【SS】ことり「なんで意地悪するのぉー！」海未「好きだからです」

ことうみ
　

ことり「海未ちゃん海未ちゃん！」


海未「うるさいですねぇ...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


ことり「こたつでぐーたらみかん食べてる場合違うの！ほらおでかけ！」ｸﾞｲｸﾞｲ


海未「そんな約束してないですが」


ことり「したもん！先週からずっと言ってたもん！」


海未「あーあれですか...」


海未「全部ことりの独り言かと思ってました」


ことり「ひどい！？」ｶﾞｰﾝ
　

海未「ふふっ、冗談ですよ、では参りましょうか」


ことり「もぉー海未ちゃんまたことりに意地悪するー」ﾌﾟｸｯ


海未「ことりは弄りがいがあるので」ｸｽｯ


ことり「なんだとぉー！」ﾌﾟﾝｽｺ


海未「その怒った顔も好きですよ」ﾆｺﾆｺ


ことり「むきぃいいいい！海未ちゃん嫌い！」ﾑｽｯ


海未「ふむ、ならお出かけデートは無しですね」


ことり「むっ」


海未「これは仕方ありません、私は愛しのことりとクリスマスデートを楽しみたかったのですが、嫌われてしまっては仕方ありませんねぇ」ﾆｺﾆｺ


ことり「する...海未ちゃんのこと嫌いだけど、まぁことりはとても優しいのでデートしてあげます」ﾑｽｯ
　

海未「いえ、無理にされても嬉しくないので結構です...はぁこたつの中が一番ですねぇ」ﾇｸﾇｸ


ことり「あーもぉ行きたいの！ことり海未ちゃんとお出掛けしたいの！！ほらこれでいいでしょ！！」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝ


海未「ふふっ、ありがとうございます」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


ことり「むぅ...頭撫でたって許しません」


海未「今日もことりは可愛いです、可愛さ絶好調ですよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


ことり「...ふんっ」ﾌﾟｲｯ


海未「さてと」


ことり「行く？」


海未「こたつでもう一眠り...」


ことり「海未ちゃんのばかぁああ！！」
　

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ことり「まったくもぉ...海未ちゃんはほんとにまったくもぉです」ﾃｸﾃｸ


