1: 2020/05/08(金) 23:23:29.71 ID:6eINoZLO
~朝~
ワークワクカナエルストーリー ドーウナルカハボクラシーダーイ
あなた「…朝だ…」
あなた「眠いけど…起きるかぁ…」モゾッ
ビキッッッ!!!
あなた「───あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」
ワークワクカナエルストーリー ドーウナルカハボクラシーダーイ
あなた「…朝だ…」
あなた「眠いけど…起きるかぁ…」モゾッ
ビキッッッ!!!
あなた「───あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」
2: 2020/05/08(金) 23:23:54.01 ID:6eINoZLO
あなた「いっっっったぁ!?」ズグンズグン
あなた「右ッ…!首、肩、うわ、なにこれ痛ッ…!!」
あなた(多分ぶつけてはない、折れてたらこんなもんじゃ済まない、でも泣きかけるくらいには痛い!!)
あなた「っはぁ…はぁ…お、落ち着こう…」ズキズキ
あなた「肩と首を動かさなければ激痛ってほどじゃない…」
あなた「…寝違えだこれ」
あなた「右ッ…!首、肩、うわ、なにこれ痛ッ…!!」
あなた(多分ぶつけてはない、折れてたらこんなもんじゃ済まない、でも泣きかけるくらいには痛い!!)
あなた「っはぁ…はぁ…お、落ち着こう…」ズキズキ
あなた「肩と首を動かさなければ激痛ってほどじゃない…」
あなた「…寝違えだこれ」
3: 2020/05/08(金) 23:24:35.71 ID:6eINoZLO
あなた「洗顔とか歯磨きは左手でもなんとかなったから良いとして」
あなた「着替えとか色々しなきゃだけど、まず痛みを多少で減らせる方法は…」
あなた「…冷湿布を1時間くらい。なら着替えの時についでで貼ればいっか」
あなた「よっ、と」モゾモゾ
あなた「片腕でって予想以上に脱ぎづらい…前開きの着てれば良かった」モゾモゾ
あなた「しかもうっかり肩か首が動くと…」ビキッ
あなた「あ゛あ゛あ゛」
あなた「辛っ…きっつ…寝違えとか字面は間抜けなクセにこんな痛いの…?」
あなた「で、でもそろそろ着替えとかないと歩夢ちゃんが来ちゃうし」
<オジャマシマス
あなた「なんとなくそんな気はしてた」
あなた「着替えとか色々しなきゃだけど、まず痛みを多少で減らせる方法は…」
あなた「…冷湿布を1時間くらい。なら着替えの時についでで貼ればいっか」
あなた「よっ、と」モゾモゾ
あなた「片腕でって予想以上に脱ぎづらい…前開きの着てれば良かった」モゾモゾ
あなた「しかもうっかり肩か首が動くと…」ビキッ
あなた「あ゛あ゛あ゛」
あなた「辛っ…きっつ…寝違えとか字面は間抜けなクセにこんな痛いの…?」
あなた「で、でもそろそろ着替えとかないと歩夢ちゃんが来ちゃうし」
<オジャマシマス
あなた「なんとなくそんな気はしてた」
4: 2020/05/08(金) 23:25:00.72 ID:6eINoZLO
コンコン
歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」
あなた「あっ、ちょっと待ってて歩夢ちゃん、今着替えるから」
歩夢「はーい。それじゃリビングで待ってるね」
あなた(食べるべきなのは朝ごはんなんだよ!時間を食ってる場合じゃない!)
あなた(こういうのはもう気合いでどうにかするしかない!着替えがなんだ!!行くぞ!!)
ズキィッ!!!
あなた「っあ゛あ゛あ゛!」
歩夢「大丈夫!?どうしたの!?」
ガチャッ!!
歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」
あなた「あっ、ちょっと待ってて歩夢ちゃん、今着替えるから」
歩夢「はーい。それじゃリビングで待ってるね」
あなた(食べるべきなのは朝ごはんなんだよ!時間を食ってる場合じゃない!)
あなた(こういうのはもう気合いでどうにかするしかない!着替えがなんだ!!行くぞ!!)
ズキィッ!!!
あなた「っあ゛あ゛あ゛!」
歩夢「大丈夫!?どうしたの!?」
ガチャッ!!
5: 2020/05/08(金) 23:25:55.94 ID:6eINoZLO
ジャミラごっこ状態のあなた「あっ」
歩夢「えっ」
歩夢「えっ」
6: 2020/05/08(金) 23:26:20.02 ID:6eINoZLO
歩夢「寝違えちゃって、首と肩が痛くて上手く着替えられなかったんだね」
歩夢「いきなり呻き声が聞こえたからビックリしちゃった」
ジャミラあなた「お騒がせしました…」
歩夢「片手だと難しいんだよね?」
ジャミラあなた「この通りの有り様だね」
歩夢「それなら、私に任せて」
ジャミラあなた「え?」
歩夢「着替えるの、手伝うよ」
歩夢「いきなり呻き声が聞こえたからビックリしちゃった」
ジャミラあなた「お騒がせしました…」
歩夢「片手だと難しいんだよね?」
ジャミラあなた「この通りの有り様だね」
歩夢「それなら、私に任せて」
ジャミラあなた「え?」
歩夢「着替えるの、手伝うよ」
8: 2020/05/08(金) 23:27:16.50 ID:6eINoZLO
~間~
あなた(まさかこの歳になって同い年の子に着替えを手伝ってもらうとは…)カアァ
歩夢「はい、口開けて♪」
あなた「あー…む」モグモグ
あなた(ご飯も食べさせてもらっちゃってるし)
あなた「ごめんね歩夢ちゃん、お昼はおにぎりとかパンとか、片手で食べられるやつにするから」
歩夢「えっ?でも私、あなたの分のお弁当も作ってあるよ?」
あなた「そうなの?それを無駄にはしたくないなぁ…歩夢ちゃんのお弁当美味しいし、どうしよう」
歩夢「大丈夫、今みたいに私が食べさせてあげる♪」
あなた「えぇ!?」
あなた「で、でも、それしかないか…それじゃあ、お世話になります」ペコッ
歩夢「困った時はお互い様だよ。それに幼馴染なんだから、これくらい気にしないで?」
あなた(歩夢ちゃん、なんだかすごく機嫌が良い気がする。気のせいかな?)
