【SS】きな子「きな子のお部屋へ」夏美「いらっしゃい？」【ラブライブ！スーパースター!!】

きななつ
　

ｺﾝｺﾝ


きな子「はーい」


ｶﾞﾁｬ


夏美「...」ﾋｮｺｯ


きな子「！」


夏美「失礼しますの」


きな子「出た！」


夏美「人を化け物みたいな言い方...」


きな子「ようこそ、きな子ルームへ！っす」


夏美「はいはい」ﾖｯｺｲｾ
　

きな子「どうっすか！実家版きな子のお部屋どうっすか！！」


夏美「合宿初日に既に見てますの～」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ


きな子「無かったことに、初回のデータを消去するっす」ﾍﾟｼｯﾍﾟｼｯ


夏美「え、初日の記憶を消されてしまうんですの？」


きな子「...」ﾍﾟｼｯﾍﾟｼｯ


夏美「だぁー頭叩かない！鬱陶しい！」ﾍﾟｼｯ


きな子「あだっ！」


夏美「全くもう」ｸﾀｯ


きな子「おばあちゃんちのテレビはこれで直るっす」


夏美「私の頭は壊れてないですの、...というかいつの時代それ」


きな子「消えたっすか？」


夏美「え？」


きな子「記憶」


夏美「そんなわけないですの！」
　

きな子「んーんー」


夏美「今度はなんですの」ﾊｧ


きな子「感想、お部屋の」


夏美「あーそれまだ続いてたんですの...」


きな子「...」ﾜｸﾜｸ


夏美「...素敵、かな」


きな子「ほう、というと、どこらへんが、どのように？」


夏美「めんどくさっ」ﾎﾞｿｯ


きな子「どこがっすか、どこが素敵か説明を」
　

夏美「、んー、えーーと、あー...」


きな子「...」ｷﾗｷﾗ


夏美「...」ｳｪｪ


きな子「...」ｷﾗｷﾗ


夏美「...このクローゼット...パッと見素朴なように見えますが、よく見たら質感がかなりいいですの、おそらく北海道産のかなりよい素材を...」


きな子「そうっすよね！そうっすよねーー！！これきな子のお気に入りのー...」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ


夏美「あっぶな...正解引きましたの」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


きな子「ん？」


夏美「なんでもないですの～」ﾌﾘﾌﾘ
　

きな子「てきとー言った？適当なこと言ったっすか？もしかしてCEO」


夏美「まさか」


きな子「じー...」


夏美「うっ...」


きな子「...」ｼﾞｯ


夏美「...」ﾀﾞﾗﾗﾗﾗ


きな子「なつみちゃん...お肌、きれい」ﾎﾞｿｯ


夏美「...は？、お肌？」


きな子「いっ、、な、なんでもないっす」ｱﾊﾊ


夏美「...」


きな子「声に出ちゃってた...」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
　

夏美「あなたも結構...」ﾉｿﾞｷ


ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ


きな子「うひゃっ！！？」ﾋﾞｸｯ


夏美「ん、張りがありますの...お餅みたい」


きな子「そ、そうっすか...///」


夏美「きな粉をふりかけたらより完璧ですの、きな子だけに」ﾆｺｰｯ


きな子「うわぁ。。しょーもないっす」ｽﾝｯ


夏美「突然冷められると結構悲しいのですが」ｼﾞﾄｯ
　

きな子「そんなことより！...約束通り、きな子のお部屋に来てくれてありがとうっす」ﾆｺﾆｺ


夏美「CEOは約束は違わないですの」ﾌﾝｯ


きな子「さすがなつみちゃん」ﾆｺﾆｺ


夏美「...で、CEOはなにをしたらいいですの？」


きな子「きな子とパジャマパーティしてー、それで一緒のお布団で寝てー、それでお話もしてー...」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗ


