【SS】かすみ「暑い……」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすりな
短い

《同好会部室》

璃奈「……」ｶﾀｶﾀｶﾀ

かすみ「……」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

璃奈「……」ｶﾁｯｶﾁｯ

かすみ「もうなんでこんな暑いの〜？」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

璃奈「……」ｶﾀｶﾀｶﾀ

かすみ「……ねえ、りな子」

璃奈「なに」

かすみ「そこの扇風機貸して」

ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵ

璃奈「……」

かすみ「……」

璃奈「やだ」

かすみ「えぇ！？かすみん溶けちゃうよ〜！」

璃奈「スライムになったら呼んで」

かすみ「もう！スライムにはなりたくない！」

璃奈「まあ冗談は置いといて、もう1個予備であるから。はい」

かすみ「……いいの？！」ﾊﾟｱｱ

璃奈「ほんとに溶けたら、私が困るから」ﾌﾟｲｯ

かすみ「ありがと〜！りな子〜！」ｷﾞｭｰ

璃奈「くっつかないで。暑いから」

かすみ「それにしてもエアコン壊れてるって聞いてないよ〜」

璃奈「全校で空調システムにトラブル。こればかりは仕方ない」

かすみ「む〜！」

璃奈「ところでかすみちゃんはなんできたの？今日は同好会は無しって、連絡来てたと思うけど」

かすみ「今日寝坊して慌ててきちゃったの！と言うかりな子だって来てるじゃん！」

璃奈「私はPV作らなきゃいけない。今回のはスペシャルな門外不出。家に持ち帰って何かあったら困るから、こうして頑張ってる」

かすみ「別の日でもいいじゃん」

璃奈「そう言う訳にもいかない。後々忙しくなるのは嫌だから」

かすみ「楽した方がいい時もあるんだよ、りな子〜」

璃奈「……かすみちゃんって夏休みの宿題ギリギリにやってそう」

かすみ「やめて」

かすみ「と言うか自然すぎて気づかなかったんだけど」

璃奈「ん？」

かすみ「りな子暑いならそのパーカー脱いだら？」

璃奈「だめ。これは、私のトレードマークだから」

かすみ「初めて聞いたけど」

璃奈「今、思いついたから」

かすみ「……脱いだら？」

璃奈「……うん」

璃奈「で、かすみちゃんは練習しないの」

かすみ「さすがにできないよ〜！」

璃奈「そのつもりで来たんじゃ」

かすみ「練習終わった後に涼しい部室に戻れるから頑張れるの！エアコン壊れてたらさすがにかすみん無理」ｸﾞﾃﾞｰ

璃奈「まあ、それもそっか」

かすみ「だから今日はかすみんはここにいる！」

璃奈「私の邪魔しなきゃ別にいいよ」

かすみ「りな子、つめたい」

璃奈「暑いし、つめたくしてたほうが涼しくなっていい」

かすみ「ひどい」

〜間〜

かすみ「ちょっとトイレ行ってくる」

璃奈「うん」

ﾊﾞﾀﾝ

璃奈「……」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

璃奈「……」ｶﾁｯｶﾁｯ

〜間〜

璃奈「……」ｶﾁｯ

璃奈「……静かで落ち着かない」

璃奈「なんかすごく変な感じ」

ｶﾞﾗｯ

璃奈「！」

かすみ「りな子ー！アイス食べよ！」

璃奈「かすみちゃん、トイレ行ってたんじゃないの」

かすみ「トイレ行った後に急に食べたくなっちゃって！」

璃奈「……何あるの」

かすみ「ん。りな子が好きそうなのは買ったけど」

璃奈「あっ、これ、食べたかった。ありがと」

かすみ「にへへー。かすみんはりな子のことお見通しだから！」

璃奈「おいしい」ﾍﾟﾛｯ

かすみ「スルーしないで！」

〜数時間後〜

璃奈「……」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ､ｶﾁｯ

璃奈「終わった」

かすみ「おつかれりな子！」

璃奈「……完成したの、見る？」

かすみ「いいの？！」

璃奈「今日はかすみちゃんずっといてくれたから、特別」

かすみ「りな子ありがとう！」ｷﾞｭｰ

璃奈「だからくっつかないで。暑い」

かすみ「りな子のPVほんと最高だよ！」

璃奈「そう言ってくれると嬉しい。璃奈ちゃんボード《テレテレ》」

かすみ「これが真っ先に見られるかすみんって幸せものだよ〜！」

璃奈「うん」

かすみ「ほんとりな子ってすごい」

璃奈「かすみちゃんだって、いつもコッペパン作ってくれるし、今日だって私が好きなアイス買ってきてくれた。それはかすみちゃんのすごいところ」

かすみ「そうかなあ、えへへ」

璃奈「……そうだよ」

璃奈「保存完璧。今日はこれでおしまい」

かすみ「かすみんも帰らなきゃ。りな子と話せて楽しかった」

璃奈「……今日かすみちゃんって私のうち、来れる？」

かすみ「え？まだ時間はあるから大丈夫だけど……」

璃奈「お礼がしたいのとかすみちゃんに涼んでほしいから。いい、かな？」

かすみ「もちろん！かすみんは大丈夫！」

璃奈「よかった。璃奈ちゃんボード《にっこりん》」

かすみ「じゃ、早速いこっか」

璃奈「うん！」

この後、めちゃくちゃ涼しい部屋でめちゃくちゃ熱くなれることした。

《おわり》