【SS】ダイヤ「カエルの王様」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:36:39.26 ID:lw92zw1b.net
むかーしむかし。あるところに漁港がさかえる小さな王国がありました。

その王国には、周りの国にもうわさが広がるほどのとてもきれいなお姫さまがいたのです。

お姫さまがうまれた時に、王さまはこう言いました。

国王「おお、なんとうつくしい…まるで宝石のようではないか!」

王さまはその美しさにふさわしい名前をつけようと、一生懸命考えました。

そして、この世で一番価値の高い宝石であるダイヤモンドにちなんで、「ダイヤ」と名前を付けました。

文字通りキラキラな名前のお姫様がこの世に誕生しました。
 
2: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:37:37.35 ID:lw92zw1b.net
ダイヤは王さまにとてもかわいがられながら、すくすくと成長していきました。

大きくなるたびにダイヤはますます美しくなり、国中のひとびとをトリコリコにしていきました。

王家の血筋と美貌を持ち合わせるダイヤは、周りからどんどん甘やかされて育つことになりました。

そうしてダイヤは、とてもとてもわがままなお姫さまになってしまいました。

わがままなお姫さまとはお話するだけでもひと苦労。

ダイヤ「わたくしはとっても忙しいんですの!用があるならまずはプリンを持ってきなさい!“おこい“以外は認めませんのよ!!!」

と、最高級抹茶プリンを持ってこないと取り付く島もありません。
 
3: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:38:03.35 ID:lw92zw1b.net
お姫さまのわがままはこれにとどまりませんでした。

ダイヤ「μ’sのライブコレクションが見たいですわ!5秒で用意しなさい!」

ダイヤ「なに?そんなにすぐに出来ないですって?それでは担当を変えなさい!あなたはクビですわ!!!」

と、歴史に名をのこす独裁者もびっくりの横暴っぷりでした。

王さまを始めとする元凶どもは、流石にドン引きしました。

こうなってしまったことに責任を感じたときにはすでに手遅れ。

もはやダイヤは誰の手にもおえなくなってしまいました。

そうして誰もダイヤに寄り付かなくなってしまいました。
 
4: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:39:17.79 ID:lw92zw1b.net
友達のいないダイヤは今日もひとりで遊びます。

お気に入りの遊び道具は金の鞠です。

金の鞠「ダイヤ!今日も一人で遊ぶのね!」

遊び場はお城の近くの森です。

ダイヤはいつもここでこの鞠を投げ飛ばしたり蹴飛ばしたりしてあそんでいました。

ダイヤ「…」バシーン!

金の鞠「Oh!もう!相変わらず激しい遊び方するんだから!」ヒューン

ちなみに鞠の声はダイヤにとどいていないようです。

なのでダイヤは構わず鞠で遊びます。
 
5: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:39:52.99 ID:lw92zw1b.net
しかし、一人で遊ぶことに飽き始めたと同時に、急に怒りが湧いてきました。

ダイヤ「何故みんな私のことを放置するんですの…?」バシーン!!

金の鞠「ちょっ…ダ、ダイヤ!?」ヒューン!

だんだんと鞠を蹴飛ばすちからが強くなっていきます。

一呼吸置いてダイヤは…

ダイヤ「私が何故ひとりで遊ばなくてはならないのか…誰か説明しなさあああああい!!!!」バシーン!!!!!

と怒声を発しながら全力で鞠を蹴飛ばしました。

寂しさと怒りが混じり合って爆発した感情を一撃に込めたのです。

金の鞠「OOOOOOOOOOOOOUCH!!!!!!!!!!!!!!!!!」シュゥゥゥゥン!!!
 
6: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:40:54.04 ID:lw92zw1b.net
鞠はものすごい勢いで飛んでゆきました、そして勢い余って…

ダイヤ「…あ」

ザッブーン

鞠は少し遠くにある泉に落ちてしまいました。

我に返ったダイヤは慌てて後を追いかけます。

しかしダイヤが駆けつけた頃には、すでに鞠は泉の奥底まで沈んでしまいました。

泉は底が深く、水面から鞠を確認することは出来ません。
 
7: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:41:37.21 ID:lw92zw1b.net
ダイヤ「困りましたわ、これでは取りにいけませんわ…」

困り果てるなか、またも怒りが湧いてきました。

ダイヤ「あああああああ!!!もう!!!ほんっとになんなのですの!?!?!?腹たちますわあああああ!!!!!!」ムキー!

