【SS】千歌・ルビィ「オトナになりたい!」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: 2017/05/23(火) 22:04:50.50 ID:kz0muC1t.net
※本編は5月ですが、紆余曲折を経てメンバー全員揃っている設定です。


――練習前 部室


ルビィ「はぁ……」

千歌「あれ?どうしたのルビィちゃん。花丸ちゃんたちと一緒じゃないんだ」

ルビィ「あっ、千歌ちゃん……うん。花丸ちゃんたちは日直だから……」

千歌「なんか珍しく難しい顔してたけど……よかったらキャンディ舐める?」

ルビィ「えっ、キャンディ?いいの!?ありが……」パアア


ルビィ「ううん、ごめんね。やっぱりいいや……」

千歌「そんな、おかしいよ……ルビィちゃんがキャンディ欲しがらないなんて……」ガーン

ルビィ「だって……キャンディって、なんか子どもっぽいから……」

千歌「え?子どもっぽい?」

千歌(ルビィちゃん、自分が子どもっぽいって自覚はあったんだ……)


ルビィ「聞いてよ千歌ちゃん!お姉ちゃんってばひどいんだよっ!?」ガタッ

千歌「わわっ!?分かったからちょっと落ち着こう?ね?」

ルビィ「あうっ、ごめんなさい……」

千歌「ダイヤさんと何かあったの?」

ルビィ「うん。この間のことなんだけど、花丸ちゃんと善子ちゃんをお家に誘ってね……」

3: 2017/05/23(火) 22:07:51.59 ID:kz0muC1t.net
――
――――
――――――


――数日前 黒澤家


ルビィ「うゅ~!かしわ餅美味しい~♪」モグモグ

花丸「じゅら~♪美味しいねルビィちゃん」モグモグ

善子「2人とも分かってないわね。ツウは葉っぱごと食べるものよ」パリッパリッ

ルビィ「すごいね善子ちゃん。大人だねっ!」

花丸「オラも葉っぱは好きじゃないから、剥がして食べるずら」

善子「世間では柏の葉と言われているけど、実はこれは伝説の世界樹の葉で……」

善子(ううっ、2人の前で見栄張っちゃったけど、あまり美味しくないわねこれ……)


ダイヤ「みなさん、自家製かしわ餅のお味はいかがですか?」

花丸「ダイヤさん、今日は招待してくれてありがとうずら。すごく美味しいよっ!」

善子「まぁ、堕天使にも休息が必要だったからちょうど良かったわ」お茶ズズー

善子(葉っぱ苦いから早くお茶で流し込んじゃおうっと……あっつ!)

ダイヤ「それは良かったですわ」フフッ

4: 2017/05/23(火) 22:10:54.23 ID:kz0muC1t.net
ルビィ「美味しいよ、お姉ちゃん!」モグモグ

ダイヤ「……あっ、ほらほらルビィ、口元にあんこが付いてますわよ」フキフキ

ルビィ「あっ……ごめんねお姉ちゃん///」

ダイヤ「まったく、ルビィはいつまで経っても子どもなんですから……」ハァ

ルビィ「う、うゅ……」

善子「ダイヤ、何もそこまで言わなくても……ねえ、ずらま」チラッ

花丸「……そ、そうずらね。美味しいから食べるのに夢中になるのも仕方がないずら」フキフキ

善子(ずら丸も口元のあんこに気が付いてとっさに拭いてたわね……)ジトー

善子(でも確かに、ルビィって同級生というより、妹と付き合ってる感じがするのよね)

 
花丸「ダイヤさん、ルビィちゃんのこと許してあげようよ」

ルビィ「善子ちゃん……花丸ちゃあん……」ジーン

ダイヤ「そういう訳にはいきませんわ。ルビィはこれでも網元の娘なのですから」

ダイヤ「普段からお行儀よくして頂かないと、この間だって……」


――――――
――――
――

6: 2017/05/23(火) 22:12:51.95 ID:kz0muC1t.net
ルビィ「……お姉ちゃんってば、みんなのいる前でお説教を始めるし」

ルビィ「『秘密』にしてたことも、喋っちゃうし……」ボソボソ

千歌「秘密にしてたこと?」

ルビィ「……恥ずかしくてとても言えないよぉ!///」カアア

千歌「?」キョトン

ルビィ「と、とにかくあれ以来、お姉ちゃんと口を利かないようにしてるんだっ!」プンプン

千歌「そ、そうなんだね……」


千歌(ルビィちゃんすごく怒ってるけど、怒ってても可愛いなぁ)

千歌(でもルビィちゃんがここまで怒るって珍しいよね。ダイヤさん何言ったんだろう?)


