【SS】梢「このノックは……さやかさん？」【ラブライブ！蓮ノ空】

しーん

梢「あら、入ってきていいのよ？」

梢「さやかさん？」ｶﾞﾁｬ

梢「誰もいない………そう、そういうことね」

梢「気配を消しすぎよ───さやかさんっ」ﾌﾞﾝｯ

どごっ

さやか「ぐっ！？…………ガードしたのに…重っ……」
　

さやか「うぐぅ……ガードごとボディを打ち抜くなんて……」

梢「以前よりは上手くなったけれど…そうね、気配は少しだけ残しておきなさい？」

梢「気配を消すということは無を生み出すということ、気配を0にするとその部分だけ空間にエアポケットができるのよ」

さやか「ご、ご指導……ありがとうございま…ぐっ」

梢「それで、どうやって移動したの？背後に立たれるまでまったく気が付かなかったのだけれど」
　

さやか「げほっ……ドアを開けた瞬間足元から滑り込みました……ふぅ…ふぅ……ふっ…ふっ」ﾎﾞｺﾝﾎﾞｺﾝ

梢「すごいのね、その素早い身のこなしと大胆な行動力は称賛に値するわ」

さやか「綴理先輩仕込みですから……すぅー」ﾎﾞｺﾝ

梢「総身退毒印？私の拳をまともに受けたのよ？その程度の小技でダメージが抜けるわけないじゃない」

さやか「何もしないよりは……ふぅ…マシですから……ふぅ…すーーーっ……ふぅ……」ﾎﾞｺﾝ
　

梢「そうね、さやかさんのレベルならダメージが100から99になるだけでも随分マシよね」

梢「それでも、さやかさんが1を減らすより先に100を1000にも10000にもすればいいだけの話なのだけれど──」

花帆「さやか、この化け物が……………っと」

花帆「う～ん、ダメだ！」

花帆「どんな展開にしても梢センパイがピンチにならない～～！」

花帆「ボコボコにされて鼻血と涙でぐちゃぐちゃになった梢センパイで工　　な妄想をしたいのに～」

花帆「はぁ……もういいや、一旦飲み物買ってこよ…」

花帆「今日は練習休みだしノートは置きっぱでいっか」



📦「………」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

📦「やべぇ……やべぇよ花帆ちゃん……怖いよ……助けてめぐちゃん……」


花帆「続かないよ」