【SS】恋「動画配信、ですか？」【ラブライブ！スーパースター!!】

恋「この前少しやって断念したじゃないですか」

すみれ「けど、あれで結構いいねもらえたでしょ？」

すみれ「視聴者も結構いたしこれを使わない手はないと思うの」

千砂都「すみれちゃん、動画配信もやってたことあるんだって」

可可「チャンネル登録者数や再生数はお察しデシタが」

すみれ「うるさいったら、うるさいわよ！」

かのん「前みたいに生配信だと放送事故があるかもしれないからきちんと編集した動画を配信しようって思ってるんだ」

可可「編集くらいなら嘘つきギャラクシーでもできるみたいデス」

すみれ「誰が嘘つきギャラクシーよ！」

恋「しかし動画、といってもどういったことをやるのですか？」

すみれ「まあまずは有名なネタを真似するのが得策ね」

すみれ「まずはこれね！」ﾊﾞｯ

チクレカ「イヤホンガンガン伝言ゲーム？」

――

かのん「こんにちは、私たち結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル」

チクレカス「Liella!です！」

かのん「……」

千砂都「かのんちゃん？」

かのん「え、私最初の挨拶だけでしょ！？」

すみれ「挨拶だけにしてもまだなにかあるでしょ！？」

かのん「あ、私澁谷かのんです！」

恋「そ、そうではなくてグループ名の由来とか！」

可可「動画配信の経緯とか！」

かのん「それ私がやるの！？」

かのん「生徒会長として恋ちゃんよろしく！」

恋「え、わ、わたくしですか！？」

恋「え、えっと、結ヶ丘女子高等学校の生徒会長をしております葉月恋と申します！」ｶﾁｺﾁ

恋「まず、Liella!という名前は学校名にもある結ぶという言葉が元になっていまして、フランス語で結ぶという意味を持つLierから名付けました」

恋「動画配信の経緯としましては、動画配信を通して1人でも多くの方にLiella!を知ってもらおうと思いまして……」

恋「よろしくお願いいたします！」

すみれ「真面目か！」

恋「何か間違ってましたか……？」ｵﾛｵﾛ

かのん「ううん、完璧だったよ恋ちゃん！」

恋「ありがとうございます！」

すみれ「っていうわけで、この5人で色々な企画をやっていくったら、やっていくわ！」

すみれ「初回の企画はこれ！ イヤホ」

可可「イヤホンガンガン伝言ゲームデス！」

すみれ「なんであんたがいうのよ！」

千砂都「イヤホンガンガン伝言ゲームって？」

可可「そ、それは……」

可可「グソクムシ、あなたの出番デス」

すみれ「グソクムシ言うな！」

すみれ「イヤホンガンガン伝言ゲームっていうのはイヤホンで音楽を流して相手の声が聞こえないようにした状態で伝言ゲームをするっていうゲームよ」

千砂都「つまり相手の声は聞こえないから口の動きだけで推測するっていうこと？」

すみれ「そうなるわね」

すみれ「ただ、イヤホンでガンガンに音を聞くと難聴になる可能性があるから危険なの」

かのん「え、じゃあどうするの？」

可可「まさか企画倒れデスか？」

可可「これだからグソクムシは」ﾔﾚﾔﾚ

すみれ「ふふ、そこはちゃんと考えてあるわ！」

すみれ「ノイズキャンセリングイヤホンってあるでしょ？」

恋「ノイズきゃんせ……？」

かのん「あー、私の使ってるこれそうだよ」

かのん「ノイズキャンセリングっていうのは名前の通り外から入ってくるノイズを遮断してくれるの」

恋「そんなことができるんですか！？」

かのん「ものは試しだよ、これを付けて、音楽流してみるね」

恋「バッヘルベルのカノンですね！」

かのん「恋ちゃん！」

恋「？」

かのん「恋ちゃん恋ちゃん！」

千砂都「聞こえてなさそうだね」

恋「今なにか話していたんですか？」

かのん「うん、聞こえなかったでしょ？」

恋「全然聞こえませんでした！」

すみれ「人数分用意したからこれを使うわ」

すみれ「かのんのみたいに高いものではないけど」

可可「これって音楽流すんデスよね！？」

すみれ「そうするつもりよ」

可可「なら音楽は可可が用意シマス！」

すみれ「いや、こっちで用意したのがあr」

可可「可可に任せてクダサイ、すみれ」

すみれ「！」

すみれ「く、可可が名前で呼んでくれた……！」ｼﾞｰﾝ

すみれ「しょうがないったら、しょうがないわね！」

すみれ「そこまで自分の音源を使いたいなら使いなさい」

可可「それでは準備しマス！」

すみれ「じゃあ最初は私からスタートで私→可可→千砂都→恋→かのんの順番ね」

