1: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:36:13.75 ID:qBrk0hHY
栞子「相談?私にですか?」
しずく「うん。えっとね……」
スクッ
しずく「ああ、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの!」
栞子「!?」
しずく「お父様と縁を切り、その名を捨てて!それが無理なら、せめて私を愛すると誓って!そうすれば私は、キャピュレットの名を捨てましょう!」
栞子「……えっ?」
しずく「どう?」
栞子「はい……?」キョトン
しずく「うん。えっとね……」
スクッ
しずく「ああ、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの!」
栞子「!?」
しずく「お父様と縁を切り、その名を捨てて!それが無理なら、せめて私を愛すると誓って!そうすれば私は、キャピュレットの名を捨てましょう!」
栞子「……えっ?」
しずく「どう?」
栞子「はい……?」キョトン
3: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:38:07.24 ID:qBrk0hHY
栞子「どう、と言われましても……」
しずく「栞子さん、ドキっとした?」
栞子「どきっ?………すみません。正直、頭が混乱してしまって」
しずく「そっかー、だめかぁ~。失敗か~…」
栞子「は、はぁ……」
栞子(……?)
しずく「あのね、今度演劇部のお芝居でジュリエットの役を演じることになったんだけど」
しずく「どうやったらジュリエットを演じきれるのか、ずーっと私なりに悩んでいたの」
栞子「なるほど……」
しずく「栞子さん、ドキっとした?」
栞子「どきっ?………すみません。正直、頭が混乱してしまって」
しずく「そっかー、だめかぁ~。失敗か~…」
栞子「は、はぁ……」
栞子(……?)
しずく「あのね、今度演劇部のお芝居でジュリエットの役を演じることになったんだけど」
しずく「どうやったらジュリエットを演じきれるのか、ずーっと私なりに悩んでいたの」
栞子「なるほど……」
5: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:39:19.94 ID:qBrk0hHY
しずく「あのね栞子さん。いい役者さんってね、一気に会場の空気を引き込む力があるんだよ」
しずく「どんな役を演じていても、観客の目線を自分の世界へと引き込むの。私もジュリエットを演じることで、見ている人をドキドキさせられたらいいなー、って思ったんだけどなぁ~……」
栞子「なるほど。だから私に、演劇の練習に付き合って欲しいというわけですね」
しずく「ううん、違うよ?」
栞子「ええっ!?」
しずく「だって演劇の練習だったら、ロミオ役の人とやれば良くない?」
栞子(確かに……)
しずく「どんな役を演じていても、観客の目線を自分の世界へと引き込むの。私もジュリエットを演じることで、見ている人をドキドキさせられたらいいなー、って思ったんだけどなぁ~……」
栞子「なるほど。だから私に、演劇の練習に付き合って欲しいというわけですね」
しずく「ううん、違うよ?」
栞子「ええっ!?」
しずく「だって演劇の練習だったら、ロミオ役の人とやれば良くない?」
栞子(確かに……)
6: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:40:24.31 ID:qBrk0hHY
しずく「栞子さんに相談してみたのはね、見ている人をドキドキさせる秘訣、栞子さんに教えてもらおうと思ったからだよ」
栞子「はい?」
しずく「ちょっと話変わるけど栞子さん、栞子さんって告白されたことってある?」
栞子「え゛!?きゅ、急になんなのですか!?/////」
しずく「ある?」
栞子「な、ないですが……/////」
しずく「ふーん。ちなみにしたことは?」
栞子「//////」フルフル
しずく「そっかぁ~。ちょっと意外かも。栞子さん、可愛いのにね」
栞子「……/////」
栞子「はい?」
しずく「ちょっと話変わるけど栞子さん、栞子さんって告白されたことってある?」
栞子「え゛!?きゅ、急になんなのですか!?/////」
しずく「ある?」
栞子「な、ないですが……/////」
