【SS】穂乃果「今日はにこちゃんとずっと一緒にいよう!」花陽「おー!」

SS


1: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:52:15.20 ID:z9HZFLa4
にこ「あれ、あんたたち。朝から部室にいるなんて珍しいわね」

穂乃果「おはよー!」

花陽「にこちゃん、おはよう」

にこ「なに?朝からなんかしてんの?」

穂乃果「えっとね、実はね〜」ニヤニヤ

2: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:52:42.96 ID:z9HZFLa4
穂乃果「どうしようかな、言っちゃおうかな〜……」

にこ「…何よ?」

穂乃果「なんと、今日はね〜…」

花陽「な、なんと……!」ゴクリ

にこ「早く言いなさいよ」

穂乃果「・・・なんと!」

穂乃果「”いいにこの日”なんだよ!!」





にこ「……あっそ」

穂乃果「反応うすっ!!」

にこ「反応に困るわ!」

3: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:52:56.41 ID:z9HZFLa4
にこ「え?で、何?にこに会うために朝から部室に集まったってわけ?」

穂乃果「そうだよ!」

にこ「花陽も?」

花陽「えへへ…昨日、穂乃果ちゃんに誘われたんだ」

花陽「明日は”いいにこの日”だから、一日中にこちゃんと一緒にいよう、って」

穂乃果「そうなんだよ!」

4: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:53:08.10 ID:z9HZFLa4
にこ「ふ〜ん……」

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんは、色々忙しいみたいで・・・」

花陽「凛ちゃんと真姫ちゃんも、残念ながら・・・」

にこ「いや、別にいいわよ。あんた達が暇すぎるんでしょ」

穂乃果「えへへ、そうかもー」

花陽「えへへ」

にこ「いや、褒めてないから……」

5: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:53:19.43 ID:z9HZFLa4
にこ「それで、二人がなんかしてくれるわけ?」

穂乃果「いや、そういうわけじゃないけど」

穂乃果「今日は授業中以外、ずっと一緒にいます!」

花陽「いますっ」

にこ「え〜〜〜……?」

にこ「それってもしかして、家に泊まりに来たりすんの?」

穂乃果「もちろん!!」

6: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:53:32.98 ID:z9HZFLa4
花陽「えへへ、いいかなぁ」

にこ「ハァ……まぁいいけどね」

穂乃果「本当!?やったー!」

にこ「その代わり妹たちの遊び相手になってよね」

穂乃果「うん!任せといてよ!」

にこ「はいはい、頼むわね」

にこ(まぁ正直悪い気はしないし、いっか……)

7: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:53:49.16 ID:z9HZFLa4
にこ「ところで私、これから日課のアイドルブログ巡回するから。悪いけど構わないわよ」

穂乃果「は〜い」

花陽「花陽もしようっと」

にこ「・・・」カタカタ

穂乃果「・・・」ボーッ

花陽「・・・」カタカタ

8: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:54:02.88 ID:z9HZFLa4
にこ「・・・」

にこ「・・・あっ」

穂乃果「どうしたの、にこちゃん?」

にこ「……花陽、見た?」

花陽「わっ。〇〇ちゃん、引退……」

にこ「マジかー……なんかショックだわ」

穂乃果「そんなすごい人なの?」

9: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:54:18.18 ID:z9HZFLa4
にこ「う〜ん。歌も踊りも、パッとするわけじゃないんだけど」

花陽「でもすごい頑張り屋さんで、なんか応援したくなるんだよね」

穂乃果「へぇ〜」

にこ「”一般人として、頑張っていくつもりです”かぁ」

にこ「そっかぁ、残念ねぇ」

花陽「これからもどこかで、頑張っていって欲しいね」

にこ「そうね……」

にこ「・・・」カタカタ

花陽「・・・」カタカタ

10: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:54:31.73 ID:z9HZFLa4
穂乃果「・・・」ボーッ

