【SS】歩夢｢最近コッペパン作ってきてくれないよね｣ かすみ｢…｣ｷﾞｸｯ【ラブライブ！虹ヶ咲】

歩夢｢どうして…？わたしかすみちゃんのコッペパン食べたいよぉ…｣

かすみ(違うんですよ歩夢先輩…かすみんだって歩夢先輩にコッペパンを食べてもらいたいです)

かすみ(ですが侑先輩が…)


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侑｢あれは確実に体重増えたね｣

かすみ｢はい？｣

侑｢最近歩夢のことを甘やかしすぎた…幼なじみのわたしの責任だよ…｣

かすみ｢だから何の話ですか？｣

侑｢歩夢が太っちゃった！｣

かすみ｢ええ？！全然気になりませんけど？！｣

侑｢歩夢の適正体重を越えてるよあれは！だからかすみちゃんも、当分歩夢にコッペパン作っちゃだめだからね！｣

かすみ｢は、はぁ…｣

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かすみ(ってなわけで、コッペパンが食べたいならかすみんじゃなくて侑先輩に言ってください…なんて言えるわけありませんか)

歩夢｢？｣

かすみ｢あ、いやほら、あれですよ 最近歩夢先輩毎日かすみんのコッペパン食べてたので、飽きてないかな～って｣

歩夢｢飽きないよ？だってかすみちゃん、毎日バリエーション変えてきてくれるもん｣

かすみ(まあかすみんも飽きないようにバリエーション変えてますからね…)

歩夢｢明日はどんな味なのかな～って楽しみにしてたのに、最近コッペパン食べれなくて寂しいよ…｣ｼｭﾝ

かすみ｢うぐっ…｣

かすみ(歩夢先輩は時々ずるい顔をするなぁ…侑先輩がついつい甘やかしちゃう気持ちもわかりますよ…)

歩夢｢明日はかすみちゃんのコッペパンが食べたいな…作ってきてくれる…？｣

かすみ｢…｣

かすみ(……ごめんなさい侑先輩！！)

かすみ｢…実はおやつ用に持ってるんですけど、よかったら食べますか？｣

歩夢｢ほんと？！…で、でもそれってかすみちゃんの食べる分なんじゃ…｣

かすみ｢いえいえ、かすみんお腹いっぱいなので多分食べれませんよ なので、歩夢先輩が食べちゃっていいですよ｣

歩夢｢ほんとにいいの…？｣

かすみ｢はい！歩夢先輩に美味しく食べてもらう方が、コッペパンも嬉しいと思います｣

歩夢｢じゃ、じゃあもらおっかなぁ｣

かすみ｢はい 遠慮なく食べてください｣

歩夢｢うん！いただきます～！｣ﾊﾑ

歩夢｢ん～～！！美味しい～～～！！！｣ﾆｺﾆｺ

かすみ(はぁ…やっぱりかすみんのコッペパンを食べて笑う歩夢先輩は最高ですよ…)

歩夢｢久しぶりだから余計に美味しく感じちゃう～！｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

かすみ｢喉につまらせないように気をつけてくださいね？｣

歩夢｢うん！｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

かすみ(侑先輩との約束でしたけど、1個くらい気付かれませんよね…)

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次の日

かすみ｢歩夢先輩～！新作のコッペパン作ってきましたよ～！！｣

次の次の日

かすみ｢久しぶりに旬の果物使ったコッペパン作りました～！！｣

次の次の次の日

かすみ｢ハンバーグ！唐揚げ！カルビ！全部コッペパンに挟んじゃいましょう！！！｣


1週間後

歩夢｢おはよ～かすみちゃん！｣

かすみ｢あ！歩夢先輩おはようございま…｣

歩夢｢どうかした？｣

かすみ｢い、いえ…｣

歩夢｢変なかすみちゃん｣

かすみ(や、やばい！かすみんでも気付いちゃうくらい歩夢先輩にお肉が…！！)

