【SS】かすみ「 ”銭湯　侑湯”？　こんなところに銭湯が有るなんて知りませんでした」【ラブライブ！虹ヶ咲】

3: (光) 2022/12/28(水) 12:41:31.16 ID:7yEIgdD3

帰り道

エマ「今日もいっぱい練習したね」

かすみ「はい！　でもかすみん汗ベトベトで可愛く無いです......」

エマ「早く帰ってシャワー浴びたいよね。あっ」

かすみ「どうしたんですか？　エマ先輩？」
　

7: (光) 2022/12/28(水) 12:43:27.89 ID:7yEIgdD3

エマ「そういえば今日は寮のお風呂が修理で使えないんだった」

かすみ「それは困りましたねえ。ウチのお風呂使います？」

エマ「でも悪いし....... 近くにテルマエが有るからそこに行くよ」

かすみ「テルマエ？　ってなんですか？」

エマ「日本語だと何だっけ...... あっ、セントー」

かすみ「ああ、銭湯ですか」
　

10: (光) 2022/12/28(水) 12:44:51.75 ID:7yEIgdD3

エマ「うんセントー。日本の伝統的な公衆浴場なんでしょ？　一度行ってみたかったの」

かすみ「銭湯ってルールみたいなのありますけど1人で行けますか？」

エマ「え？　そうなの？　じゃあダメかなぁ......」

かすみ「しょうがないですねえ～。かすみんが一緒に行ってあげますよ」

エマ「ほんと？　ありがとうかすみちゃん！」

かすみ「えっへん！　もっと褒めてください」
　

11: (光) 2022/12/28(水) 12:45:33.65 ID:7yEIgdD3

銭湯前

エマ「ここだよ～」

かすみ「 ”銭湯　侑湯”？　こんなところに銭湯が有るなんて知りませんでした」

エマ「ワクワクするよ～」
　

12: (光) 2022/12/28(水) 12:46:14.40 ID:7yEIgdD3

かすみ「建物は古いし寂れてますけど大丈夫ですかねえ......? こんにちわ～」

侑「ん？　らっしゃい......」

かすみ（やる気の無い番台ですねえ......）

かすみ「やってますか？」

侑「やってるよ...... 大人500円ね......」

かすみ「はい」ｼﾞｬﾗ
　

14: (光) 2022/12/28(水) 12:47:28.58 ID:7yEIgdD3

エマ「こんにちわ～」

侑「んんっ？！　へいらっしゃい！」

かすみ「わわっ、急にテンション高くなった！」

侑「ささっ、どうぞどうぞ。お嬢ちゃんはガイジンさんかな？」

エマ「スイスから来ました」

侑「スイス！　そりゃでっかいねぇ～。ささ、代金なんかいいから入って入って」

エマ「え、いいの～？」

かすみ「ちょっと、かすみんの時と態度違いすぎませんかねえ......？」
　

17: (光) 2022/12/28(水) 12:48:36.09 ID:7yEIgdD3

侑「はい、お嬢ちゃんはここ使って。これ脱衣カゴね」

エマ「ありがとう～」

かすみ「ロッカーも無い昔ながらの銭湯ですか...... かすみんのカゴは？」

侑「ああ、男湯の方から勝手に取ってきていいから」

かすみ「むぅー」
　

19: (光) 2022/12/28(水) 12:49:27.25 ID:7yEIgdD3

かすみ「まったくなんなんですかあの態度は」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

エマ「銭湯初めてだからワクワクするよ～」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

⎛(@V„ಡ ᴗ ಡV⎞
　

25: (光) 2022/12/28(水) 12:52:41.83 ID:7yEIgdD3

かすみ「ちょっと！　番台さん何見てるんですか！？」

侑「え？　脱衣所を見張るのも番台の仕事だけど」

かすみ「そりゃそうですけど......」
　

27: (光) 2022/12/28(水) 12:53:37.04 ID:7yEIgdD3

エマ「どうかしたの？」

かすみ「いや、なんかあの番台さんおかしいんですよね......」

エマ「そうなんだ。私初めてだからよくわからないや」ﾇｷﾞﾇｷﾞ...ﾎﾟﾛﾝ

⎛(cV„ಡ ᴗ ಡV⎞ =3 ﾑﾊｰ
　

29: (光) 2022/12/28(水) 12:55:20.76 ID:7yEIgdD3

