【SS】鞠莉「知ってた? 耳たぶと ィクビの固さって同じなのよ」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:13:42.57 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「というわけで、耳たぶ触らせて、果南?」

果南「はあ!? な、なに言ってるの?」

鞠莉「ねぇ、果南。ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから!」

鞠莉「その白いうなじのてっぺんにぶら下がってるティ……耳たぶを触らせて!」

果南「い、意味がわからないって」

果南「耳たぶの固さが、その、ちく……と同じとか//」

果南「それに、そういう前置きされた後で触られれたくないって!」

鞠莉「ノー! ケチスメルとはこのことね、果南!」

鞠莉「いいから早く触らせなさい!」

果南「だ、だから嫌だって言ってるでしょ!//」
 
5: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:19:00.35 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「うりゃあ!」

果南「おっと!」サッ

鞠莉「このおっ!」

果南「よっと!」ササッ


鞠莉「う~~……」

鞠莉「ちょっと果南、避けたらつまらないじゃない!」

果南「つまらなくていいって!」

果南「鞠莉が変な前置き入れるからだよ、黙って触りにきたらよかったのに」

鞠莉「なるほど……そういうことね」

鞠莉「……」

鞠莉「えい」ヒョイ

果南「おっとっと」ヒラリ

鞠莉「だからなんで避けるのよ!」

果南「当たり前でしょ!」
 
9: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:25:28.72 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「分かったわ、果南。一旦落ち着きましょう」

果南「落ちついてないのは鞠莉のほうだよ」

果南「だいたい突然なんなの。耳たぶがちく……と同じとか//」

鞠莉「果南……」

鞠莉「ねぇ果南、もしかして疑ってるの?」

果南「疑うよ!」

鞠莉「シット、どうして果南は信じてくれないのかしら」

果南「どうしてでもいいでしょ」

果南「それに、そんな話聞いた後で本当に耳たぶなんか触られたら……」

鞠莉「触られたら?」

果南「実際に、ちく……を触られてる感じになるかもしれないでしょ//」

鞠莉「Oh...」
 
12: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:32:15.90 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「わかりました。そこまで果南が真実を知りたいというなら教えてあげるわ」

果南「いや、別に知りたいとは一言も言ってないけど」

鞠莉「あれは昨日の夜、いつも通りアクアの活動を終えて帰宅してシャワーを浴びているところだったわ」

果南「人の話聞いてないし」

鞠莉「その時はなにも意識してなかったの。でも不意に、指先が耳たぶを捉えたのよ」

鞠莉「その瞬間、その刹那――その感触!」

鞠莉「私は確信したの、これぞまさしくティクビの固さだって」

果南「……」

鞠莉「どう? 興奮した?」

果南「してないって」

鞠莉「おやおや、その割には顔が赤くなってるわよ、かなーん」

果南「うるさい!//」

鞠莉「マリーの裸を想像しちゃったのかなぁ?」

果南「あんたちょっと黙ってなさい!//」
 
13: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:38:16.40 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「そのポニーテール!」

果南「うん?」

鞠莉「果南はどうしてポニーテールにしているの?」

鞠莉「そういうキャラ設定だから、っていうのはNGね!」

果南「なにキャラ設定って……」

果南「まあ、別に特にこだわりもないけど、長いからまとめてるだけ」

果南「鞠莉や千歌みたいに編み込む時間もないし、楽だから」

鞠莉「ノンノン、それだけじゃないわ」

果南「?」

鞠莉「果南自身は気づいてないかもしれないけど、周りから見れば一目瞭然」

鞠莉「自慢のティク……耳たぶを世間に見せびらかすためなのよ!」

果南「はあ!?」
 
14: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:45:50.92 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「いいこと! 何故、果南がポニーテールにしているのか?」

鞠莉「それは、そのセクシャルなうなじを見せるためよ!」

鞠莉「そしてぷるぅんと垂れ下がってる耳たぶを際立たせるためでもあるの!」

果南「いやだから」

鞠莉「まだ肌寒い早朝からランニングに勤しむ果南。その耳たぶは無防備に風に晒され、赤く揺れている」

鞠莉「一歩一歩、軽やかなステップを踏むたびに揺れるそれは――まるで熟れたひとふさのチェリーのよう」

果南「ちょっと」

鞠莉「きっと本物の果南のティクビも、激しくシャツと擦れて赤くなっているのね」

果南「ちょっ!//」

鞠莉「こりっとしているのかしら? ぷるっとしているのかしら?」

鞠莉「ああもう我慢できないわ! さあ果南、そろそろ観念してその耳たぶを私に」


果南「あーもーうるさいって!」カベドンッ


鞠莉「あう……//」

果南「あ……//」
 
15: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 17:51:39.95 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「……////」

果南「……////」


果南(どうしよう、つい勢いで壁際まで追い詰めちゃったけど)

果南(これ、完全に壁ドンだよね……)

果南(鞠莉の顔が目の前にあるし……!)

果南(しかも心なしかうっとりしてるように見えるし!)

果南(あーもう! 一体どうすればいいの……!?)


鞠莉「スキありよ、果南!」サワッ

果南「ひゃんっ//」
 
20: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:10:04.62 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「ふむふむ……」クニクニ

果南「あっ、だめっ//」


鞠莉「ほうほう、なるほど……」クニュッ

果南「だから、ああっ//」


鞠莉「では、これなら……」ニュッニュッ

果南「だめぇ、こっ、擦らないで//」


鞠莉「プリティーよ、果南……!」グニグニ

果南「つよく、しちゃ、だめだって//」


鞠莉「ふむ……」コリッ

果南「ああぁぁ!////」
 
21: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:19:06.76 ID:yVFY3mpd.net
果南「もうだめ……//」ドサッ

果南「はぁ……はぁ……」

鞠莉「ワオ! 素晴らしかったわ、果南!」

鞠莉「果南のティク……耳たぶは、そのしなやかな太ももに匹敵するほどのハリと弾力!」

鞠莉「いつまでも噛んでいたくなる極上のホルモンのようね!」

鞠莉「そして次第に固くなるところなんてパーフェクトよ!」

果南「ふ、ふざけたこと言わないでよ!//」

鞠莉「あら、威勢のいいことを言っておきながら膝はガクガク震えてるのね」

果南「くっ……力が入らない……」
 
22: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:21:03.89 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「さてと、果南のティク……耳たぶはたっぷり堪能したことだし」

鞠莉「次のターゲットはダイヤね!」

果南「!?」

鞠莉「果南はしばらくそこで余韻に浸ってなさい♪」

鞠莉「待っててねダイヤ、今すぐ行くわ!」ピューン


果南「ダイヤ、に、逃げて……」
 
24: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:29:09.56 ID:yVFY3mpd.net
 浦の星女学院 生徒会室


鞠莉「グッドモーニング、ダイヤ!」

ダイヤ「あら鞠莉さん、どうしましたの?」

ダイヤ「朝礼前に生徒会室にくるなんて、珍しいですわね」

鞠莉「ちょーっと思うところがあってね」

鞠莉「ダイヤがどこにいるか考えてみたんだけど、やっぱりここだったのね」

鞠莉「こーんな朝から書類仕事?」

ダイヤ「ええ、少し溜まってしまって」

鞠莉「真面目ね、アクアの朝練がない日はこうやって朝から生徒会の仕事をして」

ダイヤ「まぁ、仕方ありませんわ。他の生徒会の子は、皆部活とかけもちしてますし」

ダイヤ「わたくしだってアクアの練習は大切ですから、放課後はそちらを優先したいのですわ」

ダイヤ「まぁ……今日に限っては用事があるので先に帰宅させてもらいますが」


鞠莉「ふうん? まあ良きことね。理事長として関心するわ」

ダイヤ「それで、鞠莉さんはどうしてここに?」

ダイヤ「とても手伝って下さるようには見えませんけど」

鞠莉「オフコース!」
 
25: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:35:05.23 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「ちょーっと失礼するわよ、ダイヤ」ピトッ

ダイヤ「な、なんですの!?」

ダイヤ「いきなり人の耳たぶをつまんで……」


鞠莉「どれどれ」クニクニ

ダイヤ「あ、あの……」

鞠莉「う~ん、これはなかなか」クニィ

ダイヤ「あの、鞠莉さん……?」

鞠莉「さすがはダイヤ、といったところね」クニュッ

ダイヤ「くすぐったいですわ!//」

鞠莉「ワオ! 少し感触が変わった……?」クニッ


ダイヤ「あーもう! いい加減になさい!//」ガタッ

鞠莉「ひゃあん! ダイヤが怒っちゃった♪」
 
26: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:40:15.62 ID:yVFY3mpd.net
ダイヤ「まったく、珍しく生徒会室にきたと思ったら、一体なんなんですの!?」

鞠莉「ソーリィソーリィ。ちょっとした好奇心よ」

ダイヤ「好奇心? 一体どういうことですの?」

ダイヤ「まさか人の耳たぶを触りたいだためにここにきたなんて」

鞠莉「エクセレント! 正解よ」

ダイヤ「まったく、鞠莉さんときたら……」

ダイヤ「いつもいつも勝手な思いつきで私たちを振り回して」

鞠莉「ノンノン。そんなにネガティブにならないで、ダイヤ」

鞠莉「ちゃーんと成果はあったわ。素晴らしかったわ!」

ダイヤ「はい? 一体なにが素晴らしかったのですか?」

鞠莉「ダイヤの耳たぶよ!」

ダイヤ「……はあ?」

鞠莉「しっかりと一本芯の通った、ダイヤらしさを感じさせる耳たぶだったわ」
 
27: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:46:15.64 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「知ってた? 耳たぶとティクビの固さって同じなのよ」

