【SS】恋「マイアヒーｗｗｗマイアフーｗｗｗマイアホーｗｗｗ」【平成Liella!】【in 2004】

　　　START?


＜結ヶ丘高校　コンピューター室＞


可可「えと……えと……」ｶﾁｶﾁｯ


すみれ「あんた、何調べてんのよ。もうすぐ授業始まるわよ」


可可「あっ！これデス！」ｶﾁｯ


『♬マイアヒ―ｗｗｗマイアフーｗｗｗｗ』


かのん「あ、マイアヒだ」


可可「さすがかのんデス。知ってマシたか」


『♬のまのまイェイｗｗｗｗのまのまイェイｗｗｗｗ』


すみれ「いや、それは私も知ってるけど……」


可可「なら、これは知ってマスか？」ｶﾁｯ


『♬Ａカップ　Ｂカップ　Ｃカップ　Ｄカップｗｗｗｗ』


すみれ「『バスト占いのうた』でしょ？「Ａカップ好きは卑屈すぎます」って」


可可「なんだ知ってたデスか」


すみれ「だから知ってるって」


かのん「私あれ好き！『ハゲの歌』！」
　

すみれ「『ハゲの歌』って、かのんらしいわね」


千砂都「私はやっぱり『ドラ〇もんの絵描き歌』かなー」ｶﾁｯ


『♬まーるかいててー』


千砂都「元ネタも好きだけどね」


『♬うーえきばちー』


可可「ククはドラえもん系なら『わさび』好きデス。わ～さ～び～（低音）」


千砂都「それ私も好き！」


すみれ「『オラエモン』は？」


千砂都「それ系なら『高速サザエさん』かな」


可可「そういうすみれはどういうのが好きデスか？」


すみれ「私は……『Ｋ』とか？」


かのん「あー……感動するやつね」


すみれ「何よ！いいじゃない感動系でも！っていうか、かのんだってバンプ好きでしょ！？」


かのん「好きだけど……好きだからフラッシュでバンプ知った人はちょっと……」


すみれ「いいじゃない！別に！」


千砂都「あっ！先生来た！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ
　

～（授業中）～


先生「この場合はコマンド欄に――」


ﾁｮｲﾁｮｲ


すみれ「？何よ千砂都」


千砂都「わ～さ～び～（低音）」


すみれ「ぶふぉっ！」


すみれ「ふふふふ。ちょっと、やめなさいったらやめなさいよ」


千砂都「だって暇なんだもん」


すみれ「授業中でしょ」


千砂都「なんか四角いのがいっぱいあると、集中力が途切れるんだよねー」


すみれ「Excelなんだから当たり前じゃない」


かのん「ねえねえ、なんですみれちゃんのExcelにイルカいないの？」


すみれ「それは消したから……」


かのん「このイルカ消せるの！？」


先生「澁谷さん？」


かのん「すいません……」
　

可可「イルカは消せマスし、変えられマス。ほら、ククは針金のやつ変えマシた」


すみれ「あー……いるわ勝手にカスタマイズするやつ」


千砂都「イルカ消すのも一緒だと思うけど……」