夏美「盛りだくさん」


きな子「なつみちゃんと仲良くなるチャンス」


夏美「私といても、なにも得なことはないですの」


きな子「そんなことないっす！！」ｸﾞｲｯ


夏美「声、デカいですの、声が」
　

きな子「おやすみの時間にはまだ少し早いっすねぇ...なにしようかなぁ」


夏美「御三方は明日も合宿のメニュー通り練習なのですよね？なら、夜更かしは天敵かと」


きな子「えー、なつみちゃんも入れて4人っすね...」


夏美「なつみはスクールアイドルではないですのー」


きな子「今はね」


夏美「これからも」


きな子「またまたー」


夏美「やらない」


きな子「やる」


夏美「やらないですの」


きな子「そうやって自分の気持ちに嘘ついて」


夏美「あなたに、私の何がわかるの」


きな子「わかるもん」


夏美「...」


きな子「なつみちゃんのこと、見てればわかる」


夏美「ふんっ」


きな子「なつみちゃんがきな子たちをカメラで覗くとき、きな子たちもまた、なつみちゃんを見てるっす」


夏美「えぇ...」
　

きな子「千砂都先輩は、なつみちゃんの加入見越してメニュー作ってたっすよこの前」


夏美「いやいや、なんですのその流れは」


きな子「きな子、なつみちゃんもスクールアイドル部に入ってくれたら、嬉しいっす」


夏美「無理ですの」


きな子「からの～？」


夏美「無理」


きな子「そんなぁー」


夏美「私には向いてないですのー、スクールアイドルなんて」


きな子「へぇ、へぇへぇ」


夏美「なんですの...」


きな子「3へぇ」


夏美「突然のトリビアの泉」
　

きな子「向いてないかぁ」


夏美「そうですの」


きな子「でもなつみちゃん言ってた、きな子に言ってたっすよ」


夏美「？」


きな子「やってもないのに、向いてるかどうかなんてわからないでしょ？」


夏美「...」ｼﾞﾄｯ


きな子「...」ﾆｺﾆｺ


夏美「はぁ」


きな子「なんでため息」


夏美「余計なこと、言ってしまったようですの」
　

きな子「なつみちゃんが、あの時どんな想いで...きな子ことをどう想って言ってたかはわからないっすけど」


夏美「...」


きな子「きな子は、あの言葉に救われたから...」


夏美「...身勝手な方便ですの、夢のない私なんかの」


きな子「うん、それでも」ﾆｺｯ


夏美「うぅ...」ﾒｿﾗｼ


きな子「照れてるっす？」


夏美「照れてない」ｷｯ


きな子「照れてるっす」


夏美「照れてないですの」


きな子「見間違いかなぁ」


夏美「なにを...」
　

きな子「なつみちゃん、コソ練してるっすよね？筋トレとかランニングとか...」


夏美「え"っ」ﾋﾞｸｯ


きな子「これは図星っすね」ﾆｼｼ


夏美「いやーそれはその...」ｷｮﾛｷｮﾛ


きな子「それはその？」


夏美「3人に、カメラで3人を映すには、3人に着いていかなきゃならないですの、そのために...」


きな子「へぇ...へぇへぇへぇへぇ」


夏美「5へぇ...」


きな子「いや、それもういいっす」


夏美「なんなんですの！！！」ｸﾜｯ
　

きな子「まぁ、きな子の気持ちは伝えたので」


夏美「え？」


きな子「なつみちゃんの加入、待ってるっす」ﾆｺｯ


夏美「...そう」


きな子「そろそろ寝ましょうっす」


夏美「私、床でいいですの、別々で」


きな子「一緒の！！！！」ｷﾞｯ!!


