【SS】:聖良「スクスタ出演のために幼馴染を作ります!」理亞「……」【ラブライブ!サンシャイン!!】

せいら SS


1: 2021/06/04(金) 22:11:32.98 ID:bXuHYbfR
―スクスタ27章5話視聴中―

聖良「……」ポチポチ

栞子『あの……これは一体なんの集まりですか?』

ダイヤ『なにやら姉妹関係で悩んでいると聞きましたわ。姉や妹がいる者同士、助けになれるかと思いまして』

聖良「……」

ダイヤ『まず最初に、これだけは揺るぎない事実として……姉妹というものはかけがえのない財産ですわ』

ダイヤ『ルビィを見てください。どうですかこのかわいらしさ、まるで天使のようですわ!』

ルビィ『お、お姉ちゃん恥ずかしいよぉ……』

聖良(……)

聖良「はぁ……どうして私はスクスタに呼ばれないのでしょうか?」

3: 2021/06/04(金) 22:14:04.53 ID:mEaTGR4u
聖良(いえ、呼ばれていない……というよりハブられている、という表現の方が正しいような気がします。私はみなさんと最初から面識があったはずですし)

聖良(考えてみれば、私たちSaint Snowは全国的に見ても珍しい、姉妹二人でのアイドルユニットです。姉妹愛を話題にするときにこれほどまでに適切な具体例は他に存在しないと言ってもいいでしょう)

聖良(そのスクールアイドルユニットが、ALL STARSの収録に呼ばれなかった。ということは、やはり私たち二人は、本格的に……)

聖良「……」

聖良「ねえ理亞。すこし相談したいことがあるのですが大丈夫ですか?」

理亞「相談?姉様が?私に??」

聖良「はい。スクスタへの出演計画のことなんだけど」

理亞「スクスタ……」

聖良「私たちには一向に出演の依頼が来る気配がありません。さすがにこのままではマズイと思うんです」

理亞「……」

聖良「気づけば本編は既にセカンドシーズン。このまま私たちの存在すらも有耶無耶になってしまったら、一生出演の機会がないのでは、と」

理亞「……」

聖良「一体どうしてこんなことに……やはり私にはルビィさん力が足りな

理亞「いい加減にして。それだけは絶対に違うって断言できる」ブチッ

6: 2021/06/04(金) 22:16:05.53 ID:mEaTGR4u
聖良「ではどうして

理亞「だいたい一回集まりに呼ばれなかったくらいでハブられただとかごちゃごちゃ騒ぎすぎ。姉様昔から友達少なくて社交経験少ないんだからちょっとは自重して。行ったら行ったで空気読めない発言をして雰囲気ぶち壊すの目に見えてるし」

聖良「はうっ!り、理亞!?さすがにそこまで言わなくても……」

理亞「いい加減に目を覚まして。今の私たちに必要なのは営業とかアピールとかじゃなくてライブのための総合的な基礎力の方だし」

聖良「……くぅっ!」ダッ!

バタン!!

理亞「姉様もいつも言ってる、日頃の努力が実を結んでいつか花開くって。小さなことに一喜一憂してないで、さっさと練習……って」

シーン…

理亞「姉様……?」

理亞(……)

7: 2021/06/04(金) 22:18:08.72 ID:mEaTGR4u
聖良「……」トボトボ

聖良(り、理亞……さすがにあそこまで酷いことを言わなくたっていいじゃないですか……ただスクスタに出たいって思っただけなのに……)

聖良「……」テクテク

聖良(確かに昔は友達もいなかったのかもしれませんが、今ではもう私には両手の指の数くらいの友達がいます。理亞は私のことを社交的ではないと言いますが、それはもう今の私には当てはまりません)

聖良(けれど、ダイヤさんや千歌さんが私のことを姉会に誘ってくれなかったことは、それはもう私たちが友達ではないということを表しているのかもしれない、なんて弱気になってしまう自分が心のどこかにいるというのも、また事実ではある……)

聖良「……」

聖良「はぁ……」

聖良(考えてみれば、千歌さんや穂乃果さんにしても、スクスタ内でセリフを多くもらえている方々は、友達の数も多いという特徴があるような気がします。やはり私も、友達の絶対数を……)

聖良「……ん?」

聖良(ともだち……?)

