【SS】千歌「ッシャア！　URハターキきた！　神曲確定！」ルビィ「！？」【ラブライブ！サンシャイン!!】

代行ありがとうございます。

◆短めギャグです。
タイトル通り中の人（作詞作曲陣含む）ネタありです。少しだけモノローグあり。
Aqoursの面々がガチャ召喚して楽曲制作するお話です。
１年生＋ちかりこメイン。特にルビィちゃんを中心としてキャラ崩壊注意です。
　

◇

こんにちは、ルビィです！
今日は一年生のみんなで千歌ちゃんの家にお呼ばれです。

Aqoursの楽曲は普段は千歌ちゃんと梨子ちゃんで作ってるんだけど、Aqoursとしての活動もそろそろ長くなってきて、一年生にも楽曲制作のお手伝いをさせてもらえることになりました！

ル、ルビィたちでちゃんとお手伝いできるかなあ……？
ううん、ルビィたちも頑張らなきゃ！
それに花丸ちゃんも善子ちゃんもいるんだもん。きっと大丈夫だよね。

千歌ちゃんのお姉さんが案内してくれて、千歌ちゃんの部屋の前までたどり着いた。
なんか、中から光が……？

ルビィ「千歌ちゃん？　こんにちはっ」ｺﾝｺﾝ

千歌「あ、ルビィちゃん！？　今いいところだから勝手に入ってきちゃってー？」

ルビィ「う、うん、おじゃまします……？」

千歌「ッシャア！　URハターキきた！　神曲確定！」

ルビィ・花丸・善子「！？」

ババーン【URハターキ】
　

千歌「梨子ちゃん、お願い！」

梨子「うんっ、千歌ちゃん！　よーし、行くわよ！　作曲10連ガチャ！」

バーン！
【R　EFFY】
【R　EFFY】
【R　光増ハジメ】
【R　渡辺和紀】
【R　EFFY】
【R　光増ハジメ】
【R　EFFY】
【R　TAKAROT】
【R　EFFY】
【R　EFFY】

千歌・梨子「ああ～…！」

梨子「最悪……、Rだけとか渋すぎでしょ」

千歌「ドブガチャじゃん！　あーあ、またスター貯め直しだよ……」

ルビィ・花丸・善子「！？？」
　

◇

千歌「あ、ごめんね、ルビィちゃんたち。いらっしゃい」

ルビィ「う、うん。千歌ちゃん……、今のは？」

千歌「なにって……、新曲の作詞作曲してたの。もうすぐライブでしょ？」

花丸「ええっ！？　今の作詞作曲だったの！？？　マルには何か召喚？してたように見えたけど」

花丸「は？？　召喚？？？　マル何言ってるんだろ。おかしくなっちゃったのかな」

ルビィ「ルビィもちょっと……」

梨子「いや、召喚であってるよ。スクールアイドル部に入って結構経ったし、一年生にも楽曲制作してもらいたいなって思って、今日は来てもらったの」

千歌「うんうん。三人とも練習頑張ってたもん。そろそろスターも貯まってきたんじゃない？」

ルビィ「スターって何！？？」
　

千歌「そっか。ルビィちゃんたちはまだ知らないのか。スクールアイドルはスターを消費して楽曲を作るんだよ」

梨子「全国のスクールアイドルもみんなそうしてるの。地区にもよるけどSSR以上の楽曲じゃないとラブライブ予選は突破出来なくて……」

花丸「ルビィちゃん、二人が何言ってるか分かる？」

ルビィ「分かんない……」


千歌「まあ、実際にやってみるから見ててよ。行くよっ！　作詞10連ガチャ！」

バーン！
【R　ハターキ】
【SR　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】
【SSR　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】