しずく「ふーん。ちなみにしたことは?」
栞子「//////」フルフル
しずく「そっかぁ~。ちょっと意外かも。栞子さん、可愛いのにね」
栞子「……/////」
7: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:41:54.61 ID:qBrk0hHY
栞子「あ、あの……////わ、私に聞くのっておかしくないですか?私はそのような浮ついた話とは一切縁のない生活を送ってきましたので……/////」
しずく「そうなの?あっ、だったら一回試してみたらいいんじゃない!?」
栞子「はぃぃ!!?」
しずく「ふふっ♪私、栞子さんの告白の中身って興味あるかも!ねえねえ、試しに『好き』って言ってみてよ!ねっ?ねっ?」グイグイ
栞子「えっ!?す、『好き』ですか……?////」
しずく「うん。私のこと助けると思ってさ」
栞子「はぁ……////」
しずく「栞子さん。お願いっ♡」
栞子「うっ。え、えっと……////」
しずく「うんうん♪」
栞子「っ……す、すきっ……////」
しずく「……」
栞子「ふぅ……っ、はい。これで良いですか?」
しずく「う~ん、そのまま言って欲しいって意味じゃなかったんだけどなぁ~…」
栞子「ええっ!?////」
しずく「そうなの?あっ、だったら一回試してみたらいいんじゃない!?」
栞子「はぃぃ!!?」
しずく「ふふっ♪私、栞子さんの告白の中身って興味あるかも!ねえねえ、試しに『好き』って言ってみてよ!ねっ?ねっ?」グイグイ
栞子「えっ!?す、『好き』ですか……?////」
しずく「うん。私のこと助けると思ってさ」
栞子「はぁ……////」
しずく「栞子さん。お願いっ♡」
栞子「うっ。え、えっと……////」
しずく「うんうん♪」
栞子「っ……す、すきっ……////」
しずく「……」
栞子「ふぅ……っ、はい。これで良いですか?」
しずく「う~ん、そのまま言って欲しいって意味じゃなかったんだけどなぁ~…」
栞子「ええっ!?////」
8: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:44:23.70 ID:qBrk0hHY
しずく「『好き』って言葉を色々言い換えてみて欲しかったんだよ。栞子さんなりに」
栞子「い、言い換え、ですか……////」
しずく「うん。栞子さんは告白する時なんて言いたい?」
栞子(言い換え、言い換え……)
栞子「あ、愛してる。とかですか……?/////」
しずく「う~ん、ちょっとありきたりすぎない?」
栞子「じゃあ……わ、私から片時も目を離さないで欲しいのです。とか?////」
しずく「なにそれ。栞子さん告白のときぜぇ~ったいそんなカッコいいセリフ言えないじゃん」クスッ
栞子「ふぇぇ、だったら……/////」
栞子「っ、い、一生幸せにすることを誓いますから、あなたの半分を私に下さいっ/////とか……?///////」
しずく「そういうのってどっちかって言ったらプロポーズっぽくない?もっと栞子さんらしい、高校生らしい言葉をくれた方が私は嬉しいよ?」
栞子「高校生らしい……と、尊みがヤバヤバですきぴ……っ/////」
しずく「え~っ!?余計に栞子さんらしさから遠ざかってるよ~!」
栞子「うぅぅぅぅ……/////」
栞子「い、言い換え、ですか……////」
しずく「うん。栞子さんは告白する時なんて言いたい?」
栞子(言い換え、言い換え……)
栞子「あ、愛してる。とかですか……?/////」
しずく「う~ん、ちょっとありきたりすぎない?」
栞子「じゃあ……わ、私から片時も目を離さないで欲しいのです。とか?////」
しずく「なにそれ。栞子さん告白のときぜぇ~ったいそんなカッコいいセリフ言えないじゃん」クスッ
栞子「ふぇぇ、だったら……/////」
栞子「っ、い、一生幸せにすることを誓いますから、あなたの半分を私に下さいっ/////とか……?///////」
しずく「そういうのってどっちかって言ったらプロポーズっぽくない?もっと栞子さんらしい、高校生らしい言葉をくれた方が私は嬉しいよ?」
栞子「高校生らしい……と、尊みがヤバヤバですきぴ……っ/////」
しずく「え~っ!?余計に栞子さんらしさから遠ざかってるよ~!」
栞子「うぅぅぅぅ……/////」
9: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:45:21.82 ID:qBrk0hHY