聖良「……」

8: 2021/06/04(金) 22:20:02.67 ID:mEaTGR4u
聖良「……」

聖良(いえ、確かに千歌さんも穂乃果さんも友達の数は多い方だと思いますが、それ以上に一番仲のいいお友達……いわゆる幼馴染が存在するというのが、一番の特徴なのではないでしょうか?)

聖良(この際はっきりと言ってしまいますが、ラブライブ!は空前絶後の幼馴染至上主義コンテンツです。幼馴染を制する者がラブライブを制すると言っても過言ではありません)

聖良「……」

聖良(函館に住んでいる私には、沼津のAqoursや東京のμ’s・ニジガクとあまり交流ができないというハンデがあります。ということはやはり、スクスタ出演という大望のためには、幼馴染という絶対的な力に頼るという絶大な方法こそが、とるべき最適解なのでは……)

聖良「……」

聖良(……ふっ、どうやら見えてしまったみたいですね。ラブライブ!というコンテンツの真理そのものが)

10: 2021/06/04(金) 22:21:07.59 ID:mEaTGR4u
~沼津~

聖良「で、こうして沼津にやってきたというわけです」

ルビィ「ふぇぇ、ルビィには全然話の意味がわからなかったよぉ……」

ダイヤ「安心なさいルビィ、私にも理解不能でしたから」

聖良「ですから、ラブライブ!の深淵に辿り着いてしまったというわけです」

ルビィ「しんえん……?」

聖良「はい。幼馴染こそが絶対の関係であるということ、ラブライブ!はこの考えに則って制作されているのです」

ダイヤ「そんな妄言を言うためにわざわざ沼津までいらしたのですか?」

善子「聖良って見た目以上に暇なのね」

花丸「というか聖良さんはいっつも沼津に来ている気がするずら」

11: 2021/06/04(金) 22:22:00.22 ID:mEaTGR4u
聖良「そうして一つの考えにたどり着きました。もしかしたら私、鹿角聖良にも誰か幼馴染が存在していたのかもしれない、と」

ダイヤ「はぁ?」

聖良「考えてみれば当たり前ですよね。だって鹿角聖良に幼馴染がいない、ということは一回も公式情報として流れたことがないんですから」

ダイヤ「……」

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」

聖良「というわけで花丸さん」

花丸「ずらっ!?」

聖良「私と一緒に函館まで来ていただけませんか?」

12: 2021/06/04(金) 22:23:15.68 ID:mEaTGR4u
花丸「ま、まるぅ!!?」

聖良「はい。今日から私とあなたと理亞の三人で幼馴染です」

花丸「ちょ、ちょっと待つずら!!急に幼馴染なんて言われても、マルは

聖良「説明が必要、ですか。そうですね……ではこういうのはどうでしょう?」

聖良「妹の理亞はツーサイドアップで、身長もだいたい154cm。姉と一緒にスクールアイドルをやっており、内気な性格で、けれども胸には闘志を燃やしている」

聖良「これって実質ルビィさんでしょう?」

花丸「はぁ?」

聖良「そして私、鹿角聖良もスクールアイドルで、Saint Snowのイメージカラーは雪のような淡い白。時々中二病じみた発言をするということも自覚しています」

聖良「これはつまり善子さんでしょう?」

花丸「はぁぁ!!?」

13: 2021/06/04(金) 22:24:12.28 ID:mEaTGR4u
聖良「ですので私たちSaint Snowの二人には、幼馴染である花丸さんの力が必要不可欠だと言うことです。さ、一緒に函館に帰りましょうか」グイッ!

