnAs.net
海未「……なんですか? それ」

絵里D「ギターよ」ジャラーン

海未「それは見ればわかります」

絵里A「これはね、CC44っていうギターなの。ハードオフで32400円で買ったわ」ポロロロローン

海未「いえ、私はそういうことを聞きたいのではなく、なぜギターを持っているのかを聞いているんですよ」

絵里F#7「……気になる?」ジャーン

海未「ええ、まあ」

絵里G7「うーん、どうしようかしら。教えてもいいんだけど……でもなぁ」ジャララーン

海未「じゃあ結構です。失礼します」

絵里C「ああっ、待って! 教える! 教えるから!」ジャッジャッ!
 
2: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:31:59.75 ID:8vuqWnAs.net
海未「はぁ……では聞かせて下さい」

絵里AM7「う、うん。あのね、私たちってここでは文字でしか自分を表現することが出来ないじゃない?」ジャーン

海未「……?」

絵里Bm7「つまり、絵がないから私たちの感情が伝わりにくいというか、そういうことに気付いたのよ」ジャーン

海未「??」

絵里DM7「そこで私は思いついたの。視覚がだめなら聴覚を使えばいいじゃない!」ジャラーン

海未「???」

絵里E「だからね、喋る度にこうやってギターを鳴らして感情表現をしようと思って……」ジャラララーン

海未「……ええと」

絵里A「何かしら?」ジャーン

海未「それは結局文字なのでは……?」
 
4: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:34:00.43 ID:8vuqWnAs.net
絵里「…………」

海未「…………」

絵里C#「……とにかく! 私はギターを片手に生きることにしたわ」ジャジャジャジャッ

海未「いや、あの――」

絵里D#「生きることにしたわ!」ジャジャジャッ!

海未「……あ、はい」

絵里G「で、どう? 海未の率直な感想を聞かせて?」ジャラララーン

海未「すごくやかまし――」

ジャジャーン!(Em)
 
5: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:36:00.32 ID:8vuqWnAs.net
絵里D7「ん? ちょっとよく聞こえなかったわ。もう一回言ってもらえるかしら」ポロロローン

海未「ですから、すごくやか――」

ジャジャジャッ!(G#)

絵里B7「ワンモア!」ジャッジャッ!

海未「……すごくいいと思います」

絵里A「ハラショー! 海未ならそう言ってくれると信じていたわ!」ジャーン

海未「…………」

絵里Dsus4「気に入ってくれたなら、海未のセリフにも音を付けてあげるけど」チャラーン

海未Em「私には必要ありません」ジャラーン

絵里Dm6「ふふっ」チャーン
 
6: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:38:00.33 ID:8vuqWnAs.net
海未「……怒りますよ?」ギロッ

絵里Am7「あ……ご、ごめんなさい」ジャーン...

海未「人を巻き込むのはやめてくださいね」

絵里G#m7「はい……」ジャーン...

海未「わかればいいんですよ」

絵里Em7「その……海未さん」ジャララーン

海未「さん付けもやめてください」

絵里E「え、ええ。えっと、海未」ジャーン

海未「なんでしょう?」

絵里Dm「私のこと、嫌いになった?」チャラーン
 
7: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:40:00.36 ID:8vuqWnAs.net
海未「そんなことはありませんが……」

絵里G7「ほんとに?」ジャラララーン

海未「はい」

絵里C「そう……ならよかった」ジャーン

海未「しかし、よくこんな妙なことを思いつきましたね」

絵里EM7「……実はね、私がギターを持っているのにはもう一つ理由があるの」チャララーン

海未「そうなんですか」

絵里F「海未」ジャーン

海未「はい?」

絵里Em「今からとっても大切な話をするから、ちゃんと聞いていてね」ジャーン

海未「はあ」
 
9: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:42:00.18 ID:8vuqWnAs.net
絵里F「私はずっと……」ジャーン

絵里F#「海未のことが……」ジャーン

絵里Gm「っ……!」ジャーン

絵里A「好きだったの!」ジャーン!!

海未「……あ、えっ?」

絵里AM7「ふう……よしっ、ちゃんと言えたわ」ジャーン

海未「あの、えっと……」

絵里C#m「驚かせてごめんなさい。だけど、こうでもしないと緊張して気持ちを伝えられそうになかったの」ジャラーン

海未「あー……」
 
10: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:44:00.04 ID:8vuqWnAs.net
絵里D「返事、聞かせてもらっていいかしら?」ポロロローン

海未「……すみません、よく聞こえなかったのでもう一度言ってもらえますか」

絵里B「オーケー、わかったわ」ジャジャジャッ

海未「ああ、ギターはなしでお願いします」

絵里Am「えっ、む、無理よ! これがないと絶対言えないわ!」ジャーン

海未「私は絵里の声をちゃんと聞きたいんです」

絵里CM7「う……で、でも」ジャララーン

海未「じゃあ結構です。失礼します」

絵里C「ああっ、待って! 言う! 言うから!」ジャッジャッ!
 
11: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:46:00.09 ID:8vuqWnAs.net
海未「では聞かせて下さい」

絵里「わ、私は……ずっと……」

絵里Em6「海未のぉ」チャーン

海未「ギターはダメです!」

絵里「うぐぐ……海未の、こと……が……」

絵里A7「すっ」ジャッ

海未「鳴らさない!」

絵里「す、すす、すぅぅ」

海未「あとちょっとですよ!」

絵里「す……好き、だったの……」
 
12: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:48:00.05 ID:8vuqWnAs.net
海未「絵里……! バッチグーです!」

絵里E「い、言えた……? 私ちゃんと言えたのね!?」ジャラララーン

海未「はい! おめでとうございます!」

絵里D「じゃ、じゃあ、海未の返事を聞かせて?」ジャーン

海未「……そんなの決まっていますよ。私も絵里のことが――」

………………

…………

……

海未(それからしばらく経ち、今では絵里のギターは部室の隅でホコリをかぶっています)

海未(ですが絵里はギターを捨てても、私の心の弦をいつまでもかき鳴らし続けているのでした……)

完C
ジャーンッジャジャッ!
 
13: (笑)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:49:00.08 ID:8vuqWnAs.net
お粗末さまでした。
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1461842999/

タイトルとURLをコピーしました