1: 2020/03/25(水) 04:28:17.22 ID:X3NaDOTH
せつ菜「すみません! 手を貸していただけませんか?」
あなた「もちろん良いよ。何を手伝えば良い?」
せつ菜「あっ、今のはお手伝いして欲しいとか、そういうことではなくてですね」
あなた「あれ、違った?」
せつ菜「今回は、物理的に手を貸して欲しいんです」
あなた「物理……? 手を差し出せば良いのかな。はい、どうぞ」スッ
せつ菜「ありがとうございます!」ギュッ!
せつ菜「……あなたの手、温かいですね」
あなた「あははっ、せつ菜ちゃんもね」
あなた「(いつも元気でしっかりしてるけど、頼りになるイメージよりちっちゃい手がかわいい)」
せつ菜「──って、そうではなく! えっと、失礼しますね」
あなた「(握った私の手を上に? あ、顔くらいの高さまできた)」
せつ菜「……」
チュッ
あなた「もちろん良いよ。何を手伝えば良い?」
せつ菜「あっ、今のはお手伝いして欲しいとか、そういうことではなくてですね」
あなた「あれ、違った?」
せつ菜「今回は、物理的に手を貸して欲しいんです」
あなた「物理……? 手を差し出せば良いのかな。はい、どうぞ」スッ
せつ菜「ありがとうございます!」ギュッ!
せつ菜「……あなたの手、温かいですね」
あなた「あははっ、せつ菜ちゃんもね」
あなた「(いつも元気でしっかりしてるけど、頼りになるイメージよりちっちゃい手がかわいい)」
せつ菜「──って、そうではなく! えっと、失礼しますね」
あなた「(握った私の手を上に? あ、顔くらいの高さまできた)」
せつ菜「……」
チュッ
2: 2020/03/25(水) 04:29:17.35 ID:X3NaDOTH
あなた「え!?」
せつ菜「……や、やっぱり恥ずかしいですね……」カァ
あなた「ど、どうしたのせつ菜ちゃん?」
あなた「急に手の甲にキスなんて……」
せつ菜「昨日見ていたアニメでこういうシーンがあって……ほら、前に原作をお貸ししたラノベの」
あなた「結構昔のやつだよね? 今はアニメがリメイクでやってるファンタジーもの」
せつ菜「はい! その中で、こうして主人公がヒロインへ気持ちを伝えるシーンがあったんです!」
あなた「なるほど。それで真似したくなったと」
せつ菜「あはは……そうなります」
せつ菜「不意打ちみたいになってしまってすみません。あらかじめ伝えてしまうとその、余計に緊張してしまいそうで……」
あなた「(確かに、せつ菜ちゃんだしなあ)」
あなた「大丈夫! びっくりはしたけど、嫌なドキドキじゃなかったから」
あなた「むしろ、せつ菜ちゃんみたいな素敵な子にこんなことしてもらったんだから、役得だよ」
せつ菜「そ、そうですか! 良かった……」ホッ
せつ菜「……や、やっぱり恥ずかしいですね……」カァ
あなた「ど、どうしたのせつ菜ちゃん?」
あなた「急に手の甲にキスなんて……」
せつ菜「昨日見ていたアニメでこういうシーンがあって……ほら、前に原作をお貸ししたラノベの」
あなた「結構昔のやつだよね? 今はアニメがリメイクでやってるファンタジーもの」
せつ菜「はい! その中で、こうして主人公がヒロインへ気持ちを伝えるシーンがあったんです!」
あなた「なるほど。それで真似したくなったと」
せつ菜「あはは……そうなります」
せつ菜「不意打ちみたいになってしまってすみません。あらかじめ伝えてしまうとその、余計に緊張してしまいそうで……」
あなた「(確かに、せつ菜ちゃんだしなあ)」
あなた「大丈夫! びっくりはしたけど、嫌なドキドキじゃなかったから」
あなた「むしろ、せつ菜ちゃんみたいな素敵な子にこんなことしてもらったんだから、役得だよ」
せつ菜「そ、そうですか! 良かった……」ホッ
3: 2020/03/25(水) 04:30:41.22 ID:X3NaDOTH
あなた「そういえば、このシーンでは主人公はどんな気持ちを伝えようとしてたの? 私、原作まだそこまで読めてなくて」
せつ菜「……」
あなた「せつ菜ちゃん?」
せつ菜「ひ、秘密です!」タタタッ!
あなた「えっ? せつ菜ちゃーん!? 部活はー!?」
<始まる時間には戻りますー!!
あなた「……」
あなた「……足はっや!」
せつ菜「……」
あなた「せつ菜ちゃん?」
せつ菜「ひ、秘密です!」タタタッ!
あなた「えっ? せつ菜ちゃーん!? 部活はー!?」
<始まる時間には戻りますー!!
あなた「……」
あなた「……足はっや!」
4: 2020/03/25(水) 04:31:48.23 ID:X3NaDOTH
ー虹ヶ咲学園・部室棟廊下ー
せつ菜「はぁ……はぁっ」
せつ菜「(な、なぜかつい逃げ出してしまいました……!)」
せつ菜「(自分で思ったよりキスが恥ずかしかったからでしょうか。聞かれた質問は、別に恥ずかしいものでも無かったのに)」ドキドキ
せつ菜「……」
せつ菜「(……主人公が伝えたかった気持ちは、尊敬)」
せつ菜「(自分には無い部分を補って、支えてくれる。いざという時の柱のような存在のヒロインが、あの人に重なって)」
せつ菜「(言葉やステージ以外の方法でも、感謝と尊敬を伝えたくなって)」
せつ菜「(それだけの、シンプルなことのはず、なのに)」
せつ菜「(どうしてでしょう……胸が、熱くて堪らないのは)」
『手の上なら尊敬のキス』/優木せつ菜
せつ菜「はぁ……はぁっ」
せつ菜「(な、なぜかつい逃げ出してしまいました……!)」
せつ菜「(自分で思ったよりキスが恥ずかしかったからでしょうか。聞かれた質問は、別に恥ずかしいものでも無かったのに)」ドキドキ
せつ菜「……」
せつ菜「(……主人公が伝えたかった気持ちは、尊敬)」
せつ菜「(自分には無い部分を補って、支えてくれる。いざという時の柱のような存在のヒロインが、あの人に重なって)」
せつ菜「(言葉やステージ以外の方法でも、感謝と尊敬を伝えたくなって)」
せつ菜「(それだけの、シンプルなことのはず、なのに)」
せつ菜「(どうしてでしょう……胸が、熱くて堪らないのは)」
『手の上なら尊敬のキス』/優木せつ菜
5: 2020/03/25(水) 04:32:33.24 ID:X3NaDOTH
虹短編SS
こんな感じでいくつか短いのを続けていきます
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6: 2020/03/25(水) 04:33:11.56 ID:X3NaDOTH
あなた「楽しかった~!」
愛「いやー、ふたりカラオケ、アガッたねー! 盛り上げ最高また行こう! 最高だけに!」
あなた「前に彼方さんたちも一緒に行ったときも思ったけど、愛ちゃんとのカラオケは時間を忘れちゃうよ!」
愛「君のコール凄かったなー、他のスクールアイドルのライブで見たことはあるけど、向けられると印象が違うね!」
あなた「袖にいるときにコールするわけにはいかないから、ついはしゃいじゃった!」
愛「愛さんとしては、袖にいるみんなもコールしてくれて良いんだけどなー。怒ーることなんてしないから♪」
愛「でも、君があそこまではしゃいでる姿を独り占めできたからオッケー!」
あなた「愛ちゃんの煽りが上手いから、どんどん乗ってちゃったな~」
愛「こっち見てる君の目がキラッキラしてるんだもん! 愛さんだって、もっとホット熱くなっちゃうよ」
あなた「ただ、ひとつ問題が」
愛「ありゃ、どしたの?」
愛「いやー、ふたりカラオケ、アガッたねー! 盛り上げ最高また行こう! 最高だけに!」
あなた「前に彼方さんたちも一緒に行ったときも思ったけど、愛ちゃんとのカラオケは時間を忘れちゃうよ!」
愛「君のコール凄かったなー、他のスクールアイドルのライブで見たことはあるけど、向けられると印象が違うね!」
あなた「袖にいるときにコールするわけにはいかないから、ついはしゃいじゃった!」
愛「愛さんとしては、袖にいるみんなもコールしてくれて良いんだけどなー。怒ーることなんてしないから♪」
愛「でも、君があそこまではしゃいでる姿を独り占めできたからオッケー!」
あなた「愛ちゃんの煽りが上手いから、どんどん乗ってちゃったな~」
愛「こっち見てる君の目がキラッキラしてるんだもん! 愛さんだって、もっとホット熱くなっちゃうよ」
あなた「ただ、ひとつ問題が」
愛「ありゃ、どしたの?」
7: 2020/03/25(水) 04:33:35.94 ID:X3NaDOTH
あなた「……ブレード振って声出してってやり過ぎて、絶対明日筋肉痛……」
愛「き、筋肉痛?」
あなた「そんな驚かないでよ~! 音楽科だって体力作りはするけど、スクールアイドルのレッスンとは量も質も違うんだもん」
愛「んふふっ……じ、女子高生が、カラオケではしゃいで筋肉痛って……!」
あなた「もー、愛ちゃん!」
愛「あははっ、ごめんごめん! でもそんだけ夢中になってくれたのはホント嬉しいよ!」
愛「それじゃ、明日も元気に過ごせるように、愛さんパワーを注入してあげよ~!」
あなた「愛さんパワー? 注入?」
愛「ちょーっと動かないでね。こーするのっ」スッ
チュッ!
