1: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:21:50.04 ID:8pjrbQ4e
マンマル「ホー…」
マンマル(私はマンマル。澁谷家の飼いコノハズクである)
マンマル(職業はカフェのマスコット。多くの人が私に会いに店にやってくる。優秀な客寄せコノハズクである)
カランカラン♪
ありあ「いらっしゃいませ~。お好きな席へどうぞ」
マンマル「ホー…」
マンマル(これは澁谷ありあ。いつも私にエサをくれる。カフェ店員としても優秀なやつである)
かのん「ありあー。この前買ってきた新譜のCD知らなーい?」
ありあ「えぇ~?この前そこに置いたって言ってたじゃーん」
かのん「おっかしいなぁー、確かにしまっといたはずなんだけどなー……」ガサガサ
マンマル「……」
マンマル(こっちの人間は澁谷かのん。澁谷ありあの姉である)
マンマル(こいつは私にエサをくれない。なぜなら)
かのん『うぎゃぁぁぁ~!!ネズミ無理っ!!虫とかもっとむりぃぃぃ~っ!!ありあ代わりにお願いぃぃぃ~!!!』
マンマル(こいつは生肉と虫が大の苦手らしい。私は新鮮なウズラが大の好物であるというのに、である)
ありあ「はい、マンマル。ご飯だよ」
マンマル「ホ…」
ありあ「はい、あ~ん」
マンマル「……」ガツガツ
マンマル(おいしー……♡)
マンマル(私はマンマル。澁谷家の飼いコノハズクである)
マンマル(職業はカフェのマスコット。多くの人が私に会いに店にやってくる。優秀な客寄せコノハズクである)
カランカラン♪
ありあ「いらっしゃいませ~。お好きな席へどうぞ」
マンマル「ホー…」
マンマル(これは澁谷ありあ。いつも私にエサをくれる。カフェ店員としても優秀なやつである)
かのん「ありあー。この前買ってきた新譜のCD知らなーい?」
ありあ「えぇ~?この前そこに置いたって言ってたじゃーん」
かのん「おっかしいなぁー、確かにしまっといたはずなんだけどなー……」ガサガサ
マンマル「……」
マンマル(こっちの人間は澁谷かのん。澁谷ありあの姉である)
マンマル(こいつは私にエサをくれない。なぜなら)
かのん『うぎゃぁぁぁ~!!ネズミ無理っ!!虫とかもっとむりぃぃぃ~っ!!ありあ代わりにお願いぃぃぃ~!!!』
マンマル(こいつは生肉と虫が大の苦手らしい。私は新鮮なウズラが大の好物であるというのに、である)
ありあ「はい、マンマル。ご飯だよ」
マンマル「ホ…」
ありあ「はい、あ~ん」
マンマル「……」ガツガツ
マンマル(おいしー……♡)
2: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:24:10.41 ID:8pjrbQ4e
マンマル「……」ウトウト
マンマル(コノハズクは基本的に夜行性である。昼に眠って夜に起きる。だからこの時間帯はいつも眠い)
マンマル「……」
千砂都「うぃっすー!」バタン!
マンマル「……ホ」
マンマル(こいつの名前は嵐千砂都。飼い主であるかのんのオサナナジミというやつらしい)
千砂都「マンマルも~、うぃっすー!」
マンマル「……」
千砂都「うぃっすー!」ブイッ!
マンマル「……」
千砂都「ありあちゃんありあちゃん、マンマルにごはんあげてもいーい?」
ありあ「はい。大丈夫ですよ」
千砂都「やった~!はいマンマル!あ~んっ!」
マンマル「……」
千砂都「あーん!」
マンマル「……」
マンマル(……さっき食べたぞ)
マンマル(コノハズクは基本的に夜行性である。昼に眠って夜に起きる。だからこの時間帯はいつも眠い)
マンマル「……」
千砂都「うぃっすー!」バタン!
マンマル「……ホ」
マンマル(こいつの名前は嵐千砂都。飼い主であるかのんのオサナナジミというやつらしい)
千砂都「マンマルも~、うぃっすー!」
マンマル「……」
千砂都「うぃっすー!」ブイッ!
