【SS】ランジュ「あなた歩夢ね! 会いたかったわ~!!」 ガバッ【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:38:05.64 ID:IsT/nAjO
 
~オープンキャンパス当日~


 テク テク テク・・・


侑「今年もたくさん来てるね」

侑「あ~、私達も中学の時来ればよかったなぁ~」

歩夢「家から近いって理由であんまり考えずに決めちゃったもんね」

侑「まぁ、結果オーライだったけどね」

侑「やりたいこと・・・・・・ ちゃんとみつかったし」

歩夢「そうだね」


歩夢「侑ちゃん、この後は?」


 ──タッタッタッタ


 「────見つけた!!」


歩夢「??」 クルッ


 「────廊下は走らないで下さい!」


 タッタッタッタ・・・


 「────あなた歩夢ね! 会いたかったわ~!!」 ガバッ

歩夢「あぁ~」 ヨロッ

侑「ええっ!?」 ビクッ

 「あははっ!!」 ダキッ


侑「ええええええええ!?」 ポカーン
 
 
2: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:41:36.80 ID:IsT/nAjO
 
歩夢「んんっ・・・」


 「・・・・・・」 スンスンッ

 「・・・歩夢? あなたなんだか臭いわ」 バッ

歩夢「ええっ!?」

侑「ちょ、ちょっと! 誰だか知らないけど初対面でいきなりそれは無いんじゃない!?」


 「・・・・・・これは豚骨のにおい??」 スンスンッ

 「なるほど! しっかり炊いてる証拠ね」 ニコッ


ランジュ「申し遅れたわ。私は短期留学で虹ヶ咲学園に来た、ショウ・ランジュよ」

ランジュ「よろしくっ」


 
 
4: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:44:23.01 ID:IsT/nAjO
────
──


~オープンキャンパス・各部ブース~


彼方「────香港から~??」ワクワク

エマ「私と同じだぁ~」 ニコッ

ランジュ「ショウ・ランジュよ」 ニコッ

栞子「留学生はもう1人いると聞いてましたが・・・・・・」

ランジュ「あの子は別にスクールアイドルに興味あるわけじゃないから」

ランジュ「学校のどこかにいるはずよ」

栞子「そうですか」


栞子「・・・・・・では私はそろそろ持ち場に戻らないといけないので」

ランジュ「谢谢♪」

ランジュ「助かったわ。持つべきものは幼馴染ね」

 
 
5: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:47:11.77 ID:IsT/nAjO
 
栞子「それでは同好会のみなさん、後ほど東棟のほうで」

ランジュ「バイバイ♪」 ニコニコ


かすみ「──でも、スクールアイドルなら他に有名な高校はいくらでもあるのにどうして虹ヶ咲に・・・・・・?」

ランジュ「じゃ、私達も行きましょう? 歩夢」 ニコッ

歩夢「えっ? あ、うん・・・」

ランジュ「それじゃ! スクールアイドルのみんな! バイバ~イ!」 ニコニコ

かすみ「えっ!?? ええ~っ!?」


歩夢「って言っても、私達のブースはすぐそこだよ」

ランジュ「それなら話は早いわ♪」 ニコニコ

 
 
6: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:49:47.76 ID:IsT/nAjO
────
──


~ブース~


ランジュ「ここでオープンキャンパスに来た子に歩夢のラーメンを振る舞っているわけね」 キョロキョロ

侑「まぁ、なかなか足を止めてくれる子はいないんだけどね」 アハハ


ランジュ「んん? 設備が簡素だけど・・・・・・ どうやってラーメン作るつもり?」

歩夢「あはは・・・・・・ それはね」

侑「ここでスープ炊くとね、においが凄いから周りに怒られちゃうんだ」

歩夢「外だと良かったんだけど、くじ引きで校内のブースになっちゃったから仕方なくて」 アハハ

侑「周りには釜飯同好会さんや流しそうめん同好会さんのブースもあるし、ウチが強いにおいを出すと迷惑掛けちゃうから・・・・・・」

ランジュ「そう・・・・・・ 歩夢のラーメン食べたかったのに残念だわ」 シュン

歩夢「それなら、今日に限らずいつでも食べられるから」

ランジュ「それもそうね、ありがとう」

 
 
7: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:53:22.08 ID:IsT/nAjO
侑「その代わりと言っちゃなんだけど、コレをオープンキャンパスに来た子達にに食べて貰おうと思って」 スッ

ランジュ「ん? これは??」

歩夢「まぜそばだよ」

ランジュ「へぇ~、面白いわね。 拌麺みたいなものかしらね」 フムフム


侑「歩夢のはね、刻んだニンニクと背脂を一緒に混ぜて食べるのが特徴的なんだ~」 ニコッ

ランジュ「へぇ~、じゃあ頂くわね・・・・・・」

歩夢「はい、割り箸」 スッ

ランジュ「ありがとう」 パキッ


ランジュ「どれどれ?」 マゼマゼ

侑「そうそう、そうやってしっかり混ぜた方が美味しいんだよ」

ランジュ「そうなのね」 マゼマゼ

 
 
