【SS】可可「やっぱりすみれは生意気デス」すみれ「はぁ？」【ラブライブ！スーパースター!!】

千砂都「ワン、ツー、スリー、フォー！ワン、ツー、スリー

可可「わっ！？」

ﾄﾞｯｼｰﾝ!!

可可（うっ）

可可「あぅぅ……」ｼｭﾝ

かのん「可可ちゃん大丈夫！？」

可可「は、はい。大丈夫デス。ちょっと転んでしまっただけデス」

千砂都「どうする？休憩する？」

可可「い、いえ！このくらいでへこたれるわけにはいきマセン！可可バンガリマス！」


すみれ（……）
　

～練習後～

すみれ「ほら一緒に帰るわよ、可可」ﾍﾟﾁﾝ

可可「はぁ……」

すみれ「なによ。浮かない顔しちゃって」

可可「……今日は練習で五回も転びマシタ」

すみれ「それがどうかしたの？」

可可「全部すみれのせいデスよ」

すみれ「だからどーしてそうなるのよ」

可可「すみれが可可にターンのタイミングを合わせてくれなかったからに決まってマス」

すみれ「合わせてるったら合わせてるわよ」

可可「いいえ、全然可可に合わせてくれてマセン。だからすみれが悪いデス。重罪デス、死刑に値しマス」

すみれ「はいはい、ごめんなさ……」

ﾁﾗﾘ

可可「？」

すみれ「可可、帰る前にちょっとウチ寄ってきなさい」

可可「ハイ？？」
　

～すみれ家～

可可「すみれ？何してるデス……」

すみれ「あんた、右の肘のとこ擦りむいてるでしょ」

可可「んなっ！？」

すみれ「ちょっと待ってて、手当てしてあげる。救急道具持ってくるわね」

可可「だ、大丈夫デス！！可可はそんなことしなくたって平気デス！可可はすみれと違って強いのデス！」

すみれ「強がらないの。ばい菌入ったら大変でしょ？」ｶﾞｻｶﾞｻ

可可「でもっ

すみれ「ほら、消毒するわよ。沁みるけどじっとしててね」

ﾌﾟｼｭｯ

可可「あうっ」
　

可可「し、しみるデス……」

すみれ「言ったじゃない沁みるって。はい、消毒終わり」

すみれ「家に帰ってお風呂入ったら絆創膏するのよ？いい、わかった？」

可可「は、はいデス。すみれ、ありがとうゴザイマ……」

可可（……）

すみれ「？」

可可（……むーっ）ﾑｽｯ
　

～次の日～

可可「……」

可可（なにが消毒してあげるっ、デスか。可可はすみれの妹でもペットでもありマセン。むしろ可可が7月生まれですみれの誕生日は9月28日のはずデスから可可の方がちょこっとお姉ちゃんのはずデス）

可可（だいたいすみれは初めて会った時からずーっと生意気デス。絶対可可のこと見下してマス）

可可（だから可可がここらで一回わからせないといけマセン）

可可「……」

可可（ですので今日は可可がとびっきりのイタズラをすみれ仕掛けてやりマス）

可可「じゃじゃーん！」

可可（ジャパニーズ、ブーブークッションデス。さっきドンキで購入しマシタ）

可可（これさえあればあのショービジネスグソクムシも一瞬で下品な女に早変わりデス！）

可可「くっくっくっくっ……」

ｿｿｸｻ

可可（準備完了デス）
　

～部室～

かのん「あっづい……」

すみれ「私いっちばーん！」

かのん「あっ！ズルい！」

すみれ「ほら！早く私のこと扇ぎなさい！」

かのん「えぇ～……」

可可（そうデスすみれ。早くそこの椅子に……）

すみれ「よ、っと！」

かのん「ぐぇぇ、どうして私が……」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ


可可「……ありぇ？」

可可（むーっ、どうしてそっちの椅子に座るのデスか。可可が仕掛けを用意したのはあっちの椅子デス）

可可（もうっ。すみれってば全然お笑いをわかってマセン。グソクムシのくせに）
　

可可（……）

きな子「っだぁ～、東京の夏は暑いっす……」

千砂都「あ、お帰り～」

きな子「ううっ、椅子、椅子……」

千砂都「あ、ここ空いてるよ」

可可（んなっ！？）

可可（だ、だめデスっ！そこは可可がすみれのために用意をした椅子デス！）


きな子「あ、ありがとうございます……」

可可「だめデスっ！」

きな子「えっ？」

可可「そこは特別な

ﾎﾟﾌｯ

可可「きゃっ！」

ﾎﾞｯﾌｰﾝ!!