花丸「ちょ、ちょっと待つずら!!ルビィちゃん!!善子ちゃん!!黙ってないでなにか言うずらぁ~!!!」ズルズル

ルビィ「ごめんね花丸ちゃん。ルビィはあんまりこーゆー聖良さんとは関わりたくないし……」

善子「同意見ね。あんた一人の犠牲で済むなら安いものでしょ。心置きなく函館まで行ってきなさい」

花丸「ずらっ!?ぎぃやぁ~!!!ち、千歌ちゃん!!果南ちゃんも!!見てないで助けるずらぁ~!!」

果南「ん、マルもしっかりやんなよ」

千歌「じゃーねー!」

花丸「ず、ずらぁ~!!!」ズルズル

15: 2021/06/04(金) 22:25:32.36 ID:mEaTGR4u
~函館~

理亞「……」

理亞(……少し姉様には強く当たりすぎた気がする)

理亞(相変わらず姉様は急に変なことを言ってくるけど……でも、友達いないは少し言い過ぎ)

理亞(姉様だって友達いないことくらい自覚してるだろうし、そもそも友達が少ないってのはお互い様なところあるし)

理亞「……」

理亞(……はぁ、さすがに少し罪悪感感じるかも)

理亞(姉様が帰ってきたら謝んなくちゃ。姉様に頭を下げるってのは少し癪だけど……)

理亞「すぅ~……はぁ~……」

理亞(……よし!)

ガチャッ!

理亞「あ、姉様!その、さっきはごめ

聖良「理亞!聞いて下さい!私たちにも幼馴染が出来ました!ね、花丸さん?」

花丸「あぅぅ……」

理亞「……」

16: 2021/06/04(金) 22:27:05.74 ID:mEaTGR4u
~鹿角家~

理亞「……」

花丸「……」

理亞「……」

理亞(な、なんか気まずい……こいつと二人きりって……)

花丸「……」キョロキョロ

理亞(っていうかどうして花丸なの?ルビィとかだったらもっと話しかけやすかったのに)

花丸「……」

理亞(で、でも、姉様のせいで迷惑かけているのは事実だし、なんとかおもてなししなくちゃ……)

理亞「あ、あの、えっと……」

花丸「?」

理亞「そ、その……お、お茶とか!今持ってく

バーン!!!

聖良「花丸さん!理亞!!Aqoursごっこをしましょう!!」

理亞「……」

20: 2021/06/04(金) 22:29:24.77 ID:mEaTGR4u
花丸「Aqoursごっこ?」

聖良「ええ。Aqoursのメンバーになりきって遊ぶんです」

理亞「……」

聖良「ごっこ遊びはスクールアイドルの基本です。ステージの上でお客様を楽しませることが必須のスクールアイドルにとって、恥を捨てて何かになりきるなんて、基礎中の基礎ですから」

花丸「なるほど……」

聖良「私は善子さん役をやりますので、理亞はルビィさん役をお願いします。花丸さんは本人役で大丈夫ですので」

理亞「……」

聖良「では……こほん。ふっ、絶望の果ての虚構より堕ちる者——ヨハネ、堕天ッ!!!ぎらんっ!」

花丸(あ、そんな本気でやるものだったんだ)

聖良「どうですか?正直かなり似ていたでしょう?」

花丸「いや全然あんまりずら」

理亞「ってか絶望とか嘘とか思いっきり姉様出てたし」

花丸「善子ちゃんはもっと子供っぽい言葉を使うんだよ」

聖良「子供っぽい?」

花丸「うん。例えば、漆黒とか地獄とか……?意味のない言葉が羅列されていくずら」

聖良「なるほど……」メモメモ

理亞(いや、こっちからしたらどっちも子供っぽく見えるんだけど)

21: 2021/06/04(金) 22:31:03.11 ID:mEaTGR4u
聖良「はい。では次は理亞の番ですよ?」

理亞「えっ!?」

聖良「次は理亞がルビィさんの役をやる番です」

理亞「はぁぁ!!?///」

花丸「理亞ちゃんもおらたちの物まねやってくれるの?」

理亞「そっ、それは……」

聖良「嫌なんですか?やらないのなら私が一人二役を

理亞「やる!!やればいいんでしょ!!?」

花丸「おぉ~!」パチパチ

理亞「え、えっと……///」

クイッ


理亞「ル、ルビィと一緒に~……がんばるびぃ!……だびぃ//」

22: 2021/06/04(金) 22:32:21.41 ID:mEaTGR4u
聖良「……」

理亞「……っ////」カァァッ!!