あなた(まさかこの歳になって同い年の子に着替えを手伝ってもらうとは…)カアァ
歩夢「はい、口開けて♪」
あなた「あー…む」モグモグ
あなた(ご飯も食べさせてもらっちゃってるし)
あなた「ごめんね歩夢ちゃん、お昼はおにぎりとかパンとか、片手で食べられるやつにするから」
歩夢「えっ?でも私、あなたの分のお弁当も作ってあるよ?」
あなた「そうなの?それを無駄にはしたくないなぁ…歩夢ちゃんのお弁当美味しいし、どうしよう」
歩夢「大丈夫、今みたいに私が食べさせてあげる♪」
あなた「えぇ!?」
あなた「で、でも、それしかないか…それじゃあ、お世話になります」ペコッ
歩夢「困った時はお互い様だよ。それに幼馴染なんだから、これくらい気にしないで?」
あなた(歩夢ちゃん、なんだかすごく機嫌が良い気がする。気のせいかな?)
9: 2020/05/08(金) 23:27:48.55 ID:6eINoZLO
歩夢「髪も片手じゃ結べないよね?やってあげるから楽にしてて」
あなた「崩れちゃったら直せないから下ろしたままでも良いよ?」
歩夢「良いから。私に任せて」
あなた「う、うん、じゃあお願い」
歩夢「はーい♪」ルンッ
あなた(いや気のせいじゃない、ご機嫌だ)
歩夢「あなたの髪を結んであげるの、久し振りかも」
あなた「そうだったっけ?」
あなた「あー…でも、髪をやってもらって、歩夢ちゃんの手で安心して眠くなっちゃう感じ…懐かしいな」
歩夢「ふふっ、朝なんだから頑張って起きててね」
あなた「んー…」ウト…カクッ
ビキッッ!!
あなた「───っあ゛!!!」
歩夢「だ、大丈夫!?」
あなた「崩れちゃったら直せないから下ろしたままでも良いよ?」
歩夢「良いから。私に任せて」
あなた「う、うん、じゃあお願い」
歩夢「はーい♪」ルンッ
あなた(いや気のせいじゃない、ご機嫌だ)
歩夢「あなたの髪を結んであげるの、久し振りかも」
あなた「そうだったっけ?」
あなた「あー…でも、髪をやってもらって、歩夢ちゃんの手で安心して眠くなっちゃう感じ…懐かしいな」
歩夢「ふふっ、朝なんだから頑張って起きててね」
あなた「んー…」ウト…カクッ
ビキッッ!!
あなた「───っあ゛!!!」
歩夢「だ、大丈夫!?」
11: 2020/05/08(金) 23:28:13.49 ID:6eINoZLO
あなた「今日の授業は絶対居眠りしないで済むね。ノートは取れないけど」
歩夢「あなたのそういう前向きなところ、好きだな」
あなた「歩夢ちゃんが居てくれて良かった。私ひとりだったら家から出ることも叶わなかったかも」
歩夢「大げさ…でもないかな?さっきの反応とか見てると相当痛そうだよね」
あなた「普通の怪我と質の違った痛さがあるね…首と肩に気をつけても、思わぬところで響くから油断できないや」
歩夢「気をつけないといけない箇所がたくさんあるんだね…」
あなた「家を出る時間までもう少しあるから、可動域を確かめておこうかな?」
あなた「それによってどれくらい慎重に行動すればいいか分かるだろうし」
歩夢「その…知っておくことは大事だけど、無理はしないでね」
あなた「大丈夫大丈夫、ダメなラインは分かるよ」
歩夢「あなたのそういう前向きなところ、好きだな」
あなた「歩夢ちゃんが居てくれて良かった。私ひとりだったら家から出ることも叶わなかったかも」
歩夢「大げさ…でもないかな?さっきの反応とか見てると相当痛そうだよね」
あなた「普通の怪我と質の違った痛さがあるね…首と肩に気をつけても、思わぬところで響くから油断できないや」
歩夢「気をつけないといけない箇所がたくさんあるんだね…」
あなた「家を出る時間までもう少しあるから、可動域を確かめておこうかな?」
あなた「それによってどれくらい慎重に行動すればいいか分かるだろうし」
歩夢「その…知っておくことは大事だけど、無理はしないでね」
あなた「大丈夫大丈夫、ダメなラインは分かるよ」
14: 2020/05/08(金) 23:28:39.41 ID:6eINoZLO
あなた「フーッ…フーッ…!」カヒュー…カヒュー…
歩夢「も、もうやめよう?だいたい分かったでしょ?それ以上厳密に確かめなくて良いよっ!」
あなた「いやでも…左右はダメでも前後なら動かせるかも…」プルプル…
歩夢「私…私、これ以上痛がるあなたを見たくない」グスン
あなた「!」
あなた「ご、ごめんね歩夢ちゃん。痛すぎて寝違えに対して意味のわからない意地を張っちゃった」
あなた「…まとめると、首は右にはほとんど回せない。左には45度くらいなら大丈夫」
あなた「右肩は動かすと終わり、指と手首は大丈夫、肘を動かすと響く」
あなた「猫背とか巻き肩っぽい姿勢になってもダメ、って感じかな」
歩夢「動かしちゃダメなのは分かりやすいけど、響くのも気を付けないといけないんだね…」
あなた「我慢の効く範囲だから、大丈夫といえば大丈夫だけどね」
歩夢「も、もうやめよう?だいたい分かったでしょ?それ以上厳密に確かめなくて良いよっ!」
あなた「いやでも…左右はダメでも前後なら動かせるかも…」プルプル…
歩夢「私…私、これ以上痛がるあなたを見たくない」グスン
あなた「!」
あなた「ご、ごめんね歩夢ちゃん。痛すぎて寝違えに対して意味のわからない意地を張っちゃった」
あなた「…まとめると、首は右にはほとんど回せない。左には45度くらいなら大丈夫」
あなた「右肩は動かすと終わり、指と手首は大丈夫、肘を動かすと響く」
あなた「猫背とか巻き肩っぽい姿勢になってもダメ、って感じかな」
歩夢「動かしちゃダメなのは分かりやすいけど、響くのも気を付けないといけないんだね…」
あなた「我慢の効く範囲だから、大丈夫といえば大丈夫だけどね」
