【SS】海未「穂乃果のいいところで打線を組みました」

１中：みんながセンターなところ
２三：とても元気で、そして一所懸命なところ
３遊：かわいいところ
４一：私を愛しているところ
５右：やるときはやるところ
６左：家がおいしいおまんじゅうを作っているところ
７二：いい匂いがするところ
８捕：いつも私を導いてくれること
９投：生まれた時から私と一緒なところ
中継：抱き心地がいいところ
抑え：これからもずっと私と一緒なところ


海未「完璧ですね」ﾆｯｺﾘ
　

海未「さて、ではこれでチームを作ってペナントを回すことにしましょう」ﾎﾟﾁｯ

海未「生まれも育ちも東京ですし、元となるチームはヤクルトにしましょうかね」

海未「…」

海未「小川…バレンティン…」ﾎﾟﾁｯ

海未「できました」


音ノ木坂かわいいホノカーズ

監督：海未「さあ、私たちの戦いの始まりです！」

事務員：ことり「頑張るちゅん」

選手：穂乃果１「みんながセンターだよっ♪」

選手：穂乃果６「私の家のおまんじゅうは甘くておいしいよっ♪」

選手：穂乃果９「海未ちゃんとは生まれた時から一緒だよっ♪」

選手：バレンティン「ホノカチャンカワイイ」
　

ことり「初戦の相手はベイスターズだちゅん」

海未「相手は毎年、第５回μ'sセンター投票でいうことりの位置をキープしているチームです。楽勝でしょう」

ことり「それはどういう意味ちゅん？」

海未「スターティングメンバーを発表します」

１中：穂乃果１
２三：穂乃果２
３遊：穂乃果３
４一：穂乃果４
５右：穂乃果５
６左：穂乃果６
７二：穂乃果７
８捕：穂乃果８
９投：穂乃果９

穂乃果１「よーっし！ みんなセンターでファイトだよっ♪」

穂乃果１・穂乃果２・穂乃果３・穂乃果４・穂乃果５・穂乃果６・穂乃果７・穂乃果８・穂乃果９「おー！」


？？「…」
　

実況：絵里「本日は、ベイスターズ対ホノカーズの試合をお送りいたします」

絵里「ホノカーズの先発は、穂乃果」

穂乃果９「海未ちゃんはずっと一緒の幼馴染だよっ♪」

絵里「１７年目のベテランながら、その実力は衰えることなく今なお進化を続けています」

海未「うふふ」

穂乃果８「海未ちゃんは私がリードするからねっ♪」ﾊﾞｼｯ

絵里「キャッチャーの穂乃果を共とした往年の名バッテリーがベイスターズに立ちはだかります」

絵里「そして、対するベイスターズ。バッターは――――」


絵里「１番セカンド、凛」

海未「なっ！？」

凛「残念だけど穂乃果ちゃんは打ち崩すにゃー！」
　

海未「なぜ凛がベイスターズに！？ これは…」

ことり「どうやら、海未ちゃんがサクセスで惰性で作った凛ちゃんが流出しちゃったみたいちゅん」

凛「ちなみに、ベイスターズにいるのは凛だけじゃないよ」

花陽「ど、どうも…」

海未「花陽まで！」

ことり「かよちゃんはピッチャーとして登録されてるちゅん」

海未「なんてことでしょう…！ 惰性で作ったとはいえ凛は走攻守そろったユーリティプレイヤー」

海未「花陽に至ってはそこそこ力を入れて作ったかなり強力な変化球投手ですよ！」

海未「これはマズい…。このままでは私のホノカーズが圧勝できないじゃないですか…」ﾌﾙﾌﾙ


穂乃果10「―――大丈夫だよ。海未ちゃん」ｷﾞｭｯ…

穂乃果５「穂乃果は負けたりしない！ やるったらやるっ！」ﾆｺｯ

海未「穂乃果…！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
　

穂乃果８（穂乃果ちゃん！ まずはここ！）ﾌﾟﾚｲﾎﾞｰｯ

穂乃果９「…」ｺｸﾘ

絵里「ピッチャー、ふりかぶって…投げたっ！」

凛「！」ｽﾄﾗｲｰｯｸ

凛「へぇ…。コントロールはともかく、思い切りのいいノビのあるストレートだにゃー」

穂乃果８「でしょ～？ まだまだ凛ちゃんには打たせないからね」

凛（けど、凛にはその球はもう通用しないと思うにゃー）

凛（それに、バットにさえ当てれば凛の走力で内野安打にしちゃうにゃ）

絵里「第２球、投げたっ！」

凛「ほいっ！」ｶﾝ

穂乃果２「っ！！」ﾌｧｰﾙ

凛「惜しいにゃー。次は決めるよ！」
　

海未「くっ…！ 凛のくせになかなかやりますね」

ことり「穂乃果ちゃんはあんまり変化球は得意じゃないちゅん」


穂乃果８「…」ｽｯ

穂乃果９「…」ｺｸﾘ

絵里「カウント、ツーストライクから…投げたっ！」ｺﾞｳｯ

凛「え…」ﾄﾞｽｯ…!