聖良「それだけですか?」

理亞「はぁぁ!!?///」

聖良「もっと本気で出来るはずでしょう?家で二人でAqoursごっこをやる時には、こう

理亞「~~っ!!!!///」

バンッ!!!

理亞「うっさい!!余計なこと言わなくていい!!バカ姉様!!」

聖良「理亞……」

理亞「もういいっ!私一人で基礎錬してくるから!!」ダッ!

聖良「……」

24: 2021/06/04(金) 22:34:40.74 ID:mEaTGR4u
聖良「はぁ、少し強く当たりすぎてしまったのでしょうか……」

花丸「……」

聖良「……あっ、すみません。お客様がいるというのに年甲斐もなくはしゃいでしまって」

花丸「聖良さんって家ではいつもこんな感じなんですか?」

聖良「こんな感じ、とは?」

花丸「マルの知ってる聖良さんとは少しイメージが違ったずら」

聖良「そうですね……確かに家では私も理亞も、家の中だとよく喋る方だとと思います。二人とももともと人見知りでしたし」

聖良「けど、それ以上にむしろ……寂しかったんだと思いますよ。理亞も、もちろん私も」

花丸「寂しい?」

聖良「はい。私たちだけはみなさんと違って、函館という遠隔地で離れてスクールアイドル活動をやっておりますし、必然的に寂しさは感じてしまうものなんです。もちろんスクスタに出演できないという虚しさもあるとは思いますが」

聖良「理亞はまだ高校一年生、きっとまだまだ友達が必要な時期だと思うんです。自分の弱さや孤独と向き合う前に、あの子にはたくさんの学ぶべきことがある、私にはそう思えるんです」

花丸「……」

花丸(聖良さんがまるでお姉さんみたいずら)

聖良「ですからAqoursのみなさんには本当に感謝しているんです。みなさんが理亞にそそいでくれるたくさんの暖かさが、こんなにも理亞を成長させてくれてるんだなって……」

聖良「……って少ししゃべりすぎてしまいましたね。そうだ、お礼と言ってはアレなのですが、メロンでも食べませんか?ちょうど美味しいメロンが届いたので、食べきれなくて困っていたんです」テッ!

25: 2021/06/04(金) 22:35:51.93 ID:mEaTGR4u
◇———◇

理亞「ふっ、ふっ………!」

理亞(あーもうっ!姉様のせいでこっちまで調子狂う!こっちには遊んでる暇なんてないのに!)

理亞「さい、ごに……わっ!?」

ツルッ!

理亞「っ!?//」

理亞(いたた、思いっきりこけたんだけど。こんな恥ずかしいとこ、ステージの上じゃ絶対に……)

花丸「……」ジーッ

理亞(あっ……///)

