【SS】侑「押すとスイッチを押したことになるスイッチ？」璃奈「うん」【ラブライブ！虹ヶ咲】

ゆうぽむです。

キャラ崩壊注意

パロ要素が少しだけ？　あります。

－どこかの廊下－


侑「？」

侑「このスイッチって押すとどうなるの？」ｶﾁｯ


璃奈「押すとスイッチを押したことになる」

侑「？」

璃奈「？」

侑「つまりこのスイッチを押すと、スイッチを押したことになるってこと？」

璃奈「うん。さっきからそう説明している」

侑「？」

璃奈「？」


侑（どういう意味だろ）

侑（つまりこのスイッチを押すと、スイッチを押したことになるんだよね？）

侑（？？？？）


愛「おっりなりーとゆうゆじゃん。何してんの？」

愛「！？」

愛「押すとスイッチを押したことになるスイッチじゃん！！！！」

愛「流石りなりー！！　これって世紀の大発明ってやつだよね！！！！」

愛「もう～天才過ぎて愛さん泣きそうだよ～」


璃奈「そんなに褒められると照れる」

璃奈「でも苦労して作ったから褒められると素直にうれしい」

璃奈「ありがとう」

愛「こんなんじゃ足りないくらいだよ、だってこれってノーベル賞の方から頭下げるくらい凄い発明じゃん？」

愛「作るのにどれくらいかかったの？」


璃奈「……１０分かかった」


愛「じゅっ」　腰を抜かす

愛「そんな……１０分も……」青ざめる

愛「りなりー大丈夫！？　どこか悪いところない！？」


璃奈「今のところは問題ない」

璃奈「でもいつ反動が来るか分からない。今日は同好会に行かずに休む」


愛「その方が良いよ！！　だって１０分だよ！？　普通の人ならもう気を失ってるかも……」

璃奈「うっ……」額を押さえてよろける

愛「りっりなりー！？　とりあえず保健室行こ！！」

璃奈「……わかった」

愛「ゆうゆ、そういうことだから」


侑（どういうことなんだろう。ついていけない）

侑「分かった。みんなには休むって伝えておくよ」


愛「ありがと」璃奈を連れて行く



侑（……あっスイッチ返すの忘れてた）

侑（というか、今の璃奈ちゃんと愛ちゃんの会話……）

侑（このスイッチってそんなにすごいスイッチなのかな？）

侑（う～ん……）

侑（とりあえず同好会のみんなに見せてみよう）

－部室－


侑「――ということで今日璃奈ちゃんは体調不良でお休み、愛ちゃんも付き添いで休むって」

歩夢「そっか、璃奈ちゃん大丈夫だといいけど」


かすみ「それで、侑先輩、りな子が作ったスイッチって何ですか？」

かすみ「体調不良になるくらい凄いスイッチなんですかね？」


しずく「あっ私も気になります」

彼方「Zzz」ｽﾔｧ……

果林「そうね。ちょっと見せてもらいましょうか」ﾓﾐﾓﾐ エマのおっ〇〇を触ってる

エマ「……」 ﾊﾞｼｯ 無言で払いのける


侑「じゃあ見せるね」ｺﾞｿ ｺﾞｿ

侑「これなんだけど」スイッチを出す


かすみ「！？」

しずく「これって！？」

果林「そんな！？　もう出来ていたなんて……」ﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐ……

エマ「ん……///　果林ちゃん激し……」ﾋﾞｸｯ ﾋﾞｸｯ

歩夢「侑ちゃん！！　もっと気を付けて持って！！」


侑「？」

侑「愛ちゃんも驚いてたけど、そんなに凄いスイッチなの？」

侑「押してもスイッチを押したことになるだけのスイッチだよ？」

侑「そんなに凄いものなのかなぁ……」ﾎﾟﾘ ﾎﾟﾘ 頭をかく


かすみ「だけってそんな……侑先輩、冗談でも笑えませんよ」

しずく「……」ﾆｺ 作り笑い

果林「はぁ……」溜息 ﾓﾐ……ﾓﾐ……

エマ「んぁ///」ﾌﾟｼｬｰ

侑「みんな何でそんな」


バーン！！！！！ 扉を強く開ける音

せつ菜「すみません！！！！　遅くなりましたー！！！！！！！」

侑「！？」ﾋﾞｸｯ！！


ｶﾞｼｬﾝ！！　スイッチを落とした音


侑「あっ」

かすみ「ちょっ侑先輩なに落としてるんですか！！？？」


侑「だっ大丈夫だよ（多分）」

侑「これくらいで壊れるわけが……」ﾋｮｲ スイッチを拾う


ﾊﾞﾗ ﾊﾞﾗ ﾊﾞﾗ……


侑「……」


かすみ「侑先輩……スイッチが……」青ざめる

かすみ「かっかすみんは何もしてないですからね！！」


しずく「……そういえば私、演劇の練習がありました」逃げる

果林「……」ﾁｭｯﾊﾟ ﾁｭｯﾊﾟ 現実逃避

エマ「もう/// 果林ちゃんったら、甘えん坊なんだから」気づいていない

彼方「スヤァ！！」狸寝入り

せつ菜「あっあっ……私、忘れ物してきました！！！！！！」察して逃げる

歩夢「……」ｷｮﾛ ｷｮﾛ


愛「ゆうゆ～スイッチ取りに来たよ～」

愛「ごめんね、スイッチ持たせたままで、りなりーに言われて取りに来たんだけど……」

愛「どしたの？」


侑「愛……ちゃん？」青ざめ

愛「ゆうゆ、その手に持っているのって？」

侑「こ……これは……」

愛「！？」

愛「……」ﾊﾞｼｰﾝ！！　力強いビンタ


侑「ッ……！！」頬を押さえる


愛「ゆうゆ！！　このスイッチ、何で壊れてるの！？」

愛「ねぇ！！　説明して！！」


侑「そ……その……ｵﾄｼﾁｬｯﾃ……」