マンマル「……」
千砂都「ありあちゃんありあちゃん、マンマルにごはんあげてもいーい?」
ありあ「はい。大丈夫ですよ」
千砂都「やった~!はいマンマル!あ~んっ!」
マンマル「……」
千砂都「あーん!」
マンマル「……」
マンマル(……さっき食べたぞ)
3: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:25:30.12 ID:8pjrbQ4e
千砂都「マンマル?」
マンマル「……」
千砂都「もーっ、ダメだよマンマル!いっぱい食べないとキレイなま~るになれないよ?」
マンマル「……」
千砂都「それとも~……あっ、わかった!もしかしてもーっと脂肪がたっぷりの部分が食べたいとか!?」
マンマル「ホ!?」
千砂都「えへへ、わかった!じゃあこっちの脂身の部分をあげるね!はい、あーん!」
マンマル「ホ……」
千砂都「いっぱい食べて、キレイなまんまるになろうね!」
マンマル「ホー……」
ガツガツガツ
千砂都「むふふっ。マンマルはお食事する姿も可愛いね~♡」ナデナデ
マンマル「……」ガツガツ
マンマル「……」
千砂都「もーっ、ダメだよマンマル!いっぱい食べないとキレイなま~るになれないよ?」
マンマル「……」
千砂都「それとも~……あっ、わかった!もしかしてもーっと脂肪がたっぷりの部分が食べたいとか!?」
マンマル「ホ!?」
千砂都「えへへ、わかった!じゃあこっちの脂身の部分をあげるね!はい、あーん!」
マンマル「ホ……」
千砂都「いっぱい食べて、キレイなまんまるになろうね!」
マンマル「ホー……」
ガツガツガツ
千砂都「むふふっ。マンマルはお食事する姿も可愛いね~♡」ナデナデ
マンマル「……」ガツガツ
5: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:27:33.27 ID:8pjrbQ4e
マンマル「ホー……♡」
マンマル(ごちそうさまでした)
マンマル「……」
千砂都「?」
マンマル(嵐千砂都は、私をいっつも可愛がってくれる。他所の家の子供のくせに、優秀なやつである)
マンマル「……」
マンマル(千砂都はたくさん私にエサをくれる。どうやら私を太らせようとする魂胆らしい)
マンマル(だが、コノハズクだって鳥類の端くれである。美しく飛ぶためには「ぷろぽーしょん」を維持する必要がある)
マンマル(だから、無為に太らせようとするのは本当はやめて欲しいものである)
千砂都「ん~、マンマル~!わしわしわし~♡」ツンツン
マンマル「ホ……」
マンマル(もっとも、長い時間をこいつらに可愛がられて過ごす私には、飛行能力など無用の長物なのかもしれないが)
マンマル(ごちそうさまでした)
マンマル「……」
千砂都「?」
マンマル(嵐千砂都は、私をいっつも可愛がってくれる。他所の家の子供のくせに、優秀なやつである)
マンマル「……」
マンマル(千砂都はたくさん私にエサをくれる。どうやら私を太らせようとする魂胆らしい)
マンマル(だが、コノハズクだって鳥類の端くれである。美しく飛ぶためには「ぷろぽーしょん」を維持する必要がある)
マンマル(だから、無為に太らせようとするのは本当はやめて欲しいものである)
千砂都「ん~、マンマル~!わしわしわし~♡」ツンツン
マンマル「ホ……」
マンマル(もっとも、長い時間をこいつらに可愛がられて過ごす私には、飛行能力など無用の長物なのかもしれないが)
6: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:28:26.25 ID:8pjrbQ4e
千砂都「マンマルってさ~……」ナデナデ
マンマル「ホ-……?」
千砂都「悩みごととか、ある?」
マンマル「?」
マンマル(ほ……?)
千砂都「マンマルっていつも何考えてるんだろ」
マンマル「……」
マンマル(千砂都は知らないのかもしれないが、実はコノハズクというものは、元来丸い生物ではない)
マンマル「ホ-……?」
千砂都「悩みごととか、ある?」
マンマル「?」
マンマル(ほ……?)