26: 2021/06/04(金) 22:37:45.42 ID:mEaTGR4u
花丸「……」

理亞「な、なに?バカにしに来たの?」

花丸「別にバカにするつもりなんて全くないずら。ただ理亞ちゃんってこんな時でも練習してるんだな~って」

理亞「はぁ?そんなの当たり前。本番は練習の積み重ねで、練習のないところに成果は実らない」

理亞「……ってかなり前に姉様が言ってた」

花丸「受け売りなんだ」

理亞「わ、悪い!!?」

花丸「別に悪いとも言ってないずら。仲がいいんだな~って思っただけだよ」

理亞「そ、そんなの当たり前じゃない!姉様は私にとってたった一人の姉様で……姉妹ならこれくらい普通!」

花丸「うん、そうかもね。マルはお姉ちゃんいないからわかんないけど。でも……」

花丸「やっぱり、どうしてもちょっとだけ嫉妬はしちゃうずら」

28: 2021/06/04(金) 22:41:08.58 ID:mEaTGR4u
理亞「嫉妬?」

花丸「うん。羨ましいな~って、ヤキモチ焼いちゃうずら。聖良さんと理亞ちゃんってすっごく仲がいいんだな~って」

理亞「ヤ、ヤキモチって、そんなこと、思わなくても……ってか、それに……」

花丸「……?」

理亞「……なんでもない//」

花丸「じーっ……」

理亞「……っ///」

花丸「隠さない方が身のためずら。想いは言葉にしなくちゃ届かないんだよ?」

理亞「べ、別に。大した内容じゃない」

花丸「……」

理亞「けっ、けど……///」

29: 2021/06/04(金) 22:42:49.76 ID:mEaTGR4u
理亞「ヤ、ヤキモチだったら、わ、私も、その、あんたたちに、思う、こと、結構ある…ってだけ///」ゴニョゴニョ

花丸「ふーん」

理亞「……っ!!話終わったなら出てって!練習の邪魔!!//」

花丸「いいの?」

理亞「なにが??」

花丸「マルたちにヤキモチ焼いちゃう理亞ちゃんに、とっておきのルビィちゃんの秘密を一つ教えてあげようかなって思ってたのに」

理亞「!?」

花丸「気になる?」

理亞「……」

花丸「ふふっ、耳かして♪」クイクイ

理亞「……」

花丸「……」

ヒソヒソ

理亞「……!?//」

30: 2021/06/04(金) 22:44:44.32 ID:mEaTGR4u
理亞(はぁっ!?ルビィって、下の毛、生え……!!!///)

理亞(うわっ、けど知り合いと比べたら普通……知り合いという知り合いいないけど……//)

理亞(やっぱ私って、周りに比べて色々遅い……)

理亞「……」

花丸「びっくりした?」

理亞「……別に。アンタたちと違って変態じゃないから」

花丸「気にすることないずら。思春期になると体の成長のことが気になり始めるのは普通のことだって鞠莉ちゃんも言ってたよ」

理亞「……っ///」

花丸「あ、そうだ。確か善子ちゃんが頑張って証拠の写真を……」

ギュッ

理亞「……見せて」

花丸「やっぱり気になるんだね。ルビィちゃんのこと」

理亞「……っ///」

花丸「いいよ。マルのルビィちゃんコレクション、いっぱい見せてあげるずら。えっと、確か善子ちゃんが前に……」

………
……

31: 2021/06/04(金) 22:45:50.22 ID:mEaTGR4u
ガチャッ

理亞「……ただいま」

聖良「おかえりなさい理亞。花丸さんも一緒だったんですね」

花丸「えへへ、たくさん大人のお話をしてきたずら」

聖良「大人の?ふふっ、それは良かったですね理亞。いい友達に恵まれて」

理亞「……っ///」

花丸「えへへ~、理亞ちゃんは色んなところがまだまだ子供で可愛いずら」ナデナデ

理亞「うるさい。バカにされる筋合いない」

花丸「でも理亞ちゃんはマルにとっても妹みたいなものだから」

理亞「……私の方が年上、それを言いたいなら。あんたより誕生日早いし」

花丸「え~?けど~……あ、もちろん聖良さんのこともお姉ちゃん

聖良「本当ですか!!?」ガシッ!

花丸「ずらっ!?」

32: 2021/06/04(金) 22:46:46.75 ID:mEaTGR4u
聖良「私のこともまるで姉のような存在だと、そう認めてくれるのですか!?」

花丸「は、はい……えっと……」

聖良「……」ジーッ

花丸「マ、マルは、聖良さんもダイヤさんも鞠莉ちゃんも、ついでに果南ちゃんのことも、みんな大切なお姉ちゃんのように思っています、ずら……」

聖良「そうですか、では花丸さん」

聖良「そのセリフ……言質をいただいた、ということでよろしいのですよね?」

花丸「……え?げんち??」

理亞「……」

33: 2021/06/04(金) 22:47:41.64 ID:mEaTGR4u
~お台場~

千歌「ごめん栞子ちゃん!」

ダイヤ「す、すみません!電車が少し遅れてしまって……」

栞子「い、いえ。それは大丈夫なのですが、えっと……」


聖良「~♪」ワクワク

栞子「あ、あの、いったいどなたでしょうか……?」

34: 2021/06/04(金) 22:48:36.41 ID:mEaTGR4u
聖良「もしかして私のことですか?私の名前は鹿角聖良、理亞と一緒に、地元の函館でスクールアイドル活動を