9: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:55:57.44 ID:IsT/nAjO
 
ランジュ「あむっ・・・」 ズズッ

ランジュ「・・・・・・」 モグモグモグモグ


ランジュ「・・・・・・・・・・・・!?」


歩夢「ど、どうかな・・・・・・」

ランジュ「・・・・・・美味い」


侑「でしょ!?」 ニコッ


ランジュ「これ、美味いわ~・・・・・・ あむっ」 ズルッ

ランジュ「んぐっ・・・ んぐっ・・・」 モグモグモグモグ・・・


ランジュ「んっ・・・」 ゴクリッ


ランジュ「このタレはどうやって作っているのかしら・・・・・・ そしてこの刻みニンニクも辛味が結構キツいけどしっかり合ってる・・・・・・」

ランジュ「食後の口臭が気になるけど、そんなのどうでもよくなるくらい美味しいわ!」

歩夢「ありがとう」 ニコッ

 
 
10: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 21:58:49.31 ID:IsT/nAjO
 
ランジュ「あ~!♡ ますます歩夢のラーメンが食べたくなるわね!!♡」

侑「また今度ね」 ニコッ


歩夢「あっ、そういえば。 スクールアイドル同好会の人達が東棟でスクールアイドルフェスティバルの告知映像流すとか言ってなかった?」

侑「そういえばそうだね」

ランジュ「行ってみましょうか」 ニコッ

歩夢「そうだね」

 
 
12: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:02:08.19 ID:IsT/nAjO
────
──


~東棟・スクリーン前~


 ザワザワ・・・・・・


歩夢「始まらないね、そろそろ開始時間なのに大丈夫かなぁ」

侑「あ! はじまるんじゃない?」

歩夢「あっ! 何か映ったよ」


 『うわああああああ~』 ドサッ

かすみ「────な、なんですかこれはあああ~!!」


 ザワザワ・・・・・・


歩夢「えっ? どうしたんだろう・・・・・・ 何か間違えたのかなぁ?」

侑「これはこれで面白いんじゃない?」

歩夢「でも、第二回スクールアイドルフェスティバルの告知映像流すって聞いてたけど・・・・・・」


 ザワザワ・・・・・・


侑「集まってた人達帰っていくね」

歩夢「なにかミスがあったんじゃ・・・・・・」

 
 
13: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:05:33.81 ID:IsT/nAjO
 
栞子「どうかしましたか?」

侑「あ、さっきの・・・・・・」

歩夢「・・・・・・あ、スクールアイドル同好会の人達が騒いでる、やっぱりトラブルだったんだよ」

侑「どうするんだろう・・・・・・ 再上映とか?」

栞子「いえ、特別扱いはできませんので・・・ 残念ですが」


ランジュ「──無問題ラ」

 バッ

ランジュ「任せなさい」 ファサッ


ランジュ「私が屋台を出店するスクールアイドルフェスティバルにケチが付くのをただ見ているわけにはいかないわ」 キリッ


ランジュ「みんなをここに釘付けにすればいいんでしょ?」

侑・歩夢「??」

 
 
14: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:08:26.97 ID:IsT/nAjO
 
ランジュ「ミア!」

ミア「────はいはい」


 ガラガラガラガラ・・・


歩夢「えっ?? 業務用コンロと寸胴??」

栞子「何をする気ですか!?」


ランジュ『ショウ・ランジュのデビュー屋台よ!』 バッ

ランジュ『伝説の始まりを、胃に刻みなさい!!』


ミア「スタンバイオッケーだよ」

ランジュ「ありがとう」

 
 
17: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:11:23.67 ID:IsT/nAjO
ランジュ『ランジュの拉麺はいかがかしら~?? 今日は特別に無料で提供するわ♪』


 「────ラーメンが無料だって!」

 「────タダなら食べてもいいんじゃない?」


 ザワザワ・・・

 ゾロゾロ・・・・・・


歩夢「えっ!? オープンキャンパスに来てる中学生達が集まってくる・・・・・・」

侑「歩夢! 見て!!」


歩夢「えっ?」

歩夢「あっ、ラーメンとはいうけど・・・・・・ 雲呑麺??」

侑「たしかに屋台で雲呑麺はあまりやらないもんね、珍しいから人も集まると思うよ」

栞子「い、いえ・・・ 雲呑麺がどうとかそういうものでもないと思いますが・・・・・・」


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・

 ゾロゾロ・・・・・・


歩夢「す、凄い・・・・・・」

侑「私達も一杯貰おうか?」

 
 
18: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:14:59.92 ID:IsT/nAjO
 
ミア「これだけの人数だと、キミ達の分のヌードゥルは作れないだろうね」

侑「あ、さっきの設備運んで来た子・・・・・・」


歩夢「そ、それより・・・ 1人でこれだけの人数捌けるのかな・・・・・・ 麺とワンタン茹でながらのワンオペはキツいよ・・・・・・ 侑ちゃん、手伝ってあげようよ」

侑「そ、そうだね」


歩夢「あ、あの! ランジュちゃん? 手伝おうか?」

ランジュ「無問題ラ、これで完売よ」 キリッ


侑「す、凄い・・・・・・」

ミア「もう終わったのかい? やれやれ、撤収するか・・・・・・」

 
 