しずく「む~っ……あのね、栞子さん?」
栞子「ふぇっ!?は、はい……////」
しずく「私ね、栞子さんがする実際の告白の中身が知りたかったんだよ?」
栞子「で、ですが、そのっ……////い、今の私にも、特に『好きな人』はいないので……////」
しずく「……えっ、栞子さんって好きな人いないの!?」
栞子「はぃぃぃ!!?い、いなかったら何か問題でもあるのですかぁぁ!?////」
しずく「あ、ううん。なんでもない。こっちの話」
栞子「は、はぁ……////」
しずく「そっか~。栞子さん、好きな人はいないのかぁ~…」
栞子「はい……////」
しずく「でも将来的には栞子さんにも好きな人ができるかもでしょ?」
栞子「まあ、それは……////」
しずく「だよねだよね!だったらさ~…」
………
……
…
栞子「ふぇっ!?は、はい……////」
しずく「私ね、栞子さんがする実際の告白の中身が知りたかったんだよ?」
栞子「で、ですが、そのっ……////い、今の私にも、特に『好きな人』はいないので……////」
しずく「……えっ、栞子さんって好きな人いないの!?」
栞子「はぃぃぃ!!?い、いなかったら何か問題でもあるのですかぁぁ!?////」
しずく「あ、ううん。なんでもない。こっちの話」
栞子「は、はぁ……////」
しずく「そっか~。栞子さん、好きな人はいないのかぁ~…」
栞子「はい……////」
しずく「でも将来的には栞子さんにも好きな人ができるかもでしょ?」
栞子「まあ、それは……////」
しずく「だよねだよね!だったらさ~…」
………
……
…
10: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:46:50.06 ID:qBrk0hHY
栞子「し、シミュレーション!?」
しずく「うん!」
栞子「私としずくさんとでですか……?////」
しずく「そうだよ。私、栞子さんの好みのタイプ完璧に演じきってみせるからね!」
栞子「はぁ……」
しずく「えへへ、栞子さんはどんな女の子がタイプなの?」
しずく「こうやって……ちょっとあざと可愛い女の子とか?」グイグイ
栞子「へっ!?////」
ムギュッ!
栞子(/////)
しずく「ふふっ、照れてる照れてる♪」
栞子「なっ!?////て、照れてなんかいません!ただ少し気温が暑いなと感じただけですよ!!/////」プイッ!
しずく「うん!」
栞子「私としずくさんとでですか……?////」
しずく「そうだよ。私、栞子さんの好みのタイプ完璧に演じきってみせるからね!」
栞子「はぁ……」
しずく「えへへ、栞子さんはどんな女の子がタイプなの?」
しずく「こうやって……ちょっとあざと可愛い女の子とか?」グイグイ
栞子「へっ!?////」
ムギュッ!
栞子(/////)
しずく「ふふっ、照れてる照れてる♪」
栞子「なっ!?////て、照れてなんかいません!ただ少し気温が暑いなと感じただけですよ!!/////」プイッ!
11: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:48:13.97 ID:qBrk0hHY
* * *
しずく「じゃあ私が放課後に栞子さんに会いに来るから」
栞子「私が一緒に帰ろうと誘えばいいのですね?」
しずく「うん!いっくよ~!」
テテッ!
しずく「あ、しおりんこんなところにいた!」ビシッ!
栞子「!?」
しずく「もうっ!しおりんってばすーぐ生徒会室向かっちゃうんだから!今日は生徒会、お休みのはずでしょ?」ムギュ
栞子「あの……え、えっと。『しおりん』というのは?」
しずく「そういう設定、そういう設定♪」ヒソヒソ
栞子「あ、はい……/////」
しずく「ふふっ。しおりんってばすーぐ忘れちゃったふりする!今日はちゃーんと一緒に帰るだからね!」
栞子「は、はい。えっと……私はなんて呼んだらいいですか?」
しずく「えっ?じゃあ……『しずく』って呼んでもらおっかなぁ~」
栞子「わかりました。じゃあ……し、しずく。一緒に帰り……い、一緒に帰ろっ!」
しずく「うん!」
しずく「じゃあ私が放課後に栞子さんに会いに来るから」
栞子「私が一緒に帰ろうと誘えばいいのですね?」
しずく「うん!いっくよ~!」
テテッ!
しずく「あ、しおりんこんなところにいた!」ビシッ!