あなた「わっ……!」
愛「どーだっ! おでこから愛さんのラブとパワーをチューで注入、ってね!」
愛「子どものとき、アタシが疲れちゃったりへばっちゃったら、こうしておねーちゃんが元気付けてくれたんだ♪」
あなた「愛ちゃん……」
あなた「(美里さんとの大事な思い出を、私にも分けてくれたんだ。嬉しいな)」
愛「き、筋肉痛?」
あなた「そんな驚かないでよ~! 音楽科だって体力作りはするけど、スクールアイドルのレッスンとは量も質も違うんだもん」
愛「んふふっ……じ、女子高生が、カラオケではしゃいで筋肉痛って……!」
あなた「もー、愛ちゃん!」
愛「あははっ、ごめんごめん! でもそんだけ夢中になってくれたのはホント嬉しいよ!」
愛「それじゃ、明日も元気に過ごせるように、愛さんパワーを注入してあげよ~!」
あなた「愛さんパワー? 注入?」
愛「ちょーっと動かないでね。こーするのっ」スッ
チュッ!
あなた「わっ……!」
愛「どーだっ! おでこから愛さんのラブとパワーをチューで注入、ってね!」
愛「子どものとき、アタシが疲れちゃったりへばっちゃったら、こうしておねーちゃんが元気付けてくれたんだ♪」
あなた「愛ちゃん……」
あなた「(美里さんとの大事な思い出を、私にも分けてくれたんだ。嬉しいな)」
8: 2020/03/25(水) 04:34:23.83 ID:X3NaDOTH
あなた「……そうだ! いっぱい歌って疲れたでしょ? 愛ちゃんにもしてあげる」
愛「へ?……えっ!? 君が、アタシに!?」
あなた「されたときドキドキしたけど、すっごく元気も湧いてきたんだよ。だからお返し」
愛「あ、愛さんはいーよ! なんかノリでやっちゃったけどされんのはハズいし!」
あなた「美里さんは良くてなんで私は駄目なの?」
愛「お、おねーちゃんは家族みたいなもんだし、されたのはちっちゃい頃だし……!」
あなた「私は今されたし、私なんかよりよっぽどしやすそうなおデコしてるじゃん! 屈んでよ~!」
愛「相手が君だと照れるんだってば!」
ワーワー!
ヤイノヤイノ
…………
……
…
ー解散後・もんじゃ屋ー
愛「……何だかんだ、うやむやに流しちゃったけど」
愛「う~……やってもらえばよかったかな。なんか機会を逃した気する……キスだけに」
愛「(ぶちょーからもするって言われたとき、訳分かんないくらいテンパっちゃった)」
愛「……」
愛「(もし次があったら、思い切ってみようかな)」
『額の上なら友情のキス』/宮下愛
愛「へ?……えっ!? 君が、アタシに!?」
あなた「されたときドキドキしたけど、すっごく元気も湧いてきたんだよ。だからお返し」
愛「あ、愛さんはいーよ! なんかノリでやっちゃったけどされんのはハズいし!」
あなた「美里さんは良くてなんで私は駄目なの?」
愛「お、おねーちゃんは家族みたいなもんだし、されたのはちっちゃい頃だし……!」
あなた「私は今されたし、私なんかよりよっぽどしやすそうなおデコしてるじゃん! 屈んでよ~!」
愛「相手が君だと照れるんだってば!」
ワーワー!