夏美「なんて威圧...」


きな子「約束、一緒の布団に寝るって」


夏美「はいはい。冗談ですの」


きな子「次つまらないこと言ったら、明日朝ご飯抜きっす」


夏美「朝ごはん、食べない派ですので」


きな子「怒るよ？」ﾆｺﾆｺ


夏美「目が笑ってないですの...」
　

きな子「ほら、こっちこっち」


夏美「...」


きな子「なに突っ立ってるっすか？」


夏美「いや、えーと...」


きな子「？」


夏美「こういうの、初めてですので、...友達と、こういったことって...」


きな子「きな子もっすよ？」


夏美「...なんか、照れますの」


きな子「きな子はもう平気っす、なつみちゃん優しいから」ﾆｺﾆｺ


夏美「意味わからないですの...」
　

きな子「ほらほら、」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


夏美「...失礼します」ｺﾞﾛﾝｯ


きな子「いらっしゃいっすー」


夏美「...」


ﾓｿﾞﾓｿﾞ　ﾓｿﾞﾓｿﾞ


きな子「居心地悪いっすか？」


夏美「悪い」


きな子「苦情は受け付けないっす」


夏美「なんですと」


きな子「どうしよ...枕合わないとかかな...」


夏美「冗談ですの...少しだけ、私が勝手に緊張してるだけですの」


きな子「えへへー、きな子のこと意識してるっすねー」


夏美「はいはい」


きな子「...」


夏美「一目で不機嫌なことがわかる表情」


きな子「どう？」


夏美「いいんじゃない？」


きな子「ねぇてきとう！」


夏美「...」ｸｽｯ
　

きな子「あ、電気」


夏美「消しますよ？」


きな子「あーだめだめ！」


夏美「なんですの」


きな子「夕方にしてっす」


夏美「え、夕方？」


きな子「ちっちゃい電気だけ、点けといて欲しいっす」


夏美「...」


きな子「なんすか？」


夏美「もしかして、夜が怖いんですの？」


きな子「あはは、違うっすよー、なつみちゃんじゃあるまいし」


夏美「なつみは怖くないですの」ｼﾞﾄｯ
　

きな子「なつみちゃんのお顔が見えないから、真っ暗にしちゃうと」


夏美「...」


きな子「...だめ？」


夏美「...いいですの、そのくらい」ｸﾙｯ


きな子「え、ねぇ、なんでそっち向いちゃうの？」


夏美「なんでもないですの」


きな子「なんでもないならこっち向くっす」


夏美「、」


きな子「もしかして、照れてるっすか？」


夏美「照れてない」


きな子「耳赤いっすよ？」


夏美「...」


きな子「...」ﾂﾝﾂﾝ


夏美「電球の灯りのせいですの」


きな子「そうっすか？」


夏美「そうですの」


きな子「...」


夏美「...」
　

きな子「あの2人、もう寝たっすかねぇ」


夏美「...」


きな子「...」


夏美「...」


ﾋﾟﾄｯ


夏美「ちょ、ちょっと...」


きな子「なつみちゃん」ﾎﾞｿｯ


夏美「な、なんですの」


きな子「きな子、今日なつみちゃんと、いっぱい仲良くできた気がするっす」


夏美「そうですか」
　

きな子「合宿前からっすけど、なつみちゃんともっとお話したいなぁって思ってたから」


夏美「...」


きな子「こうして、なつみちゃん含めて4人で練習したり、ご飯食べたり、お話したり」


きな子「凄く楽しいなぁって...」


きな子「でもそれって、やっぱり、あの時の言葉があったからなんじゃないかって」


きな子「だから...」


夏美「あーもぉ、耳元でうるさいですの」ｸﾙｯ


きな子「うわぁっ、こっち向いた」


夏美「あなたの力ですの、全部」


きな子「え？」


夏美「それに、あの2人も..とてもいい子で、すごい人たちですの」


きな子「...」


夏美「それに比べたら私は...」


きな子「？」
　

夏美「...やっぱりなんでもないですの」ｸﾙｯ


きな子「あ、また戻っちゃった」


夏美「おやすみなさいですの」


きな子「あー！はなし勝手に終わらすなっす！」


夏美「...」


きな子「...もぉ...、」


夏美「...」


きな子「...」
　

夏美「加入は出来ませんが」ﾎﾞｿｯ


きな子「え？」


夏美「お手伝いならしますの...だから」


きな子「...」


夏美「明日の朝、朝食くらいなら、作りますの」


きな子「なつみちゃんが？、それは嬉しいっすけど」


夏美「あなたも」


きな子「え？」


夏美「あなたも、手伝ってくれると...その」


きな子「！」


夏美「...」


きな子「手伝うっす！喜んで！！」


夏美「...」ｺｸｯ


きな子「えへへー、嬉しいなぁ、なつみちゃんからきな子にお願いなんてー」ﾆﾍﾗ
　

夏美「ほら、あの2人が起きてくる前に作らなきゃいけませんの、だから早く寝ないと...」


きな子「...」


夏美「...？」


きな子「...」


夏美「きな子...？」ｸﾙｯ


きな子「...」ｽｰｽｰ


夏美「んなっ！？なんちゅー寝付きの早さですの...」


夏美「...」


夏美「...」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


夏美「なつみには...、私には...スクールアイドルはできないよ...」ﾑﾂﾘ


きな子「...」ｽｰｽｰ


夏美「あなたは強いね...」


夏美「おやすみなさい、きな子」


おわり
　

▼前回のきななつ