1: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 18:41:31.43 ID:LqmAWwZz
ちぃがしょんぼりするお話
2: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 18:42:26.21 ID:LqmAWwZz
~ある日の放課後~
千砂都「っはい!10分休憩!」パンッ
夏美「ゔへぇ~……キ、キツいですのぉ~~」
メイ「まだ……始まったばっかで……はぁ…はぁ…無、茶だってっ…けほっ……」
四季「……ふぅ…………ふぅ……………………」
きな子「……コ…コヒュ…コヒュッ…………」
千砂都「っはい!10分休憩!」パンッ
夏美「ゔへぇ~……キ、キツいですのぉ~~」
メイ「まだ……始まったばっかで……はぁ…はぁ…無、茶だってっ…けほっ……」
四季「……ふぅ…………ふぅ……………………」
きな子「……コ…コヒュ…コヒュッ…………」
3: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 18:44:50.72 ID:LqmAWwZz
~10分後~
千砂都「ねえ10分たったんだけど、このくらいでバテてたらラブライブ優勝なんて夢のまた夢だよ?」
メイ「ま、まってくださいよ、夏休み明けたばっかりで体がまだついていかないって…」
千砂都「あのね、知らないの?サニパさん達なんかこの程度は練習前に軽くやってるんだよ」
夏美「し、知らないですの……よそはよそ、うちはうち、Liella!はLiella!ですの」
千砂都「知らないじゃないんだよ、スクールアイドル始めたんなら強豪の練習メニューだって研究しておかないと」
千砂都「ねえ10分たったんだけど、このくらいでバテてたらラブライブ優勝なんて夢のまた夢だよ?」
メイ「ま、まってくださいよ、夏休み明けたばっかりで体がまだついていかないって…」
千砂都「あのね、知らないの?サニパさん達なんかこの程度は練習前に軽くやってるんだよ」
夏美「し、知らないですの……よそはよそ、うちはうち、Liella!はLiella!ですの」
千砂都「知らないじゃないんだよ、スクールアイドル始めたんなら強豪の練習メニューだって研究しておかないと」
6: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 18:48:34.66 ID:LqmAWwZz
メイ「で、でも」
千砂都「なに、私間違ったこと言った?」
メイ「あっ、いや…」
千砂都「ほらっきな子ちゃんなに寝てるの、そうやってサボってるヒマある?」
きな子「は………はいっ……………すぅ………」
四季「待って、きな子ちゃんは休ませたほうが…」
千砂都「あー四季ちゃんもそういう事言うんだ」
千砂都「はぁしょうがないか、きな子ちゃんちょっと外れてていいよ」
きな子「うぅ……面目ないっす……ぐす…」
千砂都「なに、私間違ったこと言った?」
メイ「あっ、いや…」
千砂都「ほらっきな子ちゃんなに寝てるの、そうやってサボってるヒマある?」
きな子「は………はいっ……………すぅ………」
四季「待って、きな子ちゃんは休ませたほうが…」
千砂都「あー四季ちゃんもそういう事言うんだ」
千砂都「はぁしょうがないか、きな子ちゃんちょっと外れてていいよ」
きな子「うぅ……面目ないっす……ぐす…」
8: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 18:57:13.83 ID:LqmAWwZz
千砂都「はぁ……じゃあやっていくよ」
ピコン
夏美「あ、ちょっと失礼、チャンネルのDMにメッセージが……」
千砂都「夏美ちゃん、練習中はスマホしまおっか?」
夏美「いやでも、我々とコラボしたいとの連絡が…」
千砂都「だーめ、練習中は練習に集中しなきゃでしょ?わかってくれるまでスマホは貰っておくから」
夏美「あっちょっと、返してですの~!」
千砂都「わかってくれたらね、さぁ再会するよ」
千砂都「かのんちゃん達がいないからって気を抜かずにビシバシやっていくからね!」
ピコン
夏美「あ、ちょっと失礼、チャンネルのDMにメッセージが……」
千砂都「夏美ちゃん、練習中はスマホしまおっか?」
夏美「いやでも、我々とコラボしたいとの連絡が…」
千砂都「だーめ、練習中は練習に集中しなきゃでしょ?わかってくれるまでスマホは貰っておくから」
夏美「あっちょっと、返してですの~!」
千砂都「わかってくれたらね、さぁ再会するよ」
千砂都「かのんちゃん達がいないからって気を抜かずにビシバシやっていくからね!」
11: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:08:11.54 ID:LqmAWwZz
~練習終わり~
きな子「げふっ……もうヘロヘロっす~~」
メイ「マジであの人やばいって……鬼かよ……」
夏美「オニナッツ~~👋……呼びましたの?」
メイ「呼んでねーよ、ベタなボケすんなって」
きな子「ちょっとメイちゃん?人にボケなんて言っちゃダメっすよ~」
夏美「違いますの、そのボケはボケであって悪口のボケでは……って説明も野暮か」
きな子「げふっ……もうヘロヘロっす~~」
メイ「マジであの人やばいって……鬼かよ……」
夏美「オニナッツ~~👋……呼びましたの?」
メイ「呼んでねーよ、ベタなボケすんなって」
きな子「ちょっとメイちゃん?人にボケなんて言っちゃダメっすよ~」
夏美「違いますの、そのボケはボケであって悪口のボケでは……って説明も野暮か」
14: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:12:06.06 ID:LqmAWwZz
四季「ふふっ、3人とも面白いね、漫才してるみたい」
メイ「っおい!私まで入れるな!」
四季「ごめんね、つい面白くって」
きな子「?」キョトン
夏美「はぁ…きな子のそういうところは羨ましいですの」
四季「きな子ちゃんはずっとそのままのきな子ちゃんでいて欲しい、メイもそう思うよね」
メイ「まぁ、天然でかわいいよな…………って話がズレてんだよ!」
メイ「っおい!私まで入れるな!」
四季「ごめんね、つい面白くって」
きな子「?」キョトン
夏美「はぁ…きな子のそういうところは羨ましいですの」
四季「きな子ちゃんはずっとそのままのきな子ちゃんでいて欲しい、メイもそう思うよね」
メイ「まぁ、天然でかわいいよな…………って話がズレてんだよ!」
16: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:17:17.42 ID:LqmAWwZz
きな子「そういえばきな子達はなんの話を……?」
メイ「だから千砂都先輩が鬼だって話!」
四季「でも本気でラブライブ優勝を目指すなら、あのくらい気合いを入れないとダメなのかも」
メイ「だとしてもだよ、特に今日なんかはきな子と夏美にやけに当たり強くなかったか?」
夏美「確かに、スマホ没収はやりすぎですの!」
夏美「没収のせいで先方に既読無視の言い訳と謝罪DMを送るハメに…し、信用がぁ……」
メイ「だから千砂都先輩が鬼だって話!」
四季「でも本気でラブライブ優勝を目指すなら、あのくらい気合いを入れないとダメなのかも」
メイ「だとしてもだよ、特に今日なんかはきな子と夏美にやけに当たり強くなかったか?」
夏美「確かに、スマホ没収はやりすぎですの!」
夏美「没収のせいで先方に既読無視の言い訳と謝罪DMを送るハメに…し、信用がぁ……」
17: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:21:45.53 ID:LqmAWwZz
きな子「……でもきな子は、きな子が弱々だからいけないっす…だから千砂都先輩は悪くないっす!」
四季「きな子ちゃん………おいで」
きな子「えっ?…四季ちゃんなにを…だ、だめっす!汗臭いし、恥ずかしいっす~~」
メイ「あーもう、あったまきた!明日かのん先輩達に抗議してやる!」
夏美「そう!千砂都先輩の後輩いじめに徹底的に遺憾の意を表明しますの!」
四季「きな子ちゃん………おいで」
きな子「えっ?…四季ちゃんなにを…だ、だめっす!汗臭いし、恥ずかしいっす~~」
メイ「あーもう、あったまきた!明日かのん先輩達に抗議してやる!」
夏美「そう!千砂都先輩の後輩いじめに徹底的に遺憾の意を表明しますの!」
20: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:29:23.37 ID:LqmAWwZz
メイ「そうだ!いじめっ子部長の千砂都先輩にもっと優しさを!」
夏美「ですのーーー!」
メイ「よし!じゃあ先導はお前に頼んだ!」
夏美「なんで私が!??」
メイ「いやほら、なんかそういうの得意そうだし…?」
夏美「そこでヘタれるなら言い出さないで欲しいんですの!第一ぶっきらぼうなオラオラ系キャラなら先輩にもっと噛み付くべきでは!?」
夏美「ですのーーー!」
メイ「よし!じゃあ先導はお前に頼んだ!」
夏美「なんで私が!??」
メイ「いやほら、なんかそういうの得意そうだし…?」
夏美「そこでヘタれるなら言い出さないで欲しいんですの!第一ぶっきらぼうなオラオラ系キャラなら先輩にもっと噛み付くべきでは!?」
22: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:34:33.66 ID:LqmAWwZz
メイ「なんだよそのキャラって!そっちこそなんだよ邪神ちゃんみたいなキャラしやがって!」
夏美「はぁ!??それを言っちゃ戦争ですの!」
メイ「上等だよ!言っとくが私の方が先輩なんだからな!」
夏美「そんなの誤差の誤差、肝心なのは実力ですの~~!」
ワーギャーギャー‼︎
きな子「え~なんで2人がケンカしてるっすか」
四季「落ち着いて、あれは多分2人の愛情表現だから」ナデナデ
きな子「そういうものっすか?」
夏美「はぁ!??それを言っちゃ戦争ですの!」
メイ「上等だよ!言っとくが私の方が先輩なんだからな!」
夏美「そんなの誤差の誤差、肝心なのは実力ですの~~!」
ワーギャーギャー‼︎
きな子「え~なんで2人がケンカしてるっすか」
四季「落ち着いて、あれは多分2人の愛情表現だから」ナデナデ
きな子「そういうものっすか?」
23: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 19:38:31.23 ID:LqmAWwZz
~廊下~
千砂都「…………………」
千砂都「ふ~ん、なるほどね」
千砂都「…………………」
千砂都「ふ~ん、なるほどね」
27: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:06:37.02 ID:LqmAWwZz
千砂都「着替えが遅いから隠れて様子を見てみれば…」
千砂都「なるほど、なるほど……」テクテク
千砂都「いじめっ子部長ね」
千砂都「そんなこと言う子たちには、嵐のちぃちゃん部長がもっとかわいがってあげちゃうぞ~……なんて………」テクテク
千砂都「なるほど、なるほど……」テクテク
千砂都「いじめっ子部長ね」
千砂都「そんなこと言う子たちには、嵐のちぃちゃん部長がもっとかわいがってあげちゃうぞ~……なんて………」テクテク
28: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:11:39.80 ID:LqmAWwZz
千砂都「いじめ、いじめかあ…………」
『近くに住んでるんでしょ』
『なんで知らないの?』
千砂都「………あれ、あれれ?」
『近くに住んでるんでしょ』
『なんで知らないの?』
千砂都「………あれ、あれれ?」
29: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:15:53.69 ID:LqmAWwZz
千砂都「もしかして、私……いや、」
『これ、貰っておくから』
『あ~泣いた~』
千砂都「え、同じ……こと…………?」
『知らないじゃないんだよ』
『私間違ったこと言った?』
『サボってるヒマある?』
『スマホは貰っておくから』
千砂都「うそ………え」
千砂都「あ」
千砂都「あ、あ、あ…………」
千砂都「…」
千砂都「あーあ」
『これ、貰っておくから』
『あ~泣いた~』
千砂都「え、同じ……こと…………?」
『知らないじゃないんだよ』
『私間違ったこと言った?』
『サボってるヒマある?』
『スマホは貰っておくから』
千砂都「うそ………え」
千砂都「あ」
千砂都「あ、あ、あ…………」
千砂都「…」
千砂都「あーあ」
37: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:42:42.50 ID:LqmAWwZz
~翌日~
メイ「今日は千砂都先輩遅いな」
夏美「まったく、自分であれだけ言っておいて全然なってませんの!」
きな子「まあまあ2人とも、千砂都先輩も大切な用事があるのかもしれないっすよ」
メイ「だとしてもさ、連絡もなしに30分だろ?今日も2年は先輩1人だけなのにこれじゃあキツいって…」
四季「そういうこと言ってるうちに、先輩来たみたい」
千砂都「…あ、ごめんね~えへへ、遅れちゃった」
1年「「「「うぃっすーーー✌!!」」」」
千砂都「ひっ…」ビクッ
メイ「今日は千砂都先輩遅いな」
夏美「まったく、自分であれだけ言っておいて全然なってませんの!」
きな子「まあまあ2人とも、千砂都先輩も大切な用事があるのかもしれないっすよ」
メイ「だとしてもさ、連絡もなしに30分だろ?今日も2年は先輩1人だけなのにこれじゃあキツいって…」
四季「そういうこと言ってるうちに、先輩来たみたい」
千砂都「…あ、ごめんね~えへへ、遅れちゃった」