ヤイノヤイノ
…………
……
…
ー解散後・もんじゃ屋ー
愛「……何だかんだ、うやむやに流しちゃったけど」
愛「う~……やってもらえばよかったかな。なんか機会を逃した気する……キスだけに」
愛「(ぶちょーからもするって言われたとき、訳分かんないくらいテンパっちゃった)」
愛「……」
愛「(もし次があったら、思い切ってみようかな)」
『額の上なら友情のキス』/宮下愛
9: 2020/03/25(水) 04:35:04.37 ID:X3NaDOTH
果林「今日もハードだったわね……その分成長できたと思いたいけれど」
あなた「お疲れ様、果林さん。タオルと飲み物どうぞ」
果林「ありがとう、いただくわ」
果林「他の子は……いないわね。少し、肩を借りても良い?」
あなた「もちろん。隣、失礼するね」ポスン
果林「あなたの温度って、安心するわ。エマとはまた違ったような……」
あなた「あはは、流石にエマさんみたいな包容力は難しいな」
果林「あら。別々の人間なんだから、それは当たり前のことでしょう?」
果林「どちらが良いとかではないのよ。キミはキミで、エマはエマでしょ?」
あなた「……! うん、その通りだね!」
果林「もしかして、妬いちゃったかしら」
あなた「いや、それとは少し違うんだけど」
あなた「ただ、私でも果林さんを癒してあげられたら良いなって思いはしたかな。後輩だし、ちょっとおかしいかもしれないけどさ」
果林「ふーん……?」
あなた「え、手、どうしたの?」
果林「……こっちを向いて。そのままね」クイッ
チュッ♡
あなた「お疲れ様、果林さん。タオルと飲み物どうぞ」
果林「ありがとう、いただくわ」
果林「他の子は……いないわね。少し、肩を借りても良い?」
あなた「もちろん。隣、失礼するね」ポスン
果林「あなたの温度って、安心するわ。エマとはまた違ったような……」
あなた「あはは、流石にエマさんみたいな包容力は難しいな」
果林「あら。別々の人間なんだから、それは当たり前のことでしょう?」
果林「どちらが良いとかではないのよ。キミはキミで、エマはエマでしょ?」
あなた「……! うん、その通りだね!」
果林「もしかして、妬いちゃったかしら」
あなた「いや、それとは少し違うんだけど」
あなた「ただ、私でも果林さんを癒してあげられたら良いなって思いはしたかな。後輩だし、ちょっとおかしいかもしれないけどさ」
果林「ふーん……?」
あなた「え、手、どうしたの?」
果林「……こっちを向いて。そのままね」クイッ
チュッ♡
10: 2020/03/25(水) 04:35:57.36 ID:X3NaDOTH
あなた「はぃっ……!?」
果林「見た目通り、柔らかくてすべすべだわ♪ 私とはまた違う肌質ね♡」
あなた「いやいやいや! え、今の、え!?」
あなた「(それで最初に出る言葉が肌質の話なの!? 意識の高さなのか変なのか分からないよ!)」
果林「慌てちゃって、可愛いわね♡」クスッ
あなた「か、かわっ……ちょっと、ちょっと待って、落ち着かせて!」
…………
……
…
あなた「……ふー……」
果林「落ち着いた?」ナデナデ
あなた「何とか……って、元々こうさせたのは果林さんなんだけど」
果林「ごめんなさいね。でも、ただからかった訳じゃないのよ?」
あなた「すごくからかったってこと?」ジトー
果林「もう、拗ねないで? キミは笑ってる方がずっとステキなんだから」
果林「知らない? 親しい人とのスキンシップって、ストレスを軽減させてくれるのよ」
あなた「そっ、それは、テレビとかで観たことあるけど……!」
果林「ハグとか握手とか、背中に手を触れるだけでも良いっていうわ。それに……今みたいなキスでもね♡」
あなた「わ、私は心臓が止まりそうになったよ!」
果林「ふふ、ちょっと刺激が強すぎた? でもキミの反応が可愛いから、また同じことしちゃうかも」
あなた「うぅ~……お手柔らかにお願いします……」
果林「あら。拗ねはしたけど嫌がりはしないのね」
あなた「あっ…! えっと、うん。全然、嫌では無いし……これで果林さんが癒されるなら」
あなた「……ちょっと恥ずかしいけど」
果林「……私、キミのそういうところ、本当に好きよ」
果林「見た目通り、柔らかくてすべすべだわ♪ 私とはまた違う肌質ね♡」
あなた「いやいやいや! え、今の、え!?」
あなた「(それで最初に出る言葉が肌質の話なの!? 意識の高さなのか変なのか分からないよ!)」
果林「慌てちゃって、可愛いわね♡」クスッ
あなた「か、かわっ……ちょっと、ちょっと待って、落ち着かせて!」
…………
……
…
あなた「……ふー……」
果林「落ち着いた?」ナデナデ
あなた「何とか……って、元々こうさせたのは果林さんなんだけど」
果林「ごめんなさいね。でも、ただからかった訳じゃないのよ?」
あなた「すごくからかったってこと?」ジトー
果林「もう、拗ねないで? キミは笑ってる方がずっとステキなんだから」
果林「知らない? 親しい人とのスキンシップって、ストレスを軽減させてくれるのよ」
あなた「そっ、それは、テレビとかで観たことあるけど……!」
果林「ハグとか握手とか、背中に手を触れるだけでも良いっていうわ。それに……今みたいなキスでもね♡」
あなた「わ、私は心臓が止まりそうになったよ!」
果林「ふふ、ちょっと刺激が強すぎた? でもキミの反応が可愛いから、また同じことしちゃうかも」
あなた「うぅ~……お手柔らかにお願いします……」
果林「あら。拗ねはしたけど嫌がりはしないのね」
あなた「あっ…! えっと、うん。全然、嫌では無いし……これで果林さんが癒されるなら」
あなた「……ちょっと恥ずかしいけど」
果林「……私、キミのそういうところ、本当に好きよ」
11: 2020/03/25(水) 04:36:28.77 ID:X3NaDOTH
あなた「果林さん……」
果林「でもね、私がキミにこうしてじゃれるみたいに、キミも私に寄りかかっても良いの」
果林「甘えて、甘えさせていきましょう?」
果林「……お互いに、ね♡」
あなた「う……うん」
あなた「(最近になって、果林さんの可愛いところとか、ちょっと子どもっぽいところも見えるようになったけど)」
あなた「(やっぱり果林さんって、セクシーで刺激的だ……!)」ドキドキ
『頬の上なら厚意のキス』/朝香果林
果林「でもね、私がキミにこうしてじゃれるみたいに、キミも私に寄りかかっても良いの」
果林「甘えて、甘えさせていきましょう?」
果林「……お互いに、ね♡」
あなた「う……うん」
あなた「(最近になって、果林さんの可愛いところとか、ちょっと子どもっぽいところも見えるようになったけど)」
あなた「(やっぱり果林さんって、セクシーで刺激的だ……!)」ドキドキ
『頬の上なら厚意のキス』/朝香果林
13: 2020/03/25(水) 04:37:12.44 ID:X3NaDOTH
エマ「みんな、今日もありがとー!!」
エマ「また、一緒に歌おうねーっ!」
ワアアアアアッ……!
エマチャーン!アリガトー!
ーソロライブ会場・控え室ー
あなた「(エマさんのイベント……今回も大成功だった!)」
あなた「(多分、盛り上がりで言ったら今日が一番だったかもしれない)」
あなた「(暖かい気持ちになって、癒されるのはもちろん……心の奥が熱くなって、終演した今になってもドキドキが止まらないよ!)」
あなた「アンコールなんか思い出したらまた泣いちゃいそう……夢みたいな時間だったなぁ……」
タタタッ…
ガチャ!
あなた「エマさんっ! お疲れ様! 今日のライブ、本当に最高の──」
エマ「Meraviglioso‼」ギュッ!!
あなた「わっ!?」
エマ「とっても……と~っても楽しかったよ~!!」
あなた「(母国語からのハグ……エマさんもこんなに興奮しちゃうくらい、素敵な時間に出来たんだね)」
あなた「うん! 一番そばで、ちゃんと見てたよ!」
エマ「幸せだなぁ……まだ、夢を見てるみたい」
あなた「私もちょっと思っちゃったけど、夢じゃないよ! エマさんがたくさん頑張って、あのステージを作ったんだから!」
エマ「あなたも一緒に、ね♪」
エマ「また、一緒に歌おうねーっ!」
ワアアアアアッ……!
エマチャーン!アリガトー!
ーソロライブ会場・控え室ー
あなた「(エマさんのイベント……今回も大成功だった!)」
あなた「(多分、盛り上がりで言ったら今日が一番だったかもしれない)」
あなた「(暖かい気持ちになって、癒されるのはもちろん……心の奥が熱くなって、終演した今になってもドキドキが止まらないよ!)」
あなた「アンコールなんか思い出したらまた泣いちゃいそう……夢みたいな時間だったなぁ……」
タタタッ…
ガチャ!
あなた「エマさんっ! お疲れ様! 今日のライブ、本当に最高の──」
エマ「Meraviglioso‼」ギュッ!!