千歌「でも、ルビィちゃんの気持ちはよーく分かるよ」

千歌「わたしも三姉妹の末っ子だからさ、みんなからいつも子ども扱いされるんだよね」

ルビィ「え、千歌ちゃんもなの?」

千歌「うん。わたしもね、この間自宅でさ……」

7: 2017/05/23(火) 22:16:00.83 ID:kz0muC1t.net
――
――――
――――――


――数日前 高海家


千歌ママ「東京で有名な和菓子屋さんのかしわ餅買ってきたから、みんなで食べましょう」

千歌「わ~い!かしわ餅大好きーっ!」

志満「本当に千歌ちゃん、かしわ餅好きよねぇ」

千歌「うんっ!すごいねこれ、お餅に『ほ』って描いてあるよ~!それと……稲穂?」

美渡「やれやれ、いつまで経っても千歌はお子ちゃまのままね」

千歌「むぅ、どうしてさー!」プクー

美渡「こどもの日の食べ物で喜んでるあんたを見たら、誰だってそう思うわよ」

千歌「ぶーっ!美渡姉はいつもいつも意地悪を言って!美渡姉だって食べてるじゃん!」

美渡「私はあんたと違ってはしゃいだりしませ~ん」モグモグ

志満「でも確かに、大きくなっても千歌ちゃんはまだまだ子どものままかもね」フフッ

千歌「志満姉まで!?」ガーン

千歌ママ「いっそ『こどもの日』じゃなくて『千歌の日』に名前を変えましょうか」クスクス

千歌「お母さんまで何言ってるのっ!?」

しいたけ「わんっ!」

千歌「うう……しいたけにまでバカにされた……」グスッ


――――――
――――
――

8: 2017/05/23(火) 22:21:31.25 ID:kz0muC1t.net
ルビィ「そっか……千歌ちゃんも大変だね」

千歌「わたしだってもう高校生だし、そろそろ大人の扱いを受けてもいいのに」プンプン


ルビィ「でも……ルビィの目から見ても」

ルビィ「千歌ちゃんって確かに、あまり上級生っぽくないかも……」

千歌「ルビィちゃんまでそんなこと言うのっ!?」ガーン

ルビィ「ご、ごめんねっ!」

ルビィ「曜ちゃんと梨子ちゃんは間違いなく上級生に見えるんだけど……」

ルビィ「千歌ちゃんだけは同級生……たまに下級生に見える時があって……」


千歌「」チーン

9: 2017/05/23(火) 22:25:47.86 ID:kz0muC1t.net
千歌「うぅ……そういうルビィちゃんだって……」

千歌「わたしから言わせれば、全然高校生には見えないよっ!」

ルビィ「ピギィ!?」ビクッ

千歌「だってこの間、練習終わった後にみんなでわたしの家の温泉に入った時に」

千歌「ルビィちゃんの裸を見たけど、ルビィちゃん、まだ全然生えてな……」

ルビィ「だ、だめーっ!それ以上言わないで~!気にしてるんだから!!///」アワアワ

ルビィ「そういう千歌ちゃんだって、ルビィとそんなに変わらなかったじゃん!」

千歌「ちょ!?わたしはちゃんとあるよ!?……うっすらとだけど///」ボソッ


千歌「と、とにかく!わたしはルビィちゃんよりは大人だと思ってますぅ~!」

ルビィ「うゅ~!ルビィはこれからどんどん大きくなるんですぅ~!」

千歌・ルビィ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……」

10: 2017/05/23(火) 22:30:41.63 ID:kz0muC1t.net
果南「何やってるの?2人とも」

千歌・ルビィ「ワ、ワカメちゃんっ!?」ビクッ