かのん「ねえねえ、他にないの？隠しコマンドみたいなの」


すみれ「……Ctrl＋Lで表が整えられるとか？」


かのん「それはいいかな？」


すみれ「なんでよ！」


先生「平安名さん？」


すみれ「すみません……」


可可「かのんかのん」


かのん「なに？」


可可「また『ハゲの歌』歌ってくだサイ」


すみれ「いや、だから授業中だって」


かのん「えー……ちょっとだけだよ？」


すみれ「やるんかい」


かのん「♬あなーたーは　髪の毛ありますかー　ありますかー　ありますかー」


すみれ「あんたたち、ハゲネタ好きすぎでしょ」


先生「澁谷さん、平安名さん。授業が終わったら先生のところに来るように」


かのん＆すみれ「「はい……」」
　

＜放課後　生徒会室＞


恋「…………」ｶﾀｶﾀ


きな子「恋先輩……じゃなかった会長」


恋「いつもの様に“先輩”でいいですよ」


きな子「それじゃあ先輩、今度の全校集会のタイムスケジュールっす」


恋「ありがとうございます」


きな子「先輩は……」


恋「私のほうも原稿、もう少しで書きあがります」


きな子「あ、原稿書いてたんすね。てっきりまた、いかがわしいサイトを覗いてるのかと」


恋「私を何だと……ってどうして知っているんですか！？」


きな子「かのん先輩が言ってたっす」


恋「…………」


きな子「ちなみに生徒会のみんなは全員知ってるっす」


恋「…………」


きな子「あのー……恋先輩？」


恋「そ、それはもう過去の話です！」


きな子「そうっすよね。きな子は信じてたっすよ？」


恋「私は成長したのです。興味本位で怪しげなサイトを…………」ｶﾀｶﾀ


きな子「恋先輩？」


恋「『おもしろフラッシュ倉庫』？」
　

きな子「おーい、先輩どうしたっすか？」


恋「いえ、なんでもありません」


きな子「？」


恋（見るからに怪しげなサイト……。しかし害はなさそうですね……）


恋「そろそろ帰りますか」


きな子「へっ？」


恋「では、私はお先に帰らさせていただきます」ｶﾞﾀｯ


きな子「あの……タイムスケジュールの確認を……」


恋「私の机にフロッピーディスクを置いておいてください」


きな子「わかったっす……」


恋「それでは、お先に失礼します」ｶﾞﾗｯ


きな子「お疲れ様っす……」
　

＜葉月家＞


恋「ただいま戻りました」


サヤ「おかえりなさいませ。お嬢様」


恋「サヤさん、私今から調べ物があるので、少し部屋に籠りますね」


サヤ「かしこまりました。お夕飯はいかがされますか？」


恋「その頃には一度戻ります」


サヤ「かしこまりました」


ﾊﾞﾀﾝ...


恋「ふぅ……。さて、と」♪ﾋﾟﾝﾎﾟﾛﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ～（Windows XP起動音）