あなた「わっ!?」
エマ「とっても……と~っても楽しかったよ~!!」
あなた「(母国語からのハグ……エマさんもこんなに興奮しちゃうくらい、素敵な時間に出来たんだね)」
あなた「うん! 一番そばで、ちゃんと見てたよ!」
エマ「幸せだなぁ……まだ、夢を見てるみたい」
あなた「私もちょっと思っちゃったけど、夢じゃないよ! エマさんがたくさん頑張って、あのステージを作ったんだから!」
エマ「あなたも一緒に、ね♪」
14: 2020/03/25(水) 04:38:16.60 ID:X3NaDOTH
エマ「……あれ、あなたの頬……それ、涙の跡?」
あなた「あ……あの、堪えてたんだけど、最後の曲を聴きながら、袖から会場を見たときに……」
あなた「楽しそうなエマさんと、綺麗な緑の光でいっぱいな会場を見たら、思わず泣いちゃったんだ」
あなた「……って、ステージに出てる訳でもないのに恥ずかしいね」
エマ「……ううん、そんなことないよ」
エマ「あなたはいつも、それくらい真剣にステージを見てくれて、本気で支えてくれてるんだよね」
あなた「私に出来ることを、出来るだけやってるだけだよ」
エマ「それが、なによりも嬉しいの」
エマ「こうして歌ったり踊ったりして、あなたが迎えてくれるたびに、夢に進んでるって分かるんだ」
エマ「そのたびに、心から思うの。本当に、あなたがいてくれて良かった。出会えて良かったって」
あなた「……エマ、さん」ポロ
エマ「いつもありがとう。あなたのこと、大好きだよ♪」クイッ
チュッ
あなた「え──」
あなた「──!?」ボンッ!!
エマ「あ、あれ?」
あなた「く、くち……?」クラクラ
エマ「あっ! ご、ごめんね? つい妹たちとか家族にするのと同じ勢いで……!」
あなた「……だ、だだ大丈夫大丈夫。そ、そうだね、海外と日本だとスキンシップのハードル全然違うし、そういうことだよね!」
エマ「愛おしいなあって思ったら、体が勝手に動いちゃったの……」
あなた「ううん、驚いただけ! それくらい私のことを想ってくれるなんて、私も嬉しいよ」
エマ「そう? なら良かったよ~」ホッ
あなた「(ちょっと心臓止まりかけたけど)」
エマ「離れる前に、一言だけ贈らせて欲しいな」
エマ「ちょっぴり勢いがないと、なかなか言えないことだから」
あなた「うん……? 良いよ、伝えて」
あなた「あ……あの、堪えてたんだけど、最後の曲を聴きながら、袖から会場を見たときに……」
あなた「楽しそうなエマさんと、綺麗な緑の光でいっぱいな会場を見たら、思わず泣いちゃったんだ」
あなた「……って、ステージに出てる訳でもないのに恥ずかしいね」
エマ「……ううん、そんなことないよ」
エマ「あなたはいつも、それくらい真剣にステージを見てくれて、本気で支えてくれてるんだよね」
あなた「私に出来ることを、出来るだけやってるだけだよ」
エマ「それが、なによりも嬉しいの」
エマ「こうして歌ったり踊ったりして、あなたが迎えてくれるたびに、夢に進んでるって分かるんだ」
エマ「そのたびに、心から思うの。本当に、あなたがいてくれて良かった。出会えて良かったって」
あなた「……エマ、さん」ポロ
エマ「いつもありがとう。あなたのこと、大好きだよ♪」クイッ
チュッ
あなた「え──」
あなた「──!?」ボンッ!!
エマ「あ、あれ?」
あなた「く、くち……?」クラクラ
エマ「あっ! ご、ごめんね? つい妹たちとか家族にするのと同じ勢いで……!」
あなた「……だ、だだ大丈夫大丈夫。そ、そうだね、海外と日本だとスキンシップのハードル全然違うし、そういうことだよね!」
エマ「愛おしいなあって思ったら、体が勝手に動いちゃったの……」
あなた「ううん、驚いただけ! それくらい私のことを想ってくれるなんて、私も嬉しいよ」
エマ「そう? なら良かったよ~」ホッ
あなた「(ちょっと心臓止まりかけたけど)」
エマ「離れる前に、一言だけ贈らせて欲しいな」
エマ「ちょっぴり勢いがないと、なかなか言えないことだから」
あなた「うん……? 良いよ、伝えて」
15: 2020/03/25(水) 04:39:03.68 ID:X3NaDOTH
エマ「……Sei nel mio cuore.」
あなた「(……分からない!)」
『唇の上なら愛情のキス』/エマ・ヴェルデ
あなた「(……分からない!)」
『唇の上なら愛情のキス』/エマ・ヴェルデ
16: 2020/03/25(水) 04:39:31.06 ID:X3NaDOTH
あなた「ねえねえ、璃奈ちゃん。これ見て?」
璃奈「なあに?」クルッ
璃奈「!」
あなた「眠ってるはんぺんを撫でてる璃奈ちゃんの写真。とっても優しい表情してるよ」
璃奈「私には、あんまり分からない。……でも、あなたが言うなら、そうなのかな」
あなた「うんうん! 自分の顔って、自分で見る方が違いが分からなかったりするからね」
璃奈「そうなの?」キョトン
あなた「毎日見てるから逆に変化に気づきにくいみたい。鏡を見て眠気を完璧に隠せてるって思っても、挨拶しただけでバレたりなんてのもあるよ」
璃奈「それは……寝た方がいい。璃奈ちゃんボード『じとーっ』」
あなた「ま、まあそれはともかく! この写真、SNSにアップしてみて良いかな?」
璃奈「良いけど、どうして?」
あなた「この前のソロイベントで、素顔のパフォーマンスも見てもらったでしょ? あれから、どっちの璃奈ちゃんも見たいって声がたくさん来てるんだ」
璃奈「そういえば、コメントでも貰ったかも」
璃奈「……でも、良いのかな。ライブと違って、静止画で、それでも……伝わるかな?」
あなた「絶対に伝わるよ。賭けてもいい」
璃奈「……分かった。お願い」
…………
……
…
璃奈「なあに?」クルッ
璃奈「!」
あなた「眠ってるはんぺんを撫でてる璃奈ちゃんの写真。とっても優しい表情してるよ」
璃奈「私には、あんまり分からない。……でも、あなたが言うなら、そうなのかな」
あなた「うんうん! 自分の顔って、自分で見る方が違いが分からなかったりするからね」
璃奈「そうなの?」キョトン
あなた「毎日見てるから逆に変化に気づきにくいみたい。鏡を見て眠気を完璧に隠せてるって思っても、挨拶しただけでバレたりなんてのもあるよ」
璃奈「それは……寝た方がいい。璃奈ちゃんボード『じとーっ』」
あなた「ま、まあそれはともかく! この写真、SNSにアップしてみて良いかな?」
璃奈「良いけど、どうして?」
あなた「この前のソロイベントで、素顔のパフォーマンスも見てもらったでしょ? あれから、どっちの璃奈ちゃんも見たいって声がたくさん来てるんだ」
璃奈「そういえば、コメントでも貰ったかも」
璃奈「……でも、良いのかな。ライブと違って、静止画で、それでも……伝わるかな?」
あなた「絶対に伝わるよ。賭けてもいい」
璃奈「……分かった。お願い」
…………
……
…
17: 2020/03/25(水) 04:40:08.62 ID:X3NaDOTH
璃奈「コメントのつき方、すごい……! 璃奈ちゃんボード『びっくり!』」
あなた「数だけじゃなくて、中身も見てみて。ほら!」