果南「ワカメは好きだけど、わたしは果南だよ?」

果南「……って、どうして下半身を見て言ってるの」

千歌・ルビィ「……………………」ジー

果南「ど、どうしたのかなん?そんなにジロジロ見て。恥ずかしいなぁ///」


千歌「やっぱり、Aqoursで一番大人っぽいのって果南ちゃんだよね」ヒソヒソ

ルビィ「うん。スタイルも良くて、あそこも……すっごく大人だった!///」ヒソヒソ

千歌「うん。ワカメが大好きなだけあって、あそこもワカメちゃんだったね///」ヒソヒソ

千歌「それに雰囲気だって、女子高生というより女子大生に近いし」ヒソヒソ

ルビィ「相談するなら、果南ちゃんがいいのかな」ヒソヒソ

千歌「うん、そうだね」ヒソヒソ

果南「ちょっとー、なに2人でヒソヒソと話してるのさー?」


千歌・ルビィ「果南ちゃんっ!!」クワッ

果南「うわっ!どうしたの千歌!?それにルビィちゃんまで」

12: 2017/05/23(火) 22:35:58.23 ID:kz0muC1t.net
果南「……あっ、そうだ。知り合いからかしわ餅をもらったんだ」

果南「みんなにお裾分けしようと思ってたけど、よかったら先に食べる?」

千歌「えっ、いいの!?食べる食べる!」

ルビィ「ありがとう果南ちゃん!」


パクッ モグモグ


ルビィ「やっぱりかしわ餅美味しいね~」ニコニコ

千歌「そうだね~」ニコニコ

果南「ふふっ、こうして見てると2人ともわたしの妹みたいで可愛いなぁ~」ニコニコ

千歌「……ってダメだよルビィちゃん!これじゃ子どものままだよ!?」

ルビィ「はっ!そうだった……かしわ餅の誘惑に負けてしまった……」

果南「どうしたの2人とも。それに子どものままって……?」

千歌「果南ちゃんごめん、今はそれどころじゃなかったんだよっ!」


千歌・ルビィ「わたし(ルビィ)たちを……オトナにしてくださいっ!」


果南「…………はあっ!?」ポカーン

14: 2017/05/23(火) 22:39:31.57 ID:kz0muC1t.net
――


カクカクシカジカ


果南「……なるほどね、2人とも末っ子だもんね」

果南「千歌は昔から見てたけど、まだまだ子どもっぽいのは否定出来ないかなん」

千歌「ううっ……わたしだってもう高校2年生だし、立派な大人だもんっ!」

ルビィ「ル、ルビィだって、お姉ちゃんがいなくても1人で寝れるもんっ!」

果南「ルビィちゃん、高校生にもなってさすがにそれはどうかと思うよ……」

ルビィ「うゅ……」

千歌「……とにかく、Aqoursで一番大人っぽい果南ちゃんに」

千歌「どうすれば早く大人になれるのか、わたしたちに教えて欲しいのです!」ペコリ

ルビィ「お、お願いしますっ!」ペコリ

果南「そうだね……」


果南「それじゃあ、身体でも鍛えてみようかっ!」

千歌・ルビィ「え゛っ?」

15: 2017/05/23(火) 22:47:00.59 ID:kz0muC1t.net
果南「腕立て、腹筋、背筋、スクワットそれぞれ100回3セットこなして」

果南「その後、学校の周りを5周してからバス停の海岸から淡島まで泳いで……」

千歌「ちょ、ちょっと待ってよ果南ちゃん!?」

ルビィ「なんかいつもの練習以上にハードなんだけど!?」

果南「……なーんてね、冗談だよ冗談」アハハ

ルビィ「良かったぁ……驚かさないでよ果南ちゃあん」ホッ

千歌(果南ちゃんの場合、普通にこなしてそうだから怖いんだけどね……)