栞子「!?」
しずく「もうっ!しおりんってばすーぐ生徒会室向かっちゃうんだから!今日は生徒会、お休みのはずでしょ?」ムギュ
栞子「あの……え、えっと。『しおりん』というのは?」
しずく「そういう設定、そういう設定♪」ヒソヒソ
栞子「あ、はい……/////」
しずく「ふふっ。しおりんってばすーぐ忘れちゃったふりする!今日はちゃーんと一緒に帰るだからね!」
栞子「は、はい。えっと……私はなんて呼んだらいいですか?」
しずく「えっ?じゃあ……『しずく』って呼んでもらおっかなぁ~」
栞子「わかりました。じゃあ……し、しずく。一緒に帰り……い、一緒に帰ろっ!」
しずく「うん!」
12: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:49:15.28 ID:qBrk0hHY
しずく「~♪」
栞子「……////」
しずく「今日も学校楽しかったね~」ギュッ!
栞子「はい……」
しずく「私、しおりんと一緒のクラスになれてほーんと良かった~!来年も一緒のクラスに慣れたらいいね~!」ニギニギ
栞子「はい……」
しずく「えへへ。毎日こーんな日々が続いたらいいのにね~」ムギュ
栞子「はい……」
栞子(……)
栞子(うぅぅ。さっきから私、『はい』としか答えられていません……)
栞子(いったいどうすれば……)
しずく「あ、そういえばしおりんさ、この前私にど~しても伝えたいことがあるって言ってなかった?」
栞子「!?」
栞子「……////」
しずく「今日も学校楽しかったね~」ギュッ!
栞子「はい……」
しずく「私、しおりんと一緒のクラスになれてほーんと良かった~!来年も一緒のクラスに慣れたらいいね~!」ニギニギ
栞子「はい……」
しずく「えへへ。毎日こーんな日々が続いたらいいのにね~」ムギュ
栞子「はい……」
栞子(……)
栞子(うぅぅ。さっきから私、『はい』としか答えられていません……)
栞子(いったいどうすれば……)
しずく「あ、そういえばしおりんさ、この前私にど~しても伝えたいことがあるって言ってなかった?」
栞子「!?」
13: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:50:18.97 ID:qBrk0hHY
栞子「つ、伝えたいことって
しずく「こくはく、こくはく♪」ヒソヒソ
栞子(んなぁぁぁ!!?////)
栞子「ちょ、ちょっと待って下さいしずくさんっ!!!/////」
しずく「?」
栞子「こ、告白って………そういう流れでするものなのですか!!?////」
しずく「うん」
栞子「えぇぇ!!?そんなぁ、私てっきり……」
栞子「ふ、二人で夜景とかを見に行ったりして、ロマンチックな雰囲気の時に伝えるものだとばかり……////」
しずく「ふーん。栞子さんってそんな感じの告白が理想なんだ。なるほど~…」
栞子「んなっ!!?/////っ……こほん。わ、私のことはいいのですよ。知りたかったのは一般的な告白というものが
しずく「うん。何気ない普段の日常で、ちょこっと心が動かされて……きゅん♡ってしたときに愛を囁いてくれた方が、女の子的には嬉しいよ?」
栞子「そういうものなのですか……?////」
しずく「そういうものなの♪」
栞子「は、はぁ……」
栞子(うぅぅ、私にはわからないことだらけです……/////)
しずく「こくはく、こくはく♪」ヒソヒソ
栞子(んなぁぁぁ!!?////)
栞子「ちょ、ちょっと待って下さいしずくさんっ!!!/////」
しずく「?」
栞子「こ、告白って………そういう流れでするものなのですか!!?////」
しずく「うん」
栞子「えぇぇ!!?そんなぁ、私てっきり……」
栞子「ふ、二人で夜景とかを見に行ったりして、ロマンチックな雰囲気の時に伝えるものだとばかり……////」
しずく「ふーん。栞子さんってそんな感じの告白が理想なんだ。なるほど~…」
栞子「んなっ!!?/////っ……こほん。わ、私のことはいいのですよ。知りたかったのは一般的な告白というものが
しずく「うん。何気ない普段の日常で、ちょこっと心が動かされて……きゅん♡ってしたときに愛を囁いてくれた方が、女の子的には嬉しいよ?」
栞子「そういうものなのですか……?////」
しずく「そういうものなの♪」
栞子「は、はぁ……」
栞子(うぅぅ、私にはわからないことだらけです……/////)
14: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:51:23.85 ID:qBrk0hHY
しずく「それで、栞……しおりん♪私にどーしても伝えたいことって?」
栞子「!?////」
しずく「ん?どうしたの、しおりん?」
栞子(っ……////)
栞子「い、一応確認なのですが……こ、これはあくまで『練習』なのですよね?////」
しずく「うん。栞子さんがばっちり告白を決めるための予行演習だよ。ついでに私のこともちょびっとでいいからドキってさせてくれたら嬉しいな~」
栞子「な、なるほど……////」