千歌「やたっ！　SSRきた！　梨子ちゃん！」

梨子「オーケー！　今回は確定チケットを使うね。行くよっ！　SSR以上確定チケット、作曲ガチャ！」

バーン！
【SSR　EFFY】！

梨子「よしっ！　千歌ちゃん！」
千歌「うんっ！」

ババーン！
Aqours楽曲
【KOKORO Magic “A to Z”】作詞ハターキ/作曲EFFY

千歌・梨子「出来た！！」

ルビィ・花丸・善子「！！！？？」
　

◇

千歌「いやー、出来たね、新曲。疲れた～」

梨子「うん。確定チケット使っちゃったけどいい引きだったね！」

ルビィ「え……！？」

花丸（呆然）

ルビィ「ちょっと待って！　え、待って？」

千歌「？」

ルビィ「今まで、千歌ちゃんたち、作詞作曲ってそういう風に作ってたの？」

千歌「？　うん、そうだよ？」

ルビィ「召喚してたじゃん！！　今の何！！？」

ルビィ「え！！？　召喚ってなに！！？？」

ルビィ「ハターキってだれ！！！！？？？」
　

梨子「ル、ルビィちゃん……落ち着いて……」

千歌「ハターキはハターキだよ。μ’sの作詞もしてたじゃん」

ルビィ「え！？　μ’sの作詞って海未ちゃんじゃないの！？」

千歌「だから、中の人だよ」

ルビィ「中の人ってなに！！！？？？」


千歌「Aqoursの作詞ガチャはハターキしか出ないんだ。虹ヶ咲なんかはハターキ以外も出るらしいんだけど……」

梨子「ハターキはレジェンドだから。スクールアイドル界隈のみならず、全てのアニソン業界の憧れの存在なのよ」

千歌「そう！　電波曲から切ない恋愛曲、エモエモソングまで幅広く作詞しちゃうんだから」
ルビィ「？？？」

花丸（ハターキとは……？）
　

千歌「とにかく、ルビィちゃんたちもやってみよう？」

ルビィ・花丸「え！？」

梨子「うん。一度やってみた方が分かるかも。大丈夫、スクールアイドルはみんなやってるから」

千歌「最初は怖いかもしれないけど、慣れれば大丈夫だよ。ほら、召喚、しよ……？」

ルビィ「い、イヤ……」

梨子「バッドトリップしちゃっても私たちがいるから」

花丸「バッドトリップってなんずらか！！？」
　

善子「くっくっく……」

ルビィ・花丸「！！？？」

善子「ついに異界と交信する刻が来たのね——」

花丸「たいへん！　善子ちゃんがバッドトリップ？しちゃったずら！　お願い、梨子ちゃん！？」

善子「私は正気よ！！？？」

花丸「なんだ、いつものやつか……」

ルビィ「うゅ……」

善子「人を日常的に狂ってるやつみたいに言うの止めてくれる！！？？」
　

善子「……ふっ。ずら丸、ルビィ、落ち着きなさい。リリーたちが言ってるのはおそらくおこういうことよ。

作詞作曲、いいえ、それ以外にも、スポーツ選手や画家、宗教家も、よくこう言うじゃない。“何かが降りてきた”って。

音楽の神、ゾーン、無我の境地、啓示——、集中して忘我のトランス状態となったら、人は一種の媒体となるの。他の世界からの超存在を感じ取り、その身に降ろす。実際にその時の記憶が無いってよく言うのはその為ね。

私たちは一種の巫女となるの」

ルビィ・花丸「？？？」

善子「unstable world——。人は一つの存在とは限らない。
スクールアイドルとしての今までの活動の汗と涙の結晶、キセキを以って鏡面世界の存在を召喚し、本来我が身では務まらないハズの奇跡を成す——。
そういうことよ。ね、千歌？」

千歌「さすが善子ちゃん！」

ルビィ「？？？？」

花丸「理解が早すぎる……」

善子「そういうことだったのね。これなら愛香に会えるかも。ふふっ」

ルビィ「愛香って誰ゅ」
　

善子「千歌。召喚に触媒は必要ないのかしら？」

千歌「うん。最初の頃はハターキを召喚するためにμ’sのCDとか使ってたけど、しばらくしてるうちに、無しでも大丈夫になったんだ。善子ちゃんたちも時間が経ってAqoursとしての所属になってるから、触媒無しでも大丈夫だと思う」