あなた「『優しい目』『柔らかい表情で癒される』『微笑みがかわいい』『これは天才天使天王寺』『見る精神安定ざ」
璃奈「ろ、朗読はしなくて良いから……!」ワタワタ
あなた「まだまだいっぱいあるのに」
璃奈「内容はちゃんと全部読む。でも、声に出されると恥ずかしい……」
あなた「(かわいい)」
あなた「……でも、同好会のメンバー以外にもちゃんと伝わってるって改めて分かるでしょ?」
璃奈「うん。私と繋がってくれたみんな、応援してくれるみんなには、気持ちが伝わってるんだね」
あなた「こうやって、目に見える形で伝わると嬉しいね」
璃奈「……あなたは、いつも私の知らない景色を見せてくれるね」
あなた「璃奈ちゃん?」
璃奈「愛さんと一緒に誘ってもらえてなかったら、こんなにたくさんの人と繋がれることはなかった」
あなた「……きっかけはそうかもしれないけど、あとはみんなと関わりたいって踏み出した、璃奈ちゃんの勇気だよ」
璃奈「ありがとう。でも、そのきっかけが一番重要」
璃奈「私は、色んなものを作ることは出来るけど」
璃奈「あなたみたいに、人を巻き込みながら繋がる大きな渦みたいなのは、作れないから」
あなた「もしかしたら、最初はそうだったかもしれないね。でも今は、璃奈ちゃん自身が、色んな人たちの中心にいるんだよ」
璃奈「うん。その信頼が嬉しい。私も、私に出来るやり方で、応援してくれる人に色んな景色を見せていきたい」
あなた「数だけじゃなくて、中身も見てみて。ほら!」
あなた「『優しい目』『柔らかい表情で癒される』『微笑みがかわいい』『これは天才天使天王寺』『見る精神安定ざ」
璃奈「ろ、朗読はしなくて良いから……!」ワタワタ
あなた「まだまだいっぱいあるのに」
璃奈「内容はちゃんと全部読む。でも、声に出されると恥ずかしい……」
あなた「(かわいい)」
あなた「……でも、同好会のメンバー以外にもちゃんと伝わってるって改めて分かるでしょ?」
璃奈「うん。私と繋がってくれたみんな、応援してくれるみんなには、気持ちが伝わってるんだね」
あなた「こうやって、目に見える形で伝わると嬉しいね」
璃奈「……あなたは、いつも私の知らない景色を見せてくれるね」
あなた「璃奈ちゃん?」
璃奈「愛さんと一緒に誘ってもらえてなかったら、こんなにたくさんの人と繋がれることはなかった」
あなた「……きっかけはそうかもしれないけど、あとはみんなと関わりたいって踏み出した、璃奈ちゃんの勇気だよ」
璃奈「ありがとう。でも、そのきっかけが一番重要」
璃奈「私は、色んなものを作ることは出来るけど」
璃奈「あなたみたいに、人を巻き込みながら繋がる大きな渦みたいなのは、作れないから」
あなた「もしかしたら、最初はそうだったかもしれないね。でも今は、璃奈ちゃん自身が、色んな人たちの中心にいるんだよ」
璃奈「うん。その信頼が嬉しい。私も、私に出来るやり方で、応援してくれる人に色んな景色を見せていきたい」
18: 2020/03/25(水) 04:40:32.67 ID:X3NaDOTH
璃奈「……」
璃奈「ひとつ、お願いがあって……目を閉じていてくれる?」
あなた「それはいいけど……どうしたの?」
璃奈「良いから。璃奈ちゃんボードがあると出来ないし……でも、見られるのも恥ずかしいから」
璃奈「これは、感謝と、決意の表明みたいなもの」
璃奈「……」スゥッ…
チュッ……
あなた「!」
あなた「今の、もしかして」
璃奈「だ、駄目。目、開けないで」
璃奈「(なんでだろ、今は見られちゃいけない気がする。折角、感情が出てるかもしれないのに)」
あなた「あのー……どれくらい閉じてれば良い?」
璃奈「あと30分くらい」
あなた「結構長いね……」
『閉じた目の上なら憧憬のキス』/天王寺璃奈
璃奈「ひとつ、お願いがあって……目を閉じていてくれる?」
あなた「それはいいけど……どうしたの?」
璃奈「良いから。璃奈ちゃんボードがあると出来ないし……でも、見られるのも恥ずかしいから」
璃奈「これは、感謝と、決意の表明みたいなもの」
璃奈「……」スゥッ…
チュッ……
あなた「!」
あなた「今の、もしかして」
璃奈「だ、駄目。目、開けないで」
璃奈「(なんでだろ、今は見られちゃいけない気がする。折角、感情が出てるかもしれないのに)」
あなた「あのー……どれくらい閉じてれば良い?」
璃奈「あと30分くらい」
あなた「結構長いね……」
『閉じた目の上なら憧憬のキス』/天王寺璃奈
19: 2020/03/25(水) 04:40:59.87 ID:X3NaDOTH
あなた「かすみちゃんは今日もかわいいね!」
かすみ「当然ですっ! かすみんのかわいさは、365日24時間年中無休ですから♡」
かすみ「でもでも、エネルギーは必要なのでぇ……今日も練習頑張ったかすみんを、い~っぱいナデナデしてください!」
あなた「ここ最近、ずっと最後まで残ってるもんね。あんまり無茶はしちゃダメだよ?」ナデナデ
かすみ「大丈夫ですよぉ。それくらいの自己管理、スクールアイドルとして当然ですし!」
あなた「初めて会ったとき、足に巻いてたテーピングはなんだったのかな?」
かすみ「うっ、それは……ちょっとだけ冷静じゃ無かっただけですっ」
あなた「……ちょっと意地悪だったね。ごめんね」
あなた「でもそれくらい真剣に練習してるのは分かるから、裏目に出ちゃわないようにして欲しいな」
かすみ「……はい」
あなた「そのために私がいるんだし、根を詰める前に頼ってね?」
かすみ「はい、いっぱい頼りにさせて貰っちゃいますね♡ まずはも~っと撫でてください♡」
あなた「あはは、喜んで」
あなた「(しょっちゅう撫でて思うけど……ホントに撫でがいがあるなあ)」ナデナデ
あなた「(素直に喜んでくれるから嬉しくなるし、後頭部が綺麗にまんまるで撫でやすいし)」ナデナデ
あなた「(シャンプーの匂いとか、焼きたてのパンみたいないい匂いがするのも良い)」ナデナデ
かすみ「ん~♪」
あなた「うーん、かわいい」
かすみ「当然ですっ! かすみんのかわいさは、365日24時間年中無休ですから♡」
かすみ「でもでも、エネルギーは必要なのでぇ……今日も練習頑張ったかすみんを、い~っぱいナデナデしてください!」
あなた「ここ最近、ずっと最後まで残ってるもんね。あんまり無茶はしちゃダメだよ?」ナデナデ
かすみ「大丈夫ですよぉ。それくらいの自己管理、スクールアイドルとして当然ですし!」
あなた「初めて会ったとき、足に巻いてたテーピングはなんだったのかな?」
かすみ「うっ、それは……ちょっとだけ冷静じゃ無かっただけですっ」
あなた「……ちょっと意地悪だったね。ごめんね」
あなた「でもそれくらい真剣に練習してるのは分かるから、裏目に出ちゃわないようにして欲しいな」
かすみ「……はい」
あなた「そのために私がいるんだし、根を詰める前に頼ってね?」
かすみ「はい、いっぱい頼りにさせて貰っちゃいますね♡ まずはも~っと撫でてください♡」
あなた「あはは、喜んで」
あなた「(しょっちゅう撫でて思うけど……ホントに撫でがいがあるなあ)」ナデナデ