15: 2020/05/08(金) 23:29:01.99 ID:6eINoZLO
歩夢「そろそろ家出る時間だけど、平気?」
あなた「うん。あとは外で迂闊に何かにぶつかったりしなければいいな」
歩夢「一緒にいるときは私がなるべく気をつけるようにするけど…」
あなた「まあ、今ここで色々言ってても仕方がないし、行こうか」
あなた「うん。あとは外で迂闊に何かにぶつかったりしなければいいな」
歩夢「一緒にいるときは私がなるべく気をつけるようにするけど…」
あなた「まあ、今ここで色々言ってても仕方がないし、行こうか」
16: 2020/05/08(金) 23:29:45.05 ID:6eINoZLO
電車内
あなた「…っ」ビクッ
あなた(毎朝の通学ラッシュ…この路線はすし詰めってほどじゃないけど、混んでるには混んでる)
あなた(揺れたら近くの人と肩がぶつかりそう。仕方ないことだけど、ちょっと怖いな…)
歩夢「…ねえ、こっち来て」
あなた「え?扉の前…?」
歩夢「ここまで来たら、あとは着くまで反対側のドアしか開かないから」トンッ
歩夢「私が守るよ。怖がらなくていいからね」ニコッ
あなた「あ、ありがとう、歩夢ちゃん」
あなた(これが所謂『壁ドン』って状態か…)
あなた(なんだろう、ドキドキするより…安心するな)
歩夢「…」ドキドキ
カタンコトン カタンコトン
あなた「っんぐぅ」ビキッ
あなた(それはそれとして電車の振動でも響くなこの痛み)
あなた「…っ」ビクッ
あなた(毎朝の通学ラッシュ…この路線はすし詰めってほどじゃないけど、混んでるには混んでる)
あなた(揺れたら近くの人と肩がぶつかりそう。仕方ないことだけど、ちょっと怖いな…)
歩夢「…ねえ、こっち来て」
あなた「え?扉の前…?」
歩夢「ここまで来たら、あとは着くまで反対側のドアしか開かないから」トンッ
歩夢「私が守るよ。怖がらなくていいからね」ニコッ
あなた「あ、ありがとう、歩夢ちゃん」
あなた(これが所謂『壁ドン』って状態か…)
あなた(なんだろう、ドキドキするより…安心するな)
歩夢「…」ドキドキ
カタンコトン カタンコトン
あなた「っんぐぅ」ビキッ
あなた(それはそれとして電車の振動でも響くなこの痛み)
17: 2020/05/08(金) 23:30:34.26 ID:6eINoZLO
虹ヶ咲学園・最寄り駅
かすみ「あっ!先輩と歩夢先輩、おはようございますっ」タッ!
歩夢「かすみちゃん、おはよう!」
あなた「おはよう!こーら、走ると危ないよ?」
かすみ「えへへっ、すぐに先輩の近くに行きたくて♡」ダキッ
歩夢「あっ」
あなた「っん゛ん゛!!」ズキィッッ
かすみ「先輩!?」
あなた(深呼吸、深呼吸、吸って吐いて、吸って吐いて、痛みを逃す)
かすみ「わっ、私、何か先輩に酷いこと…!?」オロオロ
あなた「大丈夫、大丈夫だから!かすみちゃんは何も悪いことしてないよ!」
かすみ「あっ!先輩と歩夢先輩、おはようございますっ」タッ!
歩夢「かすみちゃん、おはよう!」
あなた「おはよう!こーら、走ると危ないよ?」
かすみ「えへへっ、すぐに先輩の近くに行きたくて♡」ダキッ
歩夢「あっ」
あなた「っん゛ん゛!!」ズキィッッ
かすみ「先輩!?」
あなた(深呼吸、深呼吸、吸って吐いて、吸って吐いて、痛みを逃す)
かすみ「わっ、私、何か先輩に酷いこと…!?」オロオロ
あなた「大丈夫、大丈夫だから!かすみちゃんは何も悪いことしてないよ!」
18: 2020/05/08(金) 23:31:05.49 ID:6eINoZLO
かすみ「なるほど、寝違えですか…」
かすみ「かすみん、ホントに先輩に何かしちゃったんじゃないかって…」ウルウル
あなた「全然大丈夫だよ。びっくりさせちゃってごめん」
歩夢「私も、もっと早いタイミングで言えば良かったね。ごめんね」
かすみ「聞いたことない声出てましたし、結構痛い…ですか?」
あなた「強がってても仕方ないから言っちゃうけど、だいぶだね」
かすみ「そうですか…かすみんも昔一回二回なったことはありますけど、確かにきついですもんね」
かすみ「むー、先輩と手を繋いだりギュッてできないのは残念ですけど…我慢します」
あなた「ありがとう、かすみちゃん。左だとちょっとぎこちないかもしれないけど…」ナデナデ
あなた「朝からかすみちゃんの顔が見られて嬉しいよ。毎日元気になれるんだ」ナデナデ
かすみ「あっ…えへへっ、左手でも先輩のナデナデ、嬉しいです♡」
かすみ「かすみん、ホントに先輩に何かしちゃったんじゃないかって…」ウルウル
あなた「全然大丈夫だよ。びっくりさせちゃってごめん」
歩夢「私も、もっと早いタイミングで言えば良かったね。ごめんね」
かすみ「聞いたことない声出てましたし、結構痛い…ですか?」
あなた「強がってても仕方ないから言っちゃうけど、だいぶだね」
かすみ「そうですか…かすみんも昔一回二回なったことはありますけど、確かにきついですもんね」
かすみ「むー、先輩と手を繋いだりギュッてできないのは残念ですけど…我慢します」
あなた「ありがとう、かすみちゃん。左だとちょっとぎこちないかもしれないけど…」ナデナデ
あなた「朝からかすみちゃんの顔が見られて嬉しいよ。毎日元気になれるんだ」ナデナデ
かすみ「あっ…えへへっ、左手でも先輩のナデナデ、嬉しいです♡」
19: 2020/05/08(金) 23:32:00.80 ID:6eINoZLO
~間~
あなた(ようやく昼休みか、長かった…)
あなた(授業はちゃんと聞いておいたし、ノートもクラスの子に見せてもらえることになったし、一応午前は乗り切れたかな)
あなた(2回くらい寝落ちしかけて呻いたことは置いておこう)