20: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:18:32.66 ID:IsT/nAjO
────
──


~SIF告知映像上映後~


栞子「ランジュ? 指定された場所以外で屋台を出すのは禁止です」

ランジュ「そうなの~?」

ランジュ「でも、盛り上がったでしょ?」

栞子「理由はどうあれ、虹ヶ咲の生徒になった以上は反省文を提出してもらいます」

ランジュ「ええ~!?」

栞子「1週間以内にちゃんと提出して下さいね」

ランジュ「うげ~・・・」


侑「即完売凄かったね、ランジュちゃん!」

歩夢「雲呑麺も美味しそうだったよ」 ニコッ

ランジュ「ありがとう!」

 
 
22: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:21:12.55 ID:IsT/nAjO
ランジュ「私も出店できるんでしょ? スクールアイドルフェスティバル」

栞子「ラーメン屋台であれば問題ないかと思いますが・・・・・・」

歩夢「歓迎するよ! 私達のスクールラーメン同好会へようこそ!」

ランジュ「入部はやめるわ」 ニコッ

歩夢「え??」

ランジュ「あなたたちとは使う材料が違うみたいだから」

侑「そ、それは、どうにでもなると思うけど・・・・・・」


菜々「──三船さん・・・・・・」

栞子「会長」

菜々「どうかしましたか?」

栞子「それが・・・・・・」


ランジュ「それじゃ、近いうちに歩夢のラーメン食べに行くわね」


 ──テク テク テク・・・


侑・歩夢「・・・・・・」

 
 
25: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:26:36.66 ID:IsT/nAjO
侑「せっかくの部員候補が・・・・・・」

歩夢「どうしよう・・・・・・ 侑ちゃん」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「上原さん、高咲さん」

侑「か、会長・・・・・・」

菜々「期限までに部員を集めないと廃部なのは重々承知かとは思いますが、今度は特例はありませんからね」

歩夢「は、はい・・・・・・」



 ドゥッ タタッタ♪ シャン♪ ドゥタタッ♪

 テッテッ テレレッテ♪

 テッテッ テレレッテ♪
 
 
28: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:56:21.26 ID:IsT/nAjO
────
──


~後日・部室棟~


 テク テク テク・・・


侑「うんしょっ・・・ うんしょっ・・・」 ズシッ

歩夢「相変わらず重いね・・・・・・」 ズシッ


侑「とりあえず、小麦粉を部室に運んだら私が製麺するから」

歩夢「うん、お願いね侑ちゃん」


侑「あ、歩夢? 誰か通るよ、先に行かせてあげよう」

歩夢「だね」
 
 
30: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 22:58:42.83 ID:IsT/nAjO
 

 テク テク テク・・・


 「あっ、すみません・・・・・・ 通ります」 ペコッ

歩夢「あ、はい! どうぞ」 ニコッ


 テク テク テク・・・


侑・歩夢「・・・・・・・・・・・・」


侑「あの制服、ウチの学校じゃないよね」

歩夢「しかも外人さんじゃない?」

侑「そうみたいだね」

歩夢「スクールアイドル同好会の部室の方に行ったけど、何かあるのかな?」

侑「何かイベントやるなら屋台出店させてもらいたいね」

歩夢「そうだね」

 
 
31: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:02:18.97 ID:IsT/nAjO
────
──


~部室~


 バタンッ


侑「ふぅ~・・・」 ドサッ

歩夢「やっぱ重いね、小麦粉」


歩夢「やっぱ、廃部になったらこの部室も取り上げられるのかなぁ」

侑「だろうね・・・・・・」

歩夢「もしそうなったら、1番困るのは製麺だよね? どうしよう・・・・・・ 製麺機置く場所なくなっちゃうよ」

侑「うん、それに厨房設備一式も・・・・・・」


侑「うーん・・・・・・ とにかく廃部だけは阻止しないと」

歩夢「そうだね」


侑「とりあえず、私は製麺機やっておくから歩夢は仕込みしておいてよ」

歩夢「そうだね」

 
 
32: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:05:57.07 ID:IsT/nAjO
────
──


~スクールアイドル同好会・部室~


ジェニファー「Y・G国際学園スクールアイドル部、部長ジェニファーと」

ラクシャータ「副部長のラクシャータです」 ニコッ


ジェニファー「────というわけで合同ライブを・・・・・・」


ジェニファー「────決まりね! みんなのステージも楽しみ!」





ラクシャータ「ところで、虹学では校内でラーメンの屋台を出しているのですか?」

かすみ「ええっ!?」

愛「あ~、スクールラーメン同好会の子達じゃない? 2年の上原さんと高咲さんだっけ?」

せつ菜「今日は彼女らから出店の出店許可申請は来ていないはずですが・・・・・・」 ウーン


ラクシャータ「なんか調理しているのは中華系の子みたいでしたけど・・・・・・」


エマ「・・・・・・あ~、あの留学生の!」

せつ菜「その方からも申請は来てなかったような・・・・・・」 ウーン

ジェニファー「美味しそうだから帰りに食べて行こうかと思ったんだけどね」

せつ菜「それは構いませんが、確認してみないといけませんね」

 
 
