【SS】かのん「可可ちゃんと冬の始まり」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのくぅ(クーカー)の日常短編集

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かのんちゃんの部屋、朝

かのん「可可ちゃん、着替え終わった？」

可可「はい。すみません、お待たせしてしまって」

かのん「いいって。にしても、今日も冷えるよねー」

可可「いきなり冬がやってきたみたいで。こうも寒いと、ベッドから起き上がるのが辛いデス」

かのん「だよねぇ。許されるのなら、お布団のあたたかさにずーっと包まれていたいよ」

可可「かのんは、寒いのは苦手ですか？」

かのん「好きではないかな。特に足元の冷えって、甘く見てると一気に全身に伝わっちゃうんだよね」

可可「デスよね！そんなかのんのために、本日はこちらをご用意しマシタ！」

かのん「急にテンション高っ！え、タイツ？」

可可「ハイ！これなら足元の冷えもバッチリ！冬場もあたたかく過ごせマスよ」

かのん「結構いいやつみたいだけど、どしたの、これ」

可可「こんなこともあろうかと、持ってきていたのです！」

かのん「相変わらず準備がいいと言うか。うーん、タイツかぁ」

可可「タイツはあまり使いませんか？」

かのん「そうだね。そんなに履いたことない、と思うよ」

かのん(でも、なんだろう。なにかを思い出しそうな、この感覚は)

可可「なおさらいい機会デス、是非試してみてください！足元を寒さからしっかり守ってくれて、きっとかのんのお役に立ちマス！」

かのん「り、力説するなぁ。でも、そうだね。せっかくだから使わせてもらうよ」

可可「可可は部屋の外で待ってますので、着替えが終わったら声をかけてくださいね！」

かのん「うん、すぐに済ませちゃうから！」

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可可「おお～！」

かのん「ど、どうかな」

可可「とってもよく似合ってマス！スタイルの良さが引き立っていて、可可の見立てどおりデス！」

かのん「あはは、ありがと」

可可「写真！写真撮りましょう！」

かのん「いやいや、もう学校行く時間だし」

可可「日常のシーンを切り取るというのが良いのデス！シチュエーションは大切なので！」

かのん「やっぱり、完全に趣味に走ってるよね、これ」

可可「さあ、かのん。早くポーズを！朝は一分一秒が惜しいのデスから！」

かのん(撮られると思うと、なんか恥ずかしい…だけど)

可可「カメラに向かって、とびっきりのスマイルをお願いしマス！」

かのん(だけど、不思議なくらいタイツが馴染む気がするのは、どことなく懐かしい感じがするのは、どうしてかな？)

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可可「かのんって、たまにお姉ちゃんみたいデス」

かのん「お姉ちゃん、私が？」

可可「ハイ！」

かのん「うーん、お姉ちゃんかぁ」

可可「もしかして、嫌でしたか？」

かのん「ううん、嬉しいよ。でも、あんまりお姉ちゃんっぽいって言われたこと無いからさ、ちょっと意外で」

可可「そうなのですか？実際、かのんはお姉ちゃんなのに」

かのん「そこなんだよね。ありあの方が落ち着いてて、しっかりしてるから」

可可「あー」

かのん「納得しちゃったね」

可可「いえ、そんなことは」

かのん「目が泳いでるよ」

可可「ま、まあ、それはさておき。かのんはお姉ちゃんっぽいです。妹である可可が言うのですから、間違いありません」

かのん「フォローありがと。でも確かに、可可ちゃんは妹って感じがするよね」

可可「そうデスか？」

かのん「うん、雰囲気がどことなく妹っぽいもん」

可可「うーん、あまり実感がありマセンが」

かのん「私もだけど、自分では分かりにくいことなのかもしれないね」

可可「ううむ、そういうものですか」

かのん「でも、どうして私をお姉ちゃんっぽいって思ったの？」

可可「優しくて、頼りになって、一緒に居るとすごく安らぎますから！」

かのん「あははっ、ありがと。そんなふうに言ってくれるのは可可ちゃんくらいだよ」

可可「かのん、かのーん」

かのん「ふふっ、よしよし。今日は甘えんぼさんだね」

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可可ちゃんの部屋、夜

可可「寒い夜だから、お風呂であったまりたいデス」

かのん「これまた導入が唐突だね」

可可「仕方ないのデス、寒い夜なのデスから」

かのん「まあ、気持ちはわかるけど。あっ、そうそう、お風呂と聞いて思い出したよ」

可可「かのん？」

かのん「これを渡そうと思って、持ってきておいたんだ」

可可「入浴剤、ですか？ポップで可愛らしいデザインですね」

かのん「お子様向けなんだけど、なんとこの入浴剤、スイーツ系なんだ。ほら見て、イチゴ、バナナ、チョコ、バニラの4種類！」

可可「おおっ！しかも、香りを組み合わせることができると書いてありマス！ということは…」

かのん「そう！チョコとバナナで、チョコバナナの香りが作れちゃう！」

可可「わあ、チョコバナナ！」

かのん「たまたま売ってるのを見かけてさ、喜んでもらえるかなーって買ってきたんだ」

可可「ありがとうございます、楽しいお風呂タイムになりそうデス！さっそく試してみましょう！」

かのん「うん、行ってらっしゃい！」

可可「えっ」

かのん「んっ？」

可可「お風呂、一緒に入らないのですか？」

かのん「入らないよ？」

可可「ええっ、入らないのですか？ここまで話を振っておいて？」

かのん「いやいや、話を振るもなにも、入浴剤をプレゼントすることが目的だもん。入らないよ」

可可「本気で？」

かのん「本気で」

可可「と言いつつも、実は誘われるのを期待していたり」

かのん「そういうのもないです」

可可「かのんもどんな香りか気になるでしょう？一緒に試しましょうよ」

かのん「可可ちゃんが試して、教えてくれればいいから」

可可「かのんー、おふろー」

かのん「そんな声と顔されたって入りませ、わっ、可可ちゃ、ちょ、ま」

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翌日

千砂都「それで、入浴剤はどうだったの？」

可可「すっごいバナナって感じでした！チョコはココアに近い香りで、スイートでとってもワクワクなお風呂時間を楽しみマシタ！」

恋「いちごの香りもあるのですよね、気になります」

すみれ「恋のいちご好きは筋金入りねぇ」

恋「い、いいではありませんか」

すみれ「悪いとは言ってないわ、可愛いなって思っただけ」

千砂都「そうそう」

可可「レンレン、とっても可愛いデス！」

恋「もう、お二人まで！からかうのはやめてくださいっ！」

千砂都「あははっ、恋ちゃんが怒ったー」

すみれ「うふふっ。ところで、かのん」

かのん「な、なにかな」

すみれ「なんか今日、随分と静かじゃない？」

かのん「べ、別に？」

チレス「んー？」

かのん「ほんとに、本当になんでもないから！あは、あははは…」

可可「ふふっ、今日もお風呂が待ち遠しいデス！」



終わり

冬のかのくぅでした。

宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。

かのん「可可ちゃんとお裾分け」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1637578794/

ありがとうございました。

いつもありがとうございます???

ｽﾊﾞﾗｼｲSSﾉﾋﾄ……

クーカーいい…
黒タイツもいい…

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