【SS】鞠莉「全速前進ヨーソロー！曜ちゃん天気予報の時間だよ！」【ラブライブ！サンシャイン！！】

ようまり

鞠莉「全速前進ヨーソロー！曜ちゃん天気予報の時間だよ！」

鞠莉「今日は太陽が元気いっぱいだね！春らしいぽかぽか陽気で絶好のお出かけ日和！」

鞠莉「と思いきや、午後からは雲が出てきて、所によっては強い雨になるみたい。出かける時は傘を忘れずに、洗濯物には気をつけてね！」

鞠莉「こんな日はお家デートなんてのもいいかもね、それこそ鞠莉ちゃんと二人っきりで。なんちゃって、えへへっ！」



鞠莉「みたいなの、やらないの？」

曜「やらないよ！？」

鞠莉「そっかぁ、残念ね」

曜「唐突に人の物真似を始めるから、一体何かと思ったよ」

鞠莉「曜の真似、なかなか似てたでしょ？」

曜「似てた、のかなぁ？うーん、自分じゃ良くわからないけど」

鞠莉「似てるわよ、果南とダイヤの折り紙付きだもの」

曜「えっ、二人に見せたの？」

鞠莉「ええ。ちかっちと梨子も、特徴を捉えてるって太鼓判だったわ」

曜「ちょ、ちょっと、なんで人に見せて回ってるの！？」

鞠莉「物真似の完成度には自信ありだけど、客観的な評価も大事かなって。芸の引き出しを増やすのはいいことでしょ」

曜「増やすのは百歩譲るとしても、あまり開けないでほしいかな、その引き出しは…あっ、まさか一年生にも…？」

鞠莉「それはまだだけど」

曜「ほっ」

鞠莉「でも、Saint Snowの二人には判定してもらったわ」

曜「鞠莉ちゃあああん！？」

鞠莉「どうしたのよ、さっきから大声ばっかり」

曜「大声も出ちゃうよ！どうしてはるばる北海道のSaint Snowにまでご披露してるのさ！」

鞠莉「客観的な評価が」

曜「それはもういいよ！まったく、真似されたら恥ずかしいじゃん…」

鞠莉「照れることないのに」

曜「照れてないよ、もうっ、一年生には見せちゃダメだからね！」

鞠莉「え、ダメなの？」

曜「ダメです」

鞠莉「どうしても？」

曜「どうしてもです」

鞠莉「っていうのはフリで」

曜「フリでもお約束でもなくて！ダ・メ・で・す！」

鞠莉「堅いわね。どうしてそんなに反対するの？」

曜「そりゃ嫌でしょうよ、知らない所で自分の物真似されてたら」

鞠莉「そうかなぁ」

曜「例えばさ、私が鞠莉ちゃんのいないところでだよ」

鞠莉「ええ」

曜「こほん…シャイニー！今日も太陽がキラキラしてて最高のお出かけ日和デース！とかやってたら、どう思う？」

鞠莉「曜が私の真似してくれた、嬉しい！ってなるけど」

曜「な、なるんだ」

鞠莉「現に嬉しかったし。ねえねえ、もう一回やって」

曜「やだよ、恥ずかしいし…」

鞠莉「やってよー、録画するからー」

曜「なおさらしないよっ！」

鞠莉「曜がやってくれたら、人気出ると思うけど」

曜「出るわけないってば」

鞠莉「あっ、じゃあ、こういうのはどう？曜が動きをやって、私が声を当てるの。曜の声色を真似してね」

曜「アテレコするってこと？」

鞠莉「そうそう！二人羽織みたいで、良い感じじゃない？」

曜「二人羽織ってそんなのだったっけ？」

鞠莉「曜の愛嬌と私の物真似。息ぴったりのスペシャルなコンビネーションに、話題沸騰間違いなし！お天気ナビゲーター渡辺曜(CV:小原鞠莉)ってところかしら」

曜「いよいよ謎な趣旨になってきたね…」

鞠莉「曜は体感天気予報が得意だけど、雨を晴れにしてみせたりとか、そういうのはできないの？」

曜「さすがに空模様を操る能力までは持ち合わせてないかなぁ」

鞠莉「残念ね。もし天候操作を習得できたら、雲を綿菓子やソフトクリームにする能力なんかもあるといいわよね」

曜「それはまたメルヘンだね。食べられるの？」

鞠莉「もちろん！きっと子供に大喜びよ」