かのん「私最後なの！？」

千砂都「やっぱり最後はセンターに決めてもらわないとね」

すみれ「じゃあ私以外はイヤホンをしてもらって」

かのん「わかった――ぶふっ」

千砂都「え、なにこれ」ｸｽｸｽ

恋「かわいらしい子供の声ですね」

すみれ「なにって可可が用意した音源よね？」

すみれ「ちょっと可可貸しなさい」

『グソクムシー♪グソクムシー♪』

すみれ「可可？」

可可「ぐっそくむしー♪」

すみれ「音源は私が用意したのに変えるから」

可可「どうしてデスか！？」

すみれ「どうしてもこうしてもこんなんじゃ集中できないからよ！」

かのん「えー、かわいいけどなー」

千砂都「集中できないといえばできないけど……」ｱﾊﾊ…

恋「可可さんこれは一体？」

可可「動画もありマスよ」

恋「幼いすみれさん！ かわいらしいですね！」

すみれ「見るなったら、見るなー！」

千砂都「Wish Songだ」

かのん「5人になって初めて歌った曲だね」

すみれ「それじゃあみんなイヤホンしたわね」

すみれ「まずは可可に」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

可可「？」

すみれ「『Liella!最高』」

可可「なんデスか？」

すみれ「り、え、ら、さ、い、こ、う」

可可「？」

すみれ「り、え、ら、さ、い、こ、う！ り、え、ら、さ、い、こ、う！」

可可「す、み、れ、は、あ、ほ？」

すみれ「そんなこというわけないでしょ！？」

すみれ「り！」

可可「み！」

すみれ「え！」

可可「れ！」

可可「やっぱりすみれデス！」

すみれ「もう思考ロックしてるわね……」

可可「千砂都千砂都！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

千砂都「私の番？」

可可「すみれはあほ！」

千砂都「えっ？」

可可「す、み、れ、は、あ、ほ！」

千砂都「すみれはあほ？？？」

すみれ「そこすんなり伝わるの！？」

千砂都「えー、そんなお題出るかなあ……？」

すみれ「まあそうなるわよね」

可可「すみれはあほ！ すみれはあほ！」

すみれ「連呼するな！」

千砂都「すみれはあほ、ういえああお」

千砂都「あっ、リエラ！」

すみれ「！？」

千砂都「リエラだぞ！とか？」

すみれ「近くなった！」

千砂都「でもそうすると最初のうが分からないからなあ……」

千砂都「それに唇1回閉じてるから2つめってりではないと思うし……」

千砂都「わかんないからそのまままわしちゃお」

すみれ「えぇ……？」

千砂都「恋ちゃん」ﾂﾝﾂﾝ

恋「わたくしですか？」

千砂都「すみれはあほ！」

恋「口の形はういえああおですね」

恋「伏し目なタコ？」

すみれ「どんなタコよ」

千砂都「すみれはあほ！」

恋「伏し目なタコ！」

千砂都「伝わってるっぽい！」

恋「伏し目なタコですね！」

恋「かのんさん」ﾄﾝﾄﾝ

かのん「私？」

恋「伏し目なタコ！」

かのん「？」

恋「ふ、し、め、な、た、こ！」

かのん「くびれたたこ？」

すみれ「タコは伝わるのね」

恋「おっけーですか？」ﾏﾙ?

かのん「おっけー！」ﾏﾙ

すみれ「じゃあ全員はずしていいわよ」ｼﾞｪｽﾁｬｰ

可可「可可、自信ありマス」ﾌﾝｽ

千砂都「えー、私自信ない……」

すみれ「かのん、正解はなんだと思う？」

かのん「くびれたタコ？」

可可「全然違いマス！」

恋「タコは合ってます！」

千砂都「え、私伝えたのそうじゃないよ？」

恋「えっ」

恋「伏し目なタコですよね？」

千砂都「え、なにそのタコ」

千砂都「私はすみれはあほって伝えたんだけど」

可可「！ 可可も同じデス！」

千砂都「やっぱりそうだったの！？」

すみれ「そんなわけないでしょ！？」

すみれ「元のお題はLiella!最高なんだけど」

千砂都「全然違うじゃん可可ちゃん！」

可可「ｱﾘｪ？」

恋「意外と伝わらないものですね」

かのん「でもちぃちゃんは完璧に伝えてるよね」

すみれ「次は可可を最初にしてやってみましょうか」

可可「なんで可可が最初なんデスか！？」

すみれ「あなたが入るとおかしくなるからよ！」

かのん「可可ちゃん→すみれちゃん→私→ちぃちゃん→恋ちゃんにしてみようか」

恋「わたくしが最後ですか、緊張します」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可「それじゃあいきマスよ！」