33: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:17:20.91 ID:IsT/nAjO
────
──


~校門前~


ランジュ「ごめんなさい、今日は完売したわ」

ランジュ「今日は酸辣湯麺にしてみたんだけど意外と好評だったわね♪」

エマ「そうだったんだぁ」 シュン


ジェニファー「残念だけど、また今度頂きに来てみるよ」

ランジュ「ありがとう! 私はほぼ毎日どこかしらで営業しているから」 ニコッ


かすみ「そもそも、学校の許可取ってるんですか!?」

ランジュ「あら、それなら栞子に反省文出したわよ?」

かすみ「それじゃダメなんです! 毎回申請しなきゃいけないんです!」

ランジュ「そうなの、今度から気をつけるわ」


ランジュ「じゃ、撤収するわね・・・・・・ ミア!」

ミア「────はいはい」 ガラガラガラガラ・・・


かすみ「何ですかぁ! あの態度~!」 プンプン

果林「想像通りじゃない」

エマ「でも、あんなに集客出来る子なら私達のライブに出店して貰いたいよね・・・・・・」

果林「エマ・・・・・・」

 
 
36: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:28:40.72 ID:IsT/nAjO
────
──


~後日~


侑「じゃあ歩夢、私は転入転科生徒向けの補講行くから」

歩夢「侑ちゃん頑張ってね。ラーメンは私1人でなんとかなるから」

侑「終わったらすぐ来るから!」


────
──


~補講中~


先生「次は、調理器材に関するテストです」


 ガラガラッ


ミア「・・・・・・」

先生「遅刻ですよ! ミア・テイラーさん」

ミア「いいでしょ、来たんだから」


侑(あの子、ランジュちゃんの屋台手伝ってた・・・・・・)


生徒(ねぇ、ミア・テイラーって・・・・・・) ヒソヒソ

生徒(うそ? あのテイラーファミリー?) ヒソヒソ


ミア「ドライバー貸してくれる?」

侑「はい、どうぞ」 スッ

ミア「thanks」


 カチャカチャ・・・ カンカンッ


ミア「bye」

先生「ミアさん待ちなさい!」


侑(すごい・・・ 機器メンテのテストを数秒で・・・・・・)

 
 
37: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:35:10.31 ID:IsT/nAjO
────
──


~生徒会室~


 ガチャッ


歩夢「失礼します。・・・・・・あ、今大丈夫でした?」


菜々「構いません、丁度スクールアイドルフェスティバルのことを話していたんですよ」

歩夢「そうなんですか」


歩夢「それより、岡持ちをこのテーブルに置いていいですか?」

菜々「はい! どうぞ」

歩夢「じゃあ失礼しますね」 ドンッ


歩夢「はい、小ラーメン2杯ですね」 ドンッ ドンッ


栞子「会長?? 私は頼んでませんが・・・・・・」

菜々「私の奢りです。いつもご苦労お掛けしてますから」 ニコッ

栞子「それはありがとうございます。でも・・・・・・ 随分と麺が多くありませんか?」

菜々「歩夢さんのラーメンは美味しいから食べられますよ」 ニコッ

栞子「で、でも・・・・・・」
 
 
38: (さくらんぼ) 2022/04/19(火) 23:43:50.65 ID:IsT/nAjO
 
歩夢「会長、ニンニクは?」

菜々「今日はニンニクカラメでお願いします」

歩夢「はい、ニンニクカラメですね」


 ドバッ ドバッ ビチャッ


栞子「えっ!? ただでさえ多いのになんでそんなに野菜を乗せるんですか!?」

菜々「大丈夫です」 ニコッ

歩夢「会長、今日はアブラは良かったの?」

菜々「ええ、たまには歩夢さんの非乳化スープを素直に味わおうと思いましてね」

歩夢「そうなんだ! ありがとう」 ニコッ


歩夢「そちらの方は?」

栞子「えっ!?」

菜々「あっ、じゃあ三船さんの分はそのままで結構です」

栞子「あ・・・ はい、そのままでも多いくらいですが・・・・・・」

歩夢「そのままね」 ニコッ


 ドバッ


栞子「えっ!? そのままって言ったのに何で野菜を・・・・・・」 プルプル


歩夢「じゃ、食べ終えた丼はいつものように廊下に置いててね」 ニコッ

菜々「はい! ありがとうございました!」 ニコッ


 バタンッ


菜々「では、頂きましょう!」

栞子「は、はい・・・・・・」


 ガチャッ


歩夢「ごめん! お金貰ってなかった! うっかりしてたよ~ 恥ずかしいなぁ」

菜々「ああ、2杯で1400円ですね」 スッ

歩夢「ありがとう! またね!」


 バタンッ


 
 