曜「あははっ、楽しい能力だけど、世の中的には大騒ぎになっちゃうよ」

曜「それはまたメルヘンだね。食べられるの？」

鞠莉「もちろん！きっと子供たちに大人気よ」

曜「あははっ、楽しい能力だけど、世の中的には大騒ぎになっちゃうよ」

鞠莉「夢があって良いじゃない。二人三脚で頑張りましょう」

曜「やる前提なんだね。まあ、天候操作はさておき、天気予報なら一度くらいならやってみても面白いかな」

鞠莉「せっかくの得意技だもの、活かさない手はないわ。撮影や配信のやり方は善子に教えてもらって、星座占いコーナーは果南にお願いしましょう」

曜「いくら星空が好きとは言え、占いまでは専門外だと思うよ、果南ちゃんも」

鞠莉「なら、しっかり勉強してもらわないとね。天気予報に占いは欠かせないもの」

曜「無茶振りばかり言ってると、毎回運勢最下位にされちゃうよ、双子座」

鞠莉「マリーのラッキーアイテムは曜だからノープロブレムでーす」

曜「えへへっ、なら、幸運を呼び込めるよう頑張らなきゃだね」

鞠莉「ところで、今朝は忙しかったから天気予報を見ていないんだけど、これからの天気ってどんな感じなのかしら」

曜「うーん、見てのとおり雲もほとんどないし、きっと一日中良く晴れて――」

鞠莉「ねえ、曜」

曜「ん？」

鞠莉「天気予報って、人の考え方や行動に影響を与える重要な情報よね」

曜「そうだね、間違い無いと思う」

鞠莉「それはつまり、今日の天気が、私たちのこの後の過ごし方を左右すると言っても過言ではないってことよね。ちょうど、私が曜の真似で実演してみせたように」

曜「そりゃあ…まあ、うん」

鞠莉「そうしたことを踏まえた上で、体感をセンサーに使った天気予報の結果はなにかしら？」

曜「えっと…夕方から夜にかけて強い雨風になる、かも」

鞠莉「ということは？」

曜「今日はお家デートして、鞠莉ちゃんの部屋にお泊りしてもいい？」

鞠莉「うふふっ、よく言えました。そうよね、荒れた天気で連絡船が動かなくて、帰れなくなっちゃうかもしれないものね」

曜「…むぅ」

鞠莉「どうしたの、むくれちゃって」

曜「なんか、らしくない」

鞠莉「えっ？」

曜「今のやりとり。鞠莉ちゃんにしては、やけにまどろっこしかったから」

鞠莉「そ、そんなことは」

曜「ていっ」

鞠莉「あたっ、なにす――」

曜「からの、ハグっ」

鞠莉「きゃっ」

曜「…」

鞠莉「よ、曜？」

曜「ひとつだけ言わせて」

鞠莉「えっ…？」

曜「天気を理由になんてしなくってもさ、側にいて欲しいときには、ずっと一緒にいるよ」

鞠莉「！」

曜「いつでも、どんなときもね」

鞠莉「…ふふ、ありがとう」

曜「やっと笑ってくれたね。それで鞠莉ちゃん、今日はこの後どうしたいの？」

鞠莉「ゆっくり過ごしましょう。二人きりで、ね」

曜「えへへ、よく言えました！」


その後、試しにやってみた曜ちゃん天気予報は瞬く間に人気コンテンツとなり、Aqoursの知名度の向上に一役買うこととなる。

また、Vtuber技術を駆使したお天気ナビゲーター渡辺曜(CV:小原鞠莉)、通称「シャイニーモード」も様々な意味で人気を博することとなるが、それはまた別のお話。



終わり

全弾撃ち尽くしました。お天気ようまりでした。

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

鞠莉「曜の誕生日をお祭りモードでお祝いデース！」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1619007460/

ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました

いつも乙