ダイヤ「耳たぶが、ティク……」

ダイヤ「な……ななななな////」

ダイヤ「なにをおっしゃいますの! 破廉恥ですわ!//」

鞠莉「ふふ、これは万物の理論よりも揺るがない事実なのよ」

鞠莉「あぁ、ダイヤのティクビ……ほどよく固く締まりのあるそれは、適度な弾力も備えている」

鞠莉「まるで帆立の貝柱みたいね。茹でた後に優しく噛んでほぐしてあげたいくらいよ」

鞠莉「もちろん、刺激しすぎると固くなっちゃうところもグッド!」

ダイヤ「……」

鞠莉「果南には果南の良さがあるけど、ダイヤにはダイヤの良さがあるのね」

鞠莉「いいものを触らせてもらったわ。ありがとう、ダイヤ」

ダイヤ「……り……ん」

鞠莉「ん?」

鞠莉「どうしたの、ダイヤ?」

ダイヤ「まーりーさーん!!!」

鞠莉「ワッツ!?」
 
28: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:48:13.23 ID:yVFY3mpd.net
ダイヤ「そんな下らないことをしたいがために……」

ダイヤ「こんなところまで来て、わたくしの仕事の邪魔をして……」

ダイヤ「許しませんわよ!」

鞠莉「やあん! ダイヤが怒った!」

鞠莉「こうなったら逃げるが勝ちね!」ダッシュ

ダイヤ「こら、待ちなさい!」

鞠莉「ふふっ、もうすぐホームルームがはじまるわ」

鞠莉「教室まで逃げられれば私の勝ちね!」


鞠莉「ダイヤ、チャオ~♪」ガラッ

果南「……!」バンッ
 
29: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 18:54:20.11 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「!?」

果南「……」

鞠莉「か、果南!?」

果南「……」

鞠莉「偶然ね。アクシデーント!」

果南「……」

鞠莉「えーと、そろそろホームルームはじまるわよ?」

果南「……」

鞠莉「どいてもらってもー、いいかしらー、なんて」

果南「……」

鞠莉「あのー、果南さーん」ダラダラ

果南「鞠莉!!!」

鞠莉「ひっ!」ビクッ
 
31: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:00:32.73 ID:yVFY3mpd.net
果南「教室にいないからどこにいるかと思ったら、やっぱりここだった」

果南「おおむねダイヤをからかって遊んでたんでしょ」

鞠莉「からかって遊ぶだなんて、そんな」

ダイヤ「その通りですわ」

鞠莉「ダイヤが裏切った!?」

ダイヤ「裏切るもなにもありませんわ!」

果南「まーりー?」

鞠莉「そんな責めるように言わなくてもいいじゃない?」

果南「実際責めてるんだけど?」

鞠莉「オゥ、イッツデンジャラース……」
 
33: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:02:19.76 ID:yVFY3mpd.net
ダイヤ「まったく、今回ばかりはわたくしも堪忍袋の緒が切れましたわ」

ダイヤ「覚悟なさい鞠莉さん」

鞠莉「え? 覚悟ってどういう……」

果南「決まってるでしょ、ねぇダイヤ」

ダイヤ「そうですわね、果南さん」

鞠莉「あのー、オフタリトモー」

鞠莉「いったいなにをするつもりなのかなぁ」ダラダラ


果南ダイヤ「黙りなさい!」「だまらっしゃい!」


鞠莉「ひっ……!」ビクッ
 
34: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:04:10.44 ID:yVFY3mpd.net
ダイヤ「果南さんは左側を抑えて!」

果南「了解」ガシッ

鞠莉「ちょっと、掴まないで!」

ダイヤ「私は右側からですわ!」ガシッ

鞠莉「もうっ、離しなさい!」


果南「ふふふ。覚悟しなよ、鞠莉」

ダイヤ「そもそも鞠莉さんが悪いんですのよ」

鞠莉「あ、いや、その、待って」


果南「問答無用! うりゃ!」クニッ

ダイヤ「お縄につきなさい!」クニニッ

鞠莉「ぁぁ~~////」
 
38: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:06:30.26 ID:yVFY3mpd.net
鞠莉「あっ、あっ!// ちょっ、だめ、ゃぁぁ……//」


果南「へぇ、鞠莉ってけっこう感じるほうなんだ」クニクニ


鞠莉「そ、そんなこと// ない、けど……ぁっ//」


ダイヤ「でも気持ち良さそうですわ? だんだん赤くなってきましたわよ?」クニクニ


鞠莉「そっ、それは……二人の指先が、ぁぁぁ//」


果南「それにどんどん固くなってきてる」グニグニ


ダイヤ「さっきまでに威勢はどこにいったのかしら?」グニニッ


鞠莉「つ、つねっちゃ、やらぁ……//」
 
40: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:09:12.89 ID:yVFY3mpd.net
果南「ねぇ、鞠莉。耳たぶって何の固さと一緒なんだっけ?」クニクニ

ダイヤ「わたくしにも教えてほしいですわ、鞠莉さん?」クニクニ

鞠莉「い、言えるわけないでしょ……!」

鞠莉「この状況で……あっ//」

果南「じゃあ私が教えてあげる。耳たぶの固さって……」

果南「ちくびの固さと一緒なんだよ?」

鞠莉「~~////」カアアァ

ダイヤ「つまり、今鞠莉さんは乳 を触られているようなものということですわ」

鞠莉「!!////」ボンッ


果南「ふふっ、可愛いよ鞠莉。もっと楽しもうね?」

ダイヤ「こうなった責任はとってもらいますわよ、鞠莉さん?」
 
41: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:10:20.26 ID:yVFY3mpd.net
<ネェマリ ミミタブノカタサッテ


<イ、イエルワケナイデショ…//


<チクビノカタサト イッショナンダヨ?


<ツマリ チクビヲサワラレテイルヨウナモノ


曜「…………」

曜「……ごくり」


<アァン// カナンダメェ//

<ダイヤァ… モットヤサシクシテェ//


曜「た、大変なものを見てしまったヨーソロー……」
 
43: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 19:11:11.02 ID:yVFY3mpd.net
二年生編へ続く
 
51: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:00:21.64 ID:yVFY3mpd.net
曜「耳たぶってちく……と同じ固さなんだ……」


曜「全然知らなかった……」


曜「鞠莉ちゃん……二人から両耳攻められて、すごいことになってた//」


曜「どうしよう、こっちまでドキドキしてきちゃった……」


曜「うう~、なんかこう胸の奥がもやもやするよーそろー!」


 キーンコーン カーンコーン


曜「ああ、もうこんな時間! とりあえず教室に戻らないと!」
 
52: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:06:41.84 ID:yVFY3mpd.net
曜「はぁ、なんとか間に合った」

千歌「おかえり曜ちゃん」

千歌「お手洗い長かったみたいだけど、大丈夫? 体調悪いの?」

曜「ううん、大丈夫だよ」

曜「ありがとう。千歌ちゃん」

千歌「うん、なら良かったよ!」


曜(言えない……近くのトイレが埋まってて生徒会室の近くのトイレに行ったら)

曜(生徒会室がとんでもないことになってたなんて、千歌ちゃんには言えない!)
 
53: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:09:34.54 ID:yVFY3mpd.net
 エー ココハコウデソコハアアデ…


曜(あー! さっきから授業に集中できないよー!)


曜(今朝の光景がフラッシュバックして全然頭に入らない……)


曜(鞠莉ちゃん、気持ちよさそうだったなぁ……)


曜(って、いけないいけない! なに考えてるんだろう//)


曜(しっかりするであります、渡辺曜!)


曜(でも……隣にはずっと千歌ちゃんがいるし……)


千歌「ふんふん」カキカキ


曜(千歌ちゃんの耳たぶに思わず目がいってしまう……)


曜(千歌ちゃんの敏感な部分が無防備に晒されているこの状況……)


曜(うわー! もうえ ちすぎるよー!)


梨子「……」
 
54: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:14:27.13 ID:yVFY3mpd.net
曜「あぁ、疲れたぁ。やっとお昼休みだね……」

千歌「あはは、お疲れだね。でも曜ちゃんにしては珍しいね?」

曜「うん、ちょっとね……」

曜「あっ、でも体調が悪いわけじゃないから安心して!」

千歌「ふーん。授業で分からないところがあったとか?」

曜「ううん。そういうことでもないんだけど……」

曜「ちなみに千歌ちゃんはどうだった?」

千歌「えー、あー、うーん……えへへ」


千歌「あっ、そうだ! 今度うちで復習会やらない?」

曜「あはは……」

曜「でもいいかもね。賛成であります、ヨーソロー!」

千歌「やったー! そろそろテストだから勉強しないとなーって思ってたんだ」

千歌「曜ちゃんに教えてもらえばらくしょーだよ!」

曜「千歌ちゃんならすぐに覚えられるよ」

梨子「……」
 
55: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:18:42.31 ID:yVFY3mpd.net
曜「あ、それでね千歌ちゃん、全然関係ない話になるんだけど……」

千歌「うん? なあに?」

曜「耳たぶ……触ってもいいかな?」

千歌「耳たぶ? なんで?」

曜「いや、特に理由とかはないんだけど」

曜「ほら、小さい頃お互いに耳たぶ触りっこしたよね。授業中にふと思い出しちゃって」

曜「懐かしいなー、今はどんな感触なのかなーって」

曜「……だめかな?」

千歌「う~ん……」
 
57: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:22:40.00 ID:yVFY3mpd.net
千歌「ねぇ曜ちゃん、そもそも私たち耳たぶ触りっこなんてしたっけ?」

曜「えっ?」

千歌「私、小さい時のことってよく覚えてるほうなんだけど……」

千歌「曜ちゃんとそういうことしなかったと思うんだよね」

曜「……」ダラダラ

千歌「その話本当なの?」

曜「ほ、本当! だと思う……けどなぁ」

曜「きっと、たぶん、おそらく、めいびー?」

千歌「今日は変なよーちゃん……」ジトー
 
58: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:27:41.11 ID:yVFY3mpd.net
千歌「でもいいよ、触っても」

曜「ほ、ほんとに!?」

千歌「うん。だって減るものじゃないし、ただ耳たぶ触るだけだもんね」

千歌「これで曜ちゃんにいつもの元気が戻るなら、お安いごようだよ」

千歌「はい、どうぞ」サッ

曜「……」ゴクリ



曜(ああ! 千歌ちゃんが自ら耳を! 耳をむき出しに!)