善子「くくく……、やがてAqours自体に縁が結ばれたということね。でも、作曲については様々な召喚者が呼ばれている。つまり、上手く触媒を使えば新しい召喚者が出てくる可能性もある……？」

梨子「そうね。可能性はあると思う。ただ、SSR以上はなかなか出てこないから、一定以上のクオリティを持った楽曲を作るのは大変なの。
スクールアイドルとしてのレベルが上がれば引けるレア度の平均も高くなると思うんだけど……、安定してSSRを出せるのはほとんどプロの領域ね。

だからなるべくスターを集めてたくさんガチャを回す……、あとは運次第って感じかな」

千歌「スクールアイドルスター——、通称スクスターはスクールアイドルとしての活動をすれば貯まっていくから、なるべく普段の練習を頑張って地道に貯めるしかないんだ。

毎日練習するログインボーナス、デイリーやウィークリーのミッション、ライブや練習をこなす。あ、ストーリーを進めてももらえるよ」

ルビィ「ストーリーってなに！！？？」

花丸（ログインボーナスってなんだろ……。はいてくな用語は分かんないずら）
　

善子「よし。何はともあれ早速召喚してみましょ」

ルビィ「うぅ……大丈夫かなあ」

花丸「オラもちょっと……、不安ずら」

千歌「まあまあ、何かあったら千歌たちがフォローするから」

梨子「うん。まずは花丸ちゃん！」

花丸「ずらっ！？」

梨子「花丸ちゃんは作詞の才能があるね。本をたくさん読んでるからかな。まずは一回分でいいから召喚ガチャ、回してみて？」

花丸「ううぅ……」

花丸「い、行くずら……。Aqours作詞召喚ガチャ！　召喚！」

バーン
【Ｒ　ハターキ】！

花丸「で、出来た……！」

千歌「すごいよ！　最初から成功させるなんて！」

梨子「うん！　Rだけどちゃんとハターキだよ！　Aqoursの一員として認めてもらってる証拠だよ」

ルビィ「誰に！！？」

千歌「うーん、運営？」

ルビィ「運営ってなに！！！！？？？」
　

千歌「よーし、じゃあ10連行ってみようか。花丸ちゃんたちスクールアイドル始めてからこれまで一回もガチャ引いてなかったから、今日はたくさん引けるよ！」

花丸「毒を食らわば皿までずら……、えーい！　Aqours作詞召喚ガチャ！　10連！」

バーン！
【R　ハータキ】
【R　ターキー】
【R　ハターキ】
【R　ハターキ】
【R　ハタキ】
【SR　ハターキ】
【R　ハタキ】
【R　ターキー】
【R　ハターキ】
【R　ハタタタキ】
　

花丸「はぁっ…、はぁっ……疲れた……」

千歌「ああっ、いくつか召喚失敗もあるけど、それでもすごいよ！　SRハターキも来た！」

梨子「そうね。最初千歌ちゃんなんてひどかったもん。全部ターキーだったし」

ルビィ「ターキーってなに！？　鶏肉じゃんか！！！」

ルビィ「あとハタキもあるじゃん！！？？　

だれ、ハータキって！！　そっくりさんみたいのも混じってるじゃん！！！？？？

え、なに、ハタタタキって！！？？　肩たたきみたいになってるよ！！！！！？？？？」

梨子「慣れないうちはそういうこともあるのよ。花丸ちゃん頑張ったんだからそんなに責めないであげて」

ルビィ「なんでルビィが悪いこと言ったみたいになってるの！！？？」
　

千歌「よし、花丸ちゃんは慣れない召喚で疲れちゃったみたいだから、次行こうか。善子ちゃんやってみる？」

ルビィ（召喚って疲れるの……！？）

善子「ヨハネよ……。くくっ、星は満ちた！（※スター）　今こそ召喚の時よ！　異世界に住まう数多の天賦を持つ我がしもべよ……！　来たれ堕ちた曙の明星——ルシファーよ！」