1年「「「「うぃっすーーー✌!!」」」」
千砂都「ひっ…」ビクッ
39: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:50:35.00 ID:LqmAWwZz
四季「あれ、千砂都先輩どうかした?」
千砂都「い、いや?あの、みんながね?びっくりしちゃった……あははは」
きな子「かのん先輩達がこうやって挨拶してるのを見て、きな子達もやってみたかったっす」
メイ「ダメ……でした?」
千砂都「え、あ、全然大丈夫だよ、あっ、はい、うぃっす✌」
メイ「わぁ~本物のうぃっすだ~~!!」キラキラ
夏美「落ち着きますの、昨日の勢いはどこにいったんですの」
千砂都「い、いや?あの、みんながね?びっくりしちゃった……あははは」
きな子「かのん先輩達がこうやって挨拶してるのを見て、きな子達もやってみたかったっす」
メイ「ダメ……でした?」
千砂都「え、あ、全然大丈夫だよ、あっ、はい、うぃっす✌」
メイ「わぁ~本物のうぃっすだ~~!!」キラキラ
夏美「落ち着きますの、昨日の勢いはどこにいったんですの」
41: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:54:07.30 ID:LqmAWwZz
千砂都「あ、えと、その、ごめんね?ちょっと部長会議で遅れて、待たせちゃったね、ごめんね」
きな子「いえ、先輩が謝ることでは……」
夏美「でも会議で遅れるならあらかじめ教えておいて欲しかったです、タイムイズマニーですの」
四季「ちょっと夏美ちゃん、あまりそういう言い方はダメ」
千砂都「ご、ごめんね、あの、私が気が利かなくて、そ、そうだ!昨日は夏美ちゃんのスマホ…取っちゃったから…はいこれ」
夏美「これは……たこ焼き?」
きな子「いえ、先輩が謝ることでは……」
夏美「でも会議で遅れるならあらかじめ教えておいて欲しかったです、タイムイズマニーですの」
四季「ちょっと夏美ちゃん、あまりそういう言い方はダメ」
千砂都「ご、ごめんね、あの、私が気が利かなくて、そ、そうだ!昨日は夏美ちゃんのスマホ…取っちゃったから…はいこれ」
夏美「これは……たこ焼き?」
45: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 20:57:58.77 ID:LqmAWwZz
千砂都「うん、あの、私のバイト先のお店がね、近くに出店だしてて……差し入れにって、くれて…」
きな子「お、美味しそうっす~~~あの!きな子も後で食べてもいいっすか!?」
千砂都「っ……うん、いっぱい食べてね、えへへ」
きな子「ありがとうございます!!!!」
千砂都「あっあの、飲み物忘れちゃったから、その…買いに行って来ていいかな?」
四季「水分補給は大事、言ってきてください」
千砂都「四季ちゃん…ありがとうね、ちょっと走って行ってくるね、ごめんね」ダッ
メイ「そんなに急がなくても~………行っちゃったよ」
きな子「お、美味しそうっす~~~あの!きな子も後で食べてもいいっすか!?」
千砂都「っ……うん、いっぱい食べてね、えへへ」
きな子「ありがとうございます!!!!」
千砂都「あっあの、飲み物忘れちゃったから、その…買いに行って来ていいかな?」
四季「水分補給は大事、言ってきてください」
千砂都「四季ちゃん…ありがとうね、ちょっと走って行ってくるね、ごめんね」ダッ
メイ「そんなに急がなくても~………行っちゃったよ」
49: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 21:07:08.47 ID:LqmAWwZz
きな子「どうしたんすかね、もぐ…今日の千砂都先輩?もぐもぐ…このたこ焼きおいしいっすよ」
夏美「私はみんなほど付き合いが長いわけではないけれど、今日はそんな変でしたの?」
メイ「確かになんか変だったよな…」
四季「いつもの覇気がなかった、今日の先輩は嵐というか…そよ風?」
メイ「そうそう、そんな感じだよ…どうしたんだろ」
夏美「私はみんなほど付き合いが長いわけではないけれど、今日はそんな変でしたの?」
メイ「確かになんか変だったよな…」
四季「いつもの覇気がなかった、今日の先輩は嵐というか…そよ風?」
メイ「そうそう、そんな感じだよ…どうしたんだろ」
52: (やわらか銀行) 2022/08/22(月) 21:14:25.33 ID:LqmAWwZz
きな子「でも、たこ焼きをくれたっす!」
メイ「あ、それだよ!いつもは練習後におやつを食べることはあっても練習前にはなかったろ?」
四季「そういえば……それになんだか私達に対しておどおどして何回も謝ってたよね」
夏美「それのなにが問題ですの?私達に対しての態度が軟化するのはありがたいだけですの」
メイ「でもさ、おかしいって絶対に……」
きな子「そう考えると、ちょっと心配っすね…もぐ」
メイ「あ、それだよ!いつもは練習後におやつを食べることはあっても練習前にはなかったろ?」
四季「そういえば……それになんだか私達に対しておどおどして何回も謝ってたよね」
夏美「それのなにが問題ですの?私達に対しての態度が軟化するのはありがたいだけですの」
メイ「でもさ、おかしいって絶対に……」
きな子「そう考えると、ちょっと心配っすね…もぐ」
56: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:03:26.73 ID:HeMd9+YX
千砂都「はあっはぁっ………」タッタッタ
千砂都「……遅く…なっちゃった」
千砂都「待たせちゃうっ…また……みんなの嫌なことしちゃうっ……」ジワァ
千砂都「急がなくちゃ…………きゃっ」
ドンッ
恋「っと……千砂都さん?そんなに走ったら危ないですよ」
千砂都「……遅く…なっちゃった」
千砂都「待たせちゃうっ…また……みんなの嫌なことしちゃうっ……」ジワァ
千砂都「急がなくちゃ…………きゃっ」
ドンッ
恋「っと……千砂都さん?そんなに走ったら危ないですよ」
57: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:09:59.75 ID:HeMd9+YX
千砂都「ご、ごめんなさ……」
恋「いえいえ、私も前を見ていませんでした……あらお団子に糸くずが」ポンポン
千砂都「あ」
『でもアンタの持ってたこれ』
『罰として貰っておくから』
千砂都「あ、あ、あああ……」
恋「いえいえ、私も前を見ていませんでした……あらお団子に糸くずが」ポンポン
千砂都「あ」
『でもアンタの持ってたこれ』
『罰として貰っておくから』
千砂都「あ、あ、あああ……」
59: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:15:40.21 ID:HeMd9+YX
恋「千砂都さん?少し顔色が悪いようですが、もしや先程どこか痛めたり…」スッ
千砂都「…………いやっ!!」パシッ
恋「な、なにを」
千砂都「………あ、いや、ちが、違うんです!あの、手を叩いたのは、あの、違くて、あ、と」ガクガク
千砂都「ごめんなさいっ…ごめんなさい……叩いてごめんなさい!ぶつかって、ごめ…んなさい!」
千砂都「…………いやっ!!」パシッ
恋「な、なにを」
千砂都「………あ、いや、ちが、違うんです!あの、手を叩いたのは、あの、違くて、あ、と」ガクガク
千砂都「ごめんなさいっ…ごめんなさい……叩いてごめんなさい!ぶつかって、ごめ…んなさい!」
60: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:19:32.47 ID:HeMd9+YX
恋「落ち着いてください!私は怒ってなんて…」
千砂都「ゆるして…くださいっ…泣かないからっ……公園には…もう、来ないから…っ」
千砂都「わ、わ、わた、私が悪い…です!だから、髪、大事なものは、ゆるして……とらないで……ひぐっ…」
恋「…あの」
千砂都「ひぃっっ……あ、ごめんなさい…泣かないって……ぐすっ…泣かないからっ……あ、あ、いえ、泣きませんっ…からっ……あっ」ズズッ
千砂都「あははっ…ほらっ…泣いて、ないでしょ……あはっ……だから髪紐は…ゆるし、ゆ、ゆるしてください」ポロポロ
千砂都「…ご、めんなさい………下、向かないから……えへへへ、あ、えっと…へへ………」
千砂都「ゆるして…くださいっ…泣かないからっ……公園には…もう、来ないから…っ」
千砂都「わ、わ、わた、私が悪い…です!だから、髪、大事なものは、ゆるして……とらないで……ひぐっ…」
恋「…あの」
千砂都「ひぃっっ……あ、ごめんなさい…泣かないって……ぐすっ…泣かないからっ……あ、あ、いえ、泣きませんっ…からっ……あっ」ズズッ
千砂都「あははっ…ほらっ…泣いて、ないでしょ……あはっ……だから髪紐は…ゆるし、ゆ、ゆるしてください」ポロポロ
千砂都「…ご、めんなさい………下、向かないから……えへへへ、あ、えっと…へへ………」
62: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:21:49.67 ID:HeMd9+YX
恋「……千砂都さん」
千砂都「あ、はい、ごめんなさい、お返事…しなくて、え、と、ごめんなさい……あ、れ?」
千砂都「……………………れんちゃん?」
恋「はい、葉月恋です」ニコ
千砂都「えっと……恋ちゃんだけ?」
千砂都「あ、はい、ごめんなさい、お返事…しなくて、え、と、ごめんなさい……あ、れ?」
千砂都「……………………れんちゃん?」
恋「はい、葉月恋です」ニコ
千砂都「えっと……恋ちゃんだけ?」
63: (やわらか銀行) 2022/08/23(火) 01:25:54.47 ID:HeMd9+YX
恋「はい、ここには私と千砂都さんだけしかいませんよ」
千砂都「え、でも、あの子達は……?さっきまで……あれ?」
恋「…ちょっとだけ生徒会室に行きましょうか」
千砂都「あ、はい…すぐにっ…たち、立ちます」
恋「ゆっくりで構いませんよ、お手を繋いでも良いですか?」
千砂都「はいっ……あ、ちがう、……うん」ギュ
千砂都「え、でも、あの子達は……?さっきまで……あれ?」
恋「…ちょっとだけ生徒会室に行きましょうか」
千砂都「あ、はい…すぐにっ…たち、立ちます」
恋「ゆっくりで構いませんよ、お手を繋いでも良いですか?」
千砂都「はいっ……あ、ちがう、……うん」ギュ
78: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:44:29.56 ID:RML8mkSz
~空き教室~
千砂都「あの、恋ちゃん…ここは……」
恋「ずばり、私の機密基地ですっ!」
千砂都「秘密基地…え、学校なのに?」
恋「ふふっごめんなさい、冗談を言いました」
恋「ここはですね、かつての旧音楽学校時代に応接室として使われていた部屋…らしいです」
千砂都「へぇそうなんだ……あれ、勝手に入っていいの?」
恋「多分大丈夫です」
千砂都「多分って……」
千砂都「あの、恋ちゃん…ここは……」
恋「ずばり、私の機密基地ですっ!」
千砂都「秘密基地…え、学校なのに?」
恋「ふふっごめんなさい、冗談を言いました」
恋「ここはですね、かつての旧音楽学校時代に応接室として使われていた部屋…らしいです」
千砂都「へぇそうなんだ……あれ、勝手に入っていいの?」
恋「多分大丈夫です」
千砂都「多分って……」
79: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:45:46.58 ID:RML8mkSz
恋「実は1人になりたい時は時々この部屋に来ていまして、それに空き教室は使わないと勿体無いですしね」
千砂都「恋ちゃんもそういうことするんだ…」
恋「私だって悪いことの一つや二つ嗜みますよ」
千砂都「なんか意外……あ、たしかに最初の頃は恋ちゃんすごく怖い顔してたもんね」
恋「それは言わないお約束です、でもそんな風だった私が今こうしているのは、千砂都さんをはじめ皆さんのおかげです…凄く感謝しているんですよ」
千砂都「えへへ、なんか照れちゃう」
千砂都「恋ちゃんもそういうことするんだ…」
恋「私だって悪いことの一つや二つ嗜みますよ」
千砂都「なんか意外……あ、たしかに最初の頃は恋ちゃんすごく怖い顔してたもんね」
恋「それは言わないお約束です、でもそんな風だった私が今こうしているのは、千砂都さんをはじめ皆さんのおかげです…凄く感謝しているんですよ」
千砂都「えへへ、なんか照れちゃう」
80: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:47:09.25 ID:RML8mkSz
恋「やはり千砂都さんには笑顔が一番似合いますね……あっそうだ、少しお菓子でも食べながらお話しませんか?」
千砂都「え、でも……私すぐ戻らなきゃ」
恋「ダメです、今は千砂都さんと離れたくありません」
千砂都「でも、1年生のみんな、ま、待ってるし」
恋「皆さんには私から連絡を入れておきますから、千砂都さんは私だけ見ていてくださいな」
千砂都「わ、わたくしだけっ?…あはは、なんか告白みたい……」
恋「私は千砂都のことが大好きなので、ある意味では告白かもしれませんね」
千砂都「えっ?も、もう冗談ばっかり…あんまりからかわないでよぉ…」
恋「ふふっそれはどうでしょうね?」
恋「さて、お茶とお菓子を持ってきますから、千砂都さんはしばらく待っていてください」
千砂都「うん………あ、あの、恋ちゃん」
恋「どうかしましたか?」
千砂都「……こうやって迷惑かけてる私が言うのも、その、変だけど……生徒会のお仕事って大丈夫?」
千砂都「しばらくお休みしてたのって生徒会が忙しいからだった……よね?」
恋「ああそれですか、生徒会の方なら問題ありませんよ」
恋「選挙の取りまとめも去年の資料でなんとかなりそうですし、実際のところ生徒会長って暇なんですよ」