千砂都「マンマルっていつも何考えてるんだろ」
マンマル「……」
マンマル(千砂都は知らないのかもしれないが、実はコノハズクというものは、元来丸い生物ではない)
7: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:29:24.92 ID:8pjrbQ4e
マンマル(もふもふの羽で隠れて一見するとわかりづらいかもしれないが、フクロウの足と胴は細くて長い。シュン!としたボディを持つ凛々しい動物なのである)
マンマル(だから私も本当の姿は細長い。決して丸くなんかないのである)
マンマル「……」
マンマル(本当はそれを、なんとかして千砂都に理解して欲しいものなのだが)
マンマル「ホー……」
千砂都「私?私はね~———
かのん「あれ、ちぃちゃん!?もしかしてもう練習!?」
千砂都「あっ、かのんちゃん。ううん違うよ、私がちょびっと早く来すぎちゃっただけだよ」
マンマル(だから私も本当の姿は細長い。決して丸くなんかないのである)
マンマル「……」
マンマル(本当はそれを、なんとかして千砂都に理解して欲しいものなのだが)
マンマル「ホー……」
千砂都「私?私はね~———
かのん「あれ、ちぃちゃん!?もしかしてもう練習!?」
千砂都「あっ、かのんちゃん。ううん違うよ、私がちょびっと早く来すぎちゃっただけだよ」
9: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:30:04.55 ID:8pjrbQ4e
マンマル「……」
マンマル(千砂都とかのんは、一年くらい前に「すくーるあいどる」とやらを始めたらしい)
マンマル(りえら。それが最近人気になっているらしいというのは、私も客の「すまーとふぉん」を覗いていれば察しがつく)
マンマル(千砂都とかのんは、それだけ皆の期待を背負っているということである。私も飼いコノハズクとして鼻が高い)
かのん「じゃあ行ってくるね、マンマル!」
千砂都「ばいば~い!」
マンマル「ホー!」
マンマル(千砂都とかのんは、一年くらい前に「すくーるあいどる」とやらを始めたらしい)
マンマル(りえら。それが最近人気になっているらしいというのは、私も客の「すまーとふぉん」を覗いていれば察しがつく)
マンマル(千砂都とかのんは、それだけ皆の期待を背負っているということである。私も飼いコノハズクとして鼻が高い)
かのん「じゃあ行ってくるね、マンマル!」
千砂都「ばいば~い!」
マンマル「ホー!」
10: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:31:49.06 ID:8pjrbQ4e
***
マンマル(その夜)
マンマル「……」
千砂都「こんばんは~」カランカラン
ありあ「おかえりお姉ちゃ……って千砂都さん!?」
マンマル「ホ……」
千砂都「ごめんね夜遅くに。かのんちゃんいる?」
ありあ「あっ、えっと、お姉ちゃんならトレーニングに……」
千砂都「そっか。入れ違いになっちゃったのかー……」
ありあ「あとちょっとで帰ってくると思いますよ」
千砂都「わかった。じゃあちょこっとだけ待たせてもらってもいい?」
ありあ「はい。大丈夫ですよ。ねっ、マンマル?」
マンマル「ホー……」
千砂都「ありがと。マンマル~っ!」
千砂都「もふもふもふ~!遊びに来たよ、マンマル!」
マンマル「……」
マンマル(その夜)
マンマル「……」
千砂都「こんばんは~」カランカラン
ありあ「おかえりお姉ちゃ……って千砂都さん!?」
マンマル「ホ……」
千砂都「ごめんね夜遅くに。かのんちゃんいる?」
ありあ「あっ、えっと、お姉ちゃんならトレーニングに……」
千砂都「そっか。入れ違いになっちゃったのかー……」
ありあ「あとちょっとで帰ってくると思いますよ」
千砂都「わかった。じゃあちょこっとだけ待たせてもらってもいい?」
ありあ「はい。大丈夫ですよ。ねっ、マンマル?」
マンマル「ホー……」
千砂都「ありがと。マンマル~っ!」
千砂都「もふもふもふ~!遊びに来たよ、マンマル!」
マンマル「……」
11: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:33:04.94 ID:8pjrbQ4e
千砂都「それっ、くしくしくし~!」ワシワシ
