【SS】穂乃果「その壁を…!ぶち壊すッ!」

SS


7: (たこやき) 2021/07/12(月) 20:46:35.07 ID:Dxp9zbqD
きいちゃん「穂乃果~~!早く起きなさい!」

穂乃果「あと5分……zZZ~~」

きいちゃん「穂乃果ぁ!」

穂乃果「うーん……」

雪穂「お姉ちゃん。早く行かないとまた海未さんに怒られるよ。それじゃあ行ってきまーす」

穂乃果「うーん……」

~間~

~間~

~間~

8: (たこやき) 2021/07/12(月) 20:47:40.84 ID:Dxp9zbqD
①穂乃果の『ノーブランド・ガールズ 』

穂乃果「ハッ!しまった!寝坊した~!」

穂乃果「お母さんなんで起こしてくれなかったの!」

きいちゃん「何度も起こしたわよ」

穂乃果「やばいやばい!遅刻遅刻~~~行ってきまーす!」

~間~

~間~

12: (たこやき) 2021/07/12(月) 20:51:19.92 ID:Dxp9zbqD
海未「全く…穂乃果はいつもいつもいつも」ガミガミ

穂乃果「ごべ~ん。お母さんの声が聞こえなくって…」

海未「いいですか?あなたはもっと~」

穂乃果「分かった分かってるって!」

海未「そんなでは社会に出てから~」

穂乃果「ごめんって!」

穂乃果(そろそろことりちゃんがなだめてくれるころかな?)

海未「そもそも穂乃果は~」

13: (たこやき) 2021/07/12(月) 20:55:07.75 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「あれ?ことりちゃんは?」

海未「ん?あぁ、ことりは今日は一人で行くと言っていました」

穂乃果「へぇ~珍しいね~。なんかあったのかな?」

海未「いつもと変わらないご様子でしたよ」

穂乃果「そっか~。一緒に行けないのは残念だね~」

海未「まぁ、ことりにも色々都合があるのでしょうね」

穂乃果「そうなんだけどさ~」

海未「明日は一緒に通えるのですから、そう思いつm」

穂乃果「あ!」

14: (たこやき) 2021/07/12(月) 20:59:30.66 ID:Dxp9zbqD
海未「な、なんですか?突然大声を上げて……」

穂乃果「ずっと話したい事があったんだった!」

海未「話したい事、と言いますと?」

穂乃果「海未ちゃんは知ってる?最近学校内で起きてる不可解な事件のこと」

海未「ええ。いくつか聞いたことがあります」

穂乃果「物騒だよね~」

海未「えぇ」

穂乃果「海未ちゃんが聞いたのはどんな事件?」

15: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:03:04.97 ID:Dxp9zbqD
海未「私が小耳に挟んだのは……」

穂乃果「うんうん!」

海未「『叛逆の鏡』なんでも鏡が一人でに喋りだすとかなんとか。そして鏡の機嫌を損ねるとその鏡に攻撃されるとかなんとか」

海未「そしてもう一つは」

海未「『人間消失』突然人が消え去ったとかなんとか。そして後日発見されたその人は丸っきり別人になっていたとかいないとか」

穂乃果「そうそれ!そういうの!」

海未「最近、学校中で騒がれていますね。他にも何個か聞きましたが。忘れました」

17: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:07:07.51 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「え~、なんで忘れちゃったの!?」

海未「興味が無いからです」

穂乃果「うわぁ……」

海未「な、なんですか?」

穂乃果「別にぃ~」

海未「全く……穂乃果は何か知っているのですか?」

穂乃果「興味ないんじゃなかったの?」

海未「ね、念のためですよ!」

18: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:10:30.81 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「ふーん、まぁいいや。穂乃果は二つ知ってるよ~」

海未「ほう、それはどんなものですか?」

穂乃果「穂乃果が聞いたのはね~」

海未「はい」

穂乃果(って、海未ちゃんも興味深々じゃん!別にいいけど!)

穂乃果「『操り人形』って言ってね。突然自分の身体が自分自身では制御できなくなって。まるで誰かに操られているかの様に自分の意思とは正反対な事をしちゃうんだって」

海未「身体が勝手に動く、ということですか」

穂乃果「らしいよ~」

19: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:13:14.43 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「テスト中に穂乃果の身体を乗っ取って100点取ってくれないかな~」

海未「あなたはもっと真面目に勉強をしなさい」

穂乃果「冗談だって!」

海未「穂乃果が言うと冗談に聞こえませんから」

穂乃果「ひ、酷い…」

海未「日頃の行いのせいですよ。それで、もう一つというのは?」

穂乃果「もう一つはね~」

穂乃果(って、やっぱ興味深々じゃん!別にいいけど!)

22: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:16:17.52 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「『追跡者』って言ってね、音もなく気配もなく、ただひたすら誰かにつけられるんだって」

海未「つけられる?ストーカーか何かですか?」

穂乃果「そんなじゃないよ。見えもしないし聞こえもしない。だけど何かが後ろについてきてるらしいよ」

海未「ほう、謎の『何か』ですか」

穂乃果「うん、逃げても逃げても。どこに居ても、どこまでも追ってくるんだって」

海未「しかし、見えも聞こえもしないとなると……それが本当にいたのかどうかも怪しいですね」

穂乃果「ほんとにいたんじゃない?でなきゃここまで噂にならないよ」

海未「それもそうですが」

23: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:19:14.57 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「こういうのは取り敢えず信じておくのがいいんだよ~」

海未「なぜ?」

穂乃果「そっちの方が面白いから!」

海未「さいですか。で、その方はどうやって逃げ切ったのですか?その『追跡者』とやらから」

穂乃果「ん~、気がついたら居なくなってたらしいよー」

海未「また一段と信憑性が薄くなりましたね」

穂乃果「そんな訳も分からない存在に追いかけられるって怖いよね~」

海未「そんな訳も分からない存在を必死に信じようとしている人達の方が私は怖いですがね」

穂乃果「まぁまぁ、海未ちゃん。でも本当なのかなぁ?」

25: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:22:50.26 ID:Dxp9zbqD
海未「所詮噂話ですよ。誰かのイタズラか作り話に決まっています」

穂乃果「え~、そうなのかなぁ」

海未「そうですよ。学校の七不思議の類いの様なものです」

穂乃果「夢がないね~海未ちゃんは」

海未「誰の胸がないですって!?」クワッ

穂乃果「海未ちゃ、じゃなくて言ってないし」

海未「まったく……」

穂乃果(あっ、あぶなぁ!?)

26: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:25:47.15 ID:Dxp9zbqD
海未「っと。時間がギリギリですね…急いで教室に向かいましょう」

穂乃果「うん」

穂乃果(本当にただの噂話だといいんだけど……最近穂乃果に目覚めた『不思議な力』それと同時期に起き始めた不可解な事件。何か嫌な予感がする)

穂乃果「ん?海未ちゃーん?何してるの?早く行こうよ~」

海未「がっ……はッ!」ビチャビチャ

穂乃果「海未…ちゃん!?」

海未「ぐっ……ほの…か」ビシャビシャ

27: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:28:27.45 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「血…!?身体に矢が!一体どこから!?」

鏡「鏡よォ!鏡ィィイイ!世界で一番美しい者はだぁ」

鏡「れッッッッッッ!」

穂乃果「か、鏡……!?」

鏡「それは…私ッ!!そんな私以外の者はこの世には必要なァいッ!」ドドドドドドッ

スパパパン

穂乃果「くあッ……!」ビシャアアア

穂乃果(切れてる…!?鏡だ!あの鏡から『何か』が穂乃果を目掛けて飛んできたんだ!海未ちゃんはあの攻撃にやられたんだ……!)

28: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:32:19.35 ID:Dxp9zbqD
鏡「次ィィィイイイ!」ドドドドドドッ

穂乃果「また来るッ!」

鏡「ィィィイイイ!」ドドドドドッ

穂乃果「見えない『何か』があの鏡から飛んで来るッ!」

穂乃果「だったらッッ!」

29: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:34:37.77 ID:Dxp9zbqD




穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」




30: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:38:02.02 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「これ以上、海未ちゃんに手出しはさせないよ!」

穂乃果「穂乃果の前に聳え立つ……」

穂乃果「その壁を…!」ハイハイハイッ

穂乃果「ぶち壊すッ!!」

穂乃果「ボラララララララララララララララァ!」 ギャギャギャギャン

穂乃果「へへん!そんなちっぽけな衝撃じゃ穂乃果を倒すことはできないよ!このまま鏡をッ!殴り抜けるッ!」

穂乃果「ボラァ!」 

鏡「……」

31: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:41:55.54 ID:Dxp9zbqD
穂乃果「え……?割れ…ない……?」

穂乃果「外した?この距離で!?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

穂乃果「ボラララァ!」

鏡「ミミミミミ」

穂乃果(可笑しい……『ノーブランド・ガールズ』の拳は確実にヒットしたのに。手応えがまるでない)

ヴォオーーーン

穂乃果「鏡から……人?」

32: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:45:47.11 ID:Dxp9zbqD
???「まさか既に『スタンド能力』に目覚めてたなんて」

穂乃果「その声h」バッギャアアアアン

穂乃果「がっふぇああああ!」ドサッ

???「ふふふふ」

穂乃果(またあの鏡から!?でも最初の時とはまるで威力と速さが違うッ!)

???「あと3発」

穂乃果「え?」

ドギャギャッギャァァーーン

穂乃果「ぶっふぉあああああ!!」ドッシャアアアアン

???「きっちり4発命中。それにしてもすごいパワーだね」

穂乃果(4発…まさか!『ノーブランド・ガールズ』の拳が穂乃果自身に返ってきてた……?これは………)

穂乃果「『叛逆の鏡』……?」

33: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:50:37.73 ID:Dxp9zbqD
つづく

34: (たこやき) 2021/07/12(月) 21:53:28.17 ID:Dxp9zbqD
高坂穂乃果
スタンド名:ノーブランド・ガールズ
能力:壁を壊す。
タイプ:近距離パワー型
破壊力───A スピード─A
射程距離──C 持続力──C
精密動作性─C 成長性──A

43: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:28:35.29 ID:nbNVmA0H
②『叛逆の鏡』

穂乃果(この独特な声…そしてベージュ色の頭髪)

???「えへへ。おはよっ♪穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「まさか『叛逆の鏡』の正体がことりちゃんだったなんて。それがことりちゃんの能力」

ことり「そうだよ」

穂乃果「どうしてこんな事をしたの?」

ことり「ちょっとしたイタズラだよ。折角力を手に入れたんだから試してみたくなる。穂乃果ちゃんだってそうでしょ?」

穂乃果「イタズラ……?そんな事のために海未ちゃんを傷つけたっていうのッ!?」

ことり「あぁ~。それはまた別の話しだよ」

44: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:34:33.68 ID:nbNVmA0H
穂乃果「?」

ことり「大丈夫っ!海未ちゃんは生きてるよ。むしろあの矢によってパワーアップしてるかもっ!」

穂乃果「パワーアップ?矢?何が言いたいの!?」

ことり「ふふふ。穂乃果ちゃんは矢によって力を手に入れた訳ではないんだね。産まれながらにして素質があったってわけだ」

ことり「さすが穂乃果ちゃんだよ!」

穂乃果「そんな事はどうでもいいんだよッ!なんで海未ちゃんに攻撃したかって事を聞いてるんだっ!」

ことり「あの矢にはね。貫かれた者に秘められた力を呼び覚ます効果があるんだ。『スタンド』って言うんだけどね」

穂乃果「スタン…ド……?」

45: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:38:10.02 ID:nbNVmA0H
ことり「ことりの任務は穂乃果ちゃんと海未ちゃんをスタンド能力に目覚めさせ回収すること」

穂乃果「任…務……?」

ことり「そうっ♪だからことりと一緒に来て?」

穂乃果「断る」

ことり「ことり、あんまあらっぽい事はしたくないなぁ~」

穂乃果「………」

ことり「だからホノカチャン!」

穂乃果「断る」

ことり「困ったなぁ~。ことりの任務、穂乃果ちゃんを倒す事に変わっちゃいそうだよぉ……」

46: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:41:46.67 ID:nbNVmA0H
穂乃果「は?」

ことり「でも仕方ないよね」

穂乃果「何が言いたいの?」

ことり「μ'sを潰す!そのためになら!」

穂乃果「ふぃーーー。分かったよ、ことりちゃん」

ことり「やっぱりことりと一緒に来る気になった?」

穂乃果「違う」

ことり「………」

穂乃果「ことりちゃんは穂乃果が乗り越えなきゃいけない『壁』ってわけだね」

ことり「え?」

穂乃果「それなら……」

47: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:44:46.57 ID:nbNVmA0H
穂乃果「その壁をッッッ!」ハイハイハイッ

穂乃果「ぶち壊す!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

ことり(くるッ!)

穂乃果「ボラァ!ボラァ!ボラァァァァ!」ドガドガドガ

ことり(壁を砕いた…何をする気なの?)

穂乃果「一発一発なら反射されてしまう。だったら反射できないだけの数を飛ばせばいい!」

ことり「ッ!?」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララァ!」

48: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:47:40.59 ID:nbNVmA0H
穂乃果「跳ね返せるものなら跳ね返してみなよことりちゃん!この数の瓦礫をさーーーッ!」ドババババババババハ

ことり「甘いよ、穂乃果ちゃん」





ことり「『スピカテリブル』」





穂乃果「なッ!」

穂乃果(鏡が……!?)

ことり「鏡自体がことりのスタンド!大きさも数も自由自在だよ」

49: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:50:31.27 ID:nbNVmA0H
ことり「吸収」

穂乃果「しまったッ」

ことり「そして散会ッ!穂乃果ちゃんの周り360度に鏡を展開する!」

ことり「この数を…捌ききれるかなっ?穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「ッ!」ゾクッ

穂乃果「『ノーブランド・ガール・ズゥゥゥーーー!!』」

ことり「反射ッ!」ドババババババババハ

穂乃果「ボラララララララララララララララァ!」

ことり「無駄だよっ!いくら穂乃果ちゃんのスタンドがとっても素早く動けても!この量は防ぎ切れない!」ドババババババババハ

穂乃果(少しでも多くはじき返さないと…やばいッ!)

50: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:53:20.04 ID:nbNVmA0H
穂乃果「うおおおおおおおおお!ボラララララララララララララララァ!」ドガガガガガガガ

穂乃果(くっ…捌き…きれない……)

穂乃果「ぶっふぇあああああああ!」ドサッ

ガンッ

ことり「い"っ……鏡を複数展開するとことりもダメージを受けるリスクがある…それが痛いところだね……」

穂乃果(ことりちゃん本体に穂乃果の攻撃は届いてない…なのに何故……?鏡自体にもダメージを与える方法があるって事?)

穂乃果(なんでさっきは鏡に攻撃を与えることができた…?いや、弾いた瓦礫が当たったんだろうけど。なんで吸収されずに済んだんだろう?)

51: (たこやき) 2021/07/13(火) 20:56:42.30 ID:nbNVmA0H
穂乃果(考えるんだッ!)

穂乃果「…………」

ことり「…………」

穂乃果「…………」

ことり「穂乃果ちゃん。いつまで寝たふりをしてるのかなっ?本当はまだ動けるんでしょ?」

穂乃果(ゲッバレてる)

穂乃果「な、何のことかな~?」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんの事ならなんでも分かるよっ♪」

穂乃果「………」

ことり「………」

52: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:00:13.33 ID:nbNVmA0H
穂乃果「……こっちから攻撃を仕掛けなければ攻撃をされる事はないからね」

ことり「本当にそうかな?」

穂乃果「……」

ことり「やっ!」グサグサグサァァァ

鏡「いで…いででで……」

穂乃果(カッターナイフを鏡に突き刺した…なるほどそのエネルギーを穂乃果に飛ばしてくるって訳だね。けど)

ことり「やっ!」グサグサグサァァァ

穂乃果(想定の範囲内)

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』並みの破壊力があるならまだしも。その程度の攻撃じゃ穂乃果には効かないよ」

53: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:03:27.57 ID:nbNVmA0H
穂乃果「『ノーブランド・ガーr」

ことり「知ってるよ。だから海未ちゃんを目掛けて反射するんだよ」

穂乃果「ッッッッ!!」

鏡「キィィェェェェ!」ビュッビュッビュ

穂乃果(今、海未ちゃんは『ノーブランド・ガールズ』の射程の外にいるッ!くっ!間に合って!)

穂乃果「うおおおおおおーーーーー!『ノーブランド・ガールズゥゥゥーーー!!』」ダダダダッ

ことり「えへへ♪うーそっ♡ほんとは穂乃果ちゃんに向けて反射したんだぁ~」

穂乃果「えっ!?」

54: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:06:54.55 ID:nbNVmA0H
穂乃果「しまッ!?」

ザスザスザスッ!

穂乃果「うがあああああああああっ!」ビチャビチャ

ことり「うわ~…穂乃果ちゃん。すっごく痛そう……ことり、これ以上穂乃果ちゃんの事傷つけたくないよぉ」

穂乃果「ハァ…ハァ……」

ことり「だから大人しくことりに従って?おねがぁい♡」

穂乃果「断る……」

ことり「………」

穂乃果「ことりちゃんがどうしてこんな事をしているのかは分からないけど、何かがあったって事だけは分かるよ。だから……」

ことり「………」

穂乃果「穂乃果が正して見せるッ!」

55: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:10:15.82 ID:nbNVmA0H
ことり「チッ!」

鏡「ガッハハハハハハハハーーッ!そのボロボロの身体でかァァァァン?ンンン~~?」

ことり「うるっさいッ!黙ってッ!うるさい!うるさいッ!うるさい!なんで勝手に喋るのっ?喋らないでって!可愛くないから喋らないでっていつも言ってるでしょっ!」バンバンバンバン

鏡「いで~いでぃ~~~」

穂乃果「今度はその衝撃を飛ばしてくるってことだね」

ことり「そうだよっ!」ドドドドドド

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

穂乃果「ボラララララララララララララララァ!」ドギャギャギャ

ことり「これでも足りない……!あと一手が足りない……」

56: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:14:55.97 ID:nbNVmA0H
穂乃果「ことりちゃんの能力の正体が分かった」

ことり「ッ!?」

穂乃果「もう終わりにしよっ」

ことり「いつもの……冗談?」

穂乃果「………」

ことり「………」

穂乃果「ぐだぐだと口論をするのは穂乃果のガラじゃないからね。一気に決めるよ!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

ことり(な、なにをっ!?)

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララァ!」

57: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:17:43.84 ID:nbNVmA0H
ことり「ふふふふ…あはははははーー!」

ことり「ことりの能力が分かったぁ?ただやけになってるだけだよねっ?やっぱり穂乃果ちゃんはお馬鹿さんだなぁ!自分から負けに来てくれるなんてっ」

穂乃果「ボラララララララララララララララララララァ!」

ことり「吸収ッ!」

ことり「『ノーブランド・ガールズ』そのパワーッ!もらったよっ!反射ッッッッッ!」

穂乃果「正念場はここからだよッ!『ノーブランド・ガァーーールズゥゥゥゥゥゥゥゥーーー!』」

穂乃果「ことりちゃんの鏡は反射している最中には何かを吸収する事はできないッ!」

ことり「ッ!」

58: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:20:08.23 ID:nbNVmA0H
ことり「けど……それが分かったから何だって言うのっ!?防御する事が精一杯なその状態でッ!何ができるっていうの!?」

穂乃果「さっきよりも早くッ!さっきよりも強くッ!拳を叩き込むッッ!穂乃果は穂乃果を超えてみせるッッ!」

ことり「!?」

穂乃果「その壁をぉぉーーッッ!」ハイハイハイッ

穂乃果「ぶち壊すッ!」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァ!」

ことり「反射した拳よりも…疾いッ!そして強いッ!」

59: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:24:29.03 ID:nbNVmA0H
ことり「く…ううぅぅぅ!がっ!はッ!穂乃果ちゃんは…本当にさっきよりも強く……」

穂乃果「うおおおおおおおおおお!」

ことり「穂乃果ちゃんは……」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァ!」

ことり「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ」ドッシャアアアアン

穂乃果「ハァ…ハァ…なんとか……なったけど…気になる事が多すぎる……ことりちゃんの言動はいつもと違うし…ことりちゃんが言ってた『矢』ってのも気になるし…」

60: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:27:33.01 ID:nbNVmA0H
穂乃果「噂話の『叛逆の鏡』これが本当に起こった事件だったという事。『スタンド使い』とやらによる仕業だったという事」

穂乃果「他の『怪事件』についも…見過ごすわけにはいかなくなったね……取り敢えず二人を保健室へ連れて行こう」

海未「………」

穂乃果「……あれ?海未ちゃんの身体に傷がない…?さっきのは見間違いだったのかな?まぁ、いいや。この『矢』だけ拾っておこう」

ことり海未「……………」

穂乃果「おっも……」

61: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:30:53.67 ID:nbNVmA0H
③矢とμ's

---保健室---

穂乃果「あ、起きた」

海未「ここは…」

ことり「保健室だよ」

海未「ことりも来てくれていたんですね。心配かけてすみません」

穂乃果「全然大丈夫だよ~」

ことり「海未ちゃん……ごめんなさい!」

海未「え、えぇ!?何故いきなり謝るのですか」

62: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:34:26.76 ID:nbNVmA0H
穂乃果「実はカクカクシカちゃんで…」

穂乃果「~ってことがあって……」

海未「なるほど」

ことり「でもことり何も覚えてなくて…」

海未「あまり気に病まないでください。この通り私も無事ですので……ん?無事……?」

穂乃果「どうしたの?」

海未「あの時、何か『矢』の様な物が刺さったはずです…痛みもあったのに……何故無傷なのでしょうか?それとも、ただの気のせいなのでしょうか?」

穂乃果「『矢』ってこれの事?」

海未「それです!」

ことり「あ!」

63: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:40:23.28 ID:nbNVmA0H
海未「なんで穂乃果が持っているのですか?」

穂乃果「いや~さっき海未ちゃんの横に落ちてたから拾っといたんだよね~」

ことり「その矢…それは覚えてる。確かことりはその『矢』に貫かれてこの『スピカテリブル』に目覚めたんだっ」ヴォォオオン

鏡「アハハハハハハ」

ことり「喋らないでっていつもいってるでしょ!」バンッ

鏡「え"ーーーー」

穂乃果「はえ~」

海未「なんですかその鏡みたいなもの」

穂乃果「海未ちゃん見えてるの!?」

64: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:45:20.83 ID:nbNVmA0H
海未「見えてるも何もただの鏡ですよね?」

穂乃果「じゃあこれは?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」ヴォォオオン

海未「うわっ!なんか出ましたよ!?」

ことり「見えてるって事は海未ちゃんもスタンド能力に目覚めてるって事?」

穂乃果「やっぱあの時『矢』に貫かれてたんだ!」

海未「そのさっきから度々出てくる『スタンド』ってのはなんなのですか?」

穂乃果「んー。超能力みたいなものかな」

65: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:49:31.63 ID:nbNVmA0H
ことり(穂乃果ちゃん…ざっくりすぎるよ……)

海未「本当にその様な物が存在するんですね…にわかに信じ難いですが……実物を見せられてしまうと信じざるを得ないですね」

ことり(海未ちゃんもそれでいいんだ……)

穂乃果「海未ちゃんのスタンドはどんなのなんだろうね~」

ことり「試しに出してみよっ♪」

海未「そう言われましても…出し方なんか分かりませんし……」

ことり「自分の身を守ろうとする…とか、思いっきり怒ってみるとか…そんな様な気持ちを込めるとだせるよ」

海未「なるほど…」

66: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:53:38.85 ID:nbNVmA0H
海未(気持ちを込める…気持ちを込める…ラブアローシュートッ!)