愛「なに！？　聞こえない！？　ハッキリ言って！！」


侑「せつ菜ちゃんが思いっきり開けた扉の音でびっくりして……」

侑「落としちゃったの……」


愛「どうしてちゃんと持ってなかったの！？　ねぇ！！」侑の肩を揺さぶる

歩夢「愛ちゃん……その辺で……」


愛「……！！」歩夢を睨む

愛「歩夢はこのスイッチが何か分からないの！？


歩夢「分かるよ、押すとスイッチを押したことになるスイッチでしょ？」

愛「なら！！」


歩夢「壊れちゃったものはしょうがないよ……」

歩夢「作れたんだし、また作れば……」

愛「また作ればいいなんて簡単に言わないで！！」

愛「りなりーが寝ずに１０分もかけて作ったんだよ！？」


歩夢「そ……そんな……」青ざめる


果林「１０分も……」ﾁｭｯﾎﾟﾝ

果林（１０分もあればエマと５回戦はいける）


エマ「……///」ﾋﾞｸﾝ ﾋﾞｸﾝ


侑（１０分ってそんなに長いかなぁ？）ｳﾂﾑｷ



ｳｰ!! ｳｰ!! ﾌｧﾝ ﾌｧﾝ　パトカーのサイレン音



歩夢「！？」

歩夢「侑ちゃん！！　早く逃げよう！！」


侑「？」

侑「逃げるって、どうして？」


歩夢「いいから！！」



ｶﾞｼｬﾝ!!

ｶﾗﾝ ｶﾗﾝ……

ﾌﾞｼｭｰ!!!! スモークグレネードで煙が充満する



同好会メンバー「ゴホッ ゴホッ」

歩夢「ゆっゆうちゃん……」

侑「なっなんで……」


？？？「容疑者確認、確保します」


歩夢「！？」

歩夢「侑ちゃん！！　逃げるよ！！」侑の手を取る


侑「あっあゆっゴホッ ゴホッ」

－部室 廊下－


歩夢「はぁ……はぁ……どこに逃げれば……」ｷｮﾛ ｷｮﾛ

侑「どっどうして……スイッチを壊しただけなのに……」ﾌﾞﾙ ﾌﾞﾙ ﾌﾞﾙ

歩夢「侑ちゃん……」



『いたぞー！！　こっちだ！！』



歩夢「！？」

歩夢「侑ちゃん！！」手を取って走る


侑「どうして……」俯きながら走る


……

………

…………

－どこかの廊下－


重装備兵（女）「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

重装備兵（女）「こちらウルフわん、こちらには来ていません」

重装備兵（女）「……はい、引き続き任務を遂行します」


歩夢「うそ……ここにも人が……」

歩夢「どこに行けば……」


侑「……歩夢、もういいよ」

侑「私を置いて行って。彼女たちの目的は私だから……」

侑「私のせいで歩夢が傷つくのは嫌だよ……」


歩夢「侑ちゃん……」

歩夢「……」ｷﾞｭｰｯ 侑を抱きしめる

歩夢「私は絶対に侑ちゃんから離れないよ！！」

歩夢「例え世界中が侑ちゃんの敵になっても、私は侑ちゃんの味方だから！！」

歩夢「侑ちゃんのせいで私が傷つくのが嫌なら、絶対に傷なんて作らないから！！」

歩夢「だから……」

歩夢「だから私を信じて付いてきて」ﾆｺ


侑「あっ歩夢……」涙目

侑「わたっ……」



ﾊﾞｰﾝ…… 銃声

侑「あっ……あっ……」


歩夢「ゆっ侑ちゃん！？」

歩夢「侑ちゃん！！　侑ちゃん！！」



「容疑者を撃ちました」

「はい。麻酔銃で……」



「侑ちゃん！！　起きて！！　侑ちゃん！！」



侑（なんだろう、すごく眠い）

侑（私、このまま死んじゃうのかな……）



「侑ちゃん！！　侑ちゃん！！」



侑（歩夢の声が聞こえるけど、口が動かなくて返事が出来ない）



「侑ちゃん！！　嫌だよ！！　侑ちゃん！！　侑ちゃん！！」



侑（ごめんね、歩夢……）



⎛(cV„Ō - ŌV⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- - -V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－？？？－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「はぁ……はぁ……」侑ちゃんをお姫様だっこして逃げている

歩夢「侑ちゃん、絶対に守るからね」


「いたぞー！！　撃て！！」ﾊﾞｰﾝ!!! ﾊﾞｰﾝ!!!


歩夢「くっ見つかった！！」

歩夢「侑ちゃんごめんね、ちょっと揺れるかも」 走る速度を上げる



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－？？？－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「くそっもうここまで」 拳銃 ﾊﾞｰﾝ!! ﾊﾞｰﾝ!!

歩夢「侑ちゃん！！　ごめんね！！　うるさいよね！！！！」 ﾊﾞｰﾝ!! ﾊﾞｰﾝ!!

歩夢「ちょっと我慢してね！！」ﾊﾞｰﾝ!!　ﾊﾞｰﾝ!!


ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!!　ﾁｭﾝ ﾁｭｰﾝ

ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!!


歩夢「！？」物陰に隠れる

歩夢「ッ！！」ﾊﾞﾝ!! ﾊﾞﾝ!! ﾊﾞﾝ!! ｶﾞｷﾞﾝ!!

