【SS】彼方「せつ菜ちゃんって犬みたいだよねぇ」 せつ菜「失礼な、私のどこが犬だと─」【ラブライブ!虹ヶ咲】

かなせつ SS


1: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 18:24:18.77 ID:BkYtwwno
彼方「せつ菜ちゃん、お手」スッ

せつ菜「はい!!」ポン

彼方「おかわり」

せつ菜「はい!!」ポン

彼方「おすわり」

せつ菜「はい!!」チョコーン

彼方「にししwほぉらね~w」

せつ菜「─はっ!?しまった、つい……!!////」

彼方「しかもおすわりって私のお膝に座ってるし~」

せつ菜「うわわごめんなさ─////」

彼方「いいよ~かわいいせつわんこ捕まえた~」ムギュー

せつ菜「ぬああ離してくださ~い!!////」
 
8: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 18:30:48.36 ID:BkYtwwno
彼方「よ~く出来ましたえらいえらい」ナデナデ

せつ菜「ちょ、なにするんですか!!////だから犬扱いしないでください!!」

彼方「それじゃあ喉を」コチョコチョ

せつ菜「んにゃ~ごろごろごろ……♪」

せつ菜「─って、今度は猫扱いですか!!いい加減にしてください!!////がるるるるる!!」

彼方「おう、せつ菜ちゃん猫もイケるんだね~だけどやっぱり犬の方がしっくりくるな」

せつ菜「噛み付きますよ?」クワーッ

彼方「おぉ、怖い怖い」
 
11: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 18:40:02.82 ID:BkYtwwno
彼方「そうだ、クッキーを焼いたんだけど食べる?」ゴソゴソ

せつ菜「はい、いただきます!!」

彼方「おっと、待て」

せつ菜「うっ……!!」ピタッ

せつ菜「こんなおいしそうなクッキーを目の前にして待てとは〇生な……」

彼方「まだだよ~まだまだ」

せつ菜「くっ……」

せつ菜「─うぅ~~!!」

せつ菜「もう辛抱たまりません……!!」

彼方「……よーし、どうぞ召し上がれ」スッ

せつ菜「いただきます!!」パクッ

せつ菜「あむあむ……おいしいです♪彼方さんのお菓子は絶品ですね!!」ペカーッ

せつ菜「─って、また犬扱いしてる~!!」プンスコ

彼方「ははは、いやぁ実に面白い」

せつ菜「私で遊ばないでください!!」
 
13: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 18:55:02.91 ID:BkYtwwno
彼方「よし、次は一緒にお散歩に行こうか」

せつ菜「お散歩……?まさか私に首輪でも付けるつもりですか?」ジローッ

彼方「いや~流石にそんな趣味はないよ~」

彼方「でも首輪かぁ、似合いそうだねぇw」ニヤニヤ

せつ菜「絶っっ対に付けませんからね?」

彼方「はいはいわかったよ、首輪の代わりに手を繫ごう」ギュッ

せつ菜「─まぁいいですけど。それで、どこに行くんですか」

彼方「とりあえず公園でも行こうか、今日は天気もいいし絶好のお散歩日和だ」

せつ菜「わかりました、今日は特に予定もないのでお付き合いしますよ」
 
14: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 19:10:57.32 ID:BkYtwwno
彼方「ふふふんふんふんふ~ん♪」テクテク

せつ菜「……」チラッ

彼方「─ん?なぁに?」

せつ菜「い、いえ……////」

せつ菜(こうして手を繫いで歩くなんて……まるで恋人同士のようでは……////)

せつ菜(これってもしかして、デート?いやいやまさか)スタスタ

彼方「おっと、ストップ」グイッ

せつ菜「ふぎゃっ!?ちょ、いきなり引っ張らないでくださいよ危ないなぁ!!」

彼方「危ないのはそっちの方、信号赤だよ。止まらないと」

せつ菜「あ」

せつ菜「ごめんなさい……ありがとうございます」

彼方「お散歩が楽しいのはわかるけど前はしっかり見ないとダメだよ~」

せつ菜「むぅ……彼方さんはあくまでそういう目線ですか」

彼方「は?なにが?」

せつ菜「なんでもありませーん、ほら信号青になりました。行きますよ!!」グイッ

彼方「おわっ、早いよせつ菜ちゃ~ん」
 
18: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 19:29:25.18 ID:BkYtwwno
公園