侑｢何が言いたいかわかるよね？｣

かすみ｢はい…｣

侑｢あのさぁ、かすみちゃん わたし言ったよね コッペパン禁止って｣

かすみ｢はい…で、でも！かすみんのコッペパンが食べたいってしょんぼりする歩夢先輩を見たら…つい…｣

侑｢わかる！｣

かすみ｢…へ？｣

侑｢ついつい甘やかしたくなるんだよね～ 無意識でやってるんだろうけど、あの顔はずるいよね かすみちゃんの気持ちはよくわかるよ！｣

かすみ｢は、はあ｣

侑｢だからかすみちゃんがコッペパンを隠れて食べさせてることも気付いてたけど、そこはね わたしも甘やかしちゃってたから黙認してたんだけど｣

かすみ｢そうなんですか？｣

侑｢うん 1日だけだったらまあいいかなって感じで でも結果かすみちゃんは毎日コッペパンあげてたみたいで、それで先週よりも…｣

かすみ｢あわわ！ごめんなさい！！｣

侑｢謝らなくていいよ 気持ちは十分理解できるからね！｣

侑｢でも流石にあれはだめだね なんかぷにぷにしてるし｣

かすみ｢はい…かすみんも今朝驚きました｣

侑｢歩夢は昔からね～すぐに顔とかお腹についちゃうから そういうところも可愛いんだけどね｣

かすみ｢あはは…｣

侑｢でも、1番の問題は、歩夢自身が太ったことに気付いちゃうこと｣

かすみ｢どういうことですか？｣

侑｢体重計に乗って太ったことに気付いて悲しげな顔をする歩夢 本当はいっぱいご飯を食べたいのに我慢する歩夢｣

侑｢そんな歩夢はもう見たくないんだよね…だからわたしが監視して取り返しが付かなくなる前に調整してたってわけ｣

かすみ｢かすみんめちゃくちゃ重罪じゃないですか？｣

侑｢いやいや、わたしも甘やかしちゃった結果取り返しの付かないことに何回もなってるから｣

かすみ｢ええ…｣

侑｢でも、ここまで話したからには協力してもらうからね？｣

かすみ｢もちろんですよ！｣

かすみ｢でもどうするんですか？｣

侑｢もう食事制限はやめた｣

かすみ｢え？｣

侑｢食べた分の倍、運動してもらうよ｣

かすみ｢なるほど…ですが、歩夢先輩だけ運動量増やしたら感づかれるんじゃ｣

侑｢そこは他の人にも協力してもらうよ｣

かすみ｢他の人？｣

侑｢丁度今週はユニット毎に別れて練習しようと思ってたんだよね～｣

かすみ｢つまり、A・ZU・NAの方々に協力してもらうと｣

侑｢うん！｣

侑｢相談があるんだけどさ｣

せつ菜｢なんですか？｣

侑｢今日からユニット毎に別れて練習する予定なんだけど、A・ZU・NAの練習はかなりスパルタで行こうと思ってて｣

しずく｢他のユニットより練習がキツいということですか？｣

侑｢うん 次のA・ZU・NAの曲はダンスがハードだから、それに向けて体力作りしないといけないなって｣

せつ菜｢そういうことなら大歓迎ですよ！！｣

しずく｢そうですね わたしも体を動かしたくてうずうずしてます！｣

侑(さすがA・ZU・NA…ハードな練習もばっちこいなんだね)

侑｢あとね、もう1つお願いがあって、歩夢のことなんだけど｣

せつ菜｢歩夢さんがどうかしましたか？｣

侑｢最近歩夢の体力の伸びが緩やかになってるから、せつ菜ちゃんとしずくちゃんにコーチングしてもらいたいんだ｣

しずく｢わたしに任せてください！来週はきっと陸上部のエースになってますよ！｣

侑｢い、いや、そこまでやらなくてもいいんだけどね…｣

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1週間後

歩夢｢おはよーかすみちゃん～｣

かすみ｢おはようござ……｣

歩夢｢どうかした？｣

かすみ｢い、いえ…｣

歩夢｢も～ 先週もこんなことあったよね 変なかすみちゃん｣

かすみ｢あはは…｣

かすみ(い、一瞬誰だかわからなかった…！Diver Divaに混ざってても違和感ないくらいのスタイルになってる！)

かすみ(ていうか、果林先輩と並んでモデルやってても謙遜ないくらい…)

かすみ(でも…でも……っ！)

侑｢何が言いたいかわかるよね？｣

かすみ｢はい…｣

侑｢あんなの…｣

かすみ｢あんなの…｣

侑＆かすみ｢歩夢(先輩)じゃな～～～～い！！！！！！！｣

再び1週間かけて、いつもの歩夢ちゃんに戻りました

めでたしめでたし