あなた(対価が果林さんのサインとは思わなかったけど…)
あなた(連絡はしておいたし、果林さんへのお礼も準備しないと)
ガラッ
歩夢「あっ、今日は授業中に寝てなかったんだね♪」
あなた「も、もう!私のことは良いからお昼行こ!」
歩夢「ふふっ、はーい」
あなた(ようやく昼休みか、長かった…)
あなた(授業はちゃんと聞いておいたし、ノートもクラスの子に見せてもらえることになったし、一応午前は乗り切れたかな)
あなた(2回くらい寝落ちしかけて呻いたことは置いておこう)
あなた(対価が果林さんのサインとは思わなかったけど…)
あなた(連絡はしておいたし、果林さんへのお礼も準備しないと)
ガラッ
歩夢「あっ、今日は授業中に寝てなかったんだね♪」
あなた「も、もう!私のことは良いからお昼行こ!」
歩夢「ふふっ、はーい」
20: 2020/05/08(金) 23:32:28.00 ID:6eINoZLO
中庭
歩夢「今日は良いお天気だし、こっちの方が人も少ないし、お弁当作ってきて良かった♪」
あなた「うん、ありがとう歩夢ちゃん!」
あなた(いつもみたいに卵焼きを何個かくらいなら良いけど、丸々全部食べさせてもらうのを食堂で、っていうのは流石に恥ずかしいし)
歩夢「ベンチも空いてるし、ここにしようか」
あなた「えっと…歩夢ちゃんが食べ終わってからで良いからね?」
歩夢「そんなのダメだよ。お腹が空いてるあなたの前で私だけ食べてるなんて」
歩夢「順番こにするから、あなたは気にしないで?」
あなた「何から何までお世話になります」
通りすがりの彼方「…?あれはー…」トコトコ
歩夢「今日は良いお天気だし、こっちの方が人も少ないし、お弁当作ってきて良かった♪」
あなた「うん、ありがとう歩夢ちゃん!」
あなた(いつもみたいに卵焼きを何個かくらいなら良いけど、丸々全部食べさせてもらうのを食堂で、っていうのは流石に恥ずかしいし)
歩夢「ベンチも空いてるし、ここにしようか」
あなた「えっと…歩夢ちゃんが食べ終わってからで良いからね?」
歩夢「そんなのダメだよ。お腹が空いてるあなたの前で私だけ食べてるなんて」
歩夢「順番こにするから、あなたは気にしないで?」
あなた「何から何までお世話になります」
通りすがりの彼方「…?あれはー…」トコトコ
21: 2020/05/08(金) 23:32:54.77 ID:6eINoZLO
彼方「あなたと歩夢ちゃんだ~。2人ともご飯~?」ノシッ
あなた「こんにちは彼方ざっあ゛あ゛!」ビキビキッ!
歩夢「あっ」
彼方「!?」
あなた(デジャビュがすごい!痛みもすごい!!でもあったかくて良い匂い!!)
~説明中~
彼方「寝違えちゃってたのか~。ごめんね、痛かったよね」
あなた「ううん、彼方さんは悪くないよ。見ただけでわかる訳ないし」
彼方「ほんとにごめんねぇ…」
彼方「しばらくは抱きつかない方が良いだろうから、歩夢ちゃんにお願いするよ~」ノシッ
歩夢「わっ…!か、彼方さんっ」
あなた「こんにちは彼方ざっあ゛あ゛!」ビキビキッ!
歩夢「あっ」
彼方「!?」
あなた(デジャビュがすごい!痛みもすごい!!でもあったかくて良い匂い!!)
~説明中~
彼方「寝違えちゃってたのか~。ごめんね、痛かったよね」
あなた「ううん、彼方さんは悪くないよ。見ただけでわかる訳ないし」
彼方「ほんとにごめんねぇ…」
彼方「しばらくは抱きつかない方が良いだろうから、歩夢ちゃんにお願いするよ~」ノシッ
歩夢「わっ…!か、彼方さんっ」
22: 2020/05/08(金) 23:33:23.66 ID:6eINoZLO
彼方「あなたは腕に収まる感じだけど、歩夢ちゃんは寄りかかれる感じだね~」
彼方「なんだかやさしい匂いもするし、よく眠れそう~…」
歩夢「抱き枕にされるのは良いですけど、せめてご飯は食べてからにしましょう…?」
彼方「んー…それもそうだね~」
彼方「お昼、彼方ちゃんも一緒でいーい?」
歩夢「もちろんです。あなたも良いよね?」
あなた「うん!」
彼方「ありがと~。それならお礼に、彼方ちゃん特製のおかずをそれぞれ分けて進ぜよ~」
彼方「なんだかやさしい匂いもするし、よく眠れそう~…」
歩夢「抱き枕にされるのは良いですけど、せめてご飯は食べてからにしましょう…?」
彼方「んー…それもそうだね~」
彼方「お昼、彼方ちゃんも一緒でいーい?」
歩夢「もちろんです。あなたも良いよね?」
あなた「うん!」
彼方「ありがと~。それならお礼に、彼方ちゃん特製のおかずをそれぞれ分けて進ぜよ~」
23: 2020/05/08(金) 23:33:53.34 ID:6eINoZLO
~間~
あなた「歩夢ちゃんのお弁当も彼方さんのお弁当も美味しかった~!」
あなた「それに、歩夢ちゃんの卵焼き、彼方さんも美味しいって言ってたね!特待生のお墨付きだよ!」
歩夢「うん、ふたりとも美味しそうに食べてくれて嬉しかったよ」
あなた「2人に食べさせて貰ったぶん、いつもより食べ過ぎたまであるなあ」
あなた「絶対眠くなるだろうけど、寝るに寝られないや…」
歩夢「こんなことがなくても授業は寝ちゃダメだよ?」
あなた「うっ、首肩以外に耳も痛い」
果林「あら、キミ達お昼帰りかしら。ちょうどよかったわ」
歩夢「果林さん?」
果林「…先に言っておくけど、迷って2年生の階に来たわけじゃないからね」
あなた「そんなこと思ってないよ?」
あなた「歩夢ちゃんのお弁当も彼方さんのお弁当も美味しかった~!」
あなた「それに、歩夢ちゃんの卵焼き、彼方さんも美味しいって言ってたね!特待生のお墨付きだよ!」
歩夢「うん、ふたりとも美味しそうに食べてくれて嬉しかったよ」