彼方「ぜぇぜぇ……全く、少しは私に合わせておくれよ……」

せつ菜「ふふん、飼い主を引っ張る犬の気持ちが少しわかった気がしますね」ニヤリ

せつ菜「なんだか体が暖まってきた、まだまだ走れますよ~!!」

彼方「ほうほう、ではここはひとつおもちゃで遊ぶとするか」モゾモゾ

彼方「ボールとフリスビー、どっちがいい?」スッ

せつ菜「いつの間にボールとフリスビーを……どこから出したんですかそれ」

彼方「彼方ちゃんのポケット~」

せつ菜「いやいやボールはともかくフリスビーはポケットに入るサイズじゃないでしょうが……」
 
20: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 19:52:12.46 ID:BkYtwwno
彼方「で、ボールとフリスビーどっちにするの?」

せつ菜「それじゃ、まずはボールからで」

彼方「よーし、いくよ~ほーら取ってこ~い」ポイッ

せつ菜「はーい!!」ダダッ キャッチ

せつ菜「─はい!!」ダダッ スッ

彼方「うむうむ、だんだん染み付いてきたようだねぇ。いい子いい子」ナデナデ

せつ菜「えへへ~♪」ペカーッ

せつ菜「─はうあっ!?////自然と犬になりきってしまった……!!こんなはずでは……」

彼方「やはり素質があったか、彼方ちゃんの目に狂いはなかった」

せつ菜「違います!!私がしたかったのはこんな事じゃありません!!」
 
22: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 20:13:16.59 ID:BkYtwwno
せつ菜「そう!!ボールといえばキャッチボールです!!いざキャッチボールで勝負ですよ!!」

彼方「ふむ、それじゃご褒美に相手をしてあげよう。ばっちこーい」

せつ菜「いきますよ~とりゃあぁ~~!!」ビュンッ

彼方「─ふんっ……!!」ガシッ

せつ菜「ほう、私の全力投球を受けるとはのんびりした見た目と違ってやりますね!!」

彼方「お~痛ちちち……こらこら素手でやってる事を忘れるんじゃないよ」ヒリヒリ

彼方「それなら私も……それっ」ポイッ ヘロヘロ

せつ菜「なんですかそのおっそいボールは、そんなの余裕で」

彼方「─そのボール……消えるよ」

フッ

せつ菜「えっ!?消えた!?─きゃむっ!!」ポコン

彼方「これぞ彼方ちゃん必〇の消える魔球なのだ~」

せつ菜「ぬぬぬ……!!負けませんよ~!!」
 
24: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 20:31:24.49 ID:BkYtwwno
せつ菜「私の秘奥義、受けてください!!」

せつ菜「うおおお!!震天裂空残光旋風滅砕神罰割〇撃!!」ビュゴァッ!!

彼方「お~舌噛みそうなネーミングだこと」

彼方「だけど中身はただの剛速球、芸がないねぇ」

せつ菜「いえ!!それは違います!!」ダダッ

彼方「!?せつ菜ちゃんがボールと並んだ!?」

せつ菜「今だ!!私はボールになる!!紅蓮天翔~!!」ドーンッ

彼方「ぐえっ!?なんだそりゃ……!?」

せつ菜「まさか私まで飛んで来るとは思わなかったでしょう」

彼方「そんなの……思う訳……ないじゃん」

彼方「でも……ちゃんとキャッチしたぜぇ」ガシッ

せつ菜「しまった、今のでTPを使い果たして……」

彼方「ちょっと、休憩しよっか」

せつ菜「賛成です……」
 
25: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 21:33:29.06 ID:BkYtwwno
せつ菜「よーし、体力回復!!さぁ次はフリスビーで遊びましょう!!」

彼方「そういえばまだフリスビーが残ってた、キャッチボールで体力が……」

彼方「フリスビーは軽~くでいいかい?私もうほとんど動けないよ」

せつ菜「─仕方ありませんね、ではなるべく彼方さんが動かずに済むようにやりましょう」

彼方「お手柔らかに頼むよ~」



せつ菜「それ~」シューッ

彼方「おお~まっすぐ飛んできてこれなら動かないで取れるね」パシッ

せつ菜「私は動けるので色々な所へ飛ばしていいですよ~!!」

彼方「ふふ、だんだん乗り気になってきちゃってまぁ」

彼方「それじゃ遠慮なくいくよ、とうっ」シューッ

せつ菜「はい!!取りました!!えいっ」

彼方「はは、ナイスキャッチ」

彼方(ちゃんと私に合わせる事も出来るんじゃないか、やっぱりせつ菜ちゃんは素質あるなぁ)
 
26: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 21:43:13.92 ID:BkYtwwno
せつ菜「いや~久しぶりに外でこんなに遊びました」