梨子「詠唱……！　特に効果は無いけど流石善子ちゃんね……！」

善子「水を差さないで頂戴、我が眷属リリー！」（えっ、効果無いの？　恥ずかしっ！）

善子「行くわよ！　愛香、待たせたわね！　この退屈な世界を渡るために、今こそ力を合わせましょう！　作詞召喚！」ｷﾞﾗﾝｯ

バーン！
【R　あいかちゃん人形】

善子「なんでよ！！」
　

花丸「…………」

千歌「こういうことも、ある！」

梨子（けっこうあっちの世界では文字通りレアなんだけどね、この人形……）

千歌「中の人が作詞や作曲の経験があると召喚することも出来るんだ。Aqoursの中の人は結構そういう人、多いしね。だから善子ちゃんの中の人を呼ぶのも不可能ではないと思うよ！
……まあAqoursの楽曲としては使えないと思うけど」

梨子「失敗するとアクスタとかグッズが召喚されることもあるみたい」

ルビィ「だから中の人ってなに！！？？」
　

善子「くっ、まだまだ行くわよ！　スターはあるんだもの！　愛香が駄目だったとしても、愛香の関係者とか！　愛香はアムロちゃんのファンだし、行けるはずよ！　引き当てて見せる！！」

善子「——作曲召喚！　10連！！」ﾊﾞﾊﾞｯ！

バーン！
【R　EFFY】
【R　増田武史】
【R　EFFY】
【R　小高光太郎】
【SR　EFFY】
【R　桑原聖】
【R　EFFY】
【R　アムロ】
【R　EFFY】
【R　楠ともり】
　

善子「来たわっ！　アムロちゃんよ！」

梨子「す、すごい、善子ちゃん……本当に召喚しちゃった……」

花丸（なんでこんなEFFY率高いずら……）※EFFY先生ごめんなさい

ルビィ「ちょっと！！　楠ともりちゃんいるよ！！？
ルビィよく分かんないけど、Aqoursのガチャにいたらダメな人なんじゃないの！！？？」

千歌「あー、ともりちゃん、あっちの世界では作詞作曲してるから。すごいよね」

梨子「俗に“こばりる”と呼ばれる現象ね。中の人にカップリング要素があると、それが縁となって稀に召喚されることがあるの」

花丸「もう訳が分からないずら……」

善子「そんなことよりアムロちゃんが来てくれたわ！
Rなのが残念だけど、あっちの世界ではトップアーティストよ！　早速作曲してもらいましょう！？　行くわよ！　憑依合体！！」

ルビィ「シャー●ンキングじゃん！！？」

花丸（今の若い子わかるのかな……？）
　

善子「…………」

花丸「よ、善子ちゃん……？　大丈夫？」

善子「こいつ……動くぞ！？」

ルビィ・花丸「！！？」

善子「アムロ、行きまーすっ！！」

ルビィ「ガンダムじゃん！？　アムロ違いじゃん！！！」

花丸「今の若い子わかるのかな！！？」

千歌「いけない！　バッドトリップだ！　ルビィちゃん、善子ちゃんを叩いて！」

ルビィ「ゆっ！」ﾊﾟｰﾝ！

梨子（ノータイムで頬を叩いたわね、何の躊躇も無く）

善子？「………」

ルビィ「善子ちゃん……？」

アムロちゃん「二度もぶった…！　親父にもぶたれたことないのに！」

ルビィ「まだ一回しか殴ってないゅ！」ﾊﾟﾊﾟｰﾝ!