今までのフラストレーションを解放するかのように大声を上げました。

ダイヤの声が森中に虚しく響き渡ります。

ダイヤが喚き散らしていると、泉から呼びかける声がありました。
 
8: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:44:07.62 ID:lw92zw1b.net
???「やっほ。そこのきれいなお嬢さん、どうしたのさそんなに大きな声を出して?」

声の方に目を向けると、筋肉質なカエルが泉から顔を出していました。

突然声をかけられたダイヤは一瞬たじろぎますが、状況を説明します。

ダイヤ「…この泉の中に私の大切な鞠を落としてしまいましたの」

カエル「そりゃ大変、取ってきてあげようか?ただし条件つきだけどいいかな?」

ダイヤ「条件?もう欲しいものなら金でも銀でもなんでも差し上げますわ…」

叫び疲れたダイヤはだんだんと投げやりになってきました。
 
9: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:44:37.94 ID:lw92zw1b.net
カエル「欲しいものなんてないよ。その代わりに私と友達になってくれる?一緒に遊んで、一緒にご飯食べて、そんで一緒に寝るの。」

カエル「それを約束してくれるなら鞠を取ってきてあげるよ」

ダイヤ「ええ!もうなんにでもなってやりますから早く取ってきてください!」

カエル「オッケー!」ザブン

カエルは泉の中に潜っていきました。
 
10: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:45:03.01 ID:lw92zw1b.net
しかしダイヤは…

ダイヤ(何故私があんな筋肉モリモリマッチョな変態ガエルと友達にならなくてはいけないんですの…?全く…)

と、心の中でぼやいていました。

一方カエルは鞠を探しつつ

カエル(あの子…なんか一人で喚き散らしてたしちょっと問題ありそうだね…もっと近くでしばらく様子を見てなんとかしてあげなくちゃ)

と、世話焼きなことを考えていました。
 
11: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:45:42.05 ID:lw92zw1b.net
そんなことを考えながら探していると、水底の方から声が聞こえてきます。

金の鞠「もう!ダイヤってば乱暴な扱いするんだから!激おこぷんぷん丸よ!!!」プンスカ

どうやらこのカエルには鞠の声が聞こえるようです。

カエル「もしかしてあっち…かな?」

カエルは怪訝な顔をしながらも、声の主の元の方へ向かいます。

カエル「お、あったあった、あれだね」

鞠を見つけたカエルはそのまま近づきました。
 
12: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:46:17.03 ID:lw92zw1b.net
金の鞠「ぷんぷんよ!ぷんぷん!…ホワッツ?」

近づいてくるカエルの姿に鞠は気が付きました。

そして次の瞬間

二人(?)「「!」」ドックン

両者になにか衝撃のようなものが走りました。
 
13: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:46:44.13 ID:lw92zw1b.net
金の鞠「あなたは…?」

鞠は思わず切り出します。

そしてカエルは

カエル「ハ…ハグ…」

金の鞠「…え?」

自分の意志とは関係なく体が動き

カエル「ハグ…しよ?」

金の鞠をそっと抱きしめました。

すると、二人(?)の体はまばゆい光を放ち始めました。
 
14: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:48:08.30 ID:lw92zw1b.net
泉のほとりにいたダイヤは驚きました。

ダイヤ「な、なんですのこの光は!?」

泉の底に現れた光は、だんだんと水面の方へ向かってゆきます。

完全に水面から浮かび上がったころには、うっすらと二人分の人影が見え始めました。

そして光が消えると、そこには手を取り合った少女が二人いました。
 
15: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:48:39.60 ID:lw92zw1b.net
ダイヤ「な…!?」ポカーン

あまりに突然の出来事に、ダイヤは開いた口が塞がりませんでした。

そんなダイヤを尻目に、二人のうちのポニーテールの少女が声をかけました。

???「あ、さっきのお嬢さん。ありがとね、おかげで元の姿に戻れたよ」

聞き覚えのある声にダイヤはハッとしました。

ダイヤ「その声はさっきの変態ガエル…!?一体どういうことですの!?」

???「む、変態とは失礼な。確かにカエルは変態するけど…」
 
16: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:49:06.72 ID:lw92zw1b.net
それを聞いて隣の少女がこう言いました。

???「しかもカエルから人間になるんだから、そりゃもうド変態よねっ!」ケラケラ

ひとりでに笑い出す金髪の少女にダイヤは訊ねました。

ダイヤ「あなた…あなたは一体誰なんですの!?どこからともなく突然現れたりして!」

それを聞いた少女は少しさみしそうな顔をしながら答えました。

???「あらーダイヤ?いつも一緒にいたのに忘れちゃうなんてマリー悲しいわぁ」
 
17: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:49:39.69 ID:lw92zw1b.net
ダイヤ「いつも一緒…?私はあなたのことなど知らな…まさか!?」