51: (さくらんぼ) 2022/04/20(水) 08:03:49.59 ID:htNCosmM
────
──


~放課後~


彼方「あれぇ? あの子、留学生の・・・・・・」

璃奈「あ、本当だ」

かすみ「かすみんが申請の件で指摘したから今日はラーメン屋やらないんですかねぇ」

エマ「・・・・・・どこにいくんだろう?」

璃奈「オープンキャンパスの時はあの人がラーメン屋台開いてくれたおかげで上映見に来てくれた人達を引き止めることができた。感謝している」

エマ「ちゃんと直接お礼言わないと・・・・・・」 ダッ

かすみ「エマせんぱい!? 追いかけるんですか??」

彼方「私達も追いかけよう~」

かすみ「ええ~!?」


────
──


~お台場~


彼方「なんでサングラスにマスク??」 ヒソヒソ

かすみ「しーーーっ!!」 ヒソヒソ


璃奈「どこ行くんだろう・・・・・・」

エマ「ラーメン用の食材仕入れに来たのかな・・・・・・」

 
 
52: (さくらんぼ) 2022/04/20(水) 08:13:13.01 ID:htNCosmM
────
──


かすみ「やっぱり食材を仕入れに来たんですねぇ」 ヒソヒソ

彼方「あんなにたくさん買い込んでどうするんだろう?」 ヒソヒソ

璃奈「ラーメンに使うんだと思うけど・・・・・・」


ランジュ「────ミア!」

ミア「────はいはい」 ガラガラガラガラ


エマ「あ、あの子・・・・・・」

かすみ「オープンキャンパスの時は屋台の設備運んでた子ですよねぇ」

璃奈「食材運びのパシリもさせられてるのかな」

彼方「あの台車どこから持ってきたんだろう?」


 ──ガラガラガラガラ・・・・・・


かすみ「あっ! こっち来た!」 ビクッ


 ガラガラガラガラ・・・


エマ「こ、こんにちは~」 ニコニコ

ミア「??」

ミア「運ぶの邪魔だからどけてくれる?」

彼方「あ、ごめーん」 サッ

ミア「thanks」


 ──ガラガラガラガラ・・・


Q4「・・・・・・・・・・・・」


 
 
53: (さくらんぼ) 2022/04/20(水) 08:26:38.78 ID:htNCosmM
────
──


かすみ「はぁ・・・・・・ 随分あちこちと動きまわりますねぇ・・・・・・ あの留学生・・・・・・」 ハァッ

彼方「あっ! あんなところに屋台が出来上がってるよ~?」

璃奈「こんなところに屋台出すなんて、出店料高いだろうに・・・・・・」

エマ「あ! 見て!」


ランジュ『────今日は日本人にも人気の担々麺を作ってみたわ! 一杯1200円よ! さぁ並んで並んで』


 ワイワイガヤガヤ・・・

 ゾロゾロ・・・


彼方「ええっ!? あっという間にお客さんで大行列になったよ!」

璃奈「あれだけお客さんが入れば出店料をペイできそうだね」

かすみ「担々麺って・・・・・・ しず子が好きなラーメンだよね・・・・・・」

エマ「私達も並んで食べてみる??」

璃奈「うん! 食べる!」


ミア「??」

ミア「ああ、さっきの人たち」

かすみ「あ! パシリ留学生!」

ミア「あのお客さんの数だと今日の仕込み分は終わるよ、ランジュのヌードゥル食べたいなら残念だったね」

エマ「え!?」

ミア「ちょっとごめんよ、片付けの用意始めるから」 ガラガラガラガラ・・・


彼方「並ぶ前に完売だって・・・・・・」

エマ「・・・・・・・・・・・・」

エマ「ますます、私達のSIFに出店してもらいたいね・・・・・・」

璃奈「そうだね」

 
 
58: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 06:41:18.11 ID:QEJblhyd
────
──


~ランジュ屋台閉店後~


エマ「ラーメン、食べられなかったね・・・・・・」

彼方「うん・・・」

璃奈「あんなに並んでるの見ると益々食べてみたくなっちゃう」


ランジュ「────あら、あなたたちスクールアイドルの・・・・・・」

Q4「!?」

ランジュ「もしかして食べに来てくれたの? ありがとう」 ニコッ

エマ「でも、並ぶ前に完売になってしまったみたいで食べられなかったんだぁ」

ランジュ「そうだったの。ランジュの仕込みが少なかったせいね、ごめんなさい」


ランジュ「・・・・・・そうだ! 今からみんなでウチに来なさいよ!」

Q4「へっ!?」

 
 
59: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 06:51:47.78 ID:QEJblhyd
────
──