海未「ふんぬっ!」バァン♡

シーーーーーーーン

ことり「出てないね」

穂乃果「うん。まぁ、これは後でにしよう」

海未「何故です!」

穂乃果「それじゃあ本題に入るけど。戦ってた時のことりちゃんは『任務』だとか『μ'sを潰す』とか言ってたよね?」

ことり「そうなの…?」

穂乃果「ほんとに何も覚えてない?」

ことり「うーん…ちょっと前、誰かに『矢』で身体を貫かれたことは覚えてるんだけど…それ以外の事は……」

67: (たこやき) 2021/07/13(火) 21:56:37.57 ID:nbNVmA0H
穂乃果「そっか…」

ことり「ご、ごめんね?」

海未「こればかりは仕方ないですね」

穂乃果「あの時のことりちゃんの様子はすごく変だった…誰かに操られている様な……そんな感じ…ことりちゃんがことりちゃんじゃなくなっちゃった様な……」

海未「もしかすればその『スタンド能力』とやらで可笑しくなってしまったのじゃないでしょうか」

ことり「うーん…」

穂乃果「その可能性もあるのかなぁ」

68: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:00:49.21 ID:nbNVmA0H
海未「もしかしたら何者かにμ'sが狙われてるのかもしれません」

穂乃果「かもしれないねぇ」

海未「そして何者かの『スタンド能力』とやらの影響でことりの様にμ'sのメンバーが敵に回っているの可能性もあります」

穂乃果「その可能性もあるね~」

ことり「今この学校で起きてる『怪事件』一つはことりが犯人だったみたいだけど…もしかしたら他のもスタンド絡みの事件なのかなぁ」

穂乃果「μ'sを狙っている人達が関わってるかもしれないし。これは見過ごせないよ!」

海未「私達も注意して生活していく必要がありそうです」

69: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:03:37.56 ID:nbNVmA0H
海未「それはそうと…その『矢』はどうするんですか?確か『スタンド使い』とやらを産みだせるの出すよね?」

ことり「一応待っとく?もしかしたら何かに使えるかもしれないし…」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

穂乃果「ボラァ!」バキィ

ことり「穂乃果ちゃん!?」
海未「穂乃果!?」

穂乃果「ボラララララララララララララララァ!」

海未「なぜ壊すのですか!?もしかしたら」

穂乃果「いらないよ、こんなもの。これのせいで傷ついた人がいるかもしれないだもん。これ以上傷つく人を増やしたくないよ」

70: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:06:50.31 ID:nbNVmA0H
ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「それもそうですが…」

穂乃果「とにかく!いつ襲われるか分からないんだから気をつけないとね!それに穂乃果はこの事件を全部解決して平和な音ノ木を取り戻すんだ!」

穂乃果「二人とも手伝ってよね!」

海未「やれやれ、仕方ないですね」

ことり「ふふふ。穂乃果ちゃんらしいねっ!」

海未「そういえば今は何時なのでしょうか……次の授業は………」

ことり「次は4限だと思う」

海未「4限!?もうお昼前じゃないですか!?」

72: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:09:17.61 ID:nbNVmA0H
穂乃果「早くお昼休みにならないかな~」

海未「私はそんなにも眠っていたのですか…不良にでもなった気分です」

穂乃果「そのお陰でサボれたから結果おーらーい」

海未「……穂乃果?」ギロ

穂乃果「な、なにも言ってナイヨー……」

ことり「き、今日は仕方ないよっ」

海未「ハァ……。確か、4限は数学でしたね。早く教室に戻って準備をしなくては」

穂乃果「ゲッ!数学ぅ!?」

海未「まさか、宿題をやっていないとか言い出すんじゃないでしょうね?」

73: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:12:58.37 ID:nbNVmA0H
穂乃果「あははは…ことりちゃん宿題写させて?」

海未「穂乃果ァーーーーッ!」 ヴォォオオン

ことり「あ」

穂乃果「わわわわわ!今日忙しかったから仕方なじゃん!」

海未「昨日のうちにやっておかないからこんな事になるのですよ!?あなたって人はいつもいつも!」ヴォォオオン

ことり「でてるよ、スタンド」

海未「ほんとですか?」

74: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:16:40.73 ID:nbNVmA0H
穂乃果「ほんとだ!」

海未「これが…『スタンド』……」

穂乃果「じゃっ、穂乃果はこれで」ソローリ

海未「あ、穂乃果!」

穂乃果「逃げるんだよおおおおおおお!」

海未「待ちなさい!穂乃果ぁぁぁぁ!」

穂乃果「うおおおおおおおお!」ダダダッ

ことり「2人は今日も賑やかだなぁ~」

75: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:18:19.00 ID:nbNVmA0H
つづく

76: (たこやき) 2021/07/13(火) 22:19:36.26 ID:nbNVmA0H
南ことり

スタンド名:スピカテリブル

能力:鏡に映ったものを吸収し反射させる。鏡のサイズを大きしたり、分割したりする事も可能。一度反射を始めたら途中で止める事はできず反射の最中に何かを吸収することもできない。一度鏡内に取り込んで時間差で弾き返すことも可能。

タイプ:鏡の様な見た目。うざいくらいに喋るのがネックな点である。

破壊力───E スピード─E
射程距離──B 持続力──B
精密動作性─A 成長性──E

77: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:23:22.48 ID:S3AEkp2I
④『人間消失』事件

穂乃果「あー、暇暇ひまー!」

ことり「穂乃果ちゃん…さっきからずっとそれだね」

穂乃果「だってさー。μ'sの練習もなくなるし、退屈だよー」

海未「たまにはいいじゃないですか。あまり根を詰めすぎるのもよくないですよ」

穂乃果「そうだけどさ~」

ことり「それに今は『怪事件』のこともあるし…校内の雰囲気もどこか重たいね…」

穂乃果「事件を解決するっていっても事件に遭遇しないんじゃどうしようもないよね~」

78: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:27:09.47 ID:S3AEkp2I
海未「焦っても仕方ありません。気長にやっていきましょう」

穂乃果「もう一気にがーっと来てくれないかな~」

ことり「それはちょっと怖いかなぁ?スタンド使いかもしれないし…」

海未(スタンド能力…まさかそんなものに私自身も目覚めるとは思ってもみませんでした。私にもこの力を使って戦う時が来るのでしょうか……)

穂乃果「海未ちゃん?」

ことり「何か考え事?」

海未「え?あぁ!いえ、なんでもないですよ!」

79: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:31:26.78 ID:S3AEkp2I
ことり「それならいいんだけど……」

穂乃果「あ!そういえばこの前美味しいクレープ屋さん見つけたんだよね~。今日の帰り寄ってかない?」

ことり「いいねっ!それ!」

海未「またですか?この前ケーキ屋さんに行ったばかりじゃないですか」

穂乃果「こ、今回が最後だよ!」

ことり「まぁまぁ。せっかく時間が空いてるんだし…たまにはいいよね?」

海未「で、ですが……」

穂乃果「けってーい!」
ことり「けってーい!」

海未「まったく……」

80: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:34:43.82 ID:S3AEkp2I
海未「そのかわり。体重が増えたなんて言い出したらただじゃおきませんからね」

穂乃果「ギクッ」

海未「まさかその反応は」

穂乃果「違う違う!全然普通だよ!」

海未「怪しい」

穂乃果「ほんとに違うって!」

ことり「まぁまぁ海未ちゃん。今日は楽しも?増えちゃってたらそれはその時考えればいいし…」

海未「いいえ!増えた時のメニューは今のうちから考えておきます!いいですね?それが条件ですッ!」

シーーーーーン

81: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:37:37.89 ID:S3AEkp2I
海未「穂乃果?」

ことり「いない?」

ことり「穂乃果ちゃあああん!」

シーーーーーーーン

ことり「まさか……!」

海未「これはッ!」

花陽「あれ?二人ともどうしたの?」ヌン

海未「…花陽?なぜこんなところに?」

花陽「あ、いや…たまたま通りかかったら二人がすごい焦ってたからどうしんだろうと思って」

82: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:42:37.12 ID:S3AEkp2I
ことり「かよちゃん!ここは危ないから早く離れて!」

花陽「え?」

海未「『怪事件』の一つ『人間消失』が今ッ!この場で起こったのです!」

花陽「えぇ!?あれは都市伝説みたいなものなんじゃ…」

ことり「違ったんだよ!今…ここでッ!穂乃果ちゃんが消えちゃったんだよ!」

花陽「キエチャッタノォ?」

ことり「そうだよっ!少し目を話した隙にッ!」

83: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:44:01.98 ID:S3AEkp2I




花陽「嘘」




84: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:47:59.61 ID:S3AEkp2I
ことり「え?」

海未「花陽、申し訳ありませんが今はあなたにかまっている暇は」

花陽「消えたんじゃなくて『誘い込まれた』んだよ」

花陽「こんな風にね」

海未「ッ!!まさか…スタン」

ことり「えっ…あっ……!」ギュゥゥゥウウウンン

花陽「『ノー・イグジット・オリオン』は既に発動していますっ。ことりちゃんは今『嘘』を言ったっ!暗闇の中、出してはあげないよ」

ことり「あ……ああああああああああああああ」ギュウン

85: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:55:06.70 ID:S3AEkp2I
海未「ことりィィィィィィイイイイイイイイ」

海未「ことりをッ!穂乃果をッ!どこへやったのですかッッ!?」

花陽「花陽はどこへもやってないよ。ただ二人が『誘い込まれた』だけ」

海未「………」

花陽「次は海未ちゃんの番だよ」

海未「よくも……よくも二人をーーッ!絶対に許しません!」

海未「『ワイルド・スタァァァァーーーーーズッッッッ』」ヴォォオオン

花陽(スタンドッ!?それも人型の…近距離パワー型!?)

花陽「花陽には分が悪いね……凛ちゃぁぁぁん!」

海未「え?」

86: (たこやき) 2021/07/14(水) 21:55:41.66 ID:S3AEkp2I




凛「『くるりん・ミラクル』」シュン




87: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:01:08.16 ID:S3AEkp2I
海未「凛ッ!?」

海未(いつの間に!?)

凛「いっくにゃーーーーーー!」ドギャギャギャギャギャギャ

海未「くっ……」

海未「オラオラオラオラオラオラ!」

海未「オ……消えた…?」

凛「後ろだよ」

海未「なっ!?」

凛「うっしゃぁぁぁぁああああああ」ドギャギャギャギャギャギャ

海未「あぎぇぇああああああああ!」ドッシャアアアアン

凛「すごいでしょ?凛の『くるりん・ミラクル』」

海未「ガッ…ハァ…ハァ…」

海未「『人間消失』事件…犯人は二人いた……!?」

88: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:07:43.26 ID:S3AEkp2I
④海未のワイルド・スターズ

凛「その様子だとまだ目覚めたばっかりって感じだね。上手く操作しきれてないもん」

海未「ハァ…花陽の元へ行かなくては…」

凛「行っても無駄だよ。かよちんの『ノー・イグジット・オリオン』は無敵だから。一度捕われたら自分の意思では出られない」

凛「こっちももう終わりにしよ?」

海未「ふふふ…まだまだですね、凛。これからが第二ラウンドってところですよ」

凛「見苦しいよ……海未ちゃん」

凛「『くるりん・ミラクル』」シュン

海未(まただッ!また一瞬にして距離を詰められた!?)

89: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:11:43.36 ID:S3AEkp2I
海未「『ワイルド・スターズ』」

海未「はッ!」ガキィン

凛「やっ!」ドカァ

海未「ふッ!」ガンッ

凛「」シュン

海未(消えた……)

海未「後ろッ!」シュバッ

海未「……いない?」

凛「上だにゃ」

海未「ハッ!」

90: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:18:08.87 ID:S3AEkp2I
海未「はぁぁーーッ!」ドガァン

凛「くふっ……」ポタポタ

海未「当たった!?」

凛(この数分間でスタンドを使いこなせる様になってきてる…単純な殴り合いならやられる…けど凛には『入れ替え』の能力があるッ)

海未(そういう事でしたか。どうやら高速で動いていたのは凛ではなく私自身だった様ですね)

凛「『くるりん・ミラクル』」シュン

海未「その能力は既に見切っています。またさっきと同じ様にその手に持っている物と私の位置を『入れ替える』のでしょう?」

凛「え?」

91: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:22:11.65 ID:S3AEkp2I
海未「オラァ!」バギャ

凛「かふっ!?」ボバァッ

海未「単純な肉弾戦なら私の『ワイルド・スターズ』の方が上の様ですねッ!勝ったッ!」

海未「オラオラオラオラオラ」

凛「なめないでよ」

海未「なッ!?」グリン

凛「海未ちゃんの手と足の位置を入れ替えた。そんな体制で『くるりん・ミラクル』のラッシュを受けきれるかな?」

海未(しまっ!?これ以上食らったら!)

凛「『くるりん・ミラクル』」

93: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:29:00.92 ID:S3AEkp2I
凛「うっしゃぁぁぁぁああああああ!!」ズギャギャギャギャギャギャアン

スカッスカッ

海未「……?」

凛「え?」

海未「拳が当たってない!?」

凛「なんで!?」

海未(私の身体に当たる直前に拳が上へ上へと逸れていっている!?そして私自身の身体が宙に浮いているにも関わらず安定している…?)

凛「うおおおおあああああああああ!!」ドギャバギャゴギャアアア

海未(浮く…?浮かす……!?それが『ワイルド・スターズ』の能力………?)

94: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:33:22.88 ID:S3AEkp2I
凛「うがあああああ!なんで当たらないにゃあああああああ」

海未(この能力なら…勝機はあるッ!)

海未「『ワイルド・スターズ』」ドダァァァァァァン

凛「飛んだ!?」

海未「浮いた自分の身体を操作できるこの力があれば空中を蹴った際の衝撃を利用し、空だって飛べます!外にさえでられれば!」ガッシャァァン

凛「逃げ出す気?凛の能力からは逃げられないよ!」

海未「無駄ですよ。既にあなたのスタンドの射程からは出ています。私を引き寄せる事は出来ませんよ」

凛「甘いよ、海未ちゃん」ギュン

凛「凛自身の位置を入れ替え続ければ簡単に海未ちゃんに追いつく事はできる!」ギュンギュン

海未(かかったッ!)

96: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:36:40.81 ID:S3AEkp2I
---音ノ木坂学院グラウンド---

凛「ハァ…ハァ…どこまで逃げ続ける気?」

海未「もう逃げるのは終わりです」

凛「やっと諦めたってわけだね」

海未「凛。あなたに『ワイルド・スターズ』の能力を教えといてあげますよ」

凛「なんのつもり?命乞いでもする気かにゃ?」

海未「私の能力は触れた物を浮かし、そして浮かした物を自在に操る事ができます」

97: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:40:07.03 ID:S3AEkp2I
凛「言ってどうするの?馬鹿なn」

海未「覚悟のためですよ。凛自身が今から生き埋めになるという覚悟のね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

凛「にゃ…?地面が……!土が……!」

海未「いい場所ですね~、このグラウンド。武器になりそうな物でいっぱいです」ギャルルルルン

凛「しまッ!?」

凛(地面が身体に纏わりついて動かな…)

海未「歯を食い縛りなさい!凛ッ!」

98: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:43:40.43 ID:S3AEkp2I
凛「『くるりん・ミラク」

海未「『ワイルド・スタァァーーーズ』」

海未「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!」

凛「ぎにゃあああああああああああああああ!」

海未「ハァ…ハァ…なんとか…なりましたね……」

海未「それに穂乃果の言っていたことりの時の様に凛の様子もおかしかった。これは何かがある事は確定ですね」

海未「っと、今は花陽を見つけ出す事が最優先。待っててください!穂乃果ッことりッ!」

99: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:44:45.50 ID:S3AEkp2I
つづく

100: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:47:11.68 ID:S3AEkp2I
園田海未

スタンド名:ワイルド・スターズ

能力:触れたものを宙に浮かすことができる。浮かした物は本人の意思で操作できる。
射程から外れたら浮くを止める。

タイプ:近距離パワー型

破壊力───A スピード─B
射程距離──C 持続力──C
精密動作性─A 成長性──C

101: (たこやき) 2021/07/14(水) 22:48:40.77 ID:S3AEkp2I
星空凛

スタンド名:くるりんミラクル

能力:対象に指定した物と物の場所を瞬時に入れ替えることができる。(自分が具体的な場所を特定できている物に限る)

タイプ:近距離パワー型

破壊力───B スピード─A
射程距離──C 持続力──E
精密動作性─C 成長性──C

105: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:11:22.83 ID:HqDW/MyG
⑤ノー・イグジット・オリオン

---暗闇の中---

穂乃果「うぅ…ここは?」

NEO「知りたいですか?」

穂乃果「誰ッ!?」

NEO「ここはスタンドの中の世界。出口のない暗闇の世界」

穂乃果「誰もいない…声だけが聞こえて来る……」

穂乃果「そっか。これが『人間消失』事件なんだね。何もない右も左も上も下も全てが闇」

NEO「ここから出たいですか?」

106: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:14:21.06 ID:HqDW/MyG
穂乃果「出られるの?」

NEO「花陽お嬢様に絶対服従を誓うのならね」

穂乃果「花陽ちゃん?」

穂乃果(これは花陽ちゃんの能力ってこと?そして『人間消失』時間の犯人は花陽ちゃんだった?)

NEO「花陽お嬢様以外はいらないと決めなくては出してあげません」

穂乃果「そんな簡単なことで出られるの?」

NEO「あぁ、嘘で服従を誓って外に出ようっても無駄ですからね?嘘を言ったらまたここに引きずり込まれるだけですから」

107: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:17:18.48 ID:HqDW/MyG
穂乃果「それが花陽ちゃんの能力ってわけだね。能力が分かればどうって事はないよ」

NEO「ここに引きずり込まれた時点であなたはもう終わりなんですよ」

穂乃果「誓いまーす!花陽ちゃんに服従を誓いまーす!」

NEO「本当に?」

穂乃果「ほんとのほんとだよ。だからここから出して」

NEO「どうぞ」シュゥゥウウン

108: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:20:50.99 ID:HqDW/MyG
---外---

穂乃果「本当に出られた。あとは花陽ちゃんを見つけて倒すだけだね」

花陽「私がどうかしたの?穂乃果ちゃん」

穂乃果「へへへ…いいところに。おかげで探す手間が省けたよ」

花陽「ねぇ穂乃果ちゃん」

穂乃果「なぁに?」

花陽「穂乃果ちゃんは本当に服従を誓ったの?」

109: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:23:16.28 ID:HqDW/MyG
穂乃果「まさか。花陽ちゃんを倒しにッ!囚われた人を解放しにここに出てきたんだよッ!」

花陽「へぇ~」

穂乃果「嘘を言わなきゃいいんでしょ?簡単なんだよこんなのーッ!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズッ!!』」

花陽「『嘘』」

穂乃果「へ?」

花陽「ついたんだ。穂乃果ちゃん」

110: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:26:37.11 ID:HqDW/MyG
穂乃果「ついてないけど?」

花陽「暗闇の中で花陽のスタンドに向かって『嘘』をついたんでしょ?」

穂乃果「なッ!?」

花陽「『ノー・イグジット・オリオン』」ギュン

穂乃果「うおおおおおおおおおあああああああああああああああああ」ギュゥゥゥウウウ

花陽「残念だったね?穂乃果ちゃん」

花陽「壊れるまで、さようなら」

111: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:30:24.63 ID:HqDW/MyG
---暗闇の中---

NEO「だから無駄だと言ったでしょう」

穂乃果「………」

NEO「みんなそうやって何度も『ここ』と『外』を行ったり来たりするんですよ。その内に心が壊れていく」

NEO「そうやって花陽お嬢様に服従を誓ってでていく。暗闇の中で心が狂ったあとでね」

穂乃果「くっ……!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズゥゥゥーーー!!』」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァァァ!!」

112: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:34:34.60 ID:HqDW/MyG
NEO「無駄ですよ。そんな事じゃこの世界は壊れない。壊れるのはあなたの心の方」

穂乃果「うおおおおおおおおおおお!」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァ!!」

助けて助けて助けて助けて
ここからでたい
暗い怖い怖い
嫌だ寂しいよ
みんなに会いたい
誰か…いないの……?
やだよ
こんなところになんてずっといたくないよ
助けて助けて助けて助けて助けて助けて
助けて助けて助けて助けて助けて助けて
けてけてけてけてけてけてけててけてけ
助助助助助助助助助助助助助助助助助助
けけけけけけけけけけけけけけけけけけ
てててててててててててててててててて
てててててててててててててててててて

穂乃果「うああああああああああああああああああああああああああ」

113: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:38:59.15 ID:HqDW/MyG
NEO「フフフ。そうやってみんな壊れていくんですよ」

穂乃果「おかしいよこんなよ」

NEO「嘘をつく様な人の方がおかしいと思いますよ?」

穂乃果「ここにいると聞こえて来るんだ。閉じ込められた人達の悲痛の叫びが」

NEO「花陽お嬢様に服従を誓えば楽になれんですけどね?」

穂乃果「閉じ込められた人達だけじゃない。偽りの服従関係を結ばされて本当の感情をここに置き去ってしまった人達の叫びも聞こえる」

穂乃果「こんなの絶対におかしいよッ!」

NEO「おかしいのはあなた」

114: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:42:28.98 ID:HqDW/MyG
穂乃果「世の中はこんなにも自由なはずなのにッ!楽しいはずなのにッ!」

NEO「そんなものは不要です。必要なものは花陽お嬢様への服従心だけです」

穂乃果「不要なんかじゃない!自由があるから楽しいんだッ!自由があるからみんなで笑い会えるんだッ」

NEO「本当にそうですか?」

穂乃果「ここにはそれがない。悲しみしかない!腐りきってるッ!」

NEO「自由があるから人は争い、不要な悲しみが生まれるのです」

穂乃果「違うっ!」

115: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:45:35.17 ID:HqDW/MyG
NEO「だったらどうするんですか?最後まで抗い続けますか?こんな暗闇の中で生き続けたいんですか?」

穂乃果「このふざけた世界をぶっ壊す」

NEO「あっはははははははハハハハハハッッッッ!」

NEO「面白いことを言いますね!?ここに誘い込まれた時点で終わりなんですよッ!もうあなたには何もできないッ!ここで壊れていくのを待つのみなんです!」

穂乃果「この暗闇が。このふざけた世界が穂乃果の前に立ちはだかる『壁』だというのならッ!」

穂乃果「その『壁』をッッッ!!」ハイハイハイ

穂乃果「ぶち壊すッ!」

116: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:48:30.91 ID:HqDW/MyG
穂乃果「『ノーブランド・ガァァーーーールズゥゥゥゥゥーーーーー!!』

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララララァァァ!!」

NEO「無駄だと言っているのがまだ分からないんですか!?」

穂乃果「うおおおおおおああああああああああああああああ!!」

暗い暗い暗い暗い怖い怖い怖い怖い

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァ!」

でたいここからでたいみんなに会いたいまたみんなと遊びたい

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララーーッッッ!!」

117: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:52:11.72 ID:HqDW/MyG
ピシピシピシッ

NEO「暗闇にヒビが!?そんな…バカな……!!」

暗い怖い寂しいまた昔みたいにみんなと笑い合いたい

穂乃果「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああ!!」

パキパキパキパキパキパキパキパキパキ

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァーーーーーッッッッッッ!!」

NEO「有り得ないッ!そんな事はあり得ないィィィィィィーーー!服従以外でこの世界からでるなんて……そんな事は認めないィィィィィィイイイイイイイイ」

118: (たまごやき) 2021/07/15(木) 21:57:09.11 ID:HqDW/MyG
穂乃果「ぶっ壊れろぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!」

バキバキバキバキバキバキバキバキ

穂乃果「『ノーブランド・ガールズゥゥゥゥゥーーー!!!』」

NEO「そんなバカなああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

パラパラパラパラパラパラパラパラパラ

穂乃果「暗闇が晴れていく……無事出られたんだ」

モブ達「出られた!?」

モブ達「私達助かったんだ!?」

モブ達「やったーーーーっ!」

モブ達「自由だーーーーっ!」

モブ達「いぇーーーーい」

119: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:01:23.10 ID:HqDW/MyG
穂乃果「他の囚われてた子達も出られたみたいだね。良かった……」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」

穂乃果「ことりちゃん……!?もしかして」

ことり「うん。ことりも捕まっちゃってたんだ」

穂乃果「そっか…」

ことり「でもことりは全然不安じゃなかったよっ!暗闇の中でも穂乃果ちゃんの熱い気持ちが伝わってきたからね♪」

ことり「ありがとっ!」ギュッ

穂乃果「えっへへ~こりちゃんったら」イチャイチャ

120: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:05:12.22 ID:HqDW/MyG
穂乃果「っと。花陽ちゃんを見つけないと!花陽ちゃんの事も助け出さないとね」

ことり「かよちゃんもこの前のことりみたいになっちゃってるんだね……」

穂乃果「うん。これ以上被害を出すわけにはいかない!」

ことり「かよちゃん探しならことりに任せてっ!」

穂乃果「?」

ことり「『スピカテリブル』」

ことり「『スピカテリブル』は他の鏡ともリンクさせる事ができる。ことりは今まで校内に何個も何個も『スピカテリブル』とリンクさせた鏡をちりばめてきたっ」

ことり「その破片を通じてそこの景色を見る事ができる!すぐに見つかると思うよっ」

121: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:11:10.64 ID:HqDW/MyG
穂乃果「すごいッ!そんな事もできたんだね~さすがことりちゃんだよ!」

ことり「えへへ♪」

ことり「あっ!いたっ!四階の被服室付近っ!」

穂乃果「急ごうッ!」

ことり「うんっ♪」

---被服室付近---

花陽「ハァ…ハァ…まさかあんな方法で『NEO』を破られるなんて……無茶苦茶だよぉ………」ダダッ

花陽「凛ちゃんと合流して守ってもらわないとッ!」

ズカッシャャアアアアアン

花陽「ひっ!?」

122: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:14:45.98 ID:HqDW/MyG
海未「花陽、ついに見つけましたよ」

花陽「う…海未……ちゃん?」

海未「あなたを倒せば穂乃果とことりは助かるんですね?」

花陽「う、海未ちゃんは本当に穂乃果ちゃんとことりちゃんのことを大切に思ってる…のかな?」

海未「『嘘』を言わせようったって無駄ですよ花陽。問答無用ッ!」

花陽(ばれてる…どうすれば……この様子だと凛ちゃんは海未ちゃんにやられちゃってる。もうじき穂乃果ちゃん達もやってくる…)

ダダダダッッ

123: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:18:34.73 ID:HqDW/MyG
花陽(き、来たっ……)

穂乃果「いたッ!花陽ちゃんだ!」

ことり「海未ちゃんもいるよっ!」

海未「『ワイルド・スターズ』」

ことり「待ってンミチェ」

海未「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァ!!」

花陽「ぴゃあああああああああああああああああああああああああ」

海未「これはことりの分…」

海未「そして…これが穂乃果分ですッッッ!!」

124: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:23:04.27 ID:HqDW/MyG
海未「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーーーーッ!」