歩夢「クソッ！！　ジャムった！！」

歩夢「……」ﾋﾟﾝ

歩夢「……」ﾎﾟｲｯ


「グッグレネード！！？？」

ドカーーーーーーン！！！！


歩夢「今のうちに」侑を抱き抱えて逃げる（お姫様だっこ）



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－車内 (夕)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「ねぇ、覚えてる？」 ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ 車を運転している

歩夢「小学生の時にやった鬼ごっこで、一緒に鬼から逃げたことあったよね」

歩夢「あの時は私が転んだせいで二人とも捕まっちゃったけど」

歩夢「今回は絶対に逃げ切るからね」ｶﾞﾁｬﾝ ギアチェンジ

歩夢「これ？」

歩夢「これはね、ゲームで覚えたんだ。」

歩夢「私のやるレースゲームより滑らないし、運転って簡単だね」

歩夢「……ちょっとラジオでも付けよっか」ﾎﾟﾁｯ



カーラジオ『緊急ニュースです。現在、凶悪犯が逃走中。これからいう地域の皆さんは外出を控えるよう……』ﾌﾞﾂｯ 切り替え

カーラジオ『この凶悪犯は璃奈氏が開発したスイッチを故意に破壊し……』ﾌﾞﾂ 切り替え

カーラジオ『政府はこの凶悪犯を確保するため特殊部隊を』ﾌﾞﾂｯ ラジオを切る

歩夢「……いいのやってないね」

歩夢「……」

歩夢「目的地まであとどのくらいかなぁ……」ﾌﾞﾛﾛ……

歩夢「……」ﾄﾛﾄﾛﾄﾛ……ﾋﾟﾀｯ 停止

歩夢「！？」

歩夢「えっ？？　どうして！？」ｶﾞﾁｬ ｶﾞﾁｬ

歩夢「もしかして壊れちゃった！？」メーターを見る

歩夢「ガス欠！？」

歩夢「クソッたれ！！！！」ﾊﾞﾝｯ!!!!

歩夢「あ！　ごっごめんね侑ちゃん……取り乱しちゃって……」

歩夢「大丈夫だからね？」

歩夢「大丈夫だから……」



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－廃屋 (夜)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「ここならしばらく休めそう……」

歩夢「どの辺まで来たかな？」ｽﾏﾎ

歩夢「……だめ、電子機器は使えない、探知されちゃう」

歩夢「侑ちゃん……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歩夢「ごめんね、私にもう少し警戒心があれば」ｸﾞｽｯ……



侑「あゆ……む……」

歩夢「！？」

歩夢「ゆっゆうちゃん！？」



⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「侑ちゃん……」

歩夢「そうだよ、別に侑ちゃんが居なくなったわけじゃないんだから」

歩夢「……頑張らないと」


ｶﾗﾝ ｶﾗﾝ


歩夢「！？」

歩夢「私の仕掛けたトラップが！？」

歩夢「……」窓から覗く

歩夢「敵は３人」

歩夢「どうして気づかれたの？」ｷｮﾛｷｮﾛ


ｽﾏﾎ


歩夢（私のスマートフォン）

歩夢「もしかして！？」


歩夢「……侑ちゃんごめんね！！」ﾊｧ ﾊｧ///


⎛(cV„= - =V⎞「……」ｺﾞｿｺﾞｿ


侑が壊したスイッチ


歩夢「侑ちゃん、あのまま持ってきてたんだ」ｶﾁｬ ｶﾁｬ


ﾋﾟｰ ﾋﾟｰ


歩夢「やっぱり発信機が」ｸﾞｼｬｯ 発信機をつぶす

歩夢「この発信機をたどられたってことは……」



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「……リナチャン」



ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!!



歩夢「クソッ……撃ってきた！！」



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－ヘリコプター内 (朝)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「ヘリコプターが見つかって良かった」ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ プロペラ音

歩夢「これがあれば目的地まですぐに付きそうだね」

歩夢「ふふっ……これもゲームで覚えたんだ」ﾆｺ

歩夢「ヘリコプターシミュレーターっていうゲームなんだけど」

歩夢「本格的に作りこんであって、すごくリアルなゲームなんだ」

歩夢「まあ操作性が悪すぎてプロの人でもクリアが難しいんだけどね」

歩夢「でも飛行トラブルの部分（バグ）が良く出来てて、一部の人（クソゲーマー）には大人気なんだよ」

歩夢「私もこのゲームが大好きなんだ」ﾆｺ

歩夢「経験も活かせるしね」


歩夢「あっ目的地が見えて来た」

歩夢「侑ちゃん！！　もうちょっとで」


ｼｭｺﾞｯ！！　ミサイルが横切る音


歩夢「！？」

歩夢「対空ミサイル！？」

歩夢「どこから！？」ｷｮﾛ ｷｮﾛ

歩夢（……駄目だ、分からない）

歩夢「もうちょっとなのに！！」



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－ヘリコプター内 (朝)－


ﾋﾟｰﾂ！ ﾋﾟｰｯ! ﾋﾟｰｯ 警告音


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「侑ちゃんごめんね！！　ちょっときつく縛るね」 ｷﾞｭｯ！！

歩夢「大丈夫、パラシュートの使い方は映画で見たから完璧だよ！！」扉を開ける

歩夢「……大丈夫、侑ちゃんは私が守るんだから。絶対に生きて……」ﾊﾞﾀ ﾊﾞﾀ ﾊﾞﾀ 風で服がはためく音

歩夢「……！！！！」 ｼﾞｬﾝﾌﾟ!!



バサッ！！　パラシュートの開く音



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－海上 (夜)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「う～……暗いと運転しにくいなぁ……」ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…… モーターボード

歩夢「しかもモーターボードだからあまり近くまで行けないし……音で見つかっちゃうから」

歩夢「あっ大丈夫だよ！！　見えにくいけど、暗視ゴーグルしてるから！！」

歩夢「なんで暗視ゴーグル持ってるかって？」

歩夢「ふふっ……」ﾆｺ



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


……

………

…………

－樹海 (深夜)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„= - =V⎞「……」



歩夢「そろそろ目的地に着きそうだね」 ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁ…… 焚火の灯で地図を確認中