穂乃果８「…」ｼｭｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ

花陽「えぇっ！？ い、今の球速過ぎて見えなかったよぉ！？」

絵里「見逃し三振！ １７０ｋｍのストレートが決まりました！」

花陽「ひゃ…」

凛「１７０ｋｍぉ！？」
　

海未「穂乃果は私と一緒にいた年数×１０ｋｍの直球を放ることができます」

ことり「一体どんな肩幅があればそんな球放れるんだちゅん…」


絵里「空振り三振！ 三者三振に抑えました！ 穂乃果、上々の立ち上がり！」

穂乃果９「やったよ～、穂乃果ちゃん！」

穂乃果８「うん！」

穂乃果１「ここからは攻撃！ 穂乃果の出番だよっ！」


花陽「あれは打てないよね…」

凛「さすがは穂乃果ちゃんって感じだよね。気付いたらひゅんって通り過ぎてるんだもん」

凛「けど大丈夫だって、かよちん。かよちんが打たれなければ負けることはないから」

凛「かよちんのことは、私がちゃんと守備で守るにゃー」
　

絵里「入ったー！ ５番・穂乃果の満塁ホームランだああああああ！」

穂乃果５「やるったらやるっ！」

花陽「え…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

凛「そんなぁ…」

穂乃果２「いえーいっ！ 穂乃果ちゃん！」ﾊﾟｼｯ

穂乃果６「さすがは穂乃果ちゃんだね！ 打った記念におまんじゅう食べる？」

穂乃果５「えへへ～。うん！」

海未「やはり私の穂乃果ですね…。チャンス７はあるんじゃないでしょうか」

ことり「調子にのったら止まらないちゅん」


絵里「試合終了ー！ ホノカーズ、大量得点で勝利しました！」26-0
　

穂乃果２「やったー！ 大勝利！」

穂乃果１「今日の試合はみんながヒーローだねっ！」

穂乃果３「うん！」

穂乃果10「穂乃果ちゃん、９回はファインプレーありがとう！」ﾀﾞｷﾂｷｯ

穂乃果７「えへへ～、穂乃果ちゃんに抱きしめられるの気持ちいいなぁ」

穂乃果10「そういう穂乃果ちゃんも運動した後なのにすっごくいい匂いだよ？」

穂乃果７「///」

穂乃果10「///」

穂乃果５「みんな、次の試合も頑張るよー！」

穂乃果ｓ「おー！」


海未「ふふ」
　

ことり（こうして、ホノカーズの進撃は続いたちゅん）


希「ウチの猛虎軍団が…」33-4

穂乃果２「希ちゃん！ また試合しようね」ﾆｺｯ


真姫「私の赤ヘル軍団が…」23-2

穂乃果10「いえーいっ！ 穂乃果ちゃん！」ｷﾞｭｯ

穂乃果３「もー、急に抱きつかないでよー」

穂乃果10「えへへー、穂乃果ちゃんが可愛いからつい」

穂乃果７「むむ…」


ことり（しかし…）


穂乃果４「海未ちゃんゴメンね…。私、全然活躍できなくて」

海未「穂乃果…」
　

穂乃果４「私…この３試合で全然打ててないの。４番なのにだよ？」

穂乃果４「穂乃果ちゃんも穂乃果ちゃんも…みんな打ってるのに私だけダメダメで…」

穂乃果４「こんなんじゃ、愛する海未ちゃんに顔向けできないよ…！」

海未「そ、そんなに気にしなくていいですよ、穂乃果」

穂乃果４「海未ちゃん…。でも」