ドガッシャアアアアアアアアーーーン

ことり「あー……」

穂乃果「遅かった……」

穂乃果「まぁ、これでも花陽ちゃんの目は覚めそうだしいっか」

ことり「ちょっとかわいそうだけど……」

海未「おや…?穂乃果…ことり……?」

穂乃果「や、やぁ……」

ことら「あはははは」

125: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:27:41.60 ID:HqDW/MyG
海未「何故です!?」

穂乃果「実はカクカクシカちゃんで~」

海未「そんな!?花陽のスタンドから出てきた二人をカッコよくキャッチする私の作戦がッ!」

穂乃果「海未ちゃん…そんな事考えてたの?」

ことり「気持ちだけ受け取っておくね?」

海未「くっ…」

穂乃果「そういえばここの窓ガラスなんで割れてるの?」

ことり「破片が飛び散ってて危ないね~」

海未「あぁ、それは私がそこから入ってきたからですよ」

126: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:31:14.80 ID:HqDW/MyG
ことり「え?」

穂乃果「ここ四階だよ?」

海未「そうですけど、それが何か?」

穂乃果「またまた~冗談キツいよ海未ちゃ~ん」

海未「本当なんですけど……」

穂乃果「え?」

海未「え?」

ことり「え?」

海未「私、何か可笑しいことしましたか?」

ことり「えぇ…」

穂乃果「おーう……」

海未「はて?」

127: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:31:38.85 ID:HqDW/MyG
つづく

128: (たまごやき) 2021/07/15(木) 22:34:26.49 ID:HqDW/MyG
小泉花陽

スタンド名:ノー・イグジット・オリオン

能力:嘘をついた者を箱の中に閉じ込める。
(花陽自身が相手の嘘を嘘だと見破った場合のみ)
原則として花陽自身が能力を解除するか、花陽に絶対服従を誓うまで外に出ることはできない。仮に嘘で服従を誓い外に出たしても、それは嘘をついているので再び箱の中に閉じ込められる。

タイプ:黒い箱の様な形をしたスタンド

破壊力───E スピード─E
射程距離──E 持続力──A
精密動作性─E 成長性──E

131: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:21:49.92 ID:fy8xuto6
⑥『追跡者』

~同時刻の生徒会室~

絵里「あ"~づがれ"だ~。この頃仕事量が多すぎるのよ!希はバイトがあるとか言って逃げるし……」

絵里「これもこれも全て『怪事件』のせいよ!これのせいで生徒会のやる事が増えてるんだからッ!発信源を特定出来たらとっちめてやるわ!」

絵里「………」

絵里「……あれ?昨日亜里沙に貰ったボールペンが無くなってるわ……嘘でしょ!?」

絵里「ない……ない………!」ガサゴソ

絵里「あぁもう!」

絵里「はぁーー……帰ろ。帰ってチョコでみ食べよ」ガンッ

132: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:25:39.84 ID:fy8xuto6
絵里「痛った!小指ぶつけたッ!」

絵里「いっつぅ~~~もう!なんなのよ今日はッ!」ドガァン

絵里「痛ったーーッ!」

絵里「ハァ……物に当たるのは良くないわね………」

絵里「今日は厄日ね……はぁーーー」ガチャッ

絵里「そういえば今は『怪事件』に加えて『スタンド能力』に目覚める生徒が増えているってのも聞くわね。いい思い出ないのよね~『スタンド』には」テクテク

絵里「ロシアで一度スタンド絡みの事件に巻き込まれたことがあるせいね。仮に『怪事件』にスタンドが絡んでいたとしても私は知らないわよ」

133: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:29:04.80 ID:fy8xuto6
絵里「事件の解決は私の仕事じゃないし、見て見ぬふりをしましょう。これ以上仕事を増やされたらたまったもんじゃないわ!」

絵里「ま、普通に生活してたらそんな事に巻き込まれる事はないでしょうけどね」

ガルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥ

絵里「………」

絵里「気のせい……よね?」

絵里「今の鳴き声……」

???「ガァァァァアアアアアアッッ!」ドダッバタッドッタバッタ

絵里「ッ!!」

134: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:34:26.61 ID:fy8xuto6
絵里「豹…!?いいえ……あんな色の豹がいてたまるもんですか」

絵里「あれは…間違いなく『スタンド』……!」

???「ゴギャアアアアアアアア」バタッバタッ

絵里「ったく…最悪ね……言った側から事件に巻き込まれるなんて。やっぱり今日は厄日だわ」

絵里「『サイ」

ビュゥゥゥウウウウウウン!

絵里「狙いは私じゃないの…?何よそれ……」

135: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:37:22.05 ID:fy8xuto6
絵里「はぁ…何なのよ……今日は………」

絵里「私を狙ってこないのならあんなのほかって帰りましょう。えぇ!わざわざ私が首を突っ込んでやる必要もないもの!」

絵里「これは生徒会長の仕事ではないわ!私の仕事は書類の山に埋もれることよ!肉体労働なんて賢くないわぁ!体育会系のする仕事よッ体育会系の!」

絵里「…………」

絵里「全ッッ力であの豹を追うッ!」ダダダッッ

136: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:37:51.88 ID:fy8xuto6




絵里「『サイレント・トゥナイト!』」




137: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:41:43.66 ID:fy8xuto6
---音楽室---

真姫「『キューティー・パンサー』は今頃エリーを追跡してる頃かしら?」

真姫「このペンも、もう用済みね。一度追跡を始めたら…私のスタンドは無敵よ」

真姫「『キューティー・パンサー』は決して追跡を辞めないわ」

真姫「穂乃果はことりが追っているはず。あとはエリーを潰せばμ'sもお終いね」

真姫「うふふ」

138: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:44:24.49 ID:fy8xuto6
~どこかその辺の道端~

CP「ガァァァァッッッ」ドダッバタッ

絵里「疾いッ!このままだと振り切られる……だったら!」

絵里「『サイレント・トゥナイト』私の身体から摩擦を『奪う』わ」ツルルン

絵里「さぁ、行くわよ!」シューンシューン

CP「ガァァァァアアアアアア!」ドダッバタッ

絵里(攻撃を加えても怯みすらしない。こちらを完全に無視して走り続けている。狙いはなに!?)

139: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:48:21.05 ID:fy8xuto6
絵里「そういえば…この道どこかで……」

絵里「ハッッ!!」

絵里「通学路ッッ!通学路だッこの道はッッ!私の家まではあと少し…!」

絵里「やっぱり狙いはわた」

亜里沙「あっ!お姉ちゃん!おーーーーーい!」

絵里「亜里沙!?」

亜里沙「お姉ちゃーーーん!」

CP「ガァァァァアアアアアア」バタッバタッ

絵里「狙いは……亜里沙?まずいッ!」

140: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:52:20.60 ID:fy8xuto6
絵里「『サイレント・トゥナイト』」

絵里「ダスダスダスダスダスダス!」ドギャギャギャギャギャギャ

絵里(ピクリともしない…なんらかの方法で亜里沙だけを識別して狙っているってわけね)

CP「ガァァァァアアアアアル」

絵里「ハァァーーッ!」ガリィィイイン

亜里沙「お姉ちゃん?どうしたの?」

絵里「亜里沙…心配しないで。亜里沙の事はお姉ちゃんが守るから」ギリギリ

亜里沙「え?あ…うん」

141: (たこやき) 2021/07/16(金) 20:59:31.62 ID:fy8xuto6
絵里(噛み付くか引っ掻くかしかパターンがない。この単純さ…これは『自動操縦型』で間違いないわ。そしてなんらかの方法で亜里沙だけを識別して狙ってる)

絵里「それさえ崩せればッ!本体を叩きにいけるッ!亜里沙、私の後ろを離れないでね?すぐ終わらすから」

亜里沙「分かんないけど…分かったよ!」

絵里「こういうのは目を潰せばいいって相場が決まってんのよ!こいつから…視力を『奪う』!」

CP「ガァァァウウウウ」ズジャアアアア

絵里(違ったーーーーっ!)

絵里「ふっ!」ガキィン

CP「ガルルルゥゥゥーーー」ガブゥゥ

142: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:05:01.15 ID:fy8xuto6
絵里「なんてパワー!?『サイレント・トゥナイト』が押しのけられる…!」

CP「ゴバァァァァァァ!」

絵里「はぁッ!」ドガァン

絵里(自動操縦型特有の単純な動きのおかげでなんとかなっているけれど、このままだと亜里沙を庇いきれない……)

絵里「え?」

CP「バァァァァァァァァァ!」ブゥゥゥゥゥン

絵里「くふぅ…!尻尾でも……!?」ポタポタ

絵里(ハッ!しま!?)

CP「ガルルルゥゥゥーーー」ガブゥゥ

絵里「きゃあああああああああああ!」ブッシャアアアアアアア

143: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:09:40.20 ID:fy8xuto6
亜里沙「お姉ちゃん!?どうしたの!!」

ベチャッピチャッ

亜里沙「え…血?お姉……ちゃん?」

亜里沙(まさか…あの時の……ロシアで起きたみたいな事がまた起こってるの!?)

亜里沙「いや………!」

絵里「亜里沙……?」

絵里「待ってッ!そこをうごか」

亜里沙「いやあああああああああああああああ!」ダダダダダダッッ

144: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:13:18.13 ID:fy8xuto6
CP「ゴガァァァァァアアアアアアアア」ドダッバタッ

絵里「亜里s」

絵里「バガッッッ!ゴフッッ」ボチャボチャ

絵里(ダメだ……痛みで身体が動かない………)

絵里「亜里沙ぁぁぁぁぁぁあああああああ!」

CP「ガパァァァァァ!!」ムシャゲチャグチャ

絵里「……え?」

絵里(靴!?脱げた靴に向かって攻撃をしている……まさか最初から狙いは靴だった!?いやいやそんな事は絶対にない…なんで靴に?)

145: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:16:29.69 ID:fy8xuto6
絵里「ええい!思い出すのよ絢瀬絵里ッ!今日あったことを隅々とッ!」

絵里(えー今日は…希に逃げられてー書類の山に囲まれてー小指をぶつけてー……亜里沙のペンをなくしてー……ん?亜里沙?亜里沙の…ペン?)

絵里「ふふふ…あっはははははは!」

絵里「もう大丈夫よ、亜里沙ッ!」

亜里沙「おね……ちゃん?でも血が」

絵里「そこのバカ犬が亜里沙の靴を食べ終わる前に決めないとね」

亜里沙「え?」

146: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:20:08.34 ID:fy8xuto6
絵里「『サイレント・トゥナイト』亜里沙から『匂い』を『奪う』!」


CP「バウ?」クルクル

CP「バオン?」クルクル


絵里「ビンゴッ!ターゲットを失って狼狽えているわ。さぁ、バカ犬はさっさと主人の元へ帰りなさいッ!」

CP「ガウッ!」ドダッバタッ

絵里(逆方向へ走り出したッ!このままコイツの背中に乗って連れて行ってもらいましょうか。誤って亜里沙を巻き込んだ忌々しい本体のいる場所へッ)

147: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:23:37.63 ID:fy8xuto6
---音楽室---

真姫「『CP』の位置情報が学校のある方角へと向かい始めた。やったのね『キューティー・パンサー』エリーを仕留めたのね」

真姫「ふふふふ。これで任務は完了。μ'sが潰れるのも時間の問題ね」

真姫「さ、私も帰りましょう。その内『キューティー・パンサー』も私の元へ戻ってくるわ」

真姫「うふふ。『キューティー・パンサー』は無敵ね」

148: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:28:02.56 ID:fy8xuto6
CP「ガガガアアアアアア!」ドダッバタッ

絵里(最初から狙いは私だった。本体は私を追跡させるために私の匂いをコイツに覚えさせたつもりでいる。けれど誤って亜里沙の匂いを覚えさせてしまった。あのボールペンによってね)

絵里(さっきはより匂いの強い脱げた靴の方を狙った。あれがなければやばかったけれど。種が分かってしまえば対した能力じゃないわね。亜里沙を傷けようとした罰はしっかりと受けてもらうわよ)

~マキハウス付近~

真姫「キューティーパンサッわったしー♪」

真姫「どっこっでぇもいっくよー♪」

真姫「きーみの、きーみn」

CP「バウッバウッ!」

149: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:33:25.22 ID:fy8xuto6
真姫「戻って来たわね。お疲れ『キューテ」

絵里「真姫ィィィイイイイイ!あんたが犯人だったってわけねッ!」

真姫「な!?エリーッッ!!」

絵里「『サイレント・トゥナイトォォォ』」バカァァァァァン

真姫「ヘブーーーーッ!!」

絵里「真姫、何故あなたがこんな事をしたのか、小一時間程問い質したくはあるけれど」

真姫(何故エリーがここに!?『CP』は匂いが途切れるまで決して追跡を辞めない無敵のスタンドッ!振りきれるはずがないッ!)

150: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:37:53.91 ID:fy8xuto6
絵里「まずはお仕置きが先ね」

絵里「ダスダスダスダスダスダスッッッ」

真姫「『CP』ッ!ガードしなさいッ!」

CP「バァァァウウウウ!」ガシィ

絵里「なッ!?」

絵里(さっきまではこんな行動は見せなかった…自動操縦型のスタンドではないと言うの!?)

真姫「甘いわよエリー、甘々よ。完熟しきった桃太郎トマトより甘いわ!」

絵里「………」

真姫「今、エリーが考えている事を当ててあげる。さっきにはない行動をしている。本当にこのスタンドは自動操縦型なのーーー!?」

151: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:41:06.96 ID:fy8xuto6
真姫「ってね」

絵里「……だから何だって言うのよ」

真姫「その傷、『CP』によってつけられたものよね?『自動操縦モード』にすら痛手を負わされる程度ってわけね、あなたは」

絵里「『自動操縦モード』?」

真姫「私の『CP』はモードの切り替えができるッ!今は『近距離パワーモード』私自身の意思で『CP』を操縦することができるのよぉ!」

真姫「行くわよッ!」

絵里「………」

真姫(消えた!?エリーが消えた!?まさか逃げ出した?)

152: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:46:05.26 ID:fy8xuto6
絵里「あー。そう言えばさっきそいつから視力を『奪った』んだったわね。『近距離モード』とやらに切り替わるとスタンドへのダメージが本体にフィードバックされるってことね」

絵里「自分でスタンドを操ることも出来ない。『匂い』がなきゃ何もする事ができない」

絵里「全くノータリンなスタンドねぇ。『今の』あなたにはぴったりなスタンドだわ」

真姫「言ってくれるじゃないッ!こっちにはまだこのボールペンがあるッ!」

絵里「それはやめておいた方がいいわよ?」

真姫「『CPッ』エリーの『匂い』を覚えて追跡し
なさいッ!」

CP「ガァァァァアアアアア」ガァブブゥ

153: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:50:53.35 ID:fy8xuto6
真姫「ぎぃぃぃやあああああああああ」ブッシャアアアアアアア

絵里「だから言ったのに」

真姫「なぜ…わた……しを」

絵里「あなたが私の物と思い込んでるそのボールペン。実は亜里沙の物なのよ」

真姫「……は?」ポタポタ

絵里「あなたは私を追ってるつもりで、ずーーっと亜里沙を追っていたのよッ!」

真姫「なッ!?」

絵里「そしてさっき亜里沙から『奪った』亜里沙自身の『匂い』をあなたに『与えた』わ。自分のスタンドにやられなさい。西木野真姫」

真姫「『キューティーパンサァァァァァァァァ!!』!戻りなさァいッ!!」

154: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:54:36.41 ID:fy8xuto6
絵里「そう。そうするしかない。スタンドを引っ込めるしか。でも私の『サイレント・トゥナイト』は生身で倒せる程甘くはないわよ?」

絵里「『サイレント・トゥナイト』」ズァァァァァアアアアアア

真姫(どうすれば……)

幼女1「きょうもたのちかったねー♪」

幼女2「うん!あしたもいっぱいあそぼうねー」

真姫(これだッ!)ガバッ

幼女1「きゃっ」

真姫「これを見なさいエリーッ!」

155: (たこやき) 2021/07/16(金) 21:59:19.92 ID:fy8xuto6
絵里「………」

真姫「この子の目玉を抉り取るッ!されたくなければ黙って私物を置いて帰りなさいッ!」

絵里「ッ!」

真姫「まさかこんな小さな子を見捨てたりはしないわよねぇぇーーー!エリー?」

幼女「たすけて~~~」

絵里「ゲス野郎ォッ!!」

真姫「何とでもいいなさいッ!命令を遂行するためなら私はなんだってやるわよッ!μ'sを潰すそのために!」

絵里(命令……μ'sを潰す?)

156: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:05:17.62 ID:fy8xuto6
真姫「さぁ!早くッ!その上着でもなんでもを脱いで帰りなさい!」

絵里「真姫、あなたの身に……いえ。私たちμ'sの身に何か大変な事が起きているって事は分かった。けれどそれを問いただすのは後」

真姫「ゴチャゴチャ言ってないで早く服を脱ぎなさいッ!」

絵里「まずはお仕置きが先よォォーーッッ!!」

絵里「私とあなたとの間にあるその空間を『奪う』」ガオンッ

真姫「なッ!?」

絵里「なにをやっても無駄なのよ。ゲス野郎にはね」ザッザッ

絵里「ダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダスダス」

157: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:07:15.19 ID:fy8xuto6


絵里「ダスヴィダーニャ」
       ”さよならよ”


158: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:11:01.27 ID:fy8xuto6
真姫「がっふぁぁぁぁーーー!」ドジャッッッ

絵里(今の真姫の言動、明らかにおかしかった。命令、μ'sを潰すとも言っていたわね。私達μ'sの身に何かただならぬ事が起きている様に感じるわ)

絵里(真姫を連れ帰って色々問い質しましょう。真姫……いつもの真姫に戻ってくれるといいんだけれど………)

絵里「取り敢えず帰りましょう」

真姫「………」

絵里「おっも」

159: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:11:22.48 ID:fy8xuto6
つづく

160: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:14:55.74 ID:fy8xuto6
スタンド名:キューティーパンサー

能力:覚えた匂いをどこまでも追跡する。

タイプ:自動操縦型(本体と距離が近い場合は本体の意思で操作することも可。その場合スタンドへのダメージは自分に返ってくる)
豹の様な外見

破壊力───A スピード─A
射程距離──A 持続力──A
精密動作性─E 成長性──E

161: (たこやき) 2021/07/16(金) 22:16:43.89 ID:fy8xuto6
絢瀬絵里

スタンド名:サイレント・トゥナイト

能力:触れた物を奪う。そして奪った物を別の物に与えることができる。
例:にこのバストを3cm奪い、それを希に与える。にこのバストは71cmになり希のバストが93cmになる。

タイプ:近距離パワー型
破壊力───B スピード─C
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─A 成長性──E

164: (たこやき) 2021/07/17(土) 19:55:28.79 ID:v6mtZV3h
⑧『操り人形』と『怪力女』

海未「それで例の如く何も覚えてない、と」

花陽「うん…」

凛「ごめんね」

穂乃果「困ったね~」

海未「こうも情報がないと対処のしようがありませんね」

ことり「でもこっちの戦力は5人に増えたよっ」

165: (たこやき) 2021/07/17(土) 19:59:31.80 ID:v6mtZV3h
穂乃果「残りは3年生と真姫ちゃんか~」

海未「真姫に何か変わった様子は感じませんか?」

花陽「普段の生活では何も変わった様子はないけど…」

凛「普段から何考えてるか分からない所あるからね~」

穂乃果「まぁ、考えすぎるのも良くないか~」

ことり「頭の片隅に置いておく程度でいいんじゃないかなぁ」

海未「そうですね。また何か進展があったら話し合いましょう」

166: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:08:44.22 ID:v6mtZV3h

にこ「にっこにっこにー!大銀河宇宙No1アイドル矢澤にこどぅえーすっ♪にこはぁ~~最近~超能力に目覚めちゃったにこっ♪にこはぁ~~~サイキック系アイドルをめずぅわしてぇ~~~日々勉強中どぅえ~~す♪」

167: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:10:42.30 ID:v6mtZV3h
にこ「はぁーμ'sの練習がなくなって退屈ねぇ~。まぁ、なくっても部室には行くんだけど」

にこ「たまには一人の部室ってのも悪くはないのかもねぇ~」

モブ1「あっ!笹原先生こんにちは~」

笹原「こんにちは」

モブ2「笹原先生~!」

モブ3「笹原先生~!」

笹原「はいはい。ちゃんと話は聞くから順番にね?」

にこ(笹原ァ…ちょっと授業中に寝ただけでわざとにこに解けない問題を当ててくるイケスカない女。生徒に人気な事が尚更腹が立つわ)

168: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:14:46.81 ID:v6mtZV3h
にこ(ここは一つにこの『スタンド』で赤っ恥をかかせてやるわ!)ケケケ

にこ「『ロード・オブ・ニコニー』」ズン

にこ「………」ジー

笹原「……矢澤さん?」

にこ「フッ」

笹原「?」

モブ1「先生?」

笹原「いや、なんでも」

にこ「『5秒』」

169: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:18:12.31 ID:v6mtZV3h
笹原「にっこにっこにー!」

モブ1「先生……?」

笹原「ち、違うのy」

笹原「にっこにっこにー!」

モブ2「え…」

笹原「にっこにっこにー!」

モブ3「うわ……ないわ。この人」

笹原「にっこにっこにー!にっこにっこにー!」

にこ「フッ」

170: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:24:37.26 ID:v6mtZV3h
穂乃果「いや~今日もパンがうまい!」テクテク

にこ「あのうるっさいのは…穂乃果ね」

にこ「せっかく面白い力が手に入ったんだし。いっちょからかってやりますか」ニヤニヤ

にこ「『ロード・オブ・ニコニー』」ズン

にこ「………」ジー

穂乃果「ん?にこちゃ」

にこ「『7秒』」

171: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:27:57.51 ID:v6mtZV3h
穂乃果「にっこにっこにー!」

穂乃果「あなたのハートににこにこにー!」

穂乃果「笑顔届ける矢澤にこにこー!

穂乃果「にこにーって覚えてラブにこっ!」

にこ「ぷっ。キレッキレじゃない!やっとにこにーがなんたるかを掴んだみたいね。それとも隠れて練習でもしてた?」

穂乃果「………」

にこ「いや~おもしろいもんが見れたわ~。次は絵里あたりに仕掛けてやるかねぇ~」

穂乃果「………」

172: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:32:02.35 ID:v6mtZV3h
穂乃果「『操り人形』の正体はにこちゃんだったんだね」

にこ「あ、あや……?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

にこ「ちょ…」

にこ(コイツもにこと同じ様な力に…!?)

穂乃果「ボラララララララァ!」

にこ「ぐへぇあ!」

穂乃果「以外とあっけなかったね」

173: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:36:09.71 ID:v6mtZV3h
にこ「あにすんよイキナリ!あったまきたわ!」

穂乃果「ッ!?」

にこ「終わったとでも思ってんの?あんたの拳ならにこにはほとんど当たってないわよ」

穂乃果「やっぱそう簡単にはいかないか」

にこ「当たり前よ!」ジー

にこ(今日のコイツ…何かおかしいわ。いつもならちょっとからかってもヘラヘラしてんのに…)

穂乃果「にこちゃんが穂乃果に立ち塞がる『壁』だというなら」

穂乃果「その壁をッッ!」ハイハイハイ

穂乃果「ぶち壊す!」

174: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:41:49.49 ID:v6mtZV3h
穂乃果「ボラr」

にこ「『5秒』」

穂乃果「え?えぇーーー!」ダッダッダ

にこ(目を見つめた時間分だけ相手をにこの敷いたレールの上を歩かせる。それが『ロード・オブ・ニコニー』)

にこ「あんたは『5秒』間ッ!にこに向かって走る事しかできないわ!」

穂乃果「くっ!」ダッダッ

にこ「『ロード・オブ・にこにぃぃいい!』」

にこ「にこにこにこにこにこにぉ!」ドガガガッ

穂乃果「がっふぅぅぅ!」

175: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:44:58.46 ID:v6mtZV3h
にこ「まだまだぁ!」

にこ「にこにこにこにこにこにこにこにぉ」

穂乃果「くっぅぅぅぅ!」

にこ「にこにこにこにこにこにぉ!」

穂乃果「はぅッ!」ガシィ

にこ「なっ!?」

穂乃果「掴んだッ!能力が解けるその瞬間を待ってたんだッ!」

にこ「『ロード・オブ・ニコニィィイイ!』」

穂乃果「その能力はもう効かない。目を見なければいいだけッ!」

にこ「チッ!」

176: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:48:12.63 ID:v6mtZV3h
穂乃果「『ノーブランド・ガールズゥゥゥーーー!』」

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララァ!」

にこ「にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこぉ!」

穂乃果「パワーは穂乃果の方が上だッ!」

にこ「くぅ…!」

穂乃果「ボォォラァァァァァァァァー!」

にこ「がわあああああああ!」ドシャアアアアア

絵里「にこっ!?」
真姫「にこちゃん!」

穂乃果「え?」

177: (たこやき) 2021/07/17(土) 20:55:13.94 ID:v6mtZV3h
絵里「穂乃果…あなた『も』ってわけなのね……」

真姫「私もああなっていたってこと?」

絵里「えぇ」

穂乃果「え…ちがっ」

真姫「誰の仕業かはしらないけどこれ以上μ'sを好きにはさせないわよ!」

穂乃果「先に襲ってきたのはにこちゃんの方だよ!?穂乃果じゃない!おかしくなってるのはにこちゃんの方なんだッ!」

絵里「信用ならないわね」

真姫「私はあなたがにこちゃんを殴り飛ばすところをしっかりと見た。言い訳なら聞き受けないわ」

穂乃果(まさか…3人ともおかしくなってるっ?この3人はグルってこと!?)