マンマル「……」
千砂都「うりゃうりゃうりゃ~!」
マンマル「ホ……」
千砂都「……」
マンマル「……」
千砂都「……はぁ」
マンマル「ホ?」
千砂都「マンマルって……いっつもどんなこと考えてるんだろ」ツンツン
マンマル「……」
千砂都「えっ、私?私はね~、んっと~」
千砂都「……スクールアイドルのことかな、やっぱり」
マンマル「ホ-……」
マンマル「……」
千砂都「うりゃうりゃうりゃ~!」
マンマル「ホ……」
千砂都「……」
マンマル「……」
千砂都「……はぁ」
マンマル「ホ?」
千砂都「マンマルって……いっつもどんなこと考えてるんだろ」ツンツン
マンマル「……」
千砂都「えっ、私?私はね~、んっと~」
千砂都「……スクールアイドルのことかな、やっぱり」
マンマル「ホ-……」
12: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:34:27.61 ID:8pjrbQ4e
千砂都「あのね、マンマル。私ね、ついにセンター任せてもらえることになったの。ダブルセンター」
マンマル「……」
千砂都「もちろん嬉しいよ。ついにセンター来た~!って思ったもん」
千砂都「でも、私にかのんちゃんの隣、務まるのかなぁ……」
マンマル「……」
千砂都「あーあ、ダメだなぁ。またまた不安になってきちゃった。部長なのに」
千砂都「はぁ……」
マンマル「……」
マンマル(私はマンマル。澁谷家の飼いコノハズクである。だから人間の言葉はわからない)
マンマル(だけど、こいつの気持ちはよくわかる。コノハズクとはそういう生き物なのである)
マンマル(千砂都は……)
マンマル「ホー、……」
マンマル「……」
千砂都「もちろん嬉しいよ。ついにセンター来た~!って思ったもん」
千砂都「でも、私にかのんちゃんの隣、務まるのかなぁ……」
マンマル「……」
千砂都「あーあ、ダメだなぁ。またまた不安になってきちゃった。部長なのに」
千砂都「はぁ……」
マンマル「……」
マンマル(私はマンマル。澁谷家の飼いコノハズクである。だから人間の言葉はわからない)
マンマル(だけど、こいつの気持ちはよくわかる。コノハズクとはそういう生き物なのである)
マンマル(千砂都は……)
マンマル「ホー、……」
14: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:35:39.91 ID:8pjrbQ4e
千砂都「でもやっぱり、私って才能とか全然カケラもないもんね~……かのんちゃんとは違って」
マンマル「……」
マンマル(知ってる。コノハズクも、小さくか弱き生物なのである)
マンマル(人間は私をちっこくて可愛いともてはやすのであろうが、この小ささなど野生の中では何の役にも立ちはしない。狩りにも不向きであり、暖を取るにも適していない。現に野生のコノハズクは年々数を減らしているらしい)
マンマル(だが、それが何だと言うのであろうか。コノハズクはコノハズク。毎日小さな体を必死に使って、必死に今を生きているのである)
マンマル「ホー……」
千砂都「ん、マンマル~……」
マンマル「……」
マンマル(私は千砂都を、千砂都の努力を知っている。見てきているから知っている)
マンマル「……」
マンマル(知ってる。コノハズクも、小さくか弱き生物なのである)
マンマル(人間は私をちっこくて可愛いともてはやすのであろうが、この小ささなど野生の中では何の役にも立ちはしない。狩りにも不向きであり、暖を取るにも適していない。現に野生のコノハズクは年々数を減らしているらしい)
マンマル(だが、それが何だと言うのであろうか。コノハズクはコノハズク。毎日小さな体を必死に使って、必死に今を生きているのである)
マンマル「ホー……」
千砂都「ん、マンマル~……」
マンマル「……」
マンマル(私は千砂都を、千砂都の努力を知っている。見てきているから知っている)
15: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:37:10.73 ID:8pjrbQ4e
マンマル(千砂都が毎日欠かさず努力しているということを、私は知っている。たとえ才能なんかなかったとしても、千砂都の小さな体には、無限の努力が、可能性が秘められているということを、私はしっかりわかっている)