果南「うーん、一番大人っぽいと言われるのは嬉しいけど……」

果南「それは買いかぶりすぎだよ」

果南「わたしは、みんなが思ってるほど大人じゃない」

千歌・ルビィ「え?」

16: 2017/05/23(火) 22:52:23.10 ID:kz0muC1t.net
果南「だって、本当に大人だったら……」

果南「もっと早く素直になって、鞠莉とも早く仲直りして」

果南「Aqoursにも早く再加入してたと思うし、わたしが意固地になってたばかりに」

果南「ダイヤ……それにルビィちゃんにも迷惑かけちゃったしね」

ルビィ「え?ルビィに迷惑?」
 

果南「2人が大好きなスクールアイドルの話を2年間も出来なかったのは」

果南「鞠莉の意見も聞かないで初代Aqoursを終わらせてしまった」

果南「わたしのせいだと思ってるから……」

ルビィ「そんな……果南ちゃんは何も悪くないよっ!?」

果南「ルビィちゃん、千歌の昔話を聞いてあの時のわたしと昔で性格が違いすぎて」

果南「つい悪態ついちゃったんだよね。ちk……風のうわさで聞いたよ」

千歌(ギクッ)

ルビィ「ピギッ!?ご、ごめんなさい……」アワアワ

18: 2017/05/23(火) 22:59:54.94 ID:kz0muC1t.net
果南「謝らないで?あの時のわたしの印象が悪かったのは間違いないから」

果南「みんながいるのに気付かないで、鞠莉にも酷いこと言っちゃったし」

果南「本当、バカナンだったよわたし……」

ルビィ「果南ちゃん……」


果南「それに、千歌にも迷惑かけちゃったしね」

千歌「え?わたしにも?」

果南「あれだけスクールアイドルに誘ってくれたのに、意地張って何度も断ってさ」

果南「鞠莉とケンカした時だって、つい『千歌には関係ない』って言っちゃたし」

果南「関係大アリなのにね、千歌はAqoursを復活させた立役者なのに……」

果南「みっともないところを見せちゃって。本当にごめん」

千歌「果南ちゃん……そんな」

19: 2017/05/23(火) 23:08:21.98 ID:kz0muC1t.net
果南「みんなにこうやって迷惑かけてた時点で」

果南「わたしはまだまだ未熟者なんだよ。寧ろわたしも知りたいな」

果南「どうすれば早く大人になれるんだろうね……」


千歌「……そっか。果南ちゃんも、わたしたちと同じだったんだね」

果南「うん。わたしも千歌もルビィちゃんも、他のみんなだって同じ」

果南「家族構成や育った環境が違えば、どうしても成長に差は出てくると思うけど」

果南「みんなまだまだ未熟者。だから『未熟DREAMER』って曲が完成したんじゃない」

ルビィ「……うん、そうだね」

千歌「『成長したいな、まだまだ未熟DREAMER』だもんね」


果南「わたしは、このスクールアイドル活動を通じてもっと成長したいって思ってる」

果南「みんなとこうしてラブライブに向けて活動していくことが」

果南「きっと将来の糧になると思っているから……」

20: 2017/05/23(火) 23:18:01.64 ID:kz0muC1t.net
千歌・ルビィ「おお~……」パチパチ

ルビィ「す、すごいです……」

千歌「やっぱり果南ちゃん、大人だね……先のことも考えてるなんて」

果南「もう2人とも、そんなに褒めても何も出ないよ?///」

果南「あっ、でもかしわ餅はとっくに出してたね」ハハハ


千歌「……やっぱり、最後まで食べようかルビィちゃん」パクッ

ルビィ「うん、せっかくもらったのに果南ちゃんに悪いしね」パクッ

果南「ふふっ。あっ、これだと全然解決してないから、先輩として1つアドバイスするよ」

千歌「ん?」モグモグ

ルビィ「ピギィ?」モグモグ


果南「2人とも早く大人になりたいって言ったけど……」

果南「今は無理に大人ぶらないで『ありのままの自分』でいたほうがいいよ」

千歌「ありのままの……」

ルビィ「自分?」

21: 2017/05/23(火) 23:23:52.36 ID:kz0muC1t.net
