【SS】海未「穂乃果とことり」

ｶｷｶｷ


海未「予習も終わりですね」


ﾁﾗｯ


海未「もうお昼ですか」

海未「・・・」

海未「おかしい・・・」



今日はわたしの誕生日です

自意識過剰とまではいかないはずですが・・・


海未「穂乃果とことりが来ませんね・・・」

海未「いつもならお昼前になにかしらアクションを起こしてくるはずですが・・・」

海未「どうしたのでしょう？」



ｺﾝｺﾝ

海未「はい」


海未ママ「海未さんお昼ができましたよ」

海未「わかりました」

海未ママ「海未さん？わかってるとは思いますが、客間にいってはいけませんよ？」

海未「改装工事でしたね？」


ｶﾝｺﾝ!ｶﾝｺﾝ！


海未「業者の方々朝からお疲れ様ですね。あとでお茶とお菓子をもっていきましょうか？」

海未ママ「大丈夫ですよ。さきほど差し入れをしましたからね」

海未「そうでしたか」



私の誕生日にともに生まれ変わる

特別なものを感じますね

海未「ごちそうさまでした」

海未ママ「はい。お粗末様です」



廊下



ｷﾞｬｰ ｷﾞｬｰ ﾜｰﾜｰ


海未「業者の方々ずいぶんとにぎやかですね♪」ｸｽｸｽ

海未の部屋


海未「作詩でもしますか」



数分後


海未「・・・」ｿﾜｿﾜ

海未「なぜか落ち着きませんね」

海未「穂乃果とことりがいないせいですかね？」




わたしはなんとなくアルバムを手に取りました



海未「なつかしい」

海未「これは穂乃果とことりがはじめて誕生日を祝ってくれたときの写真ですね」


～～～

ほのか「うみちゃんおたんじょうびおめでとー！」

ことり「おめでとー♪」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

うみ「あっありがとうございます///」ﾍﾟｺﾘ

ほのか「ほむまんもってきたよ！」

ほのか「あとこのシールうみちゃんにあげる！」

うみ「ありがとうございますぅ///」

ことり「ことりはオリガミでペンダントつくってきたよ♪」

ことり「はい♪」

うみ「///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

うみ「ふたりともありがとうございます///」ﾍﾟｺﾘ

ほのか「うみちゃん！わたしたちともだちなんだからあたまさげなくてもいいよ！」

ことり「うんうん♪」


うみ「ともだち・・・」ﾊﾟｱｧ


うみ「はいっ♪」

ことほの「♪」

～～～

海未「あのときは本当のうれしかったです」

海未「自分の誕生日を祝ってくれる友達ができたことが」


ﾍﾟﾗ


海未「これは翌年のものですね」

海未「この日はお父様もお母さまも夜まで出かける用事ができたため」

海未「穂乃果の家で祝ってもらったんでしたね」



海未「穂乃果のこのイエーイと言わんばかりの顔ときたら♪」ｸｽｸｽ

～～～

うみ「あのよろしいのですか？」

ほのか「ともだちのおうちでともだちのたんじょうびをおいわいするのはふつーだよー」

穂乃果ママ「気にしなくていいのよ海未ちゃん？ほら♪ごちそういっぱいつくったから」

ことり「ことりも手伝いました！」ｴｯﾍﾝ

ほのか「ほらほらうみちゃんのたんじょうびなんだからもっとわらって？」

うみ「はいっ♪」ﾆｺｯ

「「「おたんじょうびおめでとー！」」」

～～～


海未「お母さまたちには悪いですけど、両親二人のことを忘れて楽しんでましたね♪この日は」

海未「これはことりがはじめてケーキを作ってくれた年のものですね」

～～～

海未「これことりが作ったのですか？」


ケーキ


ことり「うん♪頑張りました♪」

穂乃果「ことりちゃんすごーい！」

ことり「おいしくできてるといいな♪」

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「すごい！お店のやつみたい！」ｸﾘｰﾑ