マンマル(だから千砂都はそれでいいのだ。周りになんと言われようと)
マンマル(コノハズクはコノハズクで、千砂都は千砂都なのだから)
千砂都「はぁ……」
マンマル「ホー、ホー」
千砂都「……?」
マンマル「ホー!」パタパタ
千砂都「マンマル……?」
マンマル「ホー、ホー、ホー」パタパタ
千砂都「もしかして……励ましてくれてるの?」
マンマル「ホ」
マンマル(だから千砂都はそれでいいのだ。周りになんと言われようと)
マンマル(コノハズクはコノハズクで、千砂都は千砂都なのだから)
千砂都「はぁ……」
マンマル「ホー、ホー」
千砂都「……?」
マンマル「ホー!」パタパタ
千砂都「マンマル……?」
マンマル「ホー、ホー、ホー」パタパタ
千砂都「もしかして……励ましてくれてるの?」
マンマル「ホ」
16: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:37:58.76 ID:8pjrbQ4e
千砂都「そっか……」
マンマル「ホ-……」
千砂都「ん~、マンマルってばやっぱ優しいね~。よしよし」
マンマル「ホ-」
千砂都「ありがとね、マンマル。なんか勇気もらえた気がする」
マンマル「ホ…」
千砂都「なでなでなで」
マンマル「……」
千砂都「よしよ~し。やっぱりマンマルはキレイなまるだねぇ~♪」
千砂都「すっごく癒されるよ~」モフモフモフ
マンマル「ホー……♡」
マンマル「ホ-……」
千砂都「ん~、マンマルってばやっぱ優しいね~。よしよし」
マンマル「ホ-」
千砂都「ありがとね、マンマル。なんか勇気もらえた気がする」
マンマル「ホ…」
千砂都「なでなでなで」
マンマル「……」
千砂都「よしよ~し。やっぱりマンマルはキレイなまるだねぇ~♪」
千砂都「すっごく癒されるよ~」モフモフモフ
マンマル「ホー……♡」
17: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:39:04.88 ID:8pjrbQ4e
***
かのん「ただいま~……ってちぃちゃん!?」
千砂都「すぅ……」
かのん「寝てる……」
千砂都「すぅ、すぅ、すやぁ……」
かのん(……)
かのん「……そっか、フォーメーションの細かいところ、決めちゃおうって言ってたっけ」
かのん「お~い、ちぃちゃ~……」
マンマル「ホー」
かのん「マンマル?」
マンマル「ホー、ホー」パタパタ
かのん「えっ、寝かせておいて欲しい……?」
マンマル「ホー」
かのん「そっか、わかった。じゃあ毛布とってくるね」
マンマル「……」
千砂都「すぅ、すぅ……」
マンマル「ホー……」
マンマル(こうして、喫茶店の夜は更けていく)
かのん「ただいま~……ってちぃちゃん!?」
千砂都「すぅ……」
かのん「寝てる……」
千砂都「すぅ、すぅ、すやぁ……」
かのん(……)
かのん「……そっか、フォーメーションの細かいところ、決めちゃおうって言ってたっけ」
かのん「お~い、ちぃちゃ~……」
マンマル「ホー」
かのん「マンマル?」
マンマル「ホー、ホー」パタパタ
かのん「えっ、寝かせておいて欲しい……?」
マンマル「ホー」
かのん「そっか、わかった。じゃあ毛布とってくるね」
マンマル「……」
千砂都「すぅ、すぅ……」
マンマル「ホー……」
マンマル(こうして、喫茶店の夜は更けていく)
18: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:40:31.20 ID:8pjrbQ4e
マンマル(そして、次の日)
千砂都「じゃじゃーん!紹介するね、マンマル!」
マンマル「ホ?」
千砂都「同じLiella!の桜小路きな子ちゃんだよ!動物の声がわかるんだって!」
きな子「えっ!?えっと、話せるって言っても、こ~んな感じのこと考えてるんだな~ってのがわかるだけで……」
マンマル「ホ-……」
千砂都「それでね、今日はついに決着をつけようと思うの!私とかのんちゃんのどっちがよりマンマルに好かれているか!」
かのん「え゛っ!?」
マンマル「!?」
千砂都「じゃじゃーん!紹介するね、マンマル!」
マンマル「ホ?」
千砂都「同じLiella!の桜小路きな子ちゃんだよ!動物の声がわかるんだって!」
きな子「えっ!?えっと、話せるって言っても、こ~んな感じのこと考えてるんだな~ってのがわかるだけで……」