あなた「(素直に喜んでくれるから嬉しくなるし、後頭部が綺麗にまんまるで撫でやすいし)」ナデナデ
あなた「(シャンプーの匂いとか、焼きたてのパンみたいないい匂いがするのも良い)」ナデナデ
かすみ「ん~♪」
あなた「うーん、かわいい」
20: 2020/03/25(水) 04:41:26.89 ID:X3NaDOTH
スッ
あなた「あっ」
かすみ「?」
あなた「ごめんね。耳に当たっちゃった」
かすみ「いえ、全然平気ですよっ。かすみん、あんまりくすぐったくならない方なので」
かすみ「……それに、むしろ」キュッ
かすみ「頭だけじゃなくて……ほっぺとかも、撫でてくれたら嬉しいです……♡」
あなた「そ、それは流石に……」
かすみ「NOは受け付けません!」ピトッ
かすみ「先輩の手、温かい……」
あなた「う……そう?」
あなた「(なんだろう、この……普段のかすみちゃんを知ってるだけに、余計にいけないことをしてる感が」ドキドキ
かすみ「……♡」
あなた「あっ」
かすみ「?」
あなた「ごめんね。耳に当たっちゃった」
かすみ「いえ、全然平気ですよっ。かすみん、あんまりくすぐったくならない方なので」
かすみ「……それに、むしろ」キュッ
かすみ「頭だけじゃなくて……ほっぺとかも、撫でてくれたら嬉しいです……♡」
あなた「そ、それは流石に……」
かすみ「NOは受け付けません!」ピトッ
かすみ「先輩の手、温かい……」
あなた「う……そう?」
あなた「(なんだろう、この……普段のかすみちゃんを知ってるだけに、余計にいけないことをしてる感が」ドキドキ
かすみ「……♡」
21: 2020/03/25(水) 04:41:58.37 ID:X3NaDOTH
かすみ「先輩……」スリ…
チュ……
あなた「!?」
あなた「(て、手のひらに柔らかいものが……!)」
かすみ「え、えへへ♡ 先輩、真っ赤になってますよ~?」
あなた「か、かすみちゃんだって!」
かすみ「(この反応……少しは意識してくれたのかな)」
かすみ「べっ、別にかすみんは赤くなってませんもん! ほらほら、も~っとしちゃいますよ♡」
プニッ フニッ…
あなた「わっ、わわっ……! ま、待ってって!」
かすみ「(撫でてほしい。もっとドキドキして、こっちを見てください、先輩)」
かすみ「(私は、先輩のサポートで、一番のスクールアイドルになって、それで)」
かすみ「(……先輩の、一番になりたいんです)」
『掌の上なら懇願のキス』/中須かすみ
チュ……
あなた「!?」
あなた「(て、手のひらに柔らかいものが……!)」
かすみ「え、えへへ♡ 先輩、真っ赤になってますよ~?」
あなた「か、かすみちゃんだって!」
かすみ「(この反応……少しは意識してくれたのかな)」
かすみ「べっ、別にかすみんは赤くなってませんもん! ほらほら、も~っとしちゃいますよ♡」
プニッ フニッ…
あなた「わっ、わわっ……! ま、待ってって!」
かすみ「(撫でてほしい。もっとドキドキして、こっちを見てください、先輩)」
かすみ「(私は、先輩のサポートで、一番のスクールアイドルになって、それで)」
かすみ「(……先輩の、一番になりたいんです)」
『掌の上なら懇願のキス』/中須かすみ
22: 2020/03/25(水) 04:42:27.96 ID:X3NaDOTH
彼方「ん……むにゃ」パチリ
彼方「(予鈴じゃないのに目が覚めちゃった)」
彼方「(たしか、お弁当を食べて、寝る前にあの子が来て……)」
あなた「……」スヤスヤ
彼方「(って、横にいるじゃん。そうだそうだ、腕枕してみてほしいな~って言ったら、やってくれたんだっけ」
彼方「(抱き枕も膝枕もいいけど、これも良いな~)」
彼方「(一緒にお昼寝してるって感じがすごくして、リラックス効果抜群だぁ)」
彼方「(抱き枕になってもらうときも、向き合ってっていうのはあんまりないからね~)」
彼方「(……ただ、これじゃあこの子の腕が痺れちゃうかも……人の頭って重いもんね。うっかりしてたよ)」
彼方「(二度寝にしても、腕枕はやめとかなきゃ)」
彼方「(……その前に)」
彼方「……」
フニッ…
チュ
彼方「(予鈴じゃないのに目が覚めちゃった)」
彼方「(たしか、お弁当を食べて、寝る前にあの子が来て……)」
あなた「……」スヤスヤ
彼方「(って、横にいるじゃん。そうだそうだ、腕枕してみてほしいな~って言ったら、やってくれたんだっけ」
彼方「(抱き枕も膝枕もいいけど、これも良いな~)」
彼方「(一緒にお昼寝してるって感じがすごくして、リラックス効果抜群だぁ)」
彼方「(抱き枕になってもらうときも、向き合ってっていうのはあんまりないからね~)」
彼方「(……ただ、これじゃあこの子の腕が痺れちゃうかも……人の頭って重いもんね。うっかりしてたよ)」
彼方「(二度寝にしても、腕枕はやめとかなきゃ)」
彼方「(……その前に)」
彼方「……」
フニッ…
チュ
23: 2020/03/25(水) 04:42:59.51 ID:X3NaDOTH
彼方「(これくらいなら、良いよね)」
彼方「(……夢の国なら、もっとわがままなことまでしちゃえるのにな~……)」
あなた「……」
彼方「(まだ全然起きる気配はなし。それなら)」
彼方「よい……しょっ」
彼方「(腕を自然な位置まで動かして……ちょっとだけ、起こさないように、頭を上げて)」
彼方「……よし」
彼方「(その隙間に腕を入れれば完成、彼方ちゃん腕枕~)」
彼方「(彼方ちゃんほどのスヤピストとなれば、人を起こさずに体勢を変えさせるなんて訳ないのだ)」
あなた「んぅ……」
彼方「あっ」
あなた「……」スヤ…
彼方「(セーフ……)」ドキドキ
彼方「(初めて一緒にお昼寝したときは、緊張して全然眠れてなかったのにね~……それだけ彼方ちゃんと眠ることに慣れてくれたのかな)」
彼方「(ガチガチだったときも可愛かったけど、このふにゃふにゃの顔もかわいー……いや、寝顔のふにゃり具合は人のこと言えないや)」
彼方「(……夢の国なら、もっとわがままなことまでしちゃえるのにな~……)」
あなた「……」
彼方「(まだ全然起きる気配はなし。それなら)」
彼方「よい……しょっ」
彼方「(腕を自然な位置まで動かして……ちょっとだけ、起こさないように、頭を上げて)」
彼方「……よし」
彼方「(その隙間に腕を入れれば完成、彼方ちゃん腕枕~)」
彼方「(彼方ちゃんほどのスヤピストとなれば、人を起こさずに体勢を変えさせるなんて訳ないのだ)」
あなた「んぅ……」
彼方「あっ」
あなた「……」スヤ…
彼方「(セーフ……)」ドキドキ
彼方「(初めて一緒にお昼寝したときは、緊張して全然眠れてなかったのにね~……それだけ彼方ちゃんと眠ることに慣れてくれたのかな)」
彼方「(ガチガチだったときも可愛かったけど、このふにゃふにゃの顔もかわいー……いや、寝顔のふにゃり具合は人のこと言えないや)」
24: 2020/03/25(水) 04:43:21.10 ID:X3NaDOTH
彼方「(……本当に、ノーガードだなぁ)」
彼方「(かわい子ちゃんや、彼方ちゃんをのんびりシープだと思って甘く見ちゃダメだぜぃ)」