可可「かのんは素晴らしい声！」

すみれ「さっきより結構長いわね」

可可「かのんはすばらしいこえ！」

すみれ「マドンナ凄まじい萌え？」

可可「違いマス！」

可可「かのんはすばらしいこえ！」

すみれ「かのんは凄まじい萌え？」

可可「萌えから離れろデス！」

すみれ「かのん」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

かのん「ひゃう！？」ﾋﾞｸｯ

かのん「脇腹触らないでよ！」

すみれ「？」

すみれ「かのんは凄まじい萌え！」

かのん「かのんは、なに？」

すみれ「かのんはすさまじいもえ！」

かのん「かのんはふさわしいドベ？」

すみれ「かのんはすさまじいもえ！」

かのん「かのんはすさまじいドベ？」

かのん「なんか悪口言われてるなあ……」

可可「言ってないデス！」

かのん「ちぃちゃん！」ﾄﾝﾄﾝ

千砂都「かのんちゃん！」ｸﾙｯ

かのん「かのんはすさまじいドベ」

千砂都「かのんちゃんキュアハニー萌え？」

可可「萌えが帰ってきマシタ……」

かのん「かのんはすさまじいどべ！」

千砂都「かのんはキュアハニー萌え！」

可可「どうしてキュアハニーが出てくるんデスか！」

千砂都「恋ちゃん」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

恋「はい！」

千砂都「かのんはキュアハニー萌え！」

恋「遊んだキュアサニーとね？」

可可「トウチホウってやつデスね」

千砂都「かのんはキュアハニー萌え！」

恋「頼んだすばらしい米！」

可可「すばらしいが戻ってきマシタ！」

千砂都「！」ｸﾞｯ

恋「！」ｺｸﾘ

可可「全然伝わってないデス！」

可可「ではみなさんイヤホンを取ってクダサイ」ｼﾞｪｽﾁｬｰ

すみれ「じゃあ答え合わせね」

すみれ「恋はなんだと思った？」

恋「頼んだすばらしい米、ですね」

千砂都「え、違うよ！ かのんはキュアハニー萌えだよ！」

かのん「なにそれ！？」

千砂都「違うの？」

かのん「かのんはすさまじいドベって」ｼｭﾝ

すみれ「ドベじゃなくて萌え！」

すみれ「かのんは凄まじい萌えでしょ？」

千砂都「あー、わかる」

かのん「わかるの！？」

可可「全然違いマス！」

可可「かのんは素晴らしい声デス！」

すみれ「あー、可可が言いそうなことを推察すればいけたかも」

千砂都「最初がかのんちゃんなことはわかったんだけどね」

かのん「ドベって聞こえて悪口言われてると思っちゃった」

すみれ「それはかのんの自己肯定感が低いせいだと思うけど……」

すみれ「っていうわけでイヤホンガンガン伝言ゲームでした！」

かのん「意外と難しかったね」

千砂都「声がないから口の形だけで判断しなきゃいけないっていうのがね」

可可「このチャンネルには歌もあげているので良かったら見てクダサイ！」

恋「よろしければチャンネル登録といいねもよろしくお願いいたします」ﾍﾟｺﾘ

かのん「それじゃあまた次回の動画で！」

チクレカス「ばいばーい」ﾌﾘﾌﾘ

――

すみれ「イヤホンガンガン伝言ゲームの動画、結構反響あったわね」

かのん「みんな仲良しで見てて癒される、みんな個性があっていいね、だって！」

千砂都「歌動画も再生数伸びてるよ！」

可可「イヤホンガンガン伝言ゲームからってコメントもありマス！」

恋「すみれさんの編集もいい感じでしたね」

すみれ「ふふ、目論見通りね」

すみれ「じゃあ2本目の動画も作るわよ！」

かのん「次は何するの？」

すみれ「メントスコーラよ！」

――

かのん「こんにちは、結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル」

チクレカス「Liella!です！」

恋「前回の動画はたくさんの視聴、いいねをいただきありがとうございます！」

すみれ「というわけで企画動画2回目の今回はメントスコーラをやるわよ！」

千砂都「メントスコーラって、コーラにメントス入れるあれだよね？」