栞子「いえ!そういうことを聞きたいのではなく……」

ダイヤ「誰か聖良さんを呼んだのですか?」

絵里「いいえ。私じゃないわよ」

穂乃果「穂乃果も知らないよ」

にこ「私も知らないわよ」

ダイヤ「……」

千歌(あ、これアレだ。遊びに呼んでない人きちゃって気まずくなるパターンのやつだ)

35: 2021/06/04(金) 22:50:06.86 ID:mEaTGR4u
聖良「~♪」ウキウキ

聖良(ふっ、どうやら正解みたいですね)

聖良(姉会に呼ばれるようになるためには、姉になる必要があるということ。幼馴染などという理論に振り回されるのではなく、最初から忠実に攻めれば良かったということに)

聖良(花丸さんに姉として認めてもらった以上、もはや姉であることは疑いようがありません。あとはこの圧倒的な姉力をもってすれば、他の方の姉力など

ポカッ!

聖良「あぅっ!」

36: 2021/06/04(金) 22:51:30.00 ID:mEaTGR4u
理亞「……」

聖良「り、理亞!?どうして東京に

理亞「それはこっちのセリフ。いちいち周りに迷惑かけないで。無理やりにでも連れて帰るから」

聖良「で、ですがまだ

理亞「ふんっ!」ブン!

聖良「ごふっ!」

メンバー「……」

ダイヤ「え、えっと……」

理亞「ウチの愚姉がお世話になりました。二度と邪魔をしないよう、あとできつく言いつけておきます。失礼します」

聖良「り、りぁ……」ズルズル

ダイヤ(えぇ……)

37: 2021/06/04(金) 22:55:11.20 ID:mEaTGR4u
聖良「りあぁ……」ズルズル

理亞「はぁ……」

聖良「ど、どうして、ただ姉会に、スクスタに出ようと思っただけで……」

理亞「呼ばれてないのに出ようだなんて無理だから。だいたい最初に言ったけど、私たちに足りてないのは基礎力の方。思い上がっちゃダメだっていつも言ってるのは、姉様の方だから」

聖良「あぅぅ……」

理亞「……」

聖良「……」ズルズル

聖良(けれど……確かに理亞の言う通りなのかもしれません。天狗にならず、自惚れず、一つ一つを積み重ねていくことが大切なのは、まさしく理亞の言う通りですし)

理亞「そ、それと姉様、あ、あの……//」

理亞「他の人がたとえ認めなかったとしても、私は姉様のこと、ちゃんと……//」

聖良「……ふっ」

聖良(きっと、きっと理亞と二人で努力を積み上げていったその先に……二人だけの未来があると信じながら、絶えず頑張り続けることしか出来ないのかもしれませんね。今の私たち二人には。ね、理亞?)

聖良(だって私は、私と理亞は、かけがえのない姉妹なのですから)

理亞「姉様だって、そう思ってる……」

聖良「え、今何か私に言いましたか?」

理亞「っ!!!?///」

理亞「なんでもないっ!!//バカ姉様!!!///」

38: 2021/06/04(金) 22:56:02.32 ID:mEaTGR4u
終わりです。

40: 2021/06/04(金) 23:17:08.19 ID:l8+r+DC1
面白かった乙
にしてもルビィちゃんの下の毛が生えてる証拠写真を撮ったときの状況が気になりすぎる…
あと果南ちゃんだけついで扱いされてて草生えた

41: 2021/06/05(土) 00:17:59.52 ID:xagBdtPI
1年くらいしたら出してくるのかなと思ったけど全然そんなこと無かったな

42: 2021/06/05(土) 00:45:47.47 ID:iVPHDmM/
スクフェスにURで登場してくれればいい
できればスマイルで

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1622812292/

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