彼方「(……まぁ、しないけど。ていうか、できないけど。何にも伝えてないのに、寝てるときになんて余計に駄目だよね~……)」
あなた「……zzz」
彼方「(せめて今は、眠るまであなたの寝顔を眺めてようっと……)」
彼方「(次は抱き枕になってもらって……そのときは、正面からくっついちゃおうかな~……)」
彼方「ふぁ……」
彼方「……」スヤスヤ
彼方「(かわい子ちゃんや、彼方ちゃんをのんびりシープだと思って甘く見ちゃダメだぜぃ)」
彼方「(……まぁ、しないけど。ていうか、できないけど。何にも伝えてないのに、寝てるときになんて余計に駄目だよね~……)」
あなた「……zzz」
彼方「(せめて今は、眠るまであなたの寝顔を眺めてようっと……)」
彼方「(次は抱き枕になってもらって……そのときは、正面からくっついちゃおうかな~……)」
彼方「ふぁ……」
彼方「……」スヤスヤ
25: 2020/03/25(水) 04:43:58.52 ID:X3NaDOTH
歩夢「あなた、こっちの書類のチェック終わったよー……あれ?」
あなた「……」スピスピ
歩夢「ふふっ、今朝から眠たそうにしてたもんね。授業中も寝ちゃってたのかな」
あなた「……ん~……」
歩夢「(寝顔も赤ちゃんみたい。かわいい……♪)」
歩夢「(熟睡中かな。こうなるとなかなか起きないもんね)」
あなた「……」スヤ…
歩夢「(……でも、この体勢は心配だなぁ」
歩夢「突っ伏しちゃってると後で首が痛くなっちゃいそう。可哀想だけど起こし──)」スッ
歩夢「……!」ピタッ
歩夢「(襟と、髪の間……)」
歩夢「(首……細くて、白いなあ……)」ゴクリ
歩夢「(……だめだめ! 幼馴染の、それに寝てるときのこの子になんてこと考えてるの! 私のバカ!)」ブンブン
歩夢「……」
歩夢「……ちょっとだけ……」
歩夢「一回だけ、なら」
歩夢「おーい……起きてるー……?そんな体勢で寝ると、後で体が痛くなっちゃうよー……?」
あなた「……」スヤ…
歩夢「……起きない」
あなた「……」スピスピ
歩夢「ふふっ、今朝から眠たそうにしてたもんね。授業中も寝ちゃってたのかな」
あなた「……ん~……」
歩夢「(寝顔も赤ちゃんみたい。かわいい……♪)」
歩夢「(熟睡中かな。こうなるとなかなか起きないもんね)」
あなた「……」スヤ…
歩夢「(……でも、この体勢は心配だなぁ」
歩夢「突っ伏しちゃってると後で首が痛くなっちゃいそう。可哀想だけど起こし──)」スッ
歩夢「……!」ピタッ
歩夢「(襟と、髪の間……)」
歩夢「(首……細くて、白いなあ……)」ゴクリ
歩夢「(……だめだめ! 幼馴染の、それに寝てるときのこの子になんてこと考えてるの! 私のバカ!)」ブンブン
歩夢「……」
歩夢「……ちょっとだけ……」
歩夢「一回だけ、なら」
歩夢「おーい……起きてるー……?そんな体勢で寝ると、後で体が痛くなっちゃうよー……?」
あなた「……」スヤ…
歩夢「……起きない」
26: 2020/03/25(水) 04:44:31.99 ID:X3NaDOTH
歩夢「……っ!」ドクン
歩夢「(起きないあなたが悪いなんて、言えない)」
歩夢「(だって、こんなことをするのはおかしくて、その上眠っている相手になんて、卑怯な話。幼馴染なんて関係なく、やっちゃいけないラインを超えてる)」
歩夢「(でも、無理。体がもう、意思に関係なく動いちゃってる)」
……
……チュ……
あなた「ん……んぅ……」スヤスヤ
歩夢「っ……!」ゾクゾクッ!
歩夢「(味なんてしないのに、甘いものを食べたときみたいに、頭に幸福感が広がる)」
歩夢「(無防備なあなたへ、一方的にいけないことをしているろいう事実で、おかしくなりそう)」チュ…
歩夢「(気の迷いのはずで、こんなこと、すぐにやめなきゃいけないのに)」
歩夢「(長い間過ごしてきて、起きないラインを知ってしまっているから……)」チゥッ…
歩夢「ごめん……ごめんね……」
歩夢「(──こんなの、もう、戻れない)」
『腕と首なら欲望のキス』/上原歩夢・近江彼方
歩夢「(起きないあなたが悪いなんて、言えない)」
歩夢「(だって、こんなことをするのはおかしくて、その上眠っている相手になんて、卑怯な話。幼馴染なんて関係なく、やっちゃいけないラインを超えてる)」
歩夢「(でも、無理。体がもう、意思に関係なく動いちゃってる)」
……
……チュ……
あなた「ん……んぅ……」スヤスヤ
歩夢「っ……!」ゾクゾクッ!
歩夢「(味なんてしないのに、甘いものを食べたときみたいに、頭に幸福感が広がる)」
歩夢「(無防備なあなたへ、一方的にいけないことをしているろいう事実で、おかしくなりそう)」チュ…
歩夢「(気の迷いのはずで、こんなこと、すぐにやめなきゃいけないのに)」
歩夢「(長い間過ごしてきて、起きないラインを知ってしまっているから……)」チゥッ…
歩夢「ごめん……ごめんね……」
歩夢「(──こんなの、もう、戻れない)」
『腕と首なら欲望のキス』/上原歩夢・近江彼方
27: 2020/03/25(水) 04:45:05.33 ID:X3NaDOTH
あなた「大人っぽいというか……妖しい感じの役柄だね。新境地ってイメージ!」
しずく「はい。ただ私は、こういう経験がほとんどなくて……先輩にお手伝いいただけたらなと」
あなた「そりゃあそうだよね……」
あなた「(しずくちゃんから教えてもらったキャライメージだけ聞くと、ほぼキス魔だもん)」
しずく「このまま稽古に入ったら、恥ずかしくて上手く出来る気がしなくて……なので、耐性をつけたいんです」
あなた「耐性?」
しずく「耐性です」
あなた「……キスの?」
しずく「……キスのです」
しずく「あ、あの……もちろん、唇にはしませんから」
あなた「(しずくちゃん、震えてる……)」
あなた「(そうだよ。こんなの、頼む方が恥ずかしいに決まってる。それでも頼ってくれたのは、それだけ信頼してくれてるからだよ!)」
あなた「分かった、手伝うよ! 私は何をすればいいかな?」
しずく「……! ありがとうございます、先輩!」パアァ
しずく「では……椅子に、腰掛けていただけますか?」
…………
……
…
しずく「はい。ただ私は、こういう経験がほとんどなくて……先輩にお手伝いいただけたらなと」
あなた「そりゃあそうだよね……」
あなた「(しずくちゃんから教えてもらったキャライメージだけ聞くと、ほぼキス魔だもん)」
しずく「このまま稽古に入ったら、恥ずかしくて上手く出来る気がしなくて……なので、耐性をつけたいんです」
あなた「耐性?」
しずく「耐性です」
あなた「……キスの?」
しずく「……キスのです」
しずく「あ、あの……もちろん、唇にはしませんから」
あなた「(しずくちゃん、震えてる……)」
あなた「(そうだよ。こんなの、頼む方が恥ずかしいに決まってる。それでも頼ってくれたのは、それだけ信頼してくれてるからだよ!)」
あなた「分かった、手伝うよ! 私は何をすればいいかな?」
しずく「……! ありがとうございます、先輩!」パアァ
しずく「では……椅子に、腰掛けていただけますか?」
…………