あなた「2人に食べさせて貰ったぶん、いつもより食べ過ぎたまであるなあ」
あなた「絶対眠くなるだろうけど、寝るに寝られないや…」
歩夢「こんなことがなくても授業は寝ちゃダメだよ?」
あなた「うっ、首肩以外に耳も痛い」
果林「あら、キミ達お昼帰りかしら。ちょうどよかったわ」
歩夢「果林さん?」
果林「…先に言っておくけど、迷って2年生の階に来たわけじゃないからね」
あなた「そんなこと思ってないよ?」
24: 2020/05/08(金) 23:34:56.59 ID:6eINoZLO
果林「次の授業が移動教室なの。この階も通るから、キミがいたらついでに渡しちゃおうと思って」
あなた「渡すって、もしかして」
果林「ええ、私のサイン。さっき連絡くれたでしょう?お友達が欲しがってたって」
果林「色紙が手元になかったから、デザインで使ってるスケッチブックのページになっちゃったけど」
あなた「ありがとう!教室に着いたら早速渡すね。果林さんにも今度お礼するから」
果林「あら、これくらい良いわよ。でも…そう言ってもらえるなら、期待しちゃおうかしら♡」
あなた「が、頑張るけどお手柔らかに…!」
果林「さぁ、どうしようかしらね?…って」
果林「…ねえキミ、どこか痛めてる?」
あなた「へっ!?」
歩夢「果林さん、分かるんですか?」
果林「歩き方と立ち方がいつもと違うもの。足取りは平気そうだけれど…肩か、体幹辺りかしら」
あなた「す、凄い、ほとんど当たってる」
あなた「渡すって、もしかして」
果林「ええ、私のサイン。さっき連絡くれたでしょう?お友達が欲しがってたって」
果林「色紙が手元になかったから、デザインで使ってるスケッチブックのページになっちゃったけど」
あなた「ありがとう!教室に着いたら早速渡すね。果林さんにも今度お礼するから」
果林「あら、これくらい良いわよ。でも…そう言ってもらえるなら、期待しちゃおうかしら♡」
あなた「が、頑張るけどお手柔らかに…!」
果林「さぁ、どうしようかしらね?…って」
果林「…ねえキミ、どこか痛めてる?」
あなた「へっ!?」
歩夢「果林さん、分かるんですか?」
果林「歩き方と立ち方がいつもと違うもの。足取りは平気そうだけれど…肩か、体幹辺りかしら」
あなた「す、凄い、ほとんど当たってる」
25: 2020/05/08(金) 23:35:33.46 ID:6eINoZLO
果林「うふふ、読モだけれど、一応モデルの端くれよ?」
果林「歩き方の不自然さくらい気付くわ。よく見ている相手なら尚更ね♪」
歩夢「わぁ、かっこいい…!」
果林「そう?ありがと♪」
果林「キミも、練習を見ていて欲しいのは本当だけど、無理だけはしちゃダメよ」
果林「もし無茶してるって分かったら…オシオキ、しちゃうからね?」ズイッ
あなた「う、うん」ドキ
果林「それじゃあ、また放課後に会いましょう♪」
スタスタ
歩夢「や、やっぱり、果林さんって…」
あなた「…うん、オトナだ……!」ドキドキ
果林「歩き方の不自然さくらい気付くわ。よく見ている相手なら尚更ね♪」
歩夢「わぁ、かっこいい…!」
果林「そう?ありがと♪」
果林「キミも、練習を見ていて欲しいのは本当だけど、無理だけはしちゃダメよ」
果林「もし無茶してるって分かったら…オシオキ、しちゃうからね?」ズイッ
あなた「う、うん」ドキ
果林「それじゃあ、また放課後に会いましょう♪」
スタスタ
歩夢「や、やっぱり、果林さんって…」
あなた「…うん、オトナだ……!」ドキドキ
26: 2020/05/08(金) 23:35:59.53 ID:6eINoZLO
~放課後~
部室
璃奈「寝違えって、はっきりと原因は分かってないみたい」
愛「軽度の肉離れとか捻挫とかって書いてあるページもあれば、外傷じゃなくて症状って言ってるページもあるね」
璃奈「CTを撮っても写らないなにかが筋肉か神経に起きてるらしい。冷やすのと安静が一番だって」
あなた「やっぱそうなるよね…これだけ痛いのに原因不明ってびっくりしたけど」
愛「原理は分からなくても痛いのには違いないもんね、寝違えだけに!」
あなた「あははっ、愛ちゃんってばっあ゛あ゛あ゛」ズキィッ!!
璃奈「あ、愛さん!」
愛「ご、ごめん!大笑いしても響いちゃうんだ…」
あなた「だっ、大丈夫、私は平気だから2人とも練習始めてて?」
部室
璃奈「寝違えって、はっきりと原因は分かってないみたい」
愛「軽度の肉離れとか捻挫とかって書いてあるページもあれば、外傷じゃなくて症状って言ってるページもあるね」
璃奈「CTを撮っても写らないなにかが筋肉か神経に起きてるらしい。冷やすのと安静が一番だって」
あなた「やっぱそうなるよね…これだけ痛いのに原因不明ってびっくりしたけど」
愛「原理は分からなくても痛いのには違いないもんね、寝違えだけに!」
あなた「あははっ、愛ちゃんってばっあ゛あ゛あ゛」ズキィッ!!
璃奈「あ、愛さん!」
愛「ご、ごめん!大笑いしても響いちゃうんだ…」
あなた「だっ、大丈夫、私は平気だから2人とも練習始めてて?」
27: 2020/05/08(金) 23:36:29.21 ID:6eINoZLO
愛「分かった。君は無理しないようにね。とにかく安静にせい!安静だけに!」
あなた「んふっ、やめふふっあ゛あ゛あ゛あ゛!!」ビキビキッ!
璃奈「愛さん!!」
愛「ごめんごめん!ホントごめん!脊髄反射で!!」
あなた「今日イチ…今日イチのやつ来た…」コヒュー…
エマ「…愛ちゃん、ソファーの上で正座してるけどどうしたの?」
せつ菜「璃奈さんいわく『今の愛さんにはダジャレの社会的距離が必要』らしいです」
愛「…」愛さんボード『反省中』
あなた「んふっ、やめふふっあ゛あ゛あ゛あ゛!!」ビキビキッ!