千砂都「そっか、それなら安心だよ、うん」
恋「それでは行ってきますね」
千砂都「あっ、い、いってらっしゃい」
千砂都「え、でも……私すぐ戻らなきゃ」
恋「ダメです、今は千砂都さんと離れたくありません」
千砂都「でも、1年生のみんな、ま、待ってるし」
恋「皆さんには私から連絡を入れておきますから、千砂都さんは私だけ見ていてくださいな」
千砂都「わ、わたくしだけっ?…あはは、なんか告白みたい……」
恋「私は千砂都のことが大好きなので、ある意味では告白かもしれませんね」
千砂都「えっ?も、もう冗談ばっかり…あんまりからかわないでよぉ…」
恋「ふふっそれはどうでしょうね?」
恋「さて、お茶とお菓子を持ってきますから、千砂都さんはしばらく待っていてください」
千砂都「うん………あ、あの、恋ちゃん」
恋「どうかしましたか?」
千砂都「……こうやって迷惑かけてる私が言うのも、その、変だけど……生徒会のお仕事って大丈夫?」
千砂都「しばらくお休みしてたのって生徒会が忙しいからだった……よね?」
恋「ああそれですか、生徒会の方なら問題ありませんよ」
恋「選挙の取りまとめも去年の資料でなんとかなりそうですし、実際のところ生徒会長って暇なんですよ」
千砂都「そっか、それなら安心だよ、うん」
恋「それでは行ってきますね」
千砂都「あっ、い、いってらっしゃい」
81: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:49:04.57 ID:RML8mkSz
~廊下~
スッスッ トゥ…トゥルルルルルルル
「もしもし」
恋「すみれさん、今から少しよろしいですか?」
「そうね……あんまり時間もないし、10分くらいまでならいいわよ」
恋「ありがとうございます、では要件だけ」
恋「今すぐ学校に戻ってきては頂けませんか?」
「はあ!??無理に決まってるじゃない!商工会との打ち合わせもう始まるんだけど!?」
恋「その無理を承知でお願いしています」
「えぇ、いったい何があったのよ……」
スッスッ トゥ…トゥルルルルルルル
「もしもし」
恋「すみれさん、今から少しよろしいですか?」
「そうね……あんまり時間もないし、10分くらいまでならいいわよ」
恋「ありがとうございます、では要件だけ」
恋「今すぐ学校に戻ってきては頂けませんか?」
「はあ!??無理に決まってるじゃない!商工会との打ち合わせもう始まるんだけど!?」
恋「その無理を承知でお願いしています」
「えぇ、いったい何があったのよ……」
82: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:50:38.85 ID:RML8mkSz
恋「電話口ではその……言えません、ですので詳しくは学校でお話しをします」
「………………ねえ、もしかして千砂都か1年生に何かあったの?」
恋「はい、一言だけ言うなら…千砂都さんがピンチとだけ」
「オッケー、すぐ戻る」
恋「あ、ありがとうございます!」
「たぶん10分くらいでそっちに着くと思う」
恋「はい、お願いします、そうそう車には気をつけて帰ってきてくださいね」
ピッ
恋「次は…」
「………………ねえ、もしかして千砂都か1年生に何かあったの?」
恋「はい、一言だけ言うなら…千砂都さんがピンチとだけ」
「オッケー、すぐ戻る」
恋「あ、ありがとうございます!」
「たぶん10分くらいでそっちに着くと思う」
恋「はい、お願いします、そうそう車には気をつけて帰ってきてくださいね」
ピッ
恋「次は…」
83: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:51:36.86 ID:RML8mkSz
~屋上~
きな子「千砂都先輩、まだっすかね……」
メイ「遅い…やっぱり心配だな……」
四季「探しに行く?」
メイ「そうだな、夏美はどうする?」
夏美「うーん、夏美は遠慮しておくですの」
メイ「は?お前は先輩のこと心配じゃないのかよ」
夏美「それは心配ですの!でもすぐ戻って来るって言ってましたし、入れ違いになったらことですの」
きな子「それは……そうっすね…」
きな子「千砂都先輩、まだっすかね……」
メイ「遅い…やっぱり心配だな……」
四季「探しに行く?」
メイ「そうだな、夏美はどうする?」
夏美「うーん、夏美は遠慮しておくですの」
メイ「は?お前は先輩のこと心配じゃないのかよ」
夏美「それは心配ですの!でもすぐ戻って来るって言ってましたし、入れ違いになったらことですの」
きな子「それは……そうっすね…」
84: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:52:38.00 ID:RML8mkSz
メイ「でもどうすんだよ、このままじゃ練習できないぞ」
四季「それなら先輩のスマホに連絡を入れてから探しに行くっていうのは?」
メイ「そうだな、そうするか」スッ
メイ「………なあこれ、グループと個人どっちに連絡を入れたらいいんだ……」
夏美「そんなの決まってるんですの……………あれ」
四季「そういえば私達、千砂都先輩と個人でトークしたことあったっけ…」
きな子「あ…」
四季「それなら先輩のスマホに連絡を入れてから探しに行くっていうのは?」
メイ「そうだな、そうするか」スッ
メイ「………なあこれ、グループと個人どっちに連絡を入れたらいいんだ……」
夏美「そんなの決まってるんですの……………あれ」
四季「そういえば私達、千砂都先輩と個人でトークしたことあったっけ…」
きな子「あ…」
85: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:53:02.65 ID:RML8mkSz
メイ「私はないな」
四季「夏美ちゃんはある?」
夏美「あると思うんですの?」
メイ「私達……千砂都先輩と練習以外であんまり絡んだことなかったな……」
きな子「うう……きな子は…きな子はぁ……」
ピロンッ ピロンッ ピロンッ
きな子「ひょわっ!!」
四季「もしかして千砂都先輩?」
きな子「いえ、恋先輩っす」
夏美「なぜ恋先輩ですの……で、先輩はなんと?」
四季「夏美ちゃんはある?」
夏美「あると思うんですの?」
メイ「私達……千砂都先輩と練習以外であんまり絡んだことなかったな……」
きな子「うう……きな子は…きな子はぁ……」
ピロンッ ピロンッ ピロンッ
きな子「ひょわっ!!」
四季「もしかして千砂都先輩?」
きな子「いえ、恋先輩っす」
夏美「なぜ恋先輩ですの……で、先輩はなんと?」
86: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:54:00.82 ID:RML8mkSz
きな子「えっと、千砂都先輩はお腹が痛くなったから保健室で休んでるらしいっす」
メイ「ほ、保健室!?い、今すぐお見舞いに!」
きな子「待つっす、まだ続きが」
きな子「先輩のことは心配いらないから、きな子達には一旦練習を止めて部室で待機していて欲しいって」
夏美「それなら丁度よかった、溜まってたダンス動画の編集をしたかったところですの」
メイ「ほ、保健室!?い、今すぐお見舞いに!」
きな子「待つっす、まだ続きが」
きな子「先輩のことは心配いらないから、きな子達には一旦練習を止めて部室で待機していて欲しいって」
夏美「それなら丁度よかった、溜まってたダンス動画の編集をしたかったところですの」
87: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:54:52.14 ID:RML8mkSz
メイ「なんだよ丁度よかったってのは、夏美は先輩がどうなってるか心配じゃないのかよ!」
夏美「その話はさっきもやりましたの!でも居場所もわかって恋先輩から指示もある、だったら今できることをやった方が賢明だと言う話を」
メイ「そうじゃないだろ!そうじゃ!」
夏美「な~にを熱くなってますの?今ケンカしたら千砂都先輩が治るんですの?」
メイ「夏美!!!!」
四季「メイ、ストップ」
メイ「止めるな!」
四季「見て」スッ
メイ「何を見るんだよ………….あ」
きな子「けんかは…….けんかはだめっす…」ウルッ
四季「きな子ちゃん大丈夫、メイも夏美ちゃんも千砂都先輩が心配なだけだから……ね?」ナデナデ
メイ「………ああ」ギュー
夏美「全くきな子は…」ギュー
きな子「ふたりともお……」
夏美「……四季も早く混ざるんですの」
四季「え、私は」
きな子「四季ちゃんはイヤっすか?」ウルウル
四季「……𝑵𝒐 𝒘𝒂𝒚」ハグッ
夏美「その話はさっきもやりましたの!でも居場所もわかって恋先輩から指示もある、だったら今できることをやった方が賢明だと言う話を」
メイ「そうじゃないだろ!そうじゃ!」
夏美「な~にを熱くなってますの?今ケンカしたら千砂都先輩が治るんですの?」
メイ「夏美!!!!」
四季「メイ、ストップ」
メイ「止めるな!」
四季「見て」スッ
メイ「何を見るんだよ………….あ」
きな子「けんかは…….けんかはだめっす…」ウルッ
四季「きな子ちゃん大丈夫、メイも夏美ちゃんも千砂都先輩が心配なだけだから……ね?」ナデナデ
メイ「………ああ」ギュー
夏美「全くきな子は…」ギュー
きな子「ふたりともお……」
夏美「……四季も早く混ざるんですの」
四季「え、私は」
きな子「四季ちゃんはイヤっすか?」ウルウル
四季「……𝑵𝒐 𝒘𝒂𝒚」ハグッ
88: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:55:30.52 ID:RML8mkSz
~商店街~
すみれ「かのん、可可」
かのん「あ、電話終わった?」
すみれ「待たせたわね、それで2人にお願いがあるの」
可可「すみれが可可達にお願い…?」
かのん「すみれちゃんがそういうこと言うのってなんか珍しいね、あっお金は無いからね」
すみれ「かのん、可可」
かのん「あ、電話終わった?」
すみれ「待たせたわね、それで2人にお願いがあるの」
可可「すみれが可可達にお願い…?」
かのん「すみれちゃんがそういうこと言うのってなんか珍しいね、あっお金は無いからね」
89: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:56:07.50 ID:RML8mkSz
すみれ「違うわよ、その…打ち合わせは2人だけで行ってほしいの」
可可「何を言ってるんデスか!今日は重大なお話しになると言っていたでしょう!」
すみれ「悪いとは、悪いとは思ってるわ」
可可「すみれ!ちゃんと可可のわかるように説明しやがれデス!」
かのん「まあまあ可可ちゃん……ねえすみれちゃん、さっきの電話でなにかあったの?」
すみれ「ええ、どうしても学校に戻らなきゃいけない理由ができたの」
かのん「それはイベントの打ち合わせより大事なこと?」
すみれ「なにより優先しなきゃいけないことよ」
かのん「わかった、行ってきて」
すみれ「かのん……!」
可可「何を言ってるんデスか!今日は重大なお話しになると言っていたでしょう!」
すみれ「悪いとは、悪いとは思ってるわ」
可可「すみれ!ちゃんと可可のわかるように説明しやがれデス!」
かのん「まあまあ可可ちゃん……ねえすみれちゃん、さっきの電話でなにかあったの?」
すみれ「ええ、どうしても学校に戻らなきゃいけない理由ができたの」
かのん「それはイベントの打ち合わせより大事なこと?」
すみれ「なにより優先しなきゃいけないことよ」
かのん「わかった、行ってきて」
すみれ「かのん……!」
90: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:57:25.93 ID:RML8mkSz
可可「……すみれの顔を見る限りふざけた理由ではなさそうデスし……まあ許してあげマス」
すみれ「可可も…ありがとうね」
可可「その代わり、後でこれをやりたかった、やりたくなかったなどと言うのはなしデスよ」
すみれ「それについては、はいこれ」
かのん「なにこれ…….資料?」
すみれ「今回こちら側から提案したかった演出の草案よ、印がしてあるのは何としても通したい案だからお願いね」
すみれ「可可も…ありがとうね」
可可「その代わり、後でこれをやりたかった、やりたくなかったなどと言うのはなしデスよ」
すみれ「それについては、はいこれ」
かのん「なにこれ…….資料?」
すみれ「今回こちら側から提案したかった演出の草案よ、印がしてあるのは何としても通したい案だからお願いね」
91: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 02:58:06.56 ID:RML8mkSz
可可「なんだかちゃっかりしてマスね」
すみれ「ちゃっかりじゃなくてしっかりしてるのよ」
かのん「こっちは任せてよ、どんな事情かわかんないけどすみれちゃんも頑張って!」
すみれ「かのんありがとう、信頼してるわよ」
可可「ふん!用が済んだのならグソクムシはとっとと学校に帰るデス!」
すみれ「ええ、そうさせてもらうわ」
可可「……………请尽力而为 」ボソ
すみれ「可可、谢谢 」ダッッ
可可「なぁっ!」
すみれ「ちゃっかりじゃなくてしっかりしてるのよ」
かのん「こっちは任せてよ、どんな事情かわかんないけどすみれちゃんも頑張って!」
すみれ「かのんありがとう、信頼してるわよ」
可可「ふん!用が済んだのならグソクムシはとっとと学校に帰るデス!」
すみれ「ええ、そうさせてもらうわ」
可可「……………请尽力而为 」ボソ
すみれ「可可、谢谢 」ダッッ
可可「なぁっ!」
92: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 03:10:12.20 ID:RML8mkSz
~学校 廊下~
すみれ「恋!」
すみれ「……はぁっ…はあっ…おまたせ」
