【SS】かすみ｢んくんく…ふう～ やっぱりココアは体に染みますね～｣ 歩夢｢…｣ｼﾞｰ【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ｢寒い夏と言えば、温かいココア！これを楽しめない人は人生の5%くらい損してますよ～｣

歩夢｢そうだね｣

かすみ｢んく…ふ～ ポカポカですぅ｣

歩夢｢…｣ｼﾞｰ

かすみ｢…なんですか？｣

歩夢｢なんでもないよ｣

かすみ｢そうですか｣

歩夢｢うん｣

かすみ｢ん～ 缶も温かくて手がほかほかします～｣

歩夢｢うん｣ｼﾞｰ

かすみ｢見ないでくださいよ｣

歩夢｢べ、別に見てないもん｣

かすみ｢そうですか｣

歩夢｢うん｣

かすみ｢…ふう～温かい～｣

歩夢｢…｣ｼﾞｰ

かすみ｢ガン見じゃないですか！｣

歩夢｢う、うるさいなぁ！｣

かすみ｢しかも逆ギレですか！？｣

歩夢｢別に見てたっていいじゃん！｣

かすみ｢視線が気になるんですよ！｣

歩夢｢しらないもん！｣

かすみ｢くっ…｣

かすみ｢…あっれ～？もしかして、飲みたいんですか～？？｣

歩夢｢！……ち、違うもん！｣

かすみ｢ですよね～ 歩夢先輩いらないって言ってましたもんね～｣

歩夢｢…言ったよ｣

かすみ｢なんかぁ、かすみんが歩夢先輩の分も買ってきますか？って言った時、こう言ってましたもんね～｣

歩夢｢…｣

かすみ｢寒いからって温かい飲み物に頼るようじゃまだまだだね スクールアイドルなら、体を動かして温めるのが基本だよ って｣

歩夢｢…｣

かすみ｢そんなこと言ってた歩夢先輩が、今更温かいココア飲みたいだなんて言えるはずないですもんね～｣ﾆﾔﾆﾔ

歩夢｢くっ…｣

歩夢｢だ、だってせつ菜ちゃんも言ってたじゃん！冬は体を沢山動かすチャンスだって！｣

歩夢｢座って温かい飲み物飲んでる暇があるならランニングだって！！｣

かすみ｢そういえばそんなこと言ってましたね～｣

歩夢｢でしょ？！わたしはせつ菜ちゃんの言うことをきいてるだけだもん！｣

かすみ｢ちなみにあの日のせつ菜先輩の水筒、温かいお茶が入ってましたね～｣

歩夢｢え｣

かすみ｢え～？もしかして知らなかったんですかぁ～？｣ﾆﾔﾆﾔ

歩夢(あ、あの女ぁ！！！！)

かすみ｢まぁ？それでも歩夢先輩はいらないって言ったんですから｣

かすみ｢かすみんはその意見を尊重しますよ？｣

歩夢｢くっ…｣

かすみ｢寒い日こそランニングだなんて、普通に尊敬しますし｣

かすみ｢まあ、かすみんには無理なので温かいココア飲んでるんですけど｣

歩夢｢…｣

かすみ｢…んっ…んく…ふわあ～ 温かいです～｣

歩夢｢……｣

かすみ｢…｣

かすみ｢…ん｣ｽｯ

歩夢｢！｣

かすみ｢飲みたいなら飲んでいいですよ｣

歩夢｢え…｣

かすみ｢ちょっとからかい過ぎました 普段歩夢先輩に強気になれることってないので、かすみんはしゃぎ過ぎました｣

歩夢｢かすみちゃん…｣

かすみ｢なのでお詫びに残りは全部飲んでいいですよ｣

歩夢｢でも…｣

かすみ｢なんですか？｣

歩夢｢かすみちゃんの飲みかけじゃん…｣

かすみ｢はぁ？！この後に及んでそんなこと言うんですか？！｣

歩夢｢恥ずかしいじゃん！｣

かすみ｢え～？まさかまさかぁ、歩夢先輩、かすみんのこと意識してるんですかぁ～？きゃ～！｣

歩夢｢ち、違うもん！｣

かすみ｢じゃあ別にいいじゃないですか｣

歩夢｢うう…｣

かすみ｢…かすみんだって、別に意識してないわけじゃありません でも、歩夢先輩ならいいです｣

歩夢｢かすみちゃん…｣

かすみ｢ほら！飲むなら早く飲まないと、冷めちゃいますよっ｣

歩夢｢う、うん！ありがとうかすみちゃん！｣

かすみ｢まったく｣

歩夢｢いただきます！｣

かすみ｢はい｣

歩夢｢ん…｣

かすみ｢…｣

歩夢｢…ん……んん？？｣

かすみ｢…｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢｢あー……｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