海未「穂乃果？クリームついてますよ？」

ことり「あぁっ穂乃果ちゃんダメだよー！」

ことり「これ海未ちゃんの誕生日ケーキ！」

穂乃果「おいしそうだったからつい・・・」

ことり「穂乃果ちゃんの誕生日にもっと大きいの作ってあげるから、さきにたべちゃだめ！」

ことり「メッ！」

穂乃果「ひぃっ！」

～～～

海未「ふふ♪あのときは珍しくことりが怒っていましたね」

海未「その年の穂乃果の誕生日には本当にことりが大きなケーキ作ってきました」

海未「『おいしいからもっと食べたいよ～』ってお腹いっぱいになったのに」

海未「穂乃果はまだケーキを食べようとして♪」ｸｽｸｽ

海未「最終的にことりが介抱していましたっけ」



海未「次は・・・」


ﾍﾟﾗ


ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー

おっちょこちょいの穂乃果

優しくてどこか危なっかしさのあることり

わたしがついていないと・・・

海未「・・・んん」ﾑﾆｬﾑﾆｬ


海未「はて・・・わたしはなにを？」


海未「あっ」


海未「眠ってしまいましたか。わたしとしたことが！」

海未「もう夕方ですか・・・」



海未「穂乃果、ことり・・・」

海未「着信もないですね」



海未「今年は祝ってはくれないのですか？」ｼｭﾝ

海未ママ「海未さん？」

海未「お母さま・・・」

海未「すみませんお稽古が！」

海未ママ「いいのですよ♪今日は海未さんの誕生日なのですから♪」

海未ママ「そうそう♪」ﾎﾟﾝｯ


海未ママ「客間の改装が終わりましたよ♪」

海未ママ「見にいきましょう♪」


海未「ちょっお母さま？」ｱｾｱｾ

海未ママ「さあさあ♪」ｸﾞｲｸﾞｲ

客間

海未「あの・・・お母さま？」

海未ママ「海未さんあけてください」

海未「はい・・・？」


ｻﾞｻﾞ




えりまき「海未ぃ♪」

にこぱな「お誕生日♪」

のぞりん「おめでとー！」




くす玉「ﾊﾟｶｯ♪」

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ



海未「・・・え」

「「海未ちゃん！」」


穂乃果「お誕生日おめでとぉー！」ｶﾞﾊﾞｯ

海未「きゃっ！」

ﾊﾞﾀｯ

海未「穂乃果重いです！」

穂乃果「～♪」

ことり「海未ちゃんおめでと♪」ｼｬｶﾞﾑ




海未「これは・・・」


穂乃果「見ての通り・・・」

ことり「海未ちゃんの誕生日会だよ♪」


ことほの「イエーイ♪」ﾊﾟﾝｯ♪

穂乃果「どう？驚いた？驚いた？」ｳｷｳｷ


ふふっ♪


海未「えぇ♪おどろきましたよ♪」ｸｽｸｽ



心配なんて不要でしたね


わたしの親友たちはいつだって・・・

希「サプライズ成功やね♪」

海未「まさかお母様まで１枚咬んでいるとは思いませんでした」

海未ママ「娘の誕生日をお祝いしたいとの申し出を断る理由なんてありませんよ♪」


海未「改装なんて嘘までついてですか？」

海未ママ「いえいえ。改装工事はほんとですよ？」


ことり「工事終わってから入れ替わるように誕生日会の準備はじめたんだよ♪」

絵里「それにしても、海未が珍しく昼寝をしてくれてて助かったわ」

真姫「３馬鹿が騒ぎだしたときはどうなるかと思ったわよ」

にこ「誰が３馬鹿よ！」

真姫「答えるってことは馬鹿って自覚はあるのね？」ﾌﾌﾝ

にこ「なんですって～！」


花陽「まぁまぁ～」ｸｼｮｳ

海未「なんでわたしが寝てたことを///」


希「ママさんが教えてくれたのと♪」

絵里「これ♪」


海未「！？///」


穂乃果「海未ちゃんの寝顔の写メ♪」

絵里「穂乃果とことりが寝つきがいいから写真くらいなら大丈夫って♪」



海未「消してください！恥ずかしいです///」

ことり「これぐらいはいいよね？」

海未「ダメです///」