恋「走って来たんですか……はい、ハンカチをどうぞ」
すみれ「ありがと、明日洗って返すわ」
恋「お気遣いなく、あの…急に呼び戻して申し訳ありません」
すみれ「私のことはいいから、早く説明して」
恋「あ、はい、実は先程、千砂都さんが……
すみれ「恋!」
すみれ「……はぁっ…はあっ…おまたせ」
恋「走って来たんですか……はい、ハンカチをどうぞ」
すみれ「ありがと、明日洗って返すわ」
恋「お気遣いなく、あの…急に呼び戻して申し訳ありません」
すみれ「私のことはいいから、早く説明して」
恋「あ、はい、実は先程、千砂都さんが……
93: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 03:11:03.84 ID:RML8mkSz
すみれ「なるほど…話を聞く限りじゃ普通のことじゃないわね……心配だわ」
恋「はい、まだ詳しく聞けてはいないのですが、おそらく……その、以前千砂都さんから伺った…」
すみれ「小さい時のことね」
恋「ええ、そのことが関わっているはずです」
すみれ「状況的に1年生と何かあったってのが原因みたいだけど……あの子達はいじめとかするタイプじゃないわよね」
恋「そうですね、そんなことは考えられません」
すみれ「まあここは双方の話を聞くしかないか…」
恋「はい、まだ詳しく聞けてはいないのですが、おそらく……その、以前千砂都さんから伺った…」
すみれ「小さい時のことね」
恋「ええ、そのことが関わっているはずです」
すみれ「状況的に1年生と何かあったってのが原因みたいだけど……あの子達はいじめとかするタイプじゃないわよね」
恋「そうですね、そんなことは考えられません」
すみれ「まあここは双方の話を聞くしかないか…」
94: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 03:11:50.19 ID:RML8mkSz
すみれ「ところでアンタ生徒会は?選挙と次期生徒会の体制作りで忙しいって言ってたじゃない」
恋「正直、他のことをしている余裕は余りないですね」
すみれ「だったら、あとは私と後で合流するかのん達に任せて恋は仕事をしてきなさいよ」
恋「それは無理ですね、逆にすみれさんが私の立場だったら後は任せたなんて言えますか?」
すみれ「それは無理ね………でも、実際仕事はあるわけでしょ?どうするのよ」
恋「心配には及びません、生徒会のメンバーに頭を下げて私の分の仕事は明日の朝一でやると話をつけてきました」
すみれ「大変ね、生徒会長さん」
恋「いえいえ、仲間のためならこのくらい、私の頭なんて何回でも下げますよ」
すみれ「ふふっ頼もしいわね」
恋「正直、他のことをしている余裕は余りないですね」
すみれ「だったら、あとは私と後で合流するかのん達に任せて恋は仕事をしてきなさいよ」
恋「それは無理ですね、逆にすみれさんが私の立場だったら後は任せたなんて言えますか?」
すみれ「それは無理ね………でも、実際仕事はあるわけでしょ?どうするのよ」
恋「心配には及びません、生徒会のメンバーに頭を下げて私の分の仕事は明日の朝一でやると話をつけてきました」
すみれ「大変ね、生徒会長さん」
恋「いえいえ、仲間のためならこのくらい、私の頭なんて何回でも下げますよ」
すみれ「ふふっ頼もしいわね」
95: (やわらか銀行) 2022/08/24(水) 03:13:23.53 ID:RML8mkSz
すみれ「……よし、私は1年の話を聞くってことで良いのかしら?」
恋「ええ、部室にいると思いますのでよろしくお願いします……私は千砂都さんとお話しを」
すみれ「それじゃあ部室に行くわ、千砂都のことは頼んだわ」
恋「はい……あっ、できる限り穏便にお願いしますね」
すみれ「わかってるわよ」
恋「ええ、部室にいると思いますのでよろしくお願いします……私は千砂都さんとお話しを」
すみれ「それじゃあ部室に行くわ、千砂都のことは頼んだわ」
恋「はい……あっ、できる限り穏便にお願いしますね」
すみれ「わかってるわよ」
111: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:18:32.28 ID:ouqeYDPg
~空き教室~
恋「すみません、お待たせしました」ガチャッ
千砂都「ひっ……れ、恋ちゃん、おかえり」
恋「……ただいま戻りました」ニコ
千砂都「あ、あの、結構時間かかったね、あ、ちが、これはね、文句を言ってるわけじゃなくって」
恋「大丈夫、わかっていますから…大丈夫です」
恋「あのですね、秘蔵のお菓子を持ってこようと思ったのですが、うっかり隠し場所を忘れてしまいまして…それが理由です」
千砂都「そ、そうなんだ、よかった……もう帰ってこないかと」ポツリ
恋「行ってきますと言ったのですから、ただいまを言いに帰ってきますよ」
千砂都「そうだよね、そっか、そうだもんね」
恋「すみません、お待たせしました」ガチャッ
千砂都「ひっ……れ、恋ちゃん、おかえり」
恋「……ただいま戻りました」ニコ
千砂都「あ、あの、結構時間かかったね、あ、ちが、これはね、文句を言ってるわけじゃなくって」
恋「大丈夫、わかっていますから…大丈夫です」
恋「あのですね、秘蔵のお菓子を持ってこようと思ったのですが、うっかり隠し場所を忘れてしまいまして…それが理由です」
千砂都「そ、そうなんだ、よかった……もう帰ってこないかと」ポツリ
恋「行ってきますと言ったのですから、ただいまを言いに帰ってきますよ」
千砂都「そうだよね、そっか、そうだもんね」
112: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:20:03.59 ID:ouqeYDPg
恋「でも遅くなって心配させてしまいましたね……おや、まだ少し目が腫れて……」ジッ
千砂都「っ、あ、いや、へへ、大丈夫だよ」
恋「……」
恋「そうですか、大丈夫なら良かったです」
千砂都「うん」
恋「あの、千砂都さん…お茶をする前に聞いておきたいことがあるのですが」
千砂都「な、なにかな…?」
千砂都「っ、あ、いや、へへ、大丈夫だよ」
恋「……」
恋「そうですか、大丈夫なら良かったです」
千砂都「うん」
恋「あの、千砂都さん…お茶をする前に聞いておきたいことがあるのですが」
千砂都「な、なにかな…?」
113: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:21:57.63 ID:ouqeYDPg
恋「廊下の時もですが、先程から私の顔を見るたびにお顔がこわばりますよね?」
恋「もしよければその理由を話してはもらえませんか?」
千砂都「あっ、ご、ごめんね、あのね、恋ちゃんをね、いや、嫌な気持ちにさせたよね、ごめんねっ」
千砂都「嫌な気持ちにさせ、る、ね?つもりじゃ…」
恋「いえ、怒っているわけでは……ただ私が千砂都さんの心を乱しているのならば、この場から消えるべきではと思いまして」
千砂都「ち、ちがうよ!ちがうの!……恋ちゃんは悪くないの……私がだめなの…」
恋「私がダメ…とは?」
恋「もしよければその理由を話してはもらえませんか?」
千砂都「あっ、ご、ごめんね、あのね、恋ちゃんをね、いや、嫌な気持ちにさせたよね、ごめんねっ」
千砂都「嫌な気持ちにさせ、る、ね?つもりじゃ…」
恋「いえ、怒っているわけでは……ただ私が千砂都さんの心を乱しているのならば、この場から消えるべきではと思いまして」
千砂都「ち、ちがうよ!ちがうの!……恋ちゃんは悪くないの……私がだめなの…」
恋「私がダメ…とは?」
114: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:23:15.96 ID:ouqeYDPg
千砂都「えっと、恋ちゃんが……」
千砂都「…えっと、えっとね……れ、恋ちゃんが……ね」
恋「ゆっくりで構いませんよ」
千砂都「ありがとう……あの、似てるの……昔、意地悪してきた子に……髪型とか雰囲気とかが…」
千砂都「し、失礼だよね、恋ちゃんからしたら、あ、知らない人に似てるって言われて…怯えられて…ご、ごめんね」
恋「そういう訳でしたか……では」シュル
千砂都「え、なにをしてるの?」
恋「髪型が似ているのですよね?それならば私の髪型を変えて雰囲気も変えようかなと」
千砂都「…えっと、えっとね……れ、恋ちゃんが……ね」
恋「ゆっくりで構いませんよ」
千砂都「ありがとう……あの、似てるの……昔、意地悪してきた子に……髪型とか雰囲気とかが…」
千砂都「し、失礼だよね、恋ちゃんからしたら、あ、知らない人に似てるって言われて…怯えられて…ご、ごめんね」
恋「そういう訳でしたか……では」シュル
千砂都「え、なにをしてるの?」
恋「髪型が似ているのですよね?それならば私の髪型を変えて雰囲気も変えようかなと」
115: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:25:14.21 ID:ouqeYDPg
千砂都「い、いいの?で、でも恋ちゃんいつもポニーテールだし……本当にいいの?」
恋「髪を切るわけでもないですし、髪型を変えるくらいなんてことないですよ」
千砂都「でも、でも…お母さんが元気だった時からこだわりだって……」
恋「ふふ、この間撮ったPVでも髪型交換をやったではないですか、これはただのイメチェン……そう、女の子の嗜みですよ」
千砂都「……恋ちゃんは、優しいね」
恋「それほどでも…あっ、千砂都さん!」
千砂都「は、はいっ」
恋「せっかくですし髪のセットをお願いしてもいいですか?」
千砂都「私が、恋ちゃんの髪を…?」
恋「はい、実は一度千砂都さんのまんまるお団子をやってみたくって……やっぱりダメですか?」
千砂都「う、ううん!やらせて!」
恋「お願いしますね」ニコッ
恋「髪を切るわけでもないですし、髪型を変えるくらいなんてことないですよ」
千砂都「でも、でも…お母さんが元気だった時からこだわりだって……」
恋「ふふ、この間撮ったPVでも髪型交換をやったではないですか、これはただのイメチェン……そう、女の子の嗜みですよ」
千砂都「……恋ちゃんは、優しいね」
恋「それほどでも…あっ、千砂都さん!」
千砂都「は、はいっ」
恋「せっかくですし髪のセットをお願いしてもいいですか?」
千砂都「私が、恋ちゃんの髪を…?」
恋「はい、実は一度千砂都さんのまんまるお団子をやってみたくって……やっぱりダメですか?」
千砂都「う、ううん!やらせて!」
恋「お願いしますね」ニコッ
116: (やわらか銀行) 2022/08/25(木) 03:26:35.18 ID:ouqeYDPg
恋「わあ……かわいいです……!」
千砂都「えへへ、恋ちゃんは髪が長いからお団子はおっきく、垂らす髪は軽く編んでみたんだ!」
恋「千砂都さん、私をこんな素敵にしてくださって……ありがとうございます……」
千砂都「ううん、私の方こそありがとう」
恋「なんのことです、私はただイメチェンしたかっただけですけれど?」
千砂都「そっか、そうだったね…でもありがと」
恋「ふふっ、ではありがとうをたくさん貰ったところで、お茶の時間にしましょうか」
千砂都「えへへ、恋ちゃんは髪が長いからお団子はおっきく、垂らす髪は軽く編んでみたんだ!」
恋「千砂都さん、私をこんな素敵にしてくださって……ありがとうございます……」
千砂都「ううん、私の方こそありがとう」
恋「なんのことです、私はただイメチェンしたかっただけですけれど?」
千砂都「そっか、そうだったね…でもありがと」
恋「ふふっ、ではありがとうをたくさん貰ったところで、お茶の時間にしましょうか」
132: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:25:30.85 ID:phLVa3h4
~部室~
きな子「でもほんと四季ちゃんってばスタイル抜群で羨ましいっす~~」
四季「𝒕𝒉𝒂𝒏𝒌𝒔…きな子ちゃんも十分スタイルいいと思うよ、もっと自信を持って」
きな子「き、きな子なんて、都会の女の子に比べたらぜんぜん……田舎者体型っすもん」
メイ「まったく、よく言うよ……はぁ……」
夏美「なにため息なんかついてるんですの」
メイ「なにって夏美ならわかるだろ、この私のなんとも言えない複雑な気持ちがさ」
夏美「ん?……………あぁ…胸のことを」
メイ「これでも気にしてんだよ、中学から四季と一緒だろ?あいつを見てるとこう……なんというか……こう………」
夏美「ぷっ……確かに…….ぷふっ……」
メイ「わ、笑うなよ!自分だってちんちくりんのくせして!」
夏美「ざ~んねん、このCEOオニナッツ、身長はなくとも出るとこはしっかり出てますので♡」タユンッ
メイ「きっ!」
四季「どんまい」ポン
メイ「し、四季~~~~~!!」
きな子「でもほんと四季ちゃんってばスタイル抜群で羨ましいっす~~」
四季「𝒕𝒉𝒂𝒏𝒌𝒔…きな子ちゃんも十分スタイルいいと思うよ、もっと自信を持って」
きな子「き、きな子なんて、都会の女の子に比べたらぜんぜん……田舎者体型っすもん」
メイ「まったく、よく言うよ……はぁ……」
夏美「なにため息なんかついてるんですの」
メイ「なにって夏美ならわかるだろ、この私のなんとも言えない複雑な気持ちがさ」
夏美「ん?……………あぁ…胸のことを」
メイ「これでも気にしてんだよ、中学から四季と一緒だろ?あいつを見てるとこう……なんというか……こう………」
夏美「ぷっ……確かに…….ぷふっ……」
メイ「わ、笑うなよ!自分だってちんちくりんのくせして!」
夏美「ざ~んねん、このCEOオニナッツ、身長はなくとも出るとこはしっかり出てますので♡」タユンッ
メイ「きっ!」
四季「どんまい」ポン
メイ「し、四季~~~~~!!」
133: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:27:09.81 ID:phLVa3h4