かすみ「わわっ、エマ先輩！　タオルで前を隠しましょう！」

エマ「え？　そうなんだ～。でも今タオル持ってないし」

かすみ「買えますから！　番台さんタオルください！」

侑「200円ね」ﾁｯ

かすみ「なんで残念そうなんですか？」
　

30: (光) 2022/12/28(水) 12:56:50.64 ID:7yEIgdD3

かすみ「はい、エマ先輩。これ使ってください」

エマ「ありがとうかすみちゃん。えっと、これで良いかな？」

かすみ「って、手ぬぐいサイズじゃないですか！　面積小さすぎていろいろはみ出してますよ！」

⎛(cV„ಡ ᴗ ಡV⎞ﾊｧﾊｧ
　

31: (光) 2022/12/28(水) 12:57:41.42 ID:7yEIgdD3

エマ「大丈夫だよ～。早く入ろう」

かすみ「かすみんも脱ぐからちょっと待っててください。あの番台に見られないように......」

⎛(cV„- _ - V⎞

かすみ「って、こっちには無反応かーい！」
　

32: (光) 2022/12/28(水) 12:58:24.51 ID:7yEIgdD3

かすみ「お待たせしました。入りますよエマ先輩」

侑「ちょっと待った」

かすみ「......なんですか？」

侑「貴重品は番台で預かるので」
　

33: (光) 2022/12/28(水) 12:59:27.19 ID:7yEIgdD3

かすみ「ああ、そう言うところはちゃんとしてるんですね。はい、お財布とスマホです」

侑「違う違う。ブラジャーを預かるんで」

かすみ「ブ、ブラジャー？！」

エマ「日本じゃそうなんだ～」

かすみ「いやいやいや！　日本でも聞いたことないですよ！」
　

34: (光) 2022/12/28(水) 13:00:39.99 ID:7yEIgdD3

侑「ウチはブラジャーの盗難が多くてねえー」

かすみ「何自慢げに言ってるんですか！」

エマ「When in Rome, do as the Romans do. だね。はい」ﾎﾟﾌｯ

⎛(@V„ಡ ᴗ ಡV⎞ｸﾝｸﾝ

かすみ「またやらしい顔した！　絶対今やらしい顔した！」
　

35: (光) 2022/12/28(水) 13:01:34.32 ID:7yEIgdD3

侑「これも番台の仕事なんでね」

かすみ「......かすみんは預けませんよ」

侑「子供用は盗まれないからいいよ」

かすみ「ムキー！」
　

37: (光) 2022/12/28(水) 13:02:22.28 ID:7yEIgdD3

かすみ「まったく、いちいち気に触る番台です......」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

エマ「わあ、ひろーい！」

かすみ「むかしながらの銭湯ですね。他にお客さんもいないからゆっくりできそうです」
　

38: (光) 2022/12/28(水) 13:03:52.53 ID:7yEIgdD3

かすみ「エマ先輩。銭湯では湯船に入る前に体を洗うのがマナーなんですよ」ｴｯﾍﾝ

エマ「そうなんだ～」

かすみ「こうやって洗面器にお湯を溜めて......っと」ｼﾞｬｰ

エマ「こうかな？」ｼﾞｬｰ
　

39: (光) 2022/12/28(水) 13:05:16.62 ID:7yEIgdD3

侑「失礼しまーす」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

かすみ「うわ、また来た」

侑「背中流しサービスです」

エマ「へえ～、そんなのあるんだ～」

侑「三助って言う日本の伝統なんだよ、お嬢ちゃん」
　

40: (光) 2022/12/28(水) 13:06:37.53 ID:7yEIgdD3

かすみ「今時聞かないですねえ...... 大体、番台にいなくていいんですか？」

侑「いいよいいよ、どうせ客なんかこないから」

かすみ「大丈夫ですかねこの銭湯......」
　

42: (光) 2022/12/28(水) 13:07:17.27 ID:7yEIgdD3

侑「ささっ、お嬢ちゃん背中流すね」

エマ「は～い」

⎛(cV„ಡ ᴗ ಡV⎞ｺﾞｼｺﾞｼﾊｧﾊｧｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ......
　