璃奈「愛さん!!」
愛「ごめんごめん!ホントごめん!脊髄反射で!!」
あなた「今日イチ…今日イチのやつ来た…」コヒュー…
エマ「…愛ちゃん、ソファーの上で正座してるけどどうしたの?」
せつ菜「璃奈さんいわく『今の愛さんにはダジャレの社会的距離が必要』らしいです」
愛「…」愛さんボード『反省中』
28: 2020/05/08(金) 23:36:54.40 ID:6eINoZLO
あなた「なんか、ごめんね?私が寝違えたってだけなのに色々心配させちゃって」
せつ菜「いえ!曲作りのときもそうでしたが、むしろもっと私たちに頼って欲しいくらいです!」
せつ菜「という訳で…ちょっとだけ肩、失礼しますね。力は入れませんから」
あなた「え?うん、分かった」
せつ菜「では…」ソッ
あなた「っ…」
せつ菜「なるほど…左に比べて右の肩が張っていて、熱も持ってるみたいです」
せつ菜「朝に貼った冷湿布を剥がしてから、特に何もしていませんか?」
あなた「そういえば剥がしっぱなしで、張り替えたりはしてなかったや」
あなた「冷やし過ぎも良くないって聞いて…」
せつ菜「いえ!曲作りのときもそうでしたが、むしろもっと私たちに頼って欲しいくらいです!」
せつ菜「という訳で…ちょっとだけ肩、失礼しますね。力は入れませんから」
あなた「え?うん、分かった」
せつ菜「では…」ソッ
あなた「っ…」
せつ菜「なるほど…左に比べて右の肩が張っていて、熱も持ってるみたいです」
せつ菜「朝に貼った冷湿布を剥がしてから、特に何もしていませんか?」
あなた「そういえば剥がしっぱなしで、張り替えたりはしてなかったや」
あなた「冷やし過ぎも良くないって聞いて…」
29: 2020/05/08(金) 23:37:24.11 ID:6eINoZLO
せつ菜「それも合っていますが…数時間空いていますし、もう一度貼った方が痛みは治まりそうですね」
あなた「そっか。朝は痛さで半分パニックになってたから予備の湿布を持ってくるって発想が無かったな」
せつ菜「保健室でもらって来ましょうか?」
あなた「いや、本来は練習時間なのに悪いよ。それくらい自分で取りに」
しずく「私、湿布なら持ち歩いてます!」
せつ菜「ちょうどいいところに!…とはいえ、なぜ…?」
しずく「体育が球技だと、ちょっと体を打ってしまうことが多くて」
しずく「着替えもありますし、その度に保健室に寄ると次の授業にギリギリになってしまうので、持ち歩くようになりました」
あなた「苦手なのは仕方ないけど、怪我は本当に気を付けてね…?」
あなた「そっか。朝は痛さで半分パニックになってたから予備の湿布を持ってくるって発想が無かったな」
せつ菜「保健室でもらって来ましょうか?」
あなた「いや、本来は練習時間なのに悪いよ。それくらい自分で取りに」
しずく「私、湿布なら持ち歩いてます!」
せつ菜「ちょうどいいところに!…とはいえ、なぜ…?」
しずく「体育が球技だと、ちょっと体を打ってしまうことが多くて」
しずく「着替えもありますし、その度に保健室に寄ると次の授業にギリギリになってしまうので、持ち歩くようになりました」
あなた「苦手なのは仕方ないけど、怪我は本当に気を付けてね…?」
30: 2020/05/08(金) 23:37:49.15 ID:6eINoZLO
あなた「しずくちゃん、もし良ければなんだけど、その湿布1枚もらえないかな?」
しずく「全然構いませんよ。そのつもりで言いましたし、お役に立てて嬉しいです♪」
あなた「ありがとう!よーし、じゃあこれを貼っあ゛」
せつ菜「あっ」
しずく「あっ」
しずく「全然構いませんよ。そのつもりで言いましたし、お役に立てて嬉しいです♪」
あなた「ありがとう!よーし、じゃあこれを貼っあ゛」
せつ菜「あっ」
しずく「あっ」
31: 2020/05/08(金) 23:38:13.12 ID:6eINoZLO
あなた「……」
あなた「…………」ッスゥーー…
あなた「学ばない自分が恥ずかしい……」
せつ菜(ちょっと泣いてるような…?)
しずく「先輩!私がしますから!」
あなた「うん、お願いするね…」
しずく「元気出してください…では、右肩を出していただけますか?」
あなた「了解。よっ…と」プチッ プチッ
あなた「これで良いかな」シュルッ
しずく「っ…!」
あなた「しずくちゃん?」
しずく「は、はいっ!なんでもありません、大丈夫です!」
しずく「で、では…」ペリッ
しずく「…あっ」
あなた「…………」ッスゥーー…
あなた「学ばない自分が恥ずかしい……」
せつ菜(ちょっと泣いてるような…?)
しずく「先輩!私がしますから!」
あなた「うん、お願いするね…」
しずく「元気出してください…では、右肩を出していただけますか?」
あなた「了解。よっ…と」プチッ プチッ
あなた「これで良いかな」シュルッ
しずく「っ…!」
あなた「しずくちゃん?」
しずく「は、はいっ!なんでもありません、大丈夫です!」
しずく「で、では…」ペリッ
しずく「…あっ」
34: 2020/05/08(金) 23:38:50.57 ID:6eINoZLO
しずく「えっと、先輩。その、ですね」
あなた「?」
しずく「湿布の大きさ的に…少しだけ、し、下着の肩紐をずらしてもらっても…?」
あなた「あっ、そうだね。くっついちゃうもんね」
スルッ…
あなた「これで大丈夫そう?もうちょっとずらした方が良い?」
しずく「こっ、これくらいで大丈夫です!!」
しずく「じ、じゃあ、貼りますね。すみません、ちょっとヒヤッとすると思います」
しずく「…」ピトッ
あなた「っ!」ピクッ
しずく「フィルムを片方ずつ剥がして…」スーッ
あなた「んっ…ふふっ」
しずく「あっ、すみません…くすぐったかったですか?」
あなた「ちょっとだけ。響くほどじゃないから平気だよ」
しずく「良かった…あっ、ちょっとシワが寄ってしまったので、直しますね。もう少しだけ待ってください」
あなた「そんな細かいところまで気にしなくて良いけど…折角だからお願いしようかな」
しずく「はい。では、そのまま…」
あなた「?」
しずく「湿布の大きさ的に…少しだけ、し、下着の肩紐をずらしてもらっても…?」
あなた「あっ、そうだね。くっついちゃうもんね」
スルッ…
あなた「これで大丈夫そう?もうちょっとずらした方が良い?」
しずく「こっ、これくらいで大丈夫です!!」
しずく「じ、じゃあ、貼りますね。すみません、ちょっとヒヤッとすると思います」
しずく「…」ピトッ
あなた「っ!」ピクッ
しずく「フィルムを片方ずつ剥がして…」スーッ