ガチャッ
すみれ「ちょっと失礼、みんないるかしら」
夏美「あっ、すみれ先輩」
4人「「「「おつかれさまです(の)」」」」
すみれ「おつかれ、お楽しみ中ごめんなさいね」
きな子「いえ……あれ、すみれ先輩って今日は商店街に行ってるんじゃなかったっすか?」
すみれ「ええ、そうだったんだけど少し事情があって帰ってきたの」
メイ「事情ですか……もしかして千砂都先輩?」
すみれ「正解よ、ちょっと体調が悪いって聞いたから心配でね」
四季「そうだったんだ、でもなんで部室へ?」
すみれ「あー……それはね……そうそう、アンタ達何か千砂都のことで気づいたことなかった?」
すみれ「ちょっと失礼、みんないるかしら」
夏美「あっ、すみれ先輩」
4人「「「「おつかれさまです(の)」」」」
すみれ「おつかれ、お楽しみ中ごめんなさいね」
きな子「いえ……あれ、すみれ先輩って今日は商店街に行ってるんじゃなかったっすか?」
すみれ「ええ、そうだったんだけど少し事情があって帰ってきたの」
メイ「事情ですか……もしかして千砂都先輩?」
すみれ「正解よ、ちょっと体調が悪いって聞いたから心配でね」
四季「そうだったんだ、でもなんで部室へ?」
すみれ「あー……それはね……そうそう、アンタ達何か千砂都のことで気づいたことなかった?」
134: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:28:17.26 ID:phLVa3h4
夏美「何か………ですの?」
すみれ「あの子に体調不良の兆候があったかどうか知りたくって、少しでも気づいたことない?」
きな子「特には……………………あっ」
すみれ「なに、なにかあったの?」
きな子「い、いえ……その……」
すみれ「大丈夫よ、なんで気づかなかったんだーなんて怒ったりはしないから」
きな子「あの、今日は練習が始まる前から様子が変だったっす」
すみれ「変?」
すみれ「あの子に体調不良の兆候があったかどうか知りたくって、少しでも気づいたことない?」
きな子「特には……………………あっ」
すみれ「なに、なにかあったの?」
きな子「い、いえ……その……」
すみれ「大丈夫よ、なんで気づかなかったんだーなんて怒ったりはしないから」
きな子「あの、今日は練習が始まる前から様子が変だったっす」
すみれ「変?」
135: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:28:56.06 ID:phLVa3h4
四季「はい、なにかに怯えてるような感じで……すごく腰が低かったというか………卑屈?」
メイ「四季が言ったみたいな感じで私達に何回も謝ってました」
すみれ「うーん、授業中なんかは特に気にならなかったけど……それは確かなの?」
夏美「間違いないかと、明らかに変でしたの」
すみれ「そう…………ふむ…」
すみれ「あの、念のため聞いておきたいことがあるんだけど……いい?」
四季「𝑵𝒐 𝒑𝒓𝒐𝒃𝒍𝒆𝒎」
メイ「四季が言ったみたいな感じで私達に何回も謝ってました」
すみれ「うーん、授業中なんかは特に気にならなかったけど……それは確かなの?」
夏美「間違いないかと、明らかに変でしたの」
すみれ「そう…………ふむ…」
すみれ「あの、念のため聞いておきたいことがあるんだけど……いい?」
四季「𝑵𝒐 𝒑𝒓𝒐𝒃𝒍𝒆𝒎」
136: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:29:30.72 ID:phLVa3h4
すみれ「アンタ達……千砂都に、その……嫌がらせとかやってないわよね?」
メイ「はぁ、なんだよそれ!…なんで私達がそんなことやらなきゃいけないんですか!」
すみれ「あ、ごめんね、念のため聞いただけだから」
夏美「そういう疑われ方は気分がよくないですし、第一いじめられたのはこちらの方ですの」
すみれ「え、それはどういう…」
夏美「昨日は限界だって言っても無理やり練習を続けさせられ、反論すれば圧力をかけられ、挙句の果てにはスマホまで奪われたんですの!」
メイ「お、おい夏美」
メイ「はぁ、なんだよそれ!…なんで私達がそんなことやらなきゃいけないんですか!」
すみれ「あ、ごめんね、念のため聞いただけだから」
夏美「そういう疑われ方は気分がよくないですし、第一いじめられたのはこちらの方ですの」
すみれ「え、それはどういう…」
夏美「昨日は限界だって言っても無理やり練習を続けさせられ、反論すれば圧力をかけられ、挙句の果てにはスマホまで奪われたんですの!」
メイ「お、おい夏美」
137: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:30:07.62 ID:phLVa3h4
夏美「そのせいで先方の信頼も損なわれて、きな子だって泣かされたんですの」
きな子「いや、そんな…あれはきな子が…」
四季「ううん、きな子ちゃんは悪くないよ、誰も悪くない」ナデナデ
すみれ「あーなんとなくわかってきたかも」
メイ「どうしたんですか?」
すみれ「いや、こっちの話……それでさ、もしかしてその話を昨日どっかで話してた?」
メイ「は、はい部室で…」
夏美「いじめっ子部長に抗議する話し合いをしてましたの、メイが」
メイ「ちょっと待て!ここにきて押しつけんなよ、お前だって同罪だろ!」
きな子「いや、そんな…あれはきな子が…」
四季「ううん、きな子ちゃんは悪くないよ、誰も悪くない」ナデナデ
すみれ「あーなんとなくわかってきたかも」
メイ「どうしたんですか?」
すみれ「いや、こっちの話……それでさ、もしかしてその話を昨日どっかで話してた?」
メイ「は、はい部室で…」
夏美「いじめっ子部長に抗議する話し合いをしてましたの、メイが」
メイ「ちょっと待て!ここにきて押しつけんなよ、お前だって同罪だろ!」
138: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:30:37.08 ID:phLVa3h4
すみれ「ストップ、そこで揉めない」
メイ「あ……すみません」
すみれ「話をまとめると千砂都への愚痴を部室で話してたってことよね?」
夏美「そうですの、それと愚痴ではなく正当な…」
すみれ「OK、理解したわ……話してくれてありがとうね」
きな子「あの……千砂都先輩の具合が悪いのって……もしかしてきな子達の…」
すみれ「違うわよ、偶然よ偶然」
すみれ「私はちょっと気になったから聞いただけでそこに意味はないったらないのよ」
四季「そう…ですか……」
メイ「あ……すみません」
すみれ「話をまとめると千砂都への愚痴を部室で話してたってことよね?」
夏美「そうですの、それと愚痴ではなく正当な…」
すみれ「OK、理解したわ……話してくれてありがとうね」
きな子「あの……千砂都先輩の具合が悪いのって……もしかしてきな子達の…」
すみれ「違うわよ、偶然よ偶然」
すみれ「私はちょっと気になったから聞いただけでそこに意味はないったらないのよ」
四季「そう…ですか……」
139: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:31:04.48 ID:phLVa3h4
すみれ「心配ないわ、ところでさっきは賑やかだったけどなんの話してたの?」
メイ「きな子が四季のスタイルが羨ましいって言い出して…」
すみれ「確かに可可も言ってたわよ、四季は1年生なのにスタイルが超高校級デスって」
四季「可可先輩が………それは…照れる……」
きな子「でもすみれ先輩もめちゃくちゃスタイルいいっすよね……やっぱりショウビジネスの効果っすか?」
すみれ「そんな健康食品みたいに……でも実際スクールアイドル始めてから一層意識してはいるわね」
メイ「へえ……すみれ先輩さすが……」
メイ「きな子が四季のスタイルが羨ましいって言い出して…」
すみれ「確かに可可も言ってたわよ、四季は1年生なのにスタイルが超高校級デスって」
四季「可可先輩が………それは…照れる……」
きな子「でもすみれ先輩もめちゃくちゃスタイルいいっすよね……やっぱりショウビジネスの効果っすか?」
すみれ「そんな健康食品みたいに……でも実際スクールアイドル始めてから一層意識してはいるわね」
メイ「へえ……すみれ先輩さすが……」
140: (やわらか銀行) 2022/08/27(土) 02:31:56.62 ID:phLVa3h4
すみれ「ならちょうどいい機会だし、美脚マッサージとか簡単なストレッチなんかやってみる?」
夏美「び、美脚ぅ!やります!やりますの!」
きな子「きな子もすらっとしたいっす!」
四季「メイもやろ?」
メイ「いや、私は別に…」
すみれ「……バストアップの効果も期待できるわよ」ボソッ
メイ「や、やります!」
すみれ「ふふっじゃあ今から平安名すみれ先輩のボディメイク講座、元気に始めるわよ!」
すみれ「すぅ……ギャラクシー!」
4人「「「「ギャラクシー…?」」」」
夏美「び、美脚ぅ!やります!やりますの!」
きな子「きな子もすらっとしたいっす!」
四季「メイもやろ?」
メイ「いや、私は別に…」
すみれ「……バストアップの効果も期待できるわよ」ボソッ
メイ「や、やります!」
すみれ「ふふっじゃあ今から平安名すみれ先輩のボディメイク講座、元気に始めるわよ!」
すみれ「すぅ……ギャラクシー!」
4人「「「「ギャラクシー…?」」」」
158: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:19:54.02 ID:Ogzsx+d0
~空き教室~
恋「はい、どうぞ」
千砂都「ありがと……ここにポットまで持ち込むなんて、なんか本格的だね」
恋「ええ、千砂都さんとは美味しいお茶とお菓子を楽しみたかったので」
千砂都「なんか嬉しいな……ありがとね」
恋「先程からありがとうが沢山ですね、では私からも……千砂都さんありがとうございます」ニコッ
千砂都「ええっ!私なんて、なんにもできてないし……ほら今だって恋ちゃんに迷惑を…」
恋「迷惑だなんてとんでもない、私は千砂都さんとお喋りができて楽しいんですよ?」
千砂都「そ、そうなの?」
恋「そうですよ、だからありがとうございます」
千砂都「ど、どういたしまして?えへへ、なんか嬉しいかも」
恋「はい、どうぞ」
千砂都「ありがと……ここにポットまで持ち込むなんて、なんか本格的だね」
恋「ええ、千砂都さんとは美味しいお茶とお菓子を楽しみたかったので」
千砂都「なんか嬉しいな……ありがとね」
恋「先程からありがとうが沢山ですね、では私からも……千砂都さんありがとうございます」ニコッ
千砂都「ええっ!私なんて、なんにもできてないし……ほら今だって恋ちゃんに迷惑を…」
恋「迷惑だなんてとんでもない、私は千砂都さんとお喋りができて楽しいんですよ?」
千砂都「そ、そうなの?」
恋「そうですよ、だからありがとうございます」
千砂都「ど、どういたしまして?えへへ、なんか嬉しいかも」
159: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:20:47.63 ID:Ogzsx+d0
恋「ふふ、ではお茶が冷めるといけませんし早速いただきましょう」
千砂都「うん!いただきますっ」
恋「いただきます………ふぅふぅ……んく…」
千砂都「ん~美味しいね、なんだか心までぽかぽかになりそう」
恋「そうでしょう、そうでしょう、やはりこういう時は熱いお茶に限ります」
千砂都「恋ちゃん……なんかお婆ちゃんっぽい」
恋「なっ!お、お婆ちゃん!?」
千砂都「あははっごめんごめん、怒らないで?」
恋「もう、大人っぽいとはよく言われますが、私これでも花の女子高生なんですからね!」
千砂都「うん!いただきますっ」
恋「いただきます………ふぅふぅ……んく…」
千砂都「ん~美味しいね、なんだか心までぽかぽかになりそう」
恋「そうでしょう、そうでしょう、やはりこういう時は熱いお茶に限ります」
千砂都「恋ちゃん……なんかお婆ちゃんっぽい」
恋「なっ!お、お婆ちゃん!?」
千砂都「あははっごめんごめん、怒らないで?」
恋「もう、大人っぽいとはよく言われますが、私これでも花の女子高生なんですからね!」
160: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:21:50.74 ID:Ogzsx+d0
千砂都「昔お婆ちゃんちに行ったとき同じようなこと言ってたからつい……」
恋「まったくもう!せっかく持ってきたのですからこちらも食べてくださいね!」ズイッ
千砂都「むぐぅ……もぐ…もぐ………あ、美味しいこれ、何ていうお菓子なの?」
恋「美味しいでしょう?その名もずばり、丸ぼうろです!」
千砂都「ま、丸!!!そりゃ美味しいわけだよね!丸だもんね!!!」
恋「ええ、丸ですからね」
恋「まったくもう!せっかく持ってきたのですからこちらも食べてくださいね!」ズイッ
千砂都「むぐぅ……もぐ…もぐ………あ、美味しいこれ、何ていうお菓子なの?」
恋「美味しいでしょう?その名もずばり、丸ぼうろです!」
千砂都「ま、丸!!!そりゃ美味しいわけだよね!丸だもんね!!!」
恋「ええ、丸ですからね」
161: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:24:56.79 ID:Ogzsx+d0
恋「ところで千砂都さんは和菓子は食べたりしないのですが?」
千砂都「う~ん……そうだね、あんまり食べないかも…でもこんな美味しい丸なら毎日だって食べちゃうよ」
恋「ふふ、では沢山食べてくださいね」
千砂都「うん!んふふふ~まる~~もぐもぐ………♪」
恋「よかった…いつもの千砂都さんに……」ボソ
千砂都「ん、どうしたの……あ、恋ちゃんの分は食べないから安心していいよ?」
恋「いえ、私の分もよろしければどうぞ」