178: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:01:33.47 ID:v6mtZV3h
穂乃果「3 vs 1 は厳しいね…けど」

穂乃果「μ'sのためにッ…戦うしかないッ!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」ヴォン

絵里「来るわよ、真姫」

真姫「ヘマしないでよね、エリー」

穂乃果「うおおおおおおおお!」

にこ「待ちなさい!」

絵里「にこ?」

にこ「あんたらに手出しはさせないわよ。これはにこの『戦い』なんだから!」

179: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:04:45.26 ID:v6mtZV3h
真姫「にこちゃん!今穂乃果は」

にこ「分かってるわよ。今の穂乃果はどこか様子がおかしいことくらい。ちょっとからかっただけでこの反応。普段ならありえないわ」

穂乃果「おかしいのはにこちゃんの方でしょぉ!絶対『操り人形』の犯人じゃん!」

にこ「知らないわよそんなの!」

絵里「分かっているのなr」

にこ「後輩にやられっぱなしで、はいそうですかと引き下がれるわけないでしょ!?そんなのにこのプライドが許さないわよ!」

真姫「そんな理由で……」

180: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:07:29.19 ID:v6mtZV3h
にこ「来なさい…穂乃果……」

穂乃果「そうだね。今は『怪事件』とか『μ'sのため』とかそんな事はどうでもいい。ただにこちゃんとの決着をつけたい」

絵里「分からなくなって来たわ」

真姫「え?」

絵里「もしかしたら、にこもおかしくなっているのかもしれない」

真姫「にこちゃんも?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

にこ「『ロード・オブ・ニコニー』」

181: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:12:18.70 ID:v6mtZV3h
絵里「にこ、悪いけど邪魔をさせてもらうわよ!」

絵里「『サイレント・トゥナイト』」

穂乃果「うおおおおおおおお!」

にこ(あの『馬鹿力』をどう対処すべきか…)

希「そこまでや!」ヌン

真姫「希!?」

絵里「またややこしいのが…」

穂乃果「ボララララララララララララララァァ!」ドガガガガガカ

にこ「にこにこにこにこにこにこにこにこぉ!」ギャギャギャギャ

182: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:17:44.30 ID:v6mtZV3h
絵里「あの二人…こんな状況になってまで……」

真姫「これが私をおかしくさせた能力ってわけなのね…」

希「チッ」

希「『ハテナ・ハート・ビート』」グニョーン

グアッキィィーーーーン

穂乃果「なッ!?」ギチギチ

にこ「何よ…これ……?」ガチガチ

希「鉄や。ウチは自分の身体を鉄に変えることができる」

にこ「邪魔すんじゃないわよ希ィ!」

穂乃果「まさか…希ちゃんも!?」

183: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:21:50.62 ID:v6mtZV3h
希「ウチは違うよ。なってい『た』なら正解やけどね」

絵里「希はこの事件に関して何か知ってるの?」

希「知ってる人を知ってる」

希「ってとこやね」

穂乃果「知ってるの!?」

希「それを教えるためにここに来たんよ」

穂乃果「そうだっんだ」

希「多少頭は冷えた?」

穂乃果「まぁ、うん…」

184: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:24:30.24 ID:v6mtZV3h
希「にこっち」

にこ「あによ?」

希「にこっちもや。突然襲い掛かったのはにこったも同じやろ?」

にこ「いや、襲ったって……人聞き悪いわねぇ~ちょっとにこにーさせただけじゃない」

真姫「拷問ね」

絵里「最低よ」

にこ「ぬぁんでよ!」

185: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:29:51.77 ID:v6mtZV3h
希「にこっち」

にこ「ったく…わーったわよ。にこが悪かった」

穂乃果「なんで突然殴りかかってきたのさ」

にこ「先に殴りかかってきたのはあんたでしょうが。にこはいつものイタズラでにっこにっこにーをさせただけよ」

穂乃果「そうだっけ」

にこ「そうよ」

穂乃果「でもいきなり『スタンド』を見せられたらびっくりするよ。状況が状況だし」

にこ「いやまさか見えてるとは思わなかったし。そもそもそんな状況知らなかったし」

186: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:35:56.45 ID:v6mtZV3h
穂乃果「知っといてよ!」

にこ「だから悪かったって!」

希「まぁまぁ、一旦落ち着こか」

絵里「穂乃果がμ'sのためを思って動いてた事は十分伝わってきたわよ」

真姫「にこちゃんの阿保さ加減も平常運転だし、安心ね」

にこ「どぅあれがアホよ!」

真姫「これからはみんなで解決していきましょう」

にこ「聞けぇ!」

穂乃果「うん!」

希「他の子らにも待っててもらってるから、急いで部室いこか」

187: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:37:07.99 ID:v6mtZV3h
つづく

188: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:40:01.93 ID:v6mtZV3h
矢澤にこ

スタンド名:ロード・オブ・ニコニー

能力:相手の目を見つめたその時間分だけ相手の意思をにこの敷いたレールの上を歩かせる。最大で10秒(2+5+2+1=10)

タイプ:近距離パワー型

破壊力───C スピード─A
射程距離──C 持続力──B
精密動作性─B 成長性──C

189: (たこやき) 2021/07/17(土) 21:42:21.38 ID:v6mtZV3h
東條希

スタンド名:ハテナ・ハート・ビード

能力:身体を鉄に変えることが出来る。

タイプ:決まった形はない。

破壊力───C スピード─C
射程距離──B 持続力──A
精密動作性─C 成長性──C

193: (たこやき) 2021/07/18(日) 18:42:56.24 ID:w1kQkGb3
⑨完全催眠 “パーフェクト・フルハウス”

ガチャ

凛「あ」

海未「来ましたね」

希「みんな連れてきたで~遅くなってごめんな~」

凛「待たせすぎにゃ~」 

希「文句ならにこっちに言ってな~」

にこ「ぬぁんでよ!」

194: (たこやき) 2021/07/18(日) 18:45:12.46 ID:w1kQkGb3
凛「いつものにこちゃんで安心したよ」

にこ「そりゃよかったわ」

絵里「こうしてみんなで集まるのも久しぶりね」

真姫「そうね」

花陽「みんな色々あって集まれなかったから……」

穂乃果「希ちゃん」

希「んー?」

穂乃果「一連の事件の原因はなんなの?」

希「もうちょっとだけ待ってな~」

195: (たこやき) 2021/07/18(日) 18:51:11.12 ID:w1kQkGb3
にこ「あにもったいぶってんのよ。さっさと教えなさいよ」

希「さっきも言ったやん?うちは知ってる人を知ってるだけや」

絵里「つまり希自体は知らない、と?」

希「そんなとこやね」

花陽「でも知ってる人って誰なんだろう?」

海未「μ'sのメンバーはもう全員揃っていますから、私達の誰かではない、と。そういうことになりますね」

凛「てっきり絵里ちゃんあたりが知ってるのかと思ってたけど」

絵里「なんで私なのよ!?」

196: (たこやき) 2021/07/18(日) 18:55:17.04 ID:w1kQkGb3
凛「生徒会長だし、賢そうだし」

花陽「それはあんま関係ないんじゃないかな」

凛「生徒会長ってたいした事ないんだね」

絵里「ちょっと!?」

にこ「その知ってる人、って奴はいつ来んのよ」

希「もう呼んであるからそろそろ来るはずや」

にこ「にこを待たせるなんていい度胸してるわねぇ~」

ガチャッ

???「みなさん、揃っているみたいですね」

197: (たこやき) 2021/07/18(日) 18:59:00.70 ID:w1kQkGb3
穂乃果「その声はッ!」

ことり「野球少年大好き南先輩!?」

理事長「母よ」

絵里「理事長先生!?」

海未「知っている人とはことりのお母様だったのですね」

凛「なんか意外だにゃ」

穂乃果「でもなんでことりちゃんのお母さんが!?」

理事長「実は私も皆さんと同じ様に『ある人物』の能力にかかりそうになった事があるんです」

198: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:28:05.76 ID:w1kQkGb3
ことり「お母さんが!?」

理事長「ええ。あなた達はその身に何が起きているのか、知らなくてはなりません。その義務があります」

希「そうやね。これはうちらμ'sの問題」

理事長「我が音ノ木坂学院はあなた達μ'sのおかげで入学志願者数も増え廃校が撤廃される事に決まりました。本当に感謝しています」

穂乃果「いや~頑張ったね~私達」

にこ「まっ、当然って感じだけど?」

理事長「しかし、それをよく思わない人達もいるんです
よ」

199: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:33:17.11 ID:w1kQkGb3
花陽「よく思わない人達?」

真姫「にこちゃんみたいな不真面目生徒かしら…」

にこ「ぬぁんでよ!」

理事長「音ノ木坂学院への入学者が増えると損をするのは誰だと思いますか?」

穂乃果「損をする人…?うーん……」

海未「まさか」

絵里「UTX?」

理事長「その通りです。UTX高校の学長が自校の入学者が減る事を懸念してμ'sを潰すために刺客を差し向けて来たのです」

200: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:36:17.01 ID:w1kQkGb3
ことり「刺客?」

凛「誰なの?その刺客って」

理事長「A-RISE」

にこ「A-RISEぅ!?」

花陽「そんな…A-RISEが……」

絵里「真姫達がおかしくなったのはA-RISEが原因ってことですか?」

理事長「はい。正確にはA-RISEの一人『優木あんじゅ』の能力が原因です」

穂乃果「あんじゅさんが!?」

201: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:40:47.67 ID:w1kQkGb3
理事長「彼女の能力は声で相手を魅了し脳に命令をくだす。あなた達はこの能力に堕ちていたんです」

凛「声…?」

理事長「はい。私も優木あんじゅさんの『パーフェクト・フルハウス』の能力に落ちそうになった事があるので間違いはありません」

絵里「理事長先生は無事だったんですか?」

理事長「私は…なんとか逃げ切れました」

穂乃果「どうやって?」

理事長「大人の力です」

にこ「意味分かんないんだけど」

真姫「それじゃ対策にならないじゃない!」

202: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:46:18.40 ID:w1kQkGb3
理事長「優木あんじゅさんに与えられた命令を脳が忘れてしまうくらい衝撃的な出来事があれば能力は解除されるみたいですよ」

にこ「毎回穂乃果のアホにぶん殴られなきゃいけないって事?」

穂乃果「アホは酷くない?」

にこ「あんたなんかアホで十分よ!あほのか!」

穂乃果「……71」ジトッ

にこ「ああん?」ギロッ

穂乃果「♡♪#@_&♪!.?#&♪☆♡!」ギャーギャー

にこ「♡&*…_-&@?♪☆→&@#@♡!」ギャーギャー

203: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:52:24.61 ID:w1kQkGb3
絵里「バカ二人は置いておいて『パーフェクト・フルハウス』とやらの対策について話し合いましょう」

海未「そうですね」

希「その能力の対策なら既にバッチリやで?」

絵里「……仕事が早いわね」

希「さすがウチって感じ?」

絵里「その研究のためにずっと生徒会をサボってたって事?」

希「いや…それは……別にいいやん?」

絵里「良くない」

希「わ、忘れて~」

204: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:55:44.53 ID:w1kQkGb3
真姫「生徒会の事はどうでもいいからその対策とやらをはやく教えなさいよ」

絵里「どうでもはよくないわよ!私はずっと一人で寂しく書類に埋もれてたのよ!?過労死寸前だったわよ!」

にこ「どうでもいいわ!」

希「『パーフェクト・フルハウス』キラー……」

凛「」ゴクリ

希「それは…」

凛「それは……!?」

希「花陽ちゃんや!」

205: (たこやき) 2021/07/18(日) 19:58:42.26 ID:w1kQkGb3
凛「な、なんだって~~!?」ガタッ

ことり「かよちゃんが?」

花陽「そうなんです!」ドヤッ
 
凛「そうそう!かよちんはすごいんだよ~」

絵里「どういう事よ?」

花陽「花陽の『ノー・イグジット・オリオン』の世界までは『パーフェクト・フルハウス』の支配が届かないみたいなんです」

穂乃果「はえ~」

海未「なぜそれが分かったのですか?」

206: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:01:29.89 ID:w1kQkGb3
花陽「いきなり襲ってきた希ちゃんを閉じ込めたら正気に戻ったの…だから間違い無いよっ!」

海未「既に実証済みというわけですか」

真姫「あなたもやられていたのね」

にこ「ったく…だらしないわね~」

希「花陽ちゃん…それは言わん約束やったやん……」

花陽「あっ!」

絵里「ふーん」

207: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:05:00.69 ID:w1kQkGb3
希「あ…いや……えりち」

絵里「敵にやられて生徒会サボるって。副会長としてどうなのよ」

希「ご、ごめんな~」

凛「やっぱ生徒会ってたいした事ないんだね」

絵里「会長以外はね……」

穂乃果「でも対策できるのは大きいよ。あんじゅさんを見かけたら全力で逃げる。仮にまたおかしくなった人がでたらすぐ花陽ちゃんを呼ぶ」

にこ「または、おかしくなった奴をぶん殴る」

絵里「にこ、女の子がそんな物騒な事言わないの」

208: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:09:31.43 ID:w1kQkGb3
にこ「常に花陽を呼べる訳ではないでしょ?これも一つの手よ」

絵里「まぁ、そうなんだけれど……」

海未「そ、それにしても花陽は頼りになりますね!」

花陽「そ、そんな事は……」

凛「かよちんはすごいんだよ~」

真姫「そして、UTXの生徒を見たら警戒しろってところね。特にA-RISEは」

にこ「敵も分かった事だしさっさとカチコミいくわよ!」

凛「燃えてきたにゃー!」

穂乃果「その『壁』をぶち壊す!」

209: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:13:21.27 ID:w1kQkGb3
絵里「待って。いきなり行ってもやられるだけよ。向こうには私達の半分は能力が割れてるのよ?」

にこ「だから割れてないにこ達が行くんでしょうが」

凛「そうにゃそうにゃ!」

穂乃果「言ったれぃにこちゃん!」

海未「凛は割れていますよね?」

凛「………」

絵里「相手の事を何も把握してない状態で行くのが危険だと言ってるのよ!」 

にこ「それは向こうも一緒でしょうが!あんじゅの能力は分かってるし、にこ達から攻めこむ分こっちの方が有利よ!」

210: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:17:32.10 ID:w1kQkGb3
絵里「A-RISE以外にも敵はいるかもしれないのよ!?相手の本拠地に乗り込む事がどういうことかちゃんと分かって言っているの!?」

にこ「分かってるに決まってるわよ!でなきゃこんな」

パンッ

希「熱くなりすぎや、二人とも」

絵里「希……」

にこ「何よ!洗脳されてた分際のくせぶぅ!?」

真姫「ったく…ちっちゃいくせに気ばっかりは大きいんだから」

にこ「……あにすんのよ」

211: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:21:30.88 ID:w1kQkGb3
ことり「今日はもう時間も遅いし一度帰ってからまた明日考えよ?」

海未「時間が時間ですし、どの道今日は乗り込めませんよ」

花陽「『パーフェクト・フルハウス』の対策が出来ているとはいえ一度おかしくなっちゃったら敵になっちゃう事に変わりはないから……」

花陽「もうちょっと慎重に行きたいな…」

凛「凛はかよちんが言うならそれでいいにゃ」

希「えりちもそれでいいな?」

絵里「えぇ…また明日話し合いましょう」

真姫「じゃ、今日はこれで解散って事で」

にこ「フン」

212: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:25:15.68 ID:w1kQkGb3
穂乃果「意義なーしっ!」

海未「あなたはどっちなんですか…」

ことり「穂乃果ちゃんらしいっちゃ穂乃果ちゃんらしいかな?」

海未「はぁ……」

理事長「それでは皆さん。くれぐれも気をつけて帰ってくださいね」

凛「まだいたんですね」

にこ「プッ」

213: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:28:20.28 ID:w1kQkGb3
理事長「………」

穂乃果「ことりちゃんのお母さん!教えてくれてありがとう!」

理事長「いえいえ。私が出来る事はこれくらいですから。みなさんにはこんな事を押し付けて申し訳ないと思っています」

絵里「そんな事は」

理事長「私に昔の様な力があれば…」

花陽「昔…ですか?」

理事長「そう。あれはもう20年以上も前の出来事になります。私ときいちゃ…高坂さんのお母さんと園田さんのお母さんで一緒に戦った事がありました。あの時の私は~」

ことり(あ、これ長くなるやつだ)

214: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:35:04.50 ID:w1kQkGb3
---帰り道---

絵里「長かったわ….理事長の話。もう遅いから、って言ってるのに普通あんなに喋る?」

絵里「あれのせいで帰りが遅くなるじゃない!私の貴重な時間を奪うなんて認められないわァ!」

絵里「にしても真姫以外にも皆んなが洗脳されていたなんてねぇ~恐ろしい事もあるものね」

絵里「これだから嫌いなのよ、スタンドは。否が応にでも引き寄せられる」

絵里「なーんでこんな力に目覚めちゃったのかしらね。叔母様の血筋だからなのかしら?」

ピタァァァァァァァァァァァアアアアアアア

絵里「ん?」

215: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:39:42.57 ID:w1kQkGb3
絵里「交差点のド真ん中で車が止まってる…事故でも起きたのかしら?」グググッ

絵里(え…!?身体が動かないわ!どうs)

ズポァァァァアアアアア

絵里「ガァっ!」ピチャピチャ

???「絢瀬…絵里ね?」

絵里(誰…?)

???「ふふふ。潰し合いはうまくいかなかったみたい。面倒だけど、私自ら動くしかないか」

216: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:43:32.92 ID:w1kQkGb3
絵里(全てが止まっている…お腹を貫かれているのに痛みがない……なんなの!?この能力は………?)

???「まずは一人目、さようなら」グアッ

絵里(A-RISE……?)

???「時は紡ぎ始める」コツコツ

絵里「ぐあああああああああああああああああああああああああああああ!」ブッシャアアアアアアア

???「あっけなさすぎてつまらないわね」

ツバサ「私の『ショッキング・パーティ』は最強のスタンド、出来ない事なんて存在しない」

絵里「『サイ…レン……ト…トゥ…ナイ…………」

217: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:43:38.63 ID:w1kQkGb3
つづく

218: (たこやき) 2021/07/18(日) 20:45:14.72 ID:w1kQkGb3
優木あんじゅ

スタンド名:パーフェクト・フルハウス

能力:相手の脳に一つだけ命令を与える事ができる。相手は命令を遂行するまで我を忘れる。
命令を忘れてしまうくらい衝撃的な事が起こると能力は解除される。

タイプ:あんじゅの甘ったるい声。そして美貌。

破壊力───E スピード─E
射程距離──A 持続力──A
精密動作性─E 成長性──E

223: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:27:44.68 ID:JvQQt7pU
⑩刻まれた時間

---アイドル部部室---

真姫「大変よ!エリーが…エリーが……!!」

穂乃果「真姫ちゃん!?」

凛「どうしたの?」

にこ「一度落ち着きなさいよ!」

真姫「エリーが……病院に運ばれてきたのよ………」

希「え?」

ことり「絵里ちゃんが…?」

224: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:31:40.96 ID:JvQQt7pU
穂乃果「いつ!?」

にこ「なんで!?」

真姫「昨日の夜…すごい怪我だった……」

花陽「嘘…」

真姫「何者かにお腹を貫かれてた。多分スタンドによるものよ……」

希「そんな…えりちが!?」

海未「容態はッ!?」

穂乃果「生きてるんだよねぇ!?」

真姫「生きてはいる…」

225: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:34:47.61 ID:JvQQt7pU
穂乃果「よかった…」

真姫「けど」

にこ「けどなによ!?」

真姫「未だに意識を取り戻さないでいる」

ことり「そんな…」

花陽「絵里ちゃんは大丈夫なの……!?真姫ちゃん!!」

凛「こんな早くお別れなんて…凛嫌だよ……」

にこ「くっ…まさかァ……!」

希「UTXゥゥゥーーー!!」

226: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:37:23.23 ID:JvQQt7pU
真姫「命に別状はないって…パパが言ってた。目が醒めるのも時間の問題だって」

穂乃果「な、なんだ。びっくりさせないでよ」

真姫「けど当分は寝たきりかもって…」

凛「UTXの奴らがやったの?」

真姫「おそらくは」

にこ「すぐに乗り込むわよ!絶ッ対許さないんだから!」

希「当たり前や!うちの『ハテナ・ハート・ビート』で!」

穂乃果「待って!」

ことり「穂乃果ちゃん!?」
海未「穂乃果!?」

227: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:43:09.74 ID:JvQQt7pU
にこ「あんたねぇ!!絵里がやられてんのにこのまま黙ってるつもり!?」

穂乃果「もうすぐ目を醒ますかもしれないんでしょ?だったら待ってもいいんじゃないかな」

凛「待ってどうするの?絵里ちゃんは当分動けないって」

花陽「もしかしたら…絵里ちゃんを襲った敵について……分かる…かも?」

凛「かよちん?」

海未「その可能性は大いにありますね」

穂乃果「そういうこと」

にこ「けどねぇ!」

真姫「にこちゃん落ち着いて」

228: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:48:12.62 ID:JvQQt7pU
真姫「エリーがね。これを握りしめてたのよ」

花陽「これは…?」

ことり「布キレ…?」

真姫「何かは分からない。けどエリーは私達に何かを伝えたかったのよ」

にこ「伝えたかった?」

真姫「エリーは強い。それは私がよ~く知ってる。ただでやられる様な人じゃないわ」

海未「絵里の目が醒めたら、絵里を襲った犯人が誰なのか、どんな能力なのか。これらが分かるかもしれません」

凛「確かにそれが分かれば凛達は大分有利になるね」

229: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:51:51.16 ID:JvQQt7pU
真姫「パパが言ってたの。発見が早かったおかけで奇跡的に助かったって」

花陽「奇跡…」

真姫「エリー的にはこの布キレは、死ぬ間際に振り絞った最後のメッセージのつもりだったんだと思う。だからその気持ちを無駄にしたくない。生きているからこそ尚更」

穂乃果「絵里ちゃんが目醒めるのを待とう。その後思いっきりUTXに殴り込みに行こう」

穂乃果「それでいい?」

にこ「本当は今すぐ行かなきゃ気が済まないけど。アイツに免じて待ってやるわよ」

希「頭に血昇りすぎてた…こういう時こそ冷静にならんとね」

230: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:55:20.21 ID:JvQQt7pU
真姫「この後は普通に授業にでましょう。そんな気にはなれないかもしれないけど」

海未「皆で学校にいた方がかえって安全かも知れませんね」

希「学校が終わったら病院に行ってもいい?」

穂乃果「ダメ」

にこ「はぁ!?」

穂乃果「一人ではダメ。また襲われるかもしれないから」

海未「みんなで揃って行きましょう」

ことり「それなら安心だねっ♪」

231: (たこやき) 2021/07/19(月) 20:58:19.74 ID:JvQQt7pU
花陽「早く絵里ちゃんの側に居てあげたいのはみんな同じだもんね!」

凛「勝手に先に行っちゃわないでよ?」

希「そういう事なら賛成やん」

にこ「わーったわよ」

真姫「本当に分かってるの?」

にこ「分かってるわよ!」

穂乃果「じゃあ、そういう事だから」

穂乃果「解散」

232: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:01:50.17 ID:JvQQt7pU
~間~

---西木野総合病院---

絵里「………」パチリ

亜里沙「お姉ちゃん……!」

雪穂「良かったね…亜里沙……」

亜里沙「うわあああああああん!おねぇぢゃああああああああん!」

絵里「亜里沙っ!?」

亜里沙「おねぇぢゃん…ヒグッ…じんじゃっだかと…エグッ…おぼって!」

絵里「心配かけたわね…亜里沙」

233: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:04:25.29 ID:JvQQt7pU
亜里沙「ぼうおねぇぢゃんに…二度と会えないのがとおぼったよぉ…!」

絵里「心配かけてごめんね?」

亜里沙「う"ん………!おねちゃあああああああん!」ダキッ

絵里「あだだだ…」

絵里「亜里沙もっと優しくして…」

亜里沙「ごべぇぇーーん」ギュッ

絵里「もう…亜里沙ったら」

雪穂「絵里さん…目が醒めて良かったです……」

絵里「雪穂ちゃん…亜里沙のこと……ありがとうね?」

234: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:07:31.03 ID:JvQQt7pU
雪穂「いえ…私はぜんぜん……」

絵里「ハッ!」

亜里沙「お姉ちゃん?」

絵里「ないッ!アレが……!ないッ!」

絵里(まさか回収された!?)