歩夢「このペースだと、遅くても明日の昼までには着く感じかな？」

歩夢「侑ちゃん……もう少しだからね」

歩夢「隠れ家に着いたら、解毒剤もあるから……」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ


侑「あゆ……む……」


歩夢「！？」

歩夢「侑ちゃん！！」


侑「わた……ために……むり……しな……」


歩夢「侑ちゃん！！　私別に無理なんてしてないよ！！」

歩夢「侑ちゃんの為だったら、無理になんて思わないよ！！」

歩夢「だからね……」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ


侑「あ……」



⎛(cV„= - =V⎞「……」


⎛(cV„- _ -V⎞「……」



歩夢「侑ちゃん……」


歩夢「……」ｸﾞｽｯ……


……

………

…………

－隠れ家 (医務室)－


⎛(cV„- _ -V⎞「……」

⎛(cV„= - =V⎞「……」

⎛(cV„- - -V⎞「……」

⎛(cV„= - =V⎞「……」

⎛(cV„- - -V⎞「……」

⎛(cV„= - =V⎞「うっう～ん……」

⎛(cV„Ō - ŌV⎞「……」

侑「……」


侑「ここは？」ｷｮﾛｷｮﾛ


歩夢「！？」

歩夢「侑ちゃん！！！！」ｷﾞｭ－ 抱きしめ


侑「あっ歩夢？」

侑「あれ？　私……撃たれて……それで……」

侑「捕まったんじゃ……」


歩夢「ううん……」

歩夢「私が侑ちゃんを抱えて逃げたの」

歩夢「覚えてないの？」

歩夢「何度か侑ちゃん起きたんだけど」


侑「うん」

侑「ごめん……」


歩夢「ううん、気にしないよ」

歩夢「侑ちゃんが起きてくれただけで」

歩夢「それだけで嬉しいから」ｷﾞｭｰｯ


侑「ありがとう歩夢、助けてくれて……」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ「うん……」ﾎﾟﾑｯ



ﾋﾟｰ！ ﾋﾟｰ！ ﾋﾟｰ！ 警告音

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「……」



侑「なっなんの音？」


歩夢「何でもないよ」

歩夢「お客さんが来たみたいだから」

歩夢「ちょっと行ってくるね」


侑「お客さん？」


歩夢「うん」

歩夢「すぐに戻ってくるから、侑ちゃんはここで待っててね」


侑「……」

侑「分かった。待ってるね。」


歩夢「……」ﾆｺ

歩夢「病み上がりなんだから、ゆっくり休んでて」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ


侑「うん」


⎛(cV„- _ -V⎞「Zzz……」



ﾋﾟｰ! ﾋﾟｰ! ﾋﾟｰ!



歩夢（もう、うるさいなぁ……）

歩夢（今行くよ……）ｶﾞﾁｬ



ﾊﾞﾀﾝ……



⎛(cV„- _ -V⎞「……」


⎛(cV„Ō - ŌV⎞「……」


侑「……歩夢ちゃん」


……

………

…………

－隠れ家 (巨大ホール）－


歩夢「璃奈ちゃん、よくここが分かったね」

歩夢「それに、そんなに大勢連れてくるなんて」

歩夢「ここはパーティー会場じゃないよ？」


璃奈「……」

璃奈「生体情報を入力すれば、大体の場所は分かる」

璃奈「それに……」ｷｮﾛ ｷｮﾛ

璃奈「こんなに大きな隠れ家」

璃奈「見つけてくださいって言ってるようなもの」


歩夢「ふ～ん……」

歩夢「外から見るとただの樹海に見えるように偽装してたんだけどなぁ……」

歩夢「こんなにすぐに見つかるなら、もう少し設定上げておけば良かったな」

歩夢「それで、何しにここに来たの？」


璃奈「ここに侑さんがいるはず」

璃奈「侑さんを差し出してほしい」


歩夢「……」

歩夢「侑ちゃんがここに居たとして」

歩夢「どうするつもり？」


璃奈「安全な場所で保護する」

璃奈「歩夢さんなら知っているはず」

璃奈「侑さんは今、世界中で指名手配されている」

璃奈「それも、生死は問わないと言われるほどに」


歩夢「……璃奈ちゃんのところは安全って言えるの？」


璃奈「うん。侑さんのためにシェルターを用意した」

璃奈「少なくともここよりは安全……」


歩夢「ふ～ん……」

歩夢「最近、たまたま観た映画の主人公のセリフでね」

歩夢「安全だと口にする人の言葉は信じるなっていうのがあるの」

歩夢「今ならそのセリフの意味が分かる気がするんだ」

歩夢「だって、璃奈ちゃんのこと信用できないんだもん……」


璃奈「！？」

璃奈「どっどうして？」


歩夢「ここに来る前にね、廃屋に隠れたことがあったんだ」

歩夢「ちゃんと周りを確認しながら移動してて、付けられてる気配もなかったの」

歩夢「でもね、見つかったんだ」

歩夢「何で見つかったのかなって思って探したら、侑ちゃんのポケットに璃奈ちゃんのスイッチが入ってたの」

歩夢「侑ちゃんったら、直そうとでも思ってたのかな？」ｸｽｸｽ

歩夢「それでね、怪しいと思って璃奈ちゃんのスイッチを分解してみたんだよ」

歩夢「そしたらね、璃奈ちゃんのスイッチから発信機が見つかったの」

歩夢「これ、偶然なのかな？」


璃奈「そっそれは……」


歩夢「それにね、撃ってきたんだよ」

歩夢「その人達」

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「侑ちゃんが居るのに」

璃奈「……」

璃奈「……」ｽｯ 片手をあげる



「「「……」」」ｼﾞｬｷ!　璃奈の後ろにいた大勢の兵隊(女)が銃を構える



璃奈「もう一度言う」

璃奈「侑さんを出して」

璃奈「手荒な真似はしたくない」


歩夢「嫌だと言ったら？」


璃奈「……」拳銃 ﾊﾞｰﾝ 歩夢の足元を撃つ


歩夢「……」


璃奈「これが最後の警告」


歩夢「……」

歩夢「交渉決裂みたいだね」ｽｯ 謎のスイッチを出す


璃奈「それはなに？」

歩夢「これはね」ﾋﾟｯ 謎のスイッチを押す



@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

見渡す限り沢山いる



璃奈「！？」

璃奈「こっこれは！？」


歩夢「これはね、この子達の起動スイッチだよ」

歩夢「今のはただ明かりを点けただけ……」

歩夢「もう一度押したら一斉に起動するよ」

璃奈「くっ……」


歩夢「何もせずに帰るなら押さないよ」

歩夢「でも、侑ちゃんに何かしようとしたら……」


璃奈「……それは」


ｶﾞﾁｬ…… 扉が開く音


侑「……」ｷｮﾛ ｷｮﾛ

侑「あっ歩夢？」


歩夢「！？」

歩夢「ゆっ侑ちゃん！？」


侑「何してるの？　それにこれって」

歩夢「これはね……侑ちゃんを守るために……」ｵﾛ ｵﾛ……


部隊長(女)「！？」

部隊長(女)「今だ！！」

部隊長(女)「撃てーーーーー！！！！！！」


璃奈「だっダメ！！」


ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!
ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!
ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!