栞子(練習、練習……////)ドキドキ
栞子「っ……////こほん。あの、あのですね。実は私、しずく……さんに伝えなければならないことが……」
しずく「うん。なあに?」
栞子「!?////」
しずく「ん?どうしたの、しおりん?」
栞子(っ……////)
栞子「い、一応確認なのですが……こ、これはあくまで『練習』なのですよね?////」
しずく「うん。栞子さんがばっちり告白を決めるための予行演習だよ。ついでに私のこともちょびっとでいいからドキってさせてくれたら嬉しいな~」
栞子「な、なるほど……////」
栞子(練習、練習……////)ドキドキ
栞子「っ……////こほん。あの、あのですね。実は私、しずく……さんに伝えなければならないことが……」
しずく「うん。なあに?」
15: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:52:19.62 ID:qBrk0hHY
栞子「その……ですね。そのっ。私、実は……」
しずく「うん」
栞子「ず、ずっと、しずく……しずくさんのことが!」
しずく「うん」
栞子「す、すっ………/////」
しずく「……」
栞子「……って言えませんよ!そんなセリフ!!////」
しずく「え~?」
しずく「うん」
栞子「ず、ずっと、しずく……しずくさんのことが!」
しずく「うん」
栞子「す、すっ………/////」
しずく「……」
栞子「……って言えませんよ!そんなセリフ!!////」
しずく「え~?」
16: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:53:53.24 ID:qBrk0hHY
栞子「よくよく考えてみれば私が告白の予行練習をする必要は全くと言っていいほどありませんよね!!?元はと言えばしずくさんのお芝居の練習だったのですから!!」
しずく「う~ん、それはそうだけど……」
栞子「ですよね!!?危うく騙されかけるとこでした!!私は雰囲気に流されて嘘の告白なんて、ぜぇ~ったいにしませんからね、しずくさん!!」プイッ
しずく「むぅ~…」
栞子「そ、それに……////」チラリ
しずく「それに?」
栞子「っ……こ、告白って、心から出る自然な言葉でするものなのではないのですか?////」
しずく「えっ?」
しずく「う~ん、それはそうだけど……」
栞子「ですよね!!?危うく騙されかけるとこでした!!私は雰囲気に流されて嘘の告白なんて、ぜぇ~ったいにしませんからね、しずくさん!!」プイッ
しずく「むぅ~…」
栞子「そ、それに……////」チラリ
しずく「それに?」
栞子「っ……こ、告白って、心から出る自然な言葉でするものなのではないのですか?////」
しずく「えっ?」
17: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:54:59.44 ID:qBrk0hHY
栞子「私はてっきり、自分の中から出る素直な言葉こそが、告白で伝えるべきことであると思っていたのですが……」
しずく「……」
栞子「ですから……嘘の告白をしてしまった瞬間に、この気持ちが、私の中に抱えている、しずくさんに対するこの想いが、全部まがい物になってしまうような気がしたんです」
栞子「私はしずくさんのことを、少なからず大切に想っています。だからこの関係を……嘘で終わらせたくはないんです」
栞子「しずくさんが本気でお芝居に悩んでいるなら、きっと私にできることは、正直な気持ちで考えを伝えることしか出来なくて、不器用な私なりに頑張ってはみたのですが……すみません、やっぱりダメですね。ふわふわとした話になってしまいました」
しずく「ううん。大丈夫だよ。なるほどね~…」
栞子「……////」
しずく「……」
栞子「ですから……嘘の告白をしてしまった瞬間に、この気持ちが、私の中に抱えている、しずくさんに対するこの想いが、全部まがい物になってしまうような気がしたんです」
栞子「私はしずくさんのことを、少なからず大切に想っています。だからこの関係を……嘘で終わらせたくはないんです」
栞子「しずくさんが本気でお芝居に悩んでいるなら、きっと私にできることは、正直な気持ちで考えを伝えることしか出来なくて、不器用な私なりに頑張ってはみたのですが……すみません、やっぱりダメですね。ふわふわとした話になってしまいました」
しずく「ううん。大丈夫だよ。なるほどね~…」
栞子「……////」
18: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:57:18.75 ID:qBrk0hHY
しずく「心の中から出る素直なコトバこそが伝えるべきセリフである。かぁ~……。ありがとね、栞子さん。なんかちょこっとだけわかった気がする」
しずく「じゃ、私そろそろ演劇部の方に戻るね?お芝居の練習もしなくっちゃいけないし」
栞子「えっ?もう戻られるのですか?」
しずく「うん。じゃあね、栞子さ
栞子「ま、待って下さい!だったら最後に一つだけ……!」
ガシッ!