恋「確か……『おもしろフラッシュ倉庫』でしたね」ｶﾀｶﾀ


恋「フラッシュというのは、簡単な動画といったところでしょうか」


恋「一口にフラッシュといっても色々な種類があるのですね」


恋「この猫……みたいなキャラクターかわいいですね」ｶﾁｯ


『♬もすかうｗｗｗもすかうｗｗｗ』


恋「なるほど……既存の曲にアニメーションを独自に付け加えているみたいですね」


恋「とすると、こちらの曲も……」ｶﾁｯ


『♬マイアヒ―ｗｗｗマイアフーｗｗｗｗ』


恋「これは……曲といい、映像といい……クセになりますね」


『♬のまのまイェイｗｗｗｗのまのまのまイェイｗｗｗｗ』


恋「♬マイアヒ―ｗｗｗマイアフーｗｗｗｗ」
　

～（数時間後）～


『……ケーサツぅ？』『そうだ、警察だ！』


恋「あはははは」


チビ「ワフッ！」


恋「……チビ？」


恋「はっ！もうこんな時間……」


恋「しかし……明日は土曜日。お休みですから、少しくらい夜更かししても……」ｶﾁｯ


『♬若さ！　若さってなんだ！？』


恋「あはははは！」


　　　ｺﾝｺﾝ


恋「は、はい！」


サヤ「お風呂……沸いていますが。それとお夕飯は？」


恋「すみません！今両方いただきます！」


サヤ「いえ、片方ずつで結構ですけど」


恋「はい、分かっています」


サヤ「お嬢様」


恋「はい」


サヤ「夜更かしも、ほどほどにしてくださいね」


恋「はい……」


チビ「クゥーン……」


恋「♬マイアヒーｗｗｗ」


恋「頭から離れなくなってしまいました」
　

＜翌週　コンピューター室＞


きな子「持ってきたっすか？フロッピーディスク」


メイ「ああ、今日までに各自で1枚用意しろってやつだろ？昨日買った」


四季「私は元々持ってたし」


夏美「私はすみれ先輩にタダでもらいましたのー」


メイ「しまった！先輩から直接手渡しされるチャンス！チャンス！！」


夏美「いや、タダのほうに食いついてほしいですの」


四季「けど、今時フロッピーディスクってnonsense」


夏美「でもUSBメモリーは高すぎですの……」


四季「でも音楽科はUSBメモリー使ってるらしい」


きな子「本当っすか！？」


夏美「やっぱり音楽科はエリートですの」


きな子「あ、メイちゃん借りてた『セカチュー』後で返すっす」


メイ「どうだった？」


きな子「もーーめちゃくちゃ泣いたっすよー！！」


四季「映画は行ったの？」


きな子「はいっす！こないだ夏美ちゃんと行ってきたっす！」


四季＆メイ「「…………」」ﾆﾔﾆﾔ


夏美「一緒に『ハリポタ』観に行った二人に言われたくないですの」


四季「何も言ってない」
　

メイ「そういや……休みの日に可可先輩の誕生日プレゼント買いに行くって話、どうする？」


きな子「きな子、マルキュー行きたいっす！」


夏美「行きたい所じゃないですの」


メイ「っていうか、可可先輩にマルキューファッションのイメージは……いや、それもアリだな……」


四季「だとしても、原宿なら普段から行ってると思う」


メイ「う～ん……。じゃあ下北……それもアリか……」


きな子「じゃあじゃあビーナスフォート行きたいっす！」


夏美「だから行きたい場所じゃ……それ、いいですの」


メイ「お台場か……いいんじゃないか？」


きな子「いいっすよね！？ついでに去年できた……」


四季「大江戸温泉物語？」


きな子「そうっす！みんなで行きたいっす！」


夏美「それは今度ですの」


きな子「えー……」
　

＜放課後　部室＞


　　　ｶﾞﾗｯ


恋「お疲れ様です……ああ、普通科の皆さんはまだなのですね」


恋「…………」


恋「……でしたら、昨日の続きでも……」♪ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾝ ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾝ ﾌｧﾌｧﾗﾌｧｰﾌｧﾌｧｰ（Windows ME起動音）


恋「『おもしろフラッシュ倉庫』っと……」ｶﾀｶﾀ


恋「ふふっ、昨日のこれ面白かったですね」ｶﾁｯ


『ﾈｴ～　ｶｲｺｸｼﾃｸﾀﾞｻｲﾖ～……』


恋「ふふふっ」


『ｼｶﾄ　ﾃﾞｽｶ～？』


恋「本当にペリーさんよく似ていますね」


恋「他には……」


恋「？『ウォーリーを探さないで』？」ｶﾁｯ


恋「そうは言われましても、つい探して…………はわあああああああ！！！！！！」ｶﾞﾀﾝｯ!


恋「はあ……はあ……探さないでってそういう……」


可可「レンレン？」


恋「はわあああああああ！！！！」ｶﾞﾀﾝｯ!
　