「ついでにあの人形も撃て」

「はいっ！！」

「璃奈様はこちらに避難を……」

「あっ……あっ……侑さん……歩夢さん……」

「璃奈様、危険です!!」

「はっ離し……」


ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!
ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!
ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!


「とどめにロケットランチャーを撃て！！」

「はっはい！」

ｼｭｺﾞｯ！　ﾄﾞｶｰｰｰｰﾝ!!



……

………

…………

－攻撃後－


部隊長(女)「や……やったか！？」

部隊長(女)「やりすぎたな……煙でよく見えない」

部隊長(女)「お前、ちょっと見てこい」


兵隊(女)「わっ私ですか？」


部隊長(女)「ああ、お前は確か容疑者を麻酔銃で撃った手柄があるだろ？」

部隊長(女)「様子を見て来てくれたら、私からも良くやっていると上に伝えてやる」


兵隊(女)「……この煙だと近づいても意味ないんじゃ」

部隊長(女)「いいから行け！！」

兵隊(女)「はっはい！！」ﾀﾞｯ!! 走っていく



兵隊(女)（まったく、あのおばさんは人使いが荒い）

兵隊(女)（だから行き遅れとか言われるのよ）

兵隊(女)（それにあんなに撃ったんだから、確認なんてしなくてもいいのに）

兵隊(女)（どうせグチャグチャになって今頃……）



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ )))ﾎﾟﾑｼｰﾙﾄﾞ「……」ｼﾞｼﾞｼﾞ……ﾊﾞﾁ ﾊﾞﾁ

⎛(cV≧へ≦V⎞「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 歩夢の後ろに隠れている



兵隊(女)「ひっ！！」腰を抜かす

部隊長(女)「なっ！？」


歩夢「はぁ……」溜息

歩夢「そんなに大勢で来ているんだから、対策してるに決まってるでしょ？」

歩夢「私のいるところには『ゆうぽむ不可侵領域』が展開されているの」

歩夢「私と侑ちゃんがこの領域に居る限り、いかなる存在も私達の邪魔が出来ないんだよ？」


部隊長(女)「そっそんなデタラメなことって……」


歩夢「……もういいかな」

歩夢「璃奈ちゃんもどこか行っちゃったし」

歩夢「私はともかく、侑ちゃんに危害を加えるような奴に加減なんて必要ないよね」


侑「あっ……あゆむ？」


歩夢「大丈夫だからね？　すぐに終わるから」ﾆｺ

歩夢「……」ﾎﾟﾁｯ 手に持っているスイッチを押す


『人類ゆうぽむ化計画の実行がされました』

『システムエラーをチェックしています……』

『システムを起動中……50％……60％……90％』

『｢ぽむ｣のスリープを解除しますか？』

部隊長(女)「やっやめろ！！！！」

部隊長(女)「あれを起動させるな！！！！」

部隊長(女)「撃てーーーーーーーー！！！！」



ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!
ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ!! ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ!!



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ )))ﾎﾟﾑｼｰﾙﾄﾞ「無駄なことを」 ﾁｭﾝ! ﾁｭﾝ ! ﾁｭﾝ!

歩夢「『ぽむ』のスリープを解除して！！」



@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ >明かり



『｢ぽむ｣のスリープを解除します』



@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ >明かり

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ >明かり



歩夢「……反撃開始だね」

－反撃開始－


部隊長(女)「くっ来るなーー！！！！！」 ﾀﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗ！！


ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว


ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾隊長⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว(女)ｷｬｯ

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว



二等兵「たっ隊長！？　@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว うっうわ！！」

三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว 新米(女)「 たったすけ……」

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว アルバイト(女)「てっ撤退ー！！！！」

三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว 通信兵(女)「りっ……璃奈様に連絡を！！！！」



ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾₍ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว



歩夢「あんなにイキがってたのに」

歩夢「弱いんだね」


兵隊(女)「あっ……あっ……」ｶﾞｸ ｶﾞｸ ｶﾞｸ

歩夢「！？」

歩夢「君は……」

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「侑ちゃんを撃った……」



@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ﾋﾟﾀｯ

@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ﾋﾟﾀｯ

@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ﾋﾟﾀｯ



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ ｷﾞﾛ ﾕｳﾁｬﾝｦ

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ ｷﾞﾛ ﾕｳﾁｬﾝｦ

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ　@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ ｷﾞﾛ ﾕｳﾁｬﾝｦ



兵隊(女)「ひっ！？」ﾋﾞｸｯ！ ﾁｮﾛﾛﾛﾛﾛ……


歩夢「君のことはあの時から一日足りとも忘れてないよ」

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「侑ちゃんを傷つけるなんて」


兵隊(女)「ひ、ひ～……」後ずさり

兵隊(女)「ゆっ許してください！！」

兵隊(女)「わっ私はただ命令されてやっただけなんです！！」土下座


@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ⊃―?「君には特別に私自らお仕置きしてあげるよ……」ﾎﾟﾑｽﾃｨｯｸ構え

兵隊(女)「おっお願いします！！　たったすけ」


歩夢「許さないよ！！！！」⊃―?⚡⚡ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ


兵隊(女)「ヒギャアアアアアアアアアアア」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

…

…

…

((@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ))　ぽむっ！！

歩夢「これから侑ちゃんに償うために、精一杯ご奉仕するんだよ！！」

@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ【兵隊(女)】ﾜｶｯﾀﾖｰ

歩夢「じゃあ早速、侑ちゃんの為に戦ってきなさい！！」


ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 三三@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ⁾⁾ ﾊｰｲ!!