アムロちゃん「ふぐぅっ！？」

梨子（二度目……！）

善子「——はっ！？　私は何を！！？」

花丸「良かった、善子ちゃん……。正気に戻ったんだね」

梨子「いったいなぜガンダムが……」

ルビィ「しゃんらいず！」

千歌「ル、ルビィちゃん……？　今なんて」

ルビィ「ぅゆ？」

千歌（気のせいだよね、うん）
　

千歌「召喚に慣れないうちはこういうこともあるんだ。気を付けてね」

善子「う……、調子乗ってました。反省します」

梨子「まあよほどのことが無ければ、誰かが近くにいて注意してあげれば大丈夫だとは思うけどね」

千歌「よし、じゃあ最後、ルビィちゃん！　チャレンジしてみよう！」

ルビィ「ピギィ！？　ル、ルビィ怖いよ……。もしさっきの善子ちゃんみたいになったら——」

善子「大丈夫よリトルデーモン。ヨハネが責任もってルビィを守ってみせるわ」

ルビィ「恥ずかしくて生きていけないよ……」

善子「ちょっと！！！　そんな目で見てたの！！！？？」

花丸（まあたしかに善子ちゃんが「アムロ行きまーす！」とか爽やかに言ってたからね。ちょっと面白いかも。動画撮っとけばよかった）

千歌「ダイヤさんやμ’sもみんなやってきたんだよ？　大丈夫。一人前のスクールアイドルになるんでしょ？　ルビィちゃん」
ルビィ「う…、うん。分かった。でも、ルビィが変なふうになっちゃったらちゃんと助けてね」

千歌「うんうん！」
　

ルビィ「じゃ、じゃあ行きます……！　Aqours作詞召喚！」ﾋﾟｶｰｯ!

花丸「え、なに！？　黄金色の光が——」

千歌「こ、これは確定演出！　来るよ！」

ババーン！
【SSR 降幡愛】！！

千歌・梨子「ふりりん来たーーーっ！！？」

花丸「えっ、だれ！？　ハターキさんとは違うずらか？」

千歌「ルビィちゃんの中の人だよ！」

梨子「すごい……初めてのガチャ、それも単発でSSR……」
　

千歌「あっちの世界では音楽レーベル“Purple One Star”としてソロアーティストデビュー、レジェントとも言われる音楽プロデューサー本間昭光氏とのタッグで本格80’sシティポップを本人作詞で発信してるんだ！

4月には初のミニカバーアルバム『Memories of Romance in Summer』を発売、“君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね。”など80’s夏の名曲全6曲を収録！
7月には大阪、横浜のBillboardにて、ライブ“Trip to BEACH”を開催予定なんだ！」

梨子「降幡さんのオトナで落ち着いた楽曲とライブの雰囲気は、お酒やディナーと一緒に楽しめるBillboardとの相性が良くて、デビュー以降何度もここでライブしているの。