果南「まあダイヤの言うとおり、普段からお行儀よくするのも大事だし」

果南「大好物を前にして年甲斐も無くはしゃぐのは控えたほうがいいかもだけど」

千歌「あうっ……」

ルビィ「うゅ……」

果南『青春はあっという間に過ぎ去るから、今の自分を楽しみなさい』

果南「……ってね。これ、父さんからの受け売りなんだけどね」

果南「スクールアイドルを再開することを報告した時に言われたんだ」

果南「父さんから見たら、わたしもまだまだ子どもなんだなって思っちゃったよ」アハハ

千歌・ルビィ「果南ちゃん……」


果南「さあ、みんなが来る前にわたしたちは着替えて準備しようか」

千歌「うん。いろいろありがとう果南ちゃん」

ルビィ「ルビィも、お姉ちゃんや果南ちゃんみたいな人になれるように頑張りますっ!」

果南「うん、お互いに、ねっ!」

22: 2017/05/23(火) 23:30:25.95 ID:kz0muC1t.net
――


果南「あっ、思い出した。ルビィちゃん、もしかしてダイヤとケンカでもした?」

ルビィ「えっと、その……うん。連休中にいろいろあって……」

果南「わたしが言うのもあれだけど、早く仲直りした方がいいよ」

果南「ダイヤ、今朝からずっと落ち込んでいたから」

果南「なんか『ルビィに言い過ぎてしまいましたわ……』と何度も呟いていたし」

ルビィ「お姉ちゃんが……」

千歌「果南ちゃん、ダイヤさんが何て言っちゃったのか聞かなかったの?」

ルビィ「ち……千歌ちゃん!?///」ドキッ

果南「ううん。ダイヤは何も言わなかったよ。と言うか、聞ける状況じゃなかったもん」

果南「多分、練習には来ると思うけど……」


千歌(その後、練習が始まる前にルビィちゃんとダイヤさんは仲直りして)

千歌(どうにかいつもの仲良し姉妹に戻りました)

千歌(結局、ルビィちゃんの『秘密』は分からずじまいで)

千歌(直接耳にしていた花丸ちゃんや善子ちゃんに聞くことも考えたけど)

千歌(何だかルビィちゃんがかわいそうに思えたので、聞くのは諦めました)

23: 2017/05/23(火) 23:39:00.45 ID:kz0muC1t.net
――練習終了後 バス停


果南「じゃあまた明日ね!」バッシャーン

ルビィ「うん。また明日」

千歌「バイバイ、果南ちゃん」


バシャバシャバシャバシャ


ルビィ「……果南ちゃん、本当にここから泳いで帰っちゃったね」

千歌「うん。練習の休憩中、鞠莉ちゃんに話を聞いたんだけど」

千歌「前に果南ちゃんの背中に乗って淡島まで帰ったことがあったらしいよ」

ルビィ「まるでイルカさんだね……やっぱりすごいよ、果南ちゃんは」

千歌「……はぁ。結局、早く大人になる方法は見つからなかったね」

ルビィ「そうだね。果南ちゃんも教えて欲しいって言ってたくらいだし」

千歌「でも、少し気が晴れたよ。これからも美渡姉にバカにされるとは思うけど」

千歌「わたしも、スクールアイドル活動を通じて少しずつ大人になっていきたい」

ルビィ「うん、ルビィも」

24: 2017/05/23(火) 23:44:11.69 ID:kz0muC1t.net
ルビィ「……あの千歌ちゃん、さっきはごめんなさい」

千歌「え、さっきって?」

ルビィ「えと、千歌ちゃんが同級生にしか見えないって話……」

千歌「ああ、もう気にしなくていいよ。子どもっぽいのは自覚してるから」エヘヘ

ルビィ「ううん、違うの!他にも理由があるの!」首ブンブン

千歌「他の理由?」


ルビィ「えっとね、千歌ちゃんはその……曜ちゃんや梨子ちゃんと違って」

ルビィ「同級生に近い感じで……とても『親しみやすい人』だって思ったの」

千歌「えっ」

ルビィ「初めて千歌ちゃんが声かけてくれた時は、緊張して大声あげちゃったけど……」

千歌「ああ、あの時はすごかったね。善子ちゃんも木から堕天してきたし」

28: 2017/05/24(水) 02:09:05.79 ID:B6+yfT0E.net
ルビィ「スクールアイドルを始めて、千歌ちゃんの人柄に触れてこう思ったの」