彼方「私もだよ、運動なんて体育の授業と同好会の練習でしかしないからね」

せつ菜「はい、いい汗かきました!!」ダラダラ

彼方「せつ菜ちゃんすごい汗だねぇ」

彼方「─あ、そうだ。うちでシャワー浴びよう」

せつ菜「え?貸していただけるんですか?それはありがたいです!!」

彼方「あぁ、貸してあげる。その代わり~」

せつ菜「?」




彼方の家

せつ菜「─なんで彼方さんまで一緒に入るんですか!?////」

彼方「そりゃせつ菜ちゃんの髪と体を洗ってあげないと、飼い主としての当然の務め」

せつ菜「いつまでその話引っ張るんですか!!」

彼方「ほらほら、暴れるなって。シャワーは苦手なのかな~」ガシッ

せつ菜「この状況が苦手なんですぅ~!!////」
 
27: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 21:58:39.75 ID:BkYtwwno
彼方「そんな事を言ってるのも今の内」

彼方「この私のグルーミングテクに酔いしれるといい」ワシャワシャ

せつ菜「あ……き、気持ちいい~♪」トローン

彼方「そうだろうそうだろう、果林ちゃんに上手な髪の洗い方を教わったからね」

せつ菜「果林さん仕込みならその腕前も納得ですね」

彼方「かゆい所はありませんか~」ワシャワシャ

せつ菜「はぁ~そこそこ、そこがいいですぅ~♪」

せつ菜「─こうして彼方さんに髪を洗ってもらえるなら……犬になっても、いいかも」ボソッ

彼方「ん?なにか言った?」

せつ菜「なっ!!なんでもありません!!////」
 
28: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 22:06:48.93 ID:BkYtwwno
彼方「さて、流すよ~」シャーッ

せつ菜「─ふぅ~!!」ブルブル

彼方「おう、そこまで再現しなくても」

せつ菜「す、すいません。つい……」

彼方「ではお次に体の方を」

せつ菜「か、体は自分でやりますから!!////」

彼方「そぉ~?つまんないなぁ」

せつ菜「つまらなくて結構!!」ゴシゴシ

せつ菜(体まで洗ってもらったら私の理性が保ちませんよ……////)
 
30: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 22:18:22.99 ID:BkYtwwno
彼方「ふぅ~さっぱりしたねぇ」

せつ菜「はい、おかげで汗も流せてスッキリしました」

彼方「さて、たっぷり遊んでさっぱりしたところで……ときたらやる事はひとつ」

せつ菜「はて?他にもなにかありましたかね」

彼方「彼方ちゃんと言えば~?ふぁ~」

せつ菜「あぁ、お昼寝ですね」

彼方「そゆ事~わんこにも睡眠は大切な事、少しだけ付き合っておくれ」

せつ菜「ふふ、彼方さんの頼みとあらば。喜んで引き受けさせていただきます」ニコッ

せつ菜(なぜでしょう、最初は犬扱いされて頭にきましたが)

せつ菜(今ではそれも悪くないな、なんて思っちゃいました)




彼方「すやぁ~むにゃむにゃ……うぇへへ……せつ菜ちゃ~ん」ペロペロ

せつ菜「ぬあああ!!彼方さんが犬みたいになってるじゃないですかぁ~!!」

彼方「─うるさい……」ムギュー

せつ菜「うむっ……!?くっ、苦しい~~!!」
 
31: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 22:30:26.65 ID:BkYtwwno
その後 部室

せつ菜(この前彼方さんと行ったお散歩、楽しかったなぁ。うふふ♪)

せつ菜「─と言う訳で!!今日も一緒にお散歩行きましょう!!」ガラッ

彼方「すやすや……」

せつ菜「彼方さん起きてください!!ほらほら!!」ユサユサ

彼方「んん~な、なぁに~?」

せつ菜「お散歩に連れてってください!!また遊びましょう!!」ユサユサ

彼方「彼方ちゃんまだ眠いの~」

せつ菜「そんな事言わずに、早く起きてください!!」ウマノリ!!

せつ菜「起きてくれるまで離れませんよ~!!」

せつ菜「彼方さ~~ん!!」

彼方「やれやれ……犬みたいじゃなくて犬そのものになっちゃったよ」

彼方「─わかったわかった、それじゃ行こうか」

せつ菜「はい!!しっかり手を繫いで行きましょうね!!」ペカーッ
 
32: (こんにゃく) 2022/06/17(金) 22:31:16.17 ID:BkYtwwno
終わりです、最後まで読んでいただきありがとうございました
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1655457858/

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