曜(白い……健康的な日焼けをした千歌ちゃんの肌と対極する、その白さ!)

曜(マシュマロみたに柔らかいのかな……)

曜(それとも軟骨みたいに固めとか……!?)

曜(ああもう、想像力が爆発しそうだよ!)
 
59: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:33:19.31 ID:yVFY3mpd.net
千歌「……よーちゃん、まだ?」

曜「あっ、ごめんね!」

曜「ちょっと心の準備をしてて……今触るから!」

千歌「いいよ、きて……」

曜「ごくり……」

曜「では、いただきます……」ソーッ




梨子「なにやってるの」

曜「!!??」ビクッ
 
60: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:38:34.12 ID:yVFY3mpd.net
曜「り、梨子ちゃん?」

梨子「ねぇ、さっきからなにやってるの」

曜「なにって、それはその……千歌ちゃんの耳たぶを……」

千歌「私の耳たぶを曜ちゃんが触りたいんだって」

曜「千歌ちゃんはっきり言いすぎだよ!」

梨子「ふーん……」

曜「というより、梨子ちゃんいつからそこにいたの!?」

梨子「いつからって、さっきからずっといたけど」

梨子「前から三人で一緒にお昼ごはん食べるようにしてるでしょ」

曜「あ、そういえばそうだったね……」
 
61: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:42:54.72 ID:yVFY3mpd.net
梨子「それで、どうしてまた耳たぶなの?」

曜「どうしてって、別に特に意味なんてないんだけど……」

梨子「……」ジーッ

梨子「なんだか怪しい気がするわね」

千歌「なんかね、曜ちゃんの記憶だと、昔私と曜ちゃんが耳たぶを触りっこしてたんだって」

千歌「それで、懐かしくなってまた触ってみたくなりましたーみたいな?」

曜「うんうん、だいたいそんな感じ」

梨子「ふうん……」

梨子「しっかり者の曜ちゃんでもそんな風に考えることもあるのね、意外」

曜「でも、って言い方はちょっとひどいよ!」

梨子「ふふ、褒めてるつもりだけど?」

曜「う~……」

千歌「あはは。今日は曜ちゃんの意外な一面がたくさん見れて楽しいね♪」
 
62: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:47:25.58 ID:yVFY3mpd.net
梨子「でも、そういうのって羨ましいわね」

千歌「羨ましい?」

梨子「ほら、私って転校生だから。でもここのみんなはずっと前から幼馴染ばっかりで」

梨子「嫉妬……ってほどじゃないけど、時々羨ましくなる」

梨子「昔はああだったとか、前にあんなことしたよねとか、そういう話を聞くと……」

梨子「別に仲間外れにされたわけでもないのにね」

曜「梨子ちゃん……」

梨子「あっ……ごめんね! なんだか暗くさせちゃって!」

梨子「とりあえずお昼ごはん食べましょう」

千歌「うん……そうだね!」

千歌「きっとお腹が空いてるからみんな調子が出ないんだよ」

千歌「早く食べ切って、練習しよう! そしたらきっと元気が出るよ!」

曜「そうだね! さすが千歌ちゃん!」

梨子「ええ、そうしましょう」

梨子「でもその前に……」
 
63: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:55:11.05 ID:yVFY3mpd.net
梨子「あっ、窓の外にみかんが飛んでる!」

千歌「!?!?」

千歌「えっ、どこどこ? どの辺に飛んでるの!?」

千歌「青島? 寿太郎? いあんばい? それとも、ミカエース?」

曜「えー? それらしいものなんてないけど……」

曜「はっ!? もしかして梨子ちゃん!」

梨子「スキ有りよ、千歌ちゃん!」



梨子「えいっ!」ピトッ

曜「りりりりり梨子ちゃあん!?」
 
64: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 20:58:11.67 ID:yVFY3mpd.net
梨子「ふむ……これが千歌ちゃんの耳たぶね」

梨子「実に千歌ちゃんらしい健康的な耳たぶだわ」クニクニ

千歌「あー! もしかして梨子ちゃん、千歌を騙したでしょ?」

曜「そうだよ、梨子ちゃん抜け駆けだよ!」

曜「はじめに触ろうとしたのは私なのに!」

梨子「ふふ、ごめんなさい。話を聞いてたらつい」

梨子「でも二人でこういうことしてたのに、私だけないっていうのもなんだか悔しいし」クニクニ

千歌「もう、梨子ちゃんってば!」

千歌「騙したりしなくても、普通に触ればいーでしょ」

梨子「それだとなんだか物足りなさそうで、つい」テヘッ
 
65: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:06:07.60 ID:yVFY3mpd.net
梨子「でも、ちょっと待って……!」

千歌「?」

曜「!」

梨子「この感触、この柔らかさ、この弾力は……」クニクニ

梨子「これはもしかすると、いやでもまさか……」

千歌「どうしたの梨子ちゃん?」

曜「梨子ちゃん、まさか……!」
 
66: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:12:13.27 ID:yVFY3mpd.net
梨子(千歌ちゃんの耳たぶ、ピアスもなにも空いてない、純粋に生まれたままの千歌ちゃんの耳たぶ……)


梨子(元来よく外で動き回るせいか雨風に晒され、表面的には固く、よく締まっている……)


梨子(けれどその内に隠れた柔らかさは、弾力を保ちつつも確かに存在している……!)


梨子(みずみずしさを感じるわ! まるで上質なみかんを触診しているみたい……!)


梨子(そしてこの感触……表面の固さ、その奥にある柔らかさ……)


梨子(なにかに似ているような……?)


梨子(これはまさか……!)
 
67: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:15:17.38 ID:yVFY3mpd.net
梨子「わかったわ! これは千歌ちゃんのちく……!」

曜「だめっ!」ガバッ

梨子「ンーッ!」モゴモゴ

曜「梨子ちゃん! それは直接言っちゃだめだよ!」

梨子「ンー! ンーッ!」ジタバタ

千歌「えーと、二人ともどうしたのかな……?」

曜「どどどどうもしてないよ!」

曜「どうもしてないけど、ちょっと梨子ちゃんとお話しないといけないかなぁ」

梨子「ンー!」フゴフゴ
 
68: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:21:40.01 ID:yVFY3mpd.net
曜「千歌ちゃん、悪いけどお昼は先に食べててもらっていいかな」

曜「ちょっと二人でお話したら、すぐに戻ってくるから」

千歌「うん、別にいいけど、梨子ちゃんはなんて言おうとしてたの?」

曜「気にしないで! きっと大して意味のないことだから!」

千歌「私は梨子ちゃんに聞いてるんだけど」

梨子「ンー! ンー!」ングング

曜「と、とりあえずちょっと行ってくるね!」

曜「ほら梨子ちゃん立って! こっち来て!」

梨子「ンーッ! ンーッ!」バタバタ


千歌「む~。二人のお弁当食べちゃうぞー! もうっ」
 
69: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:25:59.30 ID:yVFY3mpd.net
屋上にて


曜「ここまでくれば平気かな……」

梨子「ぷはっ! はー、はー、はー……」

梨子「ふう、苦しかった……。ちょっと曜ちゃん! 本気で口塞がなくてもいいでしょ!」

曜「あー、ごめんね。つい本気になっちゃって」

曜「ていうか、そもそも梨子ちゃんがいけないんだよ」

曜「千歌ちゃんの前で、ちく……とか言おうとして//」

梨子「そっ、それは……//」

梨子「え、ええ、確かにうっかり言いそうになったわ」

梨子「でも曜ちゃんに止められなくても、私ならちゃんと踏みとどまっていたはずよ」

曜「……ほんとかなぁ」
 
70: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:28:59.74 ID:yVFY3mpd.net
曜「それに聞きたいことは他にもあるよ」

梨子「……なにかしら?」

曜「それはもちろん、梨子ちゃんって、もしかして……」

梨子「?」

曜「その、千歌ちゃんのちく……触ったことあるの?//」

梨子「……//」

梨子「よく聞こえなかったんだけど……」

曜「またしらばくれようとしてる」ムカッ

曜「だから、千歌ちゃんの……ちくび触ったことあるのか聞いてるの!//」

梨子「そ、それは……//」

梨子「というより、そんなにはっきりと言わなくてもいいでしょう!」

梨子「仮にも女の子なんだから……恥ずかしいわ」

曜「その恥ずかしいことを千歌ちゃんの目の前で言おうとした人が梨子ちゃんでしょ!」

梨子「だから私はすん止めするつもりだったの!」

曜「またそんなこと言って」
 
71: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:33:58.59 ID:yVFY3mpd.net
曜「それでどうなの?」