海未「ことり、怒った顔も可愛いですが、外でそれはちょっとやめた方が」


ことり「むっ」ｽﾝｯ


海未「今日は手繋がないんですね」


ことり「ことり、海未ちゃんのこと嫌いなので」


海未「ふふっ、それは残念です」ﾆｺﾆｺ


ことり「笑うなぁー！」ﾌﾟﾝｽｺ


ﾆｷﾞｯ


ことり「ふぇ？」
　

海未「すいませんことり、あなたは私のことが嫌いかもしれませんが、私は大好きです...手を繋いで歩きたいんです」ﾆｺｯ


ことり「うぅ...///」


海未「いいですよね？」


ことり「し、知らないもん！海未ちゃんの勝手にして！」ﾌﾟｲｯ


海未「はい」ｸｽｯ


海未「ところで、今年はクリスマスケーキどうしましょうか...毎年ことりに作っていただいたものを食べていますが」


ことり「はっ！海未ちゃんと一緒に作りたい！」


海未「ふむ...私もですか」


ことり「うんうん！」ｺｸｺｸｯ
　

海未「私のことを嫌っているのに？」


ことり「もぉその話はおしまい！海未ちゃんのおばか！」


海未「ふふっ、まぁいいでしょう...ですが作るとなるとあまり自信ないですね」


ことり「大丈夫！ことりがレクチャーしてあげるから！」


海未「手取り足取りお願いします」


ことり「任せるのです！」ﾌﾝｽｯ


海未「あ、でも晩御飯の鍋にチーズケーキ入れるのだけは勘弁して欲しいですね」ﾆｺﾆｺ


ことり「海未ちゃんのばかぁ！やっぱり嫌い！」
　

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ことり「街中のイルミネーション綺麗だねぇ」


海未「もうすっかり夜ですね、そろそろ帰りましょうか」


ｸﾞｲｯ


海未「？」


ことり「あのね...海未ちゃん」ｳﾙｳﾙ


海未「どうしました？」


ことり「ことりね...今日」


ことり「お家、帰りたくない」ｷﾞｭｯ


海未「？...はて、理事長と喧嘩でもしたのでしょうか」


ﾍﾟｼｯ


海未「あいたっ」
　

ことり「海未ちゃんのおばか！！」ｸﾜｯ


ことり「そーいうことじゃないでしょ！！まったくもぉ海未ちゃんは平気でそういうこと言うんだから！まったくもぉまったくもぉです！」ﾌﾟﾝｽｺ


海未「冗談ですよ、それでは私の家にお泊まりということで」


ことり「うん！それで海未ちゃんちでケーキ作ってー、ごはん食べてー、お風呂一緒に入ってー、...ふふふ、そして夜は二人で仲良くベッドの上で...」


海未「ことりのために別のお部屋を用意しなければ」


ことり「あーもぉまた意地悪言うんだから！」


海未「私の貞操が危ないですので」


ことり「もう手遅れ！」ﾆｷﾞｯ


海未「ふふっ、確かにそうですね」ﾆｷﾞｯ
　

ことり「えへへー、海未ちゃんの手暖かい」


海未「ことりの手は極冷です、もう自分の手の感覚がありません」


ことり「そんな！？」


海未「まさかことり左手にこのような能力があったとは...なら右手はいったい...侮れません」ﾑﾑﾑｯ


ことり「海未ちゃんってたまに痛いこと言うよね...中学のときの癖...」ｼﾞﾄｯ


海未「はて、なんのことやら」


ことり「作詞ノートの元になってるアレ...みんなにバラされたくなかったら、今後ことりに意地悪しないことです」ﾌﾌﾌ


海未「下衆が」ﾎﾞｿｯ


ことり「恋人になんてこと言うの！！？もう少し言葉選んでよ！？」
　

海未「まぁ...さっきのはただの照れ隠しです」


ことり「照れ隠し？」


海未「もうことりとお付き合いして、結構長い月日が経ちますけど...」


ｷﾞｭｯ


海未「こうして手を繋ぐだけでも、胸の鼓動が落ち着かないんです...なかなか慣れませんね」ﾆｺｯ


ことり「うっ..///」ﾄﾞｷｯ


海未「昔からずっと一緒なのに、おかしな話です」ｸｽｯ


ことり「わ、ことりだって！」


海未「？」


ことり「ことりだって...その...海未ちゃんにおてて握ってもらえるだけで...うぅ...///」
　

海未「なんですか？ハッキリ言ってください」


ことり「もぉなんでもない！！」ﾃｸﾃｸ


海未「あー置いてかないでください」ﾃｸﾃｸ


ことり「まったく...海未ちゃんはまったくもぉです...」


ﾋﾟﾀｯ


海未「ことり？」


ことり「はい、これ...今年の」ｽｯ


海未「？...私に？」


ことり「待って、開けてあげる」ｶﾞｻｺﾞｿ


ことり「ん、もう少しこっち来て」
　

ｸﾞﾙｸﾞﾙ


ことり「うん、良いと思います」


海未「新しいマフラー...これ」


ことり「結構良い糸で編んだから、チクチクはしないと思う」


海未「暖かい...ふふっ、ありがとうございます、大切に使いますね」ﾆｺｯ


ことり「ふ、ふんっ」ﾌﾟｲｯ


海未「まさか外でいただけるなんて、このために玄関出てからずっと持って歩いてたかと思うと...ふふっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


ことり「もぉ言わないでよぉー！///」ﾎﾟｺﾎﾟｺ
　

海未「それでは、私からことりへのクリスマスプレゼントは...」


ことり「え、なにくれるんだろー！」ﾊﾟｧ


海未「...」


ことり「わくわく！」


海未「さ、帰りますか」


ことり「ちょっと！なんでー！」


海未「なんでもです」


ことり「プレゼントいつくれるの？」


海未「家に置いてあるので、心配しなくても」


ことり「なーんだ、すっかり忘れてるのかと思った」
　

海未「ことりは何がほしいですか？」


ことり「うーん...海未ちゃんがくれるものならなんでも！」


海未「埴輪とか土偶とかでも？」


ことり「冗談でもほんとにしたらドン引くよ？」


海未「まぁ、帰ってからのお楽しみです」


ことり「あ、でもぉー、ことりは海未ちゃんが欲しいなぁ...なーんて♪」


海未「それは無理ですね」ｷｯﾊﾟﾘ


ことり「即答！？」
　

海未「つまんないこと言ってないでさっさと歩いてください」


ことり「つまんないことってことないでしょー！」


海未「私は疾うにことりのものだと思ってましたが、勘違いでしたか」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


ことり「え、あっ、ことりの！ことりの！海未ちゃんはことりのものでーす！」ｴﾍﾍｰ


海未「鬱陶しいですねー」ﾆｺﾆｺ


ことり「もぉーまたそうやって意地悪言うー！」


海未「仕方ありませんよ、あなたのことが好きなんですから」ｸｽｯ


ことり「むぅ...そういうのずるい///」


海未「私の勝ちですね」ﾌﾌﾌｯ
　

ことり「ねぇ、海未ちゃん」ﾋﾟﾄｯ


海未「？」


ﾁｭｯ


海未「ちょ、ことりこんなとこで///」ｱｾｱｾ


ことり「大丈夫、誰も見てないよ」ﾎﾞｿｯ


海未「ですが...」


ことり「海未ちゃんからも、して？」


海未「だ、だめです！せめて家に帰ってからです！」


ことり「えー！この雰囲気でしたいのにー！」
　

海未「帰ります！帰るったら帰ります！！」ﾃｸﾃｸ


ことり「あーもぉ待ってよぉー」ﾃｸﾃｸ


ｸﾙｯ


ことり「へ？」


ﾁｭｯ


海未「...ふふっ、不意打ちです」ﾆｺｯ


ことり「な...ば、ばかぁ///」ｶｧｧｧ


海未「ほら行きましょう、２人でケーキを作るのでしょう？」


ことり「えへへ///...うん！」


ﾆｷﾞｯ


おわり