……
…
28: 2020/03/25(水) 04:45:56.32 ID:X3NaDOTH
チュッ
チゥッ…
しずく「……ん」
あなた「(お芝居のためだし、しずくちゃんは真剣な表情だから、変な意味では無いって分かってるんだけど……)」ドキドキ
あなた「(そこら中キスされてるのは普通に恥ずかしい!)」
あなた「(しずくちゃんは平気そうだけど、顔から火が出そうだよ……!)」
あなた「うう、演技って大変なんだなあ……」
しずく「はい、本当に。ですので……」
しずく「先輩は、私がきちんと演じられているか、チェックしていてくださいね」
しずく「……他のことを考えていたら、イヤですよ?」
あなた「う、うん、頑張るね!」
しずく「ありがとうございます♪ それじゃあ……続けますね」
…………
……
…
しずく「……」
しずく「(本当は、全然平気なんかじゃない)」
しずく「(触れる度に心臓が爆発しそうで、体が震えそうになる)」
しずく「(でも、私は女優だから。ありのままの私では、例え難しいとしても)」
しずく「(演じることで、私は『先輩にキスすることを許された誰か』の人生を体験することができる)」
しずく「(そのためなら、私は……)」
チゥッ…
しずく「……ん」
あなた「(お芝居のためだし、しずくちゃんは真剣な表情だから、変な意味では無いって分かってるんだけど……)」ドキドキ
あなた「(そこら中キスされてるのは普通に恥ずかしい!)」
あなた「(しずくちゃんは平気そうだけど、顔から火が出そうだよ……!)」
あなた「うう、演技って大変なんだなあ……」
しずく「はい、本当に。ですので……」
しずく「先輩は、私がきちんと演じられているか、チェックしていてくださいね」
しずく「……他のことを考えていたら、イヤですよ?」
あなた「う、うん、頑張るね!」
しずく「ありがとうございます♪ それじゃあ……続けますね」
…………
……
…
しずく「……」
しずく「(本当は、全然平気なんかじゃない)」
しずく「(触れる度に心臓が爆発しそうで、体が震えそうになる)」
しずく「(でも、私は女優だから。ありのままの私では、例え難しいとしても)」
しずく「(演じることで、私は『先輩にキスすることを許された誰か』の人生を体験することができる)」
しずく「(そのためなら、私は……)」
29: 2020/03/25(水) 04:46:30.54 ID:X3NaDOTH
チュ……
あなた「ん……ぅっ」ピクッ
あなた「(くすぐったくて、なんだか……ぞわぞわする)」
あなた「でも、一生懸命なしずくちゃん相手に、ちょっと待ってとは言いづらいな)」
あなた「(舞台では寸止めって聞いてるけど……それにしたって、こんなところにするのかな。この劇ほんとに大丈夫?)」
しずく「……先輩」スッ…
あなた「どうしたの?」
しずく「キスは、場所によって意味が違うってご存知ですか?」
あなた「聞いたことはあるかも。詳しくは覚えてないけど。キスの格言、って単語だけは知ってるよ」
しずく「そうですね。その呼ばれ方が多いと思います」
しずく「色んな派生がありますが、大元はオーストリアの劇作家、フランツ・グリルパルツァーによる詩劇のセリフなんですよ」チュッ
あなた「っ! そう、なんだ」ピクッ
しずく「……ふふっ」
しずく「折角ですから、ひとつずつ」
しずく「手の上なら尊敬」チュッ
しずく「額なら友情」チュッ
しずく「頬なら厚意」チュッ
しずく「唇なら愛情」
しずく「瞼なら憧れ」チュッ
しずく「腕と……」
チュ……ツゥーッ
しずく「……首なら、欲望」カプッ……
あなた「~~~っ!」ビクッ!
あなた「(甘噛み……それに、舌、が)」
しずく「……ねえ、先輩?」
あなた「ぁ、っ、なに……?」
しずく「それなら、今まで私がした……」ツツツッ…
しずく「それに、これからしていく、セリフ以外の場所へのキスは──」スルッ…
あなた「ん……ぅっ」ピクッ
あなた「(くすぐったくて、なんだか……ぞわぞわする)」
あなた「でも、一生懸命なしずくちゃん相手に、ちょっと待ってとは言いづらいな)」
あなた「(舞台では寸止めって聞いてるけど……それにしたって、こんなところにするのかな。この劇ほんとに大丈夫?)」
しずく「……先輩」スッ…
あなた「どうしたの?」
しずく「キスは、場所によって意味が違うってご存知ですか?」
あなた「聞いたことはあるかも。詳しくは覚えてないけど。キスの格言、って単語だけは知ってるよ」
しずく「そうですね。その呼ばれ方が多いと思います」
しずく「色んな派生がありますが、大元はオーストリアの劇作家、フランツ・グリルパルツァーによる詩劇のセリフなんですよ」チュッ
あなた「っ! そう、なんだ」ピクッ
しずく「……ふふっ」
しずく「折角ですから、ひとつずつ」
しずく「手の上なら尊敬」チュッ
しずく「額なら友情」チュッ
しずく「頬なら厚意」チュッ
しずく「唇なら愛情」
しずく「瞼なら憧れ」チュッ
しずく「腕と……」
チュ……ツゥーッ
しずく「……首なら、欲望」カプッ……
あなた「~~~っ!」ビクッ!
あなた「(甘噛み……それに、舌、が)」
しずく「……ねえ、先輩?」
あなた「ぁ、っ、なに……?」
しずく「それなら、今まで私がした……」ツツツッ…
しずく「それに、これからしていく、セリフ以外の場所へのキスは──」スルッ…
30: 2020/03/25(水) 04:46:55.85 ID:X3NaDOTH
しずく「──さて、どんな意味があるでしょう?」
『さてそのほかは、みな狂気の沙汰』/桜坂しずく
『さてそのほかは、みな狂気の沙汰』/桜坂しずく
31: 2020/03/25(水) 04:47:47.98 ID:X3NaDOTH
おしまい
読んでくれた人がいたらありがとう
キスの意味やらなんやらは古のオタクが大抵通る道だと勝手に思ってる
読んでくれた人がいたらありがとう
キスの意味やらなんやらは古のオタクが大抵通る道だと勝手に思ってる
32: 2020/03/25(水) 04:54:06.15 ID:26LrzOtn
上手い配役でした从[˶˃ᴗ˂˵]从
33: 2020/03/25(水) 05:29:12.06 ID:k2Hu5aH9
良かった!!
36: 2020/03/25(水) 06:27:32.96 ID:jOBlB3WY
最初のせつ菜で良作を確信した感覚のまま最後まで読めた
乙
乙
37: 2020/03/25(水) 06:44:36.28 ID:7Qdjiqce
うひょ~
38: 2020/03/25(水) 08:07:03.68 ID:AcOQdgjR
これはやらしいキス
39: 2020/03/25(水) 08:40:49.90 ID:jm4Am19Q
エマちゃんがいきなり唇奪ってて草
51: 2020/03/25(水) 20:07:49.61 ID:gRN0jG2K
素晴らしい作品でした…
次回作も期待!
次回作も期待!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1585078097/