【SS】メフィラス「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はいいぞ」ウルトラマン「?」【ラブライブ！虹ヶ咲】

マン「……」

メフィ「悩みがあるのか、ウルトラマン」

マン「?」

メフィ「そうか」

メフィ「敢えて内容は聞かないこととしよう」

メフィ「私は君の友でも、仲間でもないのだからね」

マン「?」

メフィ「……時に。これは私の独り言なのだが」

マン「？」



メフィ「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はいいぞ」

マン「?」
　

メフィ「なんだ。君もまだまだこの星への理解が浅いと見える」

メフィ「いいか、ウルトラマン。地球人はストレスを抱えた時、このアニメを見るのだ」

メフィ「可憐な少女たちが、スクールアイドル活動を通して自己表現・自己実現を果たしていく内容だ」

メフィ「特に中須かすみ。彼女は素晴らしい」
　

メフィ「一見すると、『ぶりっ子』と呼称される個体だ。しかし、裏では努力を欠かさない」

メフィ「時折見せるアンニュイな一面も、人気の秘訣だろう」

メフィ「上原歩夢は一生懸命で可愛いし、桜坂しずくはいつも私達をドキドキさせてくれる」

メフィ「美里お姉ちゃん、宮下愛、天王寺璃奈、ミア・テイラーと繋がれていく勇気のバトンパスも、非常に鮮やかだ」

メフィ「優木せつ菜の笑顔、あれはいいぞ。気持ちが明るくなる。中川菜々との狭間状態も必見だ」
　

メフィ「普段はふわふわしているのに、妹の前ではしっかりお姉ちゃんをこなす近江彼方。クールなのにどこか抜けている……と見せかけて、鋭い一言で場を引き締める二重ギャップの朝香果林」

メフィ「その歌声は聴く精神安定剤、エマ・ヴェルデ。この世のカッコいいと可愛いを凝縮した女、高咲侑」

メフィ「そして、三船栞子とショウ・ランジュ。この二人の関係性も素晴らしい。お互いがお互いにしか見せない顔を持っている。視聴者として覗き見ていることに罪悪感を覚えたくらいだ」

マン「?」
　

メフィ「ふふふ。どうやら興味が湧いたらしいな、ウルトラマン。良い兆候だ」

メフィ「それでは、次は楽曲について話そう――」


?
?
?
　

マン「……」

メフィ「浮かない顔だな、ウルトラマン」

メフィ「……なに？　虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を純粋な気持ちで楽しめなくなった？」

メフィ「説明しろ。理由が知りたい」

マン「……?」

メフィ「！」

メフィ「これは……」
　

メフィ「ウルトラマン。再び虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を楽しむ方法を教えてやろう」

マン「?」

メフィ「即刻その掲示板の閲覧をやめろ。それだけだ」

マン「?」
　
メフィ「君は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会しか視聴していないだろう？」

メフィ「恐らく、意気揚々と感想を書き込んで、こう煽られたのだろう」

メフィ「――"虹信"と」

マン「?」
　

メフィ「なに。簡単な推理だ」

メフィ「私もその掲示板の利用者だった。それだけさ」

マン「?」

メフィ「悪いことは言わない。閲覧をやめろ。今この場でだ」

マン「……」

マン「?」

メフィ「ウルトラマン」

マン「?」
　

メフィ「『好きなSSの更新を待っている』？」

メフィ「なんだ、そんなことか」

メフィ「まとめられてから読めばいい。まとめサイトが気に食わないのなら、数日後にスレタイでググれ」

マン「?」

メフィ「『エタり気味で、自分しか保守していない』……？」

メフィ「わかった。保守業務は私が請け負う。異存はないな？」

マン「?」

メフィ「光の国の住人の嗜好を知りたいだけさ」


7⃣
7⃣
7⃣
　

マン「?」

メフィ「考え事か？　ウルトラマン」

メフィ「『ゆうぽむかぽむせつ』か、だと？」

メフィ「くだらん」

メフィ「"両方良い"。不服かね？」

マン「?」
　

メフィ「青天の霹靂、といったところか」

メフィ「ゆうぽむの上原歩夢とぽむせつの上原歩夢は、同一個体ではない」

メフィ「君も知っているだろう」

メフィ「そう、マルチバースだ……」

マン「?」
　

メフィ「なに？　スクスタ版ミア・テイラーの台詞ネタが分かるのか、ウルトラマン」

メフィ「随分とお気に召したようだな」

マン「?」

メフィ「そうだ。批判されがちなスクスタではあるが、目を奪われる新規イラスト、グループの垣根を越えた絡みを観測できる毎日劇場、各キャラクターを掘り下げた秀逸なキズナエピソードなど、評価すべき点も多い」