真姫「あれってこれのこと?」ヒラヒラ

絵里「そう!それよ!」

絵里「って…真姫……?」

真姫「エリーが大事そうに握ってるから。何かあるのかと思ってね」

235: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:12:24.79 ID:JvQQt7pU
絵里「そう…良かったわ」

真姫「にしても、よくあの怪我で生きていられたわね」

絵里「私も死んだと思ったわよ」

真姫「エリーの執念がエリーを生かしたのかも」

絵里「さすが私ってところね」

真姫「………」

絵里「ところでさ、真姫」

真姫「なに?」

絵里「あなた何でそんなクールなのよ?」

真姫「……はい?」

236: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:16:34.08 ID:JvQQt7pU
絵里「死にかけの私が蘇ったのよ!?もっと嬉しそうに涙を流すところでしょ…!」

真姫「亜里沙ちゃん見てたらね……冷静になれたわ」

絵里「ならなくていいわよ!もっとワンワン泣いてよ!」

真姫「面倒な人」

絵里「起きがけにそれはないでしょ!?」

真姫「私だけじゃないわよ」

絵里「え?」

穂乃果「いや~目が醒めて良かったよ~絵里ちゃん!」

237: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:19:14.96 ID:JvQQt7pU
希「えりち…うちほんとのほんとに……」

海未「元気そうで安心しましたよ、絵里」

凛「ちょっと元気すぎる気もするけどね~」

花陽「もう…凛ちゃん!」

凛「…それくらいが丁度いいかな」

にこ「まっ、にこは何も心配してなかったけどねぇ~。あんたらは大袈裟すぎんのよ!」

ことり「にこちゃん…鼻水垂れてるよ?」

にこ「なっ!?」

238: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:22:43.14 ID:JvQQt7pU
ことり「はいティッシュ」

にこ「うるさい!」ズビーーーム

絵里「みんな…」

絵里「何よ、湿っぽいわね~!」

真姫「エリーが望んだんじゃないの?」

絵里「やっぱ無し!」

穂乃果「ぅ絵里ちゃーーーん!」ガバッ

絵里「ゴフッ!」

凛「えーりちゃん!」ドバッ

絵里「ガフッ!」

花陽「絵里ちゃん!」ドムン

絵里「ホゲッ!」

亜里沙「お姉ちゃあああああん!」ドバン

絵里「ゴホーーーーーッ!」

239: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:25:28.51 ID:JvQQt7pU
希「微笑ましいな~良かったな!えりち!」

絵里「私は重体患者よ!?もっと丁重に扱ってよ!真姫からも言ってあげなさい!」

真姫「ほどほどにね」

絵里「真姫ーーーっ!?」

花陽「ふふふ」

ことり「μ'sはこうじゃないとね♪」

海未「やっといつもの私達が戻ってきたって感じがしますね!」

雪穂「みんな仲が良いんだね」

海未「それがμ'sのいいところですから」

240: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:30:36.35 ID:JvQQt7pU
にこ「お子ちゃまね~」

花陽「にこちゃんはいいの?」

にこ「あにがよ?」

ことり「穂乃果ちゃん達に混じらなくて」

にこ「にこをアイツらと一緒にしないでちょーだい。にこはオトナの先輩なのよ」

真姫「大人が聞いて呆れるわね」

にこ「あんですってー!?」

真姫「なによ!」

絵里「あーーーーーーー!」

241: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:33:39.99 ID:JvQQt7pU
みんな「!?」

絵里「あたたたたたた」

にこ「落ち着きなさいよ」

絵里「私とんでもない敵と出会ったんだったわ」

絵里「私の美しい肌に風穴をあけやがったクソ野郎よ」

希「エリチ…女の子が言ってはいけないセリフや……それは」

穂乃果「そのとんでもない敵って誰だったの?」

絵里「それは分からないわ。顔を見る間も無く背後から一瞬よ」

242: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:37:25.23 ID:JvQQt7pU
海未「一瞬?」

絵里「ええ。何もかもが止まって見えた」

希「止まって?」

絵里「いえ、実際止まっていたのよ。完全にッ!『アイツ』以外の何もかも全部ッ!」

にこ「どういう事よ?」

絵里「何か止まってるな、って。誰も動かないな、って。私の身体も動かないな、って」

絵里「そんな風に考えてたら突然背後から『アイツ』が現れたのよ」

絵里「時間にして7秒程。まるで『アイツ』だけが動ける時間を作り出されたかのように。『アイツ』以外の動きが全て止まっていたの」

243: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:40:29.35 ID:JvQQt7pU
海未「そんな恐ろしいスタンド能力が……」

絵里「身体に痛みすら感じなかった…ただ自分の身体が貫かれていくのを見る事しか出来なかった」

ことり「そんな人にどうやって…」

絵里「『アイツ』は今まで出会ったスタンド使いとはレベルが違う。とても恐ろしい能力だったわ……」

花陽「動けないって…」

希「見つかったら終わりって事やね」

穂乃果「まぁ、なんとかなるでしょ~」

凛「そだね~」

希「おっ!頼もしいな~二人は!」

244: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:43:42.66 ID:JvQQt7pU
海未「どうせ何も考えていないだけです!事の重大さが分かってないんですよ!」

穂乃果「バレない様にドン!ってやればいいだけでしょ~?」

凛「凛の能力なら一瞬で背後に回れるからね~」

希「確かに理に叶っとるね」

海未「凛の能力が相手に割れているという点を除けばですがね」

凛「そうだった…」

穂乃果「穂乃果はまだバレてないよ?」

海未「穂乃果はただバカ力で殴るだけじゃないですか。それにあなたの場合相当近づかなければいけませんし」

245: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:49:06.51 ID:JvQQt7pU
穂乃果「何とかなる様な気もするけどな~穂乃果の『ノーブランド・ガールズ』なら」

海未「あのですね!?穂乃果!」

ことり「まぁまぁ。一旦落ち着こ?」

海未「すみません…」

花陽「花陽の『NEO』も動きを止められたんじゃ何も出来ないかも……」

希「うちは鉄で全身コーティングすればやられる事はないかなぁ?」

にこ(7秒……か。にこの能力なら……あるいは)

絵里「勝てる可能性は一つだけあるわ」

ことり「あるの!?」

246: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:52:44.94 ID:JvQQt7pU
花陽「そんな化物みたいな人に勝てる方法が……!」

絵里「『アイツ』と戦う上で重要なのはその布キレよ」

真姫「これ…?」ヒラヒラ

絵里「その布には『アイツ』から『奪った匂い』を『与えて』ある」

穂乃果「匂い?」

真姫「なるほどね」

にこ「あに自分だけ納得してんのよ」

絵里「その『匂い』を真姫の『CP』で追跡させれば『アイツ』の場所が分かる。複数人で『アイツ』の場所に辿り着ければ勝機はある」

247: (たこやき) 2021/07/19(月) 21:56:33.00 ID:JvQQt7pU
希「たった7秒じゃ同時に全員を相手は出来んってわけやね」

絵里「ええ、人海戦術よ」

真姫「それに私の『CP』は自動追跡のスタンドいくらやられても私自身にダメージはない。そっちに気を取られてる隙に…」

絵里「問題は相手にも真姫の能力が割れていること…」

真姫「そうだったわね……」

絵里「けれど私達の誰かが一人の時に先に攻め込まれたらこっちがやられる。こっちから攻めに行くしか道はないわ」

穂乃果「その匂いを辿ってる真姫ちゃんのスタンドを追えば絵里ちゃんをやった敵の元に行けるんだね」

248: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:02:32.51 ID:JvQQt7pU
希「まぁ、辿り着くのはUTXやろなぁ」

絵里「UTXに入れば他にも刺客はいる。一人でも多く『アイツ』の場所にたどり着かなくてはいけないわ」

絵里「みんな、やれる?」

海未「それが最適な道だと言うのならばやって見せますよ。私の『ワイルド・スターズ』で」

ことり「ことりの『スピカテリブル』がどれだけ通用するかは分からないけど…やって見せるよっ!」

凛「能力が割れていようと凛の『くるりん・ミラクル』が無くなったわけじゃない。ただじゃおかないにゃ」

花陽「どんな最強のスタンドだろうと…『ノー・イグジット・オリオン』に誘い込めば花陽の勝ちです!」

249: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:05:31.71 ID:JvQQt7pU
真姫「エリーの思い。確かに受け取った」ギュッ

真姫「私の『キューティー・パンサー』は決して追跡をやめないわ!」

にこ「にこの『ロード・オブ・ニコニー』で最ッ高のにこにーをお見舞いしてやるわよ!」

希「うちの『ハテナ・ハート・ビート』必ずみんなの役に立つ時が来るはずや」

穂乃果「それが穂乃果の前に聳え立つ『壁』だというのなら……」

穂乃果「その『壁』をぶち壊す!」

絵里「みんな…」

250: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:09:17.52 ID:JvQQt7pU
にこ「μ'sのためよ。やるしかないじゃない!」

希「えりちをこんな目に合わせたんや。うちが黙ってる訳ないやろ?」

ことり「どんな敵でもみんなとなら…なんだって出来る気がするよ!」

海未「久しぶりに燃えてきましたよ……」

花陽「μ'sのメンバーに手を出したんだもん。暗闇の中…出してはあげないよ!」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだにゃー」

真姫「エリーは留守番ね」

絵里「本当は私も行きたいんだけれどね」

251: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:13:05.98 ID:JvQQt7pU
海未「その怪我じゃ無理ですよ」

ことり「安静にしててね?」

絵里「分かってるわよ」

絵里「みんなのこと、信じてるから」

にこ「ったり前よ」

穂乃果「真姫ちゃん!」

真姫「ええ!」

真姫「『キューティー・パンサー』」

CP「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!」ドダッバタッドッタバッタ

真姫「追跡…開始……!」

穂乃果「行くよッ!」

252: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:16:08.07 ID:JvQQt7pU
つづく

253: (たこやき) 2021/07/19(月) 22:17:22.91 ID:JvQQt7pU
綺羅ツバサ

スタンド名:ショッキング・パーティ

能力:7秒間、自分だけが動ける時間を作り出す。ツバサ以外の人物は意識はあるけれど動く事はできない。

タイプ:近距離パワー型

破壊力───A スピード─A
射程距離──C 持続力──C
精密動作性─A 成長性──E

257: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:31:52.00 ID:gfxSJ1fD
⑪邂逅

穂乃果「着いた」

真姫「やっぱりUTXだったわね」

希「A-RISE…か」

にこ「真姫ちゃんのスタンドはビルの壁を登ってってる。絵里をやった犯人は上にいるってわけね」

にこ「どうする?」

希「どうするったって」

にこ「にこがボスに特攻してもいいんだけど」

258: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:36:32.94 ID:gfxSJ1fD
花陽「それはちょっと危ないんじゃないかな…」

ことり「絵里ちゃんは一人でも多くの人数で辿り着きたいって言ってたし…」

凛「このまま全員で建物に入ればいいんじゃないかにゃ」

海未「こちらは能力が割れている分バラけてしまったら不利になりますからね」

穂乃果「じゃあそうしよう!」

ことり「それにしても全く人いないね~」

海未「ええ、まるで私達を待ち構えているように」

259: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:39:45.98 ID:gfxSJ1fD
希「えりちを襲った時点でこうなる事は向こうも推測出来てるはずや。これは心してかからんと」

穂乃果「学校内を結構歩いてるはずなんだけど。まだ誰とも出くわさないなんてね~」

花陽「罠…なのかな……」

海未「可能性は大いにありますが進まなければ何も起こせません。ハグれないことだけを考えましょう」

にこ「今更だけどこの中変じゃない?学校離れしているというか…」

真姫「まるで迷宮のようね」

にこ「前来たときこんなんだっけ?」

260: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:48:50.05 ID:gfxSJ1fD
穂乃果「割とこんなんじゃなかった?」

凛「こんなんだったよ」

にこ「こんなんだったか」

穂乃果「うん」

凛「にこちゃんの気のせいだ」

にこ「悪いわねぇ~変な事言って」

穂乃果「しっかりしてよ」 

凛「これだからにこちゃんは」

にこ「ごめんって」

261: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:51:16.37 ID:gfxSJ1fD
海未「絶対違いますよ!」

真姫「えぇ、明らかに内装がおかしいわ」

希「これも能力によるもんなんかもね」

にこ「まぁ、にこは最初から気付いてたけどね」

穂乃果「実は穂乃果もね」

凛「凛が一番最初かな?」

真姫「はいはい」

花陽「歩いても歩いても先が見えないね…」

凛「………」ピタッ

262: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:54:53.63 ID:gfxSJ1fD
真姫「凛?」

凛「シッ!」

凛「誰かいる。気配を感じる…」

英玲奈「ふふふ。なかなか鋭いではないか」ヌン

花陽「え?」

にこ「統堂英玲奈……」

真姫「あなたがエリーをやったの!?」

英玲奈「さぁな」

凛「馬鹿だね。この人数の前に姿を見せるなんて」

英玲奈「君達が多勢でここに来る事はわかっていたさ。そのために今のUTXがある」

263: (たこやき) 2021/07/20(火) 19:57:38.71 ID:gfxSJ1fD
海未「今の…?」

バツン

穂乃果「ん?」

バッカアアアアアン

にこ「なっ!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ことり「床が……!?」

バツン!バツンバツンバツンバツン!

英玲奈「君達には離散してもらうぞ」

264: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:00:19.04 ID:gfxSJ1fD
穂乃果「足場が…!」

ドガガガガガガガガガガ

真姫「床だけじゃない…!壁や天井までッ!」

凛「建物が崩れていく…!?」

ボッカアアアアアアアアン

英玲奈「内部の至る所に亀裂を入れてきた。君達はこのままバラバラに落ちて行くんだ」

にこ「お互い離れんじゃないわよ!このまま崩れていったらバラバラになる!」

海未「近い物どうし出来るだけくっついていてください!」

265: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:04:35.83 ID:gfxSJ1fD
ガガガガガガガガガガガガガ

花陽「やる事がめちゃくちゃすぎる…中身までおかしく変えて…さらに学校を破壊するなんて!」

ことり「だから誰も学校にいなかったんだ…他の生徒を巻き込まないために!」

英玲奈「どうせうちの学長の力で全て元通りになる。君たちが散った後で破壊痕も修復され元の迷宮に早変わりさ」

海未「このふざけた内装はスタンド能力による物でしたか…」

英玲奈「知ったところで君達にはどうしようもできないがな」

バツンバツンバツン

真姫「くっ…!」

266: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:08:00.25 ID:gfxSJ1fD
ゴガガガガガガガガガガガガガァァァァァァ

真姫「倒壊する…!」

穂乃果「みんな…無茶だけはしないで!全員揃ってここから帰ろう!」

にこ「わーったわよ!」
希「もちのろんやん!」

海未「ええ!」
ことり「うん!」

真姫「チッ!」
凛「そう上手くはいかないね」

ドゴォォォーーーーーン

英玲奈「この倒壊は君達を分断させる事だけが目的ではない。君はここで始末するッ!」

267: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:11:52.78 ID:gfxSJ1fD
英玲奈「小泉花陽!」ガシィ

花陽「なっ!?」

英玲奈「『プライベート・ウォーズ』」

凛「かよちィィイイん!」

真姫「花陽ーーッ!」

花陽「……ッ!」

希「『ハテナ・ハート・ビート』」グニョーン

花陽「え?」ガチン

英玲奈「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」ガキガキガキィィ

268: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:14:57.54 ID:gfxSJ1fD
花陽「痛く…ない……?」

英玲奈「ん?」

希「花陽ちゃんは無事や!うちの鉄でコーティングしてある!」グニョー~ン

希「ここはうちが引き受けるッ!花陽ちゃんはなんとか落ちていく誰かと合流してな!」ブンッ

花陽「ぴゃあああああああああ」ズーーーーン

ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

希「ほんとに元通りに修復されるんやね。花陽ちゃんを遠ざける事が出来てよかったわ」

英玲奈「チッ」

269: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:17:33.80 ID:gfxSJ1fD
英玲奈「余計な事をしてくれたな」

希「ファインプレーだったやろ?」

英玲奈「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」ガキガキガキィィ

希「効かんよ。ウチの身体は鉄製やからなッ!」

英玲奈「フッ」

希「何がおかしい?」ピク

英玲奈「それでこそ倒しがいがあるってものだ」

ポワワ~~ン

270: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:20:46.91 ID:gfxSJ1fD
希「内装が元の学校に戻った…?」

英玲奈「君達を分断する事だけが目的だからな、これ以上あの迷宮に用はない。私達が迷うだけだ」

希「そ、そうなん…」

英玲奈「いくぞ…」

英玲奈「『プライベート・ウォーズ』」

希「来るっ……!」

271: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:23:38.47 ID:gfxSJ1fD
---真姫サイド---

真姫「はぁーー…どこよここ……」

真姫「一人になっちゃったか」

真姫「『キューティー・パンサー』も私の元にはいない」

真姫「身を隠して絵里を襲った犯人を狙いましょう」

真姫「その内、みんなも『ソイツ』のもとに辿り着くはず…」

---にこサイド---

にこ「まさかあんな形で分断されるとはね」

にこ「けど、にこに取っては好都合よ。1人になれたことはね」

にこ「『ヤツ』の能力にタイマン張れるのはにこだけ……」

にこ「みんなには悪いけどにこ一人で決めさせてもらうッ!」

272: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:26:58.65 ID:gfxSJ1fD
---りんぱなサイド---

花陽「いてて…ここは……?」

凛「かよちん!」

花陽「凛ちゃん!」

凛「大丈夫なの?」

花陽「うん…希ちゃんのおかげでね」

凛「さすが希隊長にゃ」

花陽「でもちょっと心配だよ…一人で英玲奈さんと戦ってるんだもん…」

凛「じゃあ、急いでさっきいた場所に戻ろう。みんなと合流するのはそれからでも遅くないよ」

花陽「うん!」

273: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:30:07.31 ID:gfxSJ1fD
---ことうみサイド---

海未「なんとかことりとははぐれずにすみました」

ことり「良かった…海未ちゃんがいてくれたら心強いよ」

海未「私もことりが一緒で良かったです」

ことり「早くみんなと合流しないと」

海未「バラバラに引き剥がされるまでは穂乃果が一番近かったはずです」

ことり「じゃあまずは穂乃果ちゃんと合流だ!」

海未「ここは一体どこなのでしょうか?」

ことり「能力で内装を変えられちゃってるからさっぱりだよ…」

274: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:33:12.68 ID:gfxSJ1fD
海未「立ち止まっていても仕方ありませんし前へ進みましょう」 

ことり「そうだねっ♪」

ポワワ~~ン

海未「もとに戻った!?」

ことり「ことり達を分断させるためだけの物だったのかな?」

海未「これなら合流も容易いです!急ぎましょう!」

ことり「うん!」

275: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:37:32.76 ID:gfxSJ1fD
---穂乃果サイド---

穂乃果「一人になっちゃった~」

穂乃果「分断される前、海未ちゃんとことりちゃんが近くにいたし探せばすぐ見つかるかなー」

穂乃果「一人で絵里ちゃんを襲った犯人の元に行ってもいいけど海未ちゃんバレたら怒られそうだしなー」

穂乃果「やっぱ合流した方がいいよね~」

あんじゅ「ふふふその必要はないわよ」ギュッ

穂乃果「うわぁ!?」

276: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:40:40.62 ID:gfxSJ1fD
あんじゅ「あなたのしたい事は本当にそんなことなの?」ボソボソ

穂乃果「ふぇ?」

穂乃果(暖かい…ダメだ……なんか頭がぼーっとする……)

あんじゅ「穂乃果ちゃん。あなたをこんなところで腐らせておくのはもったいないわ?」

穂乃果「そ…そうなのかな……?」

あんじゅ「そうよ?それにあなたすごく疲れた顔をしているわ?」

穂乃果(そう…なのかな……?だからこんなにもボーッとするのか?)

277: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:43:53.55 ID:gfxSJ1fD
あんじゅ「私ならあなたの事を癒してあげられるわ?」

穂乃果「え…?」

あんじゅ「本当よ?あなたの望む事ならなんでもしてあげるわ」

穂乃果(なんか…安心する……抱きしめられて声を聞いてるだけで幸せな気分……)

あんじゅ「穂乃果ちゃん。あなたは私のもの…いい?そしたらあなたの願い」

あんじゅ「何でも叶えてあげるわ?」

穂乃果「穂乃果の…願い……?」

278: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:47:18.83 ID:gfxSJ1fD
あんじゅ「そうよ?だから私に身を委ねてちょうだいね?」

穂乃果「うん…」

あんじゅ「いい子ね」ナデナデ

穂乃果(気持ちいい…すごい落ち着く……穂乃果、本当に疲れてたのかな………)

あんじゅ「ふふふ。大好きよ?穂乃果ちゃん」

穂乃果「あり…がと……」

あんじゅ「じゃあ、頑張ってね?」

279: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:49:59.50 ID:gfxSJ1fD


あんじゅ「μ'sを、音ノ木坂を潰す。そのために」


280: (たこやき) 2021/07/20(火) 20:56:35.27 ID:gfxSJ1fD
つづく

283: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:11:09.00 ID:9+lPashV
⑫A-RISE

---希サイド---

希「見たところえれっちはパワー型のスタンドやね」

英玲奈「その通りだ。並のスタンドじゃ比較にならないくらいのパワーだと自負している」

希「なかなか自信家なんやね」

英玲奈「そう言えるだけの力量を私は持っている」

希「それは良かった。けどな?」

英玲奈「ん?」

284: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:14:14.25 ID:9+lPashV
希「うちの前でパワーは無意味や!」

希「『ハテナ・ハート・ビート』」グニョー~ン

英玲奈「くだらん。打ち砕いてやる!」

英玲奈「オラオラオラオラオラオラァ!」

グニャーーーーーン

英玲奈「なっ!?」

希「鉄って案外柔らかいんよ」

英玲奈「オラオラお…」ググググ

グアッキィィィン

285: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:18:47.82 ID:9+lPashV
希「言ったやん?無意味だって」

英玲奈「くっ…」

希「こんな簡単に拘束させてくれるとは思わなかったよ。えれっちが脳筋バカだったおかげで助かったわ~」

英玲奈「………」

希「行くで?」ズバッ

英玲奈(何をするつもりだ?)

ブシュッ

希「流れ出た血飛沫もうちの一部ッ!」

286: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:23:43.93 ID:9+lPashV
英玲奈「………」

希「血飛沫を鉄に変えるッ!」

希「これは…えりちの仇のッッ!」  

希「ナイフだぁぁーーーーッッ!!」

英玲奈「フッ」ニヤリ

バツン

希「え?」

287: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:26:56.41 ID:9+lPashV
ポトッ

希「うぎぃぃぃああああああああああああああ!」ブジュウウウウウ

希(手が…手が……!)

英玲奈「ハッハッハッハ!いい声で泣いてくれるじゃあないかッ!それでこそ痛めつけ甲斐があるってものだッ」

バツンバツンバツンバツン

希「ぎゅおおおおええええあああああああああああああああ!」ブジョアアアアアアア

ボトボトボトッ

288: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:29:31.45 ID:9+lPashV
英玲奈「どうだ?身体をバラバラに切断された気分は」

希「ぎゅあ……ぎゅぅぅぅ!」ドサリ

英玲奈「初めての経験だろう?」

希「『ハテ…ナ……ハート…ビー……ト』」グニョー~ン

英玲奈「ほう。切断されても身体を鉄化してくっつけることができるのか」

希「言った…やん……?無意味………だって」

英玲奈「………」

希「ハァ…ハァ…」

289: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:34:56.24 ID:9+lPashV
英玲奈「『プライベート・ウォーズ』」

英玲奈「オラァ!」ドゴォ

希「ぅがぁぁぇぇあ!」

英玲奈「傷自体がなくなったわけでは無いということ」

英玲奈「かァッ!」ドガァ

希「ぐふっ!?」

英玲奈「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

希「ぎゅおおおおおあおおおおあああああ!」ドッシャアアアアン

291: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:38:41.69 ID:9+lPashV
パカァァァァァァァァァァン

希「ぎゅぅぅぅええええああああああああ!」ブッシャアアアアアアア

英玲奈「能力を維持する余裕が無くなると傷が開くという事か。ハハハ。身体を切断されて無事でいられる人間なぞいるはずがない」

希「いぎ…いぎgggggggggggggggg」

英玲奈「傷口を嬲られた痛みとパックリ開いた痛み。この二つを同時に味わえるなんて贅沢だなぁ?」

希「くぎゅうううううううううううう」

英玲奈「最高の気分だろう?」

グニョー~ン

292: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:41:32.43 ID:9+lPashV
希「ぐっ…ハァ…」

英玲奈「チッ」

バツバツバツバツバツバツバツ

希「あがあああああああああああ!」ブッシャアアアアアアア

英玲奈「………」ビチャッ

希「ハァ…ハァ…」グニョー~ン

英玲奈(ご丁寧に流れた血まで体内に取り込むか)

希「無意味…や……!」

英玲奈「ッッ!」ブチィィ

293: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:46:24.03 ID:9+lPashV
英玲奈「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

希「はぎぇあああああああああああああ!」ブッシャアアアアアアア

英玲奈「やったか?」

グニョーーーーーン

希「無駄…や……!」

英玲奈(まだ諦めないのか!?コイツの身体には痛覚が通っていないのか!?)

希「『ハテナ・ハート・ビートォォォォォーーー!』」

294: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:49:31.98 ID:9+lPashV
英玲奈「チィィィッ!」

バツバツバツバツバツバツバツバツバツバツン!

希「………かっ……」ブッシャアアアアアアア

英玲奈(叫び声を上げなくなった。ついに折れたか?)ビチャビチャビチャ

希「これだけ…あれば……十分や………」グニョー~ン

英玲奈(コイツ…まだ……!?)

希「さっき言ったやん……?流れ出た血もウチの一部……ってな」

英玲奈「………」

295: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:53:30.56 ID:9+lPashV
希「いっぱい浴びたなぁ…ウチの血ぃ……」

英玲奈「ハッ!」

希「気持ちよかったやろ?」

英玲奈「『プライベート」

希「もう遅い」ガァキィン

グサグサグサグサグサッ

希「ウチの血を鋭利な物へと作り替えた」

英玲奈「ぬぅおおおおおおおおお!」ブシュゥゥゥゥゥゥ

296: (たこやき) 2021/07/21(水) 20:57:05.87 ID:9+lPashV
希(えれっちと当たったのがウチでよかった…痛いだけで済んだからッ!)