梨子「……」

梨子「ないわ。触ったことなんてない」

曜「えっ……? 本当にないの?」

梨子「なにその反応……もしかして本当は触ってて欲しかったの?」

曜「そんなわけないよ、むしろホッとしたし!」

曜「だけど……触ったことがないのなら、どうして分かったの?」

曜「千歌ちゃんの耳たぶが、ちく……と同じ固さだって」

梨子「それは、あれよ。経験と直感で分かったというか……」

曜「なにその答え」
 
72: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:42:42.30 ID:yVFY3mpd.net
梨子「ああもう、はっきり言えばいいんでしょう」

梨子「あのね、千歌ちゃんというパーソナリティをしっかりと把握してさえいれば」

梨子「耳たぶを触っただけで乳 と同じ固さだということなんてすぐに分かるわ!」

梨子「そんなの目次から見たいページを探すのと同じ理屈じゃない! 類語辞典よ!」

曜「なっ……!? 梨子ちゃんぶっちゃけすぎだよ!//」

曜「ていうかそれもう超能力の域だよ!」

梨子「ふふ、ふふふ……//」

梨子「褒めてくれてありがとう」

曜「褒めてないよ! どちらかというと貶してるの!」
 
73: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:49:33.17 ID:yVFY3mpd.net
梨子「そういう曜ちゃんこそどうして気づいたの?」

梨子「耳たぶが、ちく……と同じ固さだって」

曜「それが実は……アクアの三年生たちが、そう言い合ってるところに偶然出くわして」

曜「それを聞いたら、人の耳たぶを妙に意識するようになっちゃって……」

曜「しかも私の席って千歌ちゃんと隣同士だから……」

曜「気になって気になって、授業にも全然身が入らなかったんだ……」

梨子「そういうことだったの……」

梨子「なるほどね、ノートが進んでなかったのはそのせい」

梨子「それでずっと千歌ちゃんのほうをチラチラと見てたのね」

曜「うん、そうなんだ……」

曜「って、あれ? どうして梨子ちゃんがそこまで知ってるの?」

曜「梨子ちゃんって私たち席より前だよね」

梨子「それは、机に小さな鏡置くようにしてるから、それでこっそりと……」

曜「うわぁ……」
 
74: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:56:18.71 ID:yVFY3mpd.net
梨子「とにかく、これで謎はとけたでしょう」

梨子「お昼の時間なくなっちゃうから、早く千歌ちゃんのところに戻りましょう」

曜「……いや、待ってよ梨子ちゃん」

梨子「うん?」

曜「梨子ちゃんだけずるいよ」

梨子「……ずるい? 私だけ?」

曜「梨子ちゃんだけずるいよ! 一人だけ千歌ちゃんの耳たぶを触って楽しんで」

曜「私だって千歌ちゃんのちく……耳たぶ触りたい!」

梨子「曜ちゃん……? ちょっと待って、話がおかしいわよ」

梨子「だって曜ちゃんは昔、千歌ちゃんと耳たぶ触りっこしたんでしょう?」

曜「それが実は……」
 
75: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 21:59:44.07 ID:yVFY3mpd.net
曜「嘘だったんだ……」

梨子「嘘?」

曜「うん、嘘ついちゃった。千歌ちゃんのほうが正解なんだ」

曜「耳たぶ触りっこしたことなんてない……口実が欲しくて、ついでっちあげちゃったんだ」

梨子「それはまあ……」

曜「うう、どうしよう……」

曜「今更戻ったところで、気軽に耳たぶ触らせてなんて言えないよ……」

梨子「それは……申し訳ないけど自業自得だわ」

梨子「またチャンスを見つけて触らせてもらうしかないわね」

曜「でも! 今すぐ触りたいんだよ!」

曜「今すぐ千歌ちゃんのちく……耳たぶに触りたい!」
 
76: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:06:10.19 ID:yVFY3mpd.net
曜「だから梨子ちゃんお願い!」

梨子「えっ、私!?」

曜「どうにか私が千歌ちゃんのちく……耳たぶに触れるように、話を誘導して欲しい」

梨子「誘導って……。そんなこと言われても無理よ」

梨子「今更さっきの話を蒸し返すなんて、空気が悪くなるかも」

曜「そこをどうにか!」

梨子「どうにかって……」

曜「だって、そもそも私の話がなかったら梨子ちゃんは千歌ちゃんのちく……耳たぶを触れてなかったんだよ?」

曜「そう考えれば、私に借りがあるようなものだよ」

梨子「言われてみればそうかも……」
 
77: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:07:41.54 ID:yVFY3mpd.net
梨子「……分かったわ」

曜「梨子ちゃん……!」

梨子「譲歩するわ、曜ちゃん。私にできるだけのことはする」

梨子「でも勘違いしないで。千歌ちゃんを不快にさせることはできないから」

曜「うんうん!」

梨子「だからその、あくまで譲歩案としてなんだけど……」

曜「うん?」


梨子「私の耳たぶなら、好きに触っていいから……//」


曜「え?」
 
78: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:13:11.19 ID:yVFY3mpd.net
曜「梨子ちゃん、今なんて……」

梨子「もう、二回も言わせないでよ//」

梨子「私のなら好きに触ってもいいって言ってるの!//」

曜「え、ほんとに!?」

梨子「うん……//」

曜「触っていいの? 梨子ちゃんのちく」

梨子「耳たぶ!!!」

曜「あ……ごめん、そっちだったね!」

梨子「今、素で間違えたでしょ」ジー

曜「そ、そんなことないよーそろー……」アセアセ

梨子「怪しい……」
 
79: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:17:03.17 ID:yVFY3mpd.net
曜(本命はもちろん千歌ちゃんだけど、梨子ちゃんの耳たぶも捨てがたい……)


曜(梨子ちゃんの耳たぶ……都会育ちのせいか、圧倒的に白い!)


曜(太陽の光を浴びて艶めくそれは、つるりとしたブランド物の陶器みたい……)


曜(固さは、柔らかさは、どうだろう、一見わからない……)


曜(でもだからこそ、触って確かめてみたい……!)


曜(梨子ちゃんのロングヘアーの奥に隠された秘部を……この手で!)
 
80: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:21:59.40 ID:yVFY3mpd.net
梨子「……で、どうするの?」

曜「それはもちろん、触らせていただきます」

梨子「うん、分かった……」

梨子「でも好きにしていいっていっても、乱暴にしちゃ嫌だからね……」

曜「……」ゴクリ

梨子「そ、それじゃあ……」

梨子「……どうぞ//」サッ

曜「では僭越ながら……渡辺曜、触らせていただきます!」スッ



梨子「んっ……//」
 
81: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:28:35.10 ID:yVFY3mpd.net
千歌「あー! 曜ちゃん! 梨子ちゃん!」

曜「!!」

梨子「!!」

千歌「もー! 屋上にいたんだね、色々探しちゃったよ」

曜「ち、千歌ちゃん!?」

梨子「どうしてここに……?」

千歌「だって、二人ともぜんっぜん帰ってこないんだもん」

千歌「お昼休みもそろそろ終わっちゃうし、探しにきたんだよ」

曜「あー、もうそんな時間になってたんだ……」

曜「ごめんね、わざわざ探しにきてくれて」

千歌「どーいたしまして」

千歌「ほら、早く戻ろう。お昼ごはん抜きで授業になっちゃうよ」

曜「そうだね、ちょっと残念だけど……」

千歌「残念?」

曜「ううん、こっちの話! 気にしないで」

梨子「……」
 
82: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:36:29.19 ID:yVFY3mpd.net
梨子「ねぇ、千歌ちゃん。さっきの……見てた?」

曜「!?」

千歌「さっきのって?」

梨子「ほら、曜ちゃんが私のほうに手を伸ばして……」

梨子「それで私の耳たぶを……ね//」

千歌「うん、まあ見てたけど、それがどうかしたの?」

千歌「虫とかついてたから、曜ちゃんが取ってあげてたんじゃなくて?」

梨子「……えっ?」

曜「あっ、うんうん。だいたいそんな感じかな」

曜「しつこい虫が飛んでてね、ちょうど梨子ちゃんの耳たぶにとまってたんだ」

曜「そうだよね、梨子ちゃん?」

梨子「……うん! 実はそうだったの」

千歌「だよねー。練習のときとかもたまに飛んでくるもんねー」

曜梨子「……ほっ」
 
83: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:38:20.24 ID:yVFY3mpd.net
曜「じゃあ戻ろっか」

梨子「そうね、今日のところはこの辺にしておきましょう」

曜「え……今日のところは?」

梨子「あ、いや、そういうことじゃなくて!//」

梨子「言葉のあやよ! 別に深い意味があって言ったわけじゃないから//」

曜「ふ~ん。特に意味はないんだ~」

梨子「もう、曜ちゃんのいじわる……」


千歌「ふんふん、なるほど」
 
84: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:45:06.15 ID:yVFY3mpd.net
千歌「二人とも仲直りできたんだね」

曜梨子「仲直り……?」

千歌「うん。だってさっきは二人ともすごい顔してたんだよ?」

千歌「喧嘩になってないかなって、ちょっとだけ心配だったんだ」

千歌「でも心配することなんてぜーんぜんなかったんだね」

曜「千歌ちゃん……」

梨子「ごめんなさい、心配かけて」

千歌「ううん、謝ることじゃないよ。もう安心したから」

千歌「では、そーんな曜ちゃんと梨子ちゃんに、仲直りのしるしをあげるねっ」


千歌「せーのっ」

千歌「えいっ!」ピトッ


曜梨子「~~!?////」
 
85: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:48:23.89 ID:yVFY3mpd.net
曜(ちちちちちちかちゃんの指先が……!)