あなた「んっ…ふふっ」
しずく「あっ、すみません…くすぐったかったですか?」
あなた「ちょっとだけ。響くほどじゃないから平気だよ」
しずく「良かった…あっ、ちょっとシワが寄ってしまったので、直しますね。もう少しだけ待ってください」
あなた「そんな細かいところまで気にしなくて良いけど…折角だからお願いしようかな」
しずく「はい。では、そのまま…」
35: 2020/05/08(金) 23:39:14.50 ID:6eINoZLO
せつ菜「……」ジーッ
せつ菜(な、何故でしょう…)
せつ菜(ただ湿布を貼っているだけの光景のはずなんですが…)
せつ菜(見てはいけないものを見ている気がします…!)ドギマギ
せつ菜(な、何故でしょう…)
せつ菜(ただ湿布を貼っているだけの光景のはずなんですが…)
せつ菜(見てはいけないものを見ている気がします…!)ドギマギ
36: 2020/05/08(金) 23:39:48.49 ID:6eINoZLO
あなた(せつ菜ちゃんに勧められた通り、貼り直したらちょっと楽になった気がする)
あなた(とはいえ一時的なものだけど…早く治らないかなぁ)
エマ「うーん…」
あなた「エマさん?どうかしたの?」
エマ「手を繋いだり抱きついたりすると痛んじゃうんだよね?」
エマ「それなら、あなたの頭を撫でるのもダメかなっ~て考えてたの」
あなた「わ、私のことだったんだ…」
エマ「ちょっとでも癒しになったら嬉しいし」
エマ「…ううん、どっちかと言えば、わたしがそうして落ち着きたいっていうのが本音かな」
エマ「…だめ、だよね?」
あなた(とはいえ一時的なものだけど…早く治らないかなぁ)
エマ「うーん…」
あなた「エマさん?どうかしたの?」
エマ「手を繋いだり抱きついたりすると痛んじゃうんだよね?」
エマ「それなら、あなたの頭を撫でるのもダメかなっ~て考えてたの」
あなた「わ、私のことだったんだ…」
エマ「ちょっとでも癒しになったら嬉しいし」
エマ「…ううん、どっちかと言えば、わたしがそうして落ち着きたいっていうのが本音かな」
エマ「…だめ、だよね?」
37: 2020/05/08(金) 23:40:22.26 ID:6eINoZLO
あなた「…えっと…」
あなた「左の方で、ソフトになら大丈夫かな」
エマ「ほんとう?ありがとう、嬉しいな~♪」ナデナデ
エマ「ケガ…じゃないんだっけ。でも、不調があるのって辛いよね。見てて心配だったの」
エマ「少しでも早く、あなたがいつも通りに過ごせますように」
あなた(エマさんの手、あったかくて気持ちいい…気を抜いたらすぐ寝ちゃいそう)
あなた(…でも眠気に負けたが最後、激痛が全ての感覚を上塗りすることは必至。エマさんだって困らせちゃう)
エマ「やっぱりこうしてると落ち着くな~♪」
歩夢「……」
あなた「左の方で、ソフトになら大丈夫かな」
エマ「ほんとう?ありがとう、嬉しいな~♪」ナデナデ
エマ「ケガ…じゃないんだっけ。でも、不調があるのって辛いよね。見てて心配だったの」
エマ「少しでも早く、あなたがいつも通りに過ごせますように」
あなた(エマさんの手、あったかくて気持ちいい…気を抜いたらすぐ寝ちゃいそう)
あなた(…でも眠気に負けたが最後、激痛が全ての感覚を上塗りすることは必至。エマさんだって困らせちゃう)
エマ「やっぱりこうしてると落ち着くな~♪」
歩夢「……」
38: 2020/05/08(金) 23:40:46.42 ID:6eINoZLO
~夜~
あなた(夕飯はスプーンだけで食べられるものにしてもらえて助かったな)
あなた(お母さんには献立の選択肢を狭くしちゃって申し訳ないけど、左手で箸を使える気はしなかったし)
あなた(…さて)
あなた(問題はお風呂…背中と髪、あと左腕が難関だね)
ピロンッ
あなた「…エスパーかな?」
<こんばんは、お邪魔します
あなた「歩夢ちゃん、同好会に入ってからどんどん行動力が上がってるなあ」
あなた(夕飯はスプーンだけで食べられるものにしてもらえて助かったな)
あなた(お母さんには献立の選択肢を狭くしちゃって申し訳ないけど、左手で箸を使える気はしなかったし)
あなた(…さて)
あなた(問題はお風呂…背中と髪、あと左腕が難関だね)
ピロンッ
あなた「…エスパーかな?」
<こんばんは、お邪魔します
あなた「歩夢ちゃん、同好会に入ってからどんどん行動力が上がってるなあ」
40: 2020/05/08(金) 23:41:13.73 ID:6eINoZLO
お風呂場
あなた「練習で疲れてるのにごめんね、こんなことまで」
歩夢「朝に言ったこと忘れちゃった?全然気にしなくて良いんだよ」ワシャワシャ
歩夢「…こうやってあなたの髪を洗ってあげるのも、久し振りだね」ワシャワシャ
あなた「一緒にお風呂に入ってたのって小学校上がるくらいまでだったっけ」
あなた「まあ、今は私が一方的に洗ってもらってる訳だけど…」
歩夢「私、帰ってきてすぐお風呂済ませちゃったんだよね」
歩夢「…勿体ないことしちゃったな…」
あなた「ん?なーに歩夢ちゃん?」
歩夢「なんでもない!流すね!」シャワワワワワ
あなた「あわわわわわわ」
あなた「練習で疲れてるのにごめんね、こんなことまで」
歩夢「朝に言ったこと忘れちゃった?全然気にしなくて良いんだよ」ワシャワシャ
歩夢「…こうやってあなたの髪を洗ってあげるのも、久し振りだね」ワシャワシャ
あなた「一緒にお風呂に入ってたのって小学校上がるくらいまでだったっけ」
あなた「まあ、今は私が一方的に洗ってもらってる訳だけど…」
歩夢「私、帰ってきてすぐお風呂済ませちゃったんだよね」
歩夢「…勿体ないことしちゃったな…」
あなた「ん?なーに歩夢ちゃん?」
歩夢「なんでもない!流すね!」シャワワワワワ
あなた「あわわわわわわ」
41: 2020/05/08(金) 23:41:42.91 ID:6eINoZLO
歩夢「髪と、背中と、左腕。これで大丈夫かな?」
あなた「うん。右腕じゃないと届かない場所は全部やってもらったかな。ありがとう!」
歩夢「…他は本当に大丈夫?」
あなた「…?大丈夫だよ?」
歩夢「ま、前とか…」
あなた「え!?」
歩夢「な、なんでもない!髪乾かす準備してるね!!」ガラッ!
あなた「あ、歩夢ちゃーん!?」
あなた「うん。右腕じゃないと届かない場所は全部やってもらったかな。ありがとう!」
歩夢「…他は本当に大丈夫?」
あなた「…?大丈夫だよ?」
歩夢「ま、前とか…」
あなた「え!?」
歩夢「な、なんでもない!髪乾かす準備してるね!!」ガラッ!
