【SS】かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのん「歌詞が思いつかないの♫」

かのん「どうしようマルガレーテちゃん！」

ウィーン「仕方がないわね澁谷かのん。ほら、ここにこんなフレーズを入れたら
　　　　どう？」

かのん「あ、ステキかも！　そしたらこう続けて……うん！　歌詞の続きがどんどん
　　　浮かんできた！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「英語のテストがやばいの♫」

かのん「助けてマルガレーテちゃん！」

ウィーン「はぁ……あなた翻訳家の娘のくせに英語苦手なの？」

かのん「それは関係ないよ！」

ウィーン「だいたい私は学年下だしドイツ人なんだけど」

かのん「それでも私よりも英語出来るでしょ……」

ウィーン「仕方ないわね。教科書を持ってきなさい」

かのん「うん！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「髪が上手くきまらないの♫」

かのん「雨のせいでボサボサが直らなくて……」

ウィーン「いつもボサボサみたいなものじゃない」

かのん「なっ、違うもん！　いつもはもっとちゃんとしてるもん！」

かのん「あ～寝坊しなきゃ家でもっとしっかり直せたのに……」

ウィーン「仕方ないわね……ブラシしてあげるからジッとしてなさい」

かのん「うん！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「部室にセミが入ってきたの♫」

かのん「窓を開けてたらいきなり入ってきて～」

ウィーン「あのカーテンのところに止まっているヤツね……他の部員はまだなの？」

かのん「みんなまだしばらく来ないよ～。どうしようマルガレーテちゃん～」

ウィーン「と、とりあえず若菜四季か桜小路きな子あたりが来るまで刺激しないよう
　　　　にそっとしておきましょう……」

かのん「う、うん……」

セミ「ジージジジジジジジーーーーーッ！！！」

かのん・ウィーン「ひいっ！！？」ﾋﾞｸｯ
　

かのん「聞いてマルひっ、レーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞ひっ、てマルガレーテ」

かのん「さっきからしゃっくりが止まひっ、ないの♫」

かのん「ひっく……どうしようマルガレーテちゃん……ひっく」

ウィーン「そうね。大きく息を吸ってみて」

かのん「うん……すぅ～」

ウィーン「もっともっとよ。限界まで。肺の中が満タンになるように」

かのん「すぅ～～～～～……」

ウィーン「じゃあそのまま1分間息を止めて」

かのん「ん……」

～間～

ウィーン「じゃあ吐いてみて」

かのん「ぷはぁ～」

ウィーン「どう？　しゃっくりは」

かのん「んー……止まった！　しゃっくり止まったよマルガレーテちゃん！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「聞いてマルガレーテ、ありあが口聞いてくれないの♫」

かのん「どーしようマルガレーテちゃん」

ウィーン「話はありあから聞いてるわ。ありあのプリンを勝手に食べちゃったんで
　　　　すって？」

かのん「うん……ちょっと宿題で疲れててなんか甘いものが食べたいなーって思って
　　　た時に冷蔵庫開けたらちょうどプリンがあったもんだからつい……」

ウィーン「はぁ……それは完全に貴女が悪いんじゃない。しっかり誠意をもって謝る
　　　　しかないんじゃない？」

かのん「そうなんだけど……全然取りつく島もなくて……」

ウィーン「仕方ないわね……私もありあに許すように頼んであげるから。とりあえず
　　　　後でプリンを買いにいきましょう」

かのん「うん！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「このゲームのボスが倒せっないの♫」

ウィーン「貴女、歌詞作りもやらずに何をやっているのよ……」

かのん「いや～どうしてもここだけ気になっちゃって……」

かのん「このボスを倒したら一旦止めようと思ったんだけどすっごく強くってさぁ～」

ウィーン「仕方ないわね。私も協力プレイしてあげるわ」

～間～

かのん「あ……」

ウィーン「負けた……」

かのん「マルガレーテちゃん……」

ウィーン「くっ……もう一度挑戦するわよ！」

かのん「うん！」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「朝からちょっと喉が痛いの♫」

ウィーン「はぁ！？　風邪をひいたの！？」

かのん「うん……どうだろ。ちょっと乾燥でやられただけかも」

ウィーン「なんで学校に来てるのよ！　休まないとダメじゃない！」

かのん「いやそんな大袈裟な……そこまで大した症状じゃ……」

ウィーン「何言ってるのよ！　澁谷かのん大事な声がダメになったらどうするの！」

かのん「マルガレーテちゃん……」

ウィーン「あ、いや、今のは……とりあえずこの飴を舐めてなさい！　今日は部活は
　　　　休んで少しでも具合が悪くなったらすぐに帰ること。いいわね！」

かのん「うん」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「すっかり喉が治っちゃった♫」

かのん「一晩寝たらすっかり痛くなくなってて……やっぱり風邪じゃなかったみたい」

ウィーン「そ、そう……悪かったわね余計なお世話をしてしまって」

かのん「ううん、そんなこと。マルガレーテちゃんが心配してくれてとっても嬉し
　　　かったよ」

ウィーン「べ、別に心配なんて……」

かのん「ふふふ」
　

かのん「聞いてマルガレーテ、ちょっと言いにくいんだけど♫聞いてマルガレーテ」

かのん「いつも助けてくれて嬉しいよ♫」

ウィーン「澁谷かのん……」

かのん「聞いてくれて、ありがとう♫ マルガレーテちゃん♫」
　

ウィーン「聞いて澁谷かのん、ちょっと言いにくんだけど♫聞いて澁谷かのん」

ウィーン「貴女の歌声は素敵よ♫」

かのん「！！」

ウィーン「私は、大好き、澁谷かのん♫」

かのん「マルガレーテちゃん……」

ウィーン「…………/////」
　

澁谷かのんとマルガレーテふたりはとても仲良し～♫

音楽に満ちた素敵な学校に、一緒に～通ってる～♫


澁谷かのんとマルガレーテ二人とも歌が好き～♫

大きな木の生えた中庭で、一緒に～歌ってる～♫




　

ちな原曲
「きいてアロエリーナ　きいてマルゲリータ」は
ニコニコ動画にフルバージョンがアップされている
　

調べたら2001年のCMソングらしい
　

もっと昔かとおもった
　

令和ヤングには意味がわかりません・・・。
　

ナウなヤングにバカウケだな