恋「く……可可さん！？いらして……たのですか？」


可可「？ククは古着を取りに教室に戻ってただけデス」


恋「そうだったのですね」


可可「それよりレンレンさっき叫んで……」


恋「なっ、なんでもありません！断じて！」


可可「で、でも……」


恋「本当に何でもありませんから……」ｶﾁｯ


『♬ﾄｩｰﾄｩｰﾄｩｰﾏｼｪﾘｰﾏｰｼｪﾘｰ』


恋「！？」


可可「あ、マシェリ」


恋「えと……こ、これはですね……」


可可「ククも好きデス。マシェリ」


恋「知っているのですか？」


可可「はいデス。ククが好きなのは……」ｶﾁｯ


『ﾆｯﾎﾟﾝﾉ　ｽﾃｷﾅ　ﾄﾄﾞｳﾌｹﾝ』
　

恋「これは……」


『ﾄｰｷｮｰ』『ﾄｰｷｮｰ』『ｵｰｻｶ』『ｵｰｻｶ』『ｲﾊﾞｧrrﾗｷｨ』『ｲﾊﾞｧrrﾗｷｨ』


可可「ククはこれで日本語を覚えマシた」


『ﾁﾊﾞ!ｼｶﾞ!ｻｶﾞ!』『ﾁﾊﾞ!ｼｶﾞ!ｻｶﾞ!』


恋「私も好きなんです！ラーメンズ！」


可可「本当デスか！ククは他のネタだと……」ｶﾁｯ


『ｼﾝﾊﾞｼｯ!』『ｼﾝﾊﾞｼｯ!』『ｼﾝﾊﾞｼｯ!!』『ｼﾝﾊﾞｼｯ!!』『『ｼﾝﾊﾞｼｯ!!!』』


恋「こちらも面白いですが、私はやはり『千葉！滋賀！佐賀！』ですね」


可可「そうデスか。なら『楽しい国語シリーズ』は観マシたか？」


恋「いえ。それはどういった……」


可可「ラーメンズではありまセンがおすすめデス」


恋「ありがとうございます。後で観てみますね」
　

　　　ｶﾞﾗｯ


メイ「なら『大江戸温泉物語』は夏休みだな」


きな子「夏休み……毎年行ってみたいっす」


夏美「毎年？」


きな子「10年後も20年後もこの4人で行きたいっす！」


四季「20年後は2024年、私たちは36歳」


メイ「いいんじゃないか？こういう……」


夏美「ロマンチック、的な？」


メイ「いや！そういうか、かわいい感じじゃなくて……」


四季「はいはい」


きな子「お疲れ様っす」


可可「あっ、キナキナ！」


四季＆メイ＆夏美「お疲れ様です」ですの」


恋「お疲れ様です」
　

夏美「何してたんですの？お二人」


恋「いえ、少し……」


四季「おもしろフラッシュ倉庫」


可可「知ってマスか！」


夏美「うちのクラスでも流行ってますの」


恋「そうなのですね」


きな子「きな子は『ドラ〇もんの絵描き歌』が好きっす」


　　　ｶﾞﾗｯ


千砂都「うぃーっす！！」


かのん「もうみんな揃ってたんだ」


すみれ「可可、あんた掃除サボったでしょ」


可可「はあ？サボってまセン。代わってもらっただけデス」


すみれ「結局ズルでじゃない」
　

かのん「あー！フラッシュ倉庫じゃん！恋ちゃんも観てるんだ」


恋「え、ええ」


かのん「ねえねえ、『ハゲの歌』って知ってる？」


恋「は、ハゲ……ですか？」


すみれ「あんた、どんだけ勧めるのよ……」


恋「すみません。先日このサイトを知ったばかりで……」


可可「ククとレンレンはさっき『千葉！滋賀！佐賀！』を一緒に観てマシた」


メイ「ラーメンズを選ぶとは、さすが恋先輩」


夏美「どの辺がさすがですの？」


すみれ「でも恋がフラッシュ観てたなんて意外ね」


千砂都「そう？普段の行動を見ると、そこまで違和感はないと思うけど……」


恋「あの、よろしければ皆さんのおすすめも教えていただけませんか？」


メイ「『とーびだしゃ』ってもう観ました？」


きな子「恋先輩には『赤い部屋』とか『なつみSTEP』がおすすめっす！」
　

千砂都「はいはーい！フラッシュもいいけど、そろそろ練習始めるよー！」


きな子「そういえば、今度の集会で披露する曲決まったんすか？」


かのん「う～ん……。二曲は決まったんだけど、あと一曲がね」


すみれ「MCで時間調節する？」


かのん「せっかく時間もらったんだし、どうせなら曲増やしたいなー」


可可「すみれがMCしたら講堂がヒエヒエになりマス」


すみれ「どういう意味よ！」


かのん「いっそ二人で漫才でもする？」


可可＆すみれ「しマセん！」「しない！」


夏美「いつものセトリじゃダメなんですの？」


千砂都「ダメってわけじゃないんだけどね」