~ランジュの家~


 ガラガラッ


ランジュ「ここよ! どうぞ」 ニコッ

Q4「「広ーい!」」 キョロキョロ


かすみ「・・・・・・っていうかここ、貸し倉庫じゃないですかぁ!」

ランジュ「そうよ!」 ニコッ

かすみ「そうよ! ・・・って簡単に言わないでくださいよ!」

ランジュ「ここだと中国から仕入れている材料や器具を保管しておくのに便利なのよ」 ニコッ

璃奈「たしかに、ここなら近隣を気にせずラーメンの試作もできる」

ランジュ「鋭いわね、そういうこと!」 ニコッ


ランジュ「まぁ、座って座って!」 ニコニコ

ランジュ「今から用意するから!」


彼方「用意って??」

ランジュ「今朝試作したスープが少し余ってるからラーメン作るわ」

エマ「え!? わざわざ作ってくれるの?」

ランジュ「すぐできるから待ってなさい」 ニコッ

 
 
60: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 07:00:15.81 ID:QEJblhyd




ランジュ「みんなおまたせ~」 ニコニコ


 ドンッ


Q4『うわぁ~!』


ランジュ「さっき屋台で売った担々麺を試作したものなんだけど、割と良い出来だと思うから食べてみて」 ニコッ


彼方「うわぁ~! 凄く本格的! いただきまーす!」

璃奈「おいしそう」


 ズゾゾゾゾゾ・・・

 ズルズルッ


エマ「むぐむぐ・・・・・・」 モグモグ

ランジュ「どう?」 ニコッ


彼方「美味しい~! 彼方ちゃんも驚きの美味さだよ~!」

璃奈「辛さも控えめで食べ易い」

ランジュ「日本人に合うよう工夫してみたの」

エマ「そうなんだね!」

かすみ「・・・・・・・・・・・・」 モグモグ


かすみ「でも、しず子はもっと辛い方が好きそう・・・・・・」

ランジュ「??」

ランジュ「辛さなら調節できるわ。 このランジュ特製の辣油、使う?」 スッ

かすみ「ああ! 私は大丈夫だから! 今日ここにいない子の好みのことだから」

ランジュ「そうなのね」

 
 
61: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 07:12:08.62 ID:QEJblhyd




Q4『ごちそうさまでした』


ランジュ「ランジュの拉麺、どうだった?」

彼方「とっても美味しかったよ~」 ニコニコ

璃奈「また食べたい」


ランジュ「それなら良かったわ」


エマ「・・・・・・ねぇ、ランジュちゃん!」

ランジュ「??」

ランジュ「何かしら?」


エマ「こ、今度・・・ ウチと他校の合同ライブがあるんだけど、そこで屋台を出店してくれないかな!?」

ランジュ「あら、そんなこと? 構わないわ」

エマ「え!? いいの??」

ランジュ「私はあなたたちが開催するSIFの会場にランジュのラーメン屋台を出店するために日本に来たんだから」

彼方「えっ? そうだったんだぁ~」


ランジュ「前回のSIFの動画を見てときめいたの・・・・・・」

かすみ「えっ!? かすみん達を見て!?」

ランジュ「正確には、動画の中にチラッと映っていた歩夢の屋台・・・・・・ そして、歩夢の麺上げ技術の素晴らしさにときめいたの・・・・・・」

エマ「ええっ!?」

かすみ「私たちを見たからじゃないんですかぁ~!」


ランジュ「まぁ、出店はさせてもらうから楽しみにしてなさい?」 ニコニコ

かすみ「ううっ・・・・・・」

 
 
62: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 07:21:38.94 ID:QEJblhyd
────
──


~公園~


 キーコー・・・ キーコー・・・


エマ「・・・・・・・・・・・・」

かすみ「・・・・・・どうします?」


彼方「出店してもらえばライブに来たお客さんも喜ぶし、逆に集客効果にもつながるかもしれないし~」

璃奈「うん、メリットはあると思う」


エマ「ショバ代・・・ ランジュちゃんだけ高く設定しようか・・・・・・」

かすみ「えっ!? エマせんぱい!?」

エマ「私達も取れるところから取らないと火の車だし・・・・・・」

彼方「だよねぇ・・・・・・」

璃奈「売上の一部を私達主催者に入れてもらうルールも設けよう」

エマ「そうだね・・・・・・ それで更にお客さんも増えたら御の字だよ」

かすみ「・・・・・・はい、がんばりましょう」


 キーコー・・・ キーコー・・・


 
 
63: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 07:30:09.10 ID:QEJblhyd
────
──


~翌日・虹ヶ咲学園内~


ランジュ「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


ミア「what's up?」

ランジュ「・・・・・・ミア、これよ?」


ランジュ「今度、このライブの会場に屋台出すわ。いつもより搬入する材料が多くなるから準備しておきなさい」

ミア「・・・・・・・・・・・・」




 ドゥッ タタッタ♪ シャン♪ ドゥタタッ♪

 テッテッ テレレッテ♪

 テッテッ テレレッテ♪
 
 
 
68: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:26:25.99 ID:QEJblhyd
────
──