マンマル「ホ-……」
千砂都「それでね、今日はついに決着をつけようと思うの!私とかのんちゃんのどっちがよりマンマルに好かれているか!」
かのん「え゛っ!?」
マンマル「!?」
19: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:41:57.44 ID:8pjrbQ4e
かのん「い、いや~、いくらちぃちゃんがマンマルと仲良しだからって、さすがに私より上はないんじゃないかなぁ~。私とマンマル、ここの家族だし~……」
マンマル「……」
かのん「ねっ、ねっ!?そうだよね、マンマル!!?そうだと言ってよ!!?」
マンマル「ホ-……」
マンマル(でも、お前はご飯をくれないし)
かのん「うっ」
千砂都「マンマル!やっぱり私だよね!いっつも遊んでる私だよね!?」
マンマル「……」
千砂都「はいマンマル!これもお食べ!」
マンマル「?」
かのん「ってズルい!食べ物で誘惑するのズルいよ~!!」
マンマル「ホー……」
マンマル(ご飯はさっき、ありあからもらったばかりだし)
マンマル「……」
かのん「ねっ、ねっ!?そうだよね、マンマル!!?そうだと言ってよ!!?」
マンマル「ホ-……」
マンマル(でも、お前はご飯をくれないし)
かのん「うっ」
千砂都「マンマル!やっぱり私だよね!いっつも遊んでる私だよね!?」
マンマル「……」
千砂都「はいマンマル!これもお食べ!」
マンマル「?」
かのん「ってズルい!食べ物で誘惑するのズルいよ~!!」
マンマル「ホー……」
マンマル(ご飯はさっき、ありあからもらったばかりだし)
21: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:42:56.07 ID:8pjrbQ4e
千砂都「きな子ちゃん!マンマルなんて言ってる?」
きな子「えっ?えっと~……」
マンマル「ホー」
きな子「えっと、千砂都先輩は~……」
千砂都「ん~、私が~?」ニッコリ
きな子「ひっ!?」
千砂都「私が、なんて?」
きな子「え、えっと~……」
千砂都「うんうん!」
マンマル「……」
きな子「ち、千砂都先輩の方が………すっごく素敵だって言ってるっす」
マンマル(……)
きな子「えっ?えっと~……」
マンマル「ホー」
きな子「えっと、千砂都先輩は~……」
千砂都「ん~、私が~?」ニッコリ
きな子「ひっ!?」
千砂都「私が、なんて?」
きな子「え、えっと~……」
千砂都「うんうん!」
マンマル「……」
きな子「ち、千砂都先輩の方が………すっごく素敵だって言ってるっす」
マンマル(……)
22: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:44:20.29 ID:8pjrbQ4e
千砂都「ほんとに!?やった~!」
かのん「う、うぇぇ!!?ほんとに言ってる!!?絶対忖度だよ~!!」
マンマル「ホー……」
千砂都「よしよ~し、マンマルは偉いね~!ご褒美だよ!もうひと切れお肉あげる!」
マンマル「……」
千砂都「はい、あーん!」
マンマル「……」
千砂都「あ~ん!」
マンマル「……ホー」
マンマル(はぁ)
カプリ♡
マンマル「……」ガツガツガツガツ
千砂都「えへへ。やっぱりマンマルはいつ見ても癒されるなぁ~♪」
マンマル(でも、ご飯おいしー……♡)
小さな体をしてるけど、意外に大食いなコノハズクなのでした
かのん「う、うぇぇ!!?ほんとに言ってる!!?絶対忖度だよ~!!」
マンマル「ホー……」
千砂都「よしよ~し、マンマルは偉いね~!ご褒美だよ!もうひと切れお肉あげる!」
マンマル「……」
千砂都「はい、あーん!」
マンマル「……」
千砂都「あ~ん!」
マンマル「……ホー」
マンマル(はぁ)
カプリ♡
マンマル「……」ガツガツガツガツ
千砂都「えへへ。やっぱりマンマルはいつ見ても癒されるなぁ~♪」
マンマル(でも、ご飯おいしー……♡)
小さな体をしてるけど、意外に大食いなコノハズクなのでした
23: (もんじゃ) 2022/10/18(火) 19:44:42.14 ID:8pjrbQ4e
おしまい。お読みいただきありがとうございました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1666088510/