歩夢「……」

歩夢（もうちょっとだね侑ちゃん）

歩夢（もうちょっとで侑ちゃんの）

歩夢（侑ちゃんに優しい世界が出来るよ）


歩夢（……人類ゆうぽむ化計画）

歩夢（それは、侑ちゃん以外の全人類を『ぽむ』にする計画）

歩夢（全人類が『ぽむ』になれば、もう二度と）

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ（もう二度と侑ちゃんが悲しむことが無くなる）



侑「どうしてこうなった……」ｶﾞﾀ ｶﾞﾀ ｶﾞﾀ 怯え


……

………

…………

－1カ月後(廃墟街)－


ﾎﾟﾑｯ ﾎﾟﾑｯ ﾎﾟﾑｯ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ﾕｳﾁｬﾝ♪ ﾕｳﾁｬﾝ♪


レジスタンス(女)「……」ｺｿｺｿ

レジスタンス(女)「……」ﾋﾟﾀｯ



ﾎﾟﾑｯ ﾎﾟﾑｯ ﾎﾟﾑｯ @cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ﾕｳﾁｬﾝ♪ ﾕｳﾁｬﾝ♪

@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ！？ﾋﾟﾀｯ

@cﾒง*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘว ｱﾚﾊ!! ﾕｳﾁｬﾝ ﾉ ｼｬｼﾝ !？



レジスタンス(女)「……」 ｼﾞｬｷｯ ライフルを構える



ﾊﾞｰﾝ……



@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ ｳｳｩ……



ﾊﾞﾀﾝｯ……

レジスタンス(女)「！？」

レジスタンス(女)「やっやった！！」

レジスタンス(女)「……」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ……ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

レジスタンス(女)「あっかすみさん？」

レジスタンス(女)「『ぽむ』倒しましたよ！！」

レジスタンス(女)「はい、ライフルで狙撃しました！！」

レジスタンス(女)「１発ですよ！！」

レジスタンス(女)「何でこんな奴にみんな怯えてるんですかね～」

レジスタンス(女)「え？　今すぐ逃げろってなに言ってるんですか」笑

レジスタンス(女)「え？　それくらいじゃ死なない……？」


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ


『システム再起動』

『モードを探索から戦闘へ切り替えます』


……

……

……


@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ ｽｸｯ 立ち上がる



「ありえないですよ！！」

「だって、だって頭撃ったんですよ！？」



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 『戦闘レベル、ターゲット確認』

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 『ぽむ化、開始』



「今だって後ろで倒れて……」ﾌﾘﾑｷ



@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ



「き……きゃああああああああああああ」



通信機『レジスタンスちゃん！！　レジスタンスちゃん！！』



ｸﾞｼｬｯ! 通信機を踏み潰す


……

………

…………

－ゆうぽむ王国 (指令室)－


@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「レジスタンスのお家見つかったよ～」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「今日新しく侑ちゃんのお友達になった『ぽむ』が知ってたよ～」


歩夢「！？」

歩夢「どこなの！？」


@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「ここだよ～」地図を指さす


歩夢「虹ヶ咲学園？」

歩夢「ここってすでに調べたよね？」


@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「『ぽむ』が言うには、ここに隠し地下室があるんだって」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「みんなそこに居るらしいよ」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「行き方は『ぽむ』が案内してくれるって」


歩夢「……隠し地下室」

歩夢「そっか、璃奈ちゃんが……」

歩夢「わかった。明日には向かうから、みんな準備しておいて」



@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「「「ハーイ！！」」」



歩夢（……）

歩夢（同好会のみんなを『ぽむ』に変えるつもりはない）

歩夢（『ぽむ』に変えちゃうと、侑ちゃんが悲しむから……）

歩夢（明日、どうやって皆を説得しようかな？）


……

………

…………

－王室(侑の部屋)－


侑「……」 リモコン ﾋﾟｯ!


テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「今日の侑ちゃんニュース！！」』

テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「まず初めのニュースはこちら！！」ﾃﾞﾃﾞﾝ!!』


テレビ『「侑ちゃん！！ 今日は５分早く起きた！！」』


テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ｷｬｰ!! ｽｺﾞｰｲ!! ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁ』 ﾋﾟｯ チャンネル切り替え


テレビ『サイエンスちゃんねる「侑ちゃんの生体」』ﾋﾟｯ チャンネル切り替え


テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「テレビショッピング ゆうぽむ！！」』

テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「今日の商品はこちら！！」』

テレビ『@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 「侑ちゃんのおパンツのにお」』 ﾋﾟｯ チャンネル切り替え


テレビ『今日の運勢！！ 一位は「侑ちゃん！！」』ﾋﾟｯ チャンネル切り替え


テレビ『@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ 「ゆっ侑ちゃん！！」』

テレビ『@cﾒ*˶Ō - Ō˵ﾘ(侑役)「ごめん、歩夢。一人にしてて」』

テレビ『@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ 「ううん。仕方ないもん、仕事だもんね」』

テレビ『@cﾒ*˶Ō - Ō˵ﾘ(侑役)「歩夢のために、お仕事辞めて来たよ」』

テレビ『@cﾒ*˶Ō - Ō˵ﾘ(侑役)「これからは、ずっと二人っきりだ」』

テレビ『@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ 「ゆっゆうちゃん！！」』ﾀﾞｷｯ！

テレビ『@cﾒ*˶Ō - Ō˵ﾘ(侑役)「あゆむぅ！！！！」』ﾀﾞｷｯ！

テレビ『@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 「そして侑ちゃんはずっと歩夢に養われて暮らしましたとさ」』

テレビ『?cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ「ゆうぽむ HAPPY END」』


侑（……ハッピーエンドかな？？）ﾋﾟｯ テレビ消し

侑（あれから1か月）

侑（世界人口の約99％の『ぽむ化』に成功した）

侑（このまま計画通りにいけば同好会メンバー(と遥ちゃん)以外の全人類が『ぽむ化』することになる)