かのん「どうせなら、いつもとは違ったことがしたいかなあって」


可可「それでは、すみれのポールダンスを……」


千砂都「工　いから却下」


可可「ちっ……」


すみれ「絶対しないわよ」


かのん「ちっ……」


すみれ「なんでかのんまで悔しそうなのよ」


メイ「すみれ先輩のポールダンス……興奮してきたな」


千砂都「だからしないって」
　

恋「あのー……」


千砂都「はい、恋ちゃん！」


恋「せっかくでしたら、ここのフラッシュの曲をやるというのはどうでしょうか？」


千砂都「フラッシュのネタか……」


恋「有名な作品なら皆さん知っていると思いますし」


かのん「そうかな？」


四季「有名な作品？『片翼の田代』とか」


メイ「『ギャバソ』とか」


夏美「やっぱり『オラエモン』ですの」


きな子「いやいや『ナイトメア・シティ』っす」


千砂都「せめて歌モノにしようね」


可可「ではククは『巫女みこナース』がいいデス！」


千砂都「『巫女みこナース』一票」


すみれ「なら『ラフ・メイカー』で決まりったら決まりよ」


かのん「あ、私も」


千砂都「『ラフ・メイカー』二票」
　

千砂都「一年は？何かやりたい曲ある？」


夏美「『ド〇ミちゃんの絵描き歌』を……」


千砂都「曲ね」


夏美「わ、解ってますの……。じゃあ『日本ブレイク工業』がいいですの」


四季「me too」


千砂都「『ブレイク工業』二票」


きな子「きな子は『マシェリ』がいいっす」


メイ「私は……『All I want』がいいです」


かのん「？」


メイ「DooRaeMooooN！ってやつです」


かのん「あー！それ好き」


千砂都「かのんちゃん変える？」


かのん「私やっぱり『ハゲの歌』で」


すみれ「なんでよ！」
　

千砂都「今のところ『ブレイク工業』が二票だね」


すみれ「あとは千砂都と恋ね」


千砂都「この中だと私は『All I want』かな」


メイ「よっしゃ並んだ！」


可可「後はレンレンだけデス」


千砂都「別にこの中からじゃなくてもいいからね」


恋「私はやはり『マイアヒ』ですね」


千砂都「あー『マイアヒ』ね」


すみれ「有名すぎてて抜けてたわ」


夏美「一番有名ですの」


恋「それか『もすかう』か」


きな子「いいと思うっす『マイアヒ』」


千砂都「じゃあ満場一致っぽいから『マイアヒ』で……」


かのん「ちょっと待って」
　

すみれ「なによ」


千砂都「かのんちゃん？」


かのん「私たちが歌うんだよ？」


すみれ「当たり前じゃない」


きな子「それがどうかしたっすか？」


かのん「歌えるの？これ……」


8人「あー…………」


四季「空耳なら……」


千砂都「これはオリジナルで歌うから面白いんだよね……」


恋「すみません」


かのん「恋ちゃんのせいじゃないよ」


可可「では、空耳系以外の曲で選びなおしデス」


千砂都「そうなると、やっぱり『ブレイク工業』かな」


恋「他に使えそうな曲がないか探してみませんか？」


かのん「そうだね。せっかくだし色々観てみよっか」
　

＜数日後　講堂＞


かのん「ありがとうございました！」


生徒「わーーーー！！！」


かのん「次の曲は、Liella!のオリジナル曲じゃなくて、今流行ってる曲を披露します！」


かのん「元々は私たちが生まれる前に流行ってた曲で、今またネットで盛り上がってきてる曲なんだけど……」


かのん「聞いた瞬間みんな衝撃を受けたんで、あの時の気持ちをみんなにも届けられたらなと思って歌います！！」


生徒「わーーーーー！！！」


かのん「それでは聞いてください。Liella!で――」





かのん「『金太の大冒険』！！」





おしまい


　　　REPLAY？　　　BACK？
　

お付き合いいただきありがとございました。
いろいろ紹介したけど、そもそもフラッシュ自体もう過去の遺物なんだよな……
　

乙懐かしいぞい
　

なんでだろう...この時代を知らないはずなのに1/2位ネタが分かってしまった
　

乙乙
全部ドストライクのネタで9割のネタは分かってしまった
多分>>1は30半ばくらいか
　

このシリーズ好きだわ