ドレスコードなんかもあって、みんなで一緒に雰囲気を作って楽しむ感じよ。ライブで騒ぎたいだけの猿どもには一生分からない魅力はそこにはあるわ。

6/11（土）に先着でチケットの一般販売が始まるから、是非足を運んでみてね。
ちなみに今回のドレスコードは緑よ」

花丸「未来ずら～！」

善子（すがすがしいほどのダイマね。　あとどっちかというと過去よ、ずら丸……）

梨子「ちなみに筆者は降幡さんのライブに行ったことはまだ無いわ」

善子「無いんかい！！」

千歌「チケット先着戦争だね！」※イープ●ス頼むぞ…
　

善子「はっ！？　ルビィ？　大丈夫！？」

ルビィ「…………」

花丸「ルビィちゃん？」

ルビィ「あ、あ……」

善子「あ？」

ルビィ「味見したいんだよねぇ——」

千歌「やばい、意識が混濁してる！　中の人と混線しちゃったのかも！」

梨子「バッドトリップよ！」

花丸「また！！？」

ルビィ？「♪CITY CITY 二人だけの～」

花丸「う、歌い始めたよ！？」

千歌「“CITY”はふりりん作詞のデビュー曲だから、成功したのかも？　このまま新曲の作詞が出来たら……！」

ルビィ？「君のパンツは何色かい？」

善子「いや！！　ルビィそんなこと言わないから！」

千歌（ふりりんもそんなこと言うかなあ？）

花丸「マルたちの、Aqoursのデビュー曲を汚さないで！　このっ！」ﾋｭｯ

ルビィ？「ミルクでちゃう！」ｽｯ

花丸「ああっ、避けられた……！？（ミルクでちゃう……？）」

善子「どいてなさい、花丸！　ルビィ、元に戻るのよ！」ﾊﾟｰﾝｯ！

ピギィ「ルビィ！？」

善子「ん！？」

ルビィ「う……、ぅゆ……」

花丸「ルビィちゃん！？」

ルビィ「あれ、花丸ちゃん……、善子ちゃん……」

善子「よ、よかった……（マジで）」
　

千歌「よーし、次は作曲もやってみようか」

善子「えー、まだやるの？」

梨子「慣れだから。やればやるほど失敗の可能性も減るから、失敗しても誰かがフォローできるタイミングでやっちゃった方がいいの。ルビィちゃんがこのままずっと作詞も作曲も出来ないままじゃ困るでしょ」

善子「う……分かったわよ」

花丸「ルビィちゃん、大丈夫？」

ルビィ「うん……。スクールアイドルはルビィの夢だもん。頑張る！」


ルビィ「ふーっ、よし！　Aqours作曲召喚！　10連！！」ﾋﾟｶｧｧ！！

善子「うわっ！　今度は虹色の光！？　なんなのよもう！！？」

梨子「……っ！！」

花丸（なんか言えよ）

千歌「来た——UR確定……！！」

ババーン！
【SSR　河田貴央】
【R　EFFY】
【R　TAKAROT】
【SR　早川博隆】
【R　小高光太郎】
【SR　EFFY】
【SSR　Carlos K.】
【R　高田暁】
【R　EFFY】
【UR　本間昭光】
　

千歌「うわあ！！　神引きだよ！？　キセキだよ！！？」

梨子「はわわ……、ルビィちゃんしゅごい……」

花丸（誰……？）

善子「えっ、えっ！？　本間さんってレジェンドでしょ！？　しかもUR！！？？　どうなってんの……？」

ルビィ「あ、本間しゃんだ」

四人「本間しゃん！！！？？」

千歌「ななな、なに言ってんのルビィちゃん！！？」

梨子「そうよ！　レジェンドよ！　生きる伝説よ！？　えっと、お供え物！じゃなくて、ど、どうしよう……！？」

善子「やばいって！　変なことして機嫌損ねたら作曲してくれなくなっちゃうかも！」

花丸「ど、土下座ずら！！　古来より忠誠と平服を示すには五体投地と決まってるずら！」

四人「ははーっ」ﾄﾞｹﾞｻﾞｰｯ
　

ルビィ「あははっ、四人とも何してるの？」

千歌「おいクソガキッ！　舐めた口きくんじゃあないっ！！」

梨子「本間しゃまだぞっ！？　レジェンド様がわたくしめどもに楽曲提供してくださるか否かでラブライブ優勝も見えてくんだぞ！？　ああ！！？」

花丸「ちょっと！！　ルビィちゃんのことクソガキとか言わないで！！？　先輩だろうが関係あらへん！！　“無”にすっぞオラァ！！！　自分の念仏唱えるか！！？？　極楽浄土、見せたろかァ！！！？？？」

善子「双方、仲間割れはやめんかァ！！　本間しゃまの御前だぞ、この頭ホップステップワーイどもがァ！！
本間しゃま、どうか怒りをお沈めください。そこな小娘はまだ何も知らない若輩者でして……！　代わりに罰はこのヨハネが受けます。どうか……！！」