可可「わあっ！？」
　

千砂都「な、なに！？今の音なに！？」

恋「さっきすごく響くような音が……」

かのん「もしかして、可可ちゃん……おならした？」

可可「ふぇっ！？あ、いや、今のは、その……」

すみれ「ブーブークッションでしょ。ほら」

かのん「えっ！？」

千砂都「なんでそんなところに？」

すみれ「どーせ誰かが仕掛けたんでしょ。部室でこんなことする人間……ひとりくらいしか心当たりないのだけれど」

可可「はりぇ！？え、えっと……！！」

すみれ「……」

可可「そ、そうデシタ！可可が自分で部室に仕掛けていたのをすっかり忘れてマシタ！あはは、ははは……」

すみれ「はぁ……」

可可「……」

可可（……むーっ）
　

可可（ですがここでへこたれる可可ではありマセン。今度は黒板消しを使ってすみれに仕返ししてやりマス）

可可（黒板消しを、ドアとドアの隙間にセットして……）

すみれ「……なにしてるの？」

可可「ひっ！？」

すみれ「……」

可可「あ、いえ……なんでもないデス！ささ、すみれ！教室に用事があったのデスよね！どうぞ通ってクダサイ！」

すみれ「……」

すみれ（思い切り黒板消し見えてるんだけど……）
　

すみれ（……）

かのん「可可ちゃんすみれちゃん？私教室に用があるんだけど、ちょっとどいてくれない？」ｶﾞﾗｯ

すみれ「あっ」

可可「あっ」

ﾎﾟﾌｯ

かのん「うぎゃっ！？」

ﾎﾞﾌﾝ!

かのん「うぎゃぁぁぁ～！！げほっ！げほげほっ！！」

可可「……」
　

かのん「こほっ、こほっ……ちょっと誰！？ドアに黒板消しなんてセットした人！？」

すみれ「可可でしょ」

可可「んなっ！？」

すみれ「チョークの粉、制服にべったりついてるわよ」

可可「はりぇ！？こ、これはデスね……」

かのん「可可ちゃ～ん……！！」

可可「ひぃっ！？」

かのん「……」

可可「……」

ﾀﾞﾀﾞｯ!

かのん「あっ、こら逃げるなぁ～！！」
　

＊＊＊

可可「……すみれのせいでかのんにめちゃくちゃ怒られマシタ」

すみれ「だからどーしてそうなるのよ。自業自得でしょ」

可可「違いマス。全部すみれのせいデス」

すみれ「違うわよったら違うわよ」

可可「そもそもすみれは生意気すぎマス。可可の苦労も思い知れ、デス」

すみれ「苦労してるのはこっちよ。毎回毎回あんたに付き合わされ……って！」ﾁﾗｯ

可可「？」

すみれ「ちょっと！昨日言った絆創膏してないじゃない！」

可可「あぃぇ！！？」
　

～すみれ家～

可可「だ、だからぁ！！可可には絆創膏なんて必要ないデス！！」

すみれ「必要あるわよ！！いいから大人しくしていなさい！！」

可可「いやデス！！そんなものしなくたって可可は平気デス！！」

すみれ「こっちの方が傷の治りが早くなるの！！いいから私の言う通りにするっ！！」

可可「いやデスいやデス！！せめてパンダの絆創膏はやめてクダサイ！！恥ずかしいデス～！！」

すみれ「これしかなかったんだから仕方ないでしょ！！ほら！！大人しく……！！」

可可「あっ！？」

ﾍﾟﾀｯ

すみれ「はい！お風呂入るまでぜぇ～ったい外さないでよね！」

可可（むぅ……）
　

可可「……絆創膏なんて弱い人がするものデス」

すみれ「強いとか弱いとかの話じゃないの。傷の跡とか残っちゃったら嫌でしょ？」

すみれ「人前に立とうとしてる以上、体のことはより一層気を付けなさい。そうでなくても可可、もともと女の子なんだから」

可可「おんなのこ……」

可可（……）

可可「……むーっ」ﾌﾟｸﾘ

すみれ「えっ？」
　

可可「やはりすみれは生意気デス」

すみれ「はぁ！？」

可可「可可はすみれの妹じゃないのデス！いちいち色々気づかれてお世話される筋合い、可可にはありマセン！」

すみれ「し、仕方ないでしょ！！あんたのことずーっと見てると嫌でもいろいろ目に入ってくるのよ！気づくのよ！！」

可可（なっ……！？）

可可「む、むーっ！！」

すみれ「！？」

可可「やっぱりすみれは生意気デス！！そんなに可可が見たいのなら……！！」

可可「……そんなに可可のことを見てるのなら！！ク、可可のこの気持ちにもさっさと気づきやがれデスっ！！/////」

ﾁｭｯ♡

すみれ「ひゃっ////」

可可「/////」

すみれ「は、はぁぁ！！？/////」
　

すみれ「なによ！なんなのよったらなんなのよ！？」

可可「うるさいデス！！いちいち説明する筋合いなんてありマセン！！」

すみれ「はぁぁ！？」

可可「だいたいすみれはニブチンです！！ニブニブオオバカヤロウデス！！」

すみれ「バ、バカって言うな！そりゃあんたよりはテストの点数低いかもだけど

可可「可可はそういうつもりでなんて言ってマセン！！ほんっとすみれって日本語通じないデスね！！」

すみれ「中国人のあんたにだけは言われたくないわよ！！」

可可「うるさいデス！！むーっ！ムカついたので可可はもう帰りマス！！今日の夜電話するので首を洗って待ってやがれデス！！」ｽﾀｽﾀ

すみれ「あ、ちょっと！？待ちなさいよ～！！」

可可（……/////）




この夜めちゃくちゃ甘えてきた。電話越しに
　

終わりです。二期始まったのでクゥすみでした