メフィ「どれ、キズナレベルを見せてみろ」

マン「??」

メフィ「……君というやつは」
　

メフィ「全員のキズナレベルを均一に上げているというのか、ウルトラマン」

メフィ「それも、μ'sやAqoursも差別なく」

マン「?」

メフィ「『ﾋﾄﾘﾀﾞｹﾅﾝﾃｴﾗﾍﾞﾅｲﾖｰ』……？」

メフィ「声優ネタまで分かるのか、ウルトラマン」

メフィ「くくく。君には、ラブライブ！を楽しむ適性があるようだ」

マンメフィ「?」


?
?
?
　

マン「?」

メフィ「魂の平穏を得たか、ウルトラマン」

マン「??」

メフィ「しおぽむか」

メフィ「上原歩夢という女は、やたらとカップリング適性が高い」

メフィ「公式からの供給が多いあなぽむ、ゆうぽむ、ぽむせつ。世界に平和をもたらすぽむかす、かなぽむ、ぽむりな。少し湿度の高いぽむしず、ぽむかり」

メフィ「挙げればキリがない。全て可能性の塊だ」

マン「?」

メフィ「ああ失敬、しおぽむの話だった」

マン「?」

メフィ「そうだな。あなたの存在は重要だ」
　

マン「?」

メフィ「ははは。やけに饒舌だな、ウルトラマン」


メフィ「『栞子ちゃんは歩夢ちゃんが好きだけど、あなたちゃんのことも好きだから、二人の邪魔にならないよう気持ちを隠している』」

メフィ「『そんなことはつゆ知らず、可愛い後輩と仲良くなろうとスキンシップを図る歩夢ちゃんと悶々とする栞子ちゃん』」

メフィ「『しかしそれはそれとして、単純にひたすらイチャイチャするしおぽむも好き』」

メフィ「『何なら別にカップリングは恋愛感情と絡めなくても良い。二人を繋ぐのは友情でも敬意でも庇護欲でも良い』」


メフィ「要約するとこんなところかな？」

マン「?」
　

メフィ「恐れ入った」

メフィ「今日は私に奢らせてくれ」

マン「?」

メフィ「……ふふ」

メフィ「そうだな。私たちはいつだってそうしてきた」



メフィ「――割り勘で良いかね、ウルトラマン？」

マン「?」


0⃣
0⃣
0⃣
　

マン「???　???　?」


ゾフ「なるほど。NEO……その歌が、この星で得た君の答えか」


ゾフ「――分かった。地球の処分は見送ろう。この星の未来が見たくなった」

マン「?」

ゾフ「では、共に光の国へ帰ろう。ウルトラマン」

マン「?」
　

ゾフ「アニガサキ2期は終了する。ブルーレイも全巻購入した。もう良いじゃないか」

ゾフ「君は、十分楽しんだ」

マン「????☕????」

ゾフ「だめだ。流石にあと1クールは待てない」

マン「?」

ゾフ「そんなにラブライブ！が好きになったのか、ウルトラマン」

マン「?」
　

ゾフ「始まったのなら、貫くのみです……か」

マン「?」

ゾフ「！」

ゾフ「こ、これは……その……」



「――本当の自分をさらけ出せ、私の好きな言葉です」



マン「?」

ゾフ「？！」
　

メフィ「どうも。ウルトラマンの"同志"、メフィラスと申します」



ゾフ「どうしてここに入ってこれた、メフィラス」

メフィ「自信があれば何でもできる、ですかね」

ゾフ「……くっ」



ゾフ「……実は、私も好きなんだ。ラブライブ！が」

　
マン「?」

メフィ「すばらしい?」
　

メフィ「ここに、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会5thライブのチケットが3枚あります」

メフィ「この意味が分かりますね？　ゾーフィ」

ゾフ「……9月いっぱいまで地球への滞在を許そう、ウルトラマン」

マン「?」
　

マンメフィゾフ「「「あっはっは」」」



ゾフ「……待てよ？　ラブライブ！の連番チケットは2枚まででは……？」


??


ゼットン「ﾋﾟｰﾎﾟﾛﾛ」



完
　

ありがとうございました。

前の↓
すみれ「可可が作る衣装について」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1654859032/

昔のギャグ↓
侑「ベイビー、ちゃん……？」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1650636426/