43: (光) 2022/12/28(水) 13:08:17.49 ID:7yEIgdD3

かすみ「もはや隠そうとしていない...... ってちょっと！前の方に行きすぎじゃないですか？！」

侑「ここは汚れが溜まりやすいんですよ～。これだから素人は」ﾓﾐﾓﾐﾓﾐ

エマ「そっかぁ～」

かすみ「エマ先輩も納得しないでください！」
　

44: (光) 2022/12/28(水) 13:09:02.95 ID:7yEIgdD3

侑「はいよっ、いっちょあがり！」ﾊﾞｼｬｰ

エマ「わあ～、気持ちよかった～」

侑「でしょう？」

かすみ「......」
　

45: (光) 2022/12/28(水) 13:09:46.15 ID:7yEIgdD3

かすみ「やっぱりかすみんも背中流してもらって良いですか？」

侑「ん？　はいよ」ｺﾞｼｺﾞｼﾊﾞｼｬｰ

かすみ「雑すぎません？」
　

46: (光) 2022/12/28(水) 13:10:53.87 ID:7yEIgdD3

かすみ「まあいいです。気をとりなおして湯船に入りましょう」

エマ「いよいよだね」

かすみ「こうやってタオルは頭に乗せて、ふぅ～」ｻﾞﾊﾞｰ

エマ「わぁ～」ｻﾞﾊﾞｰ
　

47: (光) 2022/12/28(水) 13:11:44.63 ID:7yEIgdD3

かすみ「はぁ～、やっぱり広いお風呂はいいですねぇ～」

エマ「はぁ～、体がぽかぽかするよ～」

かすみ「たまには銭湯もいいものですねぇ～」
　

49: (光) 2022/12/28(水) 13:12:40.99 ID:7yEIgdD3

エマ「こうやって一緒にお風呂に入るとスイスを思い出すよ～」

かすみ「スイスでもお風呂入るんですか～？」

エマ「うん、妹たちをお風呂に入れてあげてたんだ～」ﾀﾌﾟﾝﾀﾌﾟﾝ

かすみ「......エマ先輩は母性が溢れてますよね」

エマ「え～、そうかなあ～？」ﾀﾌﾟﾝﾀﾌﾟﾝ

⎛(cV„ಡ ᴗ ಡV⎞
　

50: (光) 2022/12/28(水) 13:13:43.44 ID:7yEIgdD3

かすみ「って、番台さんまだいたんですか？！」

侑「風呂掃除も番台の仕事なんで」ｺﾞｼｺﾞｼ

かすみ「今手が止まってませんでした？　大体、掃除は営業時間外にしません？」

⎛(cV„Ō _ Ō V⎞ｺﾞｼｺﾞｼ

かすみ「無視ですか......」
　

52: (光) 2022/12/28(水) 13:14:44.26 ID:7yEIgdD3

かすみ「あまり長湯すると良く無いのでそろそろ上がりましょうか」ｻﾞﾊﾞｰ

エマ「うん」ｻﾞﾊﾞｰ

かすみ「脱衣所に出る前に体を拭くんですよ」ﾌｷﾌｷ

エマ「そうなんだ～」ﾌｷﾌｷ
　

53: (光) 2022/12/28(水) 13:16:34.17 ID:7yEIgdD3

かすみ「ふぅ～、スッキリしました」ｶﾞﾗｯ

エマ「気持ちよかったね」

侑「お疲れ様。はいこれサービスのフルーツ牛乳ね」

エマ「え？　ありがと～」

かすみ「このタイミングで渡します？」
　

55: (光) 2022/12/28(水) 13:17:22.02 ID:7yEIgdD3

エマ「ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ.......」ﾌﾟﾙﾝﾌﾟﾙﾝﾌﾟﾙﾝ

⎛(cV„ಡ ᴗ ಡV⎞

かすみ「そういうことか......」
　

56: (光) 2022/12/28(水) 13:19:05.43 ID:7yEIgdD3

エマ「ぷはぁ、ボーノだよ～」

侑「そうでしょう、風呂上りは牛乳が一番」

かすみ「あの、かすみんのは？」

侑「ああ、冷蔵庫から取っていいよ」

かすみ「もう慣れてきました」
　

59: (光) 2022/12/28(水) 13:20:03.75 ID:7yEIgdD3

かすみ「湯冷めしないように早く服を着ましょう」

エマ「うん。あの、ブラジャー返してもらっていいですか？」

侑「あ、うん、はい......」

かすみ「なんで残念そうなんですか？　返すのが当然でしょう」
　