すみれ「そうね、メントスガイザーって言われる現象ね」

かのん「え、そんな名前あったんだ」

恋「あの」

可可「どうしました？ レンレン」

恋「メントスにコーラを入れるとどうなるんですか？」

すみれ「！」

かのん「恋ちゃん知らないの！？」

恋「恥ずかしながら」

千砂都「じゃあ今回は恋ちゃんにやってもらおっか！」

恋「ば、爆発とかしませんよね……？」ｵﾛｵﾛ

すみれ「下に桶を敷いて、この中にペットボトルのままのコーラを設置するわ」

千砂都「実験の後はコーラ大好きちぃちゃんが処理するから安心してね！」

恋「そんな装置が必要なんですね」ｺﾞｸﾘ

可可「く、可可は離れてマス」

恋「離れなければいけないものなんですか！？」

かのん「わ、私も離れておこう」

恋「え、怖いのですが！」

すみれ「じゃあ私たちは遠くから見守ってるから」

千砂都「がんばれー、恋ちゃん」

恋「え？ えぇ？」

恋「どうすればいいんですか！？」

すみれ「蓋を開けてメントスを入れればいいのよ」

可可「2個くらい入れるといいかもデス」

恋「わ、わかりました！」

恋「蓋を開けて、メントスを……」ｵｿﾙｵｿﾙ

恋「い、入れますよ！？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

かのん「うん！」

恋「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

恋「……！」ﾄﾎﾟﾝ

恋「い、いい、入れました！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

恋「泡が立って……本当に爆発しませんよね！？」

恋「結構吹き出してますよ！？」

恋「爆発する前触れでは！？」

可可「ﾎﾞﾝｯ」

恋「きゃあ！？」ｽﾃﾝ

かのん「……ふふ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

すみれ「というわけで、メントスコーラでした！」

恋「え？」

恋「ば、爆発とかは？」

すみれ「するわけないったら、するわけないじゃない」

恋「みなさん騙したんですか！？」

かのん「い、いやー、一応結構吹き出すから離れてたんだけど」

千砂都「メントスコーラって飲んだことないけどどんな感じなんだろう」

可可「炭酸が抜けたコーラじゃないんデスか？」

千砂都「じゃあ吹き出した分もらうね」

千砂都「コップにうつして……」ｺﾞｸｯ

千砂都「炭酸抜けたコーラだ……」

すみれ「まあ、そうよね」

千砂都「でも微妙にグレープ風味あっておいしいかも」

かのん「あー、グレープ味のメントス使ったから？」

恋「わ、わたくしも飲みたいです」

可可「可可も飲みたいデス！」

かのん「えー、やっぱり炭酸入ってた方がおいしいよ」

すみれ「私は嫌いじゃないけど」

恋「わたくしは結構好きですね」

可可「可可も炭酸入ってた方が好きデス」

すみれ「それじゃあ今回の動画はここまで」

可可「このチャンネルには歌もあげているので良かったら見てクダサイ！」

恋「よろしければチャンネル登録といいねもよろしくお願いいたします」ﾍﾟｺﾘ

かのん「それじゃあまた次回の動画で！」

チクレカス「ばいばーい」ﾌﾘﾌﾘ

――

すみれ「今回の動画も結構反響があったわね」

かのん「ね、恋ちゃんかわいいって」

恋「わ、わたくしはみなさんに騙されただけです！」

千砂都「次の動画はどうする？」

可可「かのんが入れたコーヒーを当てる利きコーヒーとかどうデショウ？」

千砂都「おもしろそう！」

すみれ「デスソースとかも登竜門よね」

恋「デスソース、ですか？」ｷｮﾄﾝ

かのん「料理動画とかもいいんじゃない？」

可可「みなさんの料理を可可が食べる動画デスね！」

すみれ「いや、あんたも料理しなさいよ」

可可「可可は食べる専門デス！」

千砂都「……なにか忘れてるような」

かのん「なにか……あれ、最近動画ばっかりで練習してなくない！？」

チクレス「あー！」

その後、動画配信の頻度は下げた

おわり