希「いくよ……!」

英玲奈(鉄が集まって人の形になっていく……?)

希「HEEEEEEEEEEEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAATBEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」ドガドガドガドガァァァァ

英玲奈「がはあああああああああああああああああああああああああああああ!」

希「うちの…か」

297: (たこやき) 2021/07/21(水) 21:00:29.77 ID:9+lPashV
カパアアアアアアアアアアン

希「あ”っ……………」ドバッシャアアアアアアアア

グニョ…ニョ……

希(ダメだ…これ以上は……身体を結合できなくなる……)ドロドロ

希(うちはここまでや……みんな………ごめんな…………)ドクドク

希(うちは……)

希(ここで…リタイアや……)グニョニョ…

298: (たこやき) 2021/07/21(水) 21:04:58.47 ID:9+lPashV
つづく

299: (たこやき) 2021/07/21(水) 21:06:00.96 ID:9+lPashV
スタンド名:プライベート・ウォーズ

能力:空間に線を引き、その線で空間を切断する。

タイプ:近距離パワー型

破壊力───A スピード─A
射程距離──B 持続力──C
精密動作性─A 成長性──E

304: (たこやき) 2021/07/22(木) 19:50:50.15 ID:NqkBOyv3
⑬ショッキング・パーティー

---どこかその辺のトイレの個室---

真姫「今『CP』は私の元にいない。私の身を守るものは何もない」

真姫「だからこそ攻めに出る。今、エリーをやった犯人に一番近いのは私」

真姫「見える。見えるわ!『キューティー・パンサー』の行動が!どこで何をしているのかがッ!」

真姫「見えさせすればッ!近づかなくとも私自身の手で『CP』を操作できるッ!」

305: (たこやき) 2021/07/22(木) 19:54:17.61 ID:NqkBOyv3
真姫「この日のためにパパに買ってもらった超高性能小型カメラ。これがあればね!」

真姫「『キューティー・パンサー』は屋上に向かっている。そこに『ソイツ』はいる……!」

真姫「あいつは…綺羅ツバサ……!」

真姫「あいつがッ!」

真姫「エリーの仇……!」

真姫「『キューティー・パンサァァァーーー!』」

306: (たこやき) 2021/07/22(木) 19:59:53.24 ID:NqkBOyv3
---屋上---

ツバサ「はぁ~退屈。だーれも来ないじゃないの」

ツバサ「来るならさっさと来いってのよ」

CP「ガアアアアアアアア!」

ツバサ「……来たか」

CP「ギュバアアアアアア!」

ツバサ「あれは……」

ツバサ「西木野真姫の」

ツバサ「『キューティー・パンサー』」

307: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:04:07.78 ID:NqkBOyv3
CP「ギャアアアアアウ!」ビシュッッ

ツバサ「無駄ァ!」ドガァ

CP「ギャウ!?」

ツバサ「所詮は自動操縦型。そんな単純な攻撃じゃ私は倒せない」

真姫「とか思ってるんでしょうね」

CP「ガバアアアアアア!」ブン

ツバサ「無駄ァ!」

CP「ギャアアアアアウ!」ブン

308: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:08:47.78 ID:NqkBOyv3
ツバサ「ダメージが無いってのが面倒なところね」

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「時を刻む」

ピタァァァァァァァァァァァ

真姫(来た……!これがッ………!)

ツバサ「たくさん殴りつけとけば引っ込むのかな?」

真姫(例え動けなくとも私自身にダメージはない。その能力、しっかりと見させてもらうわよ!)

ツバサ「まぁ、考えるだけ無駄か」

309: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:12:12.10 ID:NqkBOyv3
ツバサ「引っ込むまで痛めつけた方が早い」

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

ツバサ「時は紡ぎ始める」

CP「グギャアアアウ!?」ドッギャアアアアアアアアアン

ツバサ「一丁あがりってとこ?」

CP「ガアアアアアアアア」ブン

ツバサ「チッ!」ガキィ

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

310: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:16:59.56 ID:NqkBOyv3
CP「ギャウ!?」

ツバサ「っとうしわね」

CP「ガアアアアアアアア」ブンブン

ツバサ「無駄ァ!」ドガァ

CP「ギャアアアアアウ!」ガブリ

ツバサ「無駄だって言ってるでしょ!」ドガガガガガガガ

CP「ギャフウ!」

真姫「無駄ってのはこっちのセリフよ」

311: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:20:55.30 ID:NqkBOyv3
CP「ガアアアルルルルルルゥゥ」ドダッバタッドッタバッタ

真姫「どれだけやろうとも『キューティー・パンサー』が倒れる事は無い!」

ツバサ(次は全身を使ってタックル、か。手足尻尾を振り回す事しか脳がない貧弱なスタンドにこの私が負けるわけがない)

ツバサ「倒れないってのなら倒れるまで殴るだけよ」

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「時よ刻めぇ!」

ピタァァァァァァァァァァァ

312: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:24:13.54 ID:NqkBOyv3
真姫(待っていた、この瞬間を。『CP』が単純な動きしかできないことはもう十分見せつけた。今度はこっちの番よ!)

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」ドギャギャギャギャギャギャ

真姫(能力が解除されたその直後を狙うッ!連続では使えないはずだもの!)

ツバサ「時は紡ぎ始める」

CP「ギャウ!?」ドシャア

真姫「今よ!気合入れなさい!『キューティー・パンサーァァァ!』」

313: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:28:02.34 ID:NqkBOyv3
CP「ギャアアアアアウ!」ブン

ツバサ「チッ!」ガキィ

ツバサ(どうせ次は逆の手でしょ)

真姫「モードチェンジ!私自身の手で『CP』を操作する」

CP「ハガアアアアアアアアアアア!」ブワアアアン

ツバサ「なッ!?」

真姫(一発目のパンチの遠心力を利用した後ろ回し蹴り!まずは一発m)

ツバサ「フッ」ヒュッ

314: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:32:22.68 ID:NqkBOyv3
真姫「え?」

真姫「(かわされ)

ツバサ「八ッ!」ガシィ

CP「ギャゴ!?」

真姫「ガッ……!」

ツバサ「西木野真姫。貴方ァ…見ているわねッ!」

真姫「な…ぜ……」

ツバサ「既に近くまできているのかしら」

315: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:35:50.52 ID:NqkBOyv3
ツバサ「ねッ!」ギュゥゥゥウウウ

真姫「がああああああああ!」

ツバサ「当たりね。こうして首を締めつたらスタンドが動かなくなった。コイツが動かないという事は自力でスタンドを操作していたという事」

真姫「息……が………」

ツバサ「単純な動きしか出来ないと油断させその隙をつく。それも私が能力を使用した直後に」

ツバサ「いい作戦じゃない。普通なら今の攻撃で終わってたかもね?」

真姫「ぐ…うぅ……」

316: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:38:39.49 ID:NqkBOyv3
ツバサ「相手が私じゃあなければ」

真姫(近距離モードを…解除……出来…ない……)

ツバサ「ふふふふ。これで二人目」

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ピタァァァァァァァァァァァ

ツバサ「時を刻んだ」

ツバサ「無駄ァ!」ズガァ

ツバサ「う~ん」

317: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:42:54.16 ID:NqkBOyv3
ツバサ「またコイツをこっちに送り込まれても面倒ねぇ~」

ツバサ「傷物にしてその辺の壁に貼り付けにでもしておきましょう」

ツバサ「かッ!」デュクシ

ツバサ「フッ!」ドゴォォォン

ツバサ「さようなら。西木野さん?」ズポォ

ツバサ「時は紡ぎ始める」

真姫「ガフッ……」ビッシャアアアアアアア

ツバサ「ふふふふ。次は誰が来るかしらね?」

真姫「………」ドサァァァ

318: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:48:41.00 ID:NqkBOyv3
---りんぱなサイド---

花陽「ハァ…ハァ…ここどこー!?」ダッダッ

凛「わっかんないにゃー!」ダダッ

花陽「早く希ちゃんのところに行かなくちゃいけないのに!」

凛「迷宮化が解除されて余計分からなくなったね~」

花陽「さっきいた場所がどこなのか分からなくなっちゃったから……」

凛「凛達はそんな遠くには飛ばされなかったし近くをウロウロしてれば見つかるかもねー」

319: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:52:21.30 ID:NqkBOyv3
花陽(希ちゃん…どうか無事でいてっ!)

凛「ここ怪しいね」

花陽「え?」

凛「この扉の先に希ちゃんがいるはずにゃー」ガチャッ

希「………」

英玲奈「………」

凛「いたッ!希ちゃんだ!」

花陽「A-RISEの英玲奈さんもいるよっ!」

320: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:55:51.62 ID:NqkBOyv3
花陽「二人とも動かない…まさか……」

花陽「希ちゃん…?」

凛「またまた~希ちゃ~ん。寝たフリして凛の事からかってるんだよね?」

花陽「血……?」

希「………」

凛「ねぇ、希ちゃん……嘘だと言ってよ!」ユサユサ

花陽「そんな…希ちゃん……」ポロポロ

凛「いつもみたいにつまらないジョークを言ってよ……!」ユサユサ

321: (たこやき) 2021/07/22(木) 20:59:25.56 ID:NqkBOyv3
凛「約束したじゃん!みんなで一緒に帰るって……!」ユッサユッサユッサ

花陽「凛ちゃん……」

花陽(希ちゃんは…もう……)ポロッポロッ

凛「嫌だぁぁぁ!まだ…凛は……」

凛「希ちゃん目をあけてにゃーーー!」ガシガシガシ

希「ぎゃあああああーーーーー!!」

花陽「ぴゃあああああああああああ!」

凛「にゃああああああああああああ!」

322: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:03:08.16 ID:NqkBOyv3
希「痛いわぁ!」

花陽「え?」

希「ウチ今全身バラバラなんよ!?ちょっとでも気ぃ抜いたら身体がパックリいっちゃう状態なんよ!?」

凛「びっくりした…けど良かった。生きてたんだ……」

希「ん?」

花陽「良かったよぉ…」

希「ん?」

凛「希ちゃん…!」ダキッ

花陽「希ちゃああああん!」ギュゥゥ

希「ひぎゃあああああああああああ!」

323: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:07:29.63 ID:NqkBOyv3
希「人の話を聞けぇぇええええ!」

凛花陽「!?」

希「実はカクカクシカコでうちの身体は今バラバラなんよ」

凛「そうは見えないけどね」ツンツン

希「ぎゃあああああああああああ!」

凛「!?」

希「いたいわァ!」バシッ

凛「……痛いにゃ」

希「〇す気か!能力でくっつけてるから傷は見えないけど傷がなくなったわけではないんだよ!!」

324: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:10:46.55 ID:NqkBOyv3
凛「なるほどね」

希「あとウチのジョークはつまらんくない」

凛「それについてはノーコメントで」

希「オイ」

花陽「ごめんね…花陽が」

希「花陽ちゃんそれは無しや。ウチはウチのやりたいようにやっただけ」

花陽「希ちゃん…でも……」

希「ウチは当分の間、絶対安静だから二人は先に進んでな」

325: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:13:38.31 ID:NqkBOyv3
花陽「うん…」

希「頼むぞよ。凛二等兵」

凛「らじゃ!」

希「うむ。良い返事だ」

凛「行くよかよちん!亡き希隊長の分を凛達が戦うんだッ!」

花陽「うん…!希ちゃんの事は忘れないよぅ……!」

希「オイ」

326: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:17:43.26 ID:NqkBOyv3
---ことうみサイド---

ことり「あっハノケチェン!」

海未「穂乃果!近くにいるとは思っていましたがこんなに早くに出会えるとは」ダッダッダッ

穂乃果「………」

ことり「穂乃果ちゃんもいるしこれで一安心だね!」

海未「一刻も早く上を目指しましょう!真姫の手助けに向かうのです!」

穂乃果「真姫ちゃん?」

海未「えぇ、真姫の能力。そして性格を加味すれば真っ先に辿り着くのはおそらく真姫です」

327: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:21:20.80 ID:NqkBOyv3
穂乃果「……そうだね」

ことり「………?」

海未「穂乃果はまだ他の人には出会ってはいませんか?」

ことり(どこか穂乃果ちゃんの様子がおかしい……うまく言い表せないんだけど。どこかがおかしい……)

穂乃果「うん、出会ってないよ」

海未「そうなのですか。実は私たちもなんです。みんな無事だといいですが……」

穂乃果「ニヤリ」

328: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:28:57.48 ID:NqkBOyv3
ことり「ッ!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

ことり「海未ちゃん逃げてッ!」

海未「え?」

穂乃果「ボラララララララララララララァァ!」

海未「がああああああああっ!」ドゴォォォ

穂乃果「油断したねぇ。海未ちゃん?」ニチャァ

329: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:37:28.82 ID:NqkBOyv3
ことり「海未ちゃあああああん!」

海未「グフっ……ほの………か……………」

穂乃果「海未ちゃんさえ倒せばあとはことりちゃんだけ」

ことり「そ、そんな……」

穂乃果「取るに足らないことだよ」

ことり(穂乃果ちゃんがあんじゅさんのにやられちゃった……?海未ちゃん…穂乃果ちゃん……ことりはどうすればいいの……?)

穂乃果「次はことりちゃんの番だよ」

ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃん……」

330: (たこやき) 2021/07/22(木) 21:38:15.83 ID:NqkBOyv3
つづく

332: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:21:01.00 ID:3xrGvTeg
⑭迫り来るノーブランド・ガールズ

ことり「穂乃果ちゃん……しっかりしてっ!」

穂乃果「しっかりしなきゃいけないのはことりちゃんの方なんじゃない?」

ことり「……え?」

穂乃果「いつもいつもホノカチャンホノカチャンってさぁ」

ことり「………」

穂乃果「正直鬱陶しいんだよね」

ことり「ホノカチャ」

穂乃果「それだよ!」

333: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:25:16.13 ID:3xrGvTeg
ことり「ッ」

穂乃果「イライラするんだよねぇ…ことりちゃんのその態度にさぁ!」

ことり「そんな…ことりは……」

穂乃果「海未ちゃんも何故かことりちゃんには甘いしさぁ…穂乃果にはいつもいつもいつも!」

ことり「う、海未ちゃんは穂乃果ちゃんのためを思って……」

穂乃果「うるさいッ!」

ことり「ッ!?」ビクッ

334: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:28:28.68 ID:3xrGvTeg
穂乃果「もう限界なんだよ」

ことり「ホノカチャン……」

穂乃果「穂乃果がこの手でμ'sを終わらせる」

ことり「それだけは絶対させないっ!」

穂乃果「なんでぇ?穂乃果が作ったμ'sでしょ?
どうしようと穂乃果の勝手じゃん」

ことり「……今のあなたは穂乃果ちゃんなんかじゃない」

穂乃果「は?おかしな事を言うねぇ、ことりちゃん。穂乃果は穂乃果だよ?」

335: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:32:32.76 ID:3xrGvTeg
ことり「穂乃果ちゃんがみんなで作り上げたμ's……それをあなたなんかの手で壊させはしないっ!」

穂乃果「ふぃ~…やれやれだよ、ついに頭までおかしくなっちゃったみたいだね」

ことり「………」

穂乃果「ことりちゃん、覚悟しなよ」

ことり「………」

穂乃果「μ'sを終わらせる、その第一歩は……ことりちゃんからだッ!」

ことり「『スピカテリブル』」ヴォン

鏡「イーッ」

336: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:37:30.61 ID:3xrGvTeg
ことり「360度、穂乃果ちゃんの周りに鏡を展開する」

穂乃果「それはもういいよ、既に知ってる。その能力の対策は既に取れているッ!」

穂乃果「『ノーブランド・g」

ことり「油断してるね、穂乃果ちゃん」

ピカァァァァァァァ!

穂乃果「うぐっ……」

ことり「ことりだってっ!この戦いに勝つために自分なりに準備をして望んできたっ!」

穂乃果(鏡に…光を……?)

337: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:43:26.53 ID:3xrGvTeg
ことり「μ'sを守るために…その備えを全てここで使い切るっ」

穂乃果「……そんな大事な備えをこんなところで使い切ってもいいのかなぁ?」

ことり「大丈夫っ、後はみんなが何とかしてくれるから」

穂乃果「…また他人頼りかよっ!」

穂乃果「ぐっ……」フラフラ

ことり「ことりの鏡にたくさんの光を吸収させておいたっ!それを全て浴びちゃったんだから無事でいられるはずはないよね?」

穂乃果「くっ……」

338: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:48:19.71 ID:3xrGvTeg
ことり(お願い穂乃果ちゃん…これで目を覚ましてっ……!)

穂乃果「『ノーブランド・ガールズぅぅぅぅぅぅ!』」

ことり「ッ!?」

穂乃果「見えないからなんだっていうの?目が見えようが見えなかろうが……思いっきり殴りつけるだけっ!」

ことり「くるっ!」

穂乃果「壁はッ!壊せるものさぁーーー!」

穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララララララァ!」

339: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:53:40.33 ID:3xrGvTeg
ことり「吸収っ!」

穂乃果「そう…そうくると思ってたよっ!」

ことり「いくら穂乃果ちゃんの『ノーブランド・ガールズ』でも、そんな見えない目で全てを跳ね返せるわけないっ!」

ことり「反射っ!」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァ!」

ことり「ッ!?」

ことり(さっきよりも手数が多く…鋭い!?)

340: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:56:47.08 ID:3xrGvTeg
穂乃果「対策済みって言ったでしょ?吸収される段階でさ、手を緩めておいたんだッ!」

ことり「そんなっ!?」

穂乃果「終わりだよ、ことりちゃん」

穂乃果「ボララララララララr」

ガガガ!

穂乃果「あぐぅあっ!?」

ことり「ふふふっ、ことりだって穂乃果ちゃんが対策済みな事は想定の範囲内だよっ!」

穂乃果「穂乃果のラッシュに加えて別の何かが混じってる……こ、これは………?」

341: (たこやき) 2021/07/23(金) 20:59:10.33 ID:3xrGvTeg
ことり「反射を行うとき全てを穂乃果ちゃんに向けたわけじゃない。一部を壁や床に向けて反射したっ!」

穂乃果「だからなんだっていうの?」

ことり「同時に、『ノーブランド・ガールズ』の破壊力によって巻き上げられた瓦礫が穂乃果ちゃんを襲うっ!」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

穂乃果「そんなちっぽけな『壁』……全て破壊してみせるっ!」

ことり「ッ!?」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァ!」

342: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:03:28.98 ID:3xrGvTeg
ことり(なんていうパワーと執念なのっ!?より『ノーブランド・ガールズ』の鋭さとパワーが増してるっ!?)

ことり「このままじゃ…このままじゃ……」

フワッ

穂乃果「え?」

海未「ハァ…ハァ……穂乃果ぁ……私がいる事も…忘れてはいけませんよ………」

穂乃果「なっ!?」

ことり「海未ちゃん!」

穂乃果「身体が……?」

343: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:07:32.27 ID:3xrGvTeg
海未「私たちはいつも3人で一つだったじゃあないですか。忘れられたら悲しいですよ」

穂乃果「ハッ!?しまっ」

ドギャギャギャギャ!

穂乃果「うがあああああああああああああああああああああああ!」

海未「流石に穂乃果の『ノーブランド・ガールズ』を持ってしても、その『ノーブランド・ガールズ』が相手じゃあ、一瞬の隙が命取りになったようですね?」

ことり「海未ちゃんっ!助かっt」

海未「e」

344: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:08:02.87 ID:3xrGvTeg


穂乃果「こんな事で穂乃果の歩みは止まらないッ!」ズン


345: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:11:37.23 ID:3xrGvTeg
ことり「aよ!」

海未「eえ!」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララララララァ!」

ことり「え?」

海未「今…何が……?」

穂乃果「まずはことりちゃん、覚悟しなよ」

ことり「えっ……?」

海未(穂乃果……いつの間にそこへ………?)

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

海未「ことりィィィィィィイイイイイイ!」

346: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:14:40.92 ID:3xrGvTeg
シュンッ

穂乃果「ボララララララララララララァ!」スカッスカッ

ことり「えっ?えっ?今度はなにっ!?」

海未「ことりっ!」

凛「『くるりん・ミラクル』」

凛「なんとか最悪の自体は免れたみたいだにゃ」

穂乃果「チッ!」

海未「凛ッ!」
ことり「凛ちゃんっ!」

347: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:18:57.70 ID:3xrGvTeg
凛「なんか危ない状況だったみたいだけど、間に合って良かったよ」

海未「凛、あなたは最高です!」

ことり「ありがとう凛ちゃんっ!」

凛「そんなに言われると照れるにゃーー。みんなのためになれて良かったよっ!」

穂乃果「次は凛ちゃんか……」

凛「穂乃果ちゃんどうしちゃったの?」

海未「おそらく、優木あんじゅの『パーフェクト・フルハウス』にやられたのでしょう」

349: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:22:33.67 ID:3xrGvTeg
凛「ふーん」

穂乃果「穂乃果の邪魔をすると言うのならタダじゃおかないよ、凛ちゃん」

凛「いや、凛は先を急ぐよ」シュンッ

穂乃果「逃がすと、思ってるの?」

凛「穂乃果ちゃんの相手は凛じゃない、ね?」

花陽「穂乃果ちゃん」

凛「かよちん」

穂乃果「チッ…次から次へと……」

350: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:27:27.52 ID:3xrGvTeg
凛「みんな!凛は一足先に綺羅ツバサの元に行ってくるから!穂乃果ちゃんの事は頼んだよ!」

海未「凛って人は…こんな時ばかり頼りになるんですから……」

ことり「凛ちゃんっ!」

花陽「穂乃果ちゃんの事は花陽に任せてっ!」

穂乃果「やれやれ、怪我人一人と戦闘には使えない能力が二人。これでどうやって穂乃果を倒すつもりなんだか」

花陽「本当にそうかな?」

穂乃果「………」

花陽「穂乃果ちゃん」

351: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:31:07.85 ID:3xrGvTeg
穂乃果「………」

花陽「無視するなんて悲しいなぁ」

穂乃果「………」

花陽「なんで花陽とは喋ってくれないの?」

穂乃果「………」

花陽「さっきはあんなにみんなと喋ってたのに」

穂乃果「………」

花陽「花陽寂しいなぁ……」

352: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:34:33.73 ID:3xrGvTeg
穂乃果「………」

花陽「穂乃果ちゃんに嫌われちゃったのかなぁ」

穂乃果「………」

花陽「………」

海未「穂乃果、何とか言ったらどうなんです?」

穂乃果「……花陽ちゃんと話すなんて自〇行為するわけないでしょ」

海未「穂乃果っ!」

353: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:39:35.92 ID:3xrGvTeg
花陽「自〇行為かぁ」

穂乃果「………」

花陽「酷いなぁ…穂乃果ちゃん……」

海未「は、花陽……」

穂乃果「………」

花陽「………」

穂乃果「………」

ことり「こ、このまま睨み合ってても埒があ、あかないよっ?」

354: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:42:21.58 ID:3xrGvTeg
海未「こ、ことり!?」

穂乃果「………」

花陽「………」

ことり「ほ、ほらっ!穂乃果ちゃんはμ'sを潰したいんでしょっ?」

穂乃果「………」

花陽「………」

海未「ことりっ!余計な事を……」

ことり「だったら、ただ黙って立ってるだけじゃ達成できないんじゃないの?」

穂乃果「………」

355: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:45:45.08 ID:3xrGvTeg
海未(こ、ことり……!?これはいかに穂乃果にに嘘を吐かせるかが重要になってくる勝負です。そんな穂乃果を逆撫でする様な事を言ったらかえって逆効果です!何とかしてことりを黙らせないといけません!)