花陽「・・・」カタカタ

にこ「・・・」

にこ「…アンタたち、本当に何もしないのね」

穂乃果「うん。ずっと一緒にいるだけだよ」

にこ「あっ、そう……」

11: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:54:45.51 ID:z9HZFLa4
穂乃果「なになに?なんかしてほしい?」

にこ「いや、別にいいわよ」

穂乃果「ちぇ〜、なんだ」

にこ(なんだはこっちのセリフよ・・・)





〜〜〜

12: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:55:09.99 ID:z9HZFLa4
〜〜〜


にこ「そんな感じで一日中、穂乃果と花陽に付き纏われて・・・」

希「うふふ、にこっちモテモテやな」

絵理「ふふ。ホントね」

にこ「そんなんじゃないわよ。あ、ほら話をしてたら・・・」

穂乃果「にこちゃーん。早く部室行こうよ〜」

花陽「えへへ。来ちゃいました」

にこ「まさか教室まで迎えにくるとは・・・」

13: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:55:26.81 ID:z9HZFLa4
穂乃果「にこちゃーん!何してるの〜?」ブンブン

希「手を振って可愛いなぁ」

にこ「二人とも、部室いくわよ」

希「あー、うちらはプリントを先生のとこに持っていかんといけなくてな。穂乃果ちゃんたちと先行ってて」

にこ「えぇ?またあいつらと一緒?」

絵里「そんなこと言わないの。二人がにこと一緒にいたいって言ってるんだから」

にこ「まぁ、それもそうか……」

14: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:55:50.97 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜


にこ「今日お泊まりしていいかって聞いたら、ママも良いって」テクテク

穂乃果「わーい!やったー!」

花陽「えへへ。やったぁ」

にこ「今日はお仕事だから、ママは家にいないんだけどね」

にこ「なんか夜、食べたいものとかある?」

15: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:56:08.74 ID:z9HZFLa4
穂乃果「えぇ〜、何がいいかな」

花陽「とりあえず、ご飯は食べたいかなぁ」

にこ「まぁご飯は確定ね・・・おかずは?」

穂乃果「う〜ん・・・」

穂乃果「あっ!肉じゃが!にこちゃんの肉じゃが食べてみたい!!」

16: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:56:25.19 ID:z9HZFLa4
花陽「花陽も食べたいです…!」

にこ「肉じゃがね、肉じゃが・・・分かったわ」

にこ「材料家にないから、買い出し手伝うのよ」

穂乃果「はーい!」

花陽「は〜い」



〜〜〜〜〜

17: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:58:01.94 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜

にこ「ただいまー」

穂乃果「ただいまー!!!」

花陽「おじゃまします」ペコリ

こころ「おかえりなさい!」

にこ「こころ。急で悪いけど今日穂乃果と花陽が泊まるから、よろしくね」

18: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:58:16.56 ID:z9HZFLa4
穂乃果「よろしくね、こころちゃん!」

こころ「はっ、はい!いらっしゃいませ!!」

にこ「さて早速、料理作っちゃおうかしら。二人とも、手伝ってくれる?」

穂乃果「はーい!」

花陽「は〜い」

19: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:58:30.30 ID:z9HZFLa4
にこ「さて、お米は花陽に任せるとして、肉じゃが作りますか・・・」

穂乃果「はい!にこ料理長!」

にこ「とりあえず、にんじんとじゃがいもの皮むきしてもらっていい?」

にこ「にこは先にサラダ作っちゃうから」

穂乃果「かしこまりました!」

花陽(ふふ、息ぴったりだ)

にこ「花陽もお米終わったら、穂乃果の手伝いよろしくね」

花陽「了解、です!」ビシッ

20: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:58:44.36 ID:z9HZFLa4
穂乃果「よいしょーっと・・・」

にこ「二人とも、どんな感じ?」

花陽「大体終わったよー」

にこ「あれ・・・けっこう綺麗にできてるじゃない」

にこ「花陽はともかく、穂乃果も意外に器用なのね」

穂乃果「ん〜。器用ってわけじゃないけど、肉じゃがは何回も作ったことあるから」

21: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:58:58.99 ID:z9HZFLa4
にこ「あ。そう言えばあんたの得意料理、肉じゃがだったっけ」