あなた「あ、歩夢ちゃーん!?」
42: 2020/05/08(金) 23:42:18.62 ID:6eINoZLO
脱衣所
歩夢「はぁあ~…なんであんなこと口走っちゃったんだろ私…!」
歩夢「引かれてないかな、あの子のことだから寝て起きたら忘れてくれないかな…」
歩夢「あの子の髪洗うのが久々で舞い上がっちゃったからって、私のばかっ!もう!」ポムッ!ポムッ!
お風呂場
あなた(歩夢ちゃん、急にすごいこと言い出すからびっくりしちゃった)
あなた(幼馴染でも流石に前まで洗ってもらうのはね…それすら出来そうにないくらいに見えちゃったのかなあ)
あなた(帰りの駅のホームで柱に肩ぶつけて蹲っちゃったし、確かにそう思われても仕方ないか)
<ポムッ!ポムッ!
あなた「ん!?」
あなた「歩夢ちゃん?何してるの!?」ガラッ!
歩夢「わぁっ!?急に出てこないでぇ!」
あなた「え、えぇ…?ごめんね?」
歩夢「……」
歩夢(明鏡止水)「…ううん、私こそごめんね。湯冷めしちゃうし、体拭いて着替えよっか」
歩夢「はぁあ~…なんであんなこと口走っちゃったんだろ私…!」
歩夢「引かれてないかな、あの子のことだから寝て起きたら忘れてくれないかな…」
歩夢「あの子の髪洗うのが久々で舞い上がっちゃったからって、私のばかっ!もう!」ポムッ!ポムッ!
お風呂場
あなた(歩夢ちゃん、急にすごいこと言い出すからびっくりしちゃった)
あなた(幼馴染でも流石に前まで洗ってもらうのはね…それすら出来そうにないくらいに見えちゃったのかなあ)
あなた(帰りの駅のホームで柱に肩ぶつけて蹲っちゃったし、確かにそう思われても仕方ないか)
<ポムッ!ポムッ!
あなた「ん!?」
あなた「歩夢ちゃん?何してるの!?」ガラッ!
歩夢「わぁっ!?急に出てこないでぇ!」
あなた「え、えぇ…?ごめんね?」
歩夢「……」
歩夢(明鏡止水)「…ううん、私こそごめんね。湯冷めしちゃうし、体拭いて着替えよっか」
43: 2020/05/08(金) 23:43:06.13 ID:6eINoZLO
歩夢(明鏡止水)「……」タオルカブセー
あなた「わぷっ」
歩夢(明鏡止水)「……」ワシャワシャフキフキ
あなた「……」
歩夢(明鏡止水)「……」キガエワタシ
あなた「……」イソイソ
あなた「あのさ、歩夢ちゃん」
歩夢「!」ビクッ
歩夢「な、なに?」
あなた「ボタン留めてくれる?やっぱ左手じゃ難しくって」
歩夢「う、うん」
あなた「……」
歩夢「……」
あなた「わぷっ」
歩夢(明鏡止水)「……」ワシャワシャフキフキ
あなた「……」
歩夢(明鏡止水)「……」キガエワタシ
あなた「……」イソイソ
あなた「あのさ、歩夢ちゃん」
歩夢「!」ビクッ
歩夢「な、なに?」
あなた「ボタン留めてくれる?やっぱ左手じゃ難しくって」
歩夢「う、うん」
あなた「……」
歩夢「……」
45: 2020/05/08(金) 23:43:39.41 ID:6eINoZLO
~翌朝~
あなた宅・部屋の前
歩夢(あの子、今日は大丈夫かな)
歩夢(たくさん近くに居られたのは良かったけど、痛そうにしてるのは辛いもん)
歩夢(利き手が使えないって不便だし、ずっと私が隣に付いていられる訳でもないし…)
歩夢(頼ってくれるのが嬉しくても、色んなことをやってもらわなくちゃいけないあの子が可愛くても)
歩夢(あとちょっとだけなんて、思っちゃダメ…だよね)
コンコン
歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」
あなた「ま、待って!今着替えてて」
歩夢「……」
ガチャッ
あなた宅・部屋の前
歩夢(あの子、今日は大丈夫かな)
歩夢(たくさん近くに居られたのは良かったけど、痛そうにしてるのは辛いもん)
歩夢(利き手が使えないって不便だし、ずっと私が隣に付いていられる訳でもないし…)
歩夢(頼ってくれるのが嬉しくても、色んなことをやってもらわなくちゃいけないあの子が可愛くても)
歩夢(あとちょっとだけなんて、思っちゃダメ…だよね)
コンコン
歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」
あなた「ま、待って!今着替えてて」
歩夢「……」
ガチャッ
46: 2020/05/08(金) 23:44:00.22 ID:6eINoZLO
ジャミラごっこ状態のあなた「あっ」
歩夢「…」
歩夢「…」
47: 2020/05/08(金) 23:44:22.94 ID:6eINoZLO
歩夢「着替え、手伝うね♪」ルンッ
ジャミラあなた「お願いします…」
おわり
ジャミラあなた「お願いします…」
おわり
48: 2020/05/08(金) 23:46:58.91 ID:DPsM3vdy
久しぶりに王道ss読んだ気がする!!!!
乙乙!
乙乙!
49: 2020/05/08(金) 23:52:20.04 ID:NMX8zNBx
おつですよ
オールキャラギャグSSのお手本みたいで控えめに言って最高
オールキャラギャグSSのお手本みたいで控えめに言って最高
50: 2020/05/08(金) 23:55:38.97 ID:5o5y/zDh
平成生まれだからジャミラがどんな怪獣なのか分からない
51: 2020/05/09(土) 00:11:34.69 ID:x6y5e3RH
最高か?
53: 2020/05/09(土) 00:50:09.27 ID:LKfZEWvZ
とっても良かった
54: 2020/05/09(土) 00:52:43.26 ID:dkLkJGjY
作者のニジガク愛が随所に感じられてよかった
55: 2020/05/09(土) 00:55:30.67 ID:Y11I6+PH
濃厚な良いあなぽむだった
65: 2020/05/09(土) 05:48:56.85 ID:WW2GM1vI
こういうのでいいんだよ
64: 2020/05/09(土) 05:20:44.68 ID:2aOyA/vi
ザ・ニジガクの日常って感じ最高
56: 2020/05/09(土) 01:12:56.29 ID:3arQ3yyq
みんな可愛かった乙
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1588947809/