千砂都「え、いいの!?わ~い!!」
千砂都「う~ん……そうだね、あんまり食べないかも…でもこんな美味しい丸なら毎日だって食べちゃうよ」
恋「ふふ、では沢山食べてくださいね」
千砂都「うん!んふふふ~まる~~もぐもぐ………♪」
恋「よかった…いつもの千砂都さんに……」ボソ
千砂都「ん、どうしたの……あ、恋ちゃんの分は食べないから安心していいよ?」
恋「いえ、私の分もよろしければどうぞ」
千砂都「え、いいの!?わ~い!!」
162: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:25:28.96 ID:Ogzsx+d0
恋「おや、ほっぺに付いてますよ……………あむ」
千砂都「れ、恋ちゃんっ!ちょっとそういうのはダメだよ…恥ずかしい……」
恋「おや、私はお婆ちゃんなのにですか?」
千砂都「も~それは謝ったのに~~」
ーーーー
ーー
ー
千砂都「れ、恋ちゃんっ!ちょっとそういうのはダメだよ…恥ずかしい……」
恋「おや、私はお婆ちゃんなのにですか?」
千砂都「も~それは謝ったのに~~」
ーーーー
ーー
ー
163: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:44:13.59 ID:Ogzsx+d0
ー
ーー
ーーー
千砂都「ふぅ…美味しかったぁ~」
恋「はい、美味しかったですね、お茶もお菓子もいっぱい楽しんじゃいました」
千砂都「うん…………あのね恋ちゃん」
恋「はい?」
千砂都「自分が情けなくって、あんまりねお話したくはなかったんだけどね、恋ちゃんに聞いてほしいことがあるの」
ーー
ーーー
千砂都「ふぅ…美味しかったぁ~」
恋「はい、美味しかったですね、お茶もお菓子もいっぱい楽しんじゃいました」
千砂都「うん…………あのね恋ちゃん」
恋「はい?」
千砂都「自分が情けなくって、あんまりねお話したくはなかったんだけどね、恋ちゃんに聞いてほしいことがあるの」
164: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:45:50.04 ID:Ogzsx+d0
>>163 訂正です
ー
ーー
ーーー
千砂都「ふぅ…美味しかったぁ~」
恋「はい、美味しかったですね、お茶もお菓子もいっぱい楽しんじゃいました」
千砂都「うん…………あのね恋ちゃん」
恋「はい?」
千砂都「ちょっとまじめなお話してもいい?」
恋「……いくらでも聞きますよ」
ー
ーー
ーーー
千砂都「ふぅ…美味しかったぁ~」
恋「はい、美味しかったですね、お茶もお菓子もいっぱい楽しんじゃいました」
千砂都「うん…………あのね恋ちゃん」
恋「はい?」
千砂都「ちょっとまじめなお話してもいい?」
恋「……いくらでも聞きますよ」
165: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:46:55.57 ID:Ogzsx+d0
千砂都「自分が情けなくって、あんまりねお話したくはなかったんだけどね、恋ちゃんに聞いてほしいの」
恋「あの、言いたくないことなら無理にとは……」
千砂都「ううん、話したいの」
千砂都「恋ちゃんがね、沢山お話ししてくれて沢山笑顔にしてくれて優しくしてくれて、だから思ったの」
千砂都「恥ずかしいとか情けないとか言い訳はダメだって、ちゃんとお話しなくちゃって」
恋「千砂都さん…」
千砂都「だからお話したいの」
恋「あの、言いたくないことなら無理にとは……」
千砂都「ううん、話したいの」
千砂都「恋ちゃんがね、沢山お話ししてくれて沢山笑顔にしてくれて優しくしてくれて、だから思ったの」
千砂都「恥ずかしいとか情けないとか言い訳はダメだって、ちゃんとお話しなくちゃって」
恋「千砂都さん…」
千砂都「だからお話したいの」
166: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:47:23.52 ID:Ogzsx+d0
千砂都「あのね、私ね、おんなじことやってたんだ」
恋「同じこと?」
千砂都「うん、私が昔いじめられて嫌だったことをね、一年生のみんなにやってたの」
千砂都「知らなかったことを責めたり、強い言葉で上から押さえつけたり、大事なものを取ったり」
千砂都「自分がされて嫌だったことなのにね、部長になって勘違いしてたの、偉くなったって」
恋「それは…違うのでは……」
恋「同じこと?」
千砂都「うん、私が昔いじめられて嫌だったことをね、一年生のみんなにやってたの」
千砂都「知らなかったことを責めたり、強い言葉で上から押さえつけたり、大事なものを取ったり」
千砂都「自分がされて嫌だったことなのにね、部長になって勘違いしてたの、偉くなったって」
恋「それは…違うのでは……」
167: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:49:10.91 ID:Ogzsx+d0
千砂都「違わないよ、1年生のみんなも言ってた、いじめっ子部長だって、鬼だって」
千砂都「だからこれ以上みんなに嫌われないように態度を改めようともしたんだけど…ダメだった」
千砂都「みんなより下から下からって思ううちに、昔の気も弱かったころの私が出てきちゃって」
千砂都「気づいたらあの様、食べ物で釣ってヘラヘラ笑って媚を売って、ほんと情けないよね」
千砂都「そして恋ちゃんにぶつかって、昔のあの子達を思い出して、それでああなっちゃった」
千砂都「だからこれ以上みんなに嫌われないように態度を改めようともしたんだけど…ダメだった」
千砂都「みんなより下から下からって思ううちに、昔の気も弱かったころの私が出てきちゃって」
千砂都「気づいたらあの様、食べ物で釣ってヘラヘラ笑って媚を売って、ほんと情けないよね」
千砂都「そして恋ちゃんにぶつかって、昔のあの子達を思い出して、それでああなっちゃった」
168: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:57:46.55 ID:Ogzsx+d0
千砂都「ほんとは泣いちゃダメなのに、耐えられなくなって泣いちゃって、みっともない」
千砂都「情けなくって仕方なかった、でも恋ちゃんがいてくれてほんと助かったんだ」
千砂都「あのままだったら……みんなにもっと迷惑をかけてたから、だから」
恋「千砂都さん」
恋「話の腰を折って申し訳ありません、でもひとつだけ」
千砂都「え、う、うん」
千砂都「情けなくって仕方なかった、でも恋ちゃんがいてくれてほんと助かったんだ」
千砂都「あのままだったら……みんなにもっと迷惑をかけてたから、だから」
恋「千砂都さん」
恋「話の腰を折って申し訳ありません、でもひとつだけ」
千砂都「え、う、うん」
169: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:58:09.31 ID:Ogzsx+d0
恋「その時の練習の時の千砂都さんには、1年生のみなさんを思う気持ちは全くなかったんですか?」
千砂都「え…?」
恋「1年生を困らせてやろう、いじめてやろう、そう思ってキツいことをやったんですか?」
千砂都「ち、違う……その時はみんなのためだって……部長の私がしっかりしなくちゃって」
恋「だったらそれで良いではないですか」
千砂都「え…?」
恋「1年生を困らせてやろう、いじめてやろう、そう思ってキツいことをやったんですか?」
千砂都「ち、違う……その時はみんなのためだって……部長の私がしっかりしなくちゃって」
恋「だったらそれで良いではないですか」
170: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 03:58:37.50 ID:Ogzsx+d0
恋「千砂都さんは昔のいじめっ子とは違います、今回はたまたまエスカレートしてしまっただけ」
千砂都「でも!私はみんなをいじめて!」
恋「いじめてはいません、決して」
恋「私を見てください、私はかのんさん達の活動を妨害し、公約違反をし、学校を二分しました」
千砂都「でもそれはお母さんと学校のためを思って…」
千砂都「でも!私はみんなをいじめて!」
恋「いじめてはいません、決して」
恋「私を見てください、私はかのんさん達の活動を妨害し、公約違反をし、学校を二分しました」
千砂都「でもそれはお母さんと学校のためを思って…」
171: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 04:06:21.58 ID:Ogzsx+d0
恋「そうです、私はそう思って行動していました、その結果間違ってしまいましたが…」
恋「だから千砂都さんも同じようにやればいいのです、みんなに相談してきちんと謝って、正しい方向へ変えていけばいいのです」
千砂都「……でも、いいのかな」
恋「いいんです」
千砂都「また顔を見せても良いのかな」
恋「いいんです」
千砂都「きな子ちゃんと、メイちゃんと、四季ちゃんと、夏美ちゃんと、仲直りしたいって思っていいのかな」
恋「いいんです、いいに決まってます!」ギュッ
恋「だから千砂都さんも同じようにやればいいのです、みんなに相談してきちんと謝って、正しい方向へ変えていけばいいのです」
千砂都「……でも、いいのかな」
恋「いいんです」
千砂都「また顔を見せても良いのかな」
恋「いいんです」
千砂都「きな子ちゃんと、メイちゃんと、四季ちゃんと、夏美ちゃんと、仲直りしたいって思っていいのかな」
恋「いいんです、いいに決まってます!」ギュッ
172: (やわらか銀行) 2022/08/30(火) 04:07:09.33 ID:Ogzsx+d0
千砂都「れ、恋ちゃん……私…ちゃんとっごめんなさいする……みんなにごめんなさいするっ」
恋「はい、一緒に行きましょう」
千砂都「私、頑張るから、みんなに、許してもらうように…がんばる……からぁ………っ」
恋「はい……はい」
千砂都「がんばるっ……がんばるね……」
千砂都「う…がんばるっ………うぅ……ぁ……ぐすっ…うう……」
恋「……一緒に頑張りましょうね」
千砂都「うん、うん………」
恋「はい、一緒に行きましょう」
千砂都「私、頑張るから、みんなに、許してもらうように…がんばる……からぁ………っ」
恋「はい……はい」
千砂都「がんばるっ……がんばるね……」
千砂都「う…がんばるっ………うぅ……ぁ……ぐすっ…うう……」
恋「……一緒に頑張りましょうね」
千砂都「うん、うん………」
183: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:37:10.22 ID:qAAvOkhs
~空き教室~
コンコン
すみれ「入るわよ」ガチャッ
恋「あ、今は」
千砂都「恋ちゃん…」ギュ
すみれ「げっ……取り込み中だったみたいね……お、お邪魔しました~ごゆっくり……」
恋「待ってください!違うのです!これには、このハグには深い訳が!」
すみれ「わかってるから大丈夫、冗談ったら冗談よ」
恋「もう、悪い冗談はやめてください」
すみれ「悪かったわよ…………で、千砂都」
千砂都「は、はいっ」
すみれ「アンタ、調子はどう?無理とかしてない?」
千砂都「う、うん、大丈夫……あっあの!すみれちゃんに言わなきゃいけないことがあるの!」
すみれ「あーだいたいの事情は恋と1年から聞いてるわ、千砂都もタイミングが悪かったわね」
コンコン
すみれ「入るわよ」ガチャッ
恋「あ、今は」
千砂都「恋ちゃん…」ギュ
すみれ「げっ……取り込み中だったみたいね……お、お邪魔しました~ごゆっくり……」
恋「待ってください!違うのです!これには、このハグには深い訳が!」
すみれ「わかってるから大丈夫、冗談ったら冗談よ」
恋「もう、悪い冗談はやめてください」
すみれ「悪かったわよ…………で、千砂都」
千砂都「は、はいっ」
すみれ「アンタ、調子はどう?無理とかしてない?」
千砂都「う、うん、大丈夫……あっあの!すみれちゃんに言わなきゃいけないことがあるの!」
すみれ「あーだいたいの事情は恋と1年から聞いてるわ、千砂都もタイミングが悪かったわね」
185: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:39:50.51 ID:qAAvOkhs
千砂都「いや、あの、そのことじゃなくて………私、選挙の時とかすみれちゃんにひどいこと言ったでしょ」
すみれ「?………あーそんなこともあったような」
千砂都「嫌なことは嫌だって私が一番わかってるはずなのに、すみれちゃんに嫌なことを」
千砂都「それなのに今の今まで考えもしなかった、自覚なく言ってたの………だから、ごめ」
すみれ「待ちなさい、それ以上は言わないで」
千砂都「え、でも」
すみれ「私は傷ついてなんてないし怒ってもいない、ただその場はそういうノリだったってだけ」
千砂都「でも、言っちゃったことは事実で」
すみれ「だーかーら!傷ついてないって、謝って欲しくないのに謝られても逆に迷惑なの」
千砂都「あ、ご、ごめっ」
すみれ「?………あーそんなこともあったような」
千砂都「嫌なことは嫌だって私が一番わかってるはずなのに、すみれちゃんに嫌なことを」
千砂都「それなのに今の今まで考えもしなかった、自覚なく言ってたの………だから、ごめ」
すみれ「待ちなさい、それ以上は言わないで」
千砂都「え、でも」
すみれ「私は傷ついてなんてないし怒ってもいない、ただその場はそういうノリだったってだけ」
千砂都「でも、言っちゃったことは事実で」
すみれ「だーかーら!傷ついてないって、謝って欲しくないのに謝られても逆に迷惑なの」
千砂都「あ、ご、ごめっ」
186: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:40:17.40 ID:qAAvOkhs
すみれ「ふんっ」ペチンッ