~後日~


 ──タッタッタッタ・・・


Q4『────にじがく~! ふぁい!おー! ふぁい!おー!』


 ──タッタッタッタ・・・



侑「歩夢? グラウンド走ってるのスクールアイドル同好会の子達じゃない?」

歩夢「そうだね、トレーニングかなぁ」

侑「そういえば、こないだ学校に他校の外人生徒来てたでしょ?」

歩夢「あ、うん。 私達が小麦粉運んでた時に廊下ですれ違った人達だよね」

侑「やっぱり、スクールアイドル同好会がその学校の人達と合同ライブするんだって」

歩夢「そうなんだ! じゃあ私達も屋台出店しないとね」 ニコッ

侑「虹ヶ咲だけじゃなく他校も合同となるとお客さんの入りも多いだろうし、儲けるチャンスだよ」

歩夢「そうだね。 頑張らないとね」 ニコッ


侑「じゃあ私はもやしとキャベツとニンニク買いに行くから歩夢は肉屋の方にお願いね」

歩夢「うん!」

 
 
69: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:31:20.19 ID:QEJblhyd
────
──


~生徒会室~


栞子「────先日話していたスクールアイドルフェスティバルの件ですが、文化祭と合同開催にするのはいかがでしょう?」


生徒会一同『!?』


菜々「合同開催ですか・・・・・・」

副会長「かなり思い切ったアイディアですね、学園の承認が取れるでしょうか?」

菜々「可能性は充分です」 ニヤッ

菜々「現在、フェスティバルの参加希望者は全生徒数の過半数を超えていますから」

栞子「そうですね。他校のスクールアイドルや、ファンが参加出来る仕組みを作るなら、いくつか課題も・・・・・・」

菜々「そちらの方はお任せください」 ガタッ

菜々「学園の方に掛け合ってみましょう」 キリッ

菜々「三船さん、素晴らしい提案をありがとうございます」


副会長「三船さんもスクールアイドルが好きなんですか?」

栞子「私はただ、私の適正に沿って動いているだけです」

 
 
70: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:36:57.12 ID:QEJblhyd
────
──


栞子「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


ランジュ「────あっ、栞子!」

栞子「ランジュ!?」


栞子「ラーメン屋台の方はどうですか?」

ランジュ「試しに何度かやってみたけど、大成功だったわ」 ニコッ

栞子「さすがランジュですね」

ランジュ「次は、もっと大きい規模で出店しようと思ってるの・・・・・・ 食べに来て・・・ くれるわよね?」

栞子「!?」

栞子「もちろんです」 ニコッ

ランジュ「うん!」

 
 
71: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:41:44.40 ID:QEJblhyd
────
──


~合同ライブ当日~


 ワイワイガヤガヤ・・・


エマ「屋台出店希望の方はこちらへ~!」 フリフリ


 ゾロゾロ・・・


侑「あ、流しそうめん同好会さん!」

流そ部長「あっ! どうも、スクールラーメン同好会さん」

侑「やっぱ出店するんですね」

流そ部長「規模の大きなイベントみたいだし、儲けるチャンスだからね」

侑「ですよね~」 ニコニコ


ランジュ「────おいくらかしら?」

エマ「────えーと、ショウ・ランジュさんは5万円+売上の10%でお願いね」 ニコッ

ランジュ「────わかったわ、じゃあまず5万円払うわ」 スッ

エマ「────まいど!」 ニコッ


侑「!?」

侑「えっ!? 前に並んでた人のやり取り聞こえて来たけど聞いた!? ご・・・5万円だって!?」

流そ部長「そ、そんな高額聞いたことないよね!? いつもせいぜい5千~1万円くらいだったと思うけど・・・・・・」

流そ部長「そんなに高いならやめようかな・・・・・・」

 
 
72: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:46:15.02 ID:QEJblhyd
 
侑「あの! スクールアイドル同好会さん! 5万円って本当ですか!?」

エマ「ん? 今回はショバ代1万円でいいよ」 ニコッ

侑「な、なんだ・・・・・・」 ホッ

流そ部長「聞き間違いだったのかな」 ホッ

侑「ですね、それでも高いとは思いますけど」 アハハ

流そ部長「それだけ規模の大きなイベントなんだろうね」

侑「お互い頑張りましょう!」 ニコッ

流そ部長「そうだね」 ニコッ

 
 
73: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 19:51:43.26 ID:QEJblhyd
────
──


~出店ブース~


 タッタッタッタ・・・


歩夢「────侑ちゃんお待たせ! ごめん! もうショバ代払った?」

侑「あ! 歩夢!」 クルッ

侑「うん! 場所も確保したよ」 ニコッ

歩夢「ありがとう!」


侑「さて、急いで準備しようか」

歩夢「そうだね、とりあえずテント立てようか」

侑「うん!」


 ──ガラガラガラガラ・・・


侑「あっ・・・」

ミア「ん? hello」 ガラガラガラガラ


侑「今日もランジュちゃんの屋台設備運んでるの?」

ミア「そうだよ」

侑「お互い頑張ろうね」 ニコッ

ミア「see ya」 ガラガラガラガラ


歩夢「あの子、ランジュちゃんのパシリの・・・・・・」

侑「あの子、ライフデザイン学科の留学生でさ、一緒に補講受けたんだよね」

歩夢「そうなんだ」

侑「調理器具メンテナンスの腕がいいんだよ。 私もあんな風になれたらいいなぁ」

歩夢「頑張ってね、侑ちゃん」 ニコッ

 
 