穂乃果「うん。肉じゃがならそれなりに作れるよ!」

にこ「それなら、今日肉じゃがにしなくて良かったんじゃないの?自分で作りなさいよ」

花陽「たしかに」

穂乃果「えぇ?だって肉じゃがならにこちゃんのこと手伝えるじゃん」

穂乃果「なんてったって今日は”いいにこの日”だからね!にこちゃんのことお手伝いしちゃうよ!」

にこ「あぁ、そう言えばそんな名目で泊まりに来たんだっけ・・・」

22: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:59:25.71 ID:z9HZFLa4
穂乃果「褒めて!褒めて!」

にこ「はいはい、ありがとね」ナデナデ

穂乃果「えへへ」

にこ「花陽も」ナデナデ

花陽「あっ、ありがと///」

23: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:59:41.55 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜〜〜



にこ「さて。あとは火をかけて見てるだけだから、二人はリビングで休んでていいわよ」

穂乃果「何言ってるの!今日は”いいにこの日”だよ!?」

にこ「・・・はいはい」

にこ「お鍋に火つけるから、気をつけるのよ」

花陽「あ、いいにおい……」

穂乃果「クンクン。穂乃果の家と、つゆのレシピ違うかも」

花陽「そうなんだ」

24: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 22:59:59.99 ID:z9HZFLa4
にこ「うちは妹たちに人参食べさせないといけないから、だいぶ甘い味付けになってるのよ」

穂乃果「へぇ〜」

にこ「穂乃果も食べるし、ちょうどいいかもね」

穂乃果「にこちゃん。それどういう意味!?」

にこ「ピーマンも食べられないお子ちゃまでしょ。うちの妹たちと同じレベルよ?」

にこ「なんでも美味しく食べる花陽を見習いなさい」

花陽「えへへ」

穂乃果「うぅむ……」

25: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:00:18.47 ID:z9HZFLa4
花陽「でも花陽も昔は、食べられないお野菜けっこうあったな」

花陽「お母さんが頑張って色々味付けしてくれて、それでピーマンも食べられるようになったんだ」

穂乃果「へぇ〜。ウチのお母さんは穂乃果が小3のときに諦めちゃったよ、それ」

穂乃果「泣く泣く諦めたことをお父さんに伝えてるときの表情、今でも頭に浮かぶもん」

花陽「あはは……」

にこ「ひと事みたいに言うわね……」

26: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:00:35.62 ID:z9HZFLa4
穂乃果「そうだ!にこちゃんが、穂乃果にピーマンを食べられるように料理してくれるってはどう?」

にこ「えぇ?……アンタ意地でも食べないじゃない」

穂乃果「にこちゃんの手料理なら食べられる気がする!お弁当でもいいよ!」

穂乃果「毎日一品、ピーマンのおかず作ってよ!」

花陽「ランチパックに、ピーマン……?」

27: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:00:52.71 ID:z9HZFLa4
にこ「絶対ことりか海未に押し付ける未来が見える……」

穂乃果「そんなことしないもん!にこちゃんの手料理なら、なんとしてもピーマン食べるもん!」

にこ「本当かしらね……」

花陽「あはは……」




〜〜〜〜〜

29: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:01:08.48 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜



にこ「やっと洗い物と洗濯終わった〜……」

花陽「あ、にこちゃん。お疲れさま」

穂乃果「」スピー

にこ「って、何。穂乃果もう寝ちゃったの?」

花陽「うん」

30: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:01:22.95 ID:z9HZFLa4
花陽「こころちゃん達と遊んでたら、疲れちゃったみたいで。仲良く一緒に寝てるよ」

にこ「……やっぱり心が子どものままなのよね、あいつ」

にこ「おかげで妹たちは楽しそうにしてたけど」

花陽「ふふふ。そうかも」

31: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:01:53.92 ID:z9HZFLa4
にこ「花陽は、眠くない?」