千砂都「あいたっ」
すみれ「そんなに気になってるなら今ので許してあげるわ、だからごめんは無しね」
千砂都「うぅ、でもでも……」
すみれ「そもそもね、知らない人に色々言われたならともかく千砂都からの軽口なんて何とも思わないのよ」
千砂都「なんとも………」
すみれ「そうよ、だって友達でしょ?」
すみれ「親しき中にもって言うけど、逆に友達だから許されるノリもあるってこと、わかった?」
千砂都「う、うん……すみれちゃんっ」ダキッ
すみれ「おっとと、そうやってすぐくっついてくるのはかのんそっくりね、さすが幼馴染」
千砂都「あっ、ねえ恋ちゃんすみれちゃん、このことかのんちゃんには…その……」
恋「もちろん言っていませんよ、かのんさんには知られたくないと思いまして」
すみれ「私も適当にそれっぽく誤魔化してきたわ、可可にも黙って来たけど…まあいいでしょ」
千砂都「2人とも…ありがとう……!」
千砂都「あいたっ」
すみれ「そんなに気になってるなら今ので許してあげるわ、だからごめんは無しね」
千砂都「うぅ、でもでも……」
すみれ「そもそもね、知らない人に色々言われたならともかく千砂都からの軽口なんて何とも思わないのよ」
千砂都「なんとも………」
すみれ「そうよ、だって友達でしょ?」
すみれ「親しき中にもって言うけど、逆に友達だから許されるノリもあるってこと、わかった?」
千砂都「う、うん……すみれちゃんっ」ダキッ
すみれ「おっとと、そうやってすぐくっついてくるのはかのんそっくりね、さすが幼馴染」
千砂都「あっ、ねえ恋ちゃんすみれちゃん、このことかのんちゃんには…その……」
恋「もちろん言っていませんよ、かのんさんには知られたくないと思いまして」
すみれ「私も適当にそれっぽく誤魔化してきたわ、可可にも黙って来たけど…まあいいでしょ」
千砂都「2人とも…ありがとう……!」
187: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:41:02.03 ID:qAAvOkhs
すみれ「別に感謝なんていいって、とりあえず私が聞いてきた1年の情報出すわね」
恋「助かります……それで、みなさんはなんと」
すみれ「結論を言うとまあ、千砂都のやりすぎ」
千砂都「はい……」
すみれ「流石に1年と2年の体力差を考えなさい、あとは自分のストイックさを人にまで求めないようにね」
千砂都「耳が痛いよ……うん……でもそうだね…」
千砂都「自分でもやりすぎたって思ってるもん、そんなんじゃ嫌われてもしょうがないよ…」
すみれ「うん、ならそれでいきましょ」
千砂都「それ?」
すみれ「やりすぎたと分かってるならきちんと謝る、そして次はどうするか約束する、それだけよ」
恋「助かります……それで、みなさんはなんと」
すみれ「結論を言うとまあ、千砂都のやりすぎ」
千砂都「はい……」
すみれ「流石に1年と2年の体力差を考えなさい、あとは自分のストイックさを人にまで求めないようにね」
千砂都「耳が痛いよ……うん……でもそうだね…」
千砂都「自分でもやりすぎたって思ってるもん、そんなんじゃ嫌われてもしょうがないよ…」
すみれ「うん、ならそれでいきましょ」
千砂都「それ?」
すみれ「やりすぎたと分かってるならきちんと謝る、そして次はどうするか約束する、それだけよ」
188: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:41:50.27 ID:qAAvOkhs
千砂都「…………」ポケー
すみれ「え、なに、もしかして響いてない?」
千砂都「……あ、いや違うよ、たださっき恋ちゃんにも同じこと言われたなって思って……」
すみれ「あら、ならやっぱり私はお邪魔だったかしらね」
千砂都「ううん、すっごく助かった!ありがとう、すみれちゃん!」ギュー
すみれ「だから、距離が近い!恥ずかしいじゃない!恋も黙ってないで何か言いなさい!」
恋「なんだかすみれさんが千砂都さんのお姉さんみたいに見えます、かわいいですよ」
すみれ「恋!やっぱり黙ってなさい!」
千砂都「えへへ、すみれお姉ちゃーん!」
すみれ「………まあ千砂都が笑ってるなら今はそれでいいわ…今だけよ」ポンポン
ーーー
ーー
ー
すみれ「え、なに、もしかして響いてない?」
千砂都「……あ、いや違うよ、たださっき恋ちゃんにも同じこと言われたなって思って……」
すみれ「あら、ならやっぱり私はお邪魔だったかしらね」
千砂都「ううん、すっごく助かった!ありがとう、すみれちゃん!」ギュー
すみれ「だから、距離が近い!恥ずかしいじゃない!恋も黙ってないで何か言いなさい!」
恋「なんだかすみれさんが千砂都さんのお姉さんみたいに見えます、かわいいですよ」
すみれ「恋!やっぱり黙ってなさい!」
千砂都「えへへ、すみれお姉ちゃーん!」
すみれ「………まあ千砂都が笑ってるなら今はそれでいいわ…今だけよ」ポンポン
ーーー
ーー
ー
189: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:42:20.65 ID:qAAvOkhs
すみれ「さて、あの2人が帰ってくるまでに終わらせてしまいましょうか、千砂都も離れなさい」
千砂都「はーい、ありがとうねすみれちゃん」
恋「それで、どうしましょうか…やはり行きづらいなら私たちが先に話をしてきても良いのですけれど……」
千砂都「ううん、私がちゃんとしなきゃだから…………でも、一緒に来てほしいな」
すみれ「まったく、しょうがないわねぇ」
恋「すみれさんったら頼られて嬉しそうですね」
すみれ「そう言う恋もね」
千砂都「恋ちゃん…すみれちゃん……」
千砂都「はーい、ありがとうねすみれちゃん」
恋「それで、どうしましょうか…やはり行きづらいなら私たちが先に話をしてきても良いのですけれど……」
千砂都「ううん、私がちゃんとしなきゃだから…………でも、一緒に来てほしいな」
すみれ「まったく、しょうがないわねぇ」
恋「すみれさんったら頼られて嬉しそうですね」
すみれ「そう言う恋もね」
千砂都「恋ちゃん…すみれちゃん……」
190: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:43:01.52 ID:qAAvOkhs
千砂都「よ、よし、頑張るぞ、嫌われててもちゃんとお話しなきゃ、……頑張らなくちゃ」
すみれ「そうそう、あの子達別に千砂都を嫌ってなんかないわよ」
千砂都「…………………え?」
すみれ「嫌うなんてむしろ逆、みんなアンタのこと心配してたわよ」
千砂都「え、嘘、でもいじめっ子って…」
すみれ「そんなのただの愚痴でしょ、私だって初めの頃は嵐千砂都鬼軍曹~なんて言ってたわよ」
千砂都「え、え、え~~~~!なら今までの覚悟は!?嫌われてても頑張るって覚悟は?」
すみれ「無駄だったってことね、ということでちょっとは気楽にいけるわね」
すみれ「そうそう、あの子達別に千砂都を嫌ってなんかないわよ」
千砂都「…………………え?」
すみれ「嫌うなんてむしろ逆、みんなアンタのこと心配してたわよ」
千砂都「え、嘘、でもいじめっ子って…」
すみれ「そんなのただの愚痴でしょ、私だって初めの頃は嵐千砂都鬼軍曹~なんて言ってたわよ」
千砂都「え、え、え~~~~!なら今までの覚悟は!?嫌われてても頑張るって覚悟は?」
すみれ「無駄だったってことね、ということでちょっとは気楽にいけるわね」
191: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:43:29.43 ID:qAAvOkhs
恋「それでも謝ってお約束することには変わりないのですから、むしろラッキーと思いましょう」
恋「私なんて普通科の生徒には一時期本気で嫌われてましたからね、それよりはマシですよ」
千砂都「れ、恋ちゃん……」
すみれ「ぷっ……あははっ!廊下ですれ違うたびに舌打ちとかされてたもんねっ……それにしても恋が自虐を……ふふっ」
恋「……すみれさん笑いすぎでは?」
すみれ「ふふっごめんなさい、でも恋がそんなこと言うようになるなんてね、やっぱり変わったわねアンタ」
恋「私なんて普通科の生徒には一時期本気で嫌われてましたからね、それよりはマシですよ」
千砂都「れ、恋ちゃん……」
すみれ「ぷっ……あははっ!廊下ですれ違うたびに舌打ちとかされてたもんねっ……それにしても恋が自虐を……ふふっ」
恋「……すみれさん笑いすぎでは?」
すみれ「ふふっごめんなさい、でも恋がそんなこと言うようになるなんてね、やっぱり変わったわねアンタ」
192: (もんじゃ) 2022/09/01(木) 02:45:33.85 ID:qAAvOkhs
恋「それを言えばすみれさんこそ後輩が出来てからというもの以前の何倍もバブみ?ま、ままみ?…が増してますよ」
すみれ「ちょ、バブみってどこでそんな言葉を」
千砂都「…………………ごめん、私かも……」
すみれ「千砂都っ!恋におかしな言葉は教えないってかのん達と約束したじゃない!それはルール違反よ!」
恋「え、え、なんですかそれ、わ、私知らないんですけど!?」
すみれ「ちょ、バブみってどこでそんな言葉を」
千砂都「…………………ごめん、私かも……」
すみれ「千砂都っ!恋におかしな言葉は教えないってかのん達と約束したじゃない!それはルール違反よ!」
恋「え、え、なんですかそれ、わ、私知らないんですけど!?」
201: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 03:58:50.90 ID:zqhf1iHw
~部室前~
千砂都「すぅ~~はぁ~~~」
すみれ「大丈夫?お水飲んどく?」
恋「無理はなさらないでくださいね、一旦ストレッチでもしますか?」
千砂都「あはは、ありがとう……でも大丈夫っ」
ガチャ
千砂都「失礼しま……」
きな子「はいっす………………千砂都先輩!?!」
千砂都「き、きな子ちゃんっ!?」
きな子「あ、あの!お腹は大丈夫っすか?きな子達がわがまま言ったからストレスでそうなっちゃったっすか?も、もしそうならっ」
メイ「おいきな子、落ち着け!千砂都先輩も疲れてるんだよ、ですよね先輩?」バッ
千砂都「すぅ~~はぁ~~~」
すみれ「大丈夫?お水飲んどく?」
恋「無理はなさらないでくださいね、一旦ストレッチでもしますか?」
千砂都「あはは、ありがとう……でも大丈夫っ」
ガチャ
千砂都「失礼しま……」
きな子「はいっす………………千砂都先輩!?!」
千砂都「き、きな子ちゃんっ!?」
きな子「あ、あの!お腹は大丈夫っすか?きな子達がわがまま言ったからストレスでそうなっちゃったっすか?も、もしそうならっ」
メイ「おいきな子、落ち着け!千砂都先輩も疲れてるんだよ、ですよね先輩?」バッ
202: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 03:59:17.41 ID:zqhf1iHw
四季「あの、これ栄養ドリンク、変なものはあんまり入ってないから安心して…」
夏美「でもちょっとは入ってるんじゃない、見るからに千砂都先輩はお疲れの様子、一旦座ってはいかがですの?」
きな子「そうっすね、ささ、きな子達のクッションを集めたふかふかの椅子に座ってくださいっす」
千砂都「いや、普通の椅子で大丈夫だから…」
四季「あんまり高いと逆に不安定、なら長椅子に横になってもらおう」
夏美「でもちょっとは入ってるんじゃない、見るからに千砂都先輩はお疲れの様子、一旦座ってはいかがですの?」
きな子「そうっすね、ささ、きな子達のクッションを集めたふかふかの椅子に座ってくださいっす」
千砂都「いや、普通の椅子で大丈夫だから…」
四季「あんまり高いと逆に不安定、なら長椅子に横になってもらおう」
203: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 03:59:58.22 ID:zqhf1iHw
夏美「ならこの謎のダンゴムシ?の被り物を枕がわりにして安定性と安らぎを」
メイ「グソクムシな、それ可可先輩の私物だから勝手に触るのはやめといた方がいいぞ」
千砂都「恋ちゃん…すみれちゃん……」
すみれ「だから言ったでしょ?」
恋「なんだかんだ言っても千砂都さんは信頼されてますからね、なんたって私達の部長ですから」
千砂都「もう、見守ってないで助けてよ~~」
ーーー
ーー
ー
メイ「グソクムシな、それ可可先輩の私物だから勝手に触るのはやめといた方がいいぞ」
千砂都「恋ちゃん…すみれちゃん……」
すみれ「だから言ったでしょ?」
恋「なんだかんだ言っても千砂都さんは信頼されてますからね、なんたって私達の部長ですから」
千砂都「もう、見守ってないで助けてよ~~」
ーーー
ーー
ー
204: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:00:59.19 ID:zqhf1iHw
ー
ーー
ーーー
すみれ「落ち着いた?」
きな子「はいっす…」
恋「突然で申し訳ないのですが、私達から1年生のみなさんに謝らなければならないことがあります」
夏美「謝らないといけないこと?」
恋「はい、千砂都さんが腹痛だというのは嘘です」
メイ「……………………は?」
四季「なんで」
ーー
ーーー
すみれ「落ち着いた?」
きな子「はいっす…」
恋「突然で申し訳ないのですが、私達から1年生のみなさんに謝らなければならないことがあります」
夏美「謝らないといけないこと?」
恋「はい、千砂都さんが腹痛だというのは嘘です」
メイ「……………………は?」
四季「なんで」
205: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:01:54.90 ID:zqhf1iHw
千砂都「ここからは私が……」
千砂都「実は昨日、その、みんなが部室で話してることを聞いちゃって……その…私の愚痴を…」