ことり「まだ黙ってるんだぁ。ホノカチャン、本当はμ'sを潰したいって嘘なんじゃないの?」

穂乃果「ことりちゃん、何を言ったって無駄だよ」

海未「私もそう思いますよ、ことり。そんな事を言ったところで何かが変わるとは思えません」

穂乃果「海未ちゃんの言う通りだよ」

花陽(海未ちゃん……)

356: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:49:03.08 ID:3xrGvTeg
ことり「ほんとうにそうかな?だってホノカチャンは」

穂乃果「嘘を言わせようったって無駄だよ!だって穂乃果はッ!ただこの手でμ'sを終わらせたいだけなんだからねッ!」

海未(あっ…終わった……終わりました……)

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

ことり「ふふふっ」

穂乃果「何が可笑しいの?」

花陽「『嘘』」

357: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:53:08.33 ID:3xrGvTeg
海未「えっ?」

穂乃果「は?」

花陽「穂乃果ちゃんは…ほんとの穂乃果ちゃんはそんな事思ってなんかないっ!」

海未「は、花陽?」

穂乃果「ははははは!本当の穂乃果ちゃん?何可笑しな事言ってるのさ!穂乃果は穂乃果だよ!」

花陽「違うっ!あなたは穂乃果ちゃんなんかじゃない!」

穂乃果「は?」

花陽「あなたなんかっ!いつも花陽の手を引っ張ってくれて、いつも花陽の背中を押してくれて……」

358: (たこやき) 2021/07/23(金) 21:56:25.19 ID:3xrGvTeg
海未(花陽、名演技ですね……)

花陽「花陽が尊敬して止まない穂乃果ちゃんなんかじゃないっ!」

穂乃果「なに訳のわからない事をッ!」

花陽「花陽はずっと穂乃果ちゃんの心に語りかけてるのっ!奥底に仕舞い込まれた本当の穂乃果ちゃんの心に語りかけてるのっ!」

穂乃果「………」

花陽「だから『嘘』」

穂乃果「え?」

海未「え?」

359: (たこやき) 2021/07/23(金) 22:00:56.37 ID:3xrGvTeg
花陽「『ノー・イグジット・オリオン』」

穂乃果「ちょ、それは無しだって!」

花陽「穂乃果ちゃん、いいや。名前も知らないあなた」

穂乃果「おかしいだろぉ!そんなめちゃくちゃが許されるわけないって!嘘は言ってない!穂乃果は嘘は言ってない!」

花陽「暗闇の中、出してあげないよ」

穂乃果「穂乃果は言ってない!嘘なん言ってない!」

海未「穂乃k」

ことり「ホノカch」

ギュ

360: (たこやき) 2021/07/23(金) 22:02:16.71 ID:3xrGvTeg


穂乃果「うおああああああああああ!」

穂乃果「くっそおおおおおおおおお!」

穂乃果「『ノーブランド・ガーr」


361: (たこやき) 2021/07/23(金) 22:06:33.93 ID:3xrGvTeg
オン

海未「a!」

ことり「aン!」

海未「やれやれ、やっと騒々しいのが檻に入ってくれましたね」

花陽「穂乃果ちゃん…大丈夫かな……」

ことり「うんっ…穂乃果ちゃんなら大丈夫っ!穂乃果ちゃんは強い子だからっ!」

花陽「そう…だよねっ……!」

海未「えぇ、穂乃果ならきっと大丈夫ですよ。きっと」

362: (たこやき) 2021/07/23(金) 22:10:29.65 ID:3xrGvTeg
ことり「海未ちゃん?」ジトォ
花陽「海未ちゃん?」ジトォ

海未「はい?」

ことり「海未ちゃんって昔からこういうのはダメだよね」

海未「え?」

花陽「もっと国語の勉強をした方がいいと思います……」

海未「え?」






海未「えっ?」

363: (たこやき) 2021/07/23(金) 22:12:07.06 ID:3xrGvTeg
つづく

367: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:10:23.28 ID:1RcOI89U
⑮『2』『5』『2』『1』タイム

にこ「学校の風景が元に戻った?」

にこ「これはありがたいわ、こっちにとって都合がいいもの」

にこ「馬鹿と何とかは高いところが好きとよく言うし、一直線で頂上を目指すわ!」

にこ「まさか、あのツバサと戦う事になるとは思っても見なかったけど……」

にこ「これもμ'sのため…仕方がないわ!絵里の奴をあんな目に合わせたんだもの、躊躇いはない」

にこ「ツバサの能力に対抗出来るのはにこだけ…みんな……どうか無事でいて………!」

368: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:13:38.60 ID:1RcOI89U
~暗闇の中~

穂乃果「………」

NEO「またここにきてしまったのですね」

穂乃果「………」

NEO「高坂穂乃果」

穂乃果「………」

NEO「目も当てられない状態になってしまいましたねぇ」

穂乃果「………」

369: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:17:52.00 ID:1RcOI89U
NEO「ここから出たいですか?」

穂乃果「………」

NEO「何とか言ったらどうなんです?」

穂乃果「……最低だ」

NEO「はい?」

穂乃果「穂乃果は最低だ」

NEO「えぇ、最低です。あなたはそれだけの事をしました」

穂乃果「ッ!」

370: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:20:40.37 ID:1RcOI89U
NEO「自分を信頼してくれている味方に拳を向け、みなが必死に護ろうとしている物を破壊しようとした」

穂乃果「くっ!」

NEO「あなたは最悪な行いをしました」

穂乃果「私、馬鹿だ…」

NEO「知っています」

穂乃果「バカ穂乃果だ……」

NEO「………」

371: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:24:38.99 ID:1RcOI89U
穂乃果「ちょっとあんじゅちゃんの口車に乗せられて…あんな事をしちゃうなんて……」

NEO「それが彼女の能力です」

穂乃果「穂乃果…みんなに合わせる顔がないよ……いっそずっとこの中にいれば………」

NEO「今のあなたを見たらさぞかし、皆は悲しむでしょうねぇ」

穂乃果「穂乃果があんな事をしたから…」

NEO「違います」

穂乃果「え?」

372: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:28:12.59 ID:1RcOI89U
NEO「いつまでも下を向き、前を向けないあなたに対してです」

穂乃果「だって穂乃果は!」

NEO「他の方々だって一度は優木あんじゅの手に落ちていたじゃあありませんか」

穂乃果「あっ」

NEO「その方々は今を絶望で下を向いたままですか?花陽お嬢様は今も下を向いたままでしたか?」

穂乃果「……違う」

NEO「そうでしょう?皆犯してしまった罪を胸に抱えながらも、μ'sを護ると言う一つの目標を成し遂げるために前を向いている。前に進んでいる」

373: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:31:56.16 ID:1RcOI89U
穂乃果「でも穂乃果は……」

NEO「やれやれ、重症ですね。面倒くさい」

穂乃果「………」

NEO「私の仕事はこんな乳臭いガキのお守りなんかじゃあないはずなんですがねぇ」

穂乃果「………」

NEO「花陽お嬢様がそれを望むというのならば仕方がありません」

穂乃果「………」

374: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:35:26.29 ID:1RcOI89U
NEO「高坂穂乃果、なぜ花陽お嬢様やそのご友人があんなにも必死になってあなたをここへ引きづり込もうとしたのか。分かりますか?」

穂乃果「………」

NEO「あなたが元に戻ればきっと何とかしてくれる」

穂乃果「あっ……」

NEO「その絶対的な信頼があるからこそ自分の身を投げ打ってでもあなたを取り戻そうとしたのです」

穂乃果「そっか…みんな……」

375: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:39:04.30 ID:1RcOI89U
NEO「前を向きなさい、高坂穂乃果!以前ここに来た時のあなたはそんなにも弱々しくなかった!力強く希望にあふれた目をしていた」

穂乃果「みんな……」

NEO「だからあの様な方法でここを出る事が出来た。一度犯してしまった罪は決してくなくなる事はありません。ですが、だからなんだと言うのですか。まだ全てが終わったわけでは無いのでしょう?」

穂乃果「みんな……!」

NEO「前を向くのです!そしてあなたが護らなければならないもの、取り返さなければならないもの!」

穂乃果「穂乃果は…!」

376: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:43:27.07 ID:1RcOI89U
NEO「全てを取り返して来なさい!皆と心を一つに通わせるのです!それがここから出られる条件です!」

穂乃果「わかりました…ここから出してください!穂乃果はやらなきゃいけない事があるんです!」

NEO「言われなくとも」

パアアアアアアアアアアアア!

穂乃果「やるったら…やる!」

NEO「行きましたか、花陽お嬢様の事を頼みますよ。高坂穂乃果」

NEO「それにしても、あの時。一瞬だけ見せたあの力は一体……」

377: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:47:41.86 ID:1RcOI89U
NEO「いえ、悠長にそんな事を考えてる暇はありませんね」

NEO「まずは『アイツ』を何とかしなくては」

あんじゅ「うふふっ♡穂乃果ちゃん目を覚ましちゃったのね。残念だわぁ~ん」

海未「優木…あんじゅ……」

ことり「よくも穂乃果ちゃんを……!」

あんじゅ「穂乃果ちゃん、最高の抱き心地だったわよ?」

ことり「あ?」
海未「は?」

378: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:50:55.08 ID:1RcOI89U
あんじゅ「もう一度手に入れて私だけのモノにしてあげたいわね♡」

海未「このアマァ!」

ことり「ビ チ!」

花陽「………」

あんじゅ「うふふ。そんな怖い顔しなーいのっ♪全員まとめて私が可愛がってあげるわ?」

379: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:53:58.65 ID:1RcOI89U
---屋上---

にこ「やっぱり、ここにいたのね」

ツバサ「矢澤にこさん、ようこそUTX高校へ。どう?憧れのUTXに来られた気分は」

にこ「ハン。あれだけ応援していた綺羅ツバサがこうもいけ好かない奴に見える日がくるとはねぇ。思ってもみなかったわ」

ツバサ「あら、お口が悪いのね?」

にこ「あんたよりはね」

380: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:56:19.58 ID:1RcOI89U
ツバサ「フフフッ、面白い冗談を言うじゃない」

にこ「………」

ツバサ「絢瀬絵里は元気?」

にこ「おかげさまでね」

ツバサ「そう、それは残念。確実に〇しきったと思ってたのに」

にこ「A-RISEってのも案外大した事ないのね」

ツバサ「言ってくれるじゃない、負け犬の分際で」

381: (たこやき) 2021/07/24(土) 19:59:54.93 ID:1RcOI89U
にこ「にこがあんたの立場なら、確実に〇りきってたわ」

ツバサ「何が言いたいの?」ピクリ

にこ「あんたに勝てる」

ツバサ「あはははははは!」バンバン

にこ「………」

ツバサ「ほんっとおもしろい子ねぇ~。矢澤にこさん!芸人でも目指した方が芽の出が早いんじゃあないかしら?」

にこ「そう。あんたに褒められる日が来るだなんて光栄だわ」

382: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:03:55.44 ID:1RcOI89U
ツバサ「私の『ショッキング・パーティ』を知っておきながらそんな生意気な口が叩けるなんて、あなた余程のお馬鹿さんなのね」

にこ「あんたよりはね」

ツバサ「ッ!」ブチィィィィ

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

にこ(アレが綺羅ツバサの『ショッキング・パーティ』『9秒』ってところね)

ツバサ「時を…刻むッ!」

にこ(来いッ!)

383: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:08:39.67 ID:1RcOI89U
ツバサ「ふふふ。無様ね?矢澤にこさん」

にこ(ほんとに全く動かないのね)

ツバサ「どれだけ啖呵を切ってイキがろうとも」

にこ「………」

ツバサ「私の『ショッキング・パーティ』が作り出した時間で動けるのは私のみ」

ツバサ「ゆっくりとあなたに近づいてあなたにトドメを刺して上げる。絢瀬絵里の時の様に」

にこ「………」

384: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:13:49.01 ID:1RcOI89U
ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「無d」

ツバサ「にっこにっこにー!」

ツバサ「はっ?」

ツバサ「無にっこにっこにー!」

ツバサ「あなたのハートににこにこにー!」

にこ(動け…動け……!)ピクッ

ツバサ「笑顔届ける」

にこ(早く動けぇぇぇぇ!)

385: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:16:43.81 ID:1RcOI89U
ツバサ「矢澤にこにこー!」

にこ(ハッ!)

にこ「身体が…動くっ!」

ツバサ「にこにーって」

にこ「どうやら時間切れの様ね、あんたの魔法の時間とやらも。覚悟しなさいよ」

ツバサ(なんなのよ!?これはッ!)

にこ「にこは仲間をやられてご立腹なのよ!」」

ツバサ「覚えて」

386: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:19:37.43 ID:1RcOI89U
にこ「『ロード・オブ・ニコニー』」

ツバサ(くそッ!身体が勝手に……!)

にこ「にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにぉ!」ドバッギャアーーーン

ツバサ「うげぇああああああああああああああああああああ!」

にこ「自分だけが動ける時間を作り出す。だっけ?」

ツバサ「クァッ…クッソ……」ポタポタ

にこ「だったらにこは。その時間すらもにこのもんにしてやるわよ」

387: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:23:18.76 ID:1RcOI89U
ツバサ「ハァ…矢澤にこォ……」

にこ「それにしても上手なにこにーだったわねぇ~」

ツバサ「当たり前じゃない。私を誰だと思っているの?」

にこ「………」

ツバサ「スクールアイドル界の頂点に立つ女よ?下級アイドルのお家芸をこなすくらい造作もない事だわ」

にこ「フンッ!いけ好かない女ねぇ~!絶対…泣かす!」

ツバサ「泣くのはあなたの方よ、矢澤にこさん」ジャキン

にこ「い"っ…!?」

388: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:27:01.42 ID:1RcOI89U
ツバサ「ふふふ、青ざめたわね。このナイフの嵐を切り抜けられるかしら」

ツバサ「ねぇ!」ブンブン

にこ「『ロード・オブ・ニk」

ツバサ「『ショッキング・パーティ!』刻め時をォ!」

ピタァァァァァァァァァァァ

にこ(くぅぅぅぅぅ!?)ビリビリ

ツバサ「あと『7秒』これがあなたへの余命宣告よ。矢澤にこさん」

389: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:30:13.44 ID:1RcOI89U
にこ(クソックソックソックソクソォ!にこに穂乃果の『ノーブランド・ガールズ』の様なパワーがあれば最初の段階で倒し切る事が出来たのに!)

ツバサ「ふふふ。どぉ~?何も出来ずにただ死を待つ気分は?」

にこ(穂乃…果……)

ツバサ「それまで私はあなたのにこにーでもして暇を潰していようかしら?」

ツバサ「あっはははははははは!」

ツバサ「『3秒』」

ツバサ「『2秒』」

390: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:35:28.42 ID:1RcOI89U
にこ(くっ!)

ツバサ「『1秒』」 

にこ(ここまで…か……)

ツバサ「ばいばい?にっこにっこにぃ?」

ツバサ「『ゼロ』」

にこ「『ロード・オブ・ニコニー』」ガキガキガキ

ツバサ「さぁ!あなたに大量のナイフが襲いかかるわよ?必死に踠き上げなさいな?」

にこ(くっ…裁き…きれ……な)ザスザスザスッ

ブッシャアアアアアアアアアアアアアアア!

391: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:39:19.70 ID:1RcOI89U
にこ「あがっ」ビチャビチャ

ツバサ「ふふふ。いい顔よ?」

にこ「ゴフッ」

ツバサ「この綺羅ツバサに大恥を欠かせたんだもの、こんな簡単には終わらせない」

ツバサ「わッ!」グシュッ

にこ「うぎゃあああああああああああ!」

ツバサ「いい悲鳴ね~。知ってた?ナイフってね」

にこ「ハァ…ハァ……」ポタポタ

392: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:43:26.08 ID:1RcOI89U
ツバサ「刺した時よりも、抜いた時の方が痛いのよ?」

にこ「グフッ……フッ………」

ツバサ「なに?」

にこ「フンッ。刺された時の方が……痛かった…わ………」

ツバサ「チッ!このクソアマァ!」ギュゥゥゥ

にこ「うぎぃぃぃぃ!?」

ツバサ「二度とその減らず口が叩けない様に、このままァ!」グギィィィィ!

にこ「いぎぃぃぃぃぃ!?」

393: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:47:47.33 ID:1RcOI89U
ツバサ「首の骨をへし折ってやろうかしらねぇ!矢澤にこぉぉぉぉぁ!」シュン

ツバサ「あ?」

凛「………」シュン

ツバサ「……いない?」

凛(よくもにこちゃんをッ!)

にこ(ば……か………り…………n)

凛「『くるりん・ミラクル』」バギャギャギャ!

ツバサ「ガアッふ!?」

394: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:51:13.55 ID:1RcOI89U
凛「うn」

ピタァァァァァァァァァ!

ツバサ「時を刻んだ」

凛(くぅ………!?)ビリビリ

ツバサ「星空凛の入れ替え能力か。中々厄介なチカラだわ。後ほんの数秒、時を刻むのが遅れていれば、矢澤にこから受けたダメージも合わせて」

ツバサ「私の身体はタダじゃあ済まなかったかもしれないわ」

凛(ぎぎぎぎぎ……動け………動けぇ!凛の身体ぁぁぁぁぁぁぁぁ!)ピクピク

ツバサ「ただ、オツムが足りなさすぎたわねぇ~!」

395: (たこやき) 2021/07/24(土) 20:56:06.76 ID:1RcOI89U
ツバサ「敗因は、何の策も無くただ怒りに任せて私の元へと突っ込んで来たことよ」

凛(くぅぅぅぅぅ!)

ツバサ「仲間のピンチに激昂し策を弄するのを怠った。来世では賢くなれるといいわね?」

ツバサ「星空凛、お友達の元へと送ってあげるわ?」

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「無駄ァ!」ドギャ

ツバサ「無駄ァ!無駄ァ!」ドギャギャ

ツバサ「無駄ァァァ!」ドキャアアアアン

396: (たこやき) 2021/07/24(土) 21:02:06.74 ID:1RcOI89U
ツバサ「時は紡ぎ始める」

凛「うにゃああああああああああ!」ガッシャーーン

ツバサ「これで4人目」

ツバサ「μ'sってのも大した事ないのね。どいつもこいつも思っていたよりポンコツで安心しちゃったわ」

ツバサ「英玲奈とあんじゅは何人〇ったのかしら?」

ツバサ「いい加減待つのも退屈だし、私自ら下へ降りるとしましょうか」

穂乃果「その必要は……」

ツバサ「え?」

穂乃果「ないッ!」

397: (たこやき) 2021/07/24(土) 21:04:14.90 ID:1RcOI89U
つづく

402: (たこやき) 2021/07/25(日) 19:59:01.20 ID:xFRK0jzc
⑯ツバサの時間、穂乃果の時間

ツバサ「あら、穂乃果さん。わざわざそちら側から来てくれるなんて」

穂乃果「………」

ツバサ「探す手間が省けて助かるわ」

CP「………」

穂乃果「真姫ちゃんの犬ぅ……」

にこ「………」

穂乃果「にこちゃん……」

凛「………」

穂乃果「凛ちゃん……」

403: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:04:47.43 ID:xFRK0jzc
ツバサ「そんな悲しがる事はないわよ?穂乃果さん、あなたもすぐそちら側に送ってあげるんだから」

穂乃果「穂乃果がもっと早く来ていれば……」

ツバサ「で、下では何人死んだの?3人?4人?英玲奈の方が多く〇した?それともあんじゅ?それとも同士討ち?」

穂乃果「いいや…まずはこの人を……」

ツバサ「ねぇー?どうなの?教えてよ?」

穂乃果「………」

ツバサ「あら、連れないわね。無視するなんて酷いじゃない」

穂乃果「倒すッ!」ザッザッ

404: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:08:20.26 ID:xFRK0jzc
ツバサ「へぇ~、この私から距離を取るんじゃあなくて。逆に近づいてくるなんて」

穂乃果「………」ザッザッ

ツバサ「どいつもこいつもμ'sは馬鹿しかいないのかしらねぇ?」

穂乃果「………」ザッザッ

ツバサ「まぁ、廃校寸前の低レベルな高校の生徒達なのだから、当たり前か」

穂乃果「音ノ木を……馬鹿にしないでっ!」ダダダッ!

ツバサ「大人しく廃校になっていればいいものをッ!」

405: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:13:35.57 ID:xFRK0jzc
穂乃果「うおおおおおおおおおお!」ダダダッ

ツバサ「ふふふっ。本気で私に勝てると思ってるのかしら?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズぅぅぅぅぅぅ!』」

ツバサ「ほーらほら?私の頭はここよ~?」トントン

穂乃果「………」

ツバサ「こ・こ」トントン

穂乃果「ッ」ブチィィィィィィ

ツバサ「殴ってみなさいな」

406: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:18:35.01 ID:xFRK0jzc
穂乃果「ボラララララララr」

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「時よ刻めぇぇぇぇ!」

ピタァァァァァァァァァ

穂乃果(はぅ……身体がッ!あと一歩なのにッ!後ほんの数センチでツバさんの頭に拳をめり込ませることが出来るのにッ!)ギリギリ

ツバサ「あっはははは!その顔、みんな同じ顔をするわねぇ!」

ツバサ「ほら、ここよ?こーこ」トントン

穂乃果(くぎぎぎぎぎィィィィィ)

407: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:22:38.61 ID:xFRK0jzc
ツバサ「ここに私の頭があるじゃなァい。後数cmで私の頭を打ち抜けるのになんでしないのかしらねぇ」

穂乃果(くぅぅぅぅ!)

ツバサ「あっ!しないんじゃなくて出来ないのかぁ~!」

穂乃果(くそぉぉぉぉぉぉ!)

ツバサ「動けないものね~!」

穂乃果(動け動け動け動けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!)ピクピクッ

ツバサ「あっはははははははははははは!自分ならこの時間の中でも動ける、何とか出来ると。本気でそう思っちゃっているのかしらねぇ~。めでたい奴らだわ~」

408: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:26:30.84 ID:xFRK0jzc
穂乃果(穂乃果は…!穂乃果はッ!こんなところで終わる訳にはいかないんだ!)ググッ

ツバサ「低偏差値の無能には相応しい最後ね」

穂乃果(絵里ちゃんと…絵里ちゃんと約束したんだあああああああ!)グググッ

ツバサ「あなたが今何を思っているかは知らないけど、みんなこうやって同じ様に死んでいったのよ」

穂乃果(動けぇぇぇぇぇぇぇぇ!)グググググッ!

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

ツバサ「さようなら、穂乃果さん。絢瀬絵里と同じ様に〇してあげるわ」

409: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:30:43.55 ID:xFRK0jzc
穂乃果「『壁』はああああああああああッ!」

ツバサ「え?」

穂乃果「壊せるものさァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

ツバサ「なっ!?」

穂乃果「その『壁』をぉぉぉぉぉ!」ハイハイハイッ

穂乃果「ぶち壊すッッッ!」

ツバサ「何故……動けるッ!?」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズぅぅぅぅぅぅぅ!』」

410: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:34:15.73 ID:xFRK0jzc
ツバサ「無d」

穂乃果「ボラァァッ!」ズガャァァン

ツバサ「ぐぇあああああああああああ!」

穂乃果(くっ…もう動けな………!?)グッ

穂乃果「いや…動けるッ!」

ツバサ「チッ!時間切れェッ!」

穂乃果「うおおおおおおおおおおおおお!」

ツバサ「ッ!?」

411: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:38:06.72 ID:xFRK0jzc
穂乃果「ボラララララララララララララララララララララララァ!」

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

穂乃果「ボォラララララララララララララララ!」

ツバサ(くっ…このパワー!?『ショッキング・パーティ』が押し負ける!?この『ノーブランド・ガールズ』は私の『ショッキング・パーティ』よりも上に立っているとでも言うの!?)

穂乃果「ボララララララララァ!」

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無……」

ツバサ(くっ…まずいッ!)

412: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:42:17.82 ID:xFRK0jzc
ツバサ「時を紡g」

ピタァァァァァァァァァ!

穂乃果「ボラァァァァァァ!」

ツバサ「ぐふぇぇぇあああああああああ!」

穂乃果「くぎぃ……ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」ビリビリ

ツバサ「動けるのはァ…ほんの一瞬だけみたいねェ……私にはッ!まだ『6秒』もの時間があるッッ!」

穂乃果「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」ピクピク

ツバサ「正真正銘ッ!これが最後の……トドメよッ!」

ツバサ「『ショッキング・パ……」

413: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:46:44.52 ID:xFRK0jzc
ツバサ「にっこにっこにーーー!」

ツバサ「ナァ!?」

穂乃果(にこちゃん!)

にこ(にこはまだ死んじゃあいないわよ…最後に可愛い後輩へ……花道作ってやろうじゃないの!)

ツバサ「クソォォォォ!矢澤ァにっにっこにぃぃぃぃぃぃぃぃ!」ギリギリ

にこ(けど、今のにこじゃ『2』+
『2』の『4秒』が限界。これだけしか時間は作ってやれない……後の『2秒』は自力で何とかしなさい!)

414: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:50:23.27 ID:xFRK0jzc
穂乃果(にこちゃん…ありがとう……!)

ツバサ「にっこにっこにぃぃぃぃえあああああああああああ!解けたァァァァァァァァァ!」

穂乃果(この距離ならっ!近づくだけで『2秒』はかかるッ!能力が解けた瞬間に『ノーブランド・ガールズ』で対抗する!)

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」バギャギャギギャン!

穂乃果(でも…もう目の前に拳が……間に合わn)

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

415: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:54:01.40 ID:xFRK0jzc
凛「『くる…りん……ミラクル………』」シュン

ツバサ「星空ァ……凛ッ!」

凛「穂乃果ちゃんは凛達の希望……手出しはさせない………にゃ」

ツバサ「ムシケラがぁぁぁぁぁ!どいっつもコイツも邪魔ばっかり!」

穂乃果(ありがとう凛ちゃん……)

ツバサ「まずはッ!」

ツバサ「矢澤にこぉぉぉぉぉぉ!このクソ喧し豚がぁぁぁぁぁぁ!」ビュンッ

ドスッ

416: (たこやき) 2021/07/25(日) 20:57:24.19 ID:xFRK0jzc
にこ「がっ………」ジュワァ

ツバサ「あっははははは!」

穂乃果「にこ…ちゃん……ッ!」

ツバサ「ナ・イ・フ。が心臓を一突きよぉ~~!」

穂乃果「にこちゃあああああああああああん!」

ツバサ「あっははははははははははは!」

穂乃果「よ、よくも…にこちゃんをッ!」

ツバサ「負け犬には相応しい最後ねぇ~!所詮は私に花束を送る事しか出来ない敗北者なのよォッ!」

417: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:00:41.16 ID:xFRK0jzc
穂乃果「ハァ…ハァ……敗北者?」

ツバサ「ん?」

穂乃果「それは…」

穂乃果「にこちゃんの事かあああああああああああああああああああああああああ!」

ツバサ「そうよーーーーーーッ!」

穂乃果「にこちゃんを馬鹿にするなッ!にこちゃんはすごいんだっ!にこちゃんはっ!にこちゃんはッ………!」ズンズン

ツバサ「なにも矢澤にこの事だけを言っている訳ではないわ。貴方達μ's全員が負け犬の敗北者なのよッ!」

穂乃果「ッ!?」

418: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:04:40.49 ID:xFRK0jzc
ツバサ「絢瀬絵里も西木野真姫もみんなねぇ!」

穂乃果「そんな事ないッ!」

ツバサ「次はッ!」

ツバサ「星空r」

CP「グガァァァァウ!」ガブゥゥ

ツバサ「クアッ……!」

穂乃果「真姫ちゃんの犬ぅ!」

真姫「何モタモタしてんの……ハヤク………シナサイヨ…………」

ツバサ「このゴキブリ共がぁぁぁぁぁぁぁ!紡げぇぇぇぇ!時よォォォォォォォォ!」

419: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:08:18.07 ID:xFRK0jzc
ピタァァァァァァァァァ!