海未「あなたは私を愛してくれている。それだけで充分です」

穂乃果４「海未ちゃん…！」ﾎﾟｯ


ことり「次の試合はドラゴンズが相手だちゅん」

ことり「スターティングメンバーを決めるんだちゅん」
　

ことりママ「うふふ」

穂乃果ママ「私たちのチームに」

真姫ママ「勝てるかしら？」

海未「スターティングメンバーを発表します」

１中：穂乃果１
２三：穂乃果２
３遊：穂乃果３
４一：穂乃果４
５右：穂乃果５
６左：穂乃果６
７二：穂乃果７
８捕：穂乃果８
９投：穂乃果９

穂乃果４「海未ちゃん…！ 私、今度こそ絶対頑張るよ！」

穂乃果４「海未ちゃんのこと愛してるから！」

？？「…」
　

絵里「みなさんこんにちは。本日は、ホノカーズ対ドラゴンズの試合をお送りいたします」

絵里「ドラゴンズの先発は、酒井」

酒井「ザマス」

穂乃果２「うわっ！ 音楽の酒井先生だ！」

穂乃果９「酒井先生は性格がいやらしいんだよね…。穂乃果は苦手だなぁ」

穂乃果１「大丈夫大丈夫…。みんながセンターで穂乃果はセンターだから…打てる！」

絵里「ピッチャー第１球…投げたっ！」

穂乃果１「ん…」ｽﾄﾗｲｰｯ!

絵里「見逃し！ 内角ギリギリへのシンカーが決まりました！」

穂乃果ママ「あなたの弱点ならお見通しよ。悪いけどこの試合は私がリードしてる以上あなたには勝てない」

穂乃果１「うぅ…」
　

海未「参りましたね…」


穂乃果３「うーん」

穂乃果６「おまんじゅうパワーでもダメだったよ…」

穂乃果８「穂乃果ちゃん、次の回もいけるかな？」

穂乃果９「うん。点が取れない以上は穂乃果が頑張らないとね！」


ことり「向こうは完全にこっちの弱点を調べつくしてるちゅん」

海未（今は穂乃果の１７０ｋｍの速球のおかげで強引に無失点に抑えられていますが…）

海未（穂乃果は女の子です。あまり長くは持たせられないですよね）


穂乃果５「穂乃果ちゃんが頑張って投げてるんだもの…私絶対打つ！ やるったらやる！」

穂乃果４「…！」
　

絵里「空振り三振！ 穂乃果、今日２度目の三振！」

穂乃果４「え…」

穂乃果ママ「あなた本当に穂乃果？ 全然覇気を感じないんだけど」

穂乃果４「そんな…！ また打てなかった…。穂乃果は海未ちゃんのためになりたいのに…！」

海未「穂乃果…」


穂乃果９「ゴメンね。あとはお願い」

穂乃果10「任せて！」ｷﾞｭｯ

穂乃果７「穂乃果ちゃんは私が守るよ！」

穂乃果３「むむ…。穂乃果ちゃん！ 後ろには私がいるからね！」


ことりママ「ピッチャーが変わったわね。そろそろ打ち崩せる頃かしら」

真姫ママ「まだまだ若い子には負けないわよ」
　

丘野「そこ！」ｶｷｨ!

穂乃果10「！」

絵里「レフト前ヒーット！ ドラゴンズ、１ナウトからランナーが出ました」

穂乃果８「みんな落ちついてねー！ 一応バントにも注意だよー！」

ことり「流石姉御肌の丘野先生だちゅん。穂乃果ちゃんの球をヒットにするなんて」

絵里「続くバッターは５番・真姫ママ」

穂乃果10（この回は絶対守らなきゃ…！）

絵里「ピッチャー投げたっ！」

真姫ママ「高坂さんの言う通りね！ コースは見えてるわ！」ｶｷｨ!

