【SS】善子「今日は雨なの！」千歌「ウソだ～」【ラブライブ！サンシャイン!!】

～沼津駅南口～

善子「♪」

善子（生放送に向けて、またいいものを買ってしまったわ…。見に来る人も増えるかも！）

千歌「あ、おっはー善子ちゃん！」

善子「あら、千歌さん。ヨハネだけどね」

千歌「はいはい」

善子「雑！」
　

千歌「珍しいね、善子ちゃんが外に出て買い物なんて」

善子「人を何だと思ってるの」

千歌「えー、だって中学の頃の友達に出くわすかも～、て前に言ってたじゃん」

善子「言ったけど、一切出かけないなんて無理よ。体にも悪いじゃない」

千歌「年中黒ずくめの服着てる人がそういうこと言う？」

善子「それはいいでしょ！」
　

善子「悪気ありそうで悪気なくそういうこと言うわよね、千歌さんって」

千歌「うんっ、悪気ないよ！」ﾆｯｺﾘ

善子「幸せそうでうらやましいわ」

善子「あ、そうだ。今日誕生日じゃない。おめでと」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

千歌「おぉ！覚えててくれたんだ！ありがとー」ﾆｺﾆｺ

善子「全体LINEに流れてきたし」

千歌「ねー。部活入ってなかったから、こういうのってすっごくうれしい！」

千歌「ね、善子ちゃん！」

善子「ま、まあね」
　

善子「けど、こういう日に練習ないのってもったないわねー。みんなから祝ってもらえたのに」

千歌「全校点検じゃあしょーがないよ。別の日にやるの、期待して待ってるから」

善子「代わりじゃないけど、何かごちそうしましょうか？」

千歌「え、いいの！？みかん食べたい！」

善子「私は食べたくな～い」

千歌「えー？」
　

善子「カフェでパンケーキとかじゃダメ？」

千歌「…そんな高いもの食べさせてくれるの！？お金持ちじゃん！」

善子「1人分なら何てことないでしょ」

千歌「善子ちゃん食べないの？」

善子「コーヒーで充分。もうお昼も食べちゃったし」

千歌「えーそうなんだー。じゃあチカの分けてあげるよ！」

善子「別にいいのに…ありがと」
　

～喫茶店～

千歌「あ、このみかん乗ってるのがいい！」

善子「みかん乗ってるんだったら私食べらんないわよ」

千歌「おいしいよ？チャレンジしよ？」

善子「このチョコソースかかってるのは？」

千歌「それもおいしそーだねえ…それでもいいよ！」

善子「じゃあ頼んどくから」

千歌「はーい。席取ってくるね！」
　

善子「はい、カフェモカ」

千歌「ありがとー！」

善子「そういえば、何で駅前にいたの？」

千歌「ほぇ？」

善子「あそこからこっちなんて用事ないと来ないでしょ」ｽﾞｽﾞｯ

千歌「ちょっとディスってない？…本屋さんに用があったから」ｱﾁﾁ

善子「本読むのね」

千歌「読書感想文の本買いに」

善子「あー」
　

千歌「で、よくよく思うと作詞にすごい活きると思ったから、店員さんにおすすめ聞いて、いろいろ買ってきたの」

善子「そこで聞こうって思うのが千歌さんらしいわ」

千歌「そーかな」

善子「そーよ。私じゃ無理」ｽﾞｽﾞｯ

千歌「普通だと思うけどなぁ」ｱﾁﾁ

善子「千歌さんが普通だー！って言うことも、他の人からしたらすごいことなのよ」

千歌「…ほめてくれた？」

善子「…まあ///」

千歌「善子ちゃんのそーゆーとこ好き！」

善子「声が大きい！恥ずかしいからやめて！」
　

店員「アフォガードパンケーキですー」

千歌「わ、すっごいね」

店員「ごゆっくりどうぞ～」

善子「結構ボリュームあるのね」

千歌「チカだけじゃ食べらんないからやっぱ善子ちゃんも食べて？」

善子「はいはい」

善子「しっかし、千歌さんみたいな天気よね。カンカン照りみかん」

千歌「ザ・夏だね！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「今日ホントは雨予報なのにね。ちょっと、チョコそっちに持ってきすぎじゃない？」