ダイヤはハッとしました。

???「気がついたのね?そう、私はいつもあなたが遊んでいた金の鞠よ。本当の姿はここの隣の国の姫、鞠莉よ」

???「そして私はその隣の国の王子の果南だよ、よろしくね」

衝撃の事実にダイヤは思わず固まってしまいました。

聞けばその名は、数年前に行方不明になったとあちこちで騒ぎになった二人の名前ではないですか。
 
18: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:50:34.84 ID:lw92zw1b.net
しかし、一つツッコミどころがあったのでダイヤは声を張り上げます。

ダイヤ「王子って果南さん、あなたは女性ではありませんか!?」

すると果南はこう答えました。

果南「いやー、うちの家系、どうしても男の子が生まれなかったから、仕方なく私が王子になることになったんだよねー。おかげであんまり人前に出して貰えなかったけど」

果南「そういうわけで私は男として育てられてきたんだ。だからこんな風に…よっと」ヒョイ

鞠莉「ひゃあっ///」

果南は軽々と鞠莉をお姫さま抱っこしました。
 
19: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:50:57.97 ID:lw92zw1b.net
果南「力だったらその辺の男には負けないよー」アハハ

鞠莉「も、もうっ!果南ったらいきなり何するのよっ!///」カァァァ

恥ずかしくなった鞠莉の顔は真っ赤です。

果南「だって、目の前にこんなにかわいいお姫さまがいるんだもん。それなら仕方ないよね…?」イケボ

鞠莉「し、知らないっ!///」フンッ!

口説き落とそうとする女たらしと、まんざらでもなさそうなお姫さまのイチャつきっぷりにダイヤは完全に置いてけぼりになりました。
 
20: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:51:30.04 ID:lw92zw1b.net
まだ一番大事なことを聞けていないダイヤは、謎の使命感から二人に訊ねました。

ダイヤ「そもそも二人は何故あんな姿…カエルと鞠なんかになったのです?」

ダイヤの質問に、果南が先に答えました。

果南「私はね、東の都から来た魔女にカエルに変えられたんだ、確か…」

鞠莉が口をはさみます。

鞠莉「もしかして…メノノリ?」

果南はその名前を聞いてびっくりしました。

果南「もしかして鞠莉もメノノリに!?」
 
22: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:52:16.73 ID:lw92zw1b.net
鞠莉は果南の問いにうなずきます。

鞠莉「ええ…さっきまで全部忘れていたけど、姿を変えられる直前にこう言っていたわ」

鞠莉「『本当に愛し合うべき人と出逢った時、元の姿に戻れるよ…♡』ってね」

果南「私もだ…」

どうやら二人は前の姿の時、人間の頃の記憶がなかったようです。
 
23: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:52:56.31 ID:lw92zw1b.net
果南は鞠莉の顔を見つめてこう言いました。

果南「でも、メノノリのおかげ鞠莉と出逢えたんだから、感謝しないとね」

鞠莉も見つめ返してこう答えました。

鞠莉「そうね…私だけの王子さま…♡」
 
24: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:53:29.30 ID:lw92zw1b.net
すると二人はダイヤの方に向き直り、こう言いました。

果南「ダイヤにもお礼を言わないとね」

鞠莉「ええ…ありがとう、ダイヤ!」

ダイヤ「…」

感謝されても妙に腹落ちしないダイヤは固まっています。

そんなダイヤのことなど気にかけず、二人は口を揃えてこう言いました。

二人「「私達、結婚します!」」ババーン

ダイヤ「…へ?」
 
25: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:55:13.91 ID:lw92zw1b.net
宣言をして満足したのか、果南は鞠莉を抱えたまま優雅に歩いていきました。

果南「鞠莉…♡」

鞠莉「かなぁん…♡」

もう完全に二人の世界に入り込んでます。
 
26: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 14:55:55.31 ID:lw92zw1b.net
最初から最後まで蚊帳の外だったダイヤは、堪らなくなりこう叫びました。

ダイヤ「私も…私も仲間に入れてくださーい!!!!」

その悲鳴にも近い声を聞いた果南は、振り向いてこう言いました。

果南「あ、そういえばダイヤと友達になるって約束してたんだった」アハハ

鞠莉「Oh!約束はちゃんと守らなきゃダメよ?」

こうして、なんやかんや3人で仲良く暮らしましたとさ。

おわり




メノ^ノ。^リ
 
31: (湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 15:11:55.98 ID:lw92zw1b.net
元ネタはそのまんまグリム童話のカエルの王さまです
元ネタの展開ガン無視ですが...
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1484717799/

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