花陽「う〜ん。まだあんまり眠くないかも」

にこ「そう。……本当は一緒にアイドルのライブでも観ればいいんだけど、夜中だし、あんまり騒ぐと隣に迷惑だしねぇ」

花陽「うん。花陽はこのまま、にこちゃんとお話ししたいな」

にこ「そうね」

32: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:02:08.33 ID:z9HZFLa4
にこ「お茶でも淹れてくるわ」

にこ「紅茶と緑茶があるけど、どっちがいい?」

花陽「ありがと。緑茶でお願いします」

にこ「はーい。ちょっと待ってて」



〜〜〜〜〜

33: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:02:29.79 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜


にこ「お待たせー」

花陽「……あっ。にこちゃん、ありがとう!」

にこ「あれ、花陽何見てるの?」

花陽「今日撮った写真だよ。穂乃果ちゃんがさっき送ってくれたの」

34: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:03:00.45 ID:z9HZFLa4
花陽「にこちゃんにも送られてると思うけど」

にこ「ほんとだ……うわっ、50枚もある」

にこ「なんか、しょうもない写真が多いわねぇ」

花陽「ふふ。穂乃果ちゃん今日、ことあるごとに撮ってたから」

にこ「そういや、そうだったわね」

35: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:03:16.72 ID:z9HZFLa4
にこ「うわ。盗撮みたいなのまである」

花陽「穂乃果ちゃんね、頑張ってこっそり撮ってたんだよ」

花陽「アイドルにこにーを撮影するパパラッチだって言ってた」

にこ「馬鹿ねぇ、あいつ」

花陽「ふふ」

にこ「・・・」

36: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:03:30.47 ID:z9HZFLa4
にこ「・・・」

にこ「・・・ふふっ」

花陽「にこちゃん、なにか面白い写真あった?」

にこ「…ん、いや。なんでも」

花陽「そっか」

37: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:03:48.82 ID:z9HZFLa4
花陽「・・・」

にこ「・・・」

にこ「…なんかね」

花陽「? うん」



にこ「なんか、いい仲間持ったなって」

花陽「え?」

38: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:08:23.48 ID:z9HZFLa4
にこ「こんな楽しい3年生が待ってるなんて、思いもしなかったわ」

花陽「……うん」

にこ「・・・」ズズーッ

にこ「……お茶、熱っ」

花陽「・・・ほんとだ」ズズーッ

39: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:08:54.44 ID:z9HZFLa4
花陽「・・・」

花陽「花陽も、こんなに素敵な高校生活が送れるなんて、夢にも思わなかったよ」

にこ「・・・」ズズズーッ

花陽「・・・」ズズーッ

にこ「・・・」

にこ「……なんかね、最近」

花陽「うん」

40: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:09:14.22 ID:z9HZFLa4
にこ「”もう11月かぁ”って、事あるごとに思っちゃうのよ」

花陽「・・・」

にこ「うん。それだけ」

花陽「・・・そっか」

41: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:09:33.89 ID:z9HZFLa4
にこ「ごめん、変な話して」

花陽「ううん」

花陽「穂乃果ちゃんも、似たようなこと言ってたよ」

にこ「え?」

花陽「きのう花陽がね、11月25日は”いいにこの日”だって気づいた時にね・・・」

42: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:09:54.97 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜

穂乃果「じゃあさ、明日はにこちゃんと一日中いっしょにいようよ!」

花陽「い、一日中?」

穂乃果「うん!お泊まりなんかもしちゃったりして!」

花陽「ふふふ。楽しそうかも」

穂乃果「そうでしょそうでしょ?」

穂乃果「もう11月だしさ、変わったことたくさんしたいよね!」

〜〜〜〜〜

43: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:10:10.80 ID:z9HZFLa4
花陽「だって」