梨子(わわわわわわわたしたちの耳たぶに……!)


曜「あわわわわわ……////」

梨子「千歌ちゃ……ああんっ////」
 
86: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:52:17.93 ID:yVFY3mpd.net
千歌「二人とも、どうしたの?」クニクニ

曜「いや、どうしたのじゃなくて……あっ//」

梨子「ねぇ千歌ちゃん、これはどういう……んっ//」

千歌「どういうって、さっき梨子ちゃんが千歌にやってたことだけど」

千歌「この後で急に曜ちゃんが梨子ちゃんのこと捕まえたでしょ」

千歌「でももう仲直りしたのならいいのかなーって」

千歌「おかえしみたいな?」グニグニ

梨子「お、おかえし……なるほ、ぁぁっ//」

曜「ちょっと千歌ちゃんつねらな、ぁぁぁ!//」
 
87: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 22:56:06.40 ID:yVFY3mpd.net
千歌「もー、二人ともくねくねして顔赤くしちゃって、おもしろーい」クニックニッ


曜(ぁっ// こんな至近距離で、千歌ちゃんにいじられるなんて……//)


梨子(千歌ちゃんが、私の耳たぶをつまんで楽しそうにくにくにって……//)


曜(これはもう、千歌ちゃんにちくびを触られてると同義!//)


梨子(千歌ちゃんに自覚はなくても、その指先は紛れもなく私の……ゃぁぁ//)


曜(本当はこっちから触りたかったけど、もういっか……//)


梨子(は、恥ずかしい……// でも、もっとして欲しいかも……//)


千歌「あ、なんかだんだん固くなってきたかも」
 
88: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 23:03:14.06 ID:yVFY3mpd.net
千歌「ふんふん。曜ちゃんはやっぱりハリとツヤがあるよね~」クニクニ


曜「ちょっ// だからって、そんなにつねらないで……ぁぁっ//」


千歌「えー、でも全然嫌がってるように見えないけど」

千歌「曜ちゃんの耳たぶってあれだよね、噛めば噛むほど味が出るグミみたいな?」

千歌「だから思わず強くしちゃいたくなるなぁ」グニグニ


曜「ぃっ// はぁっ// だめだよ、痛くなってきたってば……//」


千歌「んー、曜ちゃんほんとに嫌がってるのかなー?」

千歌「なんか気持ち良さそうな顔してるよ?」

千歌「変なのー、こんなことされちゃってるのにね」グニッグニッ


曜「ううぅ// 恥ずかしいって……//」


千歌「あはは、曜ちゃんのとろっとしてる顔可愛いねっ」
 
90: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 23:11:59.63 ID:yVFY3mpd.net
千歌「梨子ちゃんは……」クニクニ


梨子「ゃぁ// ぁっ// だめ、はげしっ……//」


千歌「もう、そんなに激しくしてないってば」

千歌「激しいのはむしろ梨子ちゃんの声とそのくねくねしてる体のほうだよ?」クニュクニュ


梨子「だって、ちかちゃ……ぁっ// 感じちゃ……んっ//」


千歌「大げさだなぁ。その大胆さをもっとアクアの活動で見せてくれたらいいのに」

千歌「でもこんな梨子ちゃん滅多に見れないし、もっといじわるしちゃおうかなぁ」

千歌「それっ!」キュッキュッ


梨子「はあぁん!// 痛いっ、でも、気持ちぃ……んんっ//」


千歌「梨子ちゃんはまるで変態さんみたいだね~」クニッ
 
91: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 23:14:35.58 ID:yVFY3mpd.net
<ナカナオリノシルシダヨッ


<チカチャ コレハドウイウ…//


<オカエシ ミタイナッ


花丸「……」

花丸「……ふんふん」


<ソンナ ツネラナイデェ//


<イタイ デモキモチィィ//


<アハハ フタリトモオモシローイ


花丸「どうやらまるはとんでもない場面を見てしまったずら……」
 
92: (家)@\(^o^)/ 2017/01/15(日) 23:16:49.64 ID:yVFY3mpd.net
一年生編はまた明日
スレ落ちてたらまた立てるよ
 
106: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 17:51:51.30 ID:BHQPYOTr.net
20時過ぎに再開して今日中に完結する予定
 
107: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 19:33:12.39 ID:BHQPYOTr.net
 キーンコーンカーンコーン


花丸(はぁ、お昼休みのことが気になって、午後の授業に集中できなかった……)

花丸(あれから三人ともどうしたのかなぁ)


ルビィ「花丸ちゃん花丸ちゃん!」

花丸「あ、ルビィちゃん」

花丸「授業おつかれさま。今日はすぐ部室に行く? それとも」

ルビィ「あのね、さっきお姉ちゃんたちからラインが入ってたの」

ルビィ「それで今日の練習は中止にしようかって」

花丸「中止?」

ルビィ「うん。ほら、二年生からも連絡がきてて」

花丸「あ、ほんとだ」
 
108: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 19:47:23.63 ID:BHQPYOTr.net
ルビィ「それでね、実はルビィ、今日はお家に帰らないといけなくなったんだ」

ルビィ「本当はお姉ちゃんがお家にいる予定だったんだけど……」

花丸「そうなんだ……」

ルビィ「練習がないなら花丸ちゃんと一緒に遊びたかったんだけど……」

花丸「ううん、まるは大丈夫だから」

花丸「ルビィちゃんもせっかくの日なのにお留守番はつらいよね」

ルビィ「うん、ごめんね……。だからまた今度、時間があったら遊びに行こうね!」

花丸「うん、もちろん!」

花丸「その時は沼津で思いっきり遊ぼうね」

ルビィ「うんっ! 約束だよっ」
 
109: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:15:38.33 ID:BHQPYOTr.net
ルビィ「それで、花丸ちゃんはこの後どうするの?」

花丸「う~ん、どうしようかなぁ」

花丸「みんな忙しいみたいだし、久々に図書室にでも行こうかな」

ルビィ「そういえばアクアに入ってからあんまり行けてなかったよね」

花丸「練習ばかりだったからね~」

花丸「よしっ、久しぶりに原点回帰ずら」
 
110: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:21:17.07 ID:BHQPYOTr.net
 図書室にて


花丸「ふう、久しぶりの図書室は落ちつくずら~」


花丸「それにしても、やっぱり全然人がこないなぁ」


花丸「……本でも読もうかな」


花丸「あ、だいぶ前の読みかけた本、ここに閉まってたんだ」


花丸「う~ん、内容ちょっと覚えてないかも」


花丸「でも頭から読みなおせば問題ないずら」


花丸「ふんふん……。なるほど……」ペラペラ


花丸「……」


花丸「あんまり集中できない……」
 
112: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:28:17.03 ID:BHQPYOTr.net
花丸「右よし……」キョロ


花丸「左よし……」キョロ


花丸「ちょっと奥の方に行こう……」


花丸「知らない人は多いけど、ここの本棚のつくりは奥が曲がり角で行き止まりになってるから」


花丸「ここなら、ひょっこり覗かれない限り人目にはつかないずら……」
 
113: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:31:18.96 ID:BHQPYOTr.net
花丸(昼休みの屋上……お腹いっぱいで眠くなっちゃったからお昼寝しようと思って行ってみたけど)


花丸(先約が三人いて、しかもそれは千歌ちゃんと曜ちゃんと梨子ちゃんで……)


花丸(しかも、何故か千歌ちゃんが曜ちゃんと梨子ちゃんの耳たぶをつかんでて……)


花丸(でも二人とも全然嫌がってなくて、むしろ……心なしか嬉しそうで)


花丸(き、気持ちよさそうだった……//)


花丸(ここなら誰も来ることはないし……)


花丸(ちょっとだけ真似してみようかな……)
 
114: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:34:20.46 ID:BHQPYOTr.net
花丸「んっ//」ピトッ


花丸(触っちゃった、触っちゃった……!)


花丸(ただの耳たぶなのに、普段全然意識なんてしてなかったのに……)


花丸(一回意識しちゃうと、なんだろうこの感じ……)


花丸(ぷにぷにして……気持ちいいかも……//)


花丸(って、こんなことで気持ちよくなっちゃうなんて……)


花丸(まるはとんだ変態さんなのかもしれないずら……//)


花丸「あっ// ……あっ//」プニップニッ
 
116: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 20:53:26.41 ID:BHQPYOTr.net
花丸「はぁ// はぁっ//」プニプニ


花丸(でも曜ちゃんと梨子ちゃんも気持ちよさそうだったし……)


花丸(まるだけがそういう体質ってわけでもないんだよね……)


花丸(あっ……ちょっと固くなってきたかも//)


花丸(この感覚……体の奥からじんわり熱くなってくるこの感じ)


花丸(なにかに似てるかも……でも、なんだっけ?)