侑（……）

侑（みんな、元気にしてるかな？）

侑（怒ってるだろうなぁ……）

侑（ここまでやっちゃったんだもん）

侑（許してくれないよね）


侑「はぁ……」溜息

侑「どうしてこうなっちゃったんだろう」

侑「スイッチを落としただけなのに」


……

………

…………


テレビ『ｼﾞ……ｼﾞｼﾞ……』

侑（？）テレビを観る


テレビ『？？？「ゆ……さん」』

テレビ『？？？「侑……」』

テレビ『？？？「侑さん」』


侑「だっ誰！？」

テレビ『？？？「やっと繋がった」』

テレビ『？？？「侑さん。これを見ていたらスマホを耳に当てて」』

テレビ『？？？「お願い。時間がない」』


侑「すっスマホを！？」

侑（……）恐る恐るスマホを耳に当てる


璃奈『侑さん』

侑「この声……璃奈ちゃん？」


璃奈『うん。ようやく繋がった』

璃奈『侑さん、時間が無いから結論から言う』

璃奈『今そのスマホに遠隔操作を使って過去に戻すスイッチをインストールさせた』

璃奈『この通話が終了次第、画面にスイッチの画像が表示される』

璃奈『それを侑さんに押してほしい』

璃奈『時間が無かったから、過去に戻っても記憶を引き継げるのはスイッチを押した本人しか出来ない』

璃奈『お願い、急がないと歩夢さんが私達を『ぽむ』にしにやってくる』


侑「！？」

侑「歩夢が！？　でも前に同好会メンバー（と遥ちゃん）は『ぽむ』にしないって……」


璃奈『それは侑さんを安心させるための嘘』

璃奈『歩夢さんの目的は全人類を『ぽむ』にして侑さんを独り占めにすること』

璃奈『現に今日、私たちの仲間が一人、歩夢さんの操る『ぽむ』にやられた』

璃奈『かすみちゃん、凄く泣いてた……』


侑「そ……そんな……」

侑「歩夢がしずくちゃんを……」


璃奈『……』

璃奈『さぁお願い、スイッチを押して』

璃奈『私は侑さんを【信じてる】から』


侑「歩夢が……」ｵﾛｵﾛ


璃奈『……』

璃奈『それに、侑さんが過去に戻ってやり直せば』

璃奈『歩夢さんのこの暴走も無かったことになる』


侑「！？」


璃奈『何もなかったことになって、またみんなと楽しくスクールアイドル活動が出来る』

璃奈『だからお願い、スイ』ﾌﾞﾂﾝ……


侑「り……璃奈ちゃん！？」

侑「璃奈ちゃん！！」

侑「ど……どうしよう……」画面のスイッチの画像を見る


……

………

…………

－指令室－


モニター『璃奈「何もなかったことになって、またみんなと楽しくスクールアイドル活動が出来る」』

モニター『璃奈「だからお願い、スイ」ﾌﾞﾂﾝ……』

モニター『侑「り……璃奈ちゃん！？」』


@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「璃奈ちゃん、余計なことを」ｷﾞﾘ……

歩夢（私はしずくちゃんに手を出していない）

歩夢（璃奈ちゃんが【かすみちゃんが泣いていた】とワザと勘違いさせるようなことを侑ちゃんに言っただけだ）

歩夢（このままだと侑ちゃんがスイッチを……）

歩夢（……）

歩夢（それにしても妙だ……）

歩夢（過去に戻るのが侑ちゃんじゃなくていいのに）

歩夢（未来を変えるだけなら、侑ちゃんがスイッチを壊すのを防ぐだけでこの騒動が収まるから）

歩夢（なんなら璃奈ちゃん自身がスイッチを作るのを諦めればいい）

歩夢（そうすれば今みたいな事にはならないはずだから）

歩夢（私だって、今回みたいな世界を敵に回すようなことが起きなければ『ぽむ』を起動させなかった）

歩夢（……多分ね）


歩夢（もしかして璃奈ちゃん）

歩夢（侑ちゃんを……）


……

………

…………

－虹ヶ咲 (地下室)－


璃奈「だからお願い、スイ」ﾌﾞﾂﾝ……

璃奈（気づかれた……）

璃奈（でも準備はすべて整った）

璃奈（侑さんに送ったスイッチには過去に戻る機能の他にもう二つ機能がある）

璃奈（それは、私の今の記憶が消えない機能と）

璃奈（侑さんが私のことを心の底から大好きになる機能）

璃奈（例のスイッチの作戦は歩夢さんに邪魔されて失敗してしまった）

璃奈（本来ならば私が歩夢さんの立場になって侑さんを救い出し、安全な場所で愛を育むはずだった）

璃奈（まさか歩夢さんが牙を隠し持っていたなんて）

璃奈（でも大丈夫、もう邪魔はされない。過去に戻って歩夢さんのあの施設を破壊して使用不可能にする）

璃奈（そうすれば邪魔者はいなくなる）

从˶◉ _ ◉˶从（侑さん、もう少しだから待ってて……）


……

………

…………

－王室(侑の部屋)－


侑「このスイッチの画像部分をタッチすればいいのかな？」スマホの画面をみる

侑（このスイッチを押せば全部無かったことになる）

侑（私が世界中から命を狙われるようなことも）

侑（歩夢が私のために手を汚したこともすべて）

侑（正直、私の命なんてどうでもいい、でも歩夢の手が汚れるなんて耐えられない）

侑（だから、私は）



ｶﾞﾁｬ 入口が開く音



歩夢「侑ちゃん……」


侑「！？」

侑「歩夢？」


歩夢「そのスイッチは押しちゃダメ、そのスイッチを押すと侑ちゃんが……」

侑「もしかして、璃奈ちゃんと話してたの聞いてた？」


歩夢「うん、怪しい電波を探知したから調べたの」

歩夢「そしたら侑ちゃんと璃奈ちゃんが話してたから」

歩夢「全部聞いちゃった」

侑「……じゃあこのスイッチが何かもわかるんだね」


歩夢「……うん」

歩夢「あと私、しずくちゃんには手を出してないよ？」


侑「知ってるよ。よく考えたら璃奈ちゃん、被害者の名前言ってなかったし」

侑「歩夢が私との約束破るはずないしね」ﾆｺ


歩夢「//////」ﾃﾚ ﾃﾚ

歩夢「じゃっ、じゃあそれ……」


侑「駄目だよ、これは押すことにした」

侑「この世界だと私のせいで歩夢の手を汚しちゃったから……」

侑「言ったでしょ？　私のせいで歩夢が傷つくのは嫌だって」