栞子「あ、あのですね!私、ほんとはすっごく嬉しかったんです!しずくさんが頼りにしてくれて。悩むことがないと勝手に思っていたしずくさんが、こんな私を頼りにしてくれたことが……す、すごく嬉しかったんです!!」
栞子「だからっ……こ、困った時にはぜひ私を頼ってください!これからもっ!/////私に力になれることがあれば、私でよければ!いつでも相談に
しずく「栞子さん♪」
フニッ♡
栞子「ひゃんっ!?////」
しずく「も~っ、栞子さんってば、私のこと買いかぶり過ぎじゃない?」ツンツン
栞子(ふぇぇ!!?/////)
しずく「じゃ、私そろそろ演劇部の方に戻るね?お芝居の練習もしなくっちゃいけないし」
栞子「えっ?もう戻られるのですか?」
しずく「うん。じゃあね、栞子さ
栞子「ま、待って下さい!だったら最後に一つだけ……!」
ガシッ!
栞子「あ、あのですね!私、ほんとはすっごく嬉しかったんです!しずくさんが頼りにしてくれて。悩むことがないと勝手に思っていたしずくさんが、こんな私を頼りにしてくれたことが……す、すごく嬉しかったんです!!」
栞子「だからっ……こ、困った時にはぜひ私を頼ってください!これからもっ!/////私に力になれることがあれば、私でよければ!いつでも相談に
しずく「栞子さん♪」
フニッ♡
栞子「ひゃんっ!?////」
しずく「も~っ、栞子さんってば、私のこと買いかぶり過ぎじゃない?」ツンツン
栞子(ふぇぇ!!?/////)
19: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:59:07.80 ID:qBrk0hHY
しずく「私だって栞子さんと同い年の、高校一年生の女の子だよ?人並みの悩みごとだってたくさん抱えているよ。思春期だもん」プニプニ
栞子「そ、そうですか……////」
しずく「うん。だからさ、栞子さん。いつか、私が困って潰れちゃいそうになった時には……」
ソーッ…
しずく「いつか私のこと、助けにきてねっ♪栞子さん♡」
栞子「!?////」
しずく「な~んてね、えへへ。じゃあね!」テテッ!
栞子「ま、待って下さい!?さっきのってどういう意味です
バタン!!
栞子「……/////」
ポツーン
栞子「そ、そうですか……////」
しずく「うん。だからさ、栞子さん。いつか、私が困って潰れちゃいそうになった時には……」
ソーッ…
しずく「いつか私のこと、助けにきてねっ♪栞子さん♡」
栞子「!?////」
しずく「な~んてね、えへへ。じゃあね!」テテッ!
栞子「ま、待って下さい!?さっきのってどういう意味です
バタン!!
栞子「……/////」
ポツーン
20: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 19:59:58.10 ID:qBrk0hHY
しずく「……」
テクテク
しずく(……////)
ドキドキ
しずく「……♪」
テテッ!
この後めちゃくちゃ練習に身が入りましたとさ。めでたしめでたし
テクテク
しずく(……////)
ドキドキ
しずく「……♪」
テテッ!
この後めちゃくちゃ練習に身が入りましたとさ。めでたしめでたし
21: (もんじゃ) 2022/06/23(木) 20:00:17.17 ID:qBrk0hHY
終わりです。お粗末様でした
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1655980573/