ツバサ「ハァ…ハァ……忌々しいコイツと共にあの世へ葬ってやる!」ブンッ

ドジャアアアアアアアアアン

穂乃果「ぐぅああああああああ!」

ツバサ「ふっふふふふふ!『キューティー・パンサー』だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

穂乃果「お、おもっ……」

ツバサ「そのクソ猫事ぶち〇してやる!」

ツバサ「ふぅぅおおおあああああああ!」

420: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:11:06.97 ID:xFRK0jzc
穂乃果(ふぅー、考えるのは止めよう。穂乃果がこの時間の中で動けるのはほんの数秒だけ。この数秒をいつ使えば一番いいのか、とか)

ツバサ「『ショッキング・パーティ』」

穂乃果(そんなくだらない事を考えるのはやめよう。余計な事は考えずに、ただ目の前の)

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

穂乃果「その『壁』をッ!」ハイハイハイッ

穂乃果「ぶち壊すっ!」

穂乃果「ボララララララララララララララララララララララ!」

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

421: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:14:33.65 ID:xFRK0jzc
穂乃果「ボララララララララララララララララララララララ!」

ツバサ「何をやっても無駄よッ!その『CP』の巨体から脱出する事は不可能ッ!『ショッキング・パーティ』の拳によって潰れるのみッ!」

穂乃果「ボララララララララ……」

ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

穂乃果「くっ……」

ツバサ「無駄ァァァァァァァァァ!」

ドグシャアアアアアアアア~~~!

ツバサ「終わったァ……ふっふふふふ!あっはははははははははは!これでμ'sは終わったのよッ!ふっふはははははははは!」

422: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:18:15.45 ID:xFRK0jzc
ツバサ「………ッ!?」

ツバサ(うっ…動かない……身体が動かな………!?)

穂乃果「穂乃果が時間を止めた」

ツバサ(なっ!?)

穂乃果「『ショッキング・パーティ』の拳と『CP』に押し潰される瞬間の時点で」

ツバサ(まさかッ!この私の『ショッキング・パーティ』と同じ領域へ踏み込んで来られる人間がッ!私の他にもいた……と言うの!?)

穂乃果「これが自分以外の全てが止まってる時間か~」

423: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:21:50.53 ID:xFRK0jzc
ツバサ(あり得ない!あり得ない!あり得ない!)

穂乃果「あんまり良いもんじゃないね、穂乃果はやっぱりみんなと一緒に笑っていたいや」

ツバサ(穂乃果さん、馬鹿な女ね。この力の素晴らしが理解出来ないなんて!)

穂乃果「ひとりぼっちは寂しいもんね」

ツバサ(あなたはこの力を持つに相応しい人間ではないわ!私の身体が動けるようにすぐにでも〇してやるわ!その後残りの全員も〇すッ!)

穂乃果「でも、今この瞬間に。あなたを倒す事に対してはなんとも思わない。罪悪感とか、そういうの」

ツバサ(は?)

424: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:25:28.24 ID:xFRK0jzc
穂乃果「全く湧かない!みんなの心をめちゃくちゃにして、私の友達を傷つけた事。絶対に許さない!」

ツバサ(待って、待ちなさい!穂乃果さん!私とあなたが組めば世界だって取れるわ!だから……!)

穂乃果「だから、覚悟してね?ツバサさん」

ツバサ(待って!待って待って待って!穂乃果さん!私と一緒にッ!私と一緒にィィィィィ!)

穂乃果「『ノーブランド・ガーーーールズぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!』」

ツバサ(いやよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!)

425: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:28:53.17 ID:xFRK0jzc
穂乃果「ボララララララララララララララララァ!」ドギャッドギャッドギャギャギャン!

穂乃果「終わり、ひとりぼっちの寂しい時間は。終わり」

ツバサ(ハァ…ハァ……)

穂乃果「時間は動き始める」

ツバサ「ばっぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

穂乃果「終わった…終わったよ……みんな………」

穂乃果「帰って…いっぱい休んで……いっぱい遊ぼうっ!」

426: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:32:30.62 ID:xFRK0jzc
にこ「………」

穂乃果「………」

穂乃果「ひぐっ……ぇぐっ………」ポロポロ

穂乃果「にご…ぢゃっ……」ポロポロ

にこ「………」ピタッピタッ

穂乃果「にごぢゃんのごどは絶対に忘れな」






穂乃果「ぬぃっこぬぃっこぬぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

427: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:35:55.00 ID:xFRK0jzc
穂乃果「えええええええええええええ!?」

にこ「勝手に…人を〇すんじゃないわよ、あほのか」

穂乃果「あほは酷いよあほは!?」

にこ「あんたなんかアホで十分よ、あほのか!」

穂乃果「酷いッ!ていうか、なんで生きてるの!?感動的なアレだったじゃん!」

にこ「悪かったわね、生きてて」

穂乃果「いや…嬉しいけど……にごぢゃあああああああああん!」ダキッ

にこ「いだああああああああああああああああああ!抱き着くなぁぁぁぁぁぁ!」

428: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:39:42.43 ID:xFRK0jzc
穂乃果「にっこにっこにー!にっこにっこにー!にっこにっこにー!」

にこ「危ない危ない、危うくこの阿呆に〇されるところだったわ……」

穂乃果「ちょっとにこちゃんこの拷問やめさせにっこにっこにーーー!」

にこ「何が拷問よっ!」

にこ「『5秒』」

穂乃果「ああああああああああああっ!」

穂乃果「時間よ止まれっ!」

429: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:42:58.59 ID:xFRK0jzc
ピタァァァァァァァァァァァ!

穂乃果「にっこにっこにー!」

穂乃果「ええ~~~~!?」

穂乃果「あなたのハートににこにこにー!」

穂乃果「時間を止めてもにこにーだぁぁぁ!」

穂乃果「笑顔届ける矢澤にこにこー!」

穂乃果「にこにーって覚えてらぶにこっ!」

穂乃果「だめだめだめ~!にこにーは~み~んなのモ・ノ♡」

430: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:46:10.82 ID:xFRK0jzc
穂乃果「にこちゃん!もう分かった!分かったからぁぁぁぁ!」

にこ「やれやれ、相変わらずうっさいやつね」

にこ(あれ?いつの間に1セット終えた?)

穂乃果「ハァ…ハァ……疲れた………」

にこ「当然よ、にこにーしてんだから」

穂乃果「にこにーってすごいんだね」

にこ「あったり前じゃない!」

穂乃果「でも…にこちゃんなんで生きてるの?ゾンビ?不老不死?」

431: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:49:21.72 ID:xFRK0jzc
にこ「相っ変わらず失礼なやつね、これよ」

穂乃果「これ…は?」

にこ「ラブライブ!スクールアイドルダイアリー!矢澤にこ特装版よ!」

穂乃果「うわぁ…なんでそんなもん持ち歩いてんのさ……しかも4冊も!?うわぁ………」

にこ「はっ倒すわよ!」

穂乃果「これのおかげで助かったの?」

にこ「そう、チビ達がね。持ってけって聞かなかったのよ。御守りだって言ってね」

432: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:52:41.50 ID:xFRK0jzc
穂乃果「そっか、こころちゃん達が……いい妹さん達だね」

にこ「ほんっと出来すぎてるくらいよ」

穂乃果「うん、出来すぎてるよ。にこちゃんと比べて圧倒的に」

にこ「はっ倒すわよ!」

穂乃果「ごめんごめん」

にこ「ったく…さっさとアイツら全員拾って帰るわよ」

穂乃果「うんっ!」

433: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:55:49.56 ID:xFRK0jzc
---花陽サイド---

NEO「花陽お嬢様に忠誠を誓いますか?」

あんじゅ「はい…誓います……」

NEO「では、どうぞ……」

パアアアアアアアアアアアア

あんじゅ「やっと出られた……」

花陽「あ、あんじゅさん!」

あんじゅ「な、何よ?」

花陽「花陽のお願いを聞いてくれますか?」

434: (たこやき) 2021/07/25(日) 21:58:22.58 ID:xFRK0jzc
あんじゅ「それは内容次第ね」

花陽「サ、サインくださいっ!」

あんじゅ「それくらいなら、まぁいいけど」サラサラサラ

花陽「うわああああ!あんじゅさんの直筆サイン!感激ですぅぅぅぅ!」キラキラキラ

あんじゅ(なにこれ……)

花陽「次は握手してください!」

あんじゅ「どうぞ」ギュッギュッ

花陽「あんじゅさんの生の手の感触……!」

435: (たこやき) 2021/07/25(日) 22:01:17.86 ID:xFRK0jzc
あんじゅ(この子大丈夫なのかしら……)

花陽「次は床で女の子座りをして、顎に手を当てて、首を少し傾けながら花陽に媚びるように花陽ちゃんしゅきぃ♡って言ってください!」

あんじゅ「……嫌よ。そんな事」

花陽「ふぅーん」

あんじゅ「な、なによ?」

花陽「断るんですね」

あんじゅ「当たり前でしょ?私はA-RISEよ?スクールアイドル界のトップに君臨する女よ?あなたなんかの為に汚れた地下アイドルがやる様なくだらない仕事を安請け負いする訳ないじゃない」

436: (たこやき) 2021/07/25(日) 22:04:41.44 ID:xFRK0jzc
花陽「へぇ~、そんな事言うんですねっ?」

あんじゅ「……なによ?」

花陽「またあの箱の中に閉じ込めちゃおっかな~」

あんじゅ「なっ!?それだけはッ!や、やります!やりますからぁぁぁ!」

花陽「じ、冗談ですぉ」オドオド

あんじゅ「へ?」

花陽「は、花陽があのあんじゅさんにそんな酷い事するわけないじゃないですかっ!」

あんじゅ「そ、そうなの?」

437: (たこやき) 2021/07/25(日) 22:07:52.53 ID:xFRK0jzc
花陽「はい」







花陽「でも、生意気な態度は取らないでくださいね?間違えて閉じ込めちゃうかもですぅ……」

あんじゅ「は、はひぃぃぃぃぃ!?」

海未「私、思いました」

ことり「何を?」

海未「花陽の事は絶対に敵に回さないようにする、と」

438: (たこやき) 2021/07/25(日) 22:10:44.47 ID:xFRK0jzc
ことり「あはははは、一度花陽ちゃんの事ボコボコにしてるから、海未ちゃんはちょっと危ないかもねっ?」

海未「ハッ!」

ことり「気をつけなきゃだよっ?」

海未「い、今すぐ花陽に詫びを入れて来ますぅぅぅぅぅ!」

ことり「え?」

海未「は、花陽ォーーーーーっ!」

ことり「海未ちゃんはいつも面白いなぁ」

439: (たこやき) 2021/07/25(日) 22:11:04.31 ID:xFRK0jzc
つづく

442: (たこやき) 2021/07/26(月) 19:56:09.18 ID:E6sQRPXS
⑰あの時を超えて

UTX高校A-RISEとのいざこざを終え、国立音ノ木坂学院は平穏な日々を取り戻していた。

しかし……

穂乃果「遅刻、遅刻ぅーーーー!」ダダダダダダッ

凛「遅刻にゃああああああああ!」ダダダダダダッ

穂乃果「凛ちゃん!?」

凛「そういう君は高坂穂乃果?」

穂乃果「なんでフルネーム」

凛「ノリにゃ」

443: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:02:26.88 ID:E6sQRPXS
穂乃果「ノリか。凛ちゃんも寝坊?」

凛「そんなところ。布団とエアコンの効いた快適な部屋が凛を目覚めさせてくれなくってね」

穂乃果「分かるよっ凛ちゃん!穂乃果もお布団が束縛激しくってさぁ」

凛「そんな男(布団)別れた方がいいよ」

穂乃果「でも普段の彼(布団)は優しくってさー……って話してる場合じゃないよー!」

凛「これは凛の足を持ってしても間に合わなそう……」

穂乃果「諦めちゃだめだよっ!」






穂乃果「アレ?」

444: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:05:41.21 ID:E6sQRPXS
穂乃果「凛ちゃん?」

凛「『くるりん・ミラクル』」

凛「この手があったにゃ」

穂乃果「あっ!」

凛「穂乃果ちゃーん、凛は先に行ってるね~」

穂乃果「ズルい!」

凛「お説教は穂乃果ちゃん一人で頼むにゃ」

穂乃果「『ノーブランド・ガールズ』」

445: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:09:57.76 ID:E6sQRPXS
穂乃果「時止まれぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

ピタアアアアアアアアッ

穂乃果「よしッ!猛ダッシュだ!」

穂乃果「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダダッ

穂乃果「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダダダッ

穂乃果「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダダダダッ

穂乃果「ゼェ…ハァ……」

穂乃果「なんとか…間に合いそう……」

凛「えっ?穂乃果ちゃん…!?いつの間に!?」

446: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:12:53.80 ID:E6sQRPXS
穂乃果「気がついたら出来るようになってた」

凛「え……?」

穂乃果「この前の戦いあたりから時間止められるようになったみたい」

凛「えぇ……」

穂乃果「穂乃果のはツバサさんのと違って止まってる間はみんな気づいてないらしいんだ~。不思議だねぇ」

凛「えぇ……」

穂乃果「でも今は……」

凛「なぁに?」

穂乃果「走らなくて済んでる凛ちゃんが羨ましい」

凛「ふっ」

447: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:14:37.25 ID:E6sQRPXS


先生「ん?あいつらどこいった?」


448: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:18:59.74 ID:E6sQRPXS
真姫「私は『キューティー・パンサー』の小型化に成功したッ!」

真姫「それに加えてパパに買ってもらった超小型カメラを搭載すればッ!」

真姫「誰にも気付かれる事なく追跡できる。そして追跡状況をリアルタイムに目視で把握できる」

真姫「そして今はッ!匂いの標的をにこちゃんにロックオンッ!」

真姫「えっ!?マズイッ!今にこちゃんが向かっているのは……」

真姫「ダメっにこちゃん……そっちへ行っては………」

真姫「あ、あぁ……」ガクガク

449: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:23:10.14 ID:E6sQRPXS
真姫「こ、これがッ……!」

真姫「に、ににににににこちゃんのパ、パパパパパン」

真姫「ああああああああああああああっ!」

~間~

~間~

~間~

~間~

真姫「ふぅ……」スッキリ

真姫「次はエリー。イってみましょう」キリツ

450: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:27:21.42 ID:E6sQRPXS
希「ウチは今、椅子に身体を変形させている」

希「何故そんな事をしているかって?」

希「そんなもん、現役JKのお尻や太ももの感触を味わうために決まってるやん」

希「椅子の木の部分も、そう見える様に塗装をしてるから完璧な擬態や!」

JK1「でさ~」

JK2「まじ~?」

JK3「えんじぇ~」

希「むほほw」

451: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:30:39.06 ID:E6sQRPXS
希「太ももの感触…お尻の感触……たまらん!」

希「あぁ…今ッ!ウチの顔の……鼻の前に現役JKのアレが……アレが………」スーハースーハー

JK1「なんかこの椅子揺れてない?」

JK2「まさかぁ~」

JK3「気のせいでしょ?」

JK1「そうかなぁ」

希「んほー!現役JKのちょっと汗臭い湿った匂いッ!最高やん!」クンカクンカ

452: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:34:01.93 ID:E6sQRPXS
JK123「え?」

希「むおー!」ガタンガタン

JK123「きゃああああああああああああ!」

希「しまったッ!つい嗅ぐのに夢中で身体の疼きを止められんかったッ!」

希「ハァ……」

希「ウチの腑抜け切った精神を鍛えるにはどうすれば……」

希「そうだっ!」

453: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:37:41.95 ID:E6sQRPXS
希「明日一日仮病で休んでえりちの椅子になろう」

希「そうしよう」

希「いやでもにこっちにいくべきか……」

希「真姫ちゃんも捨てがたい……」

希「むちむちの花陽ちゃんって選択肢も……」

希「………」

希「まぁ、全ては明日のウチの気分次第やんね」

454: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:41:12.15 ID:E6sQRPXS
教師「で、あるからして~。この公式を当てはめるとこうなって~」カッカッ

海未「………」カリカリ

ことり「はぁん♡真剣な顔付きのんみちゃあ……かっこいい……」

ことり「その顔をこんな間近で見られるのも『スピカテリブル』のおかげなんだよなぁ」

海未「………」カリカリ

ことり「はぁん♡」ウットリ

穂乃果「zZZ~~」

455: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:44:04.28 ID:E6sQRPXS
ことり「ハノケチュンの寝顔は今日も可愛いなぁ♡」ウットリ

穂乃果「?」

ことり「あっ、よだれ垂れてる」

ことり「くっ!今が授業中じゃなければッ!丁寧になめとれたのにっ!」

海未「………」カリカリ

海未「………」カリカリ

ことり「うーんっ!よしっ!海未ちゃんは白っ!」

ことり「清楚、清楚っ!海未ちゃんのイメージにぴっt」

456: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:47:15.80 ID:E6sQRPXS
ことり「ハッ」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ!?」

ことり「なんでそんな派手なパンツを履いてるの!?」

ことり「ことりはそんなの許してませんよぉっ!」

ことり「ハッ!」

ことり「まさか……」

ことり「絢瀬か!?絢瀬の仕業だなぁ!?」

ことり「こんちきしょーーーーー!」

457: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:50:25.07 ID:E6sQRPXS
絵里「ふえええっきしょい!」

クラス中「っ!?」

絵里「えええっきしょぉぉい!」

笹原「絢瀬さん、大丈夫?」

絵里「す、すみm」

絵里「ふえっきしょい!」

笹原「大丈夫?保健室いく?」

絵里「だ、大丈夫です…すみません……」

笹原「ならいいんだけど」

458: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:53:31.76 ID:E6sQRPXS
にこ「ふあ~あ」クシクシ

笹原「矢澤さん?」ギロッ

にこ「えっ?」

笹原「授業中にあくびなんてあなたやる気あるの?」

にこ「えっ?」

笹原「まぁいいわ、授業を進めます」

にこ(はあああああああああ!?絵里のくしゃみはお咎め無しどころか心配までされるのに!にこのあくびはなんでここまで言われなきゃいけないわけ!?あったまきたわ!)」

459: (たこやき) 2021/07/26(月) 20:57:36.54 ID:E6sQRPXS
笹原(アイツ聞いてないな)

笹原「じゃあこの問題を」

にこ(くるッ!)

笹原「や絢瀬さん」

笹原(え?)

絵里「はい」

にこ(っし!やってやったわ!ざまぁみろッ!ついでに自分だけ心配された絵里の奴への八つ当たりも決行よっ!)

460: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:00:34.34 ID:E6sQRPXS
笹原(次こそはっ!)

笹原「この問題を~や絢瀬さん」

絵里「え?」

絵里「あ、はい!」

にこ(いぇす!)

笹原「この問題を~や絢瀬さん」

絵里「え?」

笹原「や絢瀬さん」

461: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:04:41.30 ID:E6sQRPXS
笹原「や絢瀬さん」

笹原「や絢瀬さん」

笹原「や絢瀬さん」

笹原「や絢瀬さん」

笹原「や絢瀬さん」

絵里「にこおおおおおおおおおおおおおおおお!」

にこ「にこぷりっ」プリッ

希椅子(二人ともなんか面白い事してるやん…やっぱ仮病使うんじゃなかったわ……)

462: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:08:45.67 ID:E6sQRPXS
絵里「私、絢瀬絵里は。今世一大の大勝負に挑もうとしている」

絵里「なぜなら今日は年に一度の最後までチョコたっぷり。特濃ベルギーチョコレートをふんだんに使用したチョココロネが売られる日だからよ」

絵里「『サイレント・トゥナイト』空間を奪い瞬間移動ッ!急いで購買へ向かうわ!」

絵里「ええいっ!人が多いッ!邪魔よぉぉぉぉぉぉぉ!」

~間~

絵里「着いたッ!けど……」

絵里「くそっ!もうあんなに人がッ!にこが長々と説教されて授業が伸びたせいよっ!」

463: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:12:32.03 ID:E6sQRPXS
絵里「あのアイドルかぶれがッ!」

絵里「どいてっ!どきなさい!」ズンズン

絵里「やばいっ!あと一k」

ヒデコ「よっしゃ!最後の一個は私がもらったッ!」スーッ

絵里(甘いわよ、ヒデコちゃん)

絵里「『サイレント・トゥナイト』私とチョココロネとの間にある空間を『奪い』取りコロネを瞬間移動させるッ!」

ヒデコ「勝っt」シュン

464: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:15:46.31 ID:E6sQRPXS
ヒデコ「えっ?ない?あれぇぇ!?」

絵里「これは私がいただくわよぉぉぉぉ!」

ヒデコ「あっ!」

絵里「勝っt」

絵里「a!」

絵里「えぇっ!?ないッ!」

穂乃果「おばさーん!これくださーい!」

おばさん「はいよっ」

穂乃果「ありがとうございまーす」

465: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:18:45.84 ID:E6sQRPXS
絵里「ホノカァーーーーーーー!」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん!?」

絵里「あなた今力使ったでしょぉ!?」

穂乃果「ゲッ!」

絵里「ずるいわよ穂乃果!それは私のコロネよッ!」

ヒデコ「いやわたs」

絵里「穂乃果ァ!」

穂乃果「にげるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

絵里「待ちなさぁぁぁぁぁぁぁい!」

466: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:22:44.05 ID:E6sQRPXS
JK4「昨日の歌番組見たー?」

JK5「見たに決まってんじゃーん!」

JK4「あいどる?の出番多くてうざくなかったー?」

JK5「それな~アイドルとかまぢどうでもいいわ~」

花陽「………」

JK4「ほんとにね~、誰が観んだよあんなの」

JK5「どうせ裏では男のち○ぽでもしゃぶってんだろ」

JK4「オタクちょろいわ~とか思ってそうだよな~」

花陽「………」

467: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:25:46.81 ID:E6sQRPXS
JK5「そんなんで男にチヤホヤされるとかうらやましいわ~」

JK4「アタシらも目指しちゃう?」

JK5「いっちゃう?」

花陽「………」

JK4「アハハハ」

JK5「ギャハハ」

花陽「それ、本気で言ってますか?」

468: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:28:41.46 ID:E6sQRPXS
JK4「えっ?」

JK5「コイツ誰?」

花陽「アイドルがくだらないとか、しょうもない『嘘』つくのやめてください」

JK5「はぁー?」

JK4「嘘じゃねぇよ、実際くだらねぇだろあんなの」

花陽「ふふふ」

JK5「何笑ってんの」

花陽「『嘘』ついてますよねっ?」

469: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:32:42.32 ID:E6sQRPXS
JK4「は?」

花陽「『嘘』にしてみせます」

JK5「こいつやばくない?」

花陽「『ノー・イグジット・オリオン』に引きすり込めばみんなアイドルが大好きになれますから」

JK4「ちょ、もう行こうよ」
JK5「うん……」

花陽「『嘘』みたいなものですよね?」ギュギュギュ

JK4「えっ、あっ……」
JK5「なっ…やめっ……」

ギュオン

花陽「アイドルを馬鹿にするなんて絶対に許しませんっ!花陽がたっぷりとアイドルの素晴らしさを教え込んであげますっ!」

470: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:36:29.88 ID:E6sQRPXS
近頃では『嗤う椅子』『孫悟空』などか追加され、音ノ木坂学園『怪事件』は悪化した。

その頃真面目な海未ちゃんは……

海未「つ、ついに出来ましたよ……私の理想とするハート型が………」

海未「ハートの艶感を出すのに苦労しました……」

海未「ふふふっ」

海未「これを浮かせて……」フワリ

海未「あ~…オホン」

海未「あーあー…う”んっ!あーっ」

471: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:39:21.59 ID:E6sQRPXS
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

海未「み~んなのハートを撃ち抜くぞぉ~♡」

海未「ラブアローシュートぉーーー♡」

海未「ばぁん♡」

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

海未母「う、海未さん?」

海未「は、母上殿ぉっ!?」ガタッ

海未母(は、母上殿……?)

472: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:43:27.00 ID:E6sQRPXS
海未「ち、違うのですッ!これはッ!」

海未母「何も言わなくても良いのですよ、海未さん」

海未「え?」

海未母「海未さんもそう言うお年頃ですし」

海未「ち、ちがっ」

海未母「私は少し海未さんに厳しくしすぎていたみたいですね」

海未「ち、違うんです!」

海未母「今日のお稽古はお休みに致しますから。ごゆっくり休んでくださいね?」

海未「違うんですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

一人でこっそりと楽しんでいた。

473: (たこやき) 2021/07/26(月) 21:43:54.27 ID:E6sQRPXS
第μ部完ッ!

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1626089972/

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