かすみ｢…｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢｢…｣

かすみ｢…｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢｢空じゃん！！！！！｣

かすみ｢あはははははははっ！！！！！！｣ｹﾞﾗｹﾞﾗ

歩夢｢おいかすみぃ！！！｣

かすみ｢なんですか～？ぶふっ！！｣

歩夢｢なんで空なの！！｣

かすみ｢奥底にちょっとだけ残ってますけど～？｣

歩夢｢そんなの残ってないのと一緒じゃん！！｣

かすみ｢それ、歩夢先輩の感想ですよね？｣┐(´-｀)┌

歩夢｢むきー！！！！！このかす！！！！｣

かすみ｢はあ！？かすってなんですか！！！｣

歩夢｢かすみちゃんのことだよ！！｣

かすみ｢かすみちゃんのどこがかすなんですか！！！｣

歩夢｢残りは飲んでいいって、空のカンカン渡すとかかすじゃん！！！｣

かすみ｢かすじゃないです！！｣

歩夢｢そもそもわたし上級生だからね？！｣

かすみ｢…わたしのことは、お姉ちゃんみたいに思って接していいからね？わたし、かすみちゃんはすっごく可愛い妹だって思ってるから！｣

歩夢｢！｣

かすみ｢この前のお泊まり会で歩夢先輩が言ってたセリフですよ～｣

歩夢｢お、お姉ちゃんにイタズラする妹なんていないから！｣

かすみ｢日本中にいますよ！あの彼方先輩ですら、はる子にイタズラされたことあるって言ってましたからね｣

歩夢｢くっ…｣

かすみ｢なのでかすみんは悪くありませーん｣

歩夢｢このぉ！！やっぱりかすじゃん！！！！｣

かすみ｢かすかす言わないでください！そもそも歩夢先輩のじごーじとくじゃないですか！！｣

歩夢｢うるさい！！！！｣

かすみ｢めちゃくちゃ逆ギレしてる…｣

歩夢｢もうかすみちゃんは妹なんかじゃない！｣

かすみ｢…そんなこと言っていいんですか？｣

歩夢｢なに！｣

かすみ｢かすみん、これだけ歩夢先輩に反抗したことありますか？｣

歩夢｢…今日が初めてだね｣

かすみ｢いつもいい子で、歩夢先輩が妹とまで言ってくれるかすみんが、何も無しにこんなイタズラすると思いますか？｣

歩夢｢どういうこと｣

かすみ｢はぁ…ちゃんと歩夢先輩の分のココアもありますよ｣ｺﾞｿｺﾞｿ

ｺﾝｯ

歩夢｢！｣

かすみ｢なんかさっきまでのやり取りは本当の姉妹喧嘩っぽくて楽しかったです｣

歩夢｢かすみちゃん…｣

かすみ｢やっぱり、なんか歩夢先輩とはわちゃわちゃ出来るというか、かすみんも着飾らなくていいと言うか｣

かすみ｢とにかく楽しいです！｣ﾆｺｯ

歩夢｢かすみちゃん～！！｣ﾀﾞｷｯ

かすみ｢おわっ｣

歩夢｢いじわるいってごめんね…っ！！｣ｷﾞｭｩ

かすみ｢かすみんも生意気言ってごめんなさい｣ｷﾞｭｰ

歩夢｢ううん、元はと言えばわたしが悪いんだよ～｣

かすみ｢まあまあ ここは両成敗でいきましょう｣

歩夢｢かすみちゃん～っ！！！｣ｷﾞｭｰ

かすみ｢これじゃどっちが妹かわかりませんよ｣ﾔﾚﾔﾚ

かすみ｢ほら、今度こそココア冷めちゃいますよ｣

歩夢｢うん…飲む…｣

かすみ｢はい！｣

歩夢｢お金は…？｣

かすみ｢いりませんよ かすみんからのプレゼントです！｣

歩夢｢ありがと～かすみちゃん～！！！｣

かすみ｢０には及びませんよ｣

歩夢｢うん！それじゃ、いただくねっ｣

かすみ｢はい！｣

ｽｯ

歩夢｢冷たっ！！！｣

かすみ｢?｣