にこ「…ふぅん」

花陽「なんか、穂乃果ちゃんらしいなぁって思っちゃった」

にこ「そうね。思いつきだけで動くところとか」

にこ「泊まりたいなら前日までに言うでしょ、ふつー」

花陽「ふふふ」

にこ「ふふっ」

44: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:10:30.81 ID:z9HZFLa4
にこ「穂乃果のピーマン克服作戦、マジでやってやろうかしら」

花陽「うん。にこちゃんなら上手く行くよ」

にこ「そうだと良いわね……」

にこ「あと、3ヶ月ってところか・・・卒業までに頑固なピーマン嫌い直せるかしら」

花陽「にこちゃんなら、きっと大丈夫だよ」

にこ「そう?……」

花陽「うん」

45: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:10:52.46 ID:z9HZFLa4
にこ「あーあ、卒業かぁ……」

花陽「・・・うん」

にこ「・・・」

花陽「・・・」

46: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:11:11.28 ID:z9HZFLa4
にこ「……花陽、泣いてる?」

花陽「・・・」

花陽「…ううん。泣いてないよ」

47: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:11:53.25 ID:z9HZFLa4
花陽「だってまだ、11月だもん」

花陽「まだラブライブだって、クリスマスだって、お正月だって、バレンタインだってあるもん」

花陽「泣いてる暇なんて、ないもん」



にこ「・・・そうね。そうよね」

にこ「その通りだったわ」

48: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:12:22.61 ID:z9HZFLa4
にこ「花陽って、実は誰より芯があって、強いもんね」

花陽「あの…そういうの、ダメだよ。本当に泣いちゃうから」

にこ「あはは」

にこ「花陽、ほんと大好き」ナデナデ

花陽「えへへ……」

花陽「花陽も、にこちゃんのこと誰よりも尊敬してるよ」

にこ(あっ、やば。こっちが泣きそう)

49: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:12:56.50 ID:z9HZFLa4
にこ「もう、可愛いわね〜!!」ギュッ

花陽「わっ、わっ、苦しいよぉ〜」

にこ「このこのこの〜!」ギュゥゥゥ

花陽「えへへ、それなら花陽だって。ぎゅっ」

にこ(あぁもう、本当かわいいわね)ギュ

50: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:16:06.51 ID:z9HZFLa4
にこ「・・・」

にこ(穂乃果の思いつきが、にこに特別な日をくれた)

花陽「……にこちゃん?」

にこ(ずっとこの子たちと、一緒にいられたら良いのにね)ギュゥ

花陽「・・・」ギュ




〜〜〜〜〜

51: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:16:55.83 ID:z9HZFLa4
〜〜〜〜〜



花陽「……あっ。もう遅いけど、にこちゃんはまだ寝なくて大丈夫なんだっけ?」

花陽「夜更かしは大敵、って・・・」

にこ「まぁもう、とっくに就寝時間は過ぎてるわよ」

花陽「あっ。花陽のせいで、ごめんね?」

にこ「ん、花陽と話したくて起きることにしたんだから、別に良いの」

52: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:17:11.64 ID:z9HZFLa4
にこ「年に一回の、今日くらいは別に」

花陽「……えへへ。いいにこの日、だもんね」

にこ「そうそう。そういうこと」

花陽「日が変わるまで、お話ししよっか」

にこ「ん。そうしましょ」

53: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:17:59.91 ID:z9HZFLa4
にこ「穂乃果も、叩き起こしてくるわ」

花陽「えっ、気持ちよく寝てるのに、起こしちゃうの?」

にこ「んー・・・」

にこ「一日中いっしょってアイツが言い出したんだから、約束は守ってもらうわ」

花陽「あはは、それもそうだね」

54: (もんじゃ) 2021/11/25(木) 23:19:12.97 ID:z9HZFLa4
にこ「てか、誰より先に寝てんじゃないわよあいつ!」

花陽「ふふ、穂乃果ちゃんらしいね」

にこ「まぁ、そうだけど……」


終わり

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1637848335/

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