花丸(う~ん、思い出せない……でも気持ちいいことなんだよね//)



善子「こんにちはー」ソロー

善子「……誰もいないみたいね」
 
117: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:09:08.13 ID:BHQPYOTr.net
花丸「あぁっ// ずらぁ//」コリッコリッ


花丸(こすったり、つねったりすると気持ちよくなるところ……)


花丸(体の中でとっても敏感なところ、口にするのは恥ずかしいところ……)


花丸(きっと感覚が似てるんだよね、この指の感覚とも……)


花丸(そんなのもうあそこしかないずら……//)


花丸「かっ、感じちゃうよ……まるのちく、ちく……//」
 
118: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:15:45.80 ID:BHQPYOTr.net
善子「ずらまる、なにやってるの?」ヒョコッ


花丸「ずりゃああああああああああぁぁぁ!?!?」


善子「わっ、うるさっ!!!」
 
119: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:18:42.67 ID:BHQPYOTr.net
花丸「あ、あ、あ……」

花丸「よしこちゃん!?」

善子「そうだけど、なにも大声出さなくてもいいでしょう」

花丸「だだだだって、よしこちゃんがいきなり声かけるから……」

善子「いきなりじゃないわよ。それからヨ・ハ・ネ!」

善子「ちゃんと図書室入る時に声かけたはずだけど、気がつかなかったの?」

花丸「うん、まったく……」

善子「そうなの? まあ別にいいけど」

善子「ところで図書室のこんな隅っこでなにやってたの?」

花丸「それは、その……//」
 
120: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:21:22.65 ID:BHQPYOTr.net
善子「見たところ顔が赤いみたいだけど……」

善子「ていうか顔よりもその耳たぶ、異常に赤くなってない?」

花丸「あっ、これはその……//」

善子「風邪でもひいてるんじゃない? 大丈夫なの?」

花丸「だ、大丈夫ですずらよ」

善子「……なにその語尾、はじめて聞いた」

花丸「気にしないで欲しいかな……」
 
121: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:27:30.99 ID:BHQPYOTr.net
善子「怪しいわね。ちょっとおでこ貸してみなさいよ」クイッ

花丸「ずらっ!?」

善子「どれどれ」ピトッ

花丸「ちょっ、ちょっとよしこちゃん顔が近いって//」

善子「そりゃそうよ。近づけてるんだもの」

善子「んー、赤くはなってるけど別に熱が出てるってわけではなさそうね」

善子「まあこれくらいなら大丈夫じゃない」スッ

花丸「も、もうっ! 不意打ちは卑怯だって……//」

善子「うん? なにか言った?」

花丸「なんでもないずらっ//」
 
122: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:34:14.36 ID:BHQPYOTr.net
善子「うーん、でもその耳たぶはやっぱり異常よ」

善子「熱を持つにしたって、片側だけなんてこと普通ありえる?」

善子「なにか特別なことでもしたんじゃないの?」

花丸「とくべつなこと……。してないよ//」

善子「あ、また赤くなった。怪しいわね」

善子「他人に見られたくない、なにかやましいことでもしてたんでしょう」

花丸「やましいこと……// ないない、ないから!」

善子「そうやってムキになるところがますます怪しいわね」

善子「でもまあ、おおかた予想はできてるんだけどね」

花丸「えっ!?」
 
123: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:37:45.76 ID:BHQPYOTr.net
善子「滅多に人がこない図書室の、本棚の奥の袋小路」

善子「日も射さず、薄暗い小さな空間に一人きり」

善子「なにをしても誰にも知られない、見咎められない」

善子「そう。秘密にしておきたいようなことを、ここでしていたのでしょう?」

花丸「……」ゴクリ

花丸「よしこちゃん、もしかしてそれをわかってて」

善子「お見通しよ。観念なさいずらまる」

善子「ただ一つ幸運なことは、この私に見つかったということね」

善子「ズバリ言うわ。そう、あなたがしていたことは……」

花丸「あわわわわわ////」
 
124: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:48:02.73 ID:BHQPYOTr.net
善子「ずばり黒魔術の儀式ね!」

花丸「……えっ?」

善子「その気持ち、痛いほどよく分かるわ」

善子「私も中学の時によくやったもの、図書室に隠れて秘密の儀式をね」

花丸「あー……そういうこと」

善子「一度だけうっかり本に火がうつっちゃって、すごい怒られた時もあるけど……」

善子「それでも人のいない図書室というのは魅力的だわ!」

善子「数多のグリモワールが、ヨハネの魔力に答えて、その真の姿を見せてくれるの!」

花丸「あはは、良かった。やっぱりよしこちゃんはよしこちゃんだね」

善子「だからよしこじゃなくて、ヨ・ハ・ネ!」
 
125: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:49:44.13 ID:BHQPYOTr.net
花丸「つまり、善子ちゃんは久しぶりにそういう黒魔術ごっこがしたくて図書室にきたってこと?」

善子「ごっこ言わないで! 立派な高等魔術よ」

善子「まったく、せっかくロッカーに隠しておいた黒魔術グッズをひっぱりだしてきたのに」

善子「まさか来てみたら先約がいたなんてね」

花丸「残念だったね~」

善子「まあ、ずら丸だったら別にいいけどね」



善子「それで聞くけど、本当はここでなにをしていたの?」

花丸「それは、その……」
 
126: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 21:53:50.05 ID:BHQPYOTr.net
花丸(どうしよう、本当のことを言うべきかな……?)


花丸(でも本当のことを言ったら、さすがのよしこちゃんもまるのこと嫌いになるかも……)


花丸(穢らわしい! とか、軽蔑するわ! とか……)


花丸(でもまるは、よしこちゃんにだったら……)


花丸(思えばそうだよ。よしこちゃんはまるに、自分の奥深いところにあるものを全部見せてくれてる……)


花丸(他人から見れば恥ずかしいことでも、まるにだけは包み隠さず全部……)


花丸(それなのにまるは自分一人で抱え込んで、大事なところは誰にも見せようとしない……)


花丸(それってよしこちゃんに対して失礼なんじゃないかな……?)


花丸(よしこちゃんが全てさらけ出してくれるなら、まるだって全てさらけ出さなきゃ……)


花丸(それが友だち……幼馴染というものずら)
 
127: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:03:13.43 ID:BHQPYOTr.net
花丸「あのね、ちょっと言いづらいことなんだけど……」

花丸「実は耳たぶを触ってて……//」

善子「ふんふん、なるほど……」

花丸「……//」

善子「えっ、それで? それだけ?」

花丸「いや、あのね、もっとちゃんと言うと」

花丸「耳たぶを触っていたら、気持ちよくなってきちゃって……//」

善子「……は?」
 
128: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:09:43.84 ID:BHQPYOTr.net
花丸「うぅ、よしこちゃんに軽蔑された……」

善子「いやいや、別に軽蔑したとか思ってないから!」

善子「ていうか意味が分からないわよ。耳たぶを、触ったら、気持ちいい?」

善子「それってどういう理屈よ!」

花丸「むぅ。いつも悪魔だの天使だの言ってるよしこちゃんが理屈なんて言う」

善子「なによっ、ずらまるのくせに!」ムキー
 
129: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:18:18.14 ID:BHQPYOTr.net
花丸「でもね、本当のことなんだ」

花丸「まるにもよく分からないの。ただ気づいたら、耳たぶを触るのに夢中になっちゃってて」

花丸「気持ちよくて、止まらなくて……」

花丸「こんなのおかしいよね。あはは、おらって変だよね」

花丸「ごめんね、よしこちゃん。突然こんなこと言って」

善子「別に謝ることじゃないけど……」

花丸「……おらのこと嫌いになったよね」

花丸「こんな変態さんになったまるのことなんて」

善子「……」

善子「ったく、なに勝手に沈み込んでるのよ」

善子「なんでそんなことであんたを嫌いにならなきゃいけないの?」

花丸「よしこちゃん……」
 
130: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:23:09.52 ID:BHQPYOTr.net
善子「ばかじゃないの。それくらいで私たちの関係が崩れると思っちゃうなんて」

善子「むしろ言われたこっちのほうがショックね」

花丸「……ごめん」

善子「あーもう! あやまらないの!」

善子「だったら逆にこう考えてみなさい」

花丸「?」

善子「いい? もしあなたが堕落して地に落ちてしまったとしても」

善子「それはヨハネの魔力のせいなんだからね。この私、堕天使ヨハネの」

善子「強大な堕天使のチカラは、他の天使さえも闇に引きずり込んでしまうの」

善子「だから諦めなさい。そして共に堕ちていきましょう」

善子「どんなに深い闇の中でも、ヨハネと一緒なら怖くないでしょう?」

花丸「よしこちゃん……」
 
131: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:26:03.45 ID:BHQPYOTr.net
善子(ふっ、決まった……)


善子(ってー! あーもう! また勢いでやっちゃったー!)


善子(まあ今回はずらまるしかいないから別にいいけど……)


善子(でもでもでも! なんか最後のほう意味分からないし!)


善子(一緒なら怖くないとか、なにそれまるで告白してるみたいじゃない!)


善子(恥ずかしすぎる////)


善子(まあでも、ずらまるとは幼馴染なわけだし矛盾はしてないわよね?)