穂乃果10「あ…！」

穂乃果３「！」

穂乃果７「！」
　

絵里「痛烈ー！ 穂乃果、取れるかー！？」

穂乃果３（負けられないんだ…！ これだけは取るっ！）

絵里「ダイビングキャッチ！ 獲りました、が…」

真姫ママ「その体勢からでは投げられないわよね！」

穂乃果３「くっ…！ ……！？」

穂乃果３（この、匂い…）

穂乃果７「穂乃果ちゃん！ バックトス！」

穂乃果３「穂乃果ちゃん…！ うん！」

丘野「な…！」

穂乃果７「これで一つ！ 穂乃果ちゃん！」

穂乃果４「っ…！」ﾊﾞｽｯ…

絵里「アウトー！ セカンドの穂乃果とショートの穂乃果の連携で見事ゲッツーに抑えました！」
　

穂乃果３「…えへへ」

穂乃果７「やったね、穂乃果ちゃん」

穂乃果３「うん！ あの時ね、なんだかすぐ後ろに穂乃果ちゃんがいるような気がして…」

穂乃果３「だからあんなプレーができたんだよ。もう全部穂乃果ちゃんのおかげだよっ！」

穂乃果７「そんなことないって～」

穂乃果10「そんなことあるよ！ 穂乃果ちゃんも穂乃果ちゃんも、本当にありがとー！」ｷﾞｭﾑｯ

穂乃果３「えへへ」

穂乃果７「あは」

穂乃果10「穂乃果ちゃんはいい匂いがするし可愛いなぁ…。やっぱり穂乃果ちゃんは」


海未「穂乃果は最高ですね！」ﾊｧﾊｧ
　

バレンティン「フンッ」ｶｷｨﾝ

ことりママ「しまっ…！」

絵里「ホームラン！ 代打バレンティンの一振りでついにホノカーズに１点が入りました！」

穂乃果２「おぉー！ すごいすごーい！」

穂乃果６「バレンティンさん！ おまんじゅうどうぞ！」

バレンティン「イタダキマス」

穂乃果４「…」

穂乃果１「よーし！ 最後の守備もみんなセンターで頑張るよ！」

穂乃果５「おー！」


海未「ふぅ…。これでどうにかなりそうですね」

ことり「…」
　

バレンティン「フンッ」ｶｷｨﾝ

ことりママ「しまっ…！」

絵里「ホームラン！ 代打バレンティンの一振りでついにホノカーズに１点が入りました！」

穂乃果２「おぉー！ すごいすごーい！」

穂乃果６「バレンティンさん！ おまんじゅうどうぞ！」

バレンティン「イタダキマス」

穂乃果４「…」

穂乃果１「よーし！ 最後の守備もみんなセンターで頑張るよ！」

穂乃果５「おー！」


海未「ふぅ…。これでどうにかなりそうですね」

ことり「…」
　

穂乃果11「…」

海未「なっ…！」

絵里「９回裏、抑えの穂乃果の連続四球でノーアウト満塁！ 打席にはことりママが立ちます！」

ことりママ「なんだか分からないけどチャンスよ…！ これでサヨナラ勝ちね！」

絵里「海未監督もたまらずマウンドに向かいます」

海未「穂乃果…！ こ、これは一体何が起こっているんですか…？」

穂乃果８「さっきから穂乃果ちゃん、リードしてるとこに全然投げてくれないんだよ」

海未「そんなバカな！ 抑えの穂乃果はコントロールＡなんですよ！？」

穂乃果11「ゴメンね…。なんだか全然力が出なくって…」

穂乃果４「確かに、なんだか調子悪そうだけど…」

海未「ピッチャー交代！ 選手は…ええっと…バーネットじゃ炎上するのがオチですし…ああもう！」


絵里「ピッチャー、穂乃果に代わりまして、小川」
　

穂乃果４「なんとか勝てたね…」

穂乃果11「うん。小川さんのおかげ…」

穂乃果11「私、クローザーなのに…！ なのに一つもストライク取れなくて…！」

穂乃果４「私もだよ…。私４番なのに全然打てなくって」

穂乃果11「どうして…！ 私は」

穂乃果11「海未ちゃんとこれからもずっと一緒にいたいのに…！」

穂乃果４「あ…」


海未「…」

バレンティン「キヅキマシタカ、ウミチャン」


ことり「４番の穂乃果ちゃんと抑えの穂乃果ちゃんが不調なのは…海未ちゃんのせいなんだちゅん」
　

バレンティン「ホノカチャンハ、カワイイ」

バレンティン「ホノカチャンハセンターデ、ゲンキデ、イイニオイシテ、オマンジュウガオイシイ」

バレンティン「ウミチャントハオサナナジミデ、イツモウミチャンノミチシルベニナッテイタ」

バレンティン「ケド」

海未「…穂乃果が私を愛しているか、そしてこれからもずっと私と一緒かは分からない」