ルビィ「この人は上級生だけど、全然緊張しないでお話が出来る人だって」

ルビィ「お姉ちゃんや花丸ちゃんとはまた違う『特別の人』だって思ったんだ……///」

千歌「ル、ルビィちゃん……///」

千歌「そう言ってくれるのは嬉しいけど、照れるなぁ///」頭ポリポリ

ルビィ「あっ、でも!今はAqoursのみんなと普通にお喋り出来るようになったし」

ルビィ「だからルビィも、ちょっとは成長したのかな……って」


千歌「うん、そうだね」

千歌「ルビィちゃんはちゃんと成長してるよ。あれだけ人見知りだったのにね」

千歌「わたしも、さっきは高校生に見えないってバカにして、ごめんね」

ルビィ「ううん!千歌ちゃんも気にしないで!」

29: 2017/05/24(水) 02:17:15.75 ID:B6+yfT0E.net
千歌「……もしかして、わたしたち初めてケンカしてたのかな?」

ルビィ「そうなるのかな……?でも、たった今仲直りしましたっ!えへへ」

千歌「あはは。あっ、そうだ!仲直りの印にこれあげるよ!」ガサゴソ

千歌「さっきは断られちゃったけど、やっぱりルビィちゃんにあげたくて。はいっ」

ルビィ「いいの?ありがとう……うわぁ~、みかんキャンディだ」

ルビィ「あれ?でもこのキャンディの形、見覚えが……」


千歌「前にわたしたちのシンボルマークを考えてたじゃん」

ルビィ「うん」ペロペロ

千歌「わたしの『みかん』とルビィちゃんの『キャンディ』が合体したような形で」

千歌「ついルビィちゃんを思い出して買っちゃったんだよね」エヘヘ

ルビィ「そうだったんだ。嬉しいなぁ……///」

ルビィ「本当にありがとう、千歌ちゃん」ニコッ

千歌「ううん、どういたしまして」ニコッ

30: 2017/05/24(水) 02:25:25.57 ID:B6+yfT0E.net
――


ルビィ「ち……千歌ちゃん」

千歌「ん?」

ルビィ「お礼に、という訳じゃないんだけど……」

ルビィ「ルビィの『秘密』を、特別に教えてあげる」

千歌「え……いいの?でもルビィちゃん、嫌じゃないの?」

ルビィ「もう花丸ちゃんと善子ちゃんにも知られちゃったし……」

ルビィ「それに……千歌ちゃんになら、いいかなって///」

千歌「ルビィちゃん……」

ルビィ「でもこのことは、他のみんなには内緒にしてくれると、助かるけど……///」

千歌「……分かった、約束するよ。曜ちゃんたちには絶対に言わないから」

ルビィ「あ……あのね?……ルビィ……///」


ゴニョゴニョ


千歌「お、おう…………」

31: 2017/05/24(水) 02:40:09.13 ID:B6+yfT0E.net
千歌(ダイヤさんがバラしてしまったルビィちゃんの恥ずかしい秘密)

千歌(それは、高校生にもなって『おもらし』をしてしまったことでした……)


千歌(なんでも、ダイヤさんと一緒に観ていたホロコースト?を題材にした映画で)

千歌(人がたくさん死んでしまうショッキングなシーンがあったらしく)

千歌(夜中にそれを思い出してしまい、トイレに行けなくなってしまったんだとか)

千歌(それを花丸ちゃんたちに言いふらされたんだから、怒るのも無理はないよね……)


千歌(実を言うと、わたしも中学に入った頃、同じように怖い映画を見て)

千歌(夜中にそのことを思い出してトイレに行けず、おもらししたことがあったから)

千歌(正直、ルビィちゃんにますます同情してしまいました……)


千歌「ルビィちゃん……」肩ポン

ルビィ「ピギ?」

千歌「わたしたち、ゆっくりでもいいから大人になっていこうね……」

ルビィ「う、うん。がんばルビィ」


千歌(夕暮れ時の内浦の海はみかん色に染まり)

千歌(まるでおしっこのようにキラキラと輝いていました……)


おわり

32: 2017/05/24(水) 02:41:46.34 ID:ZdVOFj2j.net
流れかわったな

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1495544690/

タイトルとURLをコピーしました