善子(ていうかさっきから……)


花丸「……//」ポー


善子(ずらまるの顔がまっかっかなんだけど)
 
132: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:32:49.13 ID:BHQPYOTr.net
花丸「ありがとう、よしこちゃん」

善子「あ、いえ、こちらこそ……」

花丸「ふふ。やっぱりよしこちゃんに相談して良かった」

花丸「よしこちゃんはこんなおらをいつだって受け止めてくれる……」

花丸「月並みなことしか言えないけど、いつも感謝してるんだよ?」

善子「ど、どういたしまして……」

花丸「それに、さっきまるのこと天使って言ってくれたし」

善子「いやそれは……//」

花丸「あー、善子ちゃんも顔が赤くなってきたよ?」

善子「うっ、うるさいばかまる!//」

花丸「ふふ、どんどん赤くなってきてる。そんな善子ちゃんも可愛いよ?」

善子「~~////」

花丸「へへ、さっきの仕返しずらっ」
 
133: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:43:22.39 ID:BHQPYOTr.net
花丸「ねぇ、そんなよしこちゃんにお願いしたいことがあるんだ」

花丸「まるの頼み聞いてくれる?」

善子「私にできることならいいわよ。ずらまるの頼みだったら、ちょっとくらいは頑張ってみるから」

花丸「ありがとう。それで、お願いしたい内容なんだけど……」

花丸「触って欲しいの」

善子「……えっ?//」

花丸「まるの耳たぶ、よしこちゃんに触って欲しい」

善子「あっ、耳たぶね! さっき触ると気持ちいいって言ってた」

花丸「うん。こんなこと、きっとよしこちゃんにしか頼めないし……」

花丸「よしこちゃんに触って欲しいから」

善子「ま、まあ別に変なところ触るわけでもないし耳たぶくらいだったらいいけど……//」

花丸「……ありがとう」

善子「じゃあ、じゃあ触るわよ……」
 
134: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:47:22.36 ID:BHQPYOTr.net
善子(なんか安請け合いしちゃったけど、大丈夫かしら……?)


善子(耳たぶを触るって、言葉にすると別に大したことでもないけど……)


善子(ずらまるは、そこ触られると気持ちいいのよね……)


善子(それってつまり、私がずらまるを気持ちよくさせるってこと……)


善子(なんだかそう考えると恥ずかしくなってくるじゃない!//)


善子(ってずらまる、なぜかキス待ち顔になってるし……)
 
135: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:52:44.75 ID:BHQPYOTr.net
善子「ええい、ままよ!」ピトッ

花丸「ふぁっ!?//」

善子「ど、どうかしら」プニプニ

花丸「あっ、あっ//」

善子「気持ちいい?」プニプニッ

花丸「うん、気持ちいいよ……//」

善子「そう、なら良かったわ」プニップニッ

花丸「んっ// ……んっ//」

善子「……まったく、こんなことで気持ちよくなっちゃって」

善子「あなたってイケナイ子ね」クニッ

花丸「ん~っ//」

善子「りょ、両耳同時に弄ってあげようかしら」クニクニ

花丸「!?」

花丸「うん、触って欲しいな……//」

善子「それでは遠慮なく……」ピトッ
 
136: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 22:55:54.45 ID:BHQPYOTr.net
花丸「あっ、よっ、よしこちゃあん//」


善子(ずらまる……すごい気持ちよさそう……)クニクニ


花丸「ゃっ、ぁっ……// だめぇ//」


善子(耳たぶだけでこんなに感じてくれるなんて……)クニクニッ


花丸「あっ!// ……あっ!//」


善子(ちょっといじわるしてやろうかしら)キュッ


花丸「だめっ! ひっぱらないでぇ……//」


善子(ああもう可愛すぎでしょ! くねくねして目じり下げちゃって!)


花丸「ふあぁ……// よしこちゃぁん// ゃぁぁっ//」


善子(え、え い……!//)
 
138: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:01:24.10 ID:BHQPYOTr.net
善子「ふう。こんなもんかしら……//」

花丸「はああぁぁ……//」

花丸「よしこちゃん、とっても気持ちよかったよ……//」

善子「べ、別にお礼なんていらないわよ、いいもの見れたし」

花丸「いいもの……? もうっ!//」

善子「……//」


花丸「ねぇよしこちゃん。まるの耳たぶ、どうだった?」

花丸「触り心地とか、固さとか、どんな感じがした?」

善子「どんな感じって言われても……。そうねぇ」
 
139: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:04:51.20 ID:BHQPYOTr.net
善子「そのほっぺた、おまんじゅうみたに柔らかいってよく幼稚園で触られてたけど」

善子「それに劣らないくらい柔らかくて気持ちよかったわ」

善子「ちょっぴり羨ましいくらいにね」

善子「だけど、少し大人になったような感じもしたわね」

善子「例えるなら、おまんじゅうの中にあんこが入っちゃったみたいな」


善子「……とまあ、そんな感じ?」

花丸「そっか……。まるのコレはおまんじゅうみたいに柔らかくて」

花丸「中にはあんこが、たっぷり……//」

善子「えーと、喜んでる?」
 
140: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:16:52.59 ID:BHQPYOTr.net
花丸「よしこちゃん、まるには一つわかったことがあるんだ」

花丸「ううん。本当はさっきからわかってたんだけど、あえて言わなかったこと」

善子「あえて言わなかったこと?」

花丸「うん……口にするのは恥ずかしいけど」

花丸「ちゃんと触ってくれたよしこちゃんには、知ってて欲しいことだから」

善子「なにかしら……?」

花丸「触られて、感じちゃって……それで確信したこと」


花丸「あのね、耳たぶの固さってちくびの固さと同じなんだよ?」

善子「耳たぶが、ちく……」

善子「ななななな// なにいきなり言ってるのかしら!//」

善子「この不埒なリトルデーモンふぜいが!!////」

花丸「ううぅぅ////」
 
141: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:22:56.23 ID:BHQPYOTr.net
花丸「だからね、よしこちゃんに触られてるとき……」

花丸「本当は耳たぶなんだけど、まるでこっちを触られてるみたいだった//」ツンツン

花丸「体の奥がカッと熱くて、皮膚にぴりぴり電流がながれて……」

花丸「頭の中がぼやあっとして……//」

善子「なっ、まっ、まっ////」

花丸「感じちゃってた////」

善子「~~!!////」


花丸「うううぅ、言っちゃった// 恥ずかしくて死にそうずらぁ//」

善子「ば、ばっかじゃないの!// 聞かされる私だって死ぬほど恥ずかしいわよ!//」

善子「耳たぶの固さがちく……と同じとか聞いたことないし!」

善子「それに、感じちゃったとか……////」
 
142: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:38:45.83 ID:BHQPYOTr.net
花丸「じゃあ……確かめてみる?//」

善子「確かめるって、まさか」

花丸「直接触って確かめてみて、ほら手をこうして」クイッ

善子「~~っ!//」サワッ

花丸「わかる? まるの鼓動、ドキドキしてるよね。それにとっても熱い//」ギュッ

善子「わわわわ、分かったから//」

善子「その手を離しなさいって!//」サワサワ

花丸「ううん、離さないよ。ほんとに同じ感触なのかどうか、確かめて欲しいから」

花丸「それにまるだって昔に比べて成長したんだよ?」

花丸「昔みたいな柔らかいままのおまんじゅうじゃない。中にはあんこも入ってるし……」

花丸「服越しでも分かるよね? まるのここ、立っちゃってるの」



花丸「そこも一緒に、確かめて欲しいな////」

善子「    」プッツン
 
145: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:52:20.56 ID:BHQPYOTr.net
花丸「きゃっ」ドサッ

善子「まったく、ちょっと黙ってたら調子にのっちゃって、ずらまるの癖に」

善子「後悔してもしらないんだからね」

花丸「大丈夫だよ。後悔しないよ」

善子「そんな生意気言える口なんて、すぐに塞いじゃうんだから」



善子(ずらまる、どきどきしてる……手のひらからすごい伝わってくる)

善子(顔もまっかだし、汗もかいてるし、なんていうか……フェロモンがやばい……)

善子(今までそんな風に意識して見たことなかったけど……)

善子(出るとこ出てるし、体は柔らかそうだし、顔も可愛い……おまけに今は、え い//)

善子(もうだめ……今は堕天使なんて忘れて溺れてしまいたい……)


花丸「いいよ、きて////」


善子(もう、いっか)


善子「かわいいわよ、ずらまる」ムニッ

花丸「はあぁ// ゃぁん// ……ぁぁぁぁっ!////」
 
146: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:54:03.90 ID:BHQPYOTr.net
 次の日


 キーンコーンカーンコーン


ルビィ「やっと授業終わったー!」

ルビィ「よおし、やっとアクアの練習ができるっ」

ルビィ「昨日からずっと体動かしてなかったから、待ち遠しかったよ~」

ルビィ「今日も一日がんばるびぃ!」

ルビィ「なーんて、えへへ、もう放課後なんだけどね」
 
147: (家)@\(^o^)/ 2017/01/16(月) 23:56:25.79 ID:BHQPYOTr.net
ルビィ「花丸ちゃ~ん」

花丸「あ、ルビィちゃん」

ルビィ「やっと練習の時間だねっ。今日はなにを踊るのかなぁ? 楽しみだねっ」

花丸「うん、そうだね……」

ルビィ「あれ? 花丸ちゃん、もしかして元気ない?」

花丸「えっ? そんなことないよ。まるは今日も元気ずら」

ルビィ「……怪しいなあ」

ルビィ「あっ、そういえば昨日は久しぶりに図書室に行ってたんだよね」

ルビィ「なにか変わったこととかあった?」

花丸「ううん、特には……//」

ルビィ「ふうん……そっかぁ」
 
148: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:00:45.57 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「とにかく一緒に練習行こっか」