千歌「え、そうなの！？」
　

善子「お昼からね。でも全くそんな気配なかったわね」

千歌「そんなにいいことしてたかな、私」

善子「クククッ、その理論で行くと、ヨハネは相当な業を積み重ねていたのね…」

千歌「あー、あの大雨警報のね。せっかく誕生日だったのにね、善子ちゃんの」

善子「生誕か降臨と言いなさい！ヨハネの！」

千歌「傘の意味ないくらい降ったよねあの日」

善子「天界が恐れをなした結果よ」
　

千歌「カバンびっしょびしょだったよね」ｱﾊﾊ

善子「……横殴りすぎたのよ！テスト返却の日だったのにサイアク！紙まで濡れちゃって…」

千歌「髪も濡れちゃってね～」

善子「……面白くない」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「あー、それ私食べようと思ってたのに！」

善子「さ、降り出す前に帰りましょ」

千歌「えー、もうちょっとのんびりしてこーよー」

善子「私も忙しいのよ」

千歌「堕天使グッズ買い出しに来てるくせに」

善子「うっさい！これも大事なの！」
　

ｻﾞｰ

千歌「…降ってきちゃってた」

善子「ほらね」ﾊﾞｻｯ

千歌「」ﾋｮｲｯ

善子「ちょ、何でこっち入ってくるのよ。自分の傘は？」

千歌「へ？ないよ？ないからビックリしたんじゃん」

善子「ど、どうやって帰るのよ」

千歌「うーん。ビニ傘買って帰ろうかな…」ﾁｬﾘﾝ

千歌「…お金足りないや」ﾀﾊﾊ

善子「おバカ！」
　

千歌「ううっ、だって雨降るなんて思わなかったし～」

善子「分かったわよ、私の家であがるまで待ってけば？」

千歌「え、善子ちゃんち！？」ｷﾗｷﾗ

善子「長引きそうだしね。ちょっと歩くけど、いい？」

千歌「いいっ！楽しそうだし！」

善子「何する気よ…」
　

～ヨハネ宅～

善子「めっちゃ降るじゃない！あの日くらい降ったんじゃないの！？」ﾌﾟﾝｽｶ

千歌「ぎりぎり逃げ切れたねー」ｱﾊﾊ

善子「さて、いつやむのかしらね。あ、あがって？」

千歌「お邪魔しまーす」


善子「適当に座ってて？」

千歌「善子ちゃんの匂いだ」ｽﾝｽﾝ

善子「ちょっと！…お茶持ってくるから、待ってて？」

千歌「ごめんねー」

ﾊﾞﾀﾝ

千歌「はー、ホントに堕天使のお家みたいだー」

千歌「わ、マンガいっぱいある！ゲームも！」
　

善子「持ってきたわ…って！」

千歌「これ面白いねー！借りてっていい？」

善子「じっとしてられない病なの！？」

千歌「いやー、こんなにマンガやゲームあったら、ねえ？」

善子「…別にいいけど。借りてってもいいし」

千歌「ホント！？やった！」
　

善子「…ど、どうせ２人いるなら、ゲームしましょうよ？スマブラあるわよ」

千歌「スマブラ！やるー！チカ、カービィ得意だよ！」

善子「何よ、持ってるの？」

千歌「友達っちでやっただけ」

善子「なるほどね」

千歌「善子ちゃんはヨッシーね」

善子「何でよ！いや言わなくていいけど！」

千歌「よっしーこちゃん♪」

善子「堕天使奥義使われたいの？」
　

～２時間後～

千歌「全力の善子ちゃん強すぎ～」ﾌﾞｰ

善子「持ち主なんだしそりゃあね」

千歌「次来る時までに練習しなきゃね」ｳﾝｳﾝ

善子「ま、また来てくれ、来るの！？」

千歌「迷惑？」

善子「そ、そうじゃないけど」

千歌「良かった♪」ﾆｺｯ

千歌「あ、見て外！あがったんじゃない！？」

善子「そう？…かもしれないわね。よかったじゃない」

千歌「うんっ。じゃあおいとましようかな。すごく助かったよ～」

善子「こちらこそ楽しかったわ。あ、一応持ってったら、うちの傘？明日返してくれればいいから」

千歌「ホント？いろいろごめんね～？」
　

善子「そこのバス停、みとしーまで行くから」

千歌「うん、じゃあここで待ってる」

善子「何かあやふやだったけど、改めて誕生日おめでと、千歌さん」

千歌「あはは、ありがと！また明日ね！」ﾉｼ
　

ｽﾀｽﾀ

善子「…」

善子（友達家に呼ぶの、初めてだったじゃない！？）
　

短いですが以上です。
お読みいただきありがとうございました。