侑「歩夢が時々辛い顔してるの、私気づいてないと思った？」


歩夢「！？」

歩夢「……」俯く


侑「大丈夫だよ。次は失敗しないから」ﾆｺ


歩夢「侑ちゃん……」

歩夢「でも侑ちゃん、それだと一人ぼっちじゃ……」

歩夢「周りが何も知らない中で、1人で苦しむなんて嫌だよ……」ｸﾞｽｯ


侑「大丈夫だよ、歩夢が苦労した分、私が頑張らないと」

侑「ねっ？」ﾆｺ


@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ「ゆっゆーぢゃーん」ﾀﾞｷｼﾒ

侑「もう、泣かないでよ」ﾖｼ ﾖｼ


……

………

…………

侑「じゃあ、そろそろ行くね？」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ

歩夢「うん……」

侑「ごめんね、今度は間違えないから」


歩夢「……うん」

歩夢「……」ｸﾞｽｯ


侑「え～っと」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ 頬を掻く

侑「……」ﾁｭｯ 歩夢の頬にキスをする


歩夢「え///？」

侑「ごめんね。どうしてもキスしたくて」

歩夢「ううん。嬉しい///」

侑「その……歩夢のことが大好きだからつい」

歩夢「うん///」

侑「向こうに戻ったらすぐに告白するから、その時は……」


歩夢「大丈夫だよ。ずっと前から好きだったから」

歩夢「向こうの私も直ぐにオッケーしてくれるよ」ﾆｺ


侑「！？」

侑「ありがとう！　じゃあその時はよろしくお願いします」ﾍﾟｺ


歩夢「うん」ﾆｺ

侑「じゃあ、そろそろ行くね」

歩夢「うん、気を付けてね」

侑「うん、またね歩夢」

歩夢「またね、侑ちゃん」ｶﾁｯ


歩夢（侑ちゃんの意思は尊重するよ）

歩夢（本当は私が代わりに戻るつもりだったけど、侑ちゃんの決断は無駄にしたくない）

歩夢（だからせめて、そのスイッチについている余計な機能は消させてもらうよ）

歩夢（……いってらっしゃい、侑ちゃん。またね）ﾆｺ


……

………

…………

－エピローグ－


璃奈「これは押すとスイッチを押したことになるスイッチだよ」


侑（……あっ、ここは璃奈ちゃんにスイッチの説明を受けてたところか）

侑（ちゃんと戻ってこれたんだね。それなら早くここから離れないと）

侑「ごめん璃奈ちゃん、ちょっと用事があったの忘れてて……そろそろ行かないと」


璃奈「？？」

璃奈「わかった。説明はまた後でする」


侑「ごめんね」

侑（これからはスイッチを触らないようにしないと）


……

………

…………

－部室 (夕方)－


侑「じゃあ今日はここまでにしよっか」


愛「あっりなりー、帰りにどこかに寄って行かない？」

璃奈「どうして？」

愛「どうしてって……もう///」


かすみ「しず子～、ちょっとまってー」


侑「……歩夢、二人っきりで話したいことがあるんだけど」

侑「みんなが帰るまでここに居てくれない？」


歩夢「？」

歩夢「うん、わかった。というか侑ちゃんが帰らないなら私も帰らないよ」

歩夢「侑ちゃんと一緒に帰りたいし」ﾆｺ


侑「///」ﾃﾚ ﾃﾚ

侑「ありがとう///」ﾆｺ


……

………

…………


歩夢「……それで、話ってなに？」


侑「あのね……その……」

侑（うわぁ……あの時はすぐに告白できたのに、緊張する）

侑（よく言えたな私、すごい）

侑（……）ﾁﾗｯ


歩夢「？」


侑（かわいい、多分今の私、顔が真っ赤だ、すごく熱い）

侑（……明日でもいいかな？　いや、すぐに告白するって歩夢と約束したんだから言わないと！！）

侑（そうだ、約束したんだから……歩夢に告白するんだって！！）


侑「あっ歩夢！！」ｷﾘｯ！

歩夢「はっはい！！」

侑「あのね、私、歩夢の事ずっと前から好きだったの！！」

侑「それこそ出会ってから今まで！！」

侑「でも女の子同士だし、歩夢に告白されて断られたらって思ってたら怖くて言えなかったの！！」

侑「でも……でも……」ｸﾞｽｯ

侑（自分のこと犠牲にして私のことを助けてくれる歩夢を見てたら……）

侑「でも……」ｸﾞｽｯ


歩夢「……侑ちゃん」


侑「歩夢とずっと一緒に居たい！！」

侑「だから……私と結婚を前提に付き合って！！」


歩夢「侑ちゃん……」

歩夢「……」

歩夢「『ちゃんと告白してくれたね』」ﾆｺ


侑「……えっ？」


歩夢「あれ？　私なに言って……」

歩夢「別に告白の約束なんて……」ｸﾞｽｯ

歩夢「……」ｸﾞｽｯ


侑「歩夢！！」ﾀﾞｷ

歩夢「ちょっと侑ちゃん、まだ告白の返事してないよ！？」

侑「違うの、これは……違うの……」ｸﾞｽｯ

歩夢「もう///」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ

侑「///」ｷﾞｭ-

歩夢「……侑ちゃん」ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ

侑「なに？」ｷﾞｭ-

歩夢「私からもよろしくお願いします」ﾆｺ

侑「……うん///」ﾆｺ



終わり


?cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ ゆうぽむ HAPPY END

以上です。

読んで下さり、ありがとうございます。

正直な感想

どうしてこうなった？

参考文献

世にも奇妙な物語「ズンドコベロンチョ」

映画「ナイト＆デイ」

アニメ「エヴァンゲリオン」

SS「スイッチもの」

乙です！
中盤の強い歩夢ちゃん好き

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 素晴らしいゆうぽむだったね

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ やっぱり“ゆうぽむ”なんだよねぇ…