花丸「それなんだけど、ルビィちゃんごめん!」

ルビィ「え?」

花丸「実は昨日、図書室に用事残してきちゃって……」

花丸「悪いけど先に行ってて欲しいなあって」

ルビィ「そうなんだ……」

ルビィ「でもそれなら一緒に行くよ。用事が済んだら一緒に」

花丸「それがもしかしたら結構時間かかるかもしれないんだ!」

花丸「だからおらのことは気にしないで。練習の時間減らしちゃうのも悪いし」

ルビィ「そっか。それじゃあ仕方ないね……」ショボーン
 
149: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:03:46.54 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「そしたら善子ちゃんと一緒に先に行ってるね」

ルビィ「……ってあれ? いない?」

ルビィ「鐘が鳴ったばっかりなのに……」

花丸「善子ちゃんは捕まらないと思うけどなぁ」

ルビィ「どうして?」

花丸「あー、昨日もなにか用事があるみたいなこと言ってたし」

ルビィ「そうなんだ……」

ルビィ「じゃあ先に行ってるね。後で一緒に練習しようね!」

花丸「うん。後で行くからね~」


花丸「……」

花丸「ごめんね、ルビィちゃん……」
 
150: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:06:58.82 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ(花丸ちゃん、心なしかそっけなかったなぁ……)

ルビィ(朝からなんだかぼーっとしてたし……)

ルビィ(あと、善子ちゃんとちらちら目を合わせてたような?)

ルビィ(う~ん……よく分からないけど、花丸ちゃんが気にしなくていいって言うなら詮索しないほうがいいよねっ)


ルビィ「よおし、気を取り直して、今日も練習がんばるびぃ!」

ルビィ「……の前に着替えてから、昨日お母さんから貰ったアレ、つけちゃおっかなぁ」

ルビィ「ふんふんふ~ん♪」
 
151: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:11:27.86 ID:j1CSvf0+.net
 屋上にて


ルビィ「おはようございま~す」ガチャ

ダイヤ「あ、ルビィ……」

ルビィ「おはよう、お姉ちゃん。えへへ、お家でも言ったけどね」

ダイヤ「そうね……」

ルビィ「あれ、お姉ちゃんも元気がないみたい」

ダイヤ「そ、そんなことありませんわ。昨日は帰りがちょっと遅かったから、それで……」

ダイヤ「そうそう、ルビィ。朝になってお母様から聞きましたわ」

ダイヤ「昨日は客人を立派におもてなししたそうですね。偉いですわ」

ルビィ「えへへ、ありがとう♪」

ルビィ「だってお姉ちゃんに頼られることなんてあんまりないから……」

ルビィ「せいいっぱい、ルビィがんばったよ!」

ダイヤ「うふふ。偉い偉いですわぁ」ナデナデ

ルビィ「えへへ♪」
 
152: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:18:35.07 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「そうそう、それでね! お母さんから褒められてね」

ルビィ「こんなものもらったんだっ」キラッ

ダイヤ「そっ、それは!?」

果南「ルビィちゃんまさか!」

鞠莉「オゥ! セクシャリティー////」

ルビィ「じゃーん! えへへっ、イヤリングだよ」キランッ

ルビィ「実は昨日のお客さんがお土産としてくれたんだけど」

ルビィ「これは立派にお勤めを果たしたルビィにあげましょうって、お母さんが!」

ルビィ「すっごい嬉しくて、明日になったら絶対学校に持っていこうって決めてたんだ~」

ルビィ「~~♪♪」

ダイヤ「ル、ルビィ……」

ダイヤ「それは……は、は、は……」

ルビィ「は……?」

ダイヤ「破廉恥ですわーっ!////」

ルビィ「えええええ!?」
 
153: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:21:53.72 ID:j1CSvf0+.net
梨子「ルビィちゃん、正気なの……?」

曜「そうだよルビィちゃん、そんな、いやらしい……//」

ルビィ「いやらしい……?」

千歌「あはは、二人ともすっかりアレが好きになっちゃったもんね」

梨子「ちょっ、千歌ちゃん……//」

曜「今そんなこと言わなくても……//」

ルビィ「?」
 
154: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:27:58.84 ID:j1CSvf0+.net
 ドアガチャ


花丸「おはようございます~」

善子「あ、おはようございます」

ルビィ「あれ、花丸ちゃん? 以外と早かったね」

ルビィ「よしこちゃん、授業終わってからなにしてたの?」

花丸「うん、思ったより時間かからなかったっていうか……」

善子「練習あるし、ちょっとだけにしたから……」

ルビィ「……そうなんだ?」

ルビィ「もしかして二人でなにかやってたの?」

花丸「えっ、いや、その……//」

善子「別になにもないわよ……//」

ルビィ「ふ~ん……」



ダイヤ「ところでルビィ」ズイッ

ルビィ「うわっ! お姉ちゃん顔が近いよ!」
 
155: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 00:36:08.56 ID:j1CSvf0+.net
ダイヤ「今すぐそのイヤリングを外しなさい」

ルビィ「えっ……? なんで?」

ダイヤ「いいからです」

ルビィ「……やだ。お姉ちゃんに言われてもやだ」

ルビィ「だってルビィがもらったんだもん。昨日立派におもてなししたから、ルビィがもらったの」

ダイヤ「気持ちはわかりますけど、いいから外しなさい」

ダイヤ「でなければ残酷な真実を伝えなければなりませんわ」

ルビィ「残酷な真実……?」

ルビィ「なにそれ、怖いこと……?」ガクガク

ダイヤ「怖くはありません。でもまだルビィがちゃんと理解するには早すぎるのですわ」

ルビィ「よくわからないけど、やだからね!」

ルビィ「これはルビィのだもんっ! プリンはあげてもこれは渡さないっ!」

ダイヤ「プリンを盗るのはむしろあなたでしょう……」

ダイヤ「コホン。まあいいです、仕方ありませんわね……」

ダイヤ「ルビィ、よくお聞きなさい、耳たぶというのは……」



ダイヤ「ちくびと同義なのですわ」

ルビィ「……えっ////」カアアアァァ
 
167: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 23:12:11.47 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「おおおおおお姉ちゃんなに言ってるの!?//」

ルビィ「耳たぶがちく……とおんなじって//」

ダイヤ「はじめは驚くでしょう。でもこれは真実なのですよ」

ダイヤ「柔らかさ、固さ、弾力、ハリ、感触……どれを比べてもこれら二つは遜色のないもの」

ダイヤ「ここにいる七人はみんなそれを分かっていますわ」


果南鞠莉「そうだね」「イエース」

曜千歌梨子「うんうん」「だねっ」「ええ」

善子花丸「うん」「ずらっ」


ダイヤ「ほらね。つまり今のルビィは……」

ダイヤ「ちくびにイヤリングをぶら下げているようなものなのです//」

ルビィ「……////」
 
168: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 23:24:58.39 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「でっ、でもなんかおかしいよ!」

ルビィ「ちく……にイヤリングって、それもうイヤリングじゃないよ!」

ルビィ「ちくリング(?)だよっ!」

ルビィ「あとルビィはまだよくわからないけど……きっと神経が別だよ!」

ダイヤ「まったく、我が妹ときたら……」

ダイヤ「理屈など大して意味はないのですわ」

ダイヤ「その感覚を知れば、きっとこちら側にこれますわよ」

ダイヤ「ねぇ、果南さん。鞠莉さん」


果南「悪く思わないでねルビィちゃん」ジリジリ

鞠莉「大丈夫。すぐに気持ちよくなれるわぁ」ジリジリ


ルビィ「ひっ……!」ビクッ
 
169: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 23:37:57.66 ID:j1CSvf0+.net
千歌「ほぉら怖くない、怖くないよ~」

曜「痛いかもしれないけど、最初だけだから」

梨子「大丈夫、慣れればすぐに気持ちよくなるわ」


ルビィ「それ絶対あぶないことだよぅ!」

ルビィ「ねぇ、花丸ちゃん。善子ちゃん!」


善子「堕ちてしまえば楽になるわ、リトルデーモン四号」

花丸「ルビィちゃんも一緒にくにくにするずら~」


ルビィ「うゆ……二人とももうそっち側なんだ……」


ダイヤ「さあみなさん! やっておしまいなさい!」
 
171: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 23:49:18.28 ID:j1CSvf0+.net
ルビィ「あっ、あのみなさんちょっと待って……」


ルビィ「ゃぁ……ルビィのイヤリングとらないでっ!」


ルビィ「あっ……// 触るなら、もっと優しく……」


ルビィ「い、いっぺんに触らないで下さいいぃぃ//」


ルビィ「ひゃあぁ!// 花丸ちゃん、どこ触ってるのぉ、そっち違う……//」


ルビィ「だ、だめですっ……そんなに攻められたら……」


ルビィ「るびぃ……もういっちゃいますぅ……//」


ルビィ「ぴ、ぴぎいいいいいいい!!////」
 
172: (家)@\(^o^)/ 2017/01/17(火) 23:58:43.02 ID:j1CSvf0+.net
それから数日、見事ラブライブ予選を突破したアクアは決勝に進出

一躍トップスクールアイドルになった

歌やダンスはもちろん九人が作る仲の良い雰囲気は人気を呼んだ、が……

その一方で「何故か皆耳たぶが赤いグループ」として有名になったのだった


おしまい
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1484468022/

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