夏美「あ……」
メイ「やば……」
千砂都「それは、えっと……1年生のみんなにそんなことを思わせてしまってごめんなさい」
千砂都「2年生が私しかいないって気負いすぎて、みんなのことを考えずに練習を指導してしまいました」
きな子「でも、ラブライブ優勝に向けてやったことっすよね……なら……」
千砂都「ううん、それならなおのこと体力差をきちんと考えるべきだった」
千砂都「実は昨日、その、みんなが部室で話してることを聞いちゃって……その…私の愚痴を…」
夏美「あ……」
メイ「やば……」
千砂都「それは、えっと……1年生のみんなにそんなことを思わせてしまってごめんなさい」
千砂都「2年生が私しかいないって気負いすぎて、みんなのことを考えずに練習を指導してしまいました」
きな子「でも、ラブライブ優勝に向けてやったことっすよね……なら……」
千砂都「ううん、それならなおのこと体力差をきちんと考えるべきだった」
206: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:02:10.74 ID:zqhf1iHw
千砂都「みんなを早く上達させなきゃって、みんなのポテンシャルを引き出して素敵なアイドルにしてあげたいって自分勝手に思って…」
千砂都「あのね実はちゃんとした部活の後輩って初めてで……いままでダンス部では個人でしか踊ってなかったから、自分ルールを押し付けちゃった」
千砂都「もうあんな酷い言い方はしません、無理もさせません、本当にごめんなさい」
メイ「あ、あの」
四季「事情はわかりました、でも今日の態度は…どうしてあんな風に?」
千砂都「え、えっと……それは…」
すみれ「千砂都…」
千砂都「あのね実はちゃんとした部活の後輩って初めてで……いままでダンス部では個人でしか踊ってなかったから、自分ルールを押し付けちゃった」
千砂都「もうあんな酷い言い方はしません、無理もさせません、本当にごめんなさい」
メイ「あ、あの」
四季「事情はわかりました、でも今日の態度は…どうしてあんな風に?」
千砂都「え、えっと……それは…」
すみれ「千砂都…」
207: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:03:09.84 ID:zqhf1iHw
千砂都「………………私、昔いじめられててね、気も弱くってかのんちゃんの後ろにばっかり隠れてた」
千砂都「それでねみんなの話を聞いて思ったの」
千砂都「あぁ、昔いじわるしてきた子達とおんなじことやってるって、そう思ったら何かの糸が切れちゃった、えへへ」
千砂都「いつもだったらそんなことはないんだけどね、ダンスの大会に出てると陰口なんて慣れてるし」
千砂都「でもその時はなんかタイミングっていうか、ちょっとダメな時だったんだ、心配かけてごめんね」
千砂都「それでねみんなの話を聞いて思ったの」
千砂都「あぁ、昔いじわるしてきた子達とおんなじことやってるって、そう思ったら何かの糸が切れちゃった、えへへ」
千砂都「いつもだったらそんなことはないんだけどね、ダンスの大会に出てると陰口なんて慣れてるし」
千砂都「でもその時はなんかタイミングっていうか、ちょっとダメな時だったんだ、心配かけてごめんね」
208: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:03:23.80 ID:zqhf1iHw
きな子「き、きな子達は……きな子達も……」
千砂都「みんなは悪くないよ、あんなことされたらカチンとくるに決まってるもん」
すみれ「それについては私達からも謝らせて、忙しいのを理由に全部千砂都に押し付けた私達2年も悪かったわ」
恋「ええ、千砂都さん1人に4人分の練習をお願いしていたのです、その結果千砂都さんを追い詰めてしまいました」
すみれ「千砂都、1年のみんな、ごめんなさい」
恋「申し訳ありませんでした」
千砂都「みんなは悪くないよ、あんなことされたらカチンとくるに決まってるもん」
すみれ「それについては私達からも謝らせて、忙しいのを理由に全部千砂都に押し付けた私達2年も悪かったわ」
恋「ええ、千砂都さん1人に4人分の練習をお願いしていたのです、その結果千砂都さんを追い詰めてしまいました」
すみれ「千砂都、1年のみんな、ごめんなさい」
恋「申し訳ありませんでした」
209: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:04:19.57 ID:zqhf1iHw
メイ「で、でも、私達が陰口を言ったのが……」
千砂都「違うよ、だから謝らないでほしい、だからその………許してくれるなら………」
千砂都「明日からまた、仲良くしてくれたら嬉しいな」
きな子「うぅ……当たり前っす!!」ガバッ
メイ「千砂都せんぱぁぁぁぁい!!!」バッ
四季「……っ」バッ
千砂都「わっむぐっ……く、苦しいよぉ…へへ」
千砂都「違うよ、だから謝らないでほしい、だからその………許してくれるなら………」
千砂都「明日からまた、仲良くしてくれたら嬉しいな」
きな子「うぅ……当たり前っす!!」ガバッ
メイ「千砂都せんぱぁぁぁぁい!!!」バッ
四季「……っ」バッ
千砂都「わっむぐっ……く、苦しいよぉ…へへ」
210: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:05:12.95 ID:zqhf1iHw
恋「許していただけたようで、安心しました」
すみれ「ねえ、夏美は行かなくていいの?」
夏美「夏美は別に、愚痴を悪いとは思ってませんし、ああいう青春はキャラじゃないんですの」
恋「その素直になれないところ、誰かさんを思い出しますね」
すみれ「…………返す言葉もないわ」
夏美「なら夏美はあっちに行きますの~」
すみれ「アンタねぇ!」
すみれ「ねえ、夏美は行かなくていいの?」
夏美「夏美は別に、愚痴を悪いとは思ってませんし、ああいう青春はキャラじゃないんですの」
恋「その素直になれないところ、誰かさんを思い出しますね」
すみれ「…………返す言葉もないわ」
夏美「なら夏美はあっちに行きますの~」
すみれ「アンタねぇ!」
211: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:36:21.19 ID:zqhf1iHw
~商店街~
可可「すみれ達大丈夫でしようか…」
かのん「まあ大丈夫だよ、だってすみれちゃんがいて多分恋ちゃんもいて、そしてちぃちゃんがいるんだもん」
可可「それが心配なのデス、すみれ達は意外と甘いところがありマスから、何かトラブルに巻き込まれていないか」
かのん「可可ちゃんは心配性だなぁ、大丈夫大丈夫、みんなを信じよ?」
可可「信じてマスが、すみれのあんな顔、久々に見たので……不安デス……」
かのん「……………そうだね、ちょっと急ごっか」
可可「ハイ!」
可可「すみれ達大丈夫でしようか…」
かのん「まあ大丈夫だよ、だってすみれちゃんがいて多分恋ちゃんもいて、そしてちぃちゃんがいるんだもん」
可可「それが心配なのデス、すみれ達は意外と甘いところがありマスから、何かトラブルに巻き込まれていないか」
かのん「可可ちゃんは心配性だなぁ、大丈夫大丈夫、みんなを信じよ?」
可可「信じてマスが、すみれのあんな顔、久々に見たので……不安デス……」
かのん「……………そうだね、ちょっと急ごっか」
可可「ハイ!」
212: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:36:44.25 ID:zqhf1iHw
~部室~
すみれ「アンタ達、このことはかのん達には絶対秘密よ?」
四季「𝒀𝒆𝒔」
きな子「了解っす」
メイ「秘密なのはいいけど……」
夏美「どうせ解決した問題ですし、わざわざ隠す必要あるんですの?」
すみれ「大ありよ!もしかのんに知れたらアンタ達だけじゃなくて私達もやばいの!」
すみれ「アンタ達、このことはかのん達には絶対秘密よ?」
四季「𝒀𝒆𝒔」
きな子「了解っす」
メイ「秘密なのはいいけど……」
夏美「どうせ解決した問題ですし、わざわざ隠す必要あるんですの?」
すみれ「大ありよ!もしかのんに知れたらアンタ達だけじゃなくて私達もやばいの!」
213: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:37:29.16 ID:zqhf1iHw
すみれ「ああ見えてかのんも千砂都に対する愛が重いの……千砂都の大会の応援のためにわざわざ神津島から飛行機で帰ったのよ?」
メイ「え、確か往復で三万以上するんじゃ…」
恋「それにあの時はすぐ蜻蛉返りされてましたから、会場での滞在時間は15分程度だったと…」
夏美「たったそれだけのために………クレイジーですの……」
千砂都「愛されてるなんて照れるなぁ」
すみれ「……………ね?だから内緒よ」
1年「「「「はいっ」」」」
ーーー
ーー
ー
メイ「え、確か往復で三万以上するんじゃ…」
恋「それにあの時はすぐ蜻蛉返りされてましたから、会場での滞在時間は15分程度だったと…」
夏美「たったそれだけのために………クレイジーですの……」
千砂都「愛されてるなんて照れるなぁ」
すみれ「……………ね?だから内緒よ」
1年「「「「はいっ」」」」
ーーー
ーー
ー
214: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:38:26.69 ID:zqhf1iHw
ー
ーー
ーーー
かのん「ただいまー!」
可可「す、すみれ!!!!」
すみれ「なによ一体」
可可「なにじゃないデス!あれっきり連絡も寄越さないで、何があったのデスか!」
すみれ「え、えっと~」
恋「ちょっとトラブルと言いますか…」
千砂都「丸くなかったというか?」
可可「なにが!あったの!デスか!」
夏美「……ちょっとSNSでトラブルがありましたの」
可可「まさか…エンジョウしたというコトでは…」
ーー
ーーー
かのん「ただいまー!」
可可「す、すみれ!!!!」
すみれ「なによ一体」
可可「なにじゃないデス!あれっきり連絡も寄越さないで、何があったのデスか!」
すみれ「え、えっと~」
恋「ちょっとトラブルと言いますか…」
千砂都「丸くなかったというか?」
可可「なにが!あったの!デスか!」
夏美「……ちょっとSNSでトラブルがありましたの」
可可「まさか…エンジョウしたというコトでは…」
215: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:40:25.98 ID:zqhf1iHw
夏美「そうですの、Liella!のアカウントが少し炎上事件に巻き込まれてそうになりまして…」
かのん「え!?やっぱり燃えちゃったの!?!」
夏美「いえ燃えては、それに巻き込まれる前に運営に通報と諸々の相談をすみれ先輩達にしていましたの」チラ
すみれ「ええ、ほら私ってショウビジネスじゃない?」
恋「わ、私も以前サヤさんからSNSのトラブル対策を聞いていましたから」
かのん「そっかそっか、何事もなくてよかった~」
可可「そういうことならイイデス」
かのん「でも良かったね可可ちゃん」
可可「可可は別に心配など…」
かのん「え!?やっぱり燃えちゃったの!?!」
夏美「いえ燃えては、それに巻き込まれる前に運営に通報と諸々の相談をすみれ先輩達にしていましたの」チラ
すみれ「ええ、ほら私ってショウビジネスじゃない?」
恋「わ、私も以前サヤさんからSNSのトラブル対策を聞いていましたから」
かのん「そっかそっか、何事もなくてよかった~」
可可「そういうことならイイデス」
かのん「でも良かったね可可ちゃん」
可可「可可は別に心配など…」
216: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:41:20.87 ID:zqhf1iHw
かのん「あっそうだ、今度カフェとコラボする企画の試作品を貰ってきたんだ、みんなで食べよ!」
きな子「きな子達の企画したやつっすか?」
夏美「ですの!納豆のチーズケーキですの!」
メイ「それ美味いのかよ…」
四季「百聞は一見…一食にしかず、食べてみよ」
可可「お店の人が張り切ってホールでくれたので、たっくさん食べれマスよ!」
すみれ「…私は四季のモンブランをいただくわ」
きな子「きな子達の企画したやつっすか?」
夏美「ですの!納豆のチーズケーキですの!」
メイ「それ美味いのかよ…」
四季「百聞は一見…一食にしかず、食べてみよ」
可可「お店の人が張り切ってホールでくれたので、たっくさん食べれマスよ!」
すみれ「…私は四季のモンブランをいただくわ」
217: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:42:55.66 ID:zqhf1iHw
恋「千砂都さん、千砂都さん」
千砂都「どしたの?」
恋「丸くおさまって良かったですね」
千砂都「……私だけに?」
恋「ええ、千砂都さんだけにです」ニコッ
千砂都「ふふっ、ありがと」ニコッ
千砂都「どしたの?」
恋「丸くおさまって良かったですね」
千砂都「……私だけに?」
恋「ええ、千砂都さんだけにです」ニコッ
千砂都「ふふっ、ありがと」ニコッ
218: (えびふりゃー) 2022/09/03(土) 04:50:58.43 ID:zqhf1iHw
また地域表示が変わったりしましたがこれにておしまいです
元々キモ弱ちぃが書きたいだけのSSでしたがなんとかまともに着地できました、長々とお付き合い頂きありがとうございました
元々キモ弱ちぃが書きたいだけのSSでしたがなんとかまともに着地できました、長々とお付き合い頂きありがとうございました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1661161291/