ルビィ「あはは、大丈夫だよ。本間しゃんはルビィのお琴の先生だったの」

千歌「おことの——」

梨子「——せんせい？」

善子「えっ——、それって」

千歌「おとこの——」

梨子「——せんせい？」

花丸（男の先生？）

千歌「ええっ！！　本間しゃん、ルビィちゃんのお琴の先生だったの！！？？」
　

ルビィ「うん。ルビィは習い事、途中でやめちゃったけど。おねえちゃんは中学生までお琴、習ってたんだあ」

梨子「くろしゃわ家、しゅごーい……」

花丸（さっきからなんなのこの先輩……幼児ずら……。あとさっきまたオラって言っちゃったずら……）

千歌（オラってそっちの！？　少年マガジンの不良みたいになってたよ！？）

梨子（いや千歌ちゃんも人のこと言えないから）

善子「いや、それよりすごいのは本間しゃんよ……。どっちの世界にも存在してることになってるじゃない……」

花丸「はえー、さすがレジェンド、未来ずら～」

善子（あ、考えるの、放棄したな）

ルビィ「本間しゃんは本業——音楽のお仕事で忙しいけど、時間がある時は呼べばいつでも来てくれるよ」

千歌「ル、ルビィしゃま……」

四人「ははーっ」ﾄﾞｹﾞｻﾞｰｯ

うゆ「ルビィ！？」

善子「ね、ねえ、今……」

ルビィ「？　どしたの、善子ちゃん？」

善子「き、気のせいよね……」

こうして、ルビィたちの初めての楽曲制作は終わりました。
　

◇

千歌「でも、これで、一年生も楽曲制作が出来るようになった。Aqoursはレジェンドとも縁が出来た。スターは使い果たしちゃったけど、また頑張って貯めよう！」

梨子「うんっ！」

千歌「これでアレが出来るね？」

ルビィ・花丸・善子「？？？」


後日——

千歌「ユニット召喚！　CYaRon！　行くよっ、曜ちゃん、ルビィちゃん！！」

曜・ルビィ「うんっ！！」

ババーン！
作詞【UR　ハターキ】！
作曲【UR　TAKUYA】！
編曲【UR　本間昭光】！
CYaRon！楽曲【ある日…永遠みたいに！】！！

ルビィ「善子ちゃん、花丸ちゃん……！」

花丸「うん、やろう！」

善子「ええ。わたしたちだけの楽曲を！！」

ルビィ「が、学年召喚！　一年生っ！！」

ババーン！
作詞【UR　ハターキ】！
作曲【UR　ラムシーニ】×【UR　内田陽吾】！
一年生楽曲【Waku-Waku-Week】！！
　

ルビィ「す、すごい……。ほんとに出来ちゃった！」

千歌「その楽曲の全員が同時に召喚するとこういうことも出来るんだ！」

梨子「スターは全員分消費しちゃうけどね」

千歌「そ・し・て、次のライブの新曲、まだ作ってなかったでしょ？」

梨子「そしてここにはAqours全員いる」

ルビィ「ま、まさか……」

千歌「行くよ！　みんな！！」

千歌「スクールアイドル奥義！　グループ召喚！　Aqours！！！」

その時、確かにルビィの目には、虹色の光が見えたんです。それはいつか見た約束の光——。

ババーン！
作詞【UR　ハターキ〔レジェンド〕】！！
作曲【UR　TAKUYA〔レジェンド〕】×【UR　MEG〔レジェンド〕】×【UR　Kanata Okajima〔レジェンド〕】！！！
編曲【UR　本間昭光〔レジェンド〕】！！！！
コレオグラファー（振付師）【UR　石川ゆみ〔レジェンド〕】！！！！！

Aqours楽曲【なんどだって約束！】！！！！！！

千歌「行くよ！　約束の地へ！！　Aqours——！！」

Aqours「サーンシャイーーーン！！！！」

みなさん、待っていてください。ルビィたち、きっと、最高の楽曲とともに、最高のライブをお届けします！

約束の地でお会いしましょう！！

〈了〉
　

◆
終わりです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
ギャグにはしていますが、ラブライブの楽曲制作陣は凄まじいメンバーですよねという話でした。

過去作はクソ長い＋趣味全開のドシリアスでしたので、今回は短めのギャグにしてみました。
方向性が180度違いますが、よろしければお時間あるときにでも過去作もご覧いただけると嬉しいです。

『white island』https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1652790993/
『いちばんめのねがいごと～ダイヤの大冒険～』https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1654323442/l50

なお、ガチャをテーマにはしましたが、課金ネタは無しとしました。千歌たちは未成年ですので。大人の課金は節度を守って！（戒め）
ありがとうございました。