バレンティン「ソウデス。ソノジジツガフチョウノゲンインデス」

海未「…」

バレンティン「ウミチャン」

バレンティン「ウミチャンハイツマデ、ゲームノセカイデモウソウヲツヅケルンデスカ？」
　

穂乃果『ねえ海未ちゃん、大事な話って何？』

海未『それはですね…え、ええと…』

穂乃果『？？』

海未『私はほ！ ほほほほ乃果のことが…すっすすき！？』

穂乃果『すすき？』

海未『すすきではなくてですね！』ﾁﾗｯ

海未『そ、その…ＰＳ-Ｖｉｔａを貸して下さい！？』

穂乃果『ヴィータ？ あれは雪穂のだし雪穂がいいって言ったらいいけど…』


海未「私はたまたま入っていたゲームにハマって
　　　　選手を沢山作って妄想して、それで満足していたんです」

海未「そんなんじゃダメですよね…。私はまだ、穂乃果に愛してもらってはいないんです」

海未「ずっと一緒にいてもらうのはこれからお願いしないといけないんです」


海未「だから」
　

穂乃果「…」ｷｭｯ…

海未「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

バレンティン『！』ｶｷｨﾝ

穂乃果「入ったー！ バレンティンの５６号ホームラン！」ｶﾞﾀｯ

穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん！
　　　　　本当にすごいよー！ 私たちは今、伝説を目にしているんだよ！」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん！ …海未ちゃん？」

海未「知っていますか？ 穂乃果。バレンティンはオランダの４番なんですよ」

穂乃果「うん？ それはまあ知ってるけど」

海未「…そしてオランダは、世界で最初に同性婚が認められた国でもあるんです」


海未「穂乃果、あなたのことが好きです」

穂乃果「え」
　

海未「友達としてではなく…もちろん友達としても好きなんですが。私は、あなたに恋をしているんです」

穂乃果「え、ええっと…すすきじゃなくて？」

海未「好きです。大好きです。愛しています！」

穂乃果「う、海未ちゃん…///」

海未「穂乃果…」

穂乃果「も、もう…！ 海未ちゃんってば、こんなタイミングで言うの？」

穂乃果「バレンティンの新記録のタイミングで告白されるなんて思ってもみなかったよ…」

海未「実は私もです…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

穂乃果「もう…。海未ちゃんはズルいよ。こんなにドキドキしてるときにもっとドキドキさせちゃうんだもん」


穂乃果「私も、海未ちゃんのこと好きだよ」

海未「穂乃果…！」
　

穂乃果「ちょっと前に、海未ちゃん大事な話があるって私を呼びだしたじゃない？」

穂乃果「あの時もしかして告白されるかもーって思ってたんだよ？」

海未「ふふ。あの時は興奮していて失敗してしまったんです」

穂乃果「だからってヴィータ貸してはないでしょー？」

海未「そうですね。けど…あのゲームが私の背中を押してくれたのも事実なんです」

穂乃果「え？ 一体何がどうなったらそうなるの？」

海未「特にバレンティンにはお世話になりました」

穂乃果「はぁ…」

海未「まあそれはともかく、です」


海未「穂乃果…。これからもずっと、私と一緒にいて下さい」
　

雪穂「そういえば海未ちゃんにゲーム貸してたんだったなー」ﾎﾟﾁｯ

雪穂「あれ、なんかデータ更新されてる…？」

雪穂「…」

雪穂「うわっ！ 何コレお姉ちゃんの名前の選手多すぎるんだけど！？ しかも超強いし！」

雪穂「よく見たら他のμ'sの人たちとかお母さんのデータまである…」

雪穂「で、ペナントをヤクルトで回してて…？ これもお姉ちゃんばっか！？ バグか何か！？」

雪穂「…」

雪穂「最後の試合はジャイアンツとかぁ」ﾎﾟﾁｯ

雪穂「ジャイアンツの選手は私と亜里沙ちゃんと…ピッチャーはにこさんか」

雪穂「…」ﾌﾟﾚｲﾎﾞｰｯ

雪穂「えいっ」ｶｷｨﾝ

雪穂「世界のＹＡＺＡＷＡ弱っ」


―完