穂乃果「いいじゃん記念写真ってことで！」

ことり「ねぇ？」


海未「穂乃果ぁ～ことりぃ～」


ことほの「海未ちゃんが怒った～♪」

絵里「はいはいそこまで」

凛「海未ちゃんパーティはじめよう！」

凛「がんばって料理も手伝ったんだよ！」

絵里「だからね？海未？」

海未「絵里・・・」




海未「でも寝顔の写真をみんなもってたりしません？」

海未「例えば写メを全員に送信して、これを消してもデータが残るとか」



ｷﾞｸｯ!



花陽「ははは・・・」ｽﾏﾎｶｸｽ

希「♪」ﾆﾔﾆﾔ

海未「みんなっ！///」


穂乃果「ストップ本当にストップ～」

ことり「ほらお料理冷めちゃうから、ね？」

みんな「♪」ﾆｺﾆｺ


海未「もぉ///ずるいです///」



海未「今日だけですよ？許すのは？」ﾊｧ


穂乃果「それじゃあ！海未ちゃん！」

ことり「パーティはじめよう♪」


ﾆｺｯ♪


海未「はいっ♪」

海未「みんなありがとう」



ｺﾚﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ!

ｺﾝﾅﾆﾃﾞｽｶ!?




ﾌﾌﾌ♪



ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー

深夜


ﾊﾟﾁ

海未「寝苦しい・・・」

海未「これのせいですか」


穂乃果「ｽﾋﾟｰｽﾋﾟｰ」Zzz ｷﾞｭ～
ことり「ｽｩ…ｽｩ…」Zzz ｷﾞｭ～


海未「二人とも泊まっていくといってこうなったんでしたね」


海未「・・・」


海未「二人にはわたしがついていないといけないと思っていましたけど」

海未「わたしが二人といっしょにいたかったんですね」



海未「お祝いの言葉がない。それひとつで寂しさを感じるくらい、いっしょにいるのが普通で」

海未「わたしたちって姉妹のようですね」


海未「なんにでも飛び込むお転婆長女に」

穂乃果「ふぁいと…だよ～」Zzz


海未「協調性が高くて優しい次女」

ことり「～♪」Zzz


海未「わたしはしっかり者の末っ子といったところでしょうか？」

海未「わたしが一番年下ですし」


海未「ふふ♪」

海未「半年ほど先ですけど今度は穂乃果の誕生日ですね」

海未「ことりといっしょにサプライズでもしかけましょう♪」

海未「穂乃果ならちょっと気をそらせばなんとかなるでしょう」



海未「次はことりの誕生日ですね」

海未「隠し事の苦手な穂乃果と察しのいいことりですか・・・」

海未「これはサプライズをやるには難題ですね。いっそ正面からお祝いしますかね？」

穂乃果「うみちゃー…ずっと…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

ことり「ずっと…とも…だち……だよぉ」ｽｩｽｩ

海未「わたしもずっといっしょにいたいです」


海未「穂乃果、ことり」

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

海未「大好きですよ♪」ﾆｺｯ

ことほの「えへ……へ～♪」ﾆｺｯ Zzz



海未「起きているときには絶対に言ってあげませんけどね」

海未「恥ずかしいですから♪」

家族に祝福され



最高の仲間たちにお祝いされ



世界で一番の親友二人が



最高の１日をくれました♪





『穂乃果』 『ことり』


『いつまでもいっしょですよ♪』




おしまい

海未誕ということで、しっとりとことほのうみ

ホワイトデーSSにスクフェスのボーダーラインそして海未ちゃん誕生日なかなかハードでした。

ともかく海未ちゃん誕生日おめでとう！

心があたたまる

ことほのうみよ永遠に
乙

素晴らしいぞ乙
あと海未ちゃんお誕生日おめでとう

乙です
温もりに溢れてて幸せ

すばら

素晴らしい！！

乙
心があったまったわ