74: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 20:01:34.56 ID:QEJblhyd
────
──


~ランジュの屋台~


 ガラガラガラガラ・・・


ミア「hello、待たせたね」

ランジュ「ミア、遅いわ」

ミア「そんなこと言うなよ、今日はいつもより搬入資材が多くて大変なんだから」 ブツブツ

ランジュ「まぁいいわ、早く組み立ててちょうだい。少しの遅れくらいはランジュの腕でカバーするから」

ミア「やれやれ、相変わらず厳しいね」 ハァッ


 ──タッタッタッタ


歩夢「────ランジュちゃん」 ニコッ

ランジュ「歩夢!? あなたも出店してたのね!」 ニコッ

歩夢「うん! 儲けるチャンスだし」

ランジュ「歩夢が出店してるなら歩夢のラーメンが是非食べたいわ! ・・・・・・でも、忙しくて食べに行く余裕あるかしら」 ウーン

歩夢「ランジュちゃんのお店は混みそうだし無理しなくてもいいよ。 今度私達の部室に来てもらえればご馳走するから」 ニコッ

ランジュ「悪いわね、楽しみにしてるわ」 ニコッ


ミア「そろそろお客さんも入り出すんじゃない?」

ランジュ「そうね・・・ ってミア、設営は終わったの?」

ミア「ボクを誰だと思ってるんだい? じゃ、イベント終わる頃に撤収しに来るから」

ランジュ「ご苦労さま」


歩夢「えっ!? もう準備終わったの!? 凄い・・・・・・ あの人、ただのパシリじゃないんだ・・・・・・」

ランジュ「歩夢もそろそろ自分の屋台に戻って用意した方いいわ」

歩夢「そうだね、じゃ! またね!」

ランジュ「バイバイ♪」 ニコッ

 
 
75: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 20:15:02.55 ID:QEJblhyd
────
──


~ライブ開演後~


 キャーキャー・・・・・・

 ワーワー・・・・・・


ランジュ「1・2・3・4・5・6・7・・・・・・・」 ピラッ ピラッ


 パチンッ


ランジュ「うん! 開演前が稼ぎの最大チャンスだと思っていたけど思った通りね。十分利益が出たわ」 ニコニコ


栞子「ランジュ」

ランジュ「!?」

ランジュ「栞子! 来てくれたのね!!」 ニコッ

栞子「ええ、約束でしたから」 ニコッ

ランジュ「スクールアイドル同好会の子達のライブは見なくていいの?」

栞子「今はY・G国際学園の方達の出番なので大丈夫です」

ランジュ「そう。じゃあランジュの拉麺食べて行きなさい」 ニコッ

栞子「ありがとうございます、ランジュ」

 
 
76: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 20:27:20.04 ID:QEJblhyd
────
──


~終演後・楽屋~


エマ「1・2・3・4・5・6・7・・・・・・」 ピラッ ピラッ・・・


 パチンッ


エマ「うん! 今回は合同ライブでお客さんがたくさん入っただけあってかなり利益が出たよ!」 ニコッ

彼方「どれどれ? ・・・・・・うわぁ~ すご~い!」

璃奈「今回はオルスタの会場だったから、場内をブロック分けしけしてステージに近いブロックを高額にしてみたのが功を奏したね」

かすみ「スクールアイドルフェスティバルの予算は確保出来そうですかぁ?」

エマ「うん、屋台の出店のショバ代も新しい試みをしてみたんだけど、それも上手く行きそうだからもっと稼げるかも!」


しずく「どうですか? 今回はQU4RTZの4人に幹事をお任せしましたが利益出ています?」

かすみ「あっ、しず子! もちろんだよ!」

せつ菜「すみません、学校からもっと予算取れたらよいのですがなかなか・・・・・・」

エマ「今回は会場代払っても赤字にならなそうだよ!」 ニコッ

せつ菜「色々工夫しながら収益を増やしていきましょう」 ニコッ

 
 
77: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 20:36:01.23 ID:QEJblhyd
────
──


~後日~


先生「それでは、高咲侑さん」

侑「はいっ!」 ガタッ


侑(転入転科生徒向けの補講最終のテスト・・・・・・ 頑張らなきゃ) ドキドキ


先生「機器メンテ実技テスト、それでは始め!」

侑「はい!」


 カチャカチャ・・・ カンカンッ・・・


ミア「・・・・・・」 ボーッ

ミア「??」 ビクッ

ミア(な、なんだと・・・・・・)




 ドゥッ タタッタ♪ シャン♪ ドゥタタッ♪

 テッテッ テレレッテ♪

 テッテッ テレレッテ♪

 
 
78: (さくらんぼ) 2022/04/21(木) 21:02:57.60 ID:QEJblhyd
虹ヶ咲学園スクールラーメン同好会1~3